こんにちは。住まいをつなぐ「すまつな」の北川です。
私は積水ハウスの鉄骨住宅で自宅を建て、工事中には基礎や鉄骨の柱・梁、制震装置まで実際に見てきました。
鉄骨住宅を検討していると、「鉄だから地震にも安心なのでは」と思いやすいのですが、家を建てた立場から言うと、構造材が鉄骨という事実だけでは耐震性を判断できません。
同じ鉄骨住宅でも、耐震等級、構造計算、柱や梁の配置、接合部、制震装置、基礎、地盤条件によって、地震時の挙動は変わります。
特に大開口や吹き抜け、ビルトインガレージなどを採用する場合は、カタログに書かれた構法の特徴だけでなく、あなたが建てる一邸で、どのような耐震設計がされるのかまで見たいところです。
この記事では、鉄骨住宅の耐震性を耐震等級から構造計算、制震、地盤、住宅性能評価まで順番に見ていきます。
記事のポイント
- 鉄骨住宅の耐震性を決める要素
- 耐震等級と構造計算の正しい見方
- 制震装置と基礎・地盤の役割
- 性能評価書で確認したい項目
鉄骨住宅は地震に有利か
鉄骨住宅の地震対策を考えるとき、最初に切り分けたいのが「材料としての鉄」と「住宅として完成した構造」の違いです。
鉄骨には大きな力を受けながら変形に耐える性質がありますが、住宅の耐震性能は柱一本の性能だけで決まるものではありません。
鉄骨だけで安全性は決まらない
鉄骨住宅では、柱、梁、ブレースなどが地震時に発生する水平力を受け、それを接合部から基礎、さらに地盤へ伝えていきます。
つまり、建物全体で地震の力を受け渡す仕組みが成立して初めて、本来の耐震性能を発揮できます。
柱や梁だけ立派でも、接合部や基礎まで含めた計画が適切でなければ十分とは言えません。
鉄骨住宅そのものの仕組みから確認したい場合は、まず親記事の鉄骨住宅のメリット・デメリットと構造の基本を解説した記事を読むと全体像をつかみやすいですよ。
地震対策で見るのは「鉄骨かどうか」ではなく、構造体、接合部、耐震等級、制震、基礎、地盤を組み合わせた一邸の設計です。
見るべき要素は六つある
私が鉄骨住宅の地震対策を見るなら、耐震等級、構造計算、接合部、制震、基礎、地盤の六つを確認します。
どれか一つだけ突出した数字を見ても、それだけでは住宅全体を評価できないからです。
| 確認項目 | 見る内容 | 確認する理由 |
|---|---|---|
| 耐震等級 | 倒壊等防止と損傷防止 | 自邸の耐震性能を比較しやすいため |
| 構造計算 | 荷重や地震力への検討方法 | 柱・梁などが受ける力を確認するため |
| 接合部 | 柱・梁・ブレースの接続 | 力を次の部材へ伝える部分だから |
| 制震 | 地震エネルギーの吸収方法 | 建物の変形軽減を狙うため |
| 基礎 | 建物と地盤の接続 | 構造体の力を地盤へ伝えるため |
| 地盤 | 支持力や液状化など | 建物を支える最終的な土台だから |
揺れることと倒壊は別
鉄骨住宅について検索すると、「地震で揺れる」という体験談を目にすることがあります。
ただ、体感する揺れの大きさと、構造体が危険な状態にあるかどうかは同じ話ではありません。
建物は地震時にまったく動かないわけではなく、設計上想定した範囲で変形しながら地震力を受ける構造もあります。
階数、建物形状、剛性、地震の周期、地盤条件によっても揺れ方は違います。
そのため、「揺れを感じたから耐震性が低い」「鉄骨ならまったく揺れない」といった見方は避けた方がいいかなと思います。
耐震等級はどう見るか
鉄骨住宅の耐震性を客観的に比較するとき、まず確認しやすい指標が住宅性能表示制度の耐震等級です。
ただし、数字だけ暗記するのではなく、何を評価している等級なのかまで理解しておくと、営業担当者との話がかなり分かりやすくなります。
耐震等級は三段階
住宅性能表示制度では、地震に対する構造躯体の倒壊や崩壊のしにくさを耐震等級で示します。
等級1を基準とすると、等級2はその1.25倍、等級3は1.5倍の地震力に対して倒壊・崩壊しない程度とされています。
等級3が制度上の最高等級です。
(出典:国土交通省「住宅の品質確保の促進等に関する法律・住宅性能表示制度」)
| 耐震等級 | 倒壊等防止の考え方 |
|---|---|
| 等級1 | 建築基準法で求められる水準を基準に評価 |
| 等級2 | 等級1で想定する地震力の1.25倍に対して評価 |
| 等級3 | 等級1で想定する地震力の1.5倍に対して評価 |
倒壊防止と損傷防止を見る
住宅性能表示では、地震による「倒壊等防止」と「損傷防止」を分けて評価します。
これはかなり大事なポイントです。
命を守るために建物が倒れないことと、地震後に補修なしでそのまま暮らせることは同じではありません。
大地震のあとに建物が倒壊しなかったとしても、内外装や設備に補修が必要になる可能性はあります。
等級3でも無傷とは限らない
耐震等級3は「地震が来ても損傷しない」という保証ではありません。
実際の地震では揺れ方が毎回異なり、震源からの距離、地盤、建物形状、揺れの周期など多くの条件が重なります。
家具や家電の転倒、設備配管、仕上げ材なども耐震等級とは別の視点で備える必要があります。
「耐震等級3だから震度7でも絶対に無傷」といった説明には注意してください。
耐震等級は特定の震度に対する無被害保証ではなく、定められた地震力に対する構造躯体の性能を示す制度です。
住宅性能評価書を確認する
耐震等級を確認するときは、「等級3相当」という言葉だけでなく、設計住宅性能評価書を取得するのかも確認したいところです。
設計住宅性能評価書は、設計図書をもとに住宅の性能を評価したものです。
一方、建設住宅性能評価書は、施工中や完成時の検査を経て交付されます。
私の家でも設計住宅性能評価書と建設住宅性能評価書を保管しています。
構造計算は何を見るか
耐震等級と一緒に知っておきたいのが構造計算です。
少し難しく聞こえますが、簡単に言うと、建物に自重、積載荷重、風、地震などの力が加わったとき、柱や梁などがどのような状態になるかを計算で確かめる工程です。
許容応力度計算とは
許容応力度計算では、建物に加わる力によって柱や梁などへ生じる応力を求め、その値が部材ごとに定める許容範囲に収まるかを確認します。
鉄骨住宅なら、柱、梁、ブレースなどがどの程度の力を受けるのかを構造全体として見ていきます。
ここで大切なのは、「許容応力度計算をしている」という言葉だけを聞いて終わらないことです。
どの構造計算や認定方法を用いているかは、住宅の規模、構法、認定内容などによって異なります。
計算方法は一律ではない
大手ハウスメーカーの工業化住宅では、型式適合認定など独自の認定体系を利用するケースがあります。
そのため、一般的な在来住宅とまったく同じ書類構成になるとは限りません。
あなたが確認したいのは、「ネットで聞いた計算方法と同じか」ではなく、検討中の商品とあなたの間取りが、どの仕組みで安全性を確認されるのかです。
接合部まで見る
地震時には、柱から梁、梁からブレース、そして基礎へ力が伝わります。
そこで重要になるのが接合部です。
鉄骨部材そのものの性能だけでなく、ボルトや溶接部などを含め、構造システム全体で地震力を受けることになります。
大開口をつくったり、吹き抜けを設けたりすれば、周囲の柱や梁へ流れる力も変わります。
間取りを見るときは、見た目の開放感と一緒に「この大きな窓の周辺で地震力をどう受けているのか」と聞いてみると、担当者の説明力も分かりますよ。
北川家の建築中の構造をさらに見たい場合は、上棟後の鉄骨や内部構造を記録した建築日記でも実際の施工写真を紹介しています。
軽量鉄骨と重量鉄骨の違い
軽量鉄骨住宅と重量鉄骨住宅は、使う鋼材や構造方式が異なるため、単純に名前だけで地震への安全性を比べることはできません。
重量鉄骨は大きな建物や3階建て以上などで採用されやすく、大スパンをつくりやすい構造があります。
一方、軽量鉄骨でもブレースや専用フレーム、制震装置を組み合わせ、高い耐震性能を目指す住宅は数多くあります。
つまり、「重量」という名前だから上位、「軽量」だから下位という見方ではないということです。
木造との違いまで含めて比較したい場合は、注文住宅の木造と鉄骨を性能・費用・間取りで比較した記事も参考になると思います。
制震は何をしているのか
耐震等級や構造計算と並んで、鉄骨住宅でよく出てくる言葉が「制震」です。
耐震と制震は役割が違うため、どちらか一方だけを見ればよいわけではありません。
耐震と制震は役割が違う
耐震は、柱、梁、ブレース、耐力壁などで地震力に耐える考え方です。
一方の制震は、地震で建物へ入ってきたエネルギーをダンパーなどで吸収し、建物の変形を抑えることを狙います。
イメージとしては、耐震が構造体の土台で、制震はその構造体へ加わる負担を減らす役割です。
特に本震のあとに余震が続く場面では、一度の揺れだけではなく、繰り返し受ける変形をどう減らすかも見たいところ。
積水ハウスのシーカス
積水ハウスの鉄骨1・2階建てでは、独自の制震システム「シーカス」があります。
シーカスはフレーム内に配置したダンパーの高減衰ゴムで、地震動エネルギーを熱へ変換して吸収する仕組みです。
積水ハウスは所定の実験条件において、自社の耐震構造と比較し建物の変形量を2分の1以下に抑える結果を公表しています。
実験値の条件も読む
ここで気を付けたいのは、「変形量を2分の1以下」という数値を、どんな地震でも必ず半分になるという意味で受け取らないことです。
メーカー公式にも、発生する地震やプランによって低減効果が同じ結果にならない場合がある旨が示されています。
住宅性能を比較するときは、広告で目立つ数字だけでなく、試験条件や注記もセットで読むのがおすすめです。
制震装置があるから耐震等級を見なくてよいわけではありません。
まず構造体の耐震設計があり、その上で制震によって変形や損傷を減らすという順番で考えると分かりやすいです。
揺れの体感には別要素もある
地震でどの程度揺れを感じるかは、制震装置の有無だけでは決まりません。
建物の高さや形、剛性、地盤、地震波の周期、家具の配置などでも体感は変わります。
特に2階では1階より揺れを感じやすい場面もあります。
だからこそ「鉄骨住宅は揺れるらしい」という口コミだけで判断するのではなく、その住宅がどんな構造で、どのような制震対策を採っているのかまで確認してください。
基礎と地盤も耐震性の一部
鉄骨住宅の地震対策で見落としたくないのが、建物の下にある基礎と地盤です。
地震に備えるというと柱や制震ダンパーへ目が行きますが、最後に建物を支えているのは地盤です。
地盤で揺れ方は変わる
同じ住宅でも、建つ土地が違えば地震時の揺れ方は同じではありません。
軟らかい地盤では揺れが増幅することがあり、地下水位や地質によっては液状化も確認事項になります。
また、盛土、擁壁、高低差のある土地では、建物だけではなく敷地全体を見る必要があります。
耐震等級が高いことと、土地の地盤リスクが小さいことは別です。
地盤調査から改良を決める
建築前には地盤調査を行い、地層や支持力などを踏まえて必要な基礎や地盤改良を検討します。
地盤改良の有無や工法は、鉄骨住宅だから一律に決まるものではありません。
建物重量、支持層の深さ、地下水、施工条件などによって変わります。
北川家でも地盤調査の結果を踏まえ、杭を施工しました。
基礎は力を地盤へ伝える
地震による力は、上部構造だけで消えるわけではありません。
柱や壁から基礎へ伝わり、最終的には地盤が受けます。
そのため基礎の形式、配筋、コンクリート、アンカーボルトなども耐震設計と切り離せない部分です。
施工が進むと基礎の内部は見えなくなるので、工事写真や検査記録を残しておくと、将来の維持管理でも役立ちます。
ハザードも別に確認する
地盤調査は自邸の支持力などを調べるために重要ですが、それだけで土地の災害リスクをすべて確認できるわけではありません。
液状化、造成地、盛土、斜面、擁壁などは、土地選びの段階から確認しておきたい項目です。
住宅会社の耐震技術と、土地そのもののリスクを分けて見ることが大切です。
鉄骨住宅の地震被害を見る
鉄骨住宅でも地震被害が絶対に起こらないわけではありません。
倒壊だけでなく、変形、外壁、内装、設備、配管など、被害にはいくつもの段階があります。
倒壊だけが被害ではない
大地震では、建物が倒れなかったとしても、外壁のひび、内装の割れ、建具のずれ、設備の転倒などが生じる場合があります。
地震後も生活を続けやすくするには、構造体だけでなく内外装の損傷を減らす工夫も価値があります。
その意味で、制震や外壁の取り付け方法まで確認するのは理にかなっています。
また、家具固定、食器棚、冷蔵庫、テレビなど室内の地震対策は建物性能とは別に必要です。
中古鉄骨は耐震診断も検討する
中古の鉄骨住宅では、新築時の構造だけでなく、現在の状態を見る必要があります。
建築当時の基準、増改築、腐食、接合部、基礎のひび割れ、外壁からの漏水などが現在の耐震性能へ影響する可能性があるためです。
特にリフォームで壁を撤去したり、開口を広げたりしている住宅では、構造に関わる変更がなかったか確認したいところ。
耐震診断で見るポイント
鉄骨住宅の耐震診断では、設計図書や現地の状態を踏まえ、柱や梁、ブレース、接合部、基礎、劣化などを確認していきます。
メーカー独自構法の住宅では、一般的な構造と部材や接合方法が違うこともあります。
中古住宅を購入して大規模リフォームを予定する場合は、壁を外せるかどうかを内装だけで判断しない方がいいでしょう。
耐震補強は建物ごとに違う
既存の鉄骨住宅で耐震性を高める場合、ブレースやフレームの追加、接合部の補強、基礎の補修などが検討されることがあります。
ただし、必要な補強方法は診断結果によって異なります。
構造体を補強しても、地盤や基礎に問題が残っていれば全体として十分とは言えません。
「鉄骨住宅の耐震補強はいくら」と一律の金額で考えるより、まず既存図面と現況から補強範囲を確認する順番です。
長期優良住宅との関係
鉄骨住宅を検討していると、耐震等級と一緒に長期優良住宅という言葉を聞くことがあります。
ここにも混同しやすいポイントがあります。
長期優良なら等級3とは限らない
長期優良住宅では、耐震性だけでなく、劣化対策、維持管理、省エネルギー性、維持保全計画など複数の条件を満たす必要があります。
一方で、長期優良住宅だから自動的に耐震等級3になるという意味ではありません。
耐震性能は認定内容と自邸の設計で確認してください。
書類をセットで見る
私なら契約前後に、設計図書、設計住宅性能評価書、建設住宅性能評価書、長期優良住宅の認定関係書類を分けて確認します。
名前が似た書類も多いのですが、それぞれ役割が違います。
「長期優良住宅だから全部大丈夫」という見方ではなく、耐震性を知りたいなら耐震性能の記載箇所を見ることが大切です。
住宅の性能は、営業担当者の説明だけでなく、最終的に自邸へ発行される評価書や設計図書でも確認できます。
比較時に聞きたい質問
ハウスメーカーを比較するときは、「御社の鉄骨は地震に安心ですか」と聞くだけでは、どの会社からも似た回答が返ってきます。
もう一段具体的に聞くと、比較しやすくなります。
| 質問 | 確認したい内容 |
|---|---|
| このプランの耐震等級は? | 会社全体ではなく自邸の等級 |
| 第三者評価を取得する? | 設計・建設住宅性能評価の有無 |
| 構造安全性をどう確認する? | 構造計算や認定の方法 |
| 制震装置はどこに入る? | 自邸での配置と役割 |
| 大開口は耐震設計に影響する? | 梁や耐力要素との関係 |
| 地盤調査後に何が変わる? | 基礎・地盤改良と費用 |
地震重視なら担当者も大切
耐震性を重視して家づくりをするなら、商品選びと同じくらい「構造の質問へ具体的に答えてくれる担当者か」を見てほしいと思います。
専門的な内容だからこそ、分からないことを曖昧にせず、設計担当や構造部門へ確認してくれる担当者の方が安心できます。
カタログ性能で終わらせない
住宅会社の公式サイトには、耐震実験や制震技術、最大スパンなど魅力的な性能が掲載されています。
それ自体は比較材料になりますが、その数値がそのまま全棟へ当てはまるとは限りません。
あなたが計画する階数、延床面積、吹き抜け、大開口、屋根、土地条件で、どのような構造設計になるかを確認しましょう。
例えば積水ハウスの軽量鉄骨を検討する場合も、「シーカスがあるから安心」で終わらず、耐震等級や性能評価、基礎、地盤まで一緒に見る方が納得できます。
初回接触前なら相談できる
私は積水ハウスで実際に家を建て、現在は「すまつな」で積水ハウスを検討している方の紹介サポートを行っています。
地震対策を重視する方なら、価格だけではなく、構造の質問へきちんと向き合える担当者と最初から話せることはかなり大切だと感じています。
積水ハウスを候補にしていて、まだ展示場訪問や資料請求などの初回接触前であれば、紹介条件や担当者調整の余地を残しやすい段階です。
耐震性、シーカス、大開口、地盤などまで詳しく聞きたい場合は、先にすまつなの積水ハウス紹介サポートへ相談してください。
すでに積水ハウスと接触している場合でも相談自体はできますが、紹介条件や担当者の調整が可能かどうかは商談状況によって変わります。
鉄骨住宅の耐震性に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 鉄骨住宅なら木造より地震に安全ですか?
A. 構造材だけで安全性を決めることはできません。
鉄骨には鋼材ならではの特性がありますが、木造住宅でも高い耐震等級や高度な構造計算を採用した住宅があります。
比較するときは構造材の名前ではなく、耐震等級、構造計算、接合部、制震、基礎、地盤まで自邸の条件で確認してください。
Q2. 耐震等級3なら大地震でも壊れませんか?
A. 耐震等級3でも無被害を保証するものではありません。
耐震等級は構造躯体の倒壊等防止や損傷防止を評価する制度であり、内装、設備、家具まで無傷になることを保証する制度ではないからです。
制震や家具固定、地盤条件なども合わせて考える必要があります。
Q3. 軽量鉄骨住宅は地震で揺れやすいですか?
A. 軽量鉄骨という名称だけで揺れやすさを決めることはできません。
建物の剛性、階数、形状、制震装置、地盤、地震波などによって揺れ方は変わります。
揺れを感じることと構造体が危険な状態になることも同じではないため、体感だけで耐震性能を判断しない方がいいでしょう。
Q4. 鉄骨住宅では許容応力度計算を確認すべきですか?
A. 構造安全性をどの方法で確認しているかを聞く価値はあります。
ただし、工業化住宅では認定された構造システムなどが使われることもあり、すべての住宅が同じ計算方法や同じ書類になるわけではありません。
検討する商品と個別プランで、どのような構造検討が行われるのかを確認するのが現実的です。
Q5. 長期優良住宅の鉄骨造なら耐震等級3ですか?
A. 長期優良住宅だから自動的に耐震等級3になるわけではありません。
長期優良住宅は耐震性だけでなく、劣化対策、維持管理、省エネルギー性など複数の基準で認定される制度です。
耐震等級を知りたい場合は、設計住宅性能評価書などで自邸の等級を確認してください。
鉄骨住宅の耐震性まとめ
鉄骨住宅の地震への安全性は、「鉄骨だから」という一言では判断できません。
私が確認してほしいのは、構造方式、耐震等級、構造計算、接合部、制震、基礎、地盤が一つの住宅としてどう組み合わされているかです。
特に大開口や吹き抜けを希望する場合は、メーカーが実現できる最大寸法ではなく、あなたの間取りでどのような構造計画になるのかを見てください。
- 構造材の種類だけで耐震性を順位付けしない
- 耐震等級は自邸の設計で確認する
- 等級3でも無被害を保証するものではない
- 構造計算と接合部の考え方を確認する
- 制震は耐震構造を補う技術として見る
- 基礎と地盤を建物と切り離さない
- 設計・建設住宅性能評価書を確認する
- 中古鉄骨住宅では劣化や改修履歴も見る
私自身、積水ハウスの鉄骨住宅を建てる過程で、シーカスや柱・梁、地盤改良、基礎工事まで実物を見ました。
そこで感じたのは、完成後に見える内装より前に、家の安心感を支えている部分が本当にたくさんあるということです。
鉄骨という素材名ではなく、あなたが建てる一邸の耐震設計を見る。
これが、鉄骨住宅の地震対策を比較するときに一番大切な考え方かなと思います。
積水ハウスの軽量鉄骨やシーカスに興味があり、まだ展示場訪問や資料請求の前であれば、すまつなへのお問い合わせから相談してください。
構造の話まできちんとできる担当者につながるよう、実際に積水ハウスで建てたオーナーとして家づくりの入口からサポートします。







