こんにちは。住まいをつなぐ「すまつな」の北川です。
平屋の外観って、写真で見るとすごくおしゃれなのに、自分の家として考え始めると急に難しくなるんですよ。
片流れ屋根にするのか、切妻にするのか、外壁はグレーなのか黒なのか、木目を入れるのか、軒はどこまで出すのかと、決めることが一気に増えます。
私自身も積水ハウスで自宅を建てるとき、外壁、軒、窓、玄関、植栽、駐車場まで含めて外からの見え方をかなり考えました。
そこで感じたのは、おしゃれな外観は「好きな色や素材を集めること」ではなく、建物全体の比率とつながりをつくることだという点です。
特に平屋は建物が横へ広がるので、屋根、軒、窓、外壁、外構のわずかな違いが、そのまま外観の印象として表れます。
低く長い平屋らしい形を生かしながら、屋根から植栽まで一つの立面として考えること。
この記事では、モダン、和モダン、北欧風、かわいい平屋、ホテルライク、ジャパンディまで、好みの違いにも触れながら、失敗しにくい平屋の外観づくりを私なりに詳しく解説していきます。
記事のポイント
- おしゃれな平屋をつくる外観全体の考え方
- 片流れ・切妻・寄棟など屋根形状の選び方
- グレー・黒・ベージュ・木目を使う配色のコツ
- 軒・窓・玄関・外構で後悔を減らす方法
平屋の外観は比率で決まる
平屋のおしゃれさを考えるとき、最初に色見本を見る人は多いのですが、私はそれより先に建物の「形」を見た方がいいと思っています。
外壁の色を変えるより、屋根の高さや軒の出、窓の位置を変えた方が外観の印象は大きく変わるからです。
低く長い形を生かす
平屋の魅力は、何といっても地面に沿うような低く長いシルエットです。
二階建てのような高さがない代わりに、横方向の線がとても目立ちます。
だからこそ、屋根や軒、外壁の目地、窓の上端などを意識すると、外観に一体感が出やすくなります。
逆に、屋根、窓、玄関、外壁の切り替えがそれぞれ別々の高さにあると、平屋なのに妙に落ち着かない見た目になることがあります。
平屋では「何を足すか」より「線をどこでそろえるか」を見る。
これは外観を考えるうえでかなり大事ですよ。
正面だけを見ない
外観打ち合わせでは正面パースがきれいだと、それだけで安心してしまいがちです。
ですが、実際の家は正面からだけ見るわけではありません。
道路を歩いて近づく方向、駐車場から玄関へ向かう角度、隣地側、庭側など、毎日の生活では斜めから見る場面の方が多いこともあります。
平屋は横幅があるため、正面では見えなかった雨どい、設備、室外機、換気フードなどが側面で目立つケースもあります。
四方向の立面を確認する
私は外観を決めるなら、完成イメージだけでなく東西南北の立面図を一度ずつじっくり見ることをおすすめします。
そのときは窓だけでなく、雨どい、給湯設備、室外機、電気メーター、配管カバーまで描かれているかを確認するといいですよ。
せっかくシンプルな平屋にしたのに、道路側へ設備がずらっと並んでしまえば、完成後の印象はかなり変わります。
平屋の外観は「正面の一枚絵」ではなく、敷地を歩いたときに連続して見える景色として考えるのがポイントです。
屋根の形で印象が変わる
平屋の外観デザインで大きな面積を占めるのが屋根です。
平屋は建物の高さが低いぶん、見る位置によっては屋根そのものが外観の主役になることもあります。
片流れ、切妻、寄棟にはそれぞれ似合う方向性があるので、「流行っているから」で決めない方がいいでしょう。
| 屋根形状 | 似合いやすい外観 | 見た目の特徴 | 確認したい点 |
|---|---|---|---|
| 片流れ | モダン・シンプル | シャープで現代的 | 高い側の壁面や雨仕舞い |
| 切妻 | 北欧・ナチュラル・和モダン | 三角屋根が分かりやすい | 妻面の窓や外壁バランス |
| 寄棟 | 和風・和モダン・上品な外観 | 水平感と落ち着きが出やすい | 屋根面積と軒の見え方 |
片流れ屋根は線が美しい
片流れ屋根の平屋は、モダンでかっこいい外観をつくりやすい形です。
一方向へ流れる屋根によって建物に動きが出るため、黒、ダークグレー、白などの無彩色ともよく合います。
太陽光発電との組み合わせを考えやすいケースもありますが、屋根の向きは外観だけで決めるものではありません。
日射条件、雨水の流れ、周囲の建物、設備計画まで含めて決める必要があります。
また、勾配を急にすると屋根の存在感が増し、緩くすると箱型住宅に近い印象になります。
同じ片流れでも角度によって別の家に見えるほどなので、立面図だけでなく立体的な完成イメージで比べてください。
切妻屋根は三角を生かす
三角屋根の平屋に憧れているなら、切妻屋根は有力な候補です。
北欧風やナチュラルな平屋はもちろん、外壁や軒を落ち着かせれば和モダンにも似合います。
かわいい平屋にしたい場合は、白やベージュの外壁、木目の玄関、やわらかな植栽と合わせると雰囲気をつくりやすいでしょう。
一方、三角屋根を目立たせようとして妻側へ窓や装飾を増やしすぎると、少しにぎやかな印象になることがあります。
シンプルな平屋ほど、三角形そのものをデザインとして見せるくらいでも十分です。
寄棟屋根は水平感が魅力
寄棟屋根の平屋は、四方向へ屋根が下がるため、落ち着きのある佇まいになります。
深い軒と組み合わせると水平ラインが際立ち、和風や和モダンの平屋と相性がいいですね。
ベージュ、グレージュ、淡いグレーなどの外壁を使えば、和に寄せすぎない現代的な外観にもできます。
ホテルライクな平屋でも、屋根をほとんど見せないデザインだけが正解ではありません。
低い寄棟屋根と落ち着いた素材を合わせた方が、周囲の住宅地へ自然になじむ場合もあります。
屋根単体で選ばない
屋根を選ぶときは、屋根だけの好みではなく、軒、外壁、玄関、窓までセットで比べてください。
同じ外壁色でも、屋根が変わるだけで「モダン」「和モダン」「北欧風」の方向はかなり変わります。
画像検索で好きな屋根を一枚だけ探すより、好きな住宅を何軒か集めて、共通している屋根と外壁の関係を見る方が参考になりますよ。
軒が平屋の品をつくる
平屋の外観で、私がかなり重要だと思っているのが軒です。
軒は雨や日差しへの配慮だけでなく、建物の陰影をつくる部分でもあります。
特に低く横へ広がる平屋では、深い軒が一本通るだけで見え方がガラッと変わります。
深い軒で陰影をつくる
おしゃれな平屋の写真を見ると、外壁の色以上に「影」がきれいな住宅が多いことに気づくと思います。
その影をつくっている代表的な要素が深い軒です。
軒が張り出すと外壁上部に影が生まれ、平らな壁でも立体感が出てきます。
和モダンなら深い軒と水平ラインを前面に出し、モダンなら屋根を薄く見せながら軒先をシャープにするといった違いも出せます。
ただし、軒は長ければ長いほどいいわけではありません。
敷地条件、方位、窓の位置、室内への日射、構造、屋根形状によって適した寸法は変わります。
軒天も外観の一部
意外と見落としやすいのが軒天です。
平屋は建物が低いため、二階建て以上に軒天が人の目へ入りやすくなります。
玄関ポーチやテラスの軒天へ木目を入れると、グレーや白など無機質な外壁へ温かみを加えられます。
反対に、黒やダークグレーでまとめれば、よりシャープなモダン外観になります。
平屋の外壁へ木目をたくさん入れるのではなく、軒天だけ木質感を加える方法も使いやすいですよ。
軒高まで見る
軒の長さと一緒に確認したいのが軒高です。
軒先が高く見えると開放的になり、低く抑えると地面へ寄り添うような落ち着いた外観になります。
平屋らしい低重心を出したいなら、軒先がどの高さに見えるかまで完成イメージで確認してください。
積水ハウスでも、深い軒と庭、開口部を組み合わせて屋内外をつなぐ住まいが提案されています。
軒は単なる屋根の端ではなく、室内と庭の間に半屋外の居場所をつくる要素として見ると、考え方が広がります。
外壁は色より素材感を見る
平屋の外壁選びでは、グレー、黒、ベージュなどの色に目が行きますが、私は同じくらい素材感を見た方がいいと思います。
同じグレーでも、平滑な金属系外壁と、凹凸の大きい外壁では光の当たり方がまったく違います。
晴れの日と曇りの日でも見え方は変わるので、小さな色見本だけで判断するのは危険です。
グレーは濃淡で印象が変わる
グレーの平屋は、モダン、ホテルライク、ジャパンディまで幅広く使える人気の方向です。
ライトグレーなら明るくやわらかく、ダークグレーなら重厚で落ち着いた外観になります。
そこへ木目を加えると無機質さがやわらぎ、ナチュラルモダンにも寄せられます。
グレーと木目の平屋をつくるなら、木目を玄関、軒天、目隠し壁など限られた場所へ使うとまとまりやすいでしょう。
グレージュは自然になじむ
グレージュは、グレーの落ち着きとベージュの温かさを合わせたような色合いです。
植栽や自然石とも合わせやすく、ジャパンディやナチュラルな平屋に向いています。
真っ白より汚れが目立ちにくく感じられるケースもありますが、実際の見え方は外壁材の表面や周辺環境によって異なります。
グレージュは小さなサンプルではベージュ寄りに見えても、大きな壁になると明るく見えることがあるため、大きめのサンプルや施工例で確認したい色です。
黒い平屋は面を選ぶ
黒い平屋は、シャープでかっこいい外観をつくりやすいですよね。
ただ、屋根、外壁、サッシ、玄関、フェンスまで全部を真っ黒にすると、敷地によっては重く見えすぎることがあります。
黒を主役にしながら、木目や自然石、植栽を加えると表情を出しやすくなります。
また、黒や濃色は表面のほこり、水垢、退色などがどのように見えるかも素材ごとに確認した方がいいでしょう。
ベージュは立体感を足す
ベージュの平屋はやさしく上品な印象になる一方、壁面が大きく平坦だと少し単調に見えることがあります。
そこで、軒による影、玄関の引っ込み、外壁の凹凸、植栽、自然石などを加えると立体感が出ます。
かわいい平屋にするなら白に近いベージュと木目、北欧風なら明るい壁と三角屋根、和モダンなら少しくすんだベージュと深い軒というように、同じ色でも組み合わせで雰囲気を変えられます。
色数は増やしすぎない
外観の失敗でありがちなのが、好きな素材を全部入れてしまうことです。
外壁A、外壁B、木目、石、黒いサッシ、玄関ドア、門柱と、それぞれ単体では素敵でも、一軒の家に並べるとうるさく見える場合があります。
主役になる色、補助する色、木や石などの素材。
このくらいの感覚でまとめると、平屋のシンプルな形を生かしやすくなります。
積水ハウスの外壁を検討している場合は、積水ハウスの外壁の種類と選び方をまとめた記事も参考にしてください。
ダインコンクリートについては、積水ハウス公式でも素材や表情、耐久性に関する情報が公開されています。
テイスト別の外観づくり
ここからは、平屋で人気の外観テイストごとに組み合わせ方を見ていきます。
大切なのは、名前だけで決めるのではなく、屋根、軒、色、素材、窓の共通点を見つけることです。
モダンな平屋
モダンな平屋なら、片流れ屋根や屋根を薄く見せる形、グレーや黒の外壁、横長の窓などを合わせやすいでしょう。
装飾を増やすより、大きな面と直線をきれいに見せることが大切です。
外壁の切り替えも細かく分けるのではなく、一つの面を大きく取った方がモダンな印象をつくりやすくなります。
玄関を正面から少し隠す方法も、生活感を抑えながら壁面を美しく見せやすい方法です。
和モダンな平屋
和モダンの平屋は、深い軒、寄棟や切妻、落ち着いた外壁色、木質感、植栽との相性がいいですね。
昔ながらの和風住宅をそのまま再現するのではなく、窓や外壁をシンプルにして現代的に見せると取り入れやすくなります。
庭にモミジなど樹形を楽しめる植栽を入れると、外壁そのものを飾り込まなくても季節ごとに景色が変わります。
玄関アプローチへ自然石を使う方法も相性がいいでしょう。
北欧風の平屋
北欧風や北欧スタイルの平屋は、切妻の三角屋根と明るい外壁が分かりやすい組み合わせです。
白、淡いグレー、ベージュなどへ木目を合わせると、親しみやすい外観になります。
ただし、「北欧だから木目」「北欧だから三角屋根」と記号のように足していくと、テーマパークのように見えることもあります。
屋根形状を主役にして、外壁や窓は控えめにするくらいがちょうどいいかなと思います。
ホテルライクな平屋
ホテルライクな外観にしたいなら、私は素材数を増やすより、色調をそろえる方向をおすすめします。
グレー、グレージュ、黒などを中心にして、玄関まわりや一部の壁へ石や木を入れるイメージです。
照明も重要で、昼間だけではなく夜の玄関や植栽の見え方まで考えると雰囲気が出ます。
ただ、照明器具そのものを見せすぎると生活感が出るので、どこを照らすのかを先に考えるといいでしょう。
ジャパンディも引き算が基本
ジャパンディの平屋は、和の落ち着きと北欧的な自然素材の雰囲気を合わせやすいスタイルです。
グレージュや淡いグレー、木、石、植栽を使いながら、形自体はかなりシンプルにするとまとまりやすくなります。
和風の格子、北欧風の木壁、モダンな石張りを全部同時に使う必要はありません。
テイストをつくるときほど、何を入れないかを決めることが大切です。
窓と玄関も外観を左右する
屋根と外壁が決まると外観は完成した気になりやすいのですが、実際には窓と玄関がかなり目立ちます。
平屋はすべての窓が地上階に並ぶため、窓配置の違和感がそのまま外観に出やすい住宅です。
窓の高さをそろえる
室内から見ると、それぞれの部屋に使いやすい窓を付けたくなります。
ところが外から見ると、高さも幅も違う窓がばらばらに並ぶことがあります。
もちろん室内の使いやすさが最優先ですが、道路側など目立つ面では窓上端や形を意識してみてください。
窓を減らして大きな壁面を見せることが、モダンな平屋ではデザインになる場合もあります。
一方、窓を減らしすぎれば採光や換気へ影響するので、外観だけで決めてはいけません。
玄関は正面から隠す方法もある
玄関ドアを外観のアクセントとして見せる方法もあれば、壁や袖壁の奥へ入れて目立たせない方法もあります。
モダンやホテルライクな平屋なら、玄関を少し奥まらせ、壁面を一枚の大きな面として見せる方法も似合います。
北欧風やナチュラルな平屋なら、木目調の玄関ドアをアクセントとして正面へ見せてもかわいいですね。
ここはテイストによって正解が変わります。
設備の位置も設計する
玄関の近くにはインターホン、表札、ポスト、宅配ボックス、照明、電気錠など、多くの設備が集まります。
これらを後から空いた場所へ置いていくと、玄関だけ情報量が増えてしまいます。
外観をシンプルにしたいなら、設備の高さや位置も図面段階で確認した方がいいですよ。
私は室内でも操作パネルの位置が気になりますが、外観もまったく同じです。
玄関ドアだけを決めて終わらず、ポスト、表札、インターホン、照明、宅配ボックスまで一つの画面に入れた状態で確認してください。
外構までつくって完成する
平屋のおしゃれな外観を目指すなら、建物と外構を別々のものとして考えない方がいいです。
私も自宅が完成して実際に暮らしてみて、この部分はかなり実感しています。
建物だけを見るより、駐車場、アプローチ、フェンス、植栽が入った状態の方が圧倒的に「家らしく」見えるんですよ。
駐車場も外観の面積になる
車を二台、三台置く平屋では、道路から見える敷地のかなりの部分が駐車場になることがあります。
つまり、建物がおしゃれでも、正面が全面コンクリートだけになると印象は大きく変わります。
もちろん使いやすさと予算が先ですが、目地、砂利、植栽帯、玄関アプローチとの切り替え方によって見え方は変えられます。
カーポートを付けるなら、柱、屋根、サイドパネルが家を隠す位置まで想像してください。
植栽は建物を引き立てる
グレー、白、黒などの外壁だけで構成された家は、完成直後だと少し硬い印象になる場合があります。
そこへ一本の高木が入るだけでも、建築の直線と植物の自然な形が対比されて表情が生まれます。
和モダンならモミジなど葉の表情を楽しめる木、ナチュラルならやわらかな樹形など、建物のテイストと合わせるといいでしょう。
ただし、植えた瞬間だけを見るのではなく、成長後の高さや枝張りも考える必要があります。
積水ハウスでは建物だけでなく庭まで含めて考える「5本の樹」計画があり、地域になじむ樹木を住まいへ取り入れる考え方が示されています。
室外機まで外構図へ入れる
外構図を確認するときは、エアコンの室外機や給湯設備も入れてもらうと分かりやすいですよ。
植栽を置きたかった場所へ室外機が来たり、目隠しフェンスと設備が干渉したりすることは避けたいところです。
平屋は設備がすべて一階の外周へ出てくるため、二階建て以上に配置計画が重要になる場合があります。
平屋の外観で多い失敗
ここまでおしゃれに見せる方法を話してきましたが、後悔を減らすには「やらない方がいいこと」も知っておく必要があります。
外観の失敗は生活できなくなるような問題ではないからこそ、完成してからじわじわ気になるんですよね。
好きな画像を寄せ集める
平屋の外観を考えるとき、SNSや画像検索はとても便利です。
ただ、片流れ屋根が好き、木目の軒天が好き、石張りが好き、黒い外壁が好き、北欧風の玄関が好きと、一つずつ集めてそのまま足していくのはおすすめしません。
それぞれの写真は、屋根から外構まで一つの考え方でつくられているからです。
好きな画像を集めるなら、「何が好きなのか」を言葉にしてみてください。
低い屋根が好きなのか、暗い色が好きなのか、木と石の組み合わせが好きなのか。
そこが分かれば、別々の写真からでも共通する方向を見つけやすくなります。
外壁の色だけで決める
「グレーの平屋にしたい」という要望だけでは、完成形はほとんど決まりません。
屋根が片流れなのか寄棟なのか、窓が多いのか少ないのか、軒が深いのか浅いのかによって、同じグレーでも別物になります。
色を決める前に、形を決める。
そのあとで素材と色を乗せる方が迷いにくいでしょう。
軒を見た目だけで決める
深い軒は魅力的ですが、外観写真だけを見て寸法を決めるものではありません。
窓への日射、室内の明るさ、方位、敷地境界、構造との関係があります。
逆に、すっきり見せたいからという理由だけで軒をほとんど出さない場合も、雨がかかる場所や外壁の汚れ方などを考えたいところです。
デザインと暮らしの両方から決めてください。
外構予算を最後まで残さない
建物へ予算を使い切ってしまい、外構を最低限にするケースもあります。
ですが、平屋では外構も外観の大きな部分を占めます。
門柱、駐車場、フェンス、アプローチ、植栽まで入れた総額を早めに見ておいた方が安心です。
私の家でも、希望を積み重ねるにつれて建築費はかなり増えました。
その経験からも、「最後に余った予算で外構」ではなく、建物と同じタイミングで枠を確保しておくことをおすすめします。
汚れと維持費も考える
完成直後の写真だけで素材を決めると、数年後の姿を見落とします。
外壁だけでなく、屋根、軒天、雨どい、シーリング、防水、木部、石、フェンスなど、それぞれに経年変化があります。
高耐久の外壁材でも、住宅全体が何もしなくていいわけではありません。
おしゃれな外観を長く保ちたいなら、最初の美しさと同じくらい「掃除できるか」「補修できるか」を見てください。
黒い外壁、白い壁、天然石、木質材などは、それぞれ違った経年変化があります。
完成写真だけで決めず、可能なら数年経過した施工例も見せてもらうと判断しやすくなります。
積水ハウスの外観について失敗しやすいポイントをさらに見たい場合は、積水ハウスの外観で後悔しない色・素材・窓配置の考え方も参考になります。
外観シミュレーションの使い方
外壁や屋根を決める段階では、外観シミュレーションや完成パースをかなり活用した方がいいです。
ただし、画面できれいに見えたから完成も同じになるとは限りません。
画面上の光、周囲の景色、モニターの色味によって印象は変わります。
同じ角度で色を比べる
外壁色を比較するときは、家の形や見る角度まで変えず、同じ条件で色だけを変えると違いが分かりやすくなります。
グレーとグレージュ、黒とダークグレーなど、微妙な差ほど同じ条件で並べてください。
屋根やサッシまで同時に変えてしまうと、何が良かったのか分からなくなります。
晴天だけで判断しない
外壁は日差しが当たるとかなり明るく見えます。
反対に曇天や夕方は色が沈んで見えるので、可能であれば実物の施工例を異なる天候で見ると参考になります。
特にグレーやグレージュは光によって印象が変わりやすいので、サンプルを屋外へ持ち出して確認する方法もあります。
人と車を入れて見る
外観パースに建物だけが描かれていると、とてもすっきり見えます。
でも実際には車、自転車、宅配ボックス、ゴミ箱、植木鉢などが加わります。
平屋では車が建物のかなりの部分を隠すこともあります。
できれば普段使う車と同じくらいの大きさをパースへ入れた状態で見せてもらうと、完成後との差を減らしやすいでしょう。
夜の外観も確認する
昼の完成イメージが決まったら、玄関灯や植栽照明を点灯した夜の状態も考えてください。
ホテルライクや和モダンでは、夜の陰影によって昼とは違った良さが出ます。
ただし照明を増やせばいいわけではなく、玄関、足元、植栽など見せたい場所を絞る方がきれいに見えることもあります。
積水ハウスで外観を考える
積水ハウスで平屋を検討しているなら、私は外壁材の名前だけでなく、設計と外構を含めた提案を見てほしいと思っています。
積水ハウスの外観については、積水ハウスの外観がおしゃれに見える理由を施主目線で解説した記事でも詳しく紹介しています。
外壁だけで完成させない
鉄骨住宅のダインコンクリートや木造シャーウッドのベルバーンは、それぞれ質感に特徴があります。
ただ、高価な外壁を選べば自動的におしゃれな平屋になるわけではありません。
屋根、軒、窓、玄関、外構まで含め、外壁をどう見せるかが重要です。
我が家でも、外壁を選んで終わりではなく、壁の見せ方、中庭、窓、軒、石、植栽まで何度も打ち合わせました。
要望は写真と言葉で伝える
「おしゃれにしてください」だけでは、人によってイメージが違います。
写真を数枚用意して、「この低い屋根が好き」「この軒の影が好き」「この家の窓の少なさが好き」と言葉を添える方が伝わります。
反対に、嫌いな外観も伝えておくといいですよ。
「かわいすぎるのは避けたい」「真っ黒にはしたくない」「木目を増やしすぎたくない」という情報も、設計側には大きなヒントになります。
担当者選びも外観に影響する
注文住宅は同じ会社でも、担当者との打ち合わせの進め方や、設計提案との相性によって完成形が変わります。
特に平屋は、土地の形、道路からの見え方、庭とのつながりを読みながら設計する必要があります。
だから私は、価格条件だけでなく、最初から家づくりの希望を丁寧に聞いてくれる体制につながることが大切だと考えています。
平屋の外観に関するよくある質問(FAQ)
Q1. おしゃれな平屋の外観で最初に決めるものは?
A. 最初は外壁色ではなく、建物の形と屋根の方向から考えるのがおすすめです。
片流れ、切妻、寄棟など屋根形状によって外観の方向が決まり、そこへ軒、窓、外壁、玄関を重ねていくと全体像が見えやすくなります。
特に平屋は低く横へ広がるため、屋根と軒の水平ラインが印象を大きく左右します。
Q2. 平屋なら片流れ屋根が一番おしゃれですか?
A. 片流れ屋根だけが正解ではありません。
モダンなら片流れ、北欧風なら切妻、和モダンなら寄棟や切妻というように、目指す外観によって似合う屋根は変わります。
屋根単体ではなく、軒、外壁色、窓、植栽を含めた完成形で比較してください。
Q3. グレーの平屋に木目を入れるならどこがいい?
A. 玄関ドアや軒天など、範囲を絞って木目を入れる方法が使いやすいです。
グレーの外壁へ木目を広い範囲で何か所も入れるより、玄関やテラスなど視線が集まる場所へ使う方が外観をまとめやすくなります。
植栽や自然石まで含めた色の組み合わせも一緒に確認するといいでしょう。
Q4. 深い軒の平屋にデメリットはありますか?
A. 深い軒は外観の陰影や日射への配慮に役立ちますが、どの家でも長く出せばいいわけではありません。
方位や窓位置によっては室内への光へ影響し、敷地や構造によって採用できる形も変わります。
見た目だけで寸法を決めず、室内の明るさと外観の両方を見ながら決めることが大切です。
Q5. 平屋の外観で後悔しない確認方法は?
A. 四方向の立面図、完成パース、外壁の実物サンプル、外構図を重ねて確認する方法がおすすめです。
さらに車、室外機、給湯設備、雨どい、ポスト、宅配ボックスまで入れた完成後に近い状態を見ると、イメージとの差を減らせます。
可能なら同じ外壁材を使った実物の住宅も見て、晴天と曇天で色の見え方を確認してみてください。
平屋の外観で後悔しないために
おしゃれな平屋の外観は、グレーにする、黒にする、片流れ屋根にするといった一つの選択では決まりません。
低く長い平屋の比率を生かし、屋根、軒、窓、外壁、玄関、駐車場、植栽を一つの景色として考えること。
これが一番大事だと私は考えています。
モダン、和モダン、北欧風、ホテルライク、ジャパンディなど、好きなテイストは人それぞれです。
でも、どのスタイルでも共通するのは、好きなものを片っ端から足すより、全体の形と素材のつながりを見ることなんですよ。
そして、外観は完成した瞬間だけきれいならいいわけでもありません。
雨、日差し、汚れ、植栽の成長、設備交換、外壁や屋根の維持管理まで含めて考えることで、長く付き合いやすい家になります。
外観の写真は家づくりのワクワクする部分ですが、写真をそのままコピーするのではなく、「自分はこの家の何が好きなのか」を一度言葉にしてみてください。
その言葉が、設計担当者とイメージを共有するための一番役立つ材料になります。
積水ハウスで平屋を検討していて、外観にもきちんとこだわりたい場合は、設計提案をしっかり進められる体制づくりから始めてほしいと思っています。
展示場訪問や資料請求より前の段階であれば、すまつなから積水ハウスへの紹介についてもご相談いただけます。






