積水ハウスのLAN配線計画|新築後に後悔しない回線と配管設計

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こんにちは。住まいをつなぐ「すまつな」の北川です。

新築の打ち合わせでは、間取りやキッチン、床材、照明には時間をかけても、LAN配線は「Wi-Fiがあれば大丈夫ですよね」で終わってしまいがちです。

けれど、入居してからオンライン会議が途切れる、動画が止まる、ゲームの反応が遅れる、寝室だけ電波が届きにくいとなると、毎日の小さなストレスが積み重なります。

特に、部屋数が多い家や階をまたぐ住まいでは、無線LANの機器を一台置くだけで家中を快適にするのが難しい場合もあります。

そこで大切になるのが、有線LANを家の幹線として用意し、必要な場所へWi-Fiの電波を届ける考え方です。

この記事では、積水ハウスで新築するときに決めておきたいLANケーブル、情報分電盤、光回線の入口、アクセスポイント、空配管まで、初めてのあなたにも分かるように解説します。

記事のポイント

  • 有線LANとWi-Fiを併用する理由
  • 情報分電盤と光回線の配置方法
  • LANケーブルと空配管の選び方
  • 打ち合わせで確認する項目

LAN配線を先に考える理由

LAN配線は、暮らし始めてから目立つ設備ではありません。

しかし、仕事、学習、動画、ゲーム、見守り機器、住宅設備を支える、いわば家の中の通信道路です。

Wi-Fiだけでは届かないことも

Wi-Fiの電波は、ルーターから離れるほど届きにくくなり、壁、扉、家具、家電、周囲の電波などの影響も受けます。

鉄骨住宅だから必ず通信が悪くなるわけではありませんが、建物の広さ、階数、間取り、壁の構成、機器の置き場所によっては、場所ごとの差が出る可能性があります。

ルーターの近くでは速いのに、二階の奥や扉を閉めた書斎では不安定ということも珍しくありません。

入居後に中継機を足して改善する場合もありますが、置き場所やコンセントの位置が合わなければ、機器だけが増えて配線も見えやすくなります。

「高性能なルーターを買えば全部解決する」とは限りません。

電波を出す機器の性能だけでなく、家のどこまで有線で運び、どこから無線で届けるかを一緒に考えることが重要です。

有線と無線は役割が違う

有線LANは、LANケーブルを通して機器をつなぐため、通信経路が分かりやすく、オンライン会議、動画配信、据え置き型ゲーム機、テレビなど、移動させない機器に向いています。

一方、Wi-Fiは、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、家電など、家の中を持ち歩く機器に欠かせません。

どちらか一方に決めるのではなく、動かさない機器は有線、持ち歩く機器はWi-Fiと考えると、計画しやすくなります。

さらに、各階や必要な場所まで有線LANを通し、その先にアクセスポイントを設ければ、通信の入口を家の中へ分散できます。

きたがわ

私なら、LAN配線を「パソコン用の線」とは考えません。家の中へ通信を運ぶ基礎設備として見ます。壁や天井が完成してから直す方が大変なので、迷う場所には空配管まで含めて先回りしておくと安心ですよ。

速度は家全体で決まる

インターネットの快適さは、契約している回線の数字だけでは決まりません。

回線事業者から宅内までの状態、ONU、ルーター、ハブ、LANケーブル、LANコンセント、パソコンやスマートフォンの性能まで、複数の要素がつながって通信します。

どこか一か所が古い規格だったり、接続が不安定だったりすると、ほかの機器を新しくしても期待した速度が出ない場合があります。

また、速度測定の結果は、測る時間、接続先、通信中の機器数、有線かWi-Fiかでも変わります。

新築時には「何ギガ出る家にしてください」と伝えるだけでなく、壁内配線の規格、ハブの端子数、アクセスポイントまでの経路を確認しましょう。

入居後に問題を切り分けやすくするためにも、まず有線LANで回線の状態を確認できる場所を用意しておくと便利です。

間取りと同時に決める

LANコンセントの位置は、家具を置いた後の暮らしから逆算します。

間取りが決まった後に数だけ追加すると、机の反対側へ出てしまう、テレビ台で隠れる、ベッドの裏へ入るといった失敗が起こりやすくなります。

また、回線の引き込み口、光コンセント、ONU、ルーター、ハブ、各部屋への配線先は、一つの流れとして考えなければなりません。

電気図面を確認するときは、コンセントだけでなく、通信設備の記号と配線の行き先も見てください。

使う場所から逆算する

先にLAN口の数を決めるのではなく、誰が、どの部屋で、何を使うのかを書き出すと、必要な配線が見えてきます。

今の暮らしだけでなく、子どもの成長、在宅勤務、家具の移動、機器の追加も少し想像してみましょう。

仕事と学習の場所

書斎やワークスペースでは、オンライン会議、クラウドへの保存、大きなデータの送受信が重なることがあります。

仕事で通信が途切れると、単に動画が止まる以上に困ります。

机を置く壁面には、電源とLANコンセントを近づけ、パソコン、ドッキングステーション、電話機、複合機などをどうつなぐか確認してください。

夫婦が同時に在宅勤務をする可能性があるなら、一か所だけでなく、予備の作業場所にも配線があると助かります。

子ども部屋については、今すぐ有線LANを使わなくても、将来の学習用パソコンやゲーム機に備えて空配管を通しておく方法があります。

机の向きは将来変わるかもしれません。

一つの壁だけに決め打ちせず、反対側へ移動できる余地や、空配管で後から対応できる経路を残しておくと使いやすくなります。

テレビとゲーム機の周辺

テレビ周辺には、テレビ本体だけでなく、録画機、ゲーム機、動画配信端末、音響機器などが集まります。

LANコンセントが一口だけだと、機器を増やしたときに小型のハブが必要になります。

ハブを使うこと自体は問題ではありませんが、テレビボード内に電源機器が増え、熱がこもりやすくなる点には注意が必要です。

壁掛けテレビにする場合は、LAN端子と電源の高さ、テレビ背面の収納、配線を下へ通す経路まで一緒に決めます。

据え置き型ゲーム機をよく使う家庭では、有線接続を選べるようにしておくと、Wi-Fiの混雑や電波状況に左右されにくくなります。

寝室と子ども部屋

寝室ではスマートフォンしか使わないと思っていても、将来テレビを置いたり、仕事部屋として使ったりする可能性があります。

子ども部屋も、学習、動画、ゲーム、オンラインでの交流など、通信の用途が増えていきます。

すべての部屋へ完成済みのLANコンセントを付けるか、必要性が低い部屋は空配管にするかは、予算との兼ね合いで決めて構いません。

ただし、二階の端にある部屋や扉を閉めて使う部屋は、Wi-Fiが届く前提だけで決めず、アクセスポイントからの距離も考えておきましょう。

見守り機器と住宅設備

防犯カメラ、インターホン、太陽光発電、蓄電池、HEMS、エアコン、給湯器など、住宅設備の一部はネットワークへ接続して使います。

必要な接続方法は機器ごとに異なり、有線LAN、Wi-Fi、専用配線などさまざまです。

屋外カメラでは、対応機器ならLANケーブルで通信と給電をまとめる方式もありますが、機器、配線距離、施工場所、防水、雷対策を含めた確認が必要です。

住宅設備は後から機種が変わることもあるため、現時点の接続方法だけで決めず、交換時に配線へ触れられるかも見てください。

太陽光発電や蓄電池、HEMSの考え方は、積水ハウスの太陽光・蓄電池とHEMSの実例でも紹介しています。

情報分電盤を設計する

各部屋へLANケーブルを通しても、回線の入口と機器を置く場所が使いにくければ、運用で困ります。

情報分電盤は、通信機器を押し込む箱ではなく、家中のネットワークが集まる拠点として考えましょう。

回線の入口を決める

一般的な光回線では、屋外から引き込んだ光ファイバーが光コンセントへ届き、ONUなどの回線終端装置を経てルーターへつながります。

そこから必要に応じてハブへ分け、各部屋のLANコンセントやアクセスポイントへ通信を送ります。

この流れの途中にある機器には電源が必要です。

そのため、情報分電盤や通信機器用の棚には、機器の数を見込んだコンセントを用意してください。

回線事業者が変わると機器構成が変わる場合もあるので、今使っている機器が収まるだけの寸法では不十分です。

機器 主な役割 計画時の確認
光コンセント 光回線を宅内へ受ける 引込経路と設置場所
ONU 光信号を変換する 電源と放熱スペース
ルーター 家庭内の通信を管理する 置き場所と更新のしやすさ
ハブ 有線LANを各所へ分ける 必要な端子数と予備
アクセスポイント Wi-Fiの電波を届ける LAN配線と電源方法

盤の広さと熱を考える

ONU、ルーター、ハブ、電源アダプターを狭い箱へ詰め込むと、配線が絡み、機器の交換や再起動がしにくくなります。

通信機器は動作中に熱を持つため、密閉度の高い収納へ入れる場合は、機器メーカーの設置条件と放熱方法を確認してください。

盤の扉を閉めた状態で無線ルーターを使うと、設置位置や材質によってはWi-Fiの届き方にも影響します。

情報分電盤の中には回線機器とハブを置き、Wi-Fiを出すアクセスポイントは各階の適切な場所へ分ける方法もあります。

見た目を優先して完全に隠したくなりますが、点検、交換、配線の抜き差しができる余白を残しておくことが大切です。

操作しやすい高さにする

通信が不調なときは、機器の表示ランプを確認したり、電源を入れ直したりする場面があります。

脚立が必要な天井裏や、収納の奥深くへ設置すると、復旧作業が面倒です。

子どもが触れにくく、大人は無理なく点検できる高さが使いやすいでしょう。

また、各部屋へ向かうLANケーブルには行き先が分かる表示を付け、図面にも残してもらうと、将来ハブを交換するときに迷いません。

情報分電盤で確認したいのは、広さ、電源、放熱、操作性、配線表示の五つです。

箱の品番だけで判断せず、実際に入る予定の機器を並べた状態まで想像してください。

交換作業の余白を残す

通信機器は、住宅と同じ期間そのまま使い続ける設備ではありません。

故障、回線変更、通信規格の変化、家族の利用台数の増加により、ルーターやハブを交換する場面が来ます。

そのとき、電源アダプターを抜けない、ケーブルの爪へ指が届かない、機器を手前へ取り出せない状態では、簡単な交換でも苦労します。

盤内へケーブルを詰め込みすぎず、電源コードと通信線の行き先が分かるようにしておきましょう。

予備コンセントを一つ設け、ハブの端子にも空きを残しておくと、機器を一台追加するときに対応しやすくなります。

取扱説明書、回線事業者の契約情報、機器の管理画面へ入る方法も、家族が分かる場所へ保管してください。

LANケーブルを選ぶ

壁の中のLANケーブルは、ルーターより交換の手間がかかります。

だからこそ、現在の回線速度だけではなく、将来の機器更新と交換方法まで考えて選びます。

Cat6とCat6Aを比べる

新築住宅では、Cat6やCat6Aと呼ばれる規格のLANケーブルが候補になります。

家庭で動画やオンライン会議を使う程度ならCat6で困らない場面も多い一方、壁内配線を長く使い、将来の高速回線にも備えたいならCat6Aを検討する価値があります。

Cat6Aは、規格上、条件を満たす配線で最大百メートルまで十ギガビット通信に対応するものです。

ただし、ケーブルだけをCat6Aにしても、LANコンセント、接続部材、ハブ、ルーター、パソコン側が対応していなければ、その性能を生かせません。

また、太いケーブルは曲げや取り回しに配慮が必要で、配管の太さや曲がり方にも影響します。

ケーブルの規格、端子、施工方法を一式で確認することが大切です。

空配管を保険にする

技術は変わりますが、壁や天井を壊さずに新しい線を通せる経路があれば、対応の幅が広がります。

そこで役立つのが、内部にケーブルを通していない空配管です。

書斎、テレビ周辺、各階のアクセスポイント候補、子ども部屋、屋外カメラ候補など、将来変更しそうな場所へ空配管を設けておくと、後からLANケーブルを更新しやすくなります。

ただし、配管が細すぎる、曲がりが多い、途中でつぶれている、呼び線がないと、実際には新しいケーブルを通せないことがあります。

配管の太さ、曲がりの回数、入口と出口、呼び線の有無を、電気工事の担当者へ確認してください。

電源線との離し方や配管方法には施工上の決まりがあるため、自己判断で同じ管へ通すのではなく、必ず専門業者へ任せましょう。

きたがわ

空配管は、今すぐ使わないので削りたくなる項目です。けれど、家が完成した後に「ここへ線を通したい」と思ったとき、壁を開けずに済む可能性を残してくれます。数年後の自分へ渡す予備ルートという感覚が近いですね。

配線の始点をそろえる

各部屋から来たLANケーブルの始点がばらばらだと、複数のハブやルーターが必要になり、管理しにくくなります。

基本は情報分電盤などの拠点へ集め、そこから放射状に各部屋へ配る形が分かりやすいでしょう。

一階から二階へ向かう幹線用の配管にも余裕を持たせておくと、アクセスポイントの追加や配線更新に対応しやすくなります。

電話線やテレビ配線と同じ場所に見えても、端子や用途は異なります。

図面には「LAN」とだけ書くのではなく、始点、終点、ケーブル規格、口数まで記載してもらうと安心です。

Wi-Fi設備を配置する

有線LANを準備したうえで、スマートフォンやタブレットが快適に使えるよう、Wi-Fiを出す場所を決めます。

重要なのは、ルーターを一台選ぶことより、家の中で電波を出す位置をつくることです。

収納の奥へ隠しすぎない

ルーターやアクセスポイントを床近くの収納奥へ入れると、扉、収納物、家具に囲まれます。

見た目はすっきりしますが、電波の届き方、熱、再起動のしやすさでは不利になる場合があります。

家の中央に近く、床から少し高く、周囲が開けた場所は候補になります。

ただし、回線の入口を家の中央へ無理に持ってくる必要はありません。

情報分電盤から各階へ有線LANを通し、Wi-Fiを出す機器だけを適切な場所に置けば、回線機器と電波の発信場所を分けられます。

各階に接続場所を用意する

二階建てなら、各階に一か所ずつアクセスポイントを置けるLAN配線を候補にします。

ただし、必要な台数は、床面積、吹き抜け、壁、扉、設置位置、機器性能によって変わります。

天井付近へ設置する機器を選ぶ場合は、LANケーブルだけで給電できる方式に対応しているか、近くに電源が必要かを確認してください。

将来機器を交換できるよう、取付位置へ手が届くか、配線の接続部を点検できるかも重要です。

住宅完成後は、実際に扉を閉め、家具を置いた状態で、よく使う場所の通信状況を確認しましょう。

電源と取付方法も決める

アクセスポイント用のLAN配線だけを用意しても、選んだ機器の給電方法が合わなければ設置できません。

一般のコンセントから電源を取る機器もあれば、対応するハブや給電機器からLANケーブルを通して電力を送る機器もあります。

後者を選ぶ場合でも、すべてのLANケーブルやハブが自動的に対応するわけではありません。

機器の対応規格、必要な給電能力、ケーブルの長さ、発熱、停電時の動作を確認してください。

天井へ取り付けるなら、交換時に脚立で安全に作業できる場所か、点検口や照明器具と干渉しないかも見ます。

壁へ付ける場合は、扉、カーテン、収納扉、エアコンの風、家具の高さとの重なりに注意しましょう。

機器をまだ決めていない場合は、LAN配線と電源の両方を候補位置へ用意するか、将来の給電方式を担当者へ相談すると安心です。

メッシュ方式も有線が有利

複数のWi-Fi機器を連携させるメッシュ方式は、広い家で電波範囲を広げる選択肢です。

機器同士を無線でつなぐ方式は設置しやすい反面、置き場所や電波状況によっては、機器間の通信も影響を受けます。

対応製品なら、機器同士を有線LANでつなぐ方法を使える場合があります。

新築時に各階へLAN配線を通しておけば、将来メッシュ方式へ変更するときにも選択肢を残せます。

製品ごとに対応方法が異なるため、購入前にメーカーの仕様を確認してください。

打ち合わせで伝える内容

積水ハウスとの打ち合わせでは、「LANを付けたいです」だけで終わらせず、使い方と配線経路を図面へ落とし込みます。

営業担当者だけでなく、設計担当者や電気設備の担当者とも認識を合わせてください。

電気図面へ書き込む

まず、光回線の引き込み位置と光コンセントの場所を確認します。

次に、ONU、ルーター、ハブを置く場所から、各部屋のLANコンセントまで線を引きます。

図面には、LANコンセントの高さ、口数、ケーブル規格、空配管の有無、配管の行き先を書き込んでもらいましょう。

アクセスポイント用の配線は、通常の壁コンセントと位置が違うため、「二階にもWi-Fiが欲しい」という言葉だけでは伝わりきらないことがあります。

天井、壁の高い位置、収納上部など、具体的な取付候補を決めてください。

見積書の項目を確認する

LANコンセント一か所の金額だけでなく、ケーブル規格、情報分電盤、ハブ、配管、端末処理、試験まで、どこまで含まれているかを確認します。

「空配管」と書かれていても、呼び線、端子ボックス、ふた、始点側の処理が別項目になっている場合があります。

確認項目 図面や見積書で見る内容
回線引込 外壁から光コンセントまでの経路
情報分電盤 品番、寸法、電源、放熱、設置高さ
LAN配線 始点、終点、規格、口数、端末処理
空配管 管の太さ、行き先、呼び線、曲がり
Wi-Fi設備 設置候補、LAN配線、電源、点検方法
完成確認 配線表示、通信試験、図面、写真

金額や標準仕様は、地域、建物、契約内容、選ぶ部材によって変わります。

「積水ハウスなら当然ここまで入っている」と決めつけず、自分の見積書で一項目ずつ確認してください。

工事中に写真を残す

壁や天井を閉じる前なら、配線と配管の通り道を目で確認できます。

完成すると見えなくなるため、各部屋の壁面、天井裏、情報分電盤周辺を撮影し、図面と一緒に保管しておくと役立ちます。

積水ハウスの鉄骨住宅で内装工事前に確認できる柱や梁、天井裏の配線

内装工事前に確認した鉄骨の柱や梁、天井裏を通る配線

私の家でも、内装工事前は柱、梁、断熱材、天井裏の配線が見える状態でした。

この段階の写真があると、後から壁へ下地を固定したいときや、設備の位置を確認したいときにも手掛かりになります。

工事中の様子は、積水ハウスの電気配線と床下地工事の記録でも紹介しています。

引き渡し前に試す

完成時には、LANコンセントが付いていることだけでなく、予定した場所まで通信できるか確認します。

ケーブルテスターによる配線確認をどこまで行うのか、施工側へ聞いておきましょう。

各ケーブルの行き先表示、情報分電盤内の仕上がり、コンセントのぐらつき、空配管の呼び線も確認します。

可能なら、ルーターとハブを接続し、各部屋で有線通信ができるかを試してください。

Wi-Fiは入居後の家具や家電でも状況が変わるため、住み始めてから調整する前提も持っておくと現実的です。

起こりやすい配線の後悔

LAN配線の失敗は、線が一本もないことだけではありません。

位置、数、機器の収納、交換方法まで考えなかったことで、使いにくくなる例があります。

LAN口が一つしかない

テレビ周辺や書斎にLAN口を一つだけ設けると、機器が増えたときにすぐ足りなくなります。

小型ハブで増やせますが、電源、置き場所、配線の見た目も必要です。

機器が集中する場所は複数口を検討し、予算を抑えたい場合でも、空配管で追加できる経路を残しましょう。

情報分電盤が小さい

図面上では盤が一つ描かれていても、実物へ電源アダプターまで入れると窮屈になることがあります。

将来ルーターやハブが大きくなった場合に、扉が閉まらない、配線が折れ曲がる、熱がこもるといった問題も考えられます。

採用する盤の内寸を確認し、可能なら予定機器の寸法も照らし合わせてください。

アクセスポイントを置けない

二階の電波が不安定になってからアクセスポイントを置こうとしても、適切な位置にLANコンセントや電源がない場合があります。

廊下の床へ機器を置くと、邪魔になったり、配線が見えたりします。

新築時に各階の候補位置までLAN配線を通し、使わない間は目立たないふたで納める方法も相談できます。

ケーブルを交換できない

壁内へケーブルを直接固定し、交換用の配管がないと、将来の入れ替えが難しくなります。

すべてを空配管にする必要はありませんが、仕事部屋、テレビ周辺、階をまたぐ幹線など、長く使う場所は優先して検討しましょう。

また、空配管があっても出口が家具でふさがれると使いにくいため、配置図と家具計画を重ねることが大切です。

完成後に増設できるかどうかは、建物の構造、壁、天井、配管経路によって変わります。

「後から何とかなる」と考えず、必要性の高い場所は新築時に完成させ、迷う場所は空配管で備えるのが現実的です。

段階別の確認ポイント

LAN配線は、一度の打ち合わせで決め切るより、間取り、電気図面、工事、引き渡しの各段階で見直す方が確実です。

次の表を使い、確認漏れがないか見てください。

時期 確認すること
間取り検討時 仕事、学習、テレビ、ゲーム、住宅設備を使う場所
電気打合せ時 光回線、情報分電盤、LAN口、アクセスポイント、空配管
着工前 ケーブル規格、端子、配管径、見積範囲、図面表記
内装工事前 配線経路、配管出口、下地との干渉、写真記録
引き渡し前 行き先表示、導通、端子、呼び線、完成図面
入居後 有線通信、Wi-Fiの届き方、機器温度、再起動手順

特に、家具配置が変わったときの予備、各階へ通信を運ぶ経路、情報分電盤の余白は忘れやすい項目です。

家族の使い方を設計担当者へ具体的に伝え、電気設備の担当者と施工方法を確認してください。

きたがわ

家づくりでは、目に見える設備に気持ちが向きます。私もそうでした。でも、入居後に毎日使うのは通信も同じです。豪華にする必要はありません。必要な場所を外さず、交換できる道だけ残す。この考え方で十分かなと思います。

LAN配線のよくある質問(FAQ)

ここでは、積水ハウスのLAN配線を検討するときに出やすい疑問へ、結論から回答します。

Q1. 全部屋にLANコンセントは必要ですか?

A. 必ずしも全部屋へ完成済みのLANコンセントを設ける必要はありません。仕事部屋、テレビ周辺、ゲームを使う場所、各階のアクセスポイント候補を優先し、利用時期が読めない部屋には空配管を用意する方法があります。家族構成や予算に合わせて決めてください。

Q2. LANケーブルはCat6Aがよいですか?

A. 将来の高速回線と長期利用を意識するなら、Cat6Aは有力な候補です。ただし、端子、ハブ、ルーター、施工方法まで対応させる必要があり、配管の太さや費用も変わります。現在の用途と交換可能な空配管を含め、担当者と比較してください。

Q3. 高性能ルーター一台で足りますか?

A. 家の広さや間取りによるため、一台で足りるとは断定できません。壁、扉、階数、設置位置、周囲の電波によって届き方は変わります。各階へ有線LANを通し、必要に応じてアクセスポイントを追加できる計画にしておくと対応しやすくなります。

Q4. 情報分電盤はどこに置くべきですか?

A. 大人が点検しやすく、通信機器の電源、放熱、交換スペースを確保できる場所が向いています。収納奥や天井裏へ隠しすぎると、再起動や交換が大変です。Wi-Fiを出す機器は、情報分電盤とは別の場所へ置く方法も検討しましょう。

Q5. 完成後でもLAN配線を追加できますか?

A. 追加できる場合はありますが、構造、壁、天井、点検口、既存配管によって工事方法と費用が変わります。空配管があれば追加しやすくなる可能性があります。完成後の工事は、積水ハウスの担当窓口や電気通信工事の専門業者へ現地確認を依頼してください。

積水ハウスのLAN配線まとめ

積水ハウスでLAN配線を考えるときは、Wi-Fiルーターの機種を決める前に、家のどこで仕事、学習、動画、ゲーム、住宅設備を使うのかを決めてください。

そのうえで、光回線の入口、情報分電盤、各部屋への有線LAN、各階のアクセスポイント、将来交換できる空配管を一本の計画としてつなげます。

動かさない機器は有線、持ち歩く機器はWi-Fi、将来が読めない場所は空配管という考え方にすると、判断しやすくなります。

LANケーブルは規格だけで決めず、端子、ハブ、施工方法、配管の太さまで確認しましょう。

また、情報分電盤には機器の寸法、電源、熱、点検性を見込んだ余白が必要です。

仕様、費用、施工方法は、地域、建物、契約内容、採用機器によって異なります。

正確な情報は積水ハウスや機器メーカーの公式サイト、設計図書、見積書をご確認ください。

最終的な判断は、積水ハウスの担当者、電気設備の担当者、電気通信工事の専門家にご相談ください。

LAN配線は、完成後に目立たないからこそ、新築時のひと手間が暮らしやすさを左右します。

迷ったら、必要な場所を完成させ、変化しそうな場所には空配管を残してください。

積水ハウスで家づくりを検討していて、担当者選びや仕様の伝え方から相談したい場合は、すまつなの無料相談窓口をご利用ください。

まだ積水ハウスへ連絡する前の段階であれば、紹介できるかどうかも含めて確認できます。

 

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  • この記事を書いた人
プロフィール

北川 晴夫

住まいをつなぐ「すまつな」運営者・株式会社リバティアース代表取締役。積水ハウスで建てた自宅が2026年3月に完成し、現在は実際に暮らしている「現役オーナー」です。住み心地は非常に快適で、「絶対に後悔したくない」という想いから徹底的に比較・検討した判断は間違っていなかったと実感しています。元店舗経営者(4店舗の運営管理経験)の視点も活かし、ハウスメーカー各社を徹底比較。最終的に、積水ハウスの「人」の誠実さと「技術」の圧倒的なレベルの違いに感動し、このリアルな体験を共有するため「すまつな」を設立しました。当サイト経由のご相談で公式制度にはない「3%以上の紹介割引」の実現と、私が全幅の信頼を寄せる橋爪店長による「最大限の交渉サポート」を現役オーナーとして全力でバックアップします。