こんにちは。住まいをつなぐ「すまつな」の北川です。
注文住宅を考え始めたとき、「まず自分で金額を出してみたい」「営業担当者と話す前に間取りを触ってみたい」と思う人はかなり多いと思います。
私も積水ハウスで自宅を建てる前は、予算、坪数、間取りを自分なりに何度も計算しました。
今は注文住宅の価格をシミュレーションできるサイトだけでなく、間取りを自分で描ける無料サービスや、完成後の空間を3Dで見られるアプリまであります。
しかも、個人情報を入力せず、登録なしで始められるものもあります。
ただ、実際に家を建てた立場から言うと、シミュレーションで表示された金額と、住宅会社から出てくる契約可能な見積金額はまったく別物です。
間取りについても同じで、画面上できれいに収まったからといって、その土地へそのまま建築できるとは限りません。
この記事では、登録なしで使いやすい注文住宅の無料シミュレーションを中心に、費用、間取り、3D、パースの用途ごとに比較しながら、家づくりでどう使えば役立つのかを私の実体験も交えてお話しします。
記事のポイント
- 登録なしで試せる無料シミュレーションの違い
- 注文住宅の価格と金額を試算するときの注意点
- 間取りや3Dを試せるサイトとアプリの使い分け
- シミュレーション結果を実際の見積もりへつなげる方法
シミュレーションの結論
注文住宅のシミュレーションは、家を建てる前の予行演習として使うとかなり便利です。
ただし、費用、間取り、3Dでは目的が違うので、一つのサービスだけで家づくり全部を判断しないことが大切ですよ。
無料ツールは希望把握に使う
無料シミュレーションが役立つのは、「自分たちは何坪くらい欲しいのか」「月々いくらなら払えそうか」「3LDKと4LDKでは何が違うか」といった家族の希望を具体化する場面です。
例えば、間取りを一度も描いたことがない状態で住宅会社へ行くより、自分でLDKや収納、寝室、洗面室などを並べてみた方が、何を大切にしたいのかが見えてきます。
価格シミュレーションも同じで、「4,000万円なら月々このくらい」「5,000万円になると負担感が変わる」という感覚を持てるだけでも意味があります。
無料シミュレーションの役割は、正解を出すことではなく、住宅会社へ伝える条件を具体的にすることです。
注文住宅そのものの仕組みや、土地探しから契約までの全体像がまだ分からない場合は、注文住宅の費用・流れ・依頼先の全体像も先に見ておくと、シミュレーション結果をどこで使うのか分かりやすくなります。
表示金額は契約価格ではない
注文住宅の価格シミュレーションで最も気を付けたいのが、画面に表示された金額を「この予算で家が完成する」と受け取ってしまうことです。
注文住宅の費用は、建物本体だけでは終わりません。
土地、地盤改良、屋外給排水、造成、解体、外構、照明、カーテン、空調、登記、住宅ローン関係費用、保険、家具、家電などが加わります。
さらに、同じ延床面積でも鉄骨か木造か、平屋か二階建てか、大きな窓を何枚入れるか、キッチンや浴室をどの仕様にするかで建築費は変わるものです。
注文住宅のシミュレーション金額は、あくまで検討初期の目安であり、あなたの土地と仕様を反映した見積書ではありません。
登録なしなら順番が大切
私なら、最初に費用、次に間取り、最後に3Dという順番で使います。
先に3Dで理想の家を作り込むと、欲しいものがどんどん増えて、予算とは無関係な「夢の家」が完成しやすいからです。
まず家計から住宅へ使える上限を考え、その中で必要な床面積と部屋数を考え、最後に立体的な見え方を確認する方が現実の家づくりへつながります。
費用から3Dへ進める
費用シミュレーションでは住宅ローンと総予算の感覚をつかみ、間取りシミュレーションでは部屋数と動線を確かめ、3Dでは高さや家具を置いたときの見え方を確認してください。
この三段階を通すと、「なんとなく40坪欲しい」ではなく、「この生活動線を実現するためにこの程度の広さが欲しい」という伝え方へ変わります。
無料ツールを目的別に比較
注文住宅のシミュレーションサイトやアプリには、それぞれ得意分野があります。
登録なしを優先するなら、最初から会員登録が前提のサービスを無理に使う必要はありません。
| サービス | 主な用途 | 登録 | 無料範囲 | 3D | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| HOME4U 家づくりのとびら | 予算・返済額 | 予算試算は登録なし | 無料 | なし | 最初に金額感を知りたい人 |
| 住宅金融支援機構 | 住宅ローン | 登録不要 | 無料 | なし | 返済額を確かめたい人 |
| Madory | 間取り作成 | 基本作図は登録不要 | 基本機能無料 | なし | 簡単に間取りを描きたい人 |
| 住宅間取り設計 | 間取り・家具配置 | ブラウザ利用 | 無料 | あり | 間取りを立体でも見たい人 |
| ユニバーサルホーム | 間取り・価格閲覧 | 閲覧時の入力不要 | 無料 | なし | 実在プランから探したい人 |
| マイホームクラウド | 間取り・3D | 無料会員登録あり | Freeコースあり | あり | 本格的に作図したい人 |
| Planner 5D | 間取り・内装・3D | 機能によりアカウント利用 | 基本利用無料 | あり | 完成イメージを見たい人 |
| Live Home 3D | 間取り・パース | アプリ利用 | 無料版あり | あり | 立体表現を作り込みたい人 |
ここで大切なのは、「無料かどうか」だけではなく、そのサービスが何を計算しているのかを見ることです。
住宅ローンを計算するサイトへ間取りの正確さを求めても意味がありませんし、3Dアプリで作った住宅へ正確な建築価格を期待するのも違います。
費用シミュレーションの使い方
注文住宅の価格をシミュレーションしたい場合は、建築費そのものを考える方法と、住宅ローンの返済額から逆算する方法を分けて考えると分かりやすくなります。
HOME4Uで予算を試算する
HOME4U「家づくりのとびら」には、注文住宅の費用から住宅ローン返済額を求めたり、毎月の返済額から住宅へ使える予算を考えたりできる予算シミュレーションがあります。
費用シミュレーション自体は登録なしで使えるため、個人情報を渡す前に大まかな予算感を知りたいときに使いやすいサービスです。
入力するのは、家の価格、頭金、返済期間、金利など、住宅ローンを考えるうえで基本となる条件です。
「借りられる上限」から家を考えるより、「毎月ここまでなら生活を圧迫しない」という金額から逆算する使い方が私はいいと思います。
実際のサービスは、HOME4U「注文住宅予算シミュレーション」で確認できます。
土地代は別に考える
土地をすでに持っている人と、これから土地を購入する人では、同じ建物でも必要な総予算が大きく違います。
土地から探す場合は、土地価格だけではなく仲介、登記、造成、解体、上下水道、地盤なども建物予算と並べて考えてください。
注文住宅の建物代と土地込み総額の違いも確認しておくと、シミュレーションへ何を入れるべきか分かりやすくなります。
住宅ローンは公的ツールも使う
住宅ローンの返済額を確認したいなら、住宅金融支援機構のシミュレーションも使えます。
借入希望額から返済額を求める方法だけでなく、毎月の返済可能額から借入可能額を調べたり、複数の返済プランを比較したりできます。
住宅ローンは数十年続くので、金利を一つだけ入力するのではなく、条件を変えて何度か計算してみることをおすすめします。
利用できる計算方法は、住宅金融支援機構「住宅ローンシミュレーション」で確認できます。
借りられる額を予算にしない
シミュレーションで大きな借入可能額が表示されると、「ここまで家に使える」と感じるかもしれません。
ですが、住宅ローンの返済以外にも固定資産税、保険、光熱費、車、教育費、旅行、住宅設備の交換など、入居後の支出は続きます。
だから私は、借入可能額ではなく、家を建てたあとも普通に暮らせる返済額から考える方がいいと思っています。
本体価格だけで計算しない
注文住宅の金額をシミュレーションするときは、最低でも建物本体、付帯工事、外構、諸費用を別々に置いてください。
北川家の場合、積水ハウスの建物本体価格は49,987,650円でした。
ところが、オプションなどを含む建築工事費は72,600,000円となり、さらに建物関連費用や諸費用まで含めると約76,084,814円になりました。
土地取得費やそのほかの支出まで含めた家づくり全体では約1億3,000万円です。
これは我が家固有の実例なので一般的な注文住宅価格ではありませんが、「建物本体」と「最終的に必要なお金」が同じではないことはよく分かると思います。
注文住宅の費用シミュレーションでは、入力できない項目をゼロ円として扱うのではなく、「まだ分からない費用」として別に残しておくのがコツです。
間取りシミュレーションを比較
注文住宅の間取りシミュレーションは、自分でゼロから図面を描くタイプと、用意された実例から条件に近いプランを探すタイプに分かれます。
建築知識がない人なら、最初は完成プランを見る方法から始め、そのあと自分で描く方が使いやすいと思います。
Madoryは登録なしで描ける
Madoryは、会員登録なしでブラウザから間取りを作成できるサービスです。
壁、ドア、窓、家具、設備などを配置でき、スマホとパソコンの両方から操作できます。
作った間取りをPNG画像として保存できるため、「こんな配置が好き」という資料を住宅会社へ見せる用途にも使いやすいでしょう。
クラウド保存など一部は有料ですが、登録なしでまず間取りを触ってみたい人には相性のいい選択肢です。
設計図ではなく要望図にする
自分で描いた間取りを住宅会社へ持っていくときは、「この通りに建てたい」ではなく「この関係性が好き」と伝えるのがおすすめです。
例えば、キッチンとランドリールームを近くしたい、玄関から洗面へ行きたい、中庭をLDKから見たい、といった暮らし方の意図を伝えます。
その方が、設計者が敷地や構造へ合わせてもっと良い案を出しやすくなります。
住宅間取り設計は3D対応
「住宅間取り設計」は、ブラウザ上で間取りを作成できる無料ツールで、平面図を3D表示へ切り替えられます。
部屋を配置し、家具を置きながら全体を見ることができるので、平面図だけでは想像しにくい人に向いています。
インストールせず使える点も、試しに触ってみたい人には便利ですね。
一方、住宅会社が使う設計ソフトや構造計算とは別物なので、柱、梁、耐力壁、配管、斜線制限などを満たした建築可能な設計図になるわけではありません。
メーカーの間取りも参考になる
自分で間取りを描くのが難しければ、住宅メーカーが公開している間取りシミュレーションを見る方法もあります。
例えばユニバーサルホームでは、階数、延床面積、部屋数、玄関方向、書斎、収納、広いLDKなどの条件から多数の間取りを探せます。
一部では価格も掲載されていますが、敷地条件、仕様、地域によって価格は変わり、付帯工事や諸経費も別途必要と案内されています。
ここは注文住宅の価格シミュレーションを見るときにも大事なポイントです。
メーカーが表示する参考価格は、その会社、その商品、その仕様を前提にした価格であって、注文住宅全体の相場ではありません。
間取りで確認したい寸法
間取りシミュレーションは部屋数を並べるだけではなく、家具を入れた状態で確認すると一気に現実的になります。
家具を置いて通路を見る
何も置いていないLDKは広く見えますが、ソファ、テレビ、ダイニングテーブル、椅子、収納を入れると使える場所はかなり減ります。
ダイニングテーブルは天板サイズだけでなく、椅子を引く場所と、その後ろを人が通る場所まで必要です。
寝室もベッド寸法だけでなく、左右を歩けるか、クローゼットの扉を開けられるかを見てください。
扉の開き方まで入れる
間取り上では通路があるように見えても、収納扉、冷蔵庫、食洗機、洗濯機、室内ドアなどを開けると通れなくなることがあります。
特にキッチンと洗面室は設備の扉が多いので、開いた状態まで想像した方がいいですよ。
朝と夜の動きを再現する
間取りを見るときは、家族全員がいる朝と夜を頭の中で再生してみてください。
起床してトイレへ行き、洗面を使い、着替え、朝食をとり、玄関へ向かうまで家族の動線が何度も交差するなら、住み始めてから混雑しやすくなります。
洗濯についても、脱ぐ、洗う、干す、乾かす、畳む、しまうまでを一つにつなげると、間取りの良し悪しが分かりやすくなります。
画面上で美しい間取りより、毎日の動作が短く済む間取りの方が暮らしたときの満足度につながりやすいものです。
3Dシミュレーションの使い方
注文住宅の3Dシミュレーションは、平面図では分かりにくい空間の見え方を確認するために使います。
天井高、大きな窓、家具、床、壁、キッチン、照明などを立体で見ると、家族でイメージを共有しやすくなります。
Planner 5Dは立体確認向き
Planner 5Dは、2Dで間取りを作成し、そのまま3D表示へ切り替えられるサービスです。
壁、窓、ドア、家具などを配置できるため、注文住宅のパースアプリを探している人にも候補になります。
基本的な利用は無料ですが、高度な機能や書き出しなどは有料範囲を含むので、無料だけで使いたい場合は利用範囲を見ながら進めてください。
Live Home 3Dも選択肢
Live Home 3Dは、2Dの平面図と3D表示を組み合わせて住宅や室内を作れるアプリです。
家具や素材を配置でき、室内だけでなく住宅全体や外まわりまでイメージしやすいのが特徴です。
無料版がありますが、より細かな建築機能などは有料機能を含みます。
パースをかなり作り込みたい人には面白いですが、初めて間取りを考える段階では、ここまで作り込まなくても十分かなと思います。
マイホームクラウドは登録あり
マイホームクラウドは、ブラウザ上で間取りを描き、すぐ3D化できる日本語のサービスです。
基本利用できるFreeコースがありますが、無料会員登録を行って利用する方式なので、「絶対に登録なしで使いたい」という条件からは外れます。
一方、日本語環境で継続して間取りを作り込みたい場合には候補になるでしょう。
「無料」と「登録なし」は同じ意味ではないので、会員登録、クラウド保存、画像出力、3D表示のどこまでが無料なのかを分けて見てください。
3Dと実際の家は別物
3Dシミュレーションやパースはとても便利ですが、人間の目で見る空間そのものを完全に再現できるわけではありません。
画角、画面サイズ、視点の高さ、照明、素材の反射によって、同じ空間でも広さの感じ方は変わります。
パースは完成確認に役立つ
それでも3Dやパースを使う意味は大きく、特に窓、壁、家具、床、天井の組み合わせを見るときに役立ちます。
我が家でも外観や室内の完成イメージを見ながら打ち合わせをしました。
図面の線だけを見ているより、「ここからこう見える」という話ができるので、家族と設計担当者の認識を合わせやすくなります。
広く見える画角に注意する
パースでは広角の視点が使われることがあり、実際より奥行きを感じる場合があります。
逆に、スマートフォンの小さな画面だけでは天井高や大開口による開放感が伝わりにくいこともあります。
そのため、3Dで気になる場所があったら、最終的には図面の実寸を確認し、住宅展示場や実例などで近い寸法を体感すると判断しやすくなります。
家具寸法は実物を使う
3D上に置く家具は、適当なサイズではなく、現在持っている家具や購入予定の家具に近い寸法へ変更してください。
ソファが20cm違うだけでも通路やリビングの見え方は変わります。
冷蔵庫、ダイニングテーブル、ベッド、洗濯機など大型家具と家電ほど、実寸を入れる意味があります。
目的別のおすすめ方法
ここまで見てきたツールは、それぞれ役割が違います。
あなたが今どの段階にいるかで選ぶサービスを変えてください。
登録なしを最優先したい
個人情報を入力せず試したいなら、費用はHOME4Uの予算シミュレーションや住宅金融支援機構、間取りはMadoryや住宅間取り設計から始める方法があります。
住宅会社へ資料請求する段階ではないけれど、自分の考えを少し具体的にしたい人には十分です。
価格を先に知りたい
価格を知りたいなら、住宅ローンの返済額と住宅へ使える総予算を先に出してください。
そのあと建物本体、土地、外構、付帯工事、諸費用へ予算を振り分けます。
「建物4,000万円」と入力するのではなく、「入居までに総額いくら使えるか」から考えるのがポイントです。
間取りから考えたい
間取りから始めたい場合は、まず寝室や子ども部屋の細かな形より、LDK、水まわり、玄関、収納のつながりを考えてください。
そのあと家具を入れ、最後に廊下や収納扉まで確認すると、生活に近い間取りになります。
完成イメージを見たい
すでに住宅会社から間取りをもらっているなら、3Dやパースを使う価値が高くなります。
平面図を立体化すると、窓の高さ、家具と壁の距離、キッチンから見える景色、吹き抜けの見え方などを家族で話しやすくなるからです。
この段階なら、Planner 5DやLive Home 3Dのような注文住宅アプリを補助的に使うのも面白いでしょう。
結果を見積もりへつなげる
シミュレーションを何時間やっても、最終的には住宅会社へ条件を渡し、実際の土地と仕様で見積もってもらう必要があります。
ここからが本当の家づくりです。
希望を一枚にまとめる
シミュレーションで分かった内容は、一枚の要望書へまとめておくと住宅会社を比較しやすくなります。
予算上限、土地の有無、希望延床面積、階数、部屋数、駐車台数、欲しい設備、優先したい間取り、入居希望時期などを書いておきます。
さらに、「絶対に欲しい」「できれば欲しい」「予算次第」という三段階に分けると、価格調整するときにも使いやすくなります。
同じ条件で見積もりを取る
A社は35坪で外構なし、B社は40坪で外構込みという状態では、合計金額を比べても意味がありません。
延床面積、構造、キッチン、浴室、窓、空調、太陽光、外構など、金額へ影響しやすい条件をできるだけそろえて依頼してください。
実際の比較方法は、ハウスメーカーの見積もりを同条件で比較する方法で詳しく解説しています。
別途と概算を確認する
見積書を受け取ったら、金額だけではなく「別途」「概算」「予算取り」「未計上」という項目を探してください。
シミュレーションとの差が出やすいのは、まさにこの部分です。
地盤、解体、造成、給排水、外構などは土地条件による差が出やすいため、契約前にどこまで確定しているかを確認します。
三社前後で比べる
一社だけから見積もりをもらうと、その金額が高いのか安いのかだけでなく、プラン自体が自分たちに合っているかも判断しにくくなります。
同じ要望を複数社へ伝えると、「この土地ならこう建てる」という提案そのものに違いが出ます。
住宅会社をどの基準で絞るか迷った場合は、ハウスメーカーの選び方と比較するときの基準も参考にしてください。
シミュレーションの注意点
無料ツールは便利だからこそ、使っているうちに数字や3D画面を信じすぎてしまうことがあります。
ここは家を建てる前に一度確認しておきたいところです。
建築可能とは限らない
自分で作った間取りは、建ぺい率、容積率、道路、斜線、高さ、防火、採光、構造などの条件を満たしていない可能性があります。
土地の形や方角、隣家、道路位置によっても、使いやすい配置は変わります。
ですから、自作した間取りは完成図ではなく、家族が希望を伝えるための資料として使うのがちょうどいいと思います。
金額には含有範囲がある
「3,500万円」と表示されても、その中に外構や地盤改良が含まれていなければ、実際に必要な総額は増えます。
逆に、設備や付帯工事まで含む価格なら、一見高くても最終的な差は小さいことがあります。
注文住宅のシミュレーションでは、金額そのものより「その金額に何が含まれているか」を読む癖をつけてください。
無料範囲はサービスで違う
無料の注文住宅シミュレーションアプリでも、作成は無料だけれど保存は有料、3D表示は無料だけれど高画質出力は有料、といったサービスがあります。
会員登録についても、最初の作図は登録なしでも、クラウドへ保存するときにアカウントが必要になる場合があります。
「無料」「登録なし」「インストール不要」は別々の条件として確認するのがおすすめです。
最終判断は個別見積もり
注文住宅の価格を本当に比較したい段階になったら、シミュレーションではなく、候補の住宅会社へ同じ条件を渡して個別見積もりを取ります。
敷地、地域、構造、面積、設備、付帯工事、外構まで入った見積もりを並べて初めて、あなたの家についての価格比較になります。
無料シミュレーションは家づくりのスタート地点であり、契約金額を決めるゴールではありません。
注文住宅シミュレーションのFAQ
Q1. 登録なしで無料利用できますか?
A. はい、登録なしで使える注文住宅のシミュレーションサイトはあります。
費用ならHOME4Uの予算シミュレーションや住宅金融支援機構、間取りならMadoryなどが候補になります。
ただし、保存や高度な3D機能になると会員登録や有料プランが必要なサービスもあるため、無料範囲を確認して使ってください。
Q2. シミュレーションの金額は正確ですか?
A. 注文住宅の予算感を見る参考にはなりますが、そのまま契約できる正確な建築金額ではありません。
実際の価格には敷地条件、地域、構造、設備、地盤、給排水、外構などが影響します。
候補会社が決まったら、同じ希望条件を渡して個別見積もりへ進む必要があります。
Q3. 間取りを自分で作る意味はありますか?
A. ありますが、自分で住宅を設計することではなく、家族が欲しい暮らし方を見つけるために使うのがおすすめです。
キッチンと洗面を近くしたい、中庭が欲しい、玄関から収納へ入りたいなど、自分で間取りを触ると優先順位が見えやすくなります。
完成した間取りは設計図としてではなく、住宅会社へ希望を伝える資料として使ってください。
Q4. 3Dやパースアプリは必要ですか?
A. 必須ではありませんが、平面図から空間を想像するのが難しい人にはかなり役立ちます。
窓、天井、家具、キッチン、床などを立体で見ることで、家族間のイメージの違いにも気付きやすくなります。
ただし、3D上の広さや明るさをそのまま実際の住宅と考えず、実寸や住宅会社の設計資料と一緒に確認してください。
Q5. シミュレーション後は何をすればいいですか?
A. 予算、希望面積、部屋数、設備、土地条件などを一枚にまとめ、候補となる住宅会社へ同じ条件で見積もりを依頼します。
そこで出てきた間取り、仕様、総額を比べると、ネット上の一般的な価格ではなく「あなたの家を建てる場合の金額」が見えてきます。
積水ハウスも候補に入っている場合は、展示場訪問や公式資料請求などで担当者が決まる前に、すまつなの紹介サポートを利用できるか確認しておく方法もあります。
注文住宅シミュレーションまとめ
注文住宅のシミュレーションは、まだ住宅会社が決まっていない段階でも、予算や暮らし方を具体化できる便利な道具です。
登録なしで使える無料サイトもあるので、営業連絡を受ける前に自分たちだけで試してみたい人にも使いやすいでしょう。
- 費用シミュレーションで総予算と返済額を見る
- 間取りシミュレーションで部屋と動線を考える
- 家具を置いて実際に使える広さを見る
- 3Dやパースで高さと完成イメージを確認する
- 最終的な価格は住宅会社の個別見積もりで確認する
特に覚えておいてほしいのは、シミュレーション結果を予算の上限そのものにしないことです。
土地、構造、地盤、付帯工事、外構まで入れると、画面上では見えていなかった費用が出てきます。
私自身、積水ハウスで自宅を建てる過程で、建物本体価格だけでは家づくり全体の費用を判断できないことを身をもって経験しました。
だから、シミュレーションで「このくらいなら建てられそう」と分かったら、その次は候補会社へ同じ条件を渡し、図面と見積もりを並べてください。
そこまで進んで、ようやく住宅会社ごとの価格、提案、仕様の違いが見えてきます。
もし積水ハウスも候補に入っていて、まだ展示場訪問や公式資料請求などで担当者が決まっていない段階なら、すまつなの積水ハウス紹介サポートからご相談いただけます。
無料シミュレーションで家族の考えを具体化し、最後はあなたの土地と希望を反映した実際の提案で判断する。
この使い分けが、シミュレーションを家づくりにきちんと役立てる一番いい方法だと思います。

