鉄骨住宅もシロアリ対策は必要?被害の原因と防蟻方法を解説

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こんにちは。住まいをつなぐ「すまつな」の北川です。

私は積水ハウスの鉄骨住宅で自宅を建て、実際に家族と暮らしています。

鉄骨住宅を調べていると、「骨組みが鉄ならシロアリ対策はいらないのでは?」と思うことがあります。

私も構造を勉強する前なら、鉄骨とシロアリはあまり関係がないように感じていました。

ところが住宅は、柱と梁だけでできているわけではありません。

鉄骨住宅にもフローリング、内装下地、造作材、玄関まわりなど木を使う部分があり、そこまで含めて考えると「鉄骨住宅だからシロアリ対策は一切不要」とは言えません。

シロアリが鉄骨の柱を食べるわけではありませんが、建物へ侵入すれば木質部分に被害が広がる可能性があります。

しかも、シロアリは目立つ場所から堂々と入ってくるとは限らず、基礎まわりや配管の貫通部、玄関土間などから見えないまま侵入することがあります。

この記事では、鉄骨住宅のどこがシロアリ被害を受けるのか、防蟻処理は必要なのか、軽量鉄骨住宅では何を確認したらいいのかまで、鉄骨住宅の施主目線で詳しくお話しします。

記事のポイント

  • 鉄骨住宅でもシロアリ対策が必要な理由
  • 基礎や配管、玄関など侵入されやすい場所
  • 防蟻処理や物理バリアなど主な対策方法
  • 積水ハウスを含む契約前の確認ポイント

鉄骨住宅そのものの仕組みから確認したい場合は、まず鉄骨住宅のメリット・デメリットや費用を解説した総合記事を読むと、今回のシロアリ対策との関係も分かりやすくなります。

積水ハウスの鉄骨住宅で内装工事前に確認できる鉄骨の柱や梁と天井裏の配線。鉄骨住宅でも完成後は床や壁など多くの木質部材に囲まれます。

内装工事前の北川家。柱や梁は鉄骨ですが、住宅全体が金属だけでできているわけではありません。

鉄骨住宅も対策は必要

鉄骨住宅とシロアリの関係で、まず分けて考えてほしいのが「構造材が食べられるか」と「住宅が被害を受けるか」は別の話だという点です。

ここを一緒にしてしまうと、「鉄骨だから大丈夫」という判断になりやすいので注意したいところ。

鉄骨そのものは食べられない

シロアリは木材などに含まれるセルロースを栄養源として利用するため、鋼材そのものを餌として食べるわけではありません。

したがって、鉄骨住宅の柱や梁がシロアリによって木のように食害される、という理解は違います。

これは鉄骨住宅を選ぶ一つの安心材料ではあります。

ただし、住宅の骨格が鉄だからといって、建物の中から木がなくなるわけではありません。

むしろ、完成した室内だけを見れば鉄骨が見える場所の方が少ないでしょう。

床、壁、天井、収納、建具、家具など、暮らしのすぐ近くには木質材料がたくさん使われています。

鉄骨住宅で守りたいのは、鉄骨そのものではなく、住宅内にある木質部材と建物全体です。

この考え方に切り替えると、防蟻対策が必要な理由がすっと分かります。

鉄骨住宅にも木材はある

例えばフローリングは見た目にも分かりやすい木質部分です。

その下に使われる床材や、壁の下地、幅木、建具枠、造作収納などにも木質材料が使われる場合があります。

玄関の上がり框や和室の畳、収納内部なども確認したい場所です。

積水ハウスのオーナー向け案内でも、建物の構造部材が金属であっても、玄関の上がり框、フローリング、畳などの木材がシロアリ被害を受けることがあると案内されています。

(出典:積水ハウス「シロアリから大切な住まいを守ろう」)

つまり、鉄骨住宅のシロアリ対策を考えるときは、構造だけを見て終わってはいけないわけです。

被害の対象と侵入口は別

さらに覚えておきたいのが、シロアリが食べる場所と、建物へ入ってくる場所は同じとは限らないことです。

基礎やコンクリート自体を餌として食べなくても、その周囲や隙間を通って木質部分へ向かう可能性があります。

このため、木が見えている場所だけを見るのではなく、地面から室内までの経路を見ることが大切です。

きたがわ
鉄骨の骨組みを実際に見たときは、かなり安心感がありました。でもシロアリについて考えるなら、「柱が鉄だから終わり」ではなく、その周囲に何が使われているかまで見ないといけないんですよ。
妻つな
完成すると鉄骨なんてほとんど見えないし、家の中には床も建具も収納もあるからね。「鉄の家」という言葉だけだと勘違いしやすいかも。

シロアリ被害が起きる場所

鉄骨住宅でシロアリ対策を考えるなら、どこから入りやすいのかを知っておくとイメージしやすくなります。

住宅ごとに基礎形状や床下構造は違いますが、地面と建物が接する部分や、建物を貫通する部分は意識して確認したいところです。

基礎まわり

最初に見たいのが基礎の周囲です。

一般的な地下シロアリは土の中から建物へ近づくため、地面と住宅が接する場所は侵入経路になり得ます。

森林総合研究所も、イエシロアリやヤマトシロアリは床下地面から侵入する場合が多いと案内しています。

(出典:森林総合研究所「シロアリはどのような虫で、被害を防ぐにはどのようにしたらよいのですか?」)

基礎がコンクリートだからシロアリが来ない、という話でもありません。

シロアリにとって重要なのは、コンクリートを食べられるかではなく、建物内部へ進める経路があるかどうかです。

基礎と配管との取り合い、細い隙間、基礎周囲の物陰などは、完成後も確認しやすい状態を保っておきたい場所です。

積水ハウス鉄骨住宅の完成した基礎。鉄骨住宅のシロアリ対策では基礎そのものだけでなく、地面との境界や貫通部などの侵入経路を確認することが重要です。

北川家の基礎。鉄骨住宅の防蟻対策では、地面から建物内部までの経路を見ることが大切です。

配管の貫通部

給水管、給湯管、排水管などは、基礎や床を越えて住宅の内部へつながっています。

つまり、家の外と内をつなぐ道が最初から存在している場所です。

もちろん住宅会社側も貫通部を考慮して施工しますが、シロアリ対策ではこうした場所の納まりを確認する価値があります。

特に配管まわりで水漏れが起きれば、シロアリ対策だけでなく建物全体の維持管理にも影響します。

床下の配管は完成すると普段の生活からほとんど見えなくなるので、新築時に写真を残しておくのもかなり役立ちます。

積水ハウスの鉄骨住宅で床下に施工された給水・給湯配管。シロアリ対策では配管周辺や床下の水漏れ、貫通部の状態も確認しておきたいポイントです。

北川家の床下配管。完成後に見えにくくなる場所だからこそ施工時の状態を残しておくと安心です。

水漏れも一緒に確認する

配管については、単にシロアリの通り道だけを考えるのではなく、水漏れの有無もセットで見てください。

床下が乾いた状態を保ちやすい家と、慢性的に水分が残っている家では条件が変わってきます。

キッチン、洗面、浴室、トイレ、給湯設備などの漏水を長期間放置しないことも、住宅を守る基本です。

玄関や土間の周辺

シロアリ対策で意外と忘れやすいのが玄関です。

玄関は室内の床より低い土間を設けることが多く、基礎や土間、仕上げ材、上がり框など複数の材料が集まります。

室内から見るときれいに仕上がっているため、床下と同じ感覚で考えにくい場所でもあります。

だからこそ、住宅会社へ防蟻処理の対象範囲を確認するときは「床下だけですか」と聞くのではなく、玄関土間や上がり框の周囲をどのように対策しているかまで聞いてみてください。

積水ハウス鉄骨住宅の木目調玄関ドアと玄関まわり。シロアリ対策では床下だけでなく玄関土間や上がり框など地面に近い部分も確認します。

北川家の玄関。防蟻仕様を確認するときは、床下だけでなく玄関まわりも忘れずに聞いておきたいところです。

床や内装の木質部分

シロアリが建物へ侵入したあとに問題になるのが、室内側の木質部分です。

フローリングだけを見て「表面に何もないから大丈夫」と判断するのは早いかなと思います。

床材の下や壁の内部など、普段の生活では見えない部分で進行することがあるからです。

鉄骨住宅では柱や梁が被害を受けなくても、床や造作材が傷めば補修は必要になります。

構造躯体が無事なら生活への影響がない、というわけではありません。

積水ハウス鉄骨住宅の床施工途中に見える床下配管と鋼製床下地。鉄骨住宅でも床の仕上げや内装には木質材料が使われるためシロアリ対策は無関係ではありません。

床施工途中の北川家。鉄骨住宅では鋼製部材も使われますが、完成後の住まいには木質材料も数多く入ります。

きたがわ
床下や配管は完成すると見えなくなるので、私は工事中の写真をかなり残しました。防蟻だけに限らず、あとから「この下はどうなっていたかな」と確認できるのは便利ですよ。
妻つな
住み始めると床下のことなんて普段は考えないもんね。見えない場所ほど、建築中に写真があると安心できると思う。

シロアリが侵入する原因

シロアリ被害は「家が木造だから起きる」という単純なものではありません。

鉄骨住宅でも、シロアリが近づきやすい条件と侵入できる経路が重なることで被害につながる可能性があります。

土から建物へ近づく

日本の住宅で問題になりやすい地下シロアリは、土壌と深い関係があります。

そのため、構造材が鉄か木かだけではなく、地面から建物までをどう遮るかが重要です。

基礎の外側だけ見ていても、目の届かない場所から建物内部へ進む場合があります。

シロアリは光や風を避けながら活動するため、発見しにくいことも厄介な点。

目立った被害がないから侵入経路もない、とまでは言えません。

湿気や水分が残る

住宅まわりの湿気も意識しておきたいところです。

床下換気が確保されていても、基礎の周囲に物を詰め込み、風が通りにくい状態にすると維持管理がしにくくなります。

また、給排水の漏れや雨水の処理不良があれば、まずその原因を直す必要があります。

防蟻薬剤だけで住宅管理を完結させるのではなく、水をためない、漏水を放置しない、点検できる状態を保つという日常管理も欠かせません。

木材を家の近くに置く

庭や建物の周囲に不要な木材を長期間置いておくのも避けたいところです。

工事で余った木片、古い木製品、段ボールなどを基礎の近くへ置きっぱなしにすると、点検もしにくくなります。

ウッドデッキや枕木など木を使った外構を採用する場合も、家との位置関係や劣化状態をときどき確認しましょう。

鉄骨住宅だから庭の木材を気にしなくてよい、ということにはなりません。

家の構造とは別に、建物周囲をシロアリが近づきにくく、変化を見つけやすい状態にしておくことが大切です。

鉄骨住宅の防蟻方法

では、鉄骨住宅ではどのような方法でシロアリ対策をするのでしょうか。

実際の防蟻方法は住宅会社、構造、地域、基礎形状、部位によって異なるため、すべての鉄骨住宅が同じ方法ではありません。

大きく見ると、薬剤を利用する方法と、物理的に侵入を防ぐ方法、そして建物を点検しやすく保つ方法を組み合わせて考えます。

土壌や木部を防蟻処理する

昔から広く行われている方法の一つが、土壌や必要な木部へ防蟻処理を行う方法です。

シロアリが建物へ近づいたり侵入したりする経路へ対策する考え方で、使用する薬剤や施工方法は住宅会社によって違います。

ここで大切なのは、「新築時に処理したから一生終わり」と考えないことです。

薬剤には住宅会社が定めた維持管理条件があり、一定期間後の点検や再処理が必要になる場合があります。

保証を継続する条件と防蟻処理の周期が関係することもあるため、契約前に確認しておきたいところです。

粒状の防蟻材を使う

防蟻対策には液体を散布する方法だけでなく、粒状の材料を使う方法もあります。

積水ハウスでは、部位によって粒状防蟻工法が採用される場合があります。

薬剤成分を含ませた粒状材料を用いる方法など、住宅会社ごとに考え方が異なるため、単純に「薬をまく家」「薬をまかない家」という二択ではありません。

あなたの家で何が採用されるのかを、仕様書や打ち合わせで確かめるのが確実です。

物理バリアで侵入を防ぐ

もう一つが、シロアリが通れないよう物理的な障壁を設ける考え方です。

積水ハウスでは、床下へ人が入りにくい部分低床部などに、薬剤成分を含まない粒状のバリア材によって侵入を防ぐ工法を用いる場合があります。

これはシロアリが通過しにくく、簡単に運び出せない大きさの材料を利用して侵入を遮る仕組みです。

すべての場所を同じ方式にするのではなく、床下へ入れる一般部と点検しにくい部分で工法を使い分ける考え方もあります。

防蟻対策は「何の薬剤を使っていますか」だけでは質問が足りません。

玄関、一般床下、低床部分、配管貫通部など、場所ごとに何をしているのか聞くと実際の仕様が見えやすくなります。

積水ハウスの住まいのしおりに掲載された、防蟻処理や床下換気、建物周囲の管理によるシロアリ予防対策の解説ページ。

北川家が受け取った住まいのしおりにも、防蟻処理や床下換気などシロアリ対策について案内されています。

再処理できる構造も大切

新築時の性能だけでなく、将来どう点検し、どう再処理するのかも重要です。

床下へ入れる場所なら目視確認や作業をしやすい一方、低床部分のように人が入れない場所では維持管理の考え方が変わります。

私は住宅設備でも同じだと思っていますが、家は「最初に高性能なら終わり」ではありません。

完成後に見られるか、直せるか、交換できるかまで考えておく方が長く住みやすいですよ。

床下を乾いた状態に保つ

防蟻施工をしたうえで、床下や建物周囲の状態を良好に保つことも大切です。

換気口や換気経路を物で塞がないこと、漏水を放置しないこと、雨水が建物側へ集まる状態をつくらないことなど、地味な管理が効いてきます。

庭に物を増やしすぎて基礎が見えなくなると、蟻道やひびなどの変化にも気づきにくくなります。

私は外構も家の一部として考えていますが、見た目だけでなく点検できる余白も残しておくと安心です。

きたがわ
防蟻と聞くと薬剤の話だけになりがちですが、私は「将来ちゃんと見られるか」もかなり大事だと思っています。家は何十年も使うので、点検できること自体が性能の一部ですよ。
妻つな
住んでから毎回床下を見るわけじゃないもんね。だからこそ点検するときに確認できる造りなのかは、建てる前に聞いておいた方がいいね。

軽量鉄骨も油断できない

「軽量鉄骨住宅ならシロアリ被害は少ないですか」という疑問もよく出てきます。

結論としては、軽量鉄骨だから防蟻対策を考えなくてよいとは言えません。

軽量鉄骨でも考え方は同じ

軽量鉄骨住宅では、主要な柱や梁に鋼材を使います。

その鋼材自体がシロアリの餌にならない点は重量鉄骨でも同様です。

一方、フローリング、建具、内装下地などの木質材料までなくなるわけではありません。

したがって、シロアリ対策の有無を「軽量鉄骨か重量鉄骨か」だけで決めることはできません。

むしろ確認したいのは、基礎と床下の構造、使用している木質材料、防蟻工法、点検方法、保証条件です。

木造との違いも理解する

木造住宅の場合は柱や梁、土台など主要な構造材そのものが木なので、蟻害が構造性能へ影響する可能性をより意識する必要があります。

鉄骨住宅では主要な鋼材がシロアリに食べられないため、その点では被害の意味が異なります。

ただし、だからといって鉄骨住宅の被害を軽く見てよいわけではありません。

床や造作材の交換、壁の解体、侵入経路の処置などが必要になれば、生活にも費用にも影響します。

木造と鉄骨で迷っている場合は、注文住宅の木造と鉄骨を費用・性能・間取りから比較した記事も合わせて確認してみてください。

確認項目 鉄骨住宅 木造住宅
主要構造材 主に鋼材 主に木材
構造材の食害 鋼材そのものは食害されない 木造部材が対象になり得る
内装の木質材 使用される 使用される
侵入経路の確認 必要 必要
防蟻仕様の確認 必要 必要
点検と維持管理 必要 必要

点検したいシロアリの兆候

シロアリ被害は、早く気づければ対処できる範囲を抑えやすくなります。

鉄骨住宅でも「うちは関係ない」と決めつけず、普段と違う変化があれば確認してください。

羽アリが大量に出た

シロアリは時期や種類によって羽アリがまとまって現れることがあります。

屋外で数匹見ただけなら建物内部に巣があるとは限りませんが、室内や床下付近から大量に現れた場合は見過ごさない方がいいでしょう。

羽が大量に落ちている場合も同様です。

普通のクロアリにも羽アリがいるため、見た目だけで判断しにくいことがあります。

基礎に蟻道がある

基礎などに土を固めたような細長い筋が伸びている場合は、蟻道の可能性があります。

シロアリは外気や光を避けながら移動するため、自分たちでトンネル状の通路をつくることがあります。

特に基礎と地面の境目、配管周辺、物陰になった場所などは、日頃から見える状態にしておくと変化に気づきやすくなります。

床や木部に変化がある

床が以前より沈む、木部を触ったときに表面だけ残っているように感じるなど、普段と違う変化があれば原因を確認してください。

もちろん床鳴りや沈みの原因がすべてシロアリというわけではありません。

施工、湿気、床材の状態など複数の原因が考えられるため、決めつけないことが大切です。

見えないから定期点検が大切

シロアリ対策が難しい理由の一つは、被害が見えない場所で進む可能性があることです。

毎日床下へ潜る必要はありませんが、住宅会社が設定する定期点検の際には、防蟻に関する確認内容も聞いてみてください。

点検記録や施工履歴を残しておけば、前回から変化があったかも分かりやすくなります。

防蟻処理で確認すること

鉄骨住宅の防蟻処理は、住宅会社によって方式も維持管理条件も違います。

契約前は価格や間取りに目が行きやすいのですが、完成すると変更しにくい部分だからこそ早めに確認しておきたいところです。

どの範囲を処理するか

まず聞きたいのは、防蟻処理の対象範囲です。

一般床下だけなのか、玄関周辺はどうするのか、配管の貫通部はどのように施工するのか、低床部分はどうするのかを確認します。

「防蟻対策済みです」という一言だけでは、家のどこに何をしているか分かりません。

場所、工法、保証をセットで聞くのがポイントです。

何年後に再処理するか

次に、将来のメンテナンス条件です。

薬剤を利用する方式では、一定期間後に再処理が設定されている場合があります。

物理バリアを使う場所では維持管理方法が異なることもあります。

そのため、「シロアリ保証は何年ですか」という質問だけでなく、「保証を続けるために、その時点で何をする必要がありますか」と聞いてください。

再処理が必要なら施工場所、作業方法、床下への入り方まで分かると、将来のイメージを持ちやすくなります。

保証対象を確認する

住宅会社には建物の長期保証がありますが、防蟻保証が構造躯体や防水の保証と同じ条件とは限りません。

保証書では対象部位、期間、点検条件、再処理条件などを分けて確認してください。

「30年保証の家だからシロアリも30年間何もしなくてよい」と思い込むのは避けたいところです。

防蟻保証と建物全体の長期保証は、同じものとして考えない方が分かりやすいです。

防蟻については、防蟻だけの施工方法、期間、更新条件を確認してください。

積水ハウスの防蟻対策

積水ハウスの鉄骨住宅を検討しているあなたにとっては、一般論だけでなく自分の契約する家がどうなるかが一番大事だと思います。

私自身も積水ハウスの鉄骨住宅を建てていますが、「鉄骨だからシロアリを気にしなくてよい」と説明を終わらせるより、仕様まで確認する方が納得できます。

鉄骨でも防蟻を考えている

積水ハウス自身も、木造だけではなく鉄骨造でもシロアリ被害に注意が必要だとオーナー向けに案内しています。

これは今回の記事の答えをかなり分かりやすく示しています。

積水ハウスの鉄骨住宅でも、防蟻という考え方自体がなくなるわけではありません。

一般部と床下へ入りにくい部分で異なる防蟻方法を採る場合があり、粒状の防蟻材や薬剤を使わない物理バリアを組み合わせる考え方もあります。

一方、住宅の構造や部位、採用仕様によって施工方法は変わるため、他の積水ハウスオーナー宅と自分の家が必ず同じとは考えない方がいいでしょう。

メンテナンス資料も確認

私が実際に受け取った積水ハウスの「住まいのしおり」にも、シロアリ対策に関する案内があります。

新築時だけの説明で終わらず、住んでからの維持管理に防蟻が含まれているということです。

住宅は完成した瞬間だけを見ると、基礎も床下もほとんど意識しなくなります。

だから私は、引き渡し時にもらうメンテナンス資料を捨てず、点検時期と一緒に保管しておくことをおすすめします。

積水ハウスの引き渡し後の定期点検や保証期間を時系列で示したメンテナンスサポート計画。防蟻を含む住宅管理は新築時だけでなく入居後も考えることが重要です。

北川家が受け取った長期サポートの案内。家は建てて終わりではなく、その後の点検まで含めて考えます。

契約前に聞く質問

積水ハウスの鉄骨を検討しているなら、「うちの家の防蟻工法は何ですか」と担当者へ聞いてみてください。

さらに、玄関、床下、低床部分、配管貫通部の施工方法を聞けば、かなり具体的になります。

そのうえで、点検時期、防蟻保証、将来の再処理条件まで確認すると、建てたあとの費用も想像しやすくなるでしょう。

断熱や構造と同じで、メーカー名だけで判断するのではなく、自邸へ入る仕様を見ることが大切です。

鉄骨部分を含む積水ハウスの断熱仕様も気になる場合は、積水ハウスのUA値・C値と断熱・気密を解説した記事も参考にしてください。

きたがわ
積水ハウスを検討すると、耐震や外壁、大空間には目が行きやすいです。でも防蟻みたいな「普段見えない仕様」こそ、契約前に一度聞いておくとあとで安心できます。
妻つな
キッチンや床の色は何度も確認したけど、床下のことって意識しないと質問しないもんね。聞く項目を先に決めておくのは大事だと思う。

やっておきたい日常対策

住宅会社側の防蟻施工が基本になりますが、入居後の暮らし方でもシロアリを発見しやすい環境をつくれます。

難しい作業というより、家の周囲を普通に管理することの積み重ねです。

基礎を物で隠さない

基礎の周辺へ植木鉢、収納箱、木材などをびっしり並べると、目視できる範囲が減ってしまいます。

物陰は湿気も残りやすくなるので、建物との間に少し余裕を持たせた方が管理しやすいでしょう。

家の外を歩いたときに基礎の状態が見えるだけでも、小さな変化に気づきやすくなります。

段ボールを放置しない

引っ越し後は大量の段ボールが残ります。

私の家も入居直後は本当に段ボールだらけでした。

室内で一時保管する程度ならともかく、雨が当たる屋外や家の脇へ長期間置きっぱなしにするのは避けたいところです。

不要になった木材や紙類は早めに片付けましょう。

漏水を放置しない

水漏れはシロアリだけでなく、腐朽やカビなど住宅にさまざまな問題を起こします。

水道料金の変化、床の濡れ、設備周辺の異臭など、普段と違うことがあれば原因を確認してください。

特に床下へ水が回る漏水は室内から分かりにくいことがあります。

定期点検の機会も上手に使いたいところです。

点検記録を残す

点検した日や施工した内容は残しておきましょう。

何年か経つと「前回の防蟻処理っていつだったかな」と意外と分からなくなります。

保証書、点検報告書、防蟻施工の記録を同じ場所へ保管しておけば、次回の確認がかなり楽になります。

積水ハウスから受け取った建築関係重要書類をまとめて保管する専用ファイル。防蟻処理や点検、保証に関する記録も将来確認できるよう保管することが大切です。

北川家の建築関係書類。保証や点検の記録は、あとから確認できるようまとめて保管しています。

防蟻対策で避けたい判断

鉄骨住宅のシロアリ対策では、必要以上に怖がる必要はありません。

反対に「鉄骨だからゼロ」と考えてしまうのも違います。

鉄骨なら何もしない

最も避けたいのが、構造材が鋼材という理由だけで防蟻仕様を確認しないことです。

鉄骨住宅には木質部分があり、地面と建物がつながる部分も存在します。

構造材と住宅全体を分けて考えてください。

薬剤だけに頼る

防蟻薬剤が施工されていても、水漏れを放置したり、基礎周囲を大量の木材で埋めたりしていいわけではありません。

薬剤、物理バリア、床下環境、日常管理、定期点検を組み合わせる方が現実的です。

保証年数だけを見る

保証期間の数字だけで比較すると、その期間中に必要な点検や再施工を見落とすことがあります。

見るべきなのは、期間だけではなく「何が保証され、何をすれば保証が続くのか」です。

将来の再処理費用が発生する可能性も含め、新築時に確認しておけば慌てずに済みます。

鉄骨住宅のシロアリFAQ

ここでは、鉄骨住宅のシロアリ対策について、検索時によく出てくる疑問へまとめて答えます。

Q1. 鉄骨住宅はシロアリ被害を受けませんか?

A. 鉄骨の柱や梁そのものはシロアリに食べられませんが、住宅全体が被害と無関係になるわけではありません。

フローリング、内装下地、造作材、玄関の上がり框など木質部分が使われているため、シロアリが侵入すればこれらが食害される可能性があります。

鉄骨住宅でも防蟻仕様と点検方法を確認しておくべきです。

Q2. 軽量鉄骨住宅なら防蟻処理は不要ですか?

A. 軽量鉄骨という理由だけで防蟻処理が不要とは言えません。

主要な構造材は鋼材でも、床、壁、建具、造作部分には木質材料が使われます。

軽量鉄骨か重量鉄骨かではなく、その住宅で採用される防蟻工法、侵入対策、保証条件を見ることが大切です。

Q3. 鉄骨住宅はどこからシロアリが入りますか?

A. 基礎まわり、配管などの貫通部、玄関土間周辺など、地面から建物内部へつながる場所を確認したいところです。

シロアリはコンクリートや鋼材を餌にするわけではありませんが、それらの周囲を経由して木質部分へ到達する可能性があります。

床下だけを見ればよいとは限りません。

Q4. 鉄骨住宅の防蟻処理は何年ごとですか?

A. 一律の年数ではなく、住宅会社が採用する工法や保証条件によって変わります。

薬剤を使う場所と物理バリアを使う場所で維持管理方法が異なる場合もあります。

契約する住宅について、初回施工の方法、保証期間、点検時期、再処理の条件をセットで確認してください。

Q5. 積水ハウスの鉄骨もシロアリ対策が必要ですか?

A. 必要と考えてください。

積水ハウス自身も、鉄骨造を含めてシロアリ被害への注意を案内しています。

一般部や低床部分などで異なる防蟻工法を採用する場合があるため、「積水ハウスだから大丈夫」で終わらせず、自分の家に採用される工法と将来の維持管理条件を担当者へ確認しておくと安心です。

鉄骨住宅のシロアリまとめ

鉄骨住宅の柱や梁をシロアリが食べるわけではありません。

しかし、鉄骨住宅にはフローリングや内装下地、造作材、玄関まわりなど多くの木質部分があるため、防蟻対策そのものが不要になるわけではありません。

特に確認したいのは、基礎まわり、配管貫通部、玄関土間、床下など、地面から建物内部へつながる場所です。

新築時には、防蟻薬剤、粒状の防蟻材、物理バリアなど住宅会社が採用する工法を確認してください。

さらに、保証期間だけでなく、何年後にどのような点検や再処理が必要になるのかまで聞いておくことが大切です。

入居後は、基礎周辺へ不要な木材や段ボールを長期間置かないこと、漏水を放置しないこと、床下や建物周囲を確認しやすい状態に保つことも意識したいところ。

鉄骨住宅のシロアリ対策は、「鉄骨だから安心」でも「鉄骨なのに危険」でもなく、どこに木があり、どこから侵入できて、どのように防いでいるのかを見ることが答えです。

私自身、積水ハウスの鉄骨住宅を建てて感じていますが、家づくりでは目立つ設備だけでなく、完成すると見えなくなる仕様こそ契約前に確認しておいた方がいいですよ。

積水ハウスの鉄骨住宅を候補にしているなら、防蟻工法、保証、将来のメンテナンスについても担当者へ確認してみてください。

まだ展示場訪問や資料請求などで担当者が決まっていない段階なら、すまつなの積水ハウス紹介サポートから相談していただければ、防蟻仕様を含めて契約前に聞いておきたい項目を一緒に確認できます。

家を建ててから「そこまで聞いていなかった」とならないよう、見える部分だけでなく床下まで納得したうえで家づくりを進めてください。

 

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北川 晴夫

住まいをつなぐ「すまつな」運営者・株式会社リバティアース代表取締役。積水ハウスで建てた自宅が2026年3月に完成し、現在は実際に暮らしている「現役オーナー」です。住み心地は非常に快適で、「絶対に後悔したくない」という想いから徹底的に比較・検討した判断は間違っていなかったと実感しています。元店舗経営者(4店舗の運営管理経験)の視点も活かし、ハウスメーカー各社を徹底比較。最終的に、積水ハウスの「人」の誠実さと「技術」の圧倒的なレベルの違いに感動し、このリアルな体験を共有するため「すまつな」を設立しました。当サイト経由のご相談で公式制度にはない「3%以上の紹介割引」の実現と、私が全幅の信頼を寄せる橋爪店長による「最大限の交渉サポート」を現役オーナーとして全力でバックアップします。