こんにちは。住まいをつなぐ「すまつな」の北川です。
私は積水ハウスの鉄骨住宅で自宅を建て、完成までの間に鉄骨の柱や梁、断熱材、天井裏の配線まで実際に見てきました。
家づくりの打ち合わせではキッチンや床材には時間をかけるのに、Wi-Fiは「入居してからルーターを置けば大丈夫」と後回しになりやすい設備です。
ところが、鉄骨住宅では建物の広さや階数、壁や床の構成、断熱材、収納、家具、ルーターとの距離などが重なると、部屋によってWi-Fiや携帯電話の電波が届きにくく感じることがあります。
鉄骨だけを犯人にするのではなく、家の中へ通信をどう運び、どこから電波を飛ばすかまで新築時に考えておくことが大切です。
鉄骨住宅そのものの特徴を先に知りたい場合は、鉄骨住宅のメリット・デメリットと構造をまとめた記事から読むと全体像をつかみやすいですよ。
記事のポイント
- 鉄骨住宅でWi-Fiが届きにくくなる主な条件
- 2.4GHz帯と5GHz帯の使い分け
- メッシュWi-Fiと有線LANを組み合わせる考え方
- 新築時に決めたいルーターとアクセスポイントの位置
鉄骨住宅で電波が届きにくい理由
鉄骨住宅で通信が不安定に感じるときは、鉄骨の柱や梁だけを見ても原因は分かりません。
Wi-Fiは家の中にある複数の部材を通りながら届くため、床、壁、断熱材、建具、家具、家電、収納の位置まで含めて考える必要があります。
鉄骨だけが原因ではない
鉄骨住宅だからWi-Fiが必ず使いにくくなる、という決まりはありません。
同じ鉄骨住宅でも、ルーターを家の中央付近に置いた家と、端の収納の奥に置いた家では結果がかなり変わります。
さらに、平屋と二階建てでも事情は異なりますし、吹き抜けがある家、個室が多い家、廊下が長い家でも電波の通り道は変わります。
鉄骨は電波の伝わり方へ影響する要素の一つですが、「鉄骨住宅だから仕方ない」で終わらせないことが重要です。
床と壁を何枚通るかで変わる
Wi-Fiルーターからスマートフォンまでの距離が同じでも、その間に壁が一枚ある場合と、壁を数枚通る場合では条件が違います。
二階建てでは、横方向の壁だけでなく、一階と二階の床をまたいで通信する場面も増えます。
そのため、一階の端に置いたルーター一台で、二階の反対側の個室まで常に快適に使えると決めつけるのは避けたいところです。
間取り図を見るときは直線距離だけでなく、ルーターと端末の間に何があるかを想像してください。
断熱材や設備も条件になる
鉄骨住宅では、鉄骨部分の熱橋対策として断熱材を連続させる設計が行われます。
鉄骨と断熱の関係を詳しく知りたい場合は、鉄骨住宅の断熱性能・結露・熱橋対策を解説した記事も参考になります。
断熱性能は住み心地に欠かせませんが、Wi-Fiの届き方という観点では、壁の内部がどのような構成になっているかも無関係ではありません。
また、浴室、キッチン、冷蔵庫、収納内の金属製品、住宅設備の盤など、電波の通り道に大きな設備があると条件が変わることがあります。
だからこそ、図面上で最短距離に見える場所が、実際の通信でも最適とは限りません。
吹き抜けは通り道になることも
吹き抜けや階段まわりのように上下階が大きくつながる空間では、壁や床を何枚も通すより、アクセスポイントの電波が回り込みやすい場合があります。
ただし、吹き抜けがあるだけで家中を一台でまかなえるとは限りません。
二階の廊下から個室へ入ると扉や壁が増えますし、収納の奥や水まわりの裏側では届き方が変わることがあります。
吹き抜けは通信計画でも利用できる空間ですが、各階で実際に使う場所まで見て判断したいですね。
Wi-Fiの周波数で届き方が変わる
家庭用Wi-Fiでは、主に2.4GHz帯と5GHz帯が使われています。
同じルーターから出る電波でも性格が異なるため、「速い方だけ使えばいい」と考えず、家の中で使い分ける視点が役立ちます。
5GHz帯は障害物に注意する
5GHz帯は周囲との電波干渉を避けやすく、高速通信を使いやすい一方、壁や家具などの障害物があると2.4GHz帯よりつながりにくくなる場合があります。
ルーターの近くでは快適なのに、階をまたいだ途端に通信が不安定になるなら、周波数帯と設置場所の両方を見てみる価値があります。
2.4GHz帯は届きやすい
2.4GHz帯は壁や扉の向こうまで届きやすく、少し離れた部屋や住宅設備でも使いやすい場面があります。
一方で、同じ周波数帯を使う機器が多いため、周囲の環境によっては通信速度が落ちたり、混雑の影響を受けたりすることがあります。
スマート家電や屋外設備は2.4GHz帯だけに対応する機種もあるため、家中を5GHz帯だけで考えない方が現実的です。
速度だけで選ばない
動画を大画面で見る部屋、オンライン会議をする書斎、屋外の防犯カメラでは、求める通信条件が同じではありません。
端末側がどの周波数帯に対応しているかも含め、用途ごとに考える方が失敗を減らせます。
ルーターは家の中央が基本
Wi-Fiルーターは、家の端よりも日常的に使う場所の中央付近へ置いた方が、各部屋までの距離を均等にしやすくなります。
だからといって、見た目を優先して収納の奥へ隠すのはおすすめしません。
ルーターは電源を入れ直したり、ケーブルを差し替えたり、数年後に交換したりする設備なので、電波の飛び方と手の届きやすさの両方を考えてください。
メッシュWi-Fiは鉄骨住宅に合うか
鉄骨住宅で一台のルーターだけでは家全体をカバーしにくいとき、メッシュWi-Fiは有力な方法です。
ただし、メッシュという名前だけで選ぶのではなく、親機と子機の間を無線でつなぐのか、有線LANでつなぐのかまで決めておきましょう。
複数の機器で家をカバーする
メッシュWi-Fiは、複数の対応機器を使って家の中へWi-Fiの範囲を広げる仕組みです。
一階、二階、離れた個室などに機器を置き、スマートフォンを持って移動しても使いやすい環境をつくれます。
二階建ての鉄骨住宅では、「一階の親機から二階の端まで直接届かせる」より、「二階にも電波の入口をつくる」と考える方が分かりやすいです。
無線だけの中継には限界もある
メッシュWi-Fiの子機を置いても、その子機自身が親機から十分な通信を受け取れなければ、期待したほど改善しないことがあります。
電波がほとんど届いていない部屋へ子機を置くより、親機との通信が確保できる途中地点へ置く方が機能しやすいでしょう。
この考え方は一般的な中継機でも同じで、子機は「電波がない場所に電波を生み出す装置」ではありません。
有線接続のメッシュも考える
新築なら、各階のアクセスポイント候補まで有線LANを通し、そこへメッシュ対応機器を接続する方法も考えられます。
親機と子機の間を有線にすれば、鉄骨や床、壁をまたぐ区間をLANケーブルで越え、その場所から改めてWi-Fiを飛ばせます。
バッファローのEasyMesh対応製品でも、有線接続によるメッシュネットワークが案内されており、鉄筋コンクリート造や鉄骨造での利用が想定されています。
各階に入口をつくる発想
私なら二階建ての新築では、少なくとも各階にアクセスポイントを置ける候補位置を一つずつ確保します。
最初から二台使うかどうかは別として、LANと電源、または対応する給電方法を準備しておけば、入居後の実測を見て追加できます。
これは「機器をたくさん買う」話ではなく、将来の選択肢を残す話です。
中継機との違いを知る
一般的な中継機は、親機の電波を受けて別の場所へ届ける役割を持ちます。
メッシュWi-Fiは複数の対応機器を一つのネットワークとして扱いやすく、家の中を移動するときの接続切り替えも意識した仕組みです。
どちらが合うかは家の広さや予算で変わりますが、新築なら「困ってから中継機を足す」だけでなく、最初から有線LANとアクセスポイントの候補を考えておく方が自由度は高くなります。
新築時にやっておきたい電波対策
鉄骨住宅のWi-Fi対策で最も大きいのは、入居後に高価なルーターを買うことではありません。
回線の入口から各部屋まで、通信を運べる経路を新築時に用意しておくことです。
回線の入口を先に決める
光回線を引き込む場所、ONUを置く場所、ルーターを置く場所、各部屋へLANを分配する場所は、一つの流れとして考えます。
回線の入口が家の端にあり、そこへ無線ルーターを置くしかない計画だと、反対側の部屋までの条件が厳しくなることがあります。
回線機器は収納内へまとめても構いませんが、Wi-Fiを出すアクセスポイントまで同じ箱へ押し込む必要はありません。
通信を管理する機器と、電波を飛ばす機器を分ける発想も持っておくと便利です。
有線LANを家の幹線にする
書斎、テレビ周辺、ゲーム機、各階のアクセスポイントなど、移動しない機器や通信の拠点には有線LANを準備しておくと使いやすくなります。
有線LANがあれば、Wi-Fiに何か起きたときも回線側の問題なのか、無線区間の問題なのかを確認しやすくなります。
積水ハウスで新築する場合の情報分電盤、LANケーブル、空配管まで詳しく知りたい場合は、積水ハウスのLAN配線計画をまとめた記事も合わせて確認してください。
空配管を将来の通り道にする
通信規格や機器は住宅より早く変わります。
そのため、今使うLANケーブルだけでなく、将来新しいケーブルを通せる空配管を設けておくと対応しやすくなります。
書斎、テレビ裏、子ども部屋、各階のアクセスポイント候補、屋外カメラ候補など、後から通信設備を追加しそうな場所は検討しやすいポイントです。
空配管は存在するだけでは足りず、太さ、曲がり、呼び線、入口と出口まで施工側と確認してください。
アクセスポイント位置を図面に入れる
アクセスポイントは、入居後に家具の隙間へ置くのではなく、設計段階から候補位置を図面へ入れておくと考えやすくなります。
各階の中央寄りで、扉や壁を何枚も隔てない場所を候補にし、必要なLANや電源を用意します。
天井付近や壁面へ設置する機種もあるので、使う機器の設置条件に合わせて下地や配線を考えてください。
機器交換のしやすさも残す
アクセスポイントは家と同じ年数を使い続ける前提にしない方がいいです。
新しい規格へ交換するとき、脚立が必要な高所でも作業できるか、コネクターへ手が届くか、周囲に機器を取り外す余白があるかまで見ておきましょう。
見た目をきれいにすることと、交換できないほど隠すことは別です。
仕事とテレビは有線も残す
在宅勤務のパソコン、テレビ、据え置き型ゲーム機などは、Wi-Fiだけに限定せず有線接続を選べるようにしておくと便利です。
家族が同時に動画を見たり、オンライン会議をしたり、ゲームをしたりする時間帯でも、固定機器を有線へ逃がせば無線区間の負担を減らせます。
特に仕事で通信が切れると困る部屋は、LANコンセントを机の近くへ出しておくと使い勝手がいいですよ。
防犯カメラや住宅設備も確認する
新築ではスマートフォンやパソコンだけでなく、防犯カメラ、インターホン、エネルギーモニター、給湯設備、空調などネットワークにつながる機器が増えます。
機器ごとに有線LAN、Wi-Fi、専用配線など接続方法が異なるため、住宅設備の仕様が決まったら通信方法も確認してください。
間取り別のルーター配置
ルーターの置き場所は、鉄骨住宅かどうかだけでなく、家の形に合わせて考えるのが現実的です。
ここでは新築でよくある間取りごとに、考え方を見ていきます。
二階建ては各階を意識する
二階建てでは、一階中央付近に親機を置き、二階にもアクセスポイントを置ける計画が分かりやすいです。
家の大きさや吹き抜けによっては一台で足りる場合もありますが、最初から「二階まで一台で届くはず」と固定しない方が安心できます。
二階の廊下中央、階段付近、個室への入口に近い場所などを候補にし、有線LANを通しておけば後から追加しやすくなります。
平屋は端から端の距離を見る
平屋は床をまたがないので簡単に見えますが、横方向へ長い間取りでは端から端までの距離が大きくなります。
玄関側の収納にルーターを置き、反対側の寝室や庭まで届かせようとすると、途中に壁や水まわりが重なる場合があります。
横長の平屋なら、家の中央付近へアクセスポイントを置くか、両端へ分ける余地を残しておくと対応しやすいでしょう。
中庭のある家は回り込みを見る
中庭型の住宅は、建物がコの字やロの字に近い形になり、直線距離では近くても室内の経路では壁を何枚も通ることがあります。
私の家も中庭を囲むような間取りなので、図面で見る距離だけではなく、実際にどの壁を越えるかを見ることが大切だと感じます。
中庭側でもスマートフォンや音楽機器を使うなら、屋外まで含めた電波の範囲も想定しておくと便利です。
書斎は扉を閉めて考える
オンライン会議をする書斎は、仕事中に扉を閉めることが多い場所です。
普段は開けたまま測って快適でも、扉を閉めた状態では結果が変わることがあります。
在宅勤務を重視するなら、書斎は有線LANを基本にし、スマートフォンやノートパソコン用にWi-Fiも使える形が扱いやすいです。
避けたいルーターの置き場所
高性能なWi-Fiルーターを買っても、置き場所が良くなければ家全体で性能を生かしにくくなります。
新築では見た目も大切ですが、機器を隠す場所ほど慎重に決めてください。
金属製収納の奥
ルーターを金属に囲まれた収納や盤の中へ入れると、電波の届き方へ影響する可能性があります。
情報分電盤の中にONUやハブをまとめる場合でも、無線を出すアクセスポイントは別の場所へ置く方法があります。
「通信機器は全部一つの箱へ」という見た目の気持ちよさより、無線機器の設置条件を優先してください。
床に近い部屋の隅
部屋の隅の床近くは、家具やテレビボード、ソファなどで囲まれやすい場所です。
家の中央へ電波を届けたいなら、最初から家具でふさがれる位置を避けた方がいいでしょう。
ルーターの説明書に推奨設置方法がある場合は、その条件も確認します。
熱がこもる密閉収納
ONU、ルーター、ハブ、電源アダプターを小さな収納へ詰め込むと、交換や再起動がしにくくなります。
通信機器は動作中に熱を持つため、収納する場合は放熱と点検の余白も必要です。
扉を閉めた状態で使うなら、電波だけでなく機器メーカーが示す設置条件も守ってください。
一階の端だけに頼る
光回線の引き込み口が一階の端にあるからといって、そこを家全体のWi-Fi発信地点にする必要はありません。
回線機器から有線LANで家の中央や二階へ通信を運び、別のアクセスポイントからWi-Fiを出す方法があります。
この発想があるだけで、ルーターの置き場所はかなり自由になります。
携帯電話の電波が悪い場合
鉄骨住宅で「電波が悪い」と感じるとき、Wi-Fiと携帯電話の電波は分けて考えてください。
Wi-Fiは自宅内のルーターやアクセスポイントから出ますが、携帯電話は屋外の基地局などから届く電波を使います。
Wi-Fiと携帯電波は別物
Wi-Fiが快適でも携帯電話のアンテナ表示が少ないことはありますし、その反対もあります。
携帯電話の受信状況は、建物の部材だけでなく、基地局との位置関係、周辺建物、地形、窓の位置、部屋の場所などでも変わります。
新居で携帯電話の電波が気になるなら、可能であれば工事中や完成前の段階で、家族が使う通信会社ごとに主要な部屋で確認しておくと安心です。
窓際と室内奥で確認する
屋外から届く携帯電話の電波は、室内奥と窓際で受信状況が変わることがあります。
寝室、書斎、リビングなど長く過ごす場所で確認し、通話やデータ通信に支障がある場合は契約している通信会社の屋内向け対策が利用できるか確認する方法があります。
ここでも、「鉄骨住宅だから何をしても無理」と決めつけないことが大切です。
鉄骨住宅と電波時計の関係
「鉄骨住宅では電波時計が合わない」という検索もありますが、これはWi-Fiとは別の話です。
電波時計は時刻合わせのための標準電波を受信するため、建物の中で受信しにくい場所があると自動補正がうまくいかない場合があります。
窓に近い場所で試す
電波時計が受信しにくいときは、まず窓に近い場所へ移動し、金属製の家具や家電のすぐ近くを避けて試す方法があります。
夜間に受信しやすい機種もあるため、取扱説明書に記載された受信方法と置き場所を確認してください。
同じ家でも部屋によって受信状況が変わることがあるので、時計を置きたい場所で一度確認してから固定するといいでしょう。
Wi-Fi改善とは分けて考える
Wi-Fiルーターを増やしても、電波時計が受ける標準電波そのものが増えるわけではありません。
そのため、Wi-Fiが届かない問題と電波時計が受信しない問題は、それぞれ別に対処します。
検索ではどちらも「鉄骨住宅の電波」と一括りにされがちですが、通信元が違うので解決方法も同じではありません。
積水ハウスで新築する場合
積水ハウスの鉄骨住宅でも、通信環境を設備業者へ丸投げするのではなく、あなたが使い方を先に伝えることが大切です。
設計打ち合わせの早い段階で、光回線、LAN、アクセスポイント、在宅勤務、テレビ、ゲーム、防犯カメラまで希望を共有しておきましょう。
電気打ち合わせ前に希望を出す
LANコンセントや空配管、通信機器用の電源は、壁や天井ができる前だからこそ計画しやすい項目です。
電気打ち合わせの終盤になってから考え始めるより、間取りを検討している段階で「二階にもアクセスポイントを置きたい」「書斎は有線にしたい」と伝えておく方が話が早いです。
北川家のように中庭や大空間を採用する場合も、家具、テレビ、書斎、住宅設備の場所が見えてくると通信計画を合わせやすくなります。
図面に通信設備を残す
口頭で「LANをお願いします」と伝えるだけではなく、どこからどこへ線が通るのか、図面で確認してください。
完成後にルーターやハブを交換するときも、配線先が分かる図面があると助かります。
空配管を入れる場合は、入口と出口、呼び線、将来通せるケーブルの太さまで確認しておくと安心です。
担当者へ利用場面まで伝える
「Wi-Fiを快適にしたい」だけでは、必要な設備を具体化しにくいです。
夫婦で同時に在宅勤務する、子どもがゲームをする、テレビは有線にしたい、中庭でもスマートフォンを使いたい、防犯カメラを置きたい、と生活場面まで伝えましょう。
使い方が分かれば、各部屋へLANを出すのか、空配管にするのか、アクセスポイント候補をどこへ設けるのかを話しやすくなります。
積水ハウスで鉄骨住宅を検討しているなら、展示場や資料請求より前の段階から、通信環境も含めて希望をまとめておくと進めやすいです。
すまつな経由で担当者へつなぐ場合も、「各階へ有線LANを通したい」「アクセスポイント候補を図面に入れたい」といった要望を最初から共有できます。
新築Wi-Fi計画の確認項目
打ち合わせでは機器の商品名を決める前に、将来変更しにくい配線と設置場所から確認すると抜けが減ります。
| 確認項目 | 新築時に見る内容 | 考え方 |
|---|---|---|
| 光回線の入口 | 引込位置と光コンセント | 家の端に固定されすぎないか確認 |
| ONUとルーター | 置き場所と電源 | 交換と再起動ができる余白を残す |
| 有線LAN | 書斎・テレビ・各階 | 固定機器とアクセスポイントへ使う |
| 空配管 | 将来変更しそうな場所 | 呼び線と通線経路まで確認 |
| アクセスポイント | 各階の中央寄り | 壁や床を何枚通るかを見る |
| メッシュWi-Fi | 無線接続か有線接続か | 有線バックホールも選べる状態にする |
| 屋外設備 | 防犯カメラや庭 | 屋外まで必要な通信範囲を確認 |
「高性能なルーターを買えば後で何とかなる」という前提だけで、壁内配線を削らない方がいいです。
ルーターは交換できますが、完成後に壁の中へ新しい配線経路をつくる方が手間の大きい工事になりやすいからです。
鉄骨住宅のWi-Fiでよくある質問
Q1. 鉄骨住宅はWi-Fiが届きにくいですか?
A. 鉄骨住宅だから必ず届きにくくなるわけではありません。
鉄骨の柱や梁に加えて、床、壁、断熱材、家具、家電、間取り、ルーターとの距離などが重なって結果が変わります。
新築なら鉄骨を避けるより、各階へ有線LANを通し、必要な場所へアクセスポイントを置ける計画にしておく方が現実的です。
Q2. 鉄骨住宅にメッシュWi-Fiは必要?
A. 必ず必要ではありませんが、二階建てや横に長い家では候補になります。
一台で家全体をまかなえる場合もありますが、入居後に不足が分かったとき、各階へアクセスポイントを追加できるよう有線LANを用意しておくと対応しやすいです。
メッシュWi-Fiを採用するなら、親機と子機を無線だけでなく有線でも接続できる構成を検討すると選択肢が広がります。
Q3. ルーターは何階に置けばいい?
A. 階数だけで決めず、家の中央と利用場所から決めます。
二階建てなら一階に親機、二階にアクセスポイントという形が分かりやすいですが、吹き抜けや間取りによって一台で足りる場合もあります。
大切なのは、一階の端にある回線入口から無線だけで全館をカバーしようとせず、有線LANで各階へ通信を運べるようにしておくことです。
Q4. 携帯電波が悪いときの対策は?
A. Wi-Fiと携帯電話の電波を分けて確認します。
携帯電話は屋外の基地局などから届くため、窓際と室内奥、階ごと、通信会社ごとに受信状況が変わることがあります。
通話やデータ通信に支障がある場合は、契約している通信会社に屋内向けの対策があるか確認する方法があります。
Q5. 鉄骨住宅で電波時計が受信しない場合は?
A. Wi-Fiとは別の電波なので、時計の置き場所から見直します。
窓に近い場所へ移し、金属製家具や大型家電のすぐ近くを避け、取扱説明書に沿って再受信を試してください。
Wi-Fiルーターやメッシュ機器を増やしても、電波時計が受ける標準電波の受信状況を直接改善するものではありません。
鉄骨住宅のWi-Fi対策まとめ
鉄骨住宅でWi-Fiや携帯電話の電波が届きにくく感じるかどうかは、鉄骨だけでは決まりません。
床や壁の構成、断熱材、間取り、階数、家具、住宅設備、ルーターとの距離、使う周波数帯など、複数の条件が重なって決まります。
だからこそ、新築時には入居後の中継機頼みで考えるのではなく、光回線の入口、有線LAN、空配管、ルーター置き場、各階のアクセスポイント候補まで先に決めておくのが合理的です。
メッシュWi-Fiを使う場合も、親機と子機を無線だけでつなぐのではなく、有線LANを使える状態にしておけば鉄骨住宅でも選択肢を残せます。
積水ハウスで鉄骨住宅を建てる場合も、通信環境を「電気屋さんにお任せ」で終わらせず、設計打ち合わせの早い段階であなたの使い方を伝えてください。
私自身、家づくりを経験して感じるのは、完成後に見える設備より、壁の中へ入る配線や下地の方が後から変えにくいということです。
積水ハウスを候補に入れていて、担当者選びや通信設備を含む家づくりの入口から相談したい場合は、すまつなの積水ハウス紹介サポートで要望を共有してください。





