こんにちは。住まいをつなぐ「すまつな」の北川です。
積水ハウスの間取り実例を見ながら、「広いLDKや中庭は自分の土地でも実現できるのか」「写真のような家を建てれば本当に暮らしやすいのか」と気になっていませんか。
注文住宅の実例は夢が広がる一方で、完成写真だけでは家事動線、収納の使いやすさ、外からの視線、家具を置いた後の通路まで分かりません。
見た目を優先して間取りを決めると、入居後に「広いのに動きにくい」「収納はあるのに片付かない」と感じることがあります。
積水ハウスの間取りで大切なのは、完成した実例をそのまま再現することではありません。
敷地の条件と家族の日常を読み取り、自分たちの暮らしに合う一邸をつくることに、本当の価値があります。
私の家も、最初から中庭と約26畳のLDKという答えが決まっていたわけではありません。
駐車台数、隣家や道路からの視線、採光、収納、家族が集まる場所、将来の使い方を伝え、提案を重ねた結果として現在の間取りになりました。
この記事では、実際に積水ハウスで建てて暮らしている私の実例を写真付きで紹介しながら、暮らしやすい間取りを見極める方法を分かりやすく解説します。
記事のポイント
- 積水ハウスの間取りが生まれる考え方
- 中庭と約26畳LDKをつないだ実例
- 動線や収納で後悔を減らす確認方法
- 設計担当者へ伝えるべき具体的な要望
積水ハウスの間取りの考え方
積水ハウスの間取り実例を見るときは、部屋の形よりも、その形に至った理由へ注目することが大切です。
まずは、積水ハウスの注文住宅がどのような考え方で設計され、実例を何のために見るべきなのかを整理します。
既製プランから選ぶ家ではない
積水ハウスの注文住宅は、数種類の完成済みプランから一つを選んで終わる家づくりではありません。
敷地の形、道路の位置、方位、高低差、隣家の窓、必要な駐車台数、家族構成、予算などを踏まえ、一邸ごとに計画していきます。
同じ四人家族でも、共働きで夜に洗濯する家庭と、日中に外干しする家庭では、洗面室や物干し場所、収納への動線が変わるでしょう。
来客が多い家庭と、家族だけで静かに過ごしたい家庭でも、玄関からLDKまでの見せ方は異なります。
そのため、実例は「この図面をそのまま使ってください」と頼むための見本ではありません。
自分たちが欲しい空間の理由を見つけ、設計担当者へ伝えるための資料として活用するのが基本です。
積水ハウスの戸建て全体の特徴や構造の違いから確認したい場合は、親記事の積水ハウスの注文住宅とは?戸建ての特徴と選ぶべき人を解説も参考にしてください。
実例を見るときの要点
部屋数や畳数だけでなく、なぜその位置に窓、収納、廊下、庭、階段があるのかを考えてみましょう。
配置の理由が分かると、自分の家へ取り入れる部分と、取り入れなくてもよい部分を分けやすくなります。
実例は理由まで読み取る
間取り実例では、広いLDKや大きな窓のような目立つ部分に目が向きがちです。
しかし、暮らしやすさを左右するのは、玄関から手洗いまでの流れ、冷蔵庫とパントリーの距離、洗濯物をしまう場所など、写真では目立たない部分です。
好きな実例を見つけたら、「中庭が好き」だけでなく、「道路から見えにくいのに明るい点が好き」と一段深く言葉にしてください。
同じ目的をかなえる方法は、中庭だけとは限りません。
高窓、地窓、目隠し壁、植栽、建物の向きなど、敷地と予算に合う別の提案が見つかることもあります。
| 見る項目 | 実例で確認すること | 自分の家で伝えること |
|---|---|---|
| LDK | 畳数より視線の抜けと家具配置 | 家族がどこで何をするか |
| 家事動線 | 移動距離と行き止まりの有無 | 家事の時間帯と担当する人 |
| 収納 | 容量より使う場所との近さ | 持ち物の種類と使用頻度 |
| 窓と庭 | 採光、日射、視線、手入れ | カーテンを開けて暮らしたい時間 |
建物と庭を同時に考える
積水ハウスの実例には、大きな窓、深い軒、中庭、テラス、植栽を室内と一体で計画した住まいが見られます。
ただし、窓を大きくすれば、それだけで開放的になるわけではありません。
窓の先が道路や隣家の窓なら、日中もカーテンを閉めることになり、期待したほど光や景色を生かせない場合があります。
一方で、窓の先に中庭、植栽、空が見えるように計画できれば、室内の床面積を増やさなくても奥行きを感じやすくなります。
私の家はLDKが約26畳あり、中庭まで視線が抜けるため、数字以上の広がりを感じられます。
中庭を含めると約33畳ほどの空間が連続して見えることも、開放感につながりました。
ただし、中庭は外壁や窓の面積が増えやすく、建築費、窓掃除、防水、排水、植栽管理まで考える必要があります。
見た目だけをまねず、季節ごとの光、雨水の流れ、排水口の位置、掃除方法まで確認してこそ、日常で使いやすい中庭になります。
担当チームで形にする
間取りは、設計担当者だけで完成させるものではありません。
営業、設計、インテリア、外構、施工などの担当者が関わり、構造、設備、意匠、予算、工事方法を調整しながら形にしていきます。
例えば、「リビングの窓を大きくしたい」という要望一つでも、構造、日射、カーテン、空調、外からの視線、家具の配置が関係します。
希望をそのまま図面へ入れるだけでなく、目的を理解した上で別案まで示してくれる担当チームが頼りになります。
私の家でも、要望を言葉どおりに並べたのではなく、光、動線、外観、構造を考え、素人だけでは思いつかない形へ整えてもらいました。
構造で可能な空間が変わる
積水ハウスの戸建てには、鉄骨一・二階建て、木造一〜三階建てのシャーウッド、重量鉄骨による三・四階建てという選択肢があります。
構造によって、開口の取り方、柱や壁の位置、対応できる階数、外観、将来の変更方法が変わります。
広いLDK、吹き抜け、大きな窓を希望しても、敷地条件や建物の形によって必要な柱や壁は異なるものです。
実例で柱が見えないからといって、自分の土地でも同じ形をそのまま実現できるとは限りません。
反対に、最初から構造を一つに決めすぎると、敷地に合う提案や予算配分の幅を狭める可能性があります。
まずは欲しい空間、階数、駐車台数、外観、予算を伝え、その条件にどの構造が合うのか説明を受けましょう。
我が家の間取り実例
ここからは、私が実際に積水ハウスで建てた家を例に、暮らしやすさへつながった部分を紹介します。
完成写真だけでなく、なぜその配置にしたのか、暮らしてからどう感じているのかまでお伝えします。
LDKと中庭をつないだ実例
我が家では、ビルトインガレージよりも中庭を優先しました。
道路や隣家からの視線を抑えながら、LDKへ光と緑を取り込みたかったからです。
LDKは約26畳で、タイルデッキと植栽のある中庭が室内から見えるコートハウス型の間取りになっています。
大きな窓の先が道路ではなく中庭なので、外からの視線を気にしすぎず、カーテンを開けて過ごせる時間が長くなりました。
これは図面を見ていた段階で想像していた以上に、暮らしの満足度へ影響した部分です。
同じ床面積でも、視線が壁で止まる家と、庭や空まで抜ける家では、感じる広さが変わります。
もちろん、中庭をつくれば自動的に明るくなるわけではありません。
建物の高さ、方位、軒、窓の位置によって、時間帯や季節ごとの光の入り方は変わります。
中庭を希望するなら、夏と冬の日射、近隣から見える角度、風の通り道を、図面や立体的な資料で確認することが重要です。
キッチンを中心に回る動線
キッチンは料理をする場所であると同時に、家族の移動が集中しやすい場所です。
我が家はアイランドキッチンの左右を通れるため、リビング側とダイニング側の両方から移動できます。
行き止まりが少ないと、複数人が同時に動いても同じ通路へ集中しにくくなります。
朝に一人が冷蔵庫を開け、もう一人が食器を運び、子どもが飲み物を取りに来ても、別の方向へ抜けられる点は便利です。
ただし、回遊動線をつくるために通路を増やせば、収納や家具を置ける壁が減ることもあります。
回れること自体を目的にせず、誰が、いつ、どこへ移動するのかを考えて採用するべきです。
通路幅は、図面上の数字だけでなく、冷蔵庫や食器棚の扉を開けた状態で確認してください。
ダイニングチェアを引いたときに後ろを通れるかどうかも、毎日の使いやすさに影響します。
吹き抜けと階段で光を運ぶ
我が家では、階段と吹き抜けを組み合わせ、上部に二つの電動開閉式窓を設けました。
高い位置から光が入るため、壁に囲まれた階段でも暗くなりにくく、縦方向の広がりも感じられます。
吹き抜けは、リビングを豪華に見せるためだけの空間ではありません。
窓や階段との組み合わせによって、建物の奥へ光を届け、上下階の空気を動かす役割も持たせられます。
一方で、吹き抜けは冷暖房、音の伝わり方、照明交換、窓掃除まで考えて決める必要があります。
高い位置の窓を手動式にすると操作しにくいため、我が家では電動式を選びました。
照明、空調の吹出口、シーリングファンなども、完成後に簡単には動かせません。
写真で格好よく見えるかだけでなく、操作方法と手入れまで想像しておくと後悔を減らせます。
収納は使う場所で決める
収納は、床面積の合計だけでは使いやすさを判断できません。
大きな収納が一か所にあっても、物を使う場所から遠ければ、出しっぱなしになりやすくなります。
玄関では靴、傘、上着、外遊び用品を使います。
キッチンでは食品、調理家電、日用品を出し入れするでしょう。
洗面室ではタオル、着替え、洗剤を使うため、必要な物を使う場所の近くへ分散させることが重要です。
我が家には一部屋分に感じるほどの大きな収納がありますが、大容量であることだけで収納計画が完成するわけではありません。
棚の奥行き、高さ、扉の開き方、通路幅、照明、コンセントまで決めて、初めて使いやすくなります。
玄関と駐車場も間取りに含める
間取りというと室内ばかり見がちですが、駐車場から玄関までの移動も毎日の暮らしに直結します。
雨の日に買い物袋を持って歩く距離、子どもを車から降ろす場所、自転車の出し入れ、宅配便を受け取る位置まで想像しましょう。
建物の配置を先に決めた結果、駐車場が狭くなり、車のドアを十分に開けられないこともあります。
現在の車だけでなく、将来の買い替え、来客、充電設備、自転車の台数まで伝えておくと安心です。
外構を後回しにすると、建物完成後に予算が足りず、必要な目隠し、屋根、照明、植栽を減らすことになりかねません。
建物と外構を早い段階から一緒に考えることが、暮らしやすい配置と総額管理につながります。
暮らしやすさの判断基準
積水ハウスの間取り実例を自分の家づくりへ生かすには、畳数や部屋数以外の判断基準が必要です。
ここでは、入居後の満足度を左右しやすい動線、採光、収納、家具、将来変化を確認します。
家事動線は順番で考える
家事動線を考えるときは、「キッチンと洗面室を近づけたい」といった部屋同士の距離だけで判断しない方がよいです。
朝起きてから外出するまで、帰宅してから寝るまでの行動を、家族ごとに順番で書き出してみてください。
例えば、帰宅後に玄関で上着を脱ぎ、手を洗い、買った食品を冷蔵庫へ入れるなら、その流れが無理なくつながる配置が便利です。
洗濯も、洗う、干す、取り込む、たたむ、しまうまでが一つの流れになります。
洗濯機と物干し場所が近くても、家族の衣類収納まで遠ければ、最後の片付けで手間が増えるでしょう。
図面の上に家族それぞれの動きを線で描き、何度も交差する場所を探すと、混雑しやすい部分を見つけられます。
担当者へ伝えたい内容
「洗濯動線を短くしたい」だけでなく、洗濯する時間、干す場所、たたむ場所、しまう人まで伝えると、より生活に合う提案を受けやすくなります。
採光と視線を両立する
南側に大きな窓を設ければ、必ず快適になるとは限りません。
道路や隣家に面している場合、日中もカーテンを閉めることになり、期待したほど自然光を使えない可能性があります。
窓は大きさだけでなく、高さ、方位、外から見える角度、軒の深さ、隣家との距離を確認してください。
中庭、高窓、地窓、目隠し壁、植栽を組み合わせると、光を取り込みながら視線を抑えられる場合があります。
また、夏の西日は室温を上げやすいため、窓ガラスの性能だけでなく、軒や外付けの日よけなども含めて考えたいところです。
設計担当者には、季節と時間帯による光の入り方を、平面図だけでなく立体的に説明してもらいましょう。
大きな窓は、カーテン費用、清掃、家具の日焼け、空調負荷、外からの視線にも関係します。
開放感だけで決めず、日常でカーテンを開けて使える窓かどうかを確認してください。
収納量は持ち物から逆算する
収納計画では、「収納率が何%あるか」だけでなく、何をどこへしまうかを決めることが大切です。
今の家にある物を、玄関、キッチン、洗面、衣類、季節用品、書類、趣味用品に分けて確認してみましょう。
引っ越しを機に減らす予定の物もあるでしょうが、「新居へ行けば片付けられるはず」という前提だけで進めるのは危険です。
収納内部は、棚板を動かせるか、掃除機やスーツケースが入るか、扉を開けても通路をふさがないかまで確認します。
ロボット掃除機、コードレス掃除機、通信機器を収納内で充電するなら、設計中にコンセントと熱のこもり方も検討してください。
家具を置いて確認する
図面に書かれた畳数だけを見ると、部屋は実際より広く感じやすいものです。
ソファ、ダイニングテーブル、テレビ、収納家具を置くと、通路が想像より狭くなることがあります。
そのため、現在使っている家具や購入予定の商品を、できるだけ実寸で図面へ入れてください。
ソファの前を人が通れるか、椅子を引いた状態で後ろを歩けるか、テレビとの距離が取れるかを確かめます。
家具を置く壁には窓、コンセント、スイッチ、空調、照明も関係するため、内装の打ち合わせより前から考える必要があります。
将来の変化を想像する
家は、完成した日の家族だけが使うものではありません。
子どもの成長や独立、在宅勤務、親との同居、介護、趣味の変化によって、必要な部屋は変わります。
子ども部屋を最初から分けるのか、広い一室を将来仕切るのか。
一階に寝室としても使える部屋を用意するのか。
階段や廊下へ手すり用の下地を入れておくのか。
こうした準備には、完成後に簡単に追加できるものと、壁や床を壊さなければ追加できないものがあります。
将来を正確に当てることはできませんが、配線、下地、給排水、入口幅など、用途を変えやすい余白を残すことは可能です。
間取り実例を見る注意点
積水ハウスの実例は参考になりますが、写真や図面だけで自分の家にも合うと判断するのは早いです。
ここでは、実例を比較するときに見落としやすい敷地、展示場、費用、担当者の違いを確認します。
同じ形でも敷地で変わる
実例と同じLDKや中庭を希望しても、土地の形、方位、道路、法規制が違えば、そのまま配置できません。
隣家の位置が違えば窓の高さや向きが変わり、道路から玄関までの距離が違えば駐車計画も変わります。
土地に高低差があれば、階段、擁壁、排水、基礎の費用にも影響するでしょう。
好きな実例を見つけたら、図面の形を保存するだけでなく、「この実例のどこが好きなのか」を言葉にしてください。
中庭そのものが好きなのか、外から見えにくいことが好きなのか、LDKから緑が見えることが好きなのかで、適した提案は変わります。
展示場と実際の家を分ける
住宅展示場は、広い敷地に大きな建物を建て、設備や素材を豊富に採用していることがあります。
天井高、窓、廊下、家具の寸法が、現実的な延床面積の住宅とは異なる場合も少なくありません。
展示場で気に入った空間があったら、自分の計画へ採用した場合の面積、追加費用、手入れまで確認しましょう。
同じ雰囲気を、床材、照明、窓の配置、天井の一部などへ絞って再現できる場合もあります。
展示場のすべてを採用するのではなく、満足度に直結する要素を見つけることが予算配分のコツです。
見学時の具体的な確認項目は、積水ハウスのモデルハウスで見るべきポイントと間取りの読み方でも詳しく解説しています。
変更は費用にも影響する
部屋の位置を動かすと、壁だけでなく、基礎、柱、梁、窓、配管、電気、空調、外壁まで変わることがあります。
契約前の概算図面から変更を重ねれば、見積金額が増減する場合もあるでしょう。
特に、大開口、中庭、吹き抜け、造作収納、水回りの移動は、複数の工事項目へ影響しやすい部分です。
変更後の総額だけでなく、どの項目が増え、どの項目が減ったのかを説明してもらってください。
後から交換できる設備と、構造や配管のように完成後の変更が難しい部分を分け、優先順位をつけることも大切です。
担当者の得意分野を見る
同じ積水ハウスでも、担当者によって経験した住宅の種類や提案の傾向は異なります。
中庭、二世帯住宅、三階建て、狭小地、平屋など、希望に近い住宅を担当した経験があるか確認するとよいでしょう。
過去実例を見せてもらうときは、完成写真だけでなく、敷地の課題をどのように解決したのか聞いてください。
提案理由とデメリットを分かりやすく説明できる担当者なら、打ち合わせ中の判断もしやすくなります。
家づくりでは、会社名だけでなく、最初にどの担当チームと出会うかも大きな要素です。
設計担当者へ伝えること
良い間取りを提案してもらうには、部屋数の希望だけでなく、家族の日常を具体的に伝える必要があります。
打ち合わせ前に準備したい内容と、提案を受けた後の確認方法を紹介します。
今の暮らしの困りごと
新居で欲しいものを考える前に、今の家で困っていることを書き出してください。
玄関に荷物がたまる、洗濯物を階段で運ぶのが大変、料理中に家族とぶつかる、掃除道具の置き場がないなど、日常の小さな不便が設計の手掛かりになります。
「広いLDKが欲しい」よりも、「椅子を引くと後ろを通れない」と伝えた方が、必要な通路幅を考えやすくなるでしょう。
生活感のある悩みほど、間取りを自分たちに合わせるための重要な情報です。
きれいに片付いた理想の一日だけを伝えると、現実の暮らしと合わない提案になる可能性があります。
家族ごとの過ごし方
家族全員が、同じ場所で同じことをするとは限りません。
リビングでテレビを見る人、ダイニングで勉強する人、キッチンで料理する人が、互いの気配を感じながら過ごしたい家庭もあります。
一方で、仕事や勉強へ集中できる静かな場所が必要な家族もいるでしょう。
「家族が集まるLDK」と一言で終わらせず、誰がどこで何をするのかを伝えてください。
音と視線を完全に切るのか、緩やかにつなぐのかによって、壁、建具、家具の配置が変わります。
要望に優先順位をつける
注文住宅では、打ち合わせが進むほど採用したいものが増えやすくなります。
中庭、吹き抜け、大きな窓、広い玄関、回遊動線、大容量収納をすべて採用すれば、面積や費用も増えるでしょう。
そこで、要望を「必ず必要」「できれば欲しい」「なくても困らない」の三段階へ分けてみてください。
家族内で優先順位が異なる場合は、その違いも担当者へ伝えます。
設計担当者が、廊下を増やさず回遊できる配置や、収納を間仕切りとして使う方法など、複数の要望を一つの提案で解決してくれることもあります。
苦手な間取りも共有する
好きな実例だけでなく、苦手な実例を共有することも役立ちます。
玄関からキッチンが見えるのは避けたい、リビング階段の音が気になる、洗面室と脱衣室を分けたいなど、避けたいことを明確にしましょう。
写真を見せる場合は、「この雰囲気が苦手」だけで終わらせず、どの部分が気になるのかを伝えてください。
床の色、窓の位置、天井の高さ、家具の量など、理由によって設計担当者の受け取り方が変わります。
好みを言葉にしにくいときは、好きな写真と苦手な写真を数枚ずつ用意すると整理しやすくなります。
提案の理由を質問する
間取りを受け取ったら、部屋数と広さだけでなく、なぜこの配置にしたのかを聞いてみてください。
玄関の向き、窓の高さ、収納の位置、階段の場所には、敷地、構造、暮らし方に基づく理由があるはずです。
理由が分かれば、変更したときに何を失い、何を得られるのか判断しやすくなります。
説明を聞いても納得できない場合は、別案を依頼して構いません。
ただし、「何となく違う」だけでは次の案も同じ方向になりやすいため、気になる場所と理由を具体的に伝えましょう。
図面と見積書を合わせる
間取りを変更したら、見積書、設備図、電気図にも反映されているか確認してください。
打ち合わせでは、図面の版番号と作成日を見る習慣をつけると安心です。
古い図面を見ながら話すと、窓、収納、コンセントが以前の状態へ戻る可能性があります。
打ち合わせ後に、決まったこと、保留したこと、次回確認することを短く残しておくと、認識の違いを減らせます。
担当者を信頼することと、記録を残すことは別の話です。
優秀な担当者でも、人が関わる以上、伝達漏れや認識違いが起こる可能性はあります。
窓、構造、配管、外壁、屋根は、工事が進むほど変更しにくくなります。
後から交換できる家具や家電より先に、建物へ固定される部分を確認してください。
担当者選びから始まる
積水ハウスで暮らしやすい間取りを実現するには、設計が始まる前の担当者選びも大切です。
最初の窓口となる営業担当者は、要望を設計担当者へ伝え、社内調整や予算管理にも関わります。
初回接触前に相談する
住宅展示場で記名したり、公式サイトから資料請求したりすると、その時点で担当者が決まる場合があります。
担当者がついた後では、外部の紹介窓口から別の担当者へつなぐことが難しくなることがあります。
そのため、担当者選びも含めて相談したいなら、積水ハウスへ直接連絡する前に動くことが重要です。
すまつなは、積水ハウスで自宅を建てた私が運営する民間の相談窓口であり、積水ハウス株式会社が運営する公式サービスではありません。
私は積水ハウスの社員ではなく、紹介の可否、担当者、提案内容、特典などは、地域、支店、建物、商談状況によって異なります。
全国一律の条件や結果を保証するものではありませんが、最初の担当者選びを考える入口として相談できます。
すでに住宅展示場で記名した場合や、資料請求などで担当者が決まっている場合は、すまつなから紹介できないことがあります。
注文住宅を検討し始めた段階で、積水ハウスへ直接接触する前にお問い合わせください。
希望は理由と一緒に伝える
相談前に、完璧な要望書を作る必要はありません。
建築予定地の有無、家族構成、希望する階数、駐車台数、欲しい部屋、気になる実例が分かれば、家づくりの入口になります。
中庭が欲しい、家事動線を短くしたい、外から見えにくいLDKにしたいという希望も、理由と一緒に整理すると伝わりやすくなります。
まだ土地が決まっていない場合は、希望する間取りを実現しやすい土地の条件から考える必要があります。
建物と土地を別々に決めず、駐車場、外構、諸費用まで含めた総額で検討してください。
積水ハウスの間取りFAQ
Q1. 積水ハウスの間取りは自由設計ですか?
A. 積水ハウスの注文住宅は、敷地条件や家族の暮らし方に合わせて一邸ごとに計画する邸別自由設計が基本です。
ただし、法規制、構造、敷地、商品、予算による制約はあるため、何でも無条件に実現できるという意味ではありません。
Q2. 間取り実例を再現できますか?
A. 土地の形、方位、道路、隣家、法規制、構造、予算が異なるため、同じ形をそのまま再現できるとは限りません。
実例のどこに魅力を感じたのかを伝え、自分の敷地と暮らしに合う形へ置き換えてもらうことが大切です。
Q3. 暮らしやすさは何で判断しますか?
A. 家事動線、収納の位置、採光、外からの視線、家具配置、音、将来の使い方を確認してください。
畳数だけで判断せず、実寸の家具を図面へ入れ、家族の一日の動きを線で描くと問題点を見つけやすくなります。
Q4. 中庭のある間取りは暮らしやすいですか?
A. 外からの視線を抑えながら光や緑を取り込める点は魅力ですが、すべての土地や家庭に向くわけではありません。
建築費、窓掃除、防水、排水、日射、植栽管理まで含め、季節ごとの使い方を確認して判断してください。
Q5. すまつなへはいつ相談すればよいですか?
A. 担当者選びも含めて相談したい場合は、住宅展示場での記名や公式サイトからの資料請求など、積水ハウスへ直接接触する前にご相談ください。
すでに担当者が決まっている場合は紹介できないことがあるため、検討を始めた早い段階での確認が安心です。
積水ハウスの間取り実例まとめ
積水ハウスの間取りは、完成済みのプランから好みの形を選ぶだけのものではありません。
敷地条件と家族の暮らしを読み取り、一邸ごとの答えをつくる邸別自由設計に価値があります。
実例を見るときは、広いLDK、中庭、大きな窓といった見た目だけでなく、家事動線、収納、採光、外からの視線、家具配置、将来の変化まで確認してください。
私の家では、中庭と約26畳のLDKをつなぎ、キッチン周辺を回れるようにし、吹き抜け上部の電動窓から光を取り込む間取りにしました。
実際に暮らして感じるのは、良い間取りは部屋数の多さではなく、日々の小さな動作をどれだけ自然につなげられるかで決まるということです。
実例の形をまねるより、自分たちがどのように暮らしたいのかを理解し、理由のある提案をしてくれる担当チームと出会うことが重要です。
積水ハウスで注文住宅を検討していて、まだ住宅展示場での記名や資料請求をしていない場合は、すまつなへお問い合わせください。





