こんにちは。住まいをつなぐ「すまつな」の北川です。
家の建て替えを考え始めると、「今の家を壊して新しくすることは分かるけれど、普通の新築と何が違うのか」というところから意外と迷います。
さらに調べていくと、建築費だけでなく解体、仮住まい、引っ越し、登記、住宅ローンなどが次々に出てきて、「結局いくら用意すればいいんだ」と感じる人も多いかなと思います。
私は積水ハウスで注文住宅を建て、土地、住宅ローン、契約、設計、工事、引き渡しまで一通り経験しましたが、家づくりのお金は建物本体の見積もりだけを見ていても全体像が見えません。
建て替えなら、そこへ既存住宅をなくして一時的に別の場所で生活する工程まで加わります。
建て替えを判断するときは、新しい家の価格ではなく、古い家を出るところから新居へ戻るまでの総額と期間を見ることが大切です。
記事のポイント
- 家の建て替えの意味と新築・リフォームとの違い
- 建築費以外まで含めた建て替え費用の考え方
- 相談開始から解体・工事・入居までの流れと期間
- 建て替え前に確認したい土地・資金・仮住まいの注意点
家の建て替えとは何か
まず、建て替えという言葉の意味をはっきりさせておきます。
建替え、建替と表記されることもありますが、住宅の話では基本的に同じ意味で使われています。
今の家を壊して新築する
家の建て替えとは、現在ある住宅を解体し、その敷地に新しい住宅を建築する方法です。
つまり、土地は引き続き利用し、建物をいったんゼロにして新しく作り直します。
親から受け継いだ土地に古い住宅がある場合や、長く住んだ自宅が老朽化し、今後もその場所に住み続けたい場合などが代表的でしょう。
注文住宅として建て替えるのであれば、今の家の間取りを引き継ぐ必要はありません。
家族人数、生活動線、収納、断熱、耐震、窓、設備などを現在の暮らしに合わせて最初から考え直せます。
注文住宅そのものの意味や依頼先まで確認したい場合は、親記事の注文住宅とは何かを費用・流れから解説した記事も合わせて読むと、建て替えが注文住宅全体のどこに位置するのか分かりやすいですよ。
建て替え後の家も新築住宅
「建て替えと新築は何が違うのか」と聞かれることがありますが、両者は完全な反対語ではありません。
建て替えは既存住宅を解体して同じ土地で建築する一連の進め方を表し、完成する建物そのものは新築住宅です。
更地に注文住宅を建てる場合と比べると、建て替えには解体や仮住まいなどの工程が加わる、と考えると分かりやすいでしょう。
リフォームとは工事範囲が違う
リフォームや大規模な改修では、基本的に今ある住宅の基礎や柱などを活用しながら必要な部分を直します。
一方、建て替えでは既存住宅を解体するため、古い間取りや構造上の制約から離れやすくなります。
例えば、細かく区切られた昔ながらの間取りを大きなLDKへ変えたい、階段位置まで移したい、断熱や耐震性能を現在の考え方で作り直したいという場合は、建て替えの方が計画しやすいことがあります。
ただし、リフォームより建て替えの方が常に優れているわけではありません。
今の建物の状態が良く、欲しい変更が限定的なら、既存住宅を活用する方が費用も工期も抑えられる可能性があります。
判断するときは「古いかどうか」だけでなく、今後何年住みたいのか、どこまで間取りを変えたいのか、構造や断熱まで手を入れる必要があるのかを見ることが大切です。
費用や耐震性も含めた判断基準は、建て替えとリフォームの違いを比較した記事で確認できます。
建て替えのメリット
建て替えの魅力は、新しい設備を入れられることだけではありません。
今の土地を生かしながら、暮らしそのものを最初から作り直せる点に大きな意味があります。
間取りを一から考えられる
築年数の経った住宅では、廊下が多い、収納が少ない、洗面所が狭い、キッチンが独立しているなど、現在の生活と合わない部分が出てきます。
建て替えるなら、今の家を無理に使い続ける前提がなくなるため、生活の順番から間取りを考えられます。
例えば、玄関から洗面へ直接行く動線、キッチンとランドリールームを近づける配置、家族で使える収納、在宅勤務用のスペースなども検討しやすくなるでしょう。
子どもが成長した後や親との同居など、将来の家族構成まで含めて考えられるのも注文住宅で建て替える魅力です。
住宅性能を見直せる
古い住宅では、窓や断熱材、耐震性能、換気、給湯設備などが現在求める水準と合わなくなっていることがあります。
部分的な改修でも改善できますが、複数の場所を大きく直すなら工事同士の取り合いも増えていきます。
建て替えでは、構造、断熱、窓、空調、換気を一つの住宅として計画できるため、家全体の性能を考えやすくなります。
太陽光発電や蓄電池、床暖房などを採用したい場合も、新築段階なら屋根、配線、設備スペースと一緒に検討できます。
土地を買わずに済む
今の土地で暮らし続けたい人にとって大きいのは、新しい土地を探して購入する必要がないことです。
駅、学校、勤務先、近所付き合い、買い物環境などに満足していれば、生活圏をほぼ変えずに新居へ移れます。
特に、長年住んでいて周辺環境を理解している土地は、日当たり、雨の日の様子、交通量、近隣の雰囲気まで分かっています。
新しい土地を購入する場合には分からない情報をすでに持っているのは、かなり大きな利点ですよ。
建て替えのデメリット
建て替えには大きな自由がありますが、その代わりに普通の新築にはない手間と出費が発生します。
特に、解体から新居完成まで自宅に住めない点は、最初から受け入れて計画する必要があります。
建物以外の支出が多い
建て替えで怖いのは、新築住宅の見積額をそのまま「必要な予算」だと思ってしまうことです。
実際には、古い住宅を解体して土地を建築できる状態にするところからお金がかかります。
さらに仮住まい、新居までの二回目の引っ越し、登記、住宅ローン関連費用なども重なります。
住宅会社へ「建物はいくらですか」と聞くだけではなく、「今の家を出て、新居に戻って生活を始めるまで全部でいくらですか」と聞く方が現実的です。
引っ越しが二回必要になる
一般的な建て替えでは、まず現在の家から仮住まいへ移ります。
その後、古い家を解体し、新居が完成したら仮住まいから新居へもう一度引っ越します。
荷物が多く仮住まいに入り切らなければ、トランクルームや家財保管サービスが必要になることもあるでしょう。
ペット、大型家具、車の台数、子どもの通学などによっては、短期間だけ借りられる物件探しが難しくなる場合もあります。
同じ大きさで建てられない場合も
古い家が建った後に、道路や用途地域などの条件が変わっているケースがあります。
現在の住宅が存在しているからといって、解体後に同じ位置、同じ床面積、同じ高さの住宅をもう一度建てられるとは限りません。
道路との接し方、建ぺい率、容積率、高さ、斜線、防火関係など、現在のルールで新しい家を計画する必要があります。
特に古い住宅では、今の基準ではそのまま再現できない既存不適格の状態になっている可能性があります。
今の家が建っていることと、希望する家へ建て替えられることは別です。
解体契約を先に進めるのではなく、住宅会社に敷地調査と法的条件の確認をしてもらってから計画を進めてください。
建て替え費用の全体像
ここからは、家の建て替えで何にお金がかかるのかを見ていきます。
建て替え費用は一つの坪単価で決めるのではなく、複数の費用を足し合わせて考えるのが基本です。
住宅建築資金だけでも高額
国土交通省の住宅市場動向調査では、注文住宅の建て替え世帯における住宅建築資金の全国平均は5,214万円となっています。
これは全国の調査結果による平均なので、あなたの家の見積金額を示すものではありません。
建物面積、構造、住宅会社、設備、地盤、地域などによって実際の金額は大きく変わります。
また、建て替えでは住宅建築資金とは別に、仮住まいや二回の引っ越し、家財保管など生活上必要になる出費も考えておきたいところです。
具体的な予算を整理する際は、土地ありの建て替え費用の総額相場と内訳も参考になります。
平均額の調査条件は、国土交通省「住宅市場動向調査」で確認できます。
注文住宅全体の費用項目や土地込み価格との違いについては、注文住宅の費用相場と入居時総額の考え方でも詳しく解説しています。
| 費用 | 主な内容 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 新居の建築費 | 本体工事・付帯工事・設備など | 本体価格ではなく最終見積額 |
| 解体関連費 | 建物解体・残置物・整地など | 見積範囲と追加費用条件 |
| 仮住まい費 | 家賃・初期費用・駐車場など | 入居可能期間と更新条件 |
| 引っ越し費 | 仮住まい移動・新居移動 | 二回分を想定 |
| 家財保管費 | 家具・家電・荷物の保管 | 仮住まいへ入らない荷物 |
| 登記・手続き | 滅失・新築建物の登記など | 見積に含まれる範囲 |
| 住宅ローン関連 | 融資手数料・抵当権関連など | 既存ローンとの関係 |
| 外構・地盤 | 駐車場・庭・地盤対策など | 概算のまま残っていないか |
解体は追加費用を確認する
解体費用は、建物の構造や大きさだけでは決まりません。
前面道路が狭い、大型重機が入りにくい、隣家との距離が近い、塀や物置も撤去する、家の中に残置物があるといった条件でも変わります。
また、解体前には石綿を含む建材の有無を確認する事前調査が必要になる場合があり、対象建材が確認されれば除去方法や工期、費用へ影響します。
見積書では「解体工事一式」だけを見るのではなく、どこまで撤去し、何が追加扱いになるのかまで確認したいところです。
仮住まい費を忘れない
仮住まいには毎月の家賃だけでなく、契約時の初期費用、駐車場、インターネット、荷物の保管などが必要になる場合があります。
さらに工事が予定より長くなれば、仮住まい期間も延びます。
そのため「家賃×予定月数」だけギリギリで見込むより、工程が少し後ろへ動いても生活できる余裕を残しておく方が安心です。
住宅ローンも早めに確認する
今の家に住宅ローンが残っている場合は、新しい建物の融資と既存ローンをどう扱うかを早い段階で確認する必要があります。
注文住宅では契約時、着工時、工事途中、完成時など複数のタイミングで支払いが発生する契約もあり、金融機関の融資時期と一致するとは限りません。
資金の動きについては、注文住宅の住宅ローンと支払い時期の流れで詳しく紹介しています。
既存ローンの残債やつなぎ融資については、建て替えローンの仕組みと審査の注意点で詳しく整理しています。
家を建て替える流れ
建て替えをスムーズに進めるには、新居の設計だけ先に考えないことが大切です。
現在の家をなくす前後の手続きまで、一つの工程として考えていきます。
全体の進め方を把握するには、家の建て替えの流れと期間・手順も確認しておくと分かりやすいでしょう。
敷地と現在の家を調べる
最初に行いたいのが、現在の土地と建物の確認です。
敷地面積、境界、道路、建ぺい率、容積率、高低差、上下水道、地盤、電気やガスの状況などを確認します。
この段階で「今の家と同程度の大きさが建てられるのか」「希望する駐車台数を確保できるのか」といった建て替え後の可能性が見えてきます。
古い測量図しかない場合や境界が分かりにくい場合は、後になって外構や建物配置へ影響することもあります。
住宅会社を比較する
敷地の条件が見えてきたら、住宅会社から建て替えプランと概算見積もりを出してもらいます。
このとき比べるのは建物本体価格だけではありません。
解体、仮住まい、地盤、外構、申請、登記などをどこまで住宅会社側で手配できるのかも確認してください。
一社が安く見えても、別途契約になる項目が多ければ最終総額では逆転することがあります。
プランと総予算を決める
間取りを考えるときは、今の家への不満をそのまま住宅会社へ伝えると役立ちます。
「収納を増やしたい」だけではなく、「掃除機を毎回二階から持ってくるのが大変」「洗濯物を持って階段を往復したくない」と生活上の困りごとまで伝えるイメージです。
同時に、建物、解体、仮住まい、引っ越し、登記、外構などを含めた総予算を作ります。
ここで予算に余裕がないまま契約すると、その後の仕様打ち合わせで削る作業ばかりになりやすいですよ。
工事請負契約を結ぶ
プラン、工事範囲、見積もり、支払条件、工程を確認したうえで工事請負契約へ進みます。
建て替えでは、解体工事を建築会社経由で依頼するのか、施主が別の解体会社へ依頼するのかでも責任範囲が変わります。
別発注する場合は、解体完了日と新築工事開始日の連携も必要です。
契約前に見るべき項目は、注文住宅の請負契約と見積書の確認ポイントにもまとめています。
仮住まいへ引っ越す
解体前には家の中を空にし、生活の拠点を仮住まいへ移します。
家具や家電をすべて持っていくのか、一部を保管するのかを事前に決めておくと引っ越し作業が楽になります。
郵便、インターネット、学校、駐車場など、生活上の住所変更や一時的な手続きも発生します。
新居完成後に再び引っ越すため、仮住まいで新しい大型家具を増やし過ぎないのも地味に大事です。
古い住宅を解体する
仮住まいへの移動が済んだら、電気、ガス、水道など必要な停止や撤去手続きを行い、既存住宅を解体します。
解体後は、地中から古い基礎、配管、井戸など想定していなかったものが見つかるケースもあります。
その場合、新築工事へ進む前に撤去や処置が必要となり、予定外の費用や日数につながることがあります。
解体前の調査と見積条件を細かく確認する理由はここにあります。
建物滅失登記を行う
登記されていた住宅を取り壊したら、建物がなくなったことを登記簿へ反映する建物滅失登記を行います。
解体会社から建物を取り壊したことを証明する書類を受け取り、手続きを進める形が一般的です。
必要書類の例は、法務局「建物滅失登記の申請書記載例」でも確認できます。
住宅会社、土地家屋調査士、金融機関とのやり取りが関係する場合もあるため、誰がいつ手配するのかを工程表へ入れておくと抜けにくくなります。
新居の工事へ進む
解体と必要な手続きが済み、敷地を建築できる状態にしたら新築工事へ進みます。
地盤の状態によっては地盤対策を行い、その後に基礎、構造、屋根、外壁、設備、内装と工事が進んでいきます。
完成後に新居へ戻る
建物が完成したら、施主検査や必要な検査、登記、住宅ローンの手続きを経て引き渡しとなります。
そして仮住まいから新居へ二回目の引っ越しです。
建て替えは古い家を出た瞬間から長い工程になりますが、ようやく同じ土地へ新しい暮らしが戻ってきます。
建て替えにかかる期間
建て替えの期間は、新築工事の工期だけでは判断できません。
住宅会社選び、敷地調査、設計、仮住まい、解体、申請、新築工事、引き渡しまでを含めて考えます。
全体で一年前後を見ておく
家づくりの期間は住宅会社や建物によって変わりますが、相談開始から完成まで一年前後を一つの目安として考えておくと予定を立てやすいでしょう。
積水ハウスも公式の家づくり案内で、土地探しから始める場合は敷地調査、設計、施工を含め完成まで一年ほどを目安として案内しています。
建て替えの場合は土地探しを省ける一方、仮住まいへの移動と既存住宅の解体があります。
そのため「土地があるからすぐ着工できる」と考えず、解体前の準備期間も入れておくことが大事です。
設計期間は急がない
建て替えでは土地が決まっているため、土地探しをする新築より早く進められる場合があります。
しかし、だからといって設計まで急ぐ必要はありません。
むしろ今の家で長く暮らした経験があるからこそ、「何が不便だったか」という貴重な材料があります。
朝の洗面所が混む、玄関が狭い、収納まで遠い、冬の廊下が寒いなど、今の家で感じていることを新居へ反映させる時間は取った方がいいと思います。
工期が延びる要因もある
解体後に想定外の地中物が見つかる、地盤対策が必要になる、仕様変更が続く、天候の影響を受けるなど、工程が動く理由はいくつもあります。
確認申請や各種手続きに必要な期間も建物条件によって異なります。
子どもの入学、賃貸住宅の契約期限、仕事の異動など「この日までに必ず入りたい」という事情がある場合は、完成予定日ではなく余裕を持たせた日から逆算する方が安心です。
仮住まいの契約期間は、新居の完成予定日ぴったりで考えないこと。
建築工事では予定が動く可能性があるため、延長できる条件も確認しておくと落ち着いて対応できます。
建て替え前の重要確認事項
建て替えで大きな失敗を防ぐには、解体後に考えても戻せないものを先に確認します。
特に土地、住宅ローン、解体条件は契約より前に見ておきたい部分です。
本当に再建築できるか
最も先に確認したいのは、希望する住宅を現在の土地へ建築できるかどうかです。
一般的な住宅地では、敷地が建築基準法上の道路へ原則として二メートル以上接していることなど、建築するための条件があります。
ただし、道路の種類や敷地の状況によって扱いが異なる場合もあります。
また、道路後退が必要になれば、今より建物を配置できる範囲が小さくなることもあるでしょう。
「昔から家があるから大丈夫」と自己判断せず、住宅会社による敷地調査を先に行うことをおすすめします。
既存ローンと抵当権を見る
現在の住宅に住宅ローンが残っている場合は、金融機関へ建て替え予定を早めに伝えます。
土地や建物に抵当権が設定されていれば、建物を取り壊す手続きや新たな住宅ローンとの関係を確認する必要があります。
ローン残高だけ見て「借り換えればいいだろう」と進めず、新築工事の支払い予定と合わせて金融機関へ相談する方が安全です。
解体する物を明確にする
解体見積もりでは住宅本体だけでなく、カーポート、物置、庭石、植栽、塀、門柱、土間コンクリートなどを残すのか撤去するのか決めておきます。
新居でも使いたい庭木や思い入れのある部材があるなら、解体前に伝えなければ一緒に撤去される可能性があります。
反対に、不要な家具や家電を家の中へ残したまま「解体時に全部処分してくれるだろう」と考えるのも避けたいところです。
残置物の扱いと費用は契約前に確認しておきましょう。
境界とインフラも確認する
土地の境界があいまいな場合は、新しい建物や外構の配置を決める前に確認が必要です。
古い住宅では、水道管や排水管の位置や状態が現在の計画に合わず、引き直しや変更が必要になることもあります。
ガス、電気、通信設備も同様です。
建物だけ新しくして終わりではなく、敷地内の設備をどこまで新しくするのかも総予算へ入れてください。
建て替えが向いている人
建て替えるべきか、リフォームするべきか、別の土地へ移るべきかは家によって答えが変わります。
ただ、建て替えと相性がよい条件はいくつかあります。
今の土地に住み続けたい人
立地に満足しているなら、建て替えはかなり有力な選択肢です。
土地探しをやり直さず、学校、職場、買い物、病院、近所付き合いなど今の生活環境を維持できます。
特に土地価格が高い地域では、現在所有している土地をそのまま使える価値は小さくありません。
家だけが暮らしに合わなくなっているのであれば、土地を手放さず建物を新しくする考え方は自然です。
大幅に間取りを変えたい人
水回りの位置、階段、窓、部屋数まで大きく変えたい場合は、建て替えを比較対象に入れる価値があります。
大規模なリフォームでも多くのことはできますが、残す柱や基礎との関係で希望どおりにならない場合があります。
改修費をかなりかけるのであれば、「この金額を払ってどこまで古い部分が残るのか」という視点でも比較してください。
長く住む家を作り直したい人
これから数十年住む予定で、設備だけでなく構造や断熱まで見直したいなら、建て替えの意味は大きくなります。
子ども世帯との同居、二世帯住宅、将来の介護など、家族構成が大きく変わるタイミングにも検討しやすいでしょう。
反対に、数年後に売却する可能性が高い、必要な改修が限定的という場合は、建て替え以外の方法も比較した方がよいと思います。
失敗しない建て替えの進め方
建て替えで後悔を減らすには、住宅会社を決める前に「土地」「総予算」「担当者」の三つを見ることが大切です。
依頼先で迷う場合は、ハウスメーカーと工務店の違いや選び方も確認しておきましょう。
モデルハウスの雰囲気だけで会社を決めるより、自分の敷地に何が建てられるのかから始めた方が現実的ですよ。
敷地調査を先に進める
建て替えでは土地をすでに持っているため、住宅会社選びと同時に敷地調査を進めやすいのが利点です。
道路、境界、高低差、法規、地盤、周囲の建物まで見てもらえば、自分の土地で実現可能なプランへ早く近づけます。
営業担当者から「建てられます」と言われただけで判断せず、実際の敷地条件を反映した図面と概算見積もりまで確認したいところです。
建物価格だけで比較しない
二社、三社から見積もりを取る場合は、各社で含まれている範囲を合わせます。
一社は解体込み、一社は解体別、一社は外構が概算では、そのまま総額だけを並べても正しく比較できません。
「解体」「仮住まい」「地盤」「外構」「登記」「ローン」「引っ越し」を別々に書き出し、含まれていない費用を足して比べると分かりやすくなります。
見積もりが安い会社を探すより、入居までにいくら必要なのかが見えている会社を選ぶ方が建て替えでは安心感があります。
各社の条件をそろえて比べる方法は、建て替え見積もりの比較方法と総額の見方で確認できます。
積水ハウスなら相談順に注意
積水ハウスも候補に入っているのであれば、私は住宅展示場への来場予約や公式サイトからの資料請求を行う前に、一度すまつなへ相談してほしいと思っています。
展示場への来場や資料請求などで顧客登録が行われると、その時点の担当者で商談が始まり、後から紹介ルートへ変更することが難しくなる場合があるからです。
建て替えでは、商品知識だけでなく、既存建物の解体、敷地条件、仮住まい、住宅ローンを含めて話を進める必要があります。
だからこそ最初から、建て替え計画全体を見ながら動ける担当者につながることには意味があると思っています。
積水ハウスを候補にしている段階なら、資料請求や展示場予約で担当者が決まる前に、すまつなへご相談ください。
建築予定の土地、今ある住宅、希望する家、総予算を踏まえて、家づくりの入口から考えるお手伝いをしています。
建て替えのよくある質問(FAQ)
Q1. 建て替えとは今の家を壊すことですか?
A. はい、住宅の建て替えは、基本的に現在の建物を解体し、その土地へ新しい住宅を建築する方法です。
完成する住宅は新築となるため、「建て替え」と「新築」はどちらか一方を選ぶ対立した言葉ではありません。
建て替えは既存住宅の解体から新築までを含む進め方だと考えると分かりやすいでしょう。
Q2. 建て替え費用はいくら必要ですか?
A. 建物の大きさ、構造、住宅会社、解体条件によって大きく変わるため、一律の金額では決められません。
国土交通省の住宅市場動向調査では、建て替え世帯の住宅建築資金は全国平均5,214万円ですが、これはあなたの家の見積額を示すものではありません。
建て替えでは建物の見積もりだけでなく、解体、仮住まい、二回の引っ越し、家財保管、登記、住宅ローン、外構まで含めて総額を確認してください。
Q3. 建て替えは何か月かかりますか?
A. 住宅会社や建物条件によりますが、相談開始から完成まで一年前後を一つの目安として考えておくと予定を立てやすいです。
建て替えでは土地探しを省ける反面、仮住まいへの引っ越し、既存住宅の解体、滅失登記などの工程があります。
解体後の地中物や地盤対策、設計変更などで工程が動く可能性もあるため、入居期限には余裕を持たせてください。
Q4. 今の家と同じ大きさに建て替えられますか?
A. 必ず同じ大きさで建てられるとは限りません。
現在の住宅を建てた後に道路や建築条件が変わっていたり、今の家が現在の基準ではそのまま再現できない状態だったりする場合があります。
建て替えを決める前に、道路、建ぺい率、容積率、高さなどを含めた敷地調査を行い、希望する床面積を確保できるか確認する必要があります。
Q5. 建て替えとリフォームはどちらがおすすめですか?
A. 今後住む期間と変更したい範囲によって判断が変わります。
設備交換や限定的な間取り変更で十分ならリフォームが候補になります。
一方、間取り、構造、断熱、水回りの位置まで大幅に変え、長期間住む家を一から作りたい場合は建て替えも比較したいところです。
大規模リフォームと建て替えの両方で見積もりを取り、完成後に残る部分と総支払額を比べると判断しやすくなります。
建て替えで後悔しないために
家の建て替えとは、今の住宅を解体して同じ土地へ新しい住宅を建築する家づくりです。
土地を買い直さず、現在の生活圏を維持しながら、間取りや住宅性能を一から考えられるのが大きな魅力でしょう。
ただし、建て替えを「土地代のいらない新築」とだけ考えると予算を見誤ります。
建物本体、付帯工事、解体、仮住まい、二回の引っ越し、家財保管、登記、住宅ローン、地盤、外構まで含めて判断することが重要です。
さらに、今の住宅が建っているからといって、希望する大きさの新居をそのまま建築できるとは限りません。
解体を決める前に敷地条件を確認し、建て替え可能なプランと総予算を作ってから契約へ進んでください。
私自身、注文住宅を建てて感じたのは、家づくりでは最初の担当者と資金計画が後の判断にかなり影響するということです。
積水ハウスも建て替え先の候補に入っているなら、展示場予約や資料請求によって担当者が決まる前に、すまつなへご相談ください。
今の敷地で何が建てられるのか、建物以外にどれだけ費用が必要なのかを見たうえで、あなたに合った建て替えの進め方を考えていきましょう。






