平屋の防犯対策|窓・外構・プライバシーを守る設計方法を解説

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こんにちは。住まいをつなぐ「すまつな」の北川です。

平屋はワンフロアで暮らしが完結するので、階段がなく、家事もしやすく、本当に魅力の多い住まいです。

一方で、防犯という視点に立つと、二階建てとは少し違った考え方が必要になります。

寝室もLDKも洗面所も、ほぼすべての窓が地面に近くなるからです。

さらに、大きな掃き出し窓をつくったり、庭とリビングをつなげたりすると、開放感が増す一方で、外からの視線や侵入経路についても考えなければなりません。

私自身、積水ハウスで家を建てるときにかなり優先したのが「外からの視線を抑えながら、家の中では思い切り開放的に暮らすこと」でした。

その結果、中庭を中心にしたコートハウスを採用し、防犯ガラス、目隠しフェンス、防犯カメラ、電気錠、植栽、照明まで建物と外構を一緒に考えています。

平屋の防犯は、防犯ガラスを入れれば終わりではありません。

窓、玄関、外構、照明、防犯カメラ、室内からの視線、洗濯物の干し方まで含めて設計することで、防犯とプライバシーを両立しやすくなります。

記事のポイント

  • 平屋で侵入されやすい場所と窓の考え方
  • 死角を増やさない目隠しフェンスと外構
  • 防犯カメラを設置したい場所と考え方
  • 防犯とプライバシーを両立する間取り

平屋の防犯は窓だけではない

平屋の防犯対策を考えるとき、最初に「窓を防犯ガラスにしよう」と考える方は多いと思います。

もちろん窓はかなり大切なのですが、私は建物への近づき方から室内の暮らし方まで、一続きで考えることが重要だと思っています。

平屋そのものについて価格や間取りも含めて広く知りたい場合は、親記事の積水ハウスの平屋の価格・坪数・特徴をまとめた解説もあわせて読んでみてください。

すべての開口部が近くなる

平屋と二階建ての大きな違いは、生活に使う主要な窓のほとんどが一階に集まることです。

リビングの掃き出し窓、寝室の窓、子ども部屋の窓、洗面室や浴室周辺の窓まで、敷地の外から近づける高さに配置されやすくなります。

だからこそ、「道路側だけ対策しておけばいい」という考え方では足りません。

家の横、庭、裏側、駐車場から回り込める場所も確認する必要があります。

警察庁の「住まいる防犯110番」でも、一戸建て住宅では窓と表出入口が重要な侵入対策箇所として挙げられています。

出典:警察庁「住まいる防犯110番・侵入口はここだ」

平屋では「道路から見える正面」だけでなく、敷地を一周してすべての窓を確認することが大切です。

侵入されにくい環境も必要

窓を頑丈にしても、その窓の前が高い塀や伸び放題の植栽で完全な死角になっていたらどうでしょうか。

外から誰にも見られず、長い時間作業できる場所をつくってしまう可能性があります。

ここが、防犯とプライバシーを考えるときの難しいところです。

外から家の中を見せないことと、家の外側を完全に隠すことは同じではありません。

室内は見せない。

しかし、不審な人が建物へ近づいた場合には、道路や家の中から気付きやすい。

この状態を目指したいところです。

三つの段階で考える

私は平屋の防犯を考えるなら、「近づきにくくする」「侵入に時間がかかるようにする」「異変に気付きやすくする」という三つの視点で見ていくと分かりやすいと思います。

フェンスや植栽、照明は近づく人への心理的な壁になります。

防犯ガラスや補助錠などは、開口部から簡単に入られにくくする役割。

さらに、防犯カメラやインターホンがあれば、誰が来たのかを玄関を開けずに確認できます。

どれか一つだけに頼るのではなく、重ねて考えることがポイントです。

平屋で注意したい侵入口

平屋では建物の周囲にある開口部を一つずつ確認していきます。

特に大きな窓だけを気にしていると、小窓や勝手口のような場所を見落としやすくなります。

大きな掃き出し窓

庭へ出られる掃き出し窓は、平屋らしい暮らしをつくるうえで非常に魅力的です。

私も大きな窓が好きですし、中庭とLDKをつなげることで実際の床面積以上の広さを感じています。

ただ、大きい窓は人が通れるサイズでもあります。

そのため、道路や隣地から直接近づける場所へ大開口を配置するときは、ガラス、施錠、シャッター、外構などをセットで考えてください。

積水ハウスで建てた北川家の中庭に面した防犯ガラス仕様の大型サッシとレール部分。平屋や一階の大開口では防犯性能と庭への開放感を一緒に考えることが重要です。

我が家の中庭に面した防犯ガラス仕様の大開口。大きな窓だからこそ、開放感だけでなく防犯も一緒に考えました。

人目につきにくい小窓

「小さい窓だから人は入れない」と考えてしまいがちですが、窓の防犯はサイズだけで判断しない方がいいです。

トイレ、洗面所、浴室、収納などの窓は、家の側面や裏側へ配置されることが多く、むしろ道路から見えにくくなる場合があります。

また、近くに室外機、物置、ゴミ箱などがあると、建物へ近づきやすい環境になることも考えられます。

図面を見るときは窓そのものだけでなく、その窓の前に何が置かれるのかまで想像してみてください。

玄関と勝手口

玄関は鍵が付いているので安心と思いがちですが、家族以外の人が最も自然に近づける場所でもあります。

宅配、点検、営業、近所の人など、玄関前に人が立っていても違和感がありません。

そのため、玄関では「誰が来たかを確認してから対応できること」が大事になります。

カメラ付きインターホン、電気錠、防犯カメラを組み合わせておくと、玄関ドアを開ける前に状況を把握しやすくなります。

積水ハウスで建てた北川家の玄関外壁に設置したカメラ付きインターホンと電気錠操作部。来訪者を確認してから玄関を操作できる防犯設備です。

玄関にはインターホンと電気錠を配置。玄関を開ける前に相手を確認できる環境にしています。

きたがわ
家づくりの打ち合わせって室内の間取りに夢中になりやすいけど、防犯は建物の外を一周する感覚で図面を見ると、気付くことがかなりあります。
妻つな
たしかに裏側の窓とか、住み始めたら毎日見る場所じゃないもんね。図面の段階で考えておく方が安心だね。

平屋の窓をどう守るか

平屋の防犯対策では、窓は避けて通れません。

ただし、「窓を小さくする」という解決だけでは、せっかくの平屋の魅力まで削ってしまいます。

私は、開放感が欲しい場所はきちんと開き、その代わりに外から直接狙われにくい配置と防犯性能を組み合わせる方が好きです。

防犯ガラスを検討する

大きな窓を採用するなら、防犯性能を意識したガラスを検討する価値があります。

警察庁でも、防犯性能の高いサッシ、ガラス、錠などを含む「防犯建物部品」が紹介されています。

出典:警察庁「住まいる防犯110番・防犯性能の高い建物部品」

ここで注意したいのは、断熱性能が高いガラスと、防犯性能を目的にしたガラスを同じものだと思わないことです。

複層ガラスや三層構成だから自動的に防犯性まで高くなる、という単純な話ではありません。

あなたの家で採用するガラスが、どのような目的と構成になっているのかを仕様決定時に確認したいところです。

積水ハウスで建てた北川家の防犯ガラス越しに見える中庭とタイルデッキ。プライバシーを確保した中庭側へ大きな窓を配置しています。

防犯ガラス越しに見た我が家の中庭。外へ閉じ、中庭へ大きく開くことでプライバシーと開放感を両立しました。

補助錠も組み合わせる

窓はガラスだけではなく、鍵も重要です。

一つのクレセントだけに頼らず、窓の種類に応じて補助錠などを組み合わせる考え方があります。

ただし、毎日開閉する窓に複雑すぎる仕組みを入れると、今度は家族が施錠しなくなるかもしれません。

防犯設備は性能だけではなく、家族が毎日無理なく使えることもかなり大事です。

シャッターを選ぶ場所

道路や隣地から直接近づきやすい掃き出し窓なら、シャッターも選択肢になります。

一方、中庭のように建物や外構で囲われた場所では、同じ対策が必要とは限りません。

すべての窓へ同じ設備を付けるのではなく、その窓までどうやって近づけるのかを考えて優先順位を決めます。

高窓も使いやすい

採光が欲しいけれど、人の目線は入れたくない場所なら、高い位置の窓も有効です。

外から室内を直接見にくくしながら、空や光を取り込めます。

我が家でも高い位置に窓を設けていますが、開閉するなら操作性まで考えておくことが大事ですね。

窓と視線の考え方をさらに詳しく知りたい場合は、積水ハウスの窓と外からの視線を抑える設計も参考になると思います。

外構で死角を増やさない

平屋のプライバシー対策として人気なのが、目隠しフェンスや塀です。

私も実際に使っていますし、道路や隣家からの視線を抑える効果はかなり大きいと感じています。

ただし、高くすれば高くするほど防犯性も上がる、とは言い切れません。

高いフェンスだけでは不十分

高い目隠しフェンスは、外から家の中が見えにくくなるのでプライバシーには有効です。

一方で、そのフェンスの内側へ人が入ってしまった後、道路側からまったく見えなくなる設計には注意したいところ。

つまり、「外から室内が見えない」と「敷地内の人影まで見えない」を分けて考える必要があります。

フェンスの高さだけで解決せず、門扉、植栽、照明、防犯カメラ、建物の窓位置と一緒に考えていきます。

積水ハウスで建てた北川家の外構フェンス。平屋や一階部分のプライバシー確保では、目隠し性能だけでなく死角をつくらない配置も重要です。

我が家の外構フェンス。プライバシー確保には便利ですが、防犯はフェンス単体ではなく周辺環境まで含めて考えています。

植栽は視線を柔らかく遮る

私は、何もかも壁で隠すより植栽をうまく使う方法も好きです。

葉や枝が人の視線をほどよく分散させてくれるため、コンクリートの高い壁だけで囲うより柔らかな雰囲気になります。

ただし、植栽も成長します。

植えた直後はちょうど良くても、数年後に枝葉が増えて窓の前が完全な死角になる可能性があります。

だから、植栽は完成時の大きさではなく、成長した後まで想像して位置を決めたいですね。

積水ハウスで建てた北川家の玄関前に配置した高木や自然石の植栽。視線を和らげながら玄関まわりを完全な死角にしない外構設計の実例です。

玄関前の植栽は視線を柔らかく遮ってくれます。成長後の枝葉まで考えて配置することが大切です。

夜は照明が役立つ

昼間には見通しのいい外構でも、夜になるとまったく印象が変わります。

門柱、玄関、アプローチ、建物の側面、駐車場など、夜に暗くなる場所を図面段階で確認してください。

センサー照明を取り入れれば、人が近づいたときに周囲を照らすことができます。

防犯だけでなく、帰宅時に足元が見えやすいという日常の便利さもあります。

目隠しフェンス、植栽、カーポートを後から追加すると、設計時にはなかった死角が生まれることがあります。

建物完成後ではなく、外構計画を建物と同時に確認するのがおすすめです。

きたがわ
我が家も目隠しはかなり重視しました。でも「高いフェンスを付ければ終わり」ではなく、その内側がどう見えるかまで考えないと意味が変わってきます。
妻つな
家の中から見られたくないけど、知らない人が外にいたら気付ける方がいいもんね。このバランスは大事だと思う。

防犯カメラの設置場所

平屋に防犯カメラを付けるなら、台数から考えるより「人がどこから敷地へ入ってくるか」を先に考える方が分かりやすいです。

カメラを何台も付けても、肝心な通路が映っていなければもったいないですよね。

玄関まわり

優先して考えたいのが玄関です。

玄関は正規の訪問者も不審な訪問者も近づける場所なので、来訪者の確認に向いています。

インターホンにもカメラがありますが、防犯カメラを別角度に設ければ、玄関前だけではなくアプローチから近づく動きも確認しやすくなります。

積水ハウスで建てた北川家の玄関ポーチ外壁に設置した屋外用防犯カメラ。玄関へのアプローチや来訪者を確認できる位置に配置しています。

我が家では玄関ポーチ周辺を確認できる位置に防犯カメラを設置しています。

駐車場と玄関への動線

車を置く場所も確認したいポイントです。

車そのものだけでなく、駐車場から玄関や建物の横へ移動する人の流れを映せるかを考えます。

また、大きなカーポートを設置すると、屋根や柱、サイドパネルによってカメラの視界が変わる場合があります。

カーポートが後決めになる場合でも、防犯カメラの位置と干渉しないか確認しておきたいですね。

積水ハウスで建てた北川家の駐車場と玄関周辺を確認できる位置に設置した防犯カメラ。車と敷地への人の動線を確認できる配置です。

駐車場側の防犯カメラ。車だけでなく、駐車場から玄関へ向かう動線も意識しています。

家の側面や裏側

平屋で見落としやすいのが側面と裏側です。

隣地境界との間が細い通路になっている場合、道路からはほとんど見えないことがあります。

そこに寝室や洗面所などの窓が並んでいるなら、防犯カメラや照明を検討する価値があります。

ただし、カメラは付ければ付けるほど良いわけではありません。

隣家の室内や庭を必要以上に映すような向きは避け、自宅敷地への接近を確認できる範囲を意識します。

カメラは高さだけで決めない

防犯カメラというと「なるべく高く付ければいい」と考えがちですが、高すぎると人の頭ばかり映ってしまうこともあります。

反対に、簡単に手が届く位置ではいたずらされる可能性も考えなければなりません。

映したい範囲、顔の見え方、夜間の照明、建物の軒、カーポートなどを見ながら位置を決めていきます。

設計図面だけではカメラの映像範囲を想像しにくいものです。

外構図まで完成した段階で、玄関、駐車場、側面、裏側を歩く人を想定してカメラ位置を確認すると分かりやすくなります。

プライバシーを守る間取り

平屋について調べると「プライバシーがない」という意見を見かけることがあります。

確かに、何も考えず道路側へ大きな窓を並べれば、外を歩く人と室内の目線が近くなります。

でも、平屋だからプライバシーを確保できないわけではありません。

むしろ間取りを工夫すれば、かなり快適にできます。

外へ閉じて内へ開く

私が好きなのが、道路側や隣家側の開口を抑えて、中庭側へ大きく開く考え方です。

我が家もまさにこの設計です。

道路を歩いている人からLDKの様子はほとんど分かりませんが、室内へ入ると中庭へ向かって大きな窓があり、一気に景色が広がります。

プライバシーのために窓をなくすのではなく、窓を開ける方向を変える。

これだけでも平屋の印象はかなり変わります。

積水ハウスで建てた北川家のキッチンからリビングと中庭を見た室内。道路側からの視線を抑えながら中庭側へ大きく開いたコートハウスの実例です。

キッチンから見たリビングと中庭。外からの視線を抑えながら、家の中では大きな開放感を得ています。

玄関からLDKを見せない

プライバシー対策では玄関からの視線も見落とせません。

宅配や来客で玄関を開けた瞬間に、リビングやダイニングが全部見えてしまう間取りは意外とあります。

玄関ホールの壁、収納、扉、廊下の向きを少し工夫するだけでも視線を外せます。

玄関に目隠しを付けたい場合も、外側のフェンスだけではなく、室内側の視線まで確認してください。

寝室を道路から離す

寝室は夜に照明を付けるため、室内の様子が外から分かりやすくなる場合があります。

道路側に寝室を配置する必要があるなら、高窓、型板ガラス、植栽、スクリーンなどを組み合わせて視線を調整します。

可能であれば、道路から離れた側や中庭側に配置する方法もあります。

カーテン頼みを減らす

大きな窓をつくったのに、一日中カーテンを閉めっぱなし。

これでは少しもったいないですよね。

窓を決めるときに外からの視線まで考えておけば、カーテンを閉める時間を減らせます。

我が家では中庭側の窓にロールスクリーンを付けていますが、必要に応じて使い分けています。

積水ハウスで建てた北川家の中庭に面した窓とロールスクリーン。中庭で外部からの視線を抑えながら必要に応じてスクリーンでもプライバシーを調整できます。

中庭に面した窓のロールスクリーン。建築で視線を抑えたうえで、必要なときだけ室内側でも調整できます。

きたがわ
中庭の家に住んでみて感じるけど、「外から見えないからカーテンを開けられる」って想像以上に気持ちいいんですよ。窓の大きさより、どこへ向けて開くかが大事だと思います。
妻つな
昼間にカーテンをずっと閉めなくていいのは本当に楽だよね。家の中にいると外の視線をほとんど意識しなくなったよね。

生活感を外へ見せない工夫

防犯というと設備ばかり考えますが、暮らし方が外からどの程度分かるのかも考えておきたいところです。

毎日の生活パターンが必要以上に外から見えない間取りは、プライバシーの面でも快適です。

室内干しを計画する

庭へ洗濯物を干すこと自体が悪いわけではありません。

ただ、家族構成や生活パターンが外から分かる情報を減らしたいなら、ランドリールームや室内干しスペースをつくる方法があります。

平屋なら洗う、干す、収納する場所を近くしやすいので、家事動線の面でも相性が良いです。

積水ハウスの注文住宅に設けた天井物干しバーと壁付け物干し付きランドリールーム。外干しを減らすことでプライバシーにも配慮できます。

ランドリールームを設ければ外干しの量を減らしやすく、家事とプライバシーの両方にメリットがあります。(写真提供:兵庫県在住の積水ハウス(注文住宅)オーナー・S.Hさん)

宅配は玄関を開けず確認する

宅配便を受け取るために毎回すぐ玄関を開ける必要はありません。

カメラ付きインターホンで相手を確認し、宅配ボックスや置き配なども生活に合わせて使えます。

警察庁でも、宅配事業者を装った事件への対策として、インターホンなどを通じた非対面受け取りについて案内しています。

玄関まわりの計画では、宅配ボックスをどこへ置くのか、道路から玄関ドアまで誰が入れるのかも考えてみてください。

在宅状況を見せすぎない

道路からリビングが丸見えだと、人がいるかどうかまで分かりやすくなります。

逆に、すべて閉じている家でも、毎日決まった時間だけシャッターが動くなど、生活の癖が外へ出ることがあります。

完全に情報を消すことはできませんが、間取りと窓位置で必要以上に暮らしを公開しないことはできます。

玄関の目隠しを考える

平屋では玄関も生活空間と同じ高さにあるので、道路からの視線が気になることがあります。

そこで玄関前に壁や植栽を置く方法がありますが、ここでも隠しすぎには注意します。

道路との正対を避ける

道路に対して玄関ドアが真正面を向いていると、開けた瞬間に玄関ホールの奥まで見えることがあります。

玄関の向きを少し振ったり、アプローチを曲げたりするだけでも視線を外せます。

これは高い塀を建てなくてもできる方法です。

植栽で視線をずらす

玄関前の高木や低木は、道路から玄関への視線を柔らかく外してくれます。

我が家でも玄関前に植栽がありますが、無機質な壁だけより雰囲気がかなり良くなりました。

外観デザインと外構を一緒に考えたい場合は、積水ハウスの外観と窓・外構をまとめて考える方法も参考にしてください。

玄関の鍵も使いやすさが大事

防犯性能が高くても、毎日の施錠が面倒で使われなくなったら意味がありません。

スマートキーや電気錠を採用する場合は、普段の施錠方法だけでなく、電池切れや停電など通常と違う状態での操作も確認しておくと安心です。

積水ハウスで建てた北川家の玄関ドア用スマートキー。施錠と解錠のボタンを備え、日常的に使いやすい玄関防犯設備です。

我が家で使っている玄関用スマートキー。防犯設備は毎日自然に使えることも大切だと感じます。

強盗を意識した住まい方

最近の防犯を考えるうえでは、留守中の空き巣だけを想定するのでは足りません。

家に人がいる時間に訪問者が来た場合でも、玄関を開ける前に確認できる住まいにしておきたいところです。

玄関を開ける前に確認する

インターホン、防犯カメラ、窓などから訪問者を確認できれば、ドアを開けなければ相手を確認できない状態を避けられます。

家族の誰が対応しても同じように確認できるよう、操作方法も共有しておきます。

在宅中も施錠しやすくする

在宅中だからと玄関や庭側の窓を開けっぱなしにすることもあるでしょう。

庭へ頻繁に出入りする家では特に、閉めたあと自然に施錠できる仕組みが大切です。

防犯設備を増やすこと以上に、「閉める」「確認する」という普段の行動が面倒にならない間取りにしておきます。

操作機器をまとめる

インターホン、防犯設備、エネルギーモニターなどが家のあちこちに分散すると、確認に手間がかかります。

我が家では操作機器をまとめている場所があり、必要な情報を確認しやすくしています。

積水ハウスで建てた北川家の壁面に集約したインターホン、防犯操作盤、エネルギーモニターなどの操作機器。住宅設備を確認しやすい位置にまとめています。

インターホンや防犯設備などの操作機器を壁面にまとめています。

防犯設備があるから絶対に侵入されない、という住まいはありません。

目的は一つの設備へ頼ることではなく、近づきにくさ、侵入しにくさ、気付きやすさを重ねることです。

きたがわ
設備を増やすと安心感はあるけど、結局は家族が使いこなせるかも大事ですよね。複雑すぎると、だんだん使わなくなってしまいます。
妻つな
スマートキーとかインターホンも、毎日使うものだから簡単なのが一番だよね。防犯だからって生活が面倒になるのは困るかな。

防犯と開放感は両立できる

防犯を優先すると、小さな窓ばかりの閉鎖的な家になると思っている方もいるかもしれません。

でも私は、そうする必要はないと思っています。

大切なのは「大きな窓を付けるか付けないか」ではなく、どこへ向かって大きく開くのかです。

中庭は相性が良い

平屋と中庭はとても相性が良い組み合わせです。

建物や壁で囲まれた内側へLDKや寝室の窓を向ければ、外部からの視線を減らしながら庭を楽しめます。

コートハウスにすると建物の外周が増える場合があるので、費用や窓の清掃、排水なども考える必要がありますが、プライバシーを重視するあなたには一度検討してほしい方法です。

積水ハウスで建てた北川家の中庭に植えたモミジや植栽。外からの視線を抑えながら室内から緑を楽しめるコートハウスの実例です。

我が家の中庭。外へ閉じた設計でも、内側には緑と空が見えるので閉塞感はほとんど感じません。

壁と窓のメリハリ

すべての面に均等に窓を配置する必要はありません。

道路側は壁を中心にし、中庭側は大きな窓にする。

寝室は高窓にし、LDKは庭へ開く。

こうしたメリハリをつけることで、防犯と採光、プライバシーをまとめて考えられます。

目隠しは必要な場所だけ

フェンスも同じです。

敷地全体を高いフェンスで囲むより、道路からリビングへ視線が通る場所、隣家の窓と重なる場所など、必要な部分を重点的に隠す方法があります。

そうすれば、風通しや見通しを残しながらプライバシーを確保できます。

平屋の防犯設計チェック

ここまでの内容を、図面を見るときに確認しやすい形へまとめます。

確認場所 確認したい内容 考え方
道路側 室内まで視線が通らないか 窓位置、植栽、フェンスで調整する
掃き出し窓 外から直接近づけないか 防犯ガラス、錠、外構を一緒に検討する
小窓 死角に配置されていないか 窓周辺の物置や室外機も確認する
玄関 開ける前に来訪者を確認できるか インターホン、カメラ、電気錠を検討する
家の側面 道路から見えない通路がないか 照明や防犯カメラを検討する
植栽 成長後に大きな死角にならないか 剪定と将来の樹形まで考える
フェンス 隠しすぎていないか 室内の目隠しと外部の見通しを分ける
駐車場 玄関や側面への動線が確認できるか カメラと照明の位置を確認する
洗濯 生活情報が外から見えすぎないか 室内干しスペースも検討する
寝室 夜に室内が見えやすくないか 高窓やスクリーンで調整する

積水ハウスで防犯を考える

積水ハウスで平屋を設計するなら、私は建物だけの防犯設備をお願いするのではなく、外構と間取りまで一体で提案してもらうことをおすすめします。

窓の位置を決めてから目隠しフェンスを考えるのではなく、道路、隣家、駐車場、植栽、照明まで最初から図面へ入れてもらうイメージです。

要望は生活場面で伝える

「防犯性を高くしてください」だけでは、設計者もあなたが何を不安に感じているのか分かりません。

例えば、「道路からリビングを見られたくない」「子どもの寝室を道路側にしたくない」「庭へ出ているときも玄関側が気になる」「夜に家の裏側が暗くなるのが嫌」というように伝えます。

生活場面まで伝えた方が、窓、照明、外構まで具体的な提案につながりやすくなります。

我が家は一体で考えた

我が家では中庭、防犯ガラス、目隠し、植栽、カメラ、電気錠を別々に考えたというより、「外から生活を見られず、室内では開放的に暮らしたい」という一つの目的から決めていきました。

結果として、大きな窓がたくさんあっても、道路から家の中を見られている感覚はほとんどありません。

これは住み始めてからかなり満足しているポイントです。

積水ハウスで建てた北川家の正面外観と駐車場、植栽、玄関。防犯とプライバシーを考える際は建物だけでなく駐車場や植栽、玄関まで一体で計画しています。

我が家の正面外観。防犯やプライバシーは建物だけでなく、駐車場、植栽、玄関、外構までまとめて考えました。

最初の担当者選びも大切

防犯と開放感を両立したい場合、単に既製の設備を追加するだけではなく、敷地条件を読みながら間取りそのものを考える必要があります。

だから私は、積水ハウスを検討するなら最初から「防犯とプライバシーをかなり重視している」と伝えたうえで提案を受けるのがいいと思っています。

すまつな経由であれば、防犯と開放感を両立したいという希望も含めて、積水ハウス側へつなぐことができます。

まだ展示場や資料請求などで商談を始めていない段階なら、先に「すまつなの積水ハウス紹介サポート」からご相談ください。

私自身が実際に積水ハウスで建てて暮らしている立場から、あなたの家づくりの入口をサポートします。

きたがわ
我が家の場合、「防犯設備をたくさん付けたい」というより、「外から見られないのに家の中は開放的」という要望でした。そこから中庭や窓、外構まで全部つながった感じです。
妻つな
住んでから思うけど、設備一つ一つより、最初の間取りでプライバシーが取れていることの方が毎日の快適さには大きいよね。

平屋の防犯対策に関するよくある質問

Q1. 平屋は二階建てより防犯面で危険ですか?

A. 平屋だから必ず危険になるわけではありません。

ただし、主要な窓がすべて地面に近くなりやすいため、窓や外構を二階建て以上に意識して計画したい住宅形状ではあります。

窓の防犯性能、見通しの良い外構、照明、防犯カメラ、プライバシーを守る窓配置を一体で考えることが大切です。

Q2. 平屋の窓は全部防犯ガラスにした方がいいですか?

A. すべて一律で決めるより、外から近づきやすい窓を中心に検討する方法があります。

掃き出し窓、道路や隣地から近づける窓、人目につきにくい側面の窓などは優先度を確認したいところです。

窓の種類や配置によって適した対策は変わるため、ガラスだけでなく錠や外構も含めて考えてください。

Q3. 平屋の防犯カメラはどこに設置するといいですか?

A. 玄関、駐車場、家の側面など、人が敷地へ入ってくる動線を優先して考えると分かりやすいです。

玄関だけを大きく映すのではなく、アプローチから近づく流れを確認できるかも見てください。

建物裏側に窓が多く道路から見えない場合は、その場所も候補になります。

Q4. 目隠しフェンスは高いほど防犯性も高くなりますか?

A. 高ければ高いほど良いとは限りません。

高いフェンスは室内への視線を抑える一方、敷地へ入った人を外から見えにくくする場合があります。

プライバシーを守りたい方向を重点的に隠し、それ以外は植栽や照明などを使って見通しとのバランスを取る方法があります。

Q5. 平屋でプライバシーを守る間取りはありますか?

A. 中庭を使って外へ閉じ、内側へ大きく開く間取りは有力な選択肢です。

道路側や隣家側の窓を抑え、中庭側へLDKや寝室の窓を向ければ、外からの視線を減らしながら大きな窓を採用できます。

中庭以外でも、高窓、壁、植栽、玄関の向きなどを組み合わせればプライバシーを確保しやすくなります。

平屋の防犯対策まとめ

平屋の防犯では、すべての主要な開口部が地面に近くなることを前提に考える必要があります。

だからといって、窓を小さくして高い塀で家全体を囲えば正解、という話ではありません。

窓からの侵入を防ぎながら、外構では死角を増やさず、室内の暮らしは外から見せすぎない。

この三つを同時に考えることが大切です。

窓では、防犯ガラスや錠などを配置条件に合わせて検討します。

外構では、フェンスの高さだけでなく植栽、照明、駐車場、建物側面まで見てください。

防犯カメラは玄関、駐車場、側面など、人が敷地へ入る動線を意識して配置します。

さらに、道路からLDKや寝室が丸見えにならない窓配置、室内干し、玄関から室内への視線などもプライバシー対策につながります。

平屋の防犯とプライバシーは、設備を後付けするより設計段階で一緒に考えた方が圧倒的に自由度があります。

私の家も、中庭、防犯ガラス、目隠しフェンス、植栽、防犯カメラ、電気錠を一つずつ選んだのではなく、「外から見られず、家の中では開放的に暮らしたい」という目的から組み立てました。

実際に住んでみると、この考え方は本当に良かったと感じています。

大きな窓から光や緑を楽しみながら、道路を歩く人の視線をほとんど意識せずに暮らせるからです。

平屋でも、防犯性を考えながら開放的な住まいは十分目指せます。

積水ハウスで平屋を検討していて、防犯、プライバシー、中庭、大開口、外構まで一体で提案してほしい場合は、展示場などで商談を始める前に、すまつなへご相談ください。

私自身の建築経験も踏まえながら、あなたが安心して家づくりを始められるようサポートします。

 

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北川 晴夫

住まいをつなぐ「すまつな」運営者・株式会社リバティアース代表取締役。積水ハウスで建てた自宅が2026年3月に完成し、現在は実際に暮らしている「現役オーナー」です。住み心地は非常に快適で、「絶対に後悔したくない」という想いから徹底的に比較・検討した判断は間違っていなかったと実感しています。元店舗経営者(4店舗の運営管理経験)の視点も活かし、ハウスメーカー各社を徹底比較。最終的に、積水ハウスの「人」の誠実さと「技術」の圧倒的なレベルの違いに感動し、このリアルな体験を共有するため「すまつな」を設立しました。当サイト経由のご相談で公式制度にはない「3%以上の紹介割引」の実現と、私が全幅の信頼を寄せる橋爪店長による「最大限の交渉サポート」を現役オーナーとして全力でバックアップします。