こんにちは。住まいをつなぐ「すまつな」の北川です。
モデルハウスの販売情報を見ていると、「限定一棟を抽選販売」「モデルハウスを特別価格で販売」といった、かなり魅力的な案内を見かけることがあります。
通常より安く見える金額が掲載されていると、「これに当たったら家づくりが一気に楽になるのでは」と期待したくなりますよね。
ただ、モデルハウスの抽選販売は、単純に「完成した高級住宅を安く買える抽選」と考えると少し危険です。
何を購入する企画なのか、土地は含まれるのか、建物を移築するのか、別途工事はいくら必要なのか、当選後いつまでに契約するのかによって、話はまったく変わります。
私自身、積水ハウスで注文住宅を建てましたが、家は広告に書かれた建物価格だけでは完成しないことを身をもって経験しました。
だからこそ、抽選販売でも「当選価格」ではなく「最終的に住める状態までの総額」を見ることがとても大切だと考えています。
この記事では、モデルハウスの抽選販売や特別販売の仕組みから、モデルハウスの抽選に当たった場合の確認事項、応募資格、保証、移築条件、積水ハウスを本命にしている場合の進め方まで、順番にお話しします。
記事のポイント
- モデルハウスを抽選販売する仕組み
- 当選価格以外に確認すべき費用
- 当選後の契約や保証の注意点
- 積水ハウス応募前に確認したい順番
モデルハウス抽選販売の仕組み
モデルハウスの抽選販売といっても、すべての企画が同じ仕組みではありません。
まずは「何が抽選の対象になっているのか」を分けて考えることから始めましょう。
応募者が多いと抽選になる
モデルハウスの特別販売では、販売価格や付帯設備などの条件によって複数の購入希望者が集まることがあります。
一棟しか販売できないのに希望者が複数いる場合、受付期間を設け、その後に抽選で購入候補者を決める方式が採られることがあります。
ここで大切なのは、抽選に当たることと、無条件で住宅が自分のものになることは別だという点です。
当選後には契約、住宅ローン、必要書類の提出、土地条件の確認などが続く場合があります。
過去の住宅会社の公式販売例でも、一世帯につき一回の応募、当選後の契約期限、権利の第三者への譲渡禁止、住宅ローン事前審査への協力などが条件として設定されていました。
つまり、「当たったら考えよう」では遅いケースがあるわけです。
特別販売と抽選販売は別物
「モデルハウスの特別販売」と書かれていても、必ず抽選になるとは限りません。
先着順で販売される住宅もありますし、一定期間だけ申し込みを受け付け、複数の申し込みがあった場合のみ抽選になる物件もあります。
反対に、最初から一棟限定の抽選企画として募集されるものもあります。
広告では「特別価格」という文字が大きく表示されがちですが、あなたが先に確認したいのは、価格よりも販売方法、対象物件、応募期間、抽選方法、当選後の手続きです。
モデルハウス購入そのもののメリットやデメリットについては、すまつなのモデルハウス購入で後悔しないための注意点でも詳しく解説しています。
応募から契約まで進む
一般的には、募集内容の確認、見学、申し込み、抽選、当選連絡、資金や条件の確認、契約という流れで進むケースが考えられます。
ただし、この順番も物件によって変わります。
応募前の見学が必須になっていたり、事前の資金相談が必要だったり、本人が居住することを応募条件としている場合もあります。
実際、過去の住宅会社によるモデルハウス販売では、申し込み本人が居住することや、当選後の契約期限が明示された事例もありました。
応募時点で条件を読む
抽選販売で私が一番避けたいと思うのは、当選してから初めて細かな条件を読み、「そんな条件だったの?」となることです。
当選後の検討期間が短ければ、土地、住宅ローン、追加工事、保証などを短期間で判断することになります。
そこで、応募する前から契約するつもりで募集要項を読んでください。
この一手間だけでも、当選後に勢いで判断する可能性をかなり減らせます。
当選権利に制限もある
当選した権利を家族や知人へ渡せるとは限りません。
転売目的を防ぐため、権利譲渡や名義変更を認めていない企画もあります。
また、同じ家族が複数名義で申し込むことを禁止する販売方法も考えられるため、応募数を増やせばモデルハウスに当たる確率が上がる、という単純な話でもありません。
応募要項は物件ごとに別物です。
過去の販売事例で認められていたことが、あなたが応募するモデルハウスでも認められるとは限りません。
抽選対象は同じとは限らない
「モデルハウスの抽選」と聞いたとき、多くの人が完成した展示住宅をそのまま購入する姿を思い浮かべると思います。
ところが、広告上は似ていても、中身にはいくつかの形があります。
土地と建物を買うタイプ
分譲地の中につくられたモデルハウスでは、展示期間終了後に土地と建物をセットで販売するケースがあります。
このタイプは建物が実際に住む土地の上へ完成しているため、購入後に住宅を別の場所へ動かす必要がありません。
日当たり、道路との高低差、隣家との距離、駐車場、庭、玄関までの動線なども現地で確認できます。
一方で、建物だけ気に入っても土地の条件を変更することはできません。
家と土地の両方があなたの暮らしに合って初めて候補になる住宅だと考えてください。
建物を移築するタイプ
住宅展示場に建てられたモデルハウスでは、展示場の土地そのものを購入できないケースがあります。
そこで、展示していた建物を解体し、購入者が用意した土地へ移築する方式が採られることがあります。
この場合に注意したいのは、表示された特別価格だけでは家が完成しない可能性があることです。
解体、運搬、新しい土地での基礎、給排水、電気、ガス、外構、地盤への対応など、別の工事が必要になる場合があります。
さらに、元のモデルハウスと新しい敷地の形が違えば、同じ配置で建てられるとも限りません。
道路幅や搬入経路によっては、そもそも移築可能かどうかから確認が必要でしょう。
移築型は「建物価格」より「移築して住める状態になる総額」で見ます。
建物が安くても、別途工事を積み重ねた結果、想像していた予算を超えることは十分考えられます。
同じ仕様を新築するタイプ
広告を読むときに、もう一つ注意したいのが「展示中のモデルハウスそのものを購入できる企画」と「モデルハウスと同等の仕様を特別条件で新築する企画」の違いです。
後者の場合、あなたが見学した建物を解体して持って帰るわけではありません。
指定された商品や仕様、床面積などの条件内で、新しい土地に住宅を建てる形になることがあります。
この二つは似ているようで、契約形態も必要な土地条件も大きく変わります。
「何が当たるのか」を広告の見出しではなく募集要項で確認することが大切です。
家具や設備の扱いも違う
モデルハウスには、ソファ、ダイニングテーブル、照明、カーテン、エアコン、テレビ、冷蔵庫、観葉植物、アートなど、多くの物が置かれています。
しかし、室内に置かれている物がすべて販売価格へ含まれるわけではありません。
家具付きと書かれていても、一部の家具だけが対象だったり、家電や小物は撤去されたりする場合があります。
口頭で「だいたい残ります」と聞くだけではなく、付属する物を一覧で確認したいところです。
当選価格だけで得と決めない
モデルハウスの抽選販売で最も目を引くのは、やはり販売価格です。
ただし、「通常より何百万円安い」という数字だけでは、本当に得なのか判断できません。
販売価格の範囲を確認する
最初に確認したいのは、表示価格へ何が含まれているかです。
土地、建物、消費税、外構、照明、カーテン、家具、エアコン、太陽光発電などが、すべて同じ扱いとは限りません。
さらに、登記、住宅ローン、火災保険、引っ越しなど、住宅取得に伴う支出もあります。
「モデルハウスがこの価格で買える」という広告を見たときほど、価格の内訳を細かく見た方がいいですよ。
モデルハウスの価格そのものについては、すまつなのモデルハウスの価格と安く買える理由も合わせて読むと比較しやすくなります。
移築費用まで含めて考える
建物移築型なら、解体して運ぶところだけを想像するのでは足りません。
新しい敷地に基礎をつくり、ライフラインを接続し、必要な外構を完成させて、ようやく生活できる状態になります。
敷地によって地盤や造成条件も変わります。
そのため、移築型のモデルハウスでは、当選価格に含まれない工事項目を先に洗い出すことが欠かせません。
土地費用も別に考える
建物だけを特別価格で取得できても、建築する土地がなければ家は完成しません。
土地をこれから購入するなら、土地代だけでなく、土地取得に伴う費用、造成、給排水、擁壁などが必要になる場合があります。
安い建物に当選したからといって、家づくり全体が必ず安くなるわけではないのです。
逆に、すでに建築可能な土地を所有し、敷地条件もモデルハウスの計画と相性が良ければ、魅力が大きくなる可能性もあります。
総額を注文住宅と比べる
最終的には、モデルハウスだけを見るのではなく、同じ予算帯で建てられる注文住宅や通常の分譲住宅と比較します。
モデルハウスの最終支払額が分かったら、「この金額を出すなら、自分たち専用の間取りを一からつくった場合はいくらになるか」を確認してみてください。
価格差が小さければ、間取りを自由に決められる注文住宅の方があなたに合うかもしれません。
反対に、完成済みの間取りや設備が非常に気に入り、追加工事も少なく済むなら、モデルハウスの魅力は高まります。
当選後に確認する契約条件
モデルハウスの抽選に当たった瞬間は、かなりうれしいと思います。
ただ、ここで気持ちが前のめりになりすぎず、契約条件を一つずつ確認してください。
契約期限を最初に見る
抽選販売では、当選後の契約期限が設定されている場合があります。
販売する側としても、当選者が長期間保留したままだと次の購入希望者へ案内できませんから、一定期間内の意思決定を求める仕組み自体は不思議ではありません。
しかし、購入者から見ると、期限があることで判断を急ぎやすくなります。
当選後に初めて住宅ローンを調べ、土地を確認し、家族で間取りを話し合うのでは時間が足りないこともあるでしょう。
応募前に購入可能な予算なのかを考えておくことが、実はかなり大事です。
住宅ローンの準備も必要
特別価格のモデルハウスだからといって、住宅ローンの審査が特別に簡単になるわけではありません。
土地と建物を購入するのか、建築請負契約になるのかによって資金の流れも変わる可能性があります。
自己資金をいくら使うのか、諸費用分まで借りるのか、いつ融資が必要になるのかを確認しておきたいところです。
企画によっては応募や契約に先立って住宅ローンの事前審査を求められる場合もあるため、資金面を後回しにしない方が安心でしょう。
辞退時の扱いを確認する
当選したあとに辞退できるかどうか、申し込み段階で金銭の支払いがあるかどうかも確認します。
さらに契約後は、単なる「抽選辞退」ではなく契約の解除という話になる可能性があります。
申込金、手付金、契約金など、似た言葉でも意味や扱いが同じとは限りません。
何のために支払うお金なのか、契約のどの段階なのか、返還条件はどうなっているのかを、書面の記載と合わせて見てください。
現状渡しか補修後かを見る
展示に使用された建物は、多くの来場者が床、建具、収納、設備などへ触れている可能性があります。
そこで確認したいのが、傷や汚れを補修した状態で引き渡されるのか、現在の状態を前提に販売されるのかという点です。
床の傷は補修対象なのに家具の日焼け跡は現状のまま、といった違いがあるかもしれません。
「きれいにして渡します」という言葉だけではなく、補修する場所としない場所を確認した方が後から話がずれにくくなります。
保証の起算日を確認する
保証を見るときは、「長期保証が付いているから大丈夫」で終わらせないことが大切です。
保証がいつから始まっているのか、あなたへの引き渡し後にどのくらい残るのか、建物と設備で扱いが違うのかを確認します。
モデルハウスは完成してから展示に使われている期間があるため、普通の注文住宅と同じ感覚で考えない方がいいでしょう。
建物と設備を分けて見る
建物本体の保証と、エアコン、給湯器、食洗機、太陽光発電などの設備保証は別になっている可能性があります。
家具が付属する場合は、その家具に保証が残っているかどうかも別問題です。
一枚の保証書だけを見るのではなく、何がどこまで対象になるのかを確認すると分かりやすくなります。
完成時期も確認する
モデルハウスでは「誰も生活していない」という事実だけで住宅の状態や扱いを判断できません。
完成した時期、展示に使われた期間、引き渡しまでの期間などを確認しておきましょう。
新築としての扱いが気になる場合にも、完成時期は大事な情報になります。
建物の状態と暮らしを確認
条件面に問題がなければ、次は「この家で本当に暮らせるか」を見ます。
モデルハウスは完成した実物を確認できるからこそ、そのメリットを徹底的に使いましょう。
床や壁の傷を確認する
見学時には、床、クロス、巾木、建具、窓、収納、キッチン、洗面、浴室などを確認します。
モデルハウスは照明や家具によって非常にきれいに演出されているため、小さな傷が目に入りにくいこともあります。
家具の下やカーテンの裏、収納内部なども見られるなら確認したいですね。
昼間の自然光と照明を点けた状態では傷の見え方が変わることもあります。
気になる場所があれば記録し、引き渡し前にどう扱われるのか確認しておきます。
間取りを生活に当てはめる
モデルハウスを見学すると、広いリビングやおしゃれなキッチンに気持ちが向きやすいものです。
でも、購入するなら見る角度を変えなければいけません。
朝起きて洗面へ行く、着替える、料理する、洗濯する、干す、片付ける、お風呂へ入る、寝室へ行くという一日の流れを実際に歩いてみてください。
収納量も、モデル展示用の小物ではなく、あなたの家に現在ある荷物を入れられるかで考えます。
子ども部屋の数、在宅勤務の場所、将来一階だけで暮らせるかなど、家族の変化まで想像すると見え方が変わります。
敷地条件も歩いて確認する
土地付きモデルハウスなら、室内だけではなく外へ出てください。
駐車しやすいか、自転車を置けるか、道路から玄関が丸見えにならないか、リビングの窓から隣家がどう見えるかなど、図面だけでは分かりにくい部分があります。
ゴミ出し、宅配、洗濯物、庭の手入れ、車から荷物を運ぶ動線まで考えてみると、生活の姿がかなり具体的になります。
特に完成済み物件は、これらを実際の距離で確認できるのが大きな利点です。
設備は残る前提にしない
見学時に設置されていた防犯カメラやエアコン、照明、カーテンなどが、住宅と一緒に引き渡されるとは限りません。
展示運営のために取り付けられていた設備なら、販売時に撤去されることも考えられます。
「今ここにあるから付いてくる」と決めつけず、販売対象の設備一覧と照らし合わせましょう。
モデルハウスとはそもそもどのような住宅なのかから確認したい場合は、モデルハウスと住宅展示場や建売住宅の違いも参考になると思います。
抽選に当たった時の判断順
モデルハウスの抽選に当たったら、うれしさと同時に「早く決めないと」という焦りも出やすくなります。
そんなときほど、判断する順番を決めておくと冷静に進めやすくなります。
最初に購入条件を一覧化する
まず、販売価格、土地、建物、家具、設備、外構、補修、保証、引き渡し日、契約期限を一枚にまとめて見ます。
建物移築型なら、解体、運搬、基礎、地盤、設備接続などの別途工事も加えます。
ここで金額が確定していない項目があれば、空欄にせず「未確定」として残してください。
未確定費用が多い住宅を、確定している販売価格だけで判断するのは危険です。
次に資金計画へ当てはめる
総額が見えてきたら、住宅ローンと自己資金へ当てはめます。
月々の返済額だけを見るのではなく、購入後に手元のお金をどれだけ残せるかも大切です。
入居後には家具の追加、引っ越し、保険、税金、設備の交換など、住宅以外にも支出が続きます。
せっかくモデルハウスの抽選に当たっても、購入した瞬間に家計へ余裕がなくなるなら、本当にあなたにとって得なのかは考え直した方がいいかもしれません。
注文住宅とも並行比較する
抽選に応募すると、その住宅だけに気持ちが向いてしまいがちです。
しかし、当選するまでは注文住宅や通常の分譲住宅も並行して見ておくことをおすすめします。
そうすれば、当選した瞬間にも「このモデルハウスしかない」という状態になりません。
同じ総予算ならどこまで自分好みの注文住宅を建てられるのか、別の分譲住宅ならどんな土地が選べるのかという基準ができます。
抽選販売は家づくりの選択肢の一つであって、家づくりそのものではありません。
あなたの目的は抽選に勝つことではなく、長く暮らして満足できる家を手に入れることです。
期限だけで決断しない
「せっかく当たったのにもったいない」という感情はかなり大きいと思います。
人は手に入りそうなものを失う場面になると、普段より手放しにくく感じるものです。
しかし、数十年暮らす家を選ぶ理由が「抽選に当たったから」だけになってしまうのは避けたいですよね。
土地、間取り、総額、保証のどこかに大きな違和感があるなら、当選した事実と住宅そのものの評価を分けて考えてください。
私なら「抽選に当たっていなかったとしても、この総額でこの家を買いたいか」と自分に聞きます。
それでも欲しいと思えるなら、当選という偶然ではなく住宅そのものを評価できている可能性が高いでしょう。
モデルハウスは本当に当たるか
「モデルハウスの抽選は当たるのか」という疑問も多いと思います。
ただ、応募者数や抽選方法が分からなければ、当選確率を正確に判断することはできません。
応募者数で確率は変わる
一棟に二組が応募する場合と、一棟に多数の応募が集まる場合では、当然ながら状況が違います。
ところが、応募者数が事前に公開されるとは限りません。
そのため、「モデルハウスは意外と当たる」「ほとんど当たらない」と一律に言うことはできないんです。
当選確率を予想して家づくりの日程を組むより、外れた場合にも進められるよう準備しておく方が現実的でしょう。
応募数を増やせるとは限らない
少しでも当たりやすくしたいから、夫婦それぞれの名前で申し込みたいと考える人もいるかもしれません。
しかし、一世帯一回などの制限が設定されている企画では、重複応募が無効になる可能性があります。
名義を変える前に応募資格を確認してください。
抽選ルールの範囲内で申し込むことが大前提です。
当選ありきで予定を止めない
家が必要になる時期が決まっているなら、抽選結果だけを待ち続けるのも考えものです。
土地探しや住宅会社選びを完全に止めてしまうと、外れたあとにゼロからやり直すことになります。
抽選販売へ応募しながら、別の候補も残しておく。
これくらいの距離感がちょうどいいかなと思います。
抽選に外れた後の選択肢
モデルハウスの抽選に外れても、家づくりそのものが失敗したわけではありません。
むしろ、見学や価格比較で得た情報を次の住宅選びに使えます。
気に入った理由を分けて考える
外れたあとにまず考えたいのは、そのモデルハウスの何が好きだったのかです。
外観なのか、大開口なのか、キッチンなのか、家事動線なのか、家具まで含めた雰囲気なのか。
気に入った要素が分かれば、それを注文住宅へ取り入れることもできます。
モデルハウスそのものが買えなくても、家づくりのヒントは残るわけです。
通常販売の住宅も確認する
同じ分譲地に別の完成住宅が残っている場合もあります。
モデルハウスほど設備が豪華でなくても、間取りや土地条件があなたの家族には合っているかもしれません。
販売方法も抽選ではなく先着順などになる可能性があります。
一棟だけに固執せず、その周辺まで見てみると選択肢が広がります。
注文住宅へ経験を生かす
モデルハウスを見学すると、図面では分かりにくい天井高、窓の大きさ、通路幅、家具との距離などを体感できます。
抽選から外れても、その経験は注文住宅の設計でかなり役立ちます。
「このリビングくらいの開放感が欲しい」「この収納量は必要」「この廊下幅なら歩きやすかった」と具体的に伝えられるからです。
抽選結果をゴールにせず、見学自体を家づくりの材料にしてしまえば無駄にはなりません。
積水ハウスを本命にするなら
「積水ハウスのモデルハウス抽選があれば応募したい」と考えている人もいると思います。
ここでは、積水ハウスを本命候補にしている場合に、私が特に気を付けてほしい順番をお話しします。
全国一律の制度と考えない
積水ハウスのモデルハウスや分譲住宅は地域ごとに物件があり、イベントや販売状況も変わります。
そのため、「積水ハウスにはモデルハウスを必ず抽選販売する制度がある」と考えるのではなく、あなたが検討する地域や物件ごとの販売情報として見る方が自然です。
販売方法が抽選なのか先着順なのか、モデルハウスそのものなのか分譲住宅なのかも、対象物件ごとに確認します。
建物の再現条件も見る
積水ハウスの展示場へ行くと、大きな窓やゆったりしたLDK、外構まで含めた完成度の高い建物を見られます。
ただし、展示場の建物と実際にあなたが建てる住宅では、敷地面積、構造、延床面積、設備、外壁などの条件が違う場合があります。
モデルハウスを購入する場合はその建物自体が暮らしに合うかを見ますが、注文住宅の参考として見るなら「何をどこまで再現できるのか」を聞くことが大切です。
積水ハウスの展示住宅を見る予定なら、積水ハウスのモデルハウスで見るべきポイントも事前に確認しておくと、見学時間を使いやすいと思います。
応募や接触前に紹介条件を見る
そして、積水ハウスを本命候補にしているあなたへ、私から一つだけ先に伝えておきたいことがあります。
モデルハウスの応募、展示場予約、資料請求などをする前に、紹介サポートを利用できる状態なのか確認してください。
積水ハウスでは、すでに顧客登録や具体的な商談が始まっている場合、後から紹介ルートへ切り替えることが難しくなる可能性があります。
過去に接触しただけで必ず対象外になると一律には言えませんが、応募フォームへ個人情報を入力する前に確認した方が選択肢を残しやすいですよ。
これはモデルハウスの抽選へ応募するなという意味ではありません。
順番だけ先に確認して、そのうえで抽選販売も注文住宅も比較すればいいんです。
当選前の確認項目
ここまでの内容を、実際に抽選販売へ応募するときの確認事項へ落とし込んでおきます。
広告を見ながら順番に確認すれば、価格だけに引っ張られにくくなるはずです。
| 確認項目 | 確認したい内容 |
|---|---|
| 販売対象 | 展示中の建物そのものか、同等仕様の新築住宅か |
| 土地 | 土地付きか、土地を自分で用意する必要があるか |
| 移築 | 解体や運搬、新しい基礎などが必要か |
| 販売価格 | 建物、土地、外構、消費税など何が含まれているか |
| 家具 | 家具、照明、カーテン、家電のどこまで残るか |
| 応募資格 | 居住条件、世帯条件、重複応募の扱いなど |
| 抽選方法 | 抽選日時、結果連絡、次点者の扱いなど |
| 契約期限 | 当選後いつまでに契約判断が必要か |
| 資金 | 住宅ローン事前審査や自己資金の条件があるか |
| 建物状態 | 傷、汚れ、劣化、設備動作を確認できるか |
| 補修 | 売主側で直す場所と現状のまま渡す場所 |
| 保証 | 対象部位、保証期間、起算日、残存期間 |
| 引き渡し | 時期、家具撤去、鍵交換、設備の状態 |
| 総額 | 入居できる状態までに最終的に必要な金額 |
全部を見ると項目が多く感じますが、住宅は金額の大きな買い物です。
むしろ抽選だからこそ、当選する前にここまで分かっている方が安心だと思います。
条件を確認したうえで「それでもこの家が欲しい」と感じられるなら、抽選販売はかなり面白い選択肢になります。
モデルハウス抽選のよくある質問(FAQ)
最後に、モデルハウスの抽選販売を検討する人から出やすい疑問へ、私の考えを簡潔に答えます。
Q1. モデルハウス抽選は本当に当たる?
A. 当たる可能性はありますが、応募者数や販売戸数が分からなければ当選確率は判断できません。
一棟限定でも応募が少なければ状況は変わりますし、多くの申し込みが集まれば競争も大きくなります。
抽選結果だけに家づくりを任せず、注文住宅や通常販売の住宅も並行して比較しておくことをおすすめします。
Q2. 当選したら必ず買う必要がある?
A. 当選しただけで必ず購入義務が生じるとは一律に言えず、申し込み時の規約や契約段階によって扱いが変わります。
大切なのは、当選後にキャンセルできるかを想像で判断せず、応募前に申し込み条件を確認することです。
契約や金銭の支払いまで進んだ後は話が変わる可能性があるため、当選前から購入条件を読んでおきましょう。
Q3. 当選後に住宅ローンでも買える?
A. 住宅ローンを利用できる販売もありますが、審査や融資条件を満たす必要があります。
抽選企画によっては事前審査への協力などが応募条件に含まれるケースもあります。
当選後の契約期限が短い可能性も考え、借入予定なら応募前から資金計画を進めておく方が動きやすいでしょう。
Q4. 特別価格なら注文住宅より得?
A. 必ず得とは限りません。
土地、移築、外構、補修、家具、設備、保証などを含めた総額で比較する必要があります。
総額差が小さく、完成した間取りに妥協が多いなら、自由に計画できる注文住宅の方が満足しやすいこともあります。
反対に、立地も間取りも設備も気に入り、追加費用が少なければ、モデルハウスの特別販売が魅力的な選択になる可能性があります。
Q5. 積水ハウス応募前に何をする?
A. 積水ハウスを本命候補にしていて、まだ顧客登録や具体的な商談を始めていないなら、紹介条件を先に確認することをおすすめします。
モデルハウスの応募や展示場予約によって接点ができたあとでは、紹介サポートの適用や担当者の調整が難しくなる場合があります。
先にすまつなへ相談し、その後に抽選販売、分譲住宅、注文住宅を比較すれば、選択肢を残した状態で進めやすくなります。
モデルハウス抽選販売のまとめ
モデルハウスの抽選販売は、条件が自分たちに合えば魅力的な家の買い方です。
完成した建物を確認でき、通常販売とは異なる価格や設備条件が用意されるケースもあるため、「モデルハウスが当たったら買いたい」と考える気持ちもよく分かります。
ただし、当選価格だけを見て応募し、そのまま勢いで契約するのはおすすめしません。
土地と建物をそのまま購入するのか、建物だけを移築するのか、同等仕様の住宅を新築する企画なのかによって、必要な費用も手続きも変わります。
さらに、応募資格、契約期限、住宅ローン、家具や設備、傷や補修、保証の起算日、引き渡し条件まで確認して初めて、そのモデルハウスの本当の条件が見えてきます。
- 何が抽選対象なのかを最初に確認する
- 土地や移築費を含む総額で比較する
- 当選後の契約期限と資金条件を見る
- 建物の傷や補修範囲を確認する
- 保証期間だけでなく起算日も見る
- 注文住宅や通常の分譲住宅も並行比較する
そして積水ハウスを本命候補にしている場合は、モデルハウスの抽選へ応募したり展示場へ個人情報を登録したりする前に、紹介条件を確認しておいてください。
抽選に当たるかどうかは運にも左右されますが、家づくりをどの順番で始めるかはあなた自身で選べます。
私自身、積水ハウスで家を建てて暮らしているからこそ、価格だけでなく、担当者、設計、契約条件、完成後まで含めて納得できる入口をつくってほしいと思っています。
モデルハウスの特別価格に心が動いたときほど、「当たったら得」ではなく、「この条件なら、抽選でなくてもこの家を選びたいか」と考えてみてください。
その答えが「はい」なら、モデルハウスの抽選販売はあなたにとって十分検討する価値のある選択肢になると思います。






