こんにちは。住まいをつなぐ「すまつな」運営者の北川です。
積水ハウスで平屋を考えていると、「1.5階建てなら平屋の暮らしやすさを残しながら、部屋数も増やせるのでは?」と気になりますよね。
一方で、1.5階建ての価格は平屋より安いのか、普通の2階建てと何が違うのか、そもそも積水ハウスでどのような間取りができるのかは、少し分かりにくいところです。
結論から言うと、1.5階建ては一階中心の生活動線を保ちながら、足りない個室や収納を上部に補う住まいです。
ただし、二階を小さくすれば必ず安くなるわけではありません。
屋根の形、階段、吹き抜け、構造補強、窓、空調などが重なると、想像より費用がかかることもあります。
この記事では、積水ハウスの1.5階建てを平屋や2階建てと比べながら、価格の考え方、間取り、向いている人、後悔しやすい点まで分かりやすくお話しします。
記事のポイント
- 積水ハウスの1.5階建ての基本
- 平屋や2階建てとの価格差
- 暮らしやすい間取りの考え方
- 後悔を避ける比較方法
積水ハウスの1.5階建てとは
まず知っておきたいのは、1.5階建てに全国共通の決まった形があるわけではないことです。
暮らしの中心を一階に置きつつ、必要な空間だけを上階へ加える設計だと考えると分かりやすいでしょう。
平屋を中心に上階を足す間取り
1.5階建ては、主寝室、LDK、キッチン、浴室、洗面、トイレなど、毎日使う場所を一階へ配置するのが基本です。
そのうえで、子ども部屋、書斎、趣味室、納戸、季節用品の収納などを上部へ設けます。
普通の2階建てでは、一階と二階の床面積が近いことも多いですよね。
それに対して1.5階建ては、二階部分を必要な分だけに抑えます。
例えば、夫婦が将来一階だけで暮らせるように主寝室を一階へ置き、子どもが独立するまで使う個室だけを上階にする方法です。
こうすると、子育て中は必要な部屋数を確保しながら、年齢を重ねた後は階段を使う回数を減らせます。
1.5階建ての中心は一階です。
上階は、暮らしの主役というより、一階に収まりきらない用途を受け持つ場所と考えると間取りがまとまりやすくなります。
商品名ではなく設計の考え方
積水ハウスは邸別自由設計を基本としているため、「1.5階建て」という名称の一つの商品から選ぶというより、敷地と要望に合わせて形をつくっていく考え方になります。
平屋の大屋根を活用した小屋裏空間、勾配天井の上に設ける収納、床面積を抑えた上階など、同じ1.5階建てと呼ばれても内容はさまざまです。
また、鉄骨と木造シャーウッドでは、できる空間、柱や壁の位置、屋根の見せ方、費用のかかり方も同じではありません。
そのため、「1.5階建てはいくらですか」と聞くだけでは、正確な答えは出にくいんです。
必要なのは、あなたが上階に何を置きたいのか、何年使うのか、天井高をどこまで求めるのかを伝えること。
名前ではなく、中身で比べることが大切です。
小屋裏やロフトとの違い
1.5階建てを考えるときは、小屋裏収納やロフトとの違いも確認しておきましょう。
小屋裏やロフトは、天井高、床面積、固定階段の可否、窓、用途などによって、建築上の扱いが変わる場合があります。
一方、上部を正式な居室として使うなら、採光、換気、天井高、避難、安全性など、居室として必要な条件を満たす計画が必要です。
見た目は似ていても、「収納として使う空間」と「子どもが毎日過ごす部屋」では、求められる内容が違います。
小屋裏を後から子ども部屋として使う前提にするのはおすすめしません。
最初から居室として使う予定があるなら、その用途を設計担当者へ正直に伝え、法令や構造、空調まで含めて計画してください。
平屋と2階建ての違い
1.5階建ての良し悪しは、単独で見ても判断しにくいものです。
平屋と2階建ての間にある選択肢として、生活動線、土地、費用、家族の距離を比べてみましょう。
| 比較項目 | 平屋 | 1.5階建て | 2階建て |
|---|---|---|---|
| 生活の中心 | すべて一階 | 一階中心 | 一階と二階 |
| 階段 | 原則なし | あり | あり |
| 必要な建築面積 | 大きくなりやすい | 平屋より抑えやすい | 最も抑えやすい |
| 個室の分離 | 同じ階で分ける | 上階へ分けられる | 階ごとに分けやすい |
| 将来の暮らし | 階段負担が少ない | 一階完結なら対応しやすい | 二階利用が負担になる場合あり |
| 価格の傾向 | 屋根と基礎が増えやすい | 設計内容で大きく変わる | 総二階は効率を出しやすい |
生活動線の違い
平屋の魅力は、洗濯、掃除、着替え、就寝まで、一つの階で完結することです。
1.5階建ても一階へ水回りと主寝室を集めれば、平屋に近い生活ができます。
ただし、子ども部屋や収納を上階へ置けば、階段の上り下りは必ず発生します。
特に洗濯物を二階へ運ぶ間取りにすると、「平屋中心のはずなのに、毎日階段を往復している」という状態になりかねません。
そこで、洗う、干す、しまう、着るを一階で終えられるようにすると、1.5階建ての良さが生きてきます。
上階へ運ぶのは子どもの衣類や季節用品など、回数が少ない物に限定するのがコツですよ。
必要な土地の広さ
同じ延床面積なら、平屋は建物が横に広がるため、ある程度の敷地が必要です。
さらに駐車場、庭、隣家との距離、道路からの視線まで考えると、建物が入るだけでは足りません。
1.5階建ては、一部を上へ持ち上げることで、一階の建築面積を小さくできます。
そのため、「平屋では駐車台数が取れない」「庭がほとんど残らない」という敷地でも、希望に近づける可能性があります。
しかし、二階建てほど小さな建築面積で済むとは限りません。
一階に主寝室と水回りを集めると、一階部分はどうしても大きくなるからです。
土地探しから始めるなら、平屋用、1.5階建て用、2階建て用と別々に考えず、三つの案が入る土地かどうかを見てもらうと安心でしょう。
家族の距離と音
平屋は家族の気配を感じやすい一方、音や視線が伝わりやすい面があります。
リビングのテレビ音、子どものゲーム音、在宅仕事の会話、寝室まで届く生活音など、間取りによっては気になるかもしれません。
1.5階建てなら、子ども部屋や書斎を上階へ置くことで、ほどよく距離を取れます。
とはいえ、吹き抜けや階段ホールで上下がつながると、音は思った以上に抜けます。
「階が違うから静か」と決めつけず、扉の位置、壁の中の断熱材、床のつくり、吹き抜けとの距離まで確認してください。
1.5階建ての価格
一番気になる価格ですが、積水ハウスの1.5階建てに一律の定価はありません。
坪単価だけで判断せず、同じ敷地、同じ部屋数、同じ設備、同じ外構条件で比べる必要があります。
固定価格や坪単価はない
注文住宅の価格は、床面積だけで決まりません。
鉄骨か木造か、外壁、窓、屋根、天井高、吹き抜け、太陽光、空調、造作家具、外構などが積み重なって総額になります。
1.5階建てでは、二階の床面積が小さいため、延床面積だけを見ると安く感じることがあります。
しかし、小さな上階をつくるためにも階段、梁、床、壁、窓、電気、空調が必要です。
つまり、二階部分が半分だから、二階にかかる費用も半分になるわけではありません。
最低限必要な工事が残るので、面積当たりの価格が高く見える場合もあります。
◆北川のワンポイントアドバイス
私も自宅の見積もりで痛感しましたが、家の価格は「一つ追加したから数万円」という単純な世界ではありません。形が変わると、構造や設備まで連動して変わることがあります。だから、坪単価より見積書の内訳を見ることが本当に大事ですよ。
平屋より高くなる部分
1.5階建ては、平屋より基礎と屋根の面積を減らせる可能性があります。
その点だけを見ると、費用を抑えやすそうですよね。
しかし、上階を加えることで、階段、二階床、構造部材、窓、照明、空調、内装工事が増えます。
また、平屋らしい大屋根と上階を両立させようとすると、屋根形状が複雑になることもあります。
外観にこだわって屋根を何段も切り替えたり、天井の高さを変えたりすれば、材料と施工の手間が増えやすいでしょう。
したがって、シンプルな平屋と複雑な1.5階建てを比べれば、1.5階建ての方が高くなることは十分あります。
2階建てより高くなる場合
一般的な総二階建ては、一階と二階の外周をそろえやすく、屋根と基礎を小さくしやすい形です。
同じ延床面積なら、建物の形を単純にしやすいため、費用面では納得しやすい案になりやすいでしょう。
一方、1.5階建ては一階が大きく、二階が小さい形になります。
その結果、総二階建てより基礎と屋根が増え、外壁の凹凸も多くなる場合があります。
さらに一階へ主寝室を置くことで、廊下や建具が増えることも。
「二階が小さいから2階建てより安い」とは言い切れない理由です。
積水ハウスの平屋価格については、積水ハウスの平屋の価格と坪数別の考え方でも詳しく解説しています。
総額で比較する方法
価格を比べるなら、三つの案で条件をそろえましょう。
平屋だけ延床面積が小さい、2階建てだけ外構が含まれていない、1.5階建てだけ高価な設備が入っている状態では、正しい比較になりません。
建物本体、付帯工事、地盤改良、空調、照明、カーテン、太陽光、外構、諸費用まで含めた総額表をつくることが大切です。
また、子ども部屋を将来使わなくなった後まで考えると、初期費用だけでなく、冷暖房、清掃、補修の負担も見えてきます。
積水ハウスの30坪2階建てと比べたい場合は、積水ハウスの30坪2階建ての総額と間取りも参考にしてください。
価格や仕様は、地域、敷地、構造、契約時期、選ぶ設備によって変わります。
正確な情報は積水ハウスの公式サイト、最新カタログ、設計図書、見積書で確認してください。
間取りで得られる利点
1.5階建ての魅力は、平屋では足りない部分だけを上へ逃がせることです。
ただ部屋を増やすのではなく、家族の時間と将来の使い方まで考えると、価値のある上階になります。
一階だけで生活が完結
1.5階建てで最優先したいのは、夫婦の基本生活を一階で完結させることです。
LDK、キッチン、浴室、洗面、トイレ、主寝室、普段着の収納を一階へ置きます。
すると、子どもが独立した後や、足腰に負担を感じるようになった後も、上階を使わずに暮らせます。
階段がある家でも、「上らなくても生活できる」なら安心感は大きく違います。
反対に、主寝室は一階でも、衣類収納や季節の布団がすべて上階では、結局階段を使い続けることになります。
寝る場所だけでなく、着替え、洗濯、掃除、薬や日用品の保管まで、一日の動きを図面上でたどってみてください。
子ども部屋を上階へ
子ども部屋を上階へ置く間取りは、1.5階建てと相性が良い考え方です。
小さいうちはリビングや一階の共有空間で過ごし、個室が必要な時期だけ上階を使います。
子どもが独立した後は、書斎、趣味室、来客用、収納へ転用できます。
ただし、子ども部屋を上階へ置くなら、トイレを二階にも付けるか迷うでしょう。
トイレを付ければ夜間は便利ですが、配管、設備、掃除、将来の交換費用が増えます。
付けない場合は、一階トイレまでの経路と階段照明を安全にする必要があります。
正解は家族によって違うので、「便利そう」で決めず、使用年数と費用を天秤にかけてください。
収納と趣味室を増やせる
平屋で困りやすいのが収納です。
すべてを一階へ置こうとすると、居室やLDKを削ることになり、建築面積も大きくなりがちです。
1.5階建てなら、季節家電、思い出の品、アウトドア用品、来客用布団など、毎日使わない物を上部へ移せます。
また、音が出る趣味、集中したい仕事、コレクションを楽しむ部屋にも向いています。
ただし、重い物や大きな物を階段で運ぶのは大変です。
収納量だけでなく、階段の幅、曲がり方、入口の高さ、棚の奥行きまで確認しましょう。
勾配天井と吹き抜け
平屋や1.5階建ては、屋根の形を室内へ見せる勾配天井と相性があります。
天井が斜めに上がると、床面積が同じでも視線が伸び、LDKを広く感じやすくなります。
上階の一部を室内窓やカウンターでLDKとつなげれば、家族の気配も感じられるでしょう。
一方で、吹き抜けは音、におい、冷暖房、窓清掃、照明交換まで考える必要があります。
高い位置の窓を開けたい場合は、手動で届くのか、電動式にするのか、故障時にどう点検するのかも確認してください。
後悔しやすい注意点
1.5階建ては魅力的ですが、平屋のように見えても階段のある家です。
見た目の流行だけで選ばず、毎日の動き、暑さ、将来の使い方まで先に確認しましょう。
階段はなくならない
一階中心の間取りでも、上階を使う限り階段は必要です。
階段には一定の面積が必要で、上り口と下り口の周りにも通路が生まれます。
つまり、上階に六畳の部屋を一つ増やすだけでも、実際には階段と廊下を含む面積が必要です。
また、階段の位置が家の中央にあると動線は短くなりますが、LDKへ音や冷気が流れやすくなります。
端へ置くと生活空間から離せる反面、廊下が長くなるかもしれません。
将来使わなくなった上階を完全に閉じられる扉を付けるのかも、設計段階で考えておくと良いですよ。
暑さと空調の計画
屋根に近い上階や小屋裏空間は、夏の熱の影響を受けやすい場所です。
断熱性能が高くても、窓から入る日射、屋根面の向き、空調の位置、空気の流れによって体感は変わります。
子ども部屋や書斎として長時間使うなら、「エアコンを付ければ大丈夫」で終わらせないことが大切です。
部屋ごとに空調を付けるのか、一階と上階を一台でまかなうのか、吹き抜けを通じて空気を動かすのかを確認しましょう。
シーリングファンを付ける場合は、清掃方法と交換方法も忘れずに。
電気代は家族の使い方で変わるので、設備容量だけでなく、実際の生活時間を設計担当者へ伝えてください。
屋根形状と雨仕舞
1.5階建ては、平屋部分と上階部分の高さが違うため、屋根の切り替わりが増える場合があります。
屋根と外壁がぶつかる場所、谷になる場所、雨どいが集まる場所は、雨水を安全に流す計画が重要です。
複雑な形が直ちに危険という意味ではありません。
ただ、形が増えるほど施工箇所と点検箇所も増えると考えておきましょう。
外観のかっこよさだけでなく、どこから雨水が流れ、どこを将来点検するのかを図面で説明してもらうと安心です。
将来使わない部屋
子ども部屋を上階へつくる場合、家族で使う期間は意外と限られます。
子どもが独立した後、空き部屋のために掃除や空調を続けるのはもったいないですよね。
そこで、最初から用途を変えやすい大きさと形にしておくことをおすすめします。
造り付け家具を増やしすぎず、収納、書斎、来客用、室内干しなどへ変えられるようにしておく方法です。
また、二部屋を細かく分けるより、将来一室へ戻せる可動間仕切りを使う案もあります。
今の家族だけでなく、十年後の家族にとっても意味がある上階かを考えてみてください。
面積算入と税金
小屋裏、ロフト、中二階の扱いは、天井高、用途、床面積、自治体の判断などで変わることがあります。
床面積に入るかどうかは、建築費だけでなく、確認申請、登記、固定資産税にも関わる可能性があります。
「収納扱いなら絶対に税金がかからない」といった決めつけは避けてください。
図面上の名称と実際の使い方が違えば、後から問題になることも考えられます。
税金や法令の扱いは、建物の内容と地域によって判断が変わります。
最終的な判断は、積水ハウスの設計担当者、自治体、建築士、税理士などの専門家に相談してください。
1.5階建てに向いている人
1.5階建ては、平屋と2階建ての中間だから万人向けというわけではありません。
次のような希望が重なる人には、検討する価値があります。
平屋希望で土地が限られる人
平屋にしたいものの、駐車場や庭を確保すると建物が入らない人には有力です。
子ども部屋や収納だけを上へ移せば、一階の面積を抑えられます。
ただし、無理に平屋らしく見せるために一階を広げすぎると、土地の余白がなくなります。
建物の広さだけでなく、車の出し入れ、室外機、自転車、物置、植栽、道路からの視線も図面に入れて判断しましょう。
将来は一階で暮らしたい人
子育て中は個室が必要でも、将来は夫婦二人で一階だけを使いたい人にも合います。
主寝室と普段使いの収納を一階へ置けば、上階を使わない生活へ移りやすいからです。
ただし、一階の主寝室が狭すぎたり、収納が上階に偏ったりすると計画が崩れます。
「一階で暮らせる」ではなく、「一階だけで無理なく暮らせる」状態を目指してください。
個室をほどよく分けたい家族
家族の気配は感じたいけれど、仕事や勉強の音は分けたい家庭にも向いています。
一階に家族の共有空間、上階に集中する空間を置くと、近すぎず遠すぎない距離をつくれます。
吹き抜け越しに声が届くようにするか、扉でしっかり分けるかは、家族の性格で決めましょう。
あなたは、家族がいつも同じ場所にいる方が落ち着きますか。
それとも、それぞれが自分の時間を持てる方が心地よいでしょうか。
その答えが、上階のつなぎ方を決めるヒントになります。
1.5階建てに向かない人
魅力の多い1.5階建てですが、希望によっては平屋や2階建ての方が素直に合います。
無理に中間案を選ばないことも、後悔を減らす大切な判断です。
完全な階段なしを求める人
老後だけでなく、今から階段を一切使いたくない人には平屋が合います。
1.5階建ては一階中心でも、上階に必要な物や部屋がある限り、誰かが階段を使います。
体調不良、けが、重い荷物、掃除の場面では、その負担を感じるかもしれません。
階段を使わないことが最優先なら、平屋の面積を少し小さくする方が満足できる場合があります。
最小コストを最優先する人
建築費をできるだけ抑えたいなら、凹凸の少ない総二階建てが有利になる場合があります。
1.5階建ては、平屋らしい一階の広がりと上階の両方をつくるため、形が複雑になりやすいからです。
もちろん、シンプルな1.5階建てなら費用を抑えられる可能性はあります。
それでも、最安を目指す家というより、暮らし方に費用をかける家だと考えた方が良いでしょう。
二階を日常的に使う人
主寝室、子ども部屋、書斎、洗濯、収納の多くを上階へ置きたいなら、普通の2階建ての方が間取りをつくりやすいかもしれません。
二階を毎日使うのに床面積だけ小さくすると、廊下や収納が窮屈になりやすいです。
また、上階の部屋数が増えれば、結局は二階建てに近い構造と費用になります。
一階中心という目的が薄いなら、最初から2階建てとして計画した方が、部屋の広さも外観も自然にまとまるでしょう。
比較時の間取り条件
1.5階建てで後悔しないためには、最初から一案に決めないことです。
同じ土地と予算で、平屋、1.5階建て、2階建ての三案を比べてください。
同じ敷地で三案を作る
比較するときは、土地条件を完全にそろえます。
駐車台数、庭、玄関の向き、隣家の窓、日当たり、道路からの視線まで同じ条件にしましょう。
平屋だけ理想的な配置、2階建てだけ妥協した配置では、好みの比較になってしまいます。
三案を同じ敷地へ置くと、建物だけでは見えなかった違いが分かります。
例えば、平屋では庭が小さくなる一方、1.5階建てなら駐車場と中庭を両立できるかもしれません。
逆に、十分に広い土地なら、わざわざ階段をつくる必要がないと気づくこともあります。
床面積より部屋の役割
延床面積が同じでも、暮らしやすさは同じではありません。
階段、廊下、ホールが増えれば、数字のわりに居室が小さくなるからです。
そこで、「何坪あるか」より「必要な行動ができるか」で図面を見ましょう。
ダイニングテーブルを引いた後に通れるか、洗面所で家族が重ならないか、寝室からトイレまで安全か、収納の前で荷物を広げられるか。
こうした日常の場面を一つずつ当てはめると、本当に必要な床面積が見えてきます。
家具と収納まで図面に入れる
間取り図では広く見えたのに、家具を置いたら通路がなくなることは珍しくありません。
ベッド、机、椅子、テレビ、ソファ、冷蔵庫、食器棚まで、実寸に近い大きさで図面へ入れてもらいましょう。
上階の収納には、何を何個置くかも書き込みます。
収納は広いだけでは使いやすくなりません。
奥行きが深すぎると奥の物が出せず、天井が低すぎると腰をかがめて移動することになります。
「たくさん入る」より「無理なく出し入れできる」を優先してください。
十年後の暮らしを描く
家づくりでは、今の家族構成に目が向きがちです。
しかし、子どもの成長、独立、在宅勤務の変化、親との同居、体力の変化によって、必要な部屋は変わります。
上階を子ども部屋にするなら、独立後の使い道も決めておきましょう。
一階の主寝室を将来介護にも使うなら、廊下幅、建具、トイレ、玄関までの距離も確認します。
十年後の暮らしを完璧に予測することはできません。
それでも、用途を変えられる余白を残すことはできます。
担当者選びで差が出る
1.5階建ては、平屋と2階建ての要素が混ざるため、比較提案の質がとても大切です。
最初から希望の形を肯定するだけでなく、別案と比べて理由を説明してくれる担当者を選びましょう。
三案を同じ予算で比較
良い提案は、あなたの希望をそのまま図面にするだけではありません。
なぜ平屋では難しいのか、なぜ上階が必要なのか、なぜ2階建てより1.5階建てが合うのかを説明してくれます。
さらに、同じ総予算の中で、三案のどこに費用がかかるかを示してくれると判断しやすいでしょう。
平屋は基礎と屋根、1.5階建ては階段と屋根形状、2階建ては二階設備や将来の階段利用など、比べるポイントが違います。
それを一枚の比較表にしてもらえば、好みだけでなく、暮らしと費用の両方から選べます。
構造と設備をそろえる
見積もり比較では、構造と設備の条件もそろえてください。
一案だけ大開口、一案だけ高価な外壁、一案だけ太陽光や全館空調が入っていれば、階数による差が分からなくなります。
まず共通仕様で比べ、その後に各案へ必要な追加を入れると違いが見えやすくなります。
また、構造上できることと、予算内でできることは別です。
大きな吹き抜けや長い軒が可能でも、あなたの総予算で採用できるかを確認しましょう。
自宅の総額がどのように増えていったかは、積水ハウスで家を建てる総額と費用の実例でも公開しています。
すまつなができること
すまつなでは、積水ハウスを検討しているあなたを、希望地域の相談窓口へ橋渡ししています。
1.5階建てを希望するときも、単に「半平屋にしたい」と伝えるだけではなく、平屋と2階建てを同じ敷地と予算で比較したいと最初に共有することが大切です。
担当者が早い段階で比較の目的を理解すれば、土地、構造、間取り、費用を一緒に考えやすくなります。
すでに展示場で担当者が決まっている場合は状況が異なりますが、まだ具体的な商談を始めていないなら、最初のつながり方も検討してください。
流行しているから1.5階建てにするのではなく、あなたの暮らしに必要だから選ぶ。
そのためには、平屋、1.5階建て、2階建てを公平に比べられる担当者との出会いが重要です。
相談先に迷っている場合は、すまつなのお問い合わせフォームからご連絡ください。
現在の検討状況や土地の有無、希望する暮らしを確認したうえで、無理に1.5階建てへ誘導せず、あなたに合う進め方を一緒に考えます。
1.5階建てのよくある質問
Q1. 積水ハウスに1.5階建ての商品はありますか?
A. 全国共通の一つの定型商品として考えるより、平屋を中心に小屋裏や床面積を抑えた上階を加える設計として相談するのが分かりやすいです。構造、地域、敷地、希望する用途によって提案内容は変わるため、現行の商品や対応範囲は積水ハウスへ確認してください。
Q2. 1.5階建ては平屋より安いですか?
A. 必ず安くなるわけではありません。基礎や屋根を減らせる一方、階段、上階の床や壁、窓、空調、構造部材が増えます。屋根形状や吹き抜けが複雑になると、平屋より高くなる場合もあるため、同じ敷地と仕様で総額を比べてください。
Q3. 1.5階建てと2階建てはどちらが安いですか?
A. 凹凸の少ない総二階建ては、基礎と屋根を小さくしやすく、費用面で納得しやすい場合があります。一方、1.5階建ては一階部分が大きくなりやすいため、二階が小さくても安いとは限りません。部屋数、設備、外構まで同条件で見積もることが大切です。
Q4. 老後は一階だけで暮らせますか?
A. 主寝室、水回り、普段使いの収納を一階へ集めれば、一階だけで暮らしやすくなります。ただし、日用品や衣類が上階に偏ると階段が必要です。就寝だけでなく、洗濯、着替え、掃除、収納まで一階で完結するか確認しましょう。
Q5. 土地が狭くても1.5階建てにできますか?
A. 平屋より一階の建築面積を抑えられる可能性はあります。ただし、建ぺい率、容積率、高さ制限、斜線、駐車場、隣家との距離などの条件を受けます。土地購入前なら、平屋、1.5階建て、2階建ての三案が入るか設計担当者に確認してください。
まとめ
積水ハウスの1.5階建ては、平屋中心の生活動線を保ちながら、足りない個室や収納を上部へ補える住まいです。
- 毎日使う水回りと主寝室は一階へ置く
- 上階は子ども部屋や収納など必要な用途に絞る
- 階段、屋根、空調を含む総額で比べる
- 平屋と2階建てを同じ敷地条件で比較する
- 十年後に上階をどう使うか決めておく
1.5階建ては、平屋と2階建ての良い部分を自動的に集めた家ではありません。
計画が合えば暮らしやすい一方、階段や複雑な屋根に費用をかけたのに、上階をあまり使わない家になることもあります。
だからこそ、最初から形を決めつけず、同じ土地、同じ総予算、同じ設備で三案を見比べることが重要です。
あなたが本当に欲しいのは「1.5階建て」という呼び名でしょうか。
それとも、一階で気持ちよく暮らしながら、必要な個室と収納も確保できる住まいでしょうか。
後者が目的なら、流行に合わせる必要はありません。
あなたの家族に合う答えを出せる設計担当者と、平屋、1.5階建て、2階建てを公平に比較してみてください。


