こんにちは。住まいをつなぐ「すまつな」の北川です。
今の土地を気に入っているなら、建て替えを機に「次は平屋にしたい」と考えるのはかなり自然な流れだと思います。
階段がなく、洗濯も掃除も寝室への移動もワンフロアで完結する平屋は、子育て中だけでなく年齢を重ねてからの暮らしにも合わせやすい住まいです。
ただし、平屋は二階がないから安いとは限らず、同じ延床面積なら基礎と屋根が広くなり、必要な敷地面積も大きくなりやすいという特徴があります。
私自身も家づくりの初期には、祖母が暮らしていた約40坪の土地を使う案を考えましたが、日当たり、庭、3台分の駐車場などを入れていくと、希望する暮らしとの両立が難しくなりました。
建て替えで平屋を考えるなら、「建物はいくらか」だけでなく、「今の土地に平屋が無理なく収まり、解体から入居まで総額でいくらになるか」を見ることが大切ですよ。
記事のポイント
- 土地ありで平屋へ建て替える総額の考え方
- 30坪平屋に必要な敷地面積の考え方
- 平屋で費用が増えやすい基礎や屋根の理由
- 将来まで暮らしやすい間取りの注意点
平屋への建て替え費用
平屋への建て替え費用は、新しい平屋の建築費だけで決まるわけではありません。
古い家を解体し、必要なら地盤や給排水をやり直し、仮住まいを挟み、外構まで完成させて初めて建て替えが終わります。
建て替え全体のお金を先に確認したい場合は、親記事の家の建て替え費用と土地ありの総額相場から読むと、今回の平屋特有の話との違いが分かりやすいと思います。
建て替え世帯の平均費用
国土交通省が公表した最新の住宅市場動向調査では、注文住宅の建て替え世帯における購入資金は平均6,135万円、中央値4,000万円となっています。
平均と中央値に大きな差があるのは、高額な住宅を建てた世帯も平均値へ含まれるためです。
ここで重要なのは、この6,135万円が「平屋だけの平均」ではなく、二階建てなどを含む注文住宅の建て替え全体の数字だという点。
したがって、平屋への建て替え費用を考えるときは、この金額をそのまま自宅の予算にするのではなく、全国の建て替えで実際に数千万円単位の資金が動いていることを知るための物差しとして使うのがいいでしょう。
(出典:国土交通省「住宅市場動向調査」)
土地をすでに所有していても、建て替えでは土地代以外にまとまった支出が残るため、「土地あり=建物代だけ」と考えないことが重要です。
土地あり30坪平屋の費用
家の建て替え費用を30坪、土地あり、平屋という条件で考えるなら、まず30坪は約99㎡の延床面積だと考えてください。
すまつなでは、土地あり30坪の建て替え全般について、通常範囲の新築工事、解体、付帯工事、諸費用を含めた初期予算として約3,800万~5,800万円の幅を一つの目安にしています。
これは住宅会社の価格表ではなく、建て替え計画の入口で予算不足を防ぐために幅を持たせた目安です。
平屋の場合は、同じ30坪でも総二階の住宅より基礎や屋根の施工面積が増えやすいため、単純に「二階がない分だけ安くなる」とは考えない方がいいですよ。
住宅会社、構造、断熱性能、屋根、外壁、窓、設備、地盤、旧宅の解体条件によっては、この目安より高くなることもあります。
坪数別の建て替え費用を20坪から100坪まで比較したい場合は、建て替え費用を坪数別に比較した記事も参考にしてください。
| 費用区分 | 平屋の建て替えで確認する内容 |
|---|---|
| 新築工事 | 基礎・構造・屋根・外壁・断熱・窓・内装・住宅設備 |
| 解体関連 | 旧宅・基礎・庭木・塀・物置・残置物などの撤去 |
| 土地関連 | 地盤改良・造成・擁壁・給排水など |
| 外構 | 駐車場・玄関アプローチ・フェンス・庭・植栽 |
| 仮住まい | 家賃・初期費用・駐車場・荷物保管 |
| 引っ越し | 旧宅から仮住まい、仮住まいから新居の2回 |
| 諸費用 | 登記・融資・保険など |
総額に含める範囲
私なら平屋の建て替え費用を比較するとき、住宅会社から出された本体価格ではなく、「今の家を空にしてから新しい平屋へ生活を移し終えるまで」に必要なお金を一つの総額として見ます。
本体価格が安く見える会社でも、解体、地盤、給排水、外構、空調が別なら、最後には他社より高くなることもあります。
1000万円で建て替えられるか
1,000万円で平屋へ建て替えたいという検索も多いのですが、一般的な家族向け住宅を解体から入居まで1,000万円以内に収めるのはかなり難しいと考えています。
超小型の平屋で設備を最小限にし、旧宅の解体や地盤、外構などの条件にも恵まれていれば可能性が残るケースはあります。
しかし、1,000万円という総額から先に解体費、仮住まい、引っ越し、付帯工事を引けば、新しい平屋そのものへ使える金額はさらに小さくなります。
広告に「1,000万円台から」と書かれている場合も、建物本体の入口価格なのか、建て替え総額なのかで意味はまったく違います。
予算1,000万円から2,000万円台の現実感については、建て替えを予算別に比較した記事で詳しく解説しています。
1,000万円で考えるときほど、「平屋本体はいくらか」ではなく「解体から入居まで1,000万円で終わるか」を基準にしてください。
平屋で費用が増える理由
平屋は階段や二階部分をなくせますが、その一方で二階建てとは違う場所へ建築費がかかります。
特に基礎と屋根は、平屋の価格を考えるうえで外せないポイントです。
基礎の面積が広くなる
延床30坪の総二階住宅なら、一階15坪、二階15坪という構成も可能です。
一方、延床30坪の平屋は基本的に30坪を一階だけで受けるため、建物が地面と接する範囲は大きくなります。
つまり、同じ30坪でも基礎工事の対象になる面積が変わるわけです。
鉄筋、コンクリート、型枠、防湿、防蟻など基礎に関係する工事範囲が増えれば、平屋が必ず二階建てより安くなるとは言えません。
屋根も大きくなりやすい
基礎と同じように、平屋は一階全体を覆う屋根が必要です。
総二階なら比較的小さな屋根で上下二層の床を覆えますが、平屋では床を横へ広げた分だけ屋根も横へ広がります。
屋根材だけでなく、下地、防水、軒、雨どいなども関係するため、屋根形状が複雑になるほど費用は動きやすくなります。
建築費を抑えたい平屋では、意味のない凹凸を増やさず、正方形や長方形に近い外形から考える方法が使いやすいですよ。
外周が長い家は費用が増える
同じ30坪でも、四角い平屋と、中庭や複数の凹凸を持つ平屋では外周の長さが違います。
外周が長くなれば、基礎、外壁、雨どい、軒、窓まわりなどの施工範囲も増えます。
中庭は道路や隣家から視線を切りながら光を取り込める魅力的な方法ですが、採用するなら「中庭が欲しいから必要な費用」と理解して予算を取るのがいいと思います。
私の家もコートハウス型なので、中庭から得られる開放感には満足していますが、単純な四角い建物より外周が増えることは家づくりの段階から意識していました。
平屋に必要な敷地面積
建て替えで平屋を希望するとき、費用より先に確認してほしいのが「現在の土地へ希望面積の平屋を置けるか」です。
今二階建てが建っているからといって、同じ延床面積の平屋へそのまま置き換えられるとは限りません。
建ぺい率で上限が決まる
平屋で特に重要になるのが建ぺい率です。
建ぺい率は、敷地面積に対して建築面積をどこまで取れるかを示す割合で、国土交通省も「建築面積÷敷地面積×100」と示しています。
(出典:国土交通省「建蔽率制限」)
例えば、延床30坪の平屋で建築面積もおおむね30坪になると仮定すると、指定建ぺい率60%なら単純計算で50坪の敷地が必要になります。
建ぺい率50%なら60坪、40%なら75坪が単純計算上の必要敷地です。
| 指定建ぺい率 | 30坪の建築面積に必要な敷地 |
|---|---|
| 40% | 約75坪 |
| 50% | 約60坪 |
| 60% | 約50坪 |
30坪平屋の敷地計算
この計算はあくまで建ぺい率だけから見た理論上の数字で、駐車場や庭を確保できる広さを示すものではありません。
実際には、道路との位置関係、壁面後退、玄関アプローチ、給湯器や室外機の置き場、隣家との距離なども必要です。
したがって「50坪の土地で建ぺい率60%だから30坪の平屋が入る」と分かった段階は、まだスタート地点なんですね。
軒やポーチなどの扱いによって建築面積の算定も変わるため、土地の数字だけではなく具体的な配置図まで作って判断する必要があります。
40坪の土地は配置が難しい
指定建ぺい率60%の40坪の土地なら、単純計算上の建築面積上限は24坪です。
そのため、建築面積30坪程度の平屋を希望するなら、同じ条件のままでは収まりません。
二階建てなら一階を20坪前後にして二階へ床を積み上げられますが、平屋ではその方法が使えないわけです。
我が家でも当初検討した約40坪の土地は、家だけを建てる話なら可能性があっても、日当たり、庭、3台分の駐車場まで考えると希望とのズレが大きくなりました。
平屋への建て替えでは、「建物が法的に入るか」と「希望する生活が敷地に入るか」は別々に見るのがポイントです。
駐車場と庭を先に置く
車を2台、3台と所有する家庭では、建物を先に土地へ置いて残った場所を駐車場にするより、車の出入りまで含めて最初から配置した方が使いやすくなります。
駐車できても、道路へ出るときに何度も切り返す、玄関まで車の横を細く通る、来客時に一台動かさないと出られないとなれば毎日の小さな負担になります。
平屋は建物が横へ広がるので、駐車場、庭、物置、自転車、宅配、ゴミ出しまで土地全体で見てください。
境界と道路も確認する
昔から家族が所有している土地では、今の塀や植木を見て「ここまでが自分の土地」と思っていても、建て替えを機に境界確認が必要になることがあります。
平屋は横方向へ面積を使うため、境界が数十センチ動くだけでも配置へ影響する場合があります。
前面道路が狭ければ解体や建築資材の搬出入にも影響しますし、敷地の一部を道路として扱う必要がある土地なら利用できる面積そのものが変わります。
平屋の間取りで注意する点
平屋はワンフロアだから動線を短くしやすいのですが、何も考えなくても暮らしやすくなるわけではありません。
階段がないメリットを生かしながら、廊下、採光、収納、生活音、外からの視線まで一緒に考えていきます。
廊下を増やしすぎない
平屋ではすべての部屋が一階に並ぶため、個室を長い廊下でつなぐ間取りにすると、せっかくの床面積を移動だけに使うことになります。
30坪の平屋で3LDKや4LDKを考えるなら、LDKを中心に各方向へアクセスする方法や、水回りと家事スペースを近づける方法が使いやすいでしょう。
ただし、何でもLDKから直接入る形にすると、トイレの音や洗面室への視線が気になる場合もあります。
廊下をゼロにすることが目的ではなく、必要な距離だけ残す感覚がちょうどいいと思います。
家事動線を短くする
平屋で私が魅力を感じるのは、洗濯、収納、着替えを同じ階でつなげられることです。
洗濯機から物干し場所まで遠く、そのあと別方向のクローゼットへ運ぶ間取りでは、平屋なのに毎日家の中を往復することになります。
洗面脱衣室、ランドリースペース、ファミリークローゼット、寝室を近づければ、階段がないメリットをさらに生かせます。
キッチンと洗面を近づけると、料理をしながら洗濯の様子を見るといった動きもしやすくなります。
中心部の暗さに注意する
平屋が大きくなると、外壁から家の中心までの距離も長くなるため、中央に窓を付けられない場所が生まれやすくなります。
外周だけに個室を並べ、その中心に長い廊下を作ると、昼間でも照明を使いたくなる場所ができることがあります。
だから平屋では、どの部屋を南側に置くかだけでなく、家の中心へどう光を届けるかも間取りの早い段階で考えたいところです。
中央へ光を届ける方法
中庭、坪庭、高窓、勾配天井と高い位置の窓などを使えば、道路側の視線を避けながら家の奥へ光を入れられる場合があります。
ただし、中庭を作れば建物外周が増えますし、高い位置の窓は清掃や開閉方法まで考える必要があります。
採光のために採用した設備が、入居後の手入れを増やさないかまで見ておくと後悔を減らせます。
外からの視線を考える
平屋ではリビングだけでなく寝室や子ども部屋も一階にあるため、道路や隣家からの視線が生活へ入りやすくなります。
大きな窓を付けても、一日中カーテンを閉めて暮らすなら、せっかくの開口を十分に生かせません。
窓の位置を決めるときは室内図だけではなく、隣家の窓、道路、歩行者、自転車、駐車場からどう見えるかまで確認してください。
植栽や塀で目隠しする方法もありますが、その分だけ外構費と手入れが必要になります。
収納は使う場所へ置く
平屋は階段下収納がないため、収納を後から考えると各部屋の床面積を圧迫しやすくなります。
玄関では靴と外用品、洗面ではタオルと下着、キッチンでは食品、寝室では衣類というように、物を使う場所の近くへ必要な奥行きの収納を置く方が使いやすいです。
大きなファミリークローゼットを一つ作る方法も便利ですが、家の反対側まで毎回取りに行くものまで集める必要はありません。
「収納率を何%にするか」より、あなたの持ち物がどこへ入るかを図面へ落とす方が生活を想像しやすいですよ。
建て替え特有の土地費用
土地ありで平屋へ建て替える場合、新たな土地購入費は原則不要ですが、今ある土地を新しい家に合わせるお金は残ります。
古い住宅が長く建っていた土地だからこそ、解体後に確認する項目もあります。
古い基礎は撤去する
建て替えでは、既存住宅を取り壊して新しい平屋の構造や配置に合わせた基礎を計画します。
旧宅と新居では建物位置、重量、柱や壁の位置が違うため、今ある基礎を見た目だけで「まだ使えそう」と判断することはできません。
解体見積もりを見るときは、地上部分だけでなく基礎の撤去がどこまで含まれているかも確認してください。
地盤調査は新しく行う
今まで何十年も家が建っていた土地でも、新しい平屋のための地盤確認は必要です。
建物位置や重量が変われば地盤へかかる力も変わるため、以前問題がなかったことだけで新居の地盤改良が不要とは言えません。
私の家でも地盤条件に合わせて約5mの杭を施工しました。
地盤工事は完成するとほとんど見えなくなりますが、必要と判断された場合はキッチンのようにグレードを下げて予算調整する種類の工事ではありません。
給排水をそのまま使えるとは限らない
土地に水道や下水が来ていても、現在の配管を新しい平屋でそのまま使えるとは限りません。
管の老朽化、口径、建物位置、水回りの場所によっては更新や延長が必要になります。
平屋は水回りを一か所へ近づけると配管ルートをまとめやすいため、費用だけでなく家事動線の面でもメリットが出やすいでしょう。
外構は建物と同時に考える
平屋は建築面積が大きいため、建物位置を決めたあとで外構を考えると、駐車場や玄関アプローチが窮屈になることがあります。
道路から玄関までの動線、雨の日の乗り降り、自転車置き場、室外機、給湯設備、ゴミ置き場まで先に図面へ置いてください。
庭を楽しみたいなら、単に空いた場所を庭にするのではなく、リビングやダイニングのどこから何が見えるかまで考えると平屋らしい魅力を出しやすくなります。
平屋と二階建てを比較する
平屋へ建て替えるか迷ったら、「平屋のメリット」だけを見るのではなく、今の土地で二階建てにした場合と同条件で比べてください。
敷地によっては平屋がぴったり合いますし、逆に二階建ての方が庭や駐車場を残しながら希望面積を確保できることもあります。
平屋は移動を減らしやすい
階段がないため、洗濯物を持って上下する必要がなく、掃除機を別階へ運ぶ負担もありません。
将来、足腰への負担が気になるようになっても、寝室、トイレ、浴室、LDKが同じ階にある暮らしをそのまま続けやすいのは大きな魅力です。
家族構成が変わってもワンフロアを使い切りやすいため、「老後になったら二階をほとんど使わなくなった」という状態も避けやすくなります。
二階建ては土地を残しやすい
限られた土地で30坪、35坪と床面積を確保したい場合は、二階建ての方が建築面積を小さくできます。
その分を駐車場や庭、隣家との距離へ回せるため、土地全体では二階建ての方がゆったりするケースもあります。
住宅密集地では二階の窓から光を取り込みやすく、寝室を道路から離せることもあります。
「絶対に平屋」と決める前に、一度同じ土地、同じ延床面積、同程度の仕様で平屋案と二階建て案を見比べると判断しやすいですよ。
平屋そのものの価格、1LDKや2LDK、二階建てとの違いは、注文住宅の平屋の価格と間取りを解説した記事でも詳しく紹介しています。
| 比較項目 | 平屋 | 二階建て |
|---|---|---|
| 生活動線 | 上下移動がない | 階段移動がある |
| 基礎・屋根 | 同じ延床なら広くなりやすい | 総二階なら小さくしやすい |
| 必要な土地 | 建築面積が大きくなりやすい | 床を上下へ増やせる |
| 駐車場・庭 | 建物との取り合いに注意 | 土地へ残しやすい場合がある |
| 将来の移動 | 階段なしで暮らせる | 一階完結型の計画も可能 |
| 採光 | 家の中央部へ工夫が必要 | 二階から光を取りやすい場合がある |
平屋の費用を抑える方法
平屋への建て替え費用が予算を超えたときは、キッチンの扉色や小さな設備差額から削るより、金額への影響が大きいところから見直した方が効きます。
私なら、面積、建物の外形、窓、設備、外構という順番で見ていきます。
まず延床面積を見直す
平屋では床面積を減らすと、床だけでなく基礎、屋根、外壁、内装、空調対象も一緒に小さくできます。
ただし、寝室を必要以上に狭くする前に、長い廊下、使わない客間、大きすぎる玄関、目的が曖昧な予備室がないかを見る方がおすすめです。
30坪から28坪へする場合も、生活に必要な2坪を削るのではなく、日常でほとんど使わない2坪を探してください。
建物形状をシンプルにする
同じ床面積でも、出っ張りと引っ込みが多い平屋は基礎や外壁の長さが増えます。
屋根の形も複雑になれば、工事する部分が増え、雨仕舞いの納まりも増えていきます。
コストを抑えたいなら、まず長方形や正方形に近い形から始めて、どうしても必要な部分だけ形を動かすのが分かりやすいでしょう。
外観の表情は、建物の凹凸だけでなく、軒、窓、玄関、外壁、植栽でもつくれます。
窓は性能より数を見直す
予算が厳しくなったとき、断熱性能の低い窓へ変更する前に、本当に必要な窓かを一つずつ見てください。
家具の裏になる窓、隣家の壁しか見えない窓、いつもカーテンを閉める窓なら、数や大きさを変える選択肢があります。
反対に、リビングから庭を見る大開口や、平屋中央へ光を届ける窓など、家の価値へ直結する窓は残した方が満足しやすいと思います。
設備は使用頻度で決める
キッチン、浴室、洗面の上位仕様は一つずつ見ると小さな差額でも、家全体で積み上げるとまとまった金額になります。
毎日使う食洗機、掃除の負担を減らす設備、収納などは家族によって価値がありますが、見た目だけで選んだ機能をほとんど使わないケースもあります。
「高いから削る」ではなく、「この機能を何回使うか」で判断すると後悔を減らしやすいですよ。
残したい費用
構造、基礎、地盤、防水、断熱、窓の基本性能、配管、電気配線など、完成後の変更が大掛かりになる部分は慎重に考えてください。
家具や家電なら入居後に買い替えられますが、家そのものを開けて直す部分は簡単ではありません。
平屋の予算調整では、「後から買えるもの」と「完成後に変えにくいもの」を分けると判断しやすくなります。
積水ハウスで平屋を考える
積水ハウスの平屋が候補に入っているなら、私は展示場へ行く前の段階で、土地条件と希望する延床面積をある程度決めておくことをおすすめしています。
平屋は敷地条件の影響が大きいので、「30坪くらいの平屋が欲しい」だけではなく、土地面積、建ぺい率、駐車台数、庭の希望まで一緒に伝えた方が話が早く進みます。
土地条件を先に伝える
建て替えなら、土地の住所や測量図、今の建物の図面、前面道路、駐車台数などが分かると、平屋が土地へどのように配置できそうか検討しやすくなります。
旧宅を何坪解体するのかも費用に関わるため、新しく建てる平屋の30坪だけを伝えるのではなく、現在の住宅の大きさも確認しておきましょう。
土地が狭い場合も、最初から平屋を諦めるのではなく、希望面積を少し下げる案と二階建て案を比較すると、自分にとって大切なものが見えやすくなります。
展示場へ行く前に相談する
積水ハウスを候補にしていて、まだ展示場訪問や公式資料請求などで担当者が決まっていないなら、先にすまつなへ相談していただいて大丈夫です。
私自身が積水ハウスで建てて暮らしている施主として、土地条件や希望面積を確認しながら、積水ハウス側の窓口へつなぐサポートをしています。
紹介特典や価格調整、担当者の選定は建築地域や商談状況によって異なるため一律ではありませんが、担当者が決まる前に動くことで選択肢を残しやすくなります。
平屋への建て替え費用のFAQ
最後に、土地ありで平屋へ建て替えるときによく出てくる疑問へまとめて答えます。
Q1. 土地ありで平屋へ建て替える費用はいくらですか?
A. 土地購入費は原則不要ですが、新築工事に加えて旧宅の解体、地盤、給排水、外構、仮住まい、2回の引っ越し、登記などを含めて考える必要があります。
国土交通省の最新調査では注文住宅の建て替え世帯全体の購入資金は平均6,135万円、中央値4,000万円ですが、これは平屋だけの数字ではありません。
平屋では延床面積、基礎と屋根の広さ、敷地条件を反映した個別の総額を見ることが重要です。
Q2. 土地あり30坪の平屋はいくらが目安ですか?
A. すまつなでは土地あり30坪の建て替え全般について、通常範囲の解体・付帯工事・諸費用を含む初期予算として約3,800万~5,800万円の幅を一つの目安にしています。
ただし、平屋は同じ延床面積の総二階より基礎と屋根が広くなりやすいため、この範囲だけで完成を保証するものではありません。
地盤改良、大規模な外構、擁壁、狭い道路、高額設備などが加われば総額は上がります。
Q3. 30坪の平屋には何坪の土地が必要ですか?
A. 建築面積もおおむね30坪と仮定した単純計算では、指定建ぺい率60%なら50坪、50%なら60坪、40%なら75坪の敷地が必要です。
ただし、これは建ぺい率だけで見た計算なので、駐車場、庭、玄関アプローチ、隣家との距離などを含む「暮らしやすい敷地面積」とは違います。
平屋では建物配置と駐車場を同時に図面へ入れて確認してください。
Q4. 1000万円で平屋へ建て替えできますか?
A. 一般的な家族向け平屋を解体から入居まで1,000万円以内で完成させるのはかなり難しいです。
非常に小さな住宅で設備を最小限にし、解体、地盤、給排水、外構などの条件にも恵まれた場合は可能性が残りますが、広告上の建物本体価格と建て替え総額を混同しないことが重要です。
Q5. 平屋と二階建てはどちらが安いですか?
A. 階数だけでは決められません。
平屋は階段や二階設備を減らせる一方、同じ延床面積なら基礎と屋根が広くなり、広い土地も必要になりやすいです。
費用差を知りたいなら、同じ土地、同じ延床面積、同程度の設備と性能で平屋案と二階建て案を作り、総額を比べる方法が分かりやすいでしょう。
平屋への建て替えまとめ
平屋への建て替えは、階段のない暮らしや短い家事動線を実現しやすく、将来までワンフロアで生活したいあなたには魅力の大きい選択肢です。
一方、同じ延床面積なら二階建てより基礎と屋根が広がりやすく、土地も横方向へ多く使います。
特に30坪前後の平屋を考えるなら、建物価格を見る前に、現在の土地の建ぺい率と実際に使える建築面積を確認してください。
そのうえで、駐車場、庭、玄関、室外機、給湯設備、隣家との距離まで配置し、「法的に建つ」だけではなく「暮らしやすく建つ」かを見ることが大切です。
費用についても、土地を持っているからといって建物本体だけで終わるわけではなく、旧宅の解体、地盤、給排水、外構、仮住まい、2回の引っ越し、登記などが残ります。
平屋への建て替えで見るべき数字は坪単価ではなく、現在の家を解体して新しい平屋へ暮らし始めるまでの総額です。
予算を超えた場合は、構造や断熱など完成後に変更しにくい部分から削るのではなく、延床面積、建物形状、不要な窓、設備、外構の順で見直す方が後悔を減らしやすいと思います。
そして積水ハウスの平屋が候補なら、展示場へ行く前に、今の土地の面積と希望する平屋の坪数、必要な駐車台数をすまつなへ伝えてください。
「この土地に平屋を載せたら、どれくらいの暮らしができるのか」という入口から考えていきましょう。






