こんにちは。住まいをつなぐ「すまつな」の北川です。
鉄骨住宅を建てようとすると、積水ハウス、大和ハウス、ヘーベルハウス、パナソニック ホームズ、トヨタホーム、セキスイハイムあたりが候補に入ってくると思います。
私自身も複数の住宅メーカーを比較したうえで、最終的には積水ハウスの鉄骨住宅を選びました。
ただ、実際に比較して感じたのは、同じ鉄骨住宅でも構造の考え方、間取りの自由度、大空間のつくり方、多層階への対応、断熱、保証までかなり違うということです。
さらに「鉄骨住宅の坪単価ランキング」だけを見ても、建物本体しか含まない数字と、付帯工事やオプションまで含む数字が混ざっているため、そのままでは判断しにくいんですよ。
この記事では、鉄骨住宅を検討するときに比較候補となりやすい大手6社について、構造、価格、設計、耐震・断熱、保証、第三者評価を同じ視点で見ていきます。
鉄骨だけに限定せず住宅メーカー全体から候補を探したい場合は、先に親記事の大手ハウスメーカーランキング9社の価格・性能比較を読むと、各社の立ち位置をつかみやすいですよ。
記事のポイント
- 鉄骨住宅ハウスメーカー6社の比較順位
- 軽量鉄骨と重量鉄骨、ユニット工法の違い
- 価格や坪単価を比べるときの注意点
- 設計力・保証・担当者まで含めた選び方
鉄骨住宅6社ランキング
まず、今回比較する鉄骨住宅メーカー6社を見ていきます。
ここでの順位は販売棟数や知名度だけではなく、構造の対応範囲、設計自由度、耐震・断熱、多層階への対応、保証、第三者の顧客満足度を見ながら、鉄骨住宅を検討する際の比較優先度として付けています。
万人に共通する一位を決めるランキングではありません。
平屋を建てる人、開放的な2階建てを建てる人、都市部で4階建てを建てる人では、候補にすべき会社が変わるからです。
ランキングの評価基準
私は、鉄骨住宅の会社を比べるなら、単純な「耐震性ランキング」や「坪単価ランキングより安いか」だけを見るべきではないと考えています。
そこで今回は、構造、空間設計、耐震・制震、断熱、多層階、保証・アフターサービスという6つの視点から比較しました。
| 順位 | 住宅メーカー | 主な鉄骨方式 | 注目点 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 積水ハウス | 軽量鉄骨・重量鉄骨 | 1・2階建てから3・4階建てまで比較しやすい |
| 2位 | 大和ハウス | 軽量鉄骨・重量鉄骨 | 高天井、大空間、多層階 |
| 3位 | ヘーベルハウス | 重量鉄骨など | 重鉄、ALC、多層階、長期点検 |
| 4位 | パナソニック ホームズ | 鉄骨軸組・重量鉄骨など | 多層階、設備、長期保証 |
| 5位 | トヨタホーム | 鉄骨ユニットなど | 工場生産、ユニット、長期保証 |
| 6位 | セキスイハイム | 鉄骨ユニット | 工場生産、3階建て、長期サポート |
6位だから住宅性能が低い、1位なら誰にでも合う、という意味ではありません。
例えば工場生産を何より重視するなら、トヨタホームやセキスイハイムの優先順位は大きく上がるでしょう。
一方、軽量鉄骨と重量鉄骨の両方を同じ会社で比較したいなら、積水ハウスや大和ハウスが見やすくなります。
第三者評価も確認する
住宅メーカー自身が発表する構造性能だけでなく、実際に建てた人の評価も参考になります。
オリコン顧客満足度調査のハウスメーカー注文住宅ランキングでは、2026年の総合順位で、今回取り上げる6社の中ではヘーベルハウス、積水ハウス、パナソニック ホームズ、セキスイハイム、大和ハウス、トヨタホームの順に掲載されています。
ただし、この調査は鉄骨住宅だけを比べた順位ではありません。
つまり、私のランキングとは目的が違います。
第三者調査は「実際に利用した人の満足度を見る資料」、この記事の順位は「鉄骨住宅を建てるときに各社の構造や設計を比較する資料」として見るのが分かりやすいでしょう。
鉄骨住宅の構造を比較
住宅メーカーを見る前に、軽量鉄骨、重量鉄骨、鉄骨ユニットの違いを知っておくと、各社の特徴がかなり見えやすくなります。
「鉄骨造住宅メーカー」という一つの括りで考えると似て見えますが、家のつくり方は同じではありません。
軽量鉄骨の特徴
軽量鉄骨は、大手住宅メーカーの平屋や2階建てで広く採用されている方式です。
柱、梁、ブレースなどを組み合わせ、それぞれのメーカーが独自の耐力壁や制震技術を加えています。
積水ハウスの鉄骨1・2階建てや、大和ハウスのxevoΣなどが分かりやすい例でしょう。
軽量鉄骨だから重量鉄骨より頼りない、と考える必要はありません。
住宅の安全性は鉄骨部材の呼び方だけでなく、構造計画、接合部、耐力壁、基礎、地盤、大開口の位置などを含めて決まります。
重量鉄骨の特徴
重量鉄骨は、太い柱と梁を剛接合するラーメン構造などが使われ、3階建て以上、二世帯住宅、店舗併用、賃貸併用、ビルトインガレージなどで候補になりやすい構造です。
また、ヘーベルハウスでは2階建てでも重量鉄骨を使った商品があります。
壁に頼らず柱と梁で空間をつくれる方式では、大開口や広いLDKを計画しやすくなる反面、建物重量や基礎、地盤条件が費用へ影響するケースがあります。
そのため、「重量鉄骨なら安心だから選ぶ」というより、なぜ自分の家に重量鉄骨が必要なのかまで聞いておきたいところです。
ユニット工法の特徴
トヨタホームやセキスイハイムを比較すると、鉄骨ユニットという考え方が出てきます。
箱型の構造体を工場でつくり、現場へ運んで組み合わせて一棟の住宅にしていく方法です。
工場内で多くの工程を進められるため、雨や風の影響を受けにくく、製造工程を管理しやすいのが魅力。
一方で、ユニットの寸法、輸送経路、クレーン作業、敷地形状などによって設計条件が変わる場合があります。
構造名だけで決めない
軽量鉄骨、重量鉄骨、ユニット工法には、それぞれ異なる考え方があります。
大切なのは構造名の響きではなく、あなたが希望するLDK、窓、吹き抜け、ガレージ、階数、外観を無理なく実現できるかどうかです。
積水ハウスの中で鉄骨と木造のどちらにするか迷っている場合は、積水ハウスの鉄骨と木造を比較した実例記事も参考になると思います。
積水ハウス
今回1位とした積水ハウスは、鉄骨住宅を比較するなら外しにくい会社です。
私自身がオーナーなので詳しいという前提はありますが、それを差し引いても、1・2階建てと3・4階建てで異なる鉄骨構造を持っていることは比較上の大きなポイントだと思います。
軽量と重量を選べる
鉄骨1・2階建てには「ダイナミックフレーム・システム」が採用され、軽量鉄骨で平屋から2階建てまで対応します。
3・4階建てでは重量鉄骨の「フレキシブルβシステム」があり、都市型住宅、二世帯住宅、賃貸併用住宅、ビルトインガレージなども検討できます。
構造を先に決めるのではなく、希望する暮らしや敷地から軽量鉄骨と重量鉄骨を検討できるところが魅力です。
大空間と制震を両立
鉄骨1・2階建てでは、制震システム「シーカス」を組み合わせられます。
高減衰ゴムが地震エネルギーを熱へ変換し、建物の変形を抑える仕組みです。
我が家にもシーカスを採用しており、工事中に実物を見ることができました。
また、高強度の梁を利用して大きな開口や柱の少ない空間をつくれるため、中庭、大きな窓、広いLDKとの相性も良いと感じています。
我が家も中庭とLDKを大きな窓でつなげていますが、鉄骨住宅を選んだ理由の一つが、この開放感を耐震面と両立させたかったことでした。
断熱は仕様まで見る
鉄骨住宅では、鉄が熱を伝えやすいことから熱橋への対策も確認したいポイントです。
積水ハウスでは「ぐるりん断熱」で天井、壁、床などを包み、鉄骨部分にも配慮した断熱計画を行います。
断熱等性能等級6にも対応できますが、対応できることと、あなたの見積もりが等級6になっていることは別です。
断熱等級、UA値、窓の仕様、日射遮蔽、空調まで自分の図面で確認してください。
初期30年保証がある
積水ハウスでは、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分に初期30年保証があります。
さらに、初期保証終了後も必要な有料点検や有償補修を行うことで、10年ごとの再保証を続けられる制度があります。
ただし、「永年保証」という言葉だけを見て何でも無料で直してもらえると考えてはいけません。
設備、消耗品、保証対象外の工事などは別なので、保証書の対象部位と延長条件まで確認する必要があります。
積水ハウスを候補に残している場合は、住宅展示場への来場予約や公式資料請求をする前に、すまつなへ相談しておくことをおすすめします。
一度顧客登録されると、後から紹介ルートへ切り替えることが難しい場合があるためです。
大和ハウス
2位は大和ハウスです。
大和ハウスの鉄骨住宅は、平屋・2階建てから都市型の多層階まで選択肢があり、天井の高さと開放感を重視する人には比較しやすい会社です。
xevoΣは高天井が特徴
平屋・2階建ての鉄骨住宅「xevoΣ」では、天井高2m72cmを中心とした開放的な空間提案が特徴です。
条件によってさらに高さを出す提案もあり、床面積だけでは表現できない縦方向の広がりをつくれます。
独自のエネルギー吸収型耐力壁を利用し、耐震性能と柱や壁の少ない空間を両立する考え方も採られています。
多層階も比較しやすい
大和ハウスは3階建てだけでなく、4・5階建てまで鉄骨住宅の選択肢を持っています。
狭い土地に床面積を確保したい場合や、二世帯、店舗併用、賃貸併用などでは、この多層階への対応力が候補選びに影響します。
特に5階建てを考えているなら、一般的な2階建て住宅の比較とは分けて考えた方がいいでしょう。
積水ハウスと比較したい
積水ハウスと大和ハウスは、鉄骨1・2階建て、大空間、多層階という共通点が多くあります。
だからこそ、同じ延床面積、同じLDK、同じ窓の希望、同じ外構条件を渡したとき、どのような図面と総額が出てくるかを比べる価値があります。
ブランド名で選ぶより、あなたの土地に出された実際の提案で見る方が違いは分かりやすいですよ。
ヘーベルハウス
3位はヘーベルハウスです。
ヘーベルハウスは鉄骨躯体とALCコンクリート「ヘーベル」を組み合わせた住宅で、都市部や多層階を考えている人にとって存在感のある選択肢です。
2階建ても重量鉄骨
現在は2階建て専用の「重鉄制震・デュアルテックラーメン構造」があり、重量鉄骨で大空間や大開口をつくる商品があります。
さらに2階から4階まで対応する重鉄のシステムラーメン構造もあります。
「重量鉄骨住宅ハウスメーカーを探したい」という人なら、かなり早い段階で比較対象へ入るでしょう。
ALC外壁も判断材料
ヘーベルハウスを象徴するALCコンクリートは、外壁として耐火、断熱、遮音など複数の役割を持っています。
住宅密集地で防火性を気にする場合や、屋上を使いたい場合などは、積水ハウスや大和ハウスとはまた違った提案が出てくるはずです。
ただし、ALCを採用していれば将来何も手入れしなくてよいわけではありません。
塗装、防水、シーリングなどを含めた維持管理計画まで見ておきましょう。
60年間の点検制度
ヘーベルハウスでは60年間の無料点検制度を設け、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分には30年間の初期保証があります。
30年を超えて保証を続けるには、所定の点検や必要な有償補修が関係します。
保証年数と無料点検年数は同じ意味ではないので、契約時には分けて確認してください。
パナソニックホームズ
4位はパナソニック ホームズです。
一般的な戸建てだけでなく都市型の多層階まで鉄骨構造の選択肢があり、住宅設備や空調も含めて考えたい人には比較しやすい会社です。
複数の鉄骨構造を持つ
制震鉄骨軸組構造や重量鉄骨ラーメン構造など、建物の用途や階数に応じた構造があります。
多層階住宅の商品ではさらに上の階数まで対応する選択肢があり、都市部で土地を縦方向に使いたい場合に候補になります。
ただし、対応可能な最大階数と一般的な戸建住宅の仕様を一緒に考えないようにしてください。
設備と建物を考えやすい
パナソニック ホームズは、構造だけでなく、キッチン、浴室、照明、空調、太陽光発電、蓄電池など住まいの設備をまとめて検討しやすいところも特徴です。
外壁では光触媒タイルなど独自性のある選択肢もあります。
住宅は鉄骨の柱や梁だけで暮らすわけではありません。
毎日触れる設備、温熱環境、照明まで含めた完成形で比較すると判断しやすくなります。
保証条件も確認する
対象となる仕様では長い初期保証が設けられ、条件を満たしながら保証を延長する仕組みがあります。
また、条件を満たした住宅を対象とする地震に関する独自保証もあります。
魅力的な制度ですが、対象となる構造、階数、耐震等級、契約時期などの条件があるため、あなたの計画が対象かどうかまで確認したいところです。
トヨタホーム
5位はトヨタホームです。
トヨタホームを鉄骨住宅メーカーとして見るとき、分かりやすい特徴は鉄骨ラーメンユニットと工場生産です。
住まいの大半を工場生産
シンセシリーズでは、柱と梁を組み合わせた鉄骨ラーメン構造のユニットを工場で生産します。
公式には住まいの約85%を工場でつくるとされており、管理された環境で工程を進める考え方が明確です。
住宅を「現場で職人が一からつくるもの」と考えるより、大型の工業製品として精度を高める考え方に魅力を感じる人に合いやすいでしょう。
設計条件との相性を見る
ユニット工法は品質管理の面で魅力がありますが、敷地と希望する間取りとの相性を確認することが大切です。
変形地、大きな吹き抜け、特殊な外周形状などを希望する場合は、「できるかどうか」だけでなく、どのようなユニット構成になるのかを図面で確認しましょう。
逆に、ユニットの組み合わせと自分の希望がきれいに合えば、工場生産の利点を受けやすくなります。
長期保証も比較材料
対象プランでは60年間の長期保証制度があり、初期保証期間を長く設定したプランも用意されています。
ただし、保証延長には点検や適切なメンテナンス、補修などの条件があります。
「60年」という数字だけではなく、初期保証、延長保証、点検、設備保証を分けて見てください。
セキスイハイム
6位はセキスイハイムです。
積水ハウスと名前が似ていますが別の会社なので、比較するときは混同しないようにしましょう。
セキスイハイムの鉄骨住宅で中心になるのは、工場でつくられる鉄骨ユニットです。
工場生産が家づくりの中心
大型の専用工場でユニットを生産し、設備や機械を使いながら工程を管理していきます。
部材や躯体を屋根のある環境で扱えることも、工場生産を重視する人には魅力でしょう。
トヨタホームと同じユニット系でも設計思想や商品、設備は異なるため、工場生産住宅を希望するなら両社を比べると面白いと思います。
3階建てデシオもある
鉄骨系3階建て住宅「デシオ」では、ボックスラーメン構造のユニット工法を生かして都市型の住まいを計画できます。
二世帯、賃貸併用、店舗併用なども含め、限られた土地を立体的に使う計画で候補になります。
ただ、4階以上まで必要になる場合は、大和ハウス、ヘーベルハウス、パナソニック ホームズなど、さらに多層階へ対応する商品も同時に確認した方がよいでしょう。
長期サポートも特徴
セキスイハイムでは、従来の長期サポートをさらに延長し、現在は引き渡し後100年まで建物診断などを続ける長期サポートシステムを展開しています。
ここでも、サポート期間と無償保証期間を同じものとして考えないことが大切です。
点検、診断、保証、補修費用がどのように分かれているのかを確認してください。
鉄骨住宅の価格を比較
鉄骨住宅メーカーの価格を検索すると、「坪単価ランキング」「安い鉄骨メーカー」といった情報がたくさん出てきます。
ただ、住宅メーカー6社を正確な坪単価だけで並べるのはかなり難しいです。
各社が全国共通の固定坪単価で販売しているわけではないうえ、同じ会社でも建物の大きさ、階数、外壁、窓、設備、地盤、地域によって金額が変わるからです。
坪単価には共通ルールがない
坪単価を比較するときに一番困るのが、何を金額へ含めているか統一されていないことです。
建物本体価格だけを延床面積で割る場合もあれば、オプションや付帯工事まで含める場合もあります。
さらに施工面積を分母に使えば、同じ住宅でも数字が変わります。
「鉄骨住宅メーカーで一番安い会社」を坪単価だけで決めるのは避けたいところです。
同じ延床面積、同程度の外壁・窓・断熱・設備・外構を入れた見積もり総額で比べてください。
我が家の価格実例
私の積水ハウスの家は、延床面積46.71坪です。
建物本体価格は49,987,650円で、この部分だけを割れば約107万円/坪でした。
ところが、オプションなどを含んだ建築工事費は72,600,000円となり、約155万円/坪です。
建物関連費用などまで含めると約76,084,814円となり、約163万円/坪になります。
| 北川家の費用区分 | 金額 | 坪単価の目安 |
|---|---|---|
| 建物本体価格 | 49,987,650円 | 約107万円/坪 |
| 建築工事費 | 72,600,000円 | 約155万円/坪 |
| 建物関連費用等 | 約76,084,814円 | 約163万円/坪 |
これは積水ハウス全体の平均ではなく、あくまで我が家固有の実例です。
ただ、一軒の家だけでも坪単価が約107万円、約155万円、約163万円と変わることを見ると、ネット上の一つの数字だけでは価格を比較できないことが分かると思います。
同じ条件で見積もる
6社を比較するなら、各社に渡す条件をできるだけそろえてください。
例えば40坪、4LDK、LDK25畳、吹き抜け、大開口、太陽光、床暖房、外構まで希望しているのに、一社だけ外構なし、別の会社は空調込みでは比較になりません。
本体、オプション、付帯工事、地盤、外構、設計・申請、諸費用まで区分して見れば、本当の価格差が見えてきます。
耐震性は等級まで見る
鉄骨住宅を選ぶ理由として、地震への安心感を挙げる人は多いと思います。
ただし、「鉄骨だから地震に安心」「重量鉄骨なら軽量鉄骨より安心」と構造名だけで決めるのはおすすめしません。
耐震と制震は別物
耐震は、柱、梁、耐力壁、床、基礎などで地震の力に耐える考え方です。
一方、制震はダンパーなどを利用して建物へ入る地震エネルギーを吸収し、変形や損傷を抑える考え方。
住宅メーカーによって制震装置の仕組みや標準・オプションの扱いが違います。
商品名だけではなく、自分の住宅で何が採用されるのかを確認しましょう。
性能評価書を確認する
耐震性を客観的に確認する一つの方法が住宅性能表示制度です。
国土交通省の住宅性能表示制度では、共通の基準に基づいて耐震性などを等級で表示する仕組みが設けられています。
会社の広告に書かれた最高性能ではなく、あなたの家の設計住宅性能評価書や建設住宅性能評価書に何が記載されるのかを見る方が確実です。
耐震について住宅メーカーごとの差をさらに確認したい場合は、地震に備えるハウスメーカーの比較記事も参考にしてください。
地盤と基礎も見る
どれだけ優れた鉄骨躯体でも、それを支える地盤と基礎を抜きには考えられません。
重量のある建物や多層階では、地盤改良や基礎工事が総額へ影響する場合があります。
建物の坪単価が同程度でも、地盤改良、杭、擁壁などで総事業費が変わることも珍しくありません。
構造と土地条件は一組で考えるべきです。
設計力は図面で比較
住宅メーカーの設計力は、カタログや展示場を見ただけでは判断しにくい部分です。
本当に見たいのは、あなたの土地と予算を渡したときにどんな図面が出てくるか。
大空間だけでは決まらない
「最大何mの大開口ができる」「柱のない大空間をつくれる」といった性能は魅力的です。
ただ、最大値を使えば良い家になるわけではありません。
窓を大きくすれば、断熱、日射、視線、カーテン、空調、家具配置にも影響します。
吹き抜けをつくれば、音や上下階の温度差にも配慮が必要でしょう。
構造技術を暮らしへ落とし込める設計担当者かどうかまで見たいところです。
多層階は用途まで伝える
3階建て以上では、「何階建てにしたいか」だけでは情報が足りません。
1階をガレージにするのか、親世帯を置くのか、店舗や賃貸を入れるのかで必要な構造や動線が変わります。
エレベーター、階段、耐火、避難経路、設備配管なども2階建て以上に重要になります。
多層階を希望するなら、その用途に近い実例を担当者に見せてもらうと比較しやすいですよ。
保証は年数だけで決めない
鉄骨住宅は長く住むことを前提に建てる人が多いため、保証とアフターサービスも重要です。
ただ、「60年保証」「永年保証」「100年サポート」といった数字だけを横に並べると誤解しやすくなります。
初期保証を確認する
最初に見るのは、引き渡しから何年間が初期保証なのかです。
次に、構造、防水、外壁、設備など、何が何年間保証されるのかを確認します。
住宅メーカーによって対象部位が違うため、「保証期間が長い会社」という一言だけでは判断できません。
延長条件も確認する
長期保証の多くは、途中の点検や指定された補修工事などが条件になっています。
そこで確認したいのが、点検そのものが無料なのか、保証延長に必要な工事が有料なのか、どの程度の修繕が想定されているのかです。
新築時の価格だけではなく、20年、30年と住む中で必要になる維持管理も含めて考えましょう。
鉄骨メーカーの選び方
ここまで6社を見てきましたが、最後はあなたの希望に合わせて2社から3社程度へ候補を絞ると進めやすくなります。
会社名から選ぶより、「どんな家を建てたいのか」から逆算する方が失敗しにくいと思います。
2階建て大空間を重視
広いLDK、大きな窓、中庭、深い軒などを希望するなら、積水ハウス、大和ハウス、ヘーベルハウスなどを同じ条件で比較すると違いが見えやすいでしょう。
構造上できるかだけではなく、窓の位置、外構、視線、家具まで含めた提案を見てください。
3階以上なら対応範囲を見る
3階、4階、5階以上を検討するなら、最初から対応商品を持つ住宅メーカーへ候補を絞った方が効率的です。
積水ハウス、大和ハウス、ヘーベルハウス、パナソニック ホームズなどは、多層階を比較するときに確認したい会社です。
階数が増えるほど、本体価格だけでなく基礎、地盤、耐火、設備、エレベーターなどの費用も確認してください。
工場生産を重視する
住宅をできるだけ管理された工場環境で生産する考え方に魅力を感じるなら、トヨタホームとセキスイハイムが比較しやすいでしょう。
工場生産率だけを競うのではなく、自分の土地や間取りがユニット工法と合っているかを見ることがポイントです。
担当者も比較する
最後に意外と差が出るのが担当者です。
同じ住宅メーカーでも、営業担当者の知識、設計担当者との連携、質問への返答、見積もりの説明、変更内容の記録などで家づくりの進めやすさは変わります。
私自身、積水ハウスを選んだ理由は建物だけではありませんでした。
問い合わせへの返答、土地への理解、提案内容、質問に対する回答など、「この人たちなら任せられる」と感じられたことが大きかったです。
積水ハウスが候補に残った段階なら、担当者が決まる前にすまつなへご相談ください。
展示場や公式サイトから先に接触するのではなく、紹介可能な状態を残したまま担当者選びから進めることで、家づくりの入口を整えやすくなります。
鉄骨住宅メーカーのFAQ
Q1. 鉄骨住宅でおすすめのメーカーは?
A. 一社だけを万人向けに決めることはできませんが、軽量鉄骨と重量鉄骨の両方を比較したいなら積水ハウス、大空間や多層階まで見たいなら大和ハウス、重量鉄骨やALCを重視するならヘーベルハウスなどが候補になります。
工場生産を優先するならトヨタホームやセキスイハイムも比較したいところです。
順位より、希望する階数と間取りを実現しやすい構造を持っているかで選んでください。
Q2. 軽量鉄骨と重量鉄骨はどちらがいい?
A. 住宅の用途によって適した構造が変わります。
一般的な平屋や2階建てでは軽量鉄骨の選択肢が多く、3階以上、多用途、大きなガレージなどでは重量鉄骨が候補になりやすいでしょう。
ただし、重量鉄骨だから自動的に耐震性能が上になるわけではありません。
自邸の構造計画、耐震等級、基礎、地盤まで含めて判断してください。
Q3. 鉄骨住宅で安いメーカーは?
A. 坪単価だけで「一番安い鉄骨住宅メーカー」を決めるのは難しいです。
各社で見積もりに含まれる内容が違い、建物本体が安くても、窓、設備、空調、地盤、外構などを加えると総額が逆転する場合があります。
各社へ同じ要望を渡し、入居に必要な費用まで含めた総額で比較してください。
Q4. 鉄骨住宅は木造より寒い?
A. 鉄は木より熱を伝えやすいものの、住宅の快適性は構造材だけでは決まりません。
断熱材の配置、熱橋への対策、窓、断熱等級、UA値、日射、空調などを組み合わせて決まります。
「鉄骨だから寒い」と決めつけず、検討している住宅そのものの断熱仕様を確認することが大切です。
Q5. 鉄骨住宅は何社比較すればいい?
A. 最終的には2社から3社程度まで絞り、同じ条件で図面と見積もりを比べる方法が現実的です。
最初から一社に決めると、その提案や価格が自分の土地に対して妥当なのか判断しにくくなります。
一方、6社すべてと詳細な打ち合わせをすると負担が大きいため、構造や階数で候補を絞ってから具体的な比較へ進むとよいでしょう。
鉄骨住宅メーカー比較まとめ
鉄骨住宅のハウスメーカーを比較するときは、ランキングの順位だけではなく、軽量鉄骨、重量鉄骨、ユニット工法のどれを採用し、自分が建てたい家をどこまで実現できるかを見てください。
今回の比較では、積水ハウス、大和ハウス、ヘーベルハウス、パナソニック ホームズ、トヨタホーム、セキスイハイムの6社を取り上げました。
積水ハウスは軽量鉄骨の1・2階建てと重量鉄骨の3・4階建てを比較でき、大空間、制震、断熱、外構、長期保証まで一つの会社で検討できる点が魅力です。
大和ハウスは高天井や大空間、多層階、ヘーベルハウスは重量鉄骨とALC、パナソニック ホームズは多層階と設備、トヨタホームとセキスイハイムは工場生産という違いがあります。
価格については、ネット上の坪単価をそのまま比較するのではなく、同じ延床面積と同じ仕様条件で見積もりを取り、本体、オプション、付帯工事、地盤、外構、諸費用まで含めて見てください。
そして最後に見てほしいのが、担当者から出てくる図面と説明です。
優れた構造を持つ会社でも、あなたの土地や暮らしに合う提案へ落とし込めなければ意味がありません。
会社のランキングで候補を見つけ、最後はあなたの家の図面、仕様書、性能評価、保証内容、総額、担当者で決める。
この順番なら、鉄骨住宅メーカーの比較で迷走しにくくなると思います。
積水ハウスが候補に残っているあなたは、展示場予約や資料請求で担当者が決まる前に、すまつなの積水ハウス紹介サポートへご相談ください。
実際に鉄骨住宅を建てて暮らしている施主として、担当者選びを含め、良い条件で家づくりを始められるようお手伝いします。





