こんにちは。住まいをつなぐ「すまつな」の北川です。
分譲地を見ていると、周辺の一般的な売地より坪単価が高く、「きれいに区画されているだけなのに、なぜこんなに高いんだろう」と感じることがあります。
ただ、分譲地の値段には土地そのものだけでなく、道路、側溝、上下水道、造成、測量など、住宅を建てるために先に行われた整備のコストが含まれている場合があります。
私も積水ハウスで自宅を建てるために土地を購入し、土地代だけでは終わらず、仲介手数料、登記、地盤改良、外構などへお金がかかることを実際に経験しました。
だから、分譲地が高いか安いかを見るときは、広告に載っている坪単価ではなく、土地を買って希望する家を完成させるまでの総額を見るのがポイントです。
記事のポイント
- 分譲地の価格や坪単価が高く見える理由
- 一般の売地と分譲地を公平に比べる方法
- 仲介手数料や水道など土地代以外の費用
- 土地と建物を合わせた総額の確認方法
分譲地の価格はなぜ高いのか
分譲地の価格が割高に見える最大の理由は、単純な「土の値段」だけを売っているとは限らないからです。
造成前の土地と、道路や水道などを整えた土地では、購入したあとに必要になる工事の内容が違います。
まずは、分譲地の価格の中に何が入っている可能性があるのかを見ていきましょう。
道路や造成の費用が反映される
新しく開発された分譲地では、大きな一つの土地を複数の宅地に分け、その中に道路をつくり、側溝を設け、宅地の高さを調整してから販売することがあります。
土地の状態によっては、盛土や切土、擁壁、雨水排水設備などが必要になることもあります。
当然ですが、こうした工事は無料ではありません。
開発事業者が先に負担した費用は、事業全体の販売価格へ反映される可能性があります。
そのため、何も整備されていない土地と完成済みの分譲地を坪単価だけで並べれば、分譲地の方が高く見えることがあります。
ただし、これは「分譲地なら必ず割高」という意味ではありません。
一般の売地を購入したあと、自分で造成や給排水工事を行えば、結局は同じような費用がかかることもあります。
分譲地の価格を見るときは、すでに完了している工事を確認してください。
一般の土地で購入後に必要になる工事まで含めれば、見た目ほど価格差がないケースもあります。
分譲地そのものの特徴から確認したい場合は、分譲地のメリット・デメリットと選び方を解説した記事も合わせて読んでみてください。
完成した土地には見えない費用がある
現地へ行くと、道路が舗装され、側溝もあり、宅地が平らになっているので、それが最初から存在していたように感じます。
でも、その状態にするまでには測量、設計、造成、道路工事、排水工事などの工程があります。
土地を比較するときは「今見えている姿」だけでなく、「この状態になるまでに何が済んでいるか」を見ると価格の意味が分かりやすくなります。
上下水道が整備されている場合がある
住宅を建てるには、生活できる状態まで給排水をつなぐ必要があります。
新しい分譲地では、開発時に前面道路へ水道管や下水道管を整備し、区画ごとの接続を考えて計画していることがあります。
一方、一般の売地では、前面道路まで水道本管が来ていても、敷地内への引き込みが済んでいない場合があります。
さらに、本管そのものの位置や口径によっては、希望する住宅を建てるために追加工事が必要になることもあります。
だから、「水道あり」と書いてあるだけで費用がゼロとは判断できません。
本管の位置、宅地内への引き込み状況、メーターの有無、口径、購入者が負担する工事範囲まで確認したいところです。
街並みづくりにも費用がかかる
規模の大きな分譲地では、単に土地を区切って売るだけでなく、街区全体を計画しているケースがあります。
道路、歩道、植栽、ゴミ置き場、調整池、街灯、電柱の位置などまで計画している物件もあります。
住宅会社の分譲地では、建物と外構の配置を意識して街並みをつくっている場合もあります。
こうした環境に価値を感じるなら、単純に周辺の土地と坪単価を比較するだけでは判断しにくいでしょう。
逆に、街並みのルールや指定外構などが自分には不要なら、その土地が割高に感じる可能性もあります。
つまり、価格だけでなく「その金額で何を買っているのか」を見ることが大切です。
分譲地の坪単価をどう見るか
土地情報を見るとき、多くの人が最初に比較するのが坪単価です。
坪単価は便利な指標ですが、条件が違う土地をそのまま比べると判断を誤りやすくなります。
特に分譲地では、整備済みの内容まで考えて比較してみてください。
同じ地域でも坪単価は変わる
土地の値段は、同じ市内や同じ駅周辺だからといって一律ではありません。
駅からの距離、道路幅、土地の形、方角、高低差、用途地域、建ぺい率、容積率、接道条件などで価値は変わります。
分譲地の中ですら、角地と中間区画、南道路と北道路、道路との高低差によって販売価格が違うことがあります。
そのため、「この地域は坪○万円だから、この分譲地は高い」と数字だけで結論を出すのは少し早いかなと思います。
相場を見るなら、できるだけ近い場所で、面積や道路条件などが似ている実際の取引を確認する方が参考になります。
国土交通省の不動産情報ライブラリでは、不動産の取引価格や地価公示などを確認できます。(出典:国土交通省「不動産情報ライブラリ」)
売出価格と取引価格は別物
土地探しでは、ポータルサイトに掲載されている販売価格だけを見続けてしまいがちです。
しかし、掲載価格は売主が提示している価格であり、過去に周辺で成立した取引価格とは別です。
相場を見るときは、現在の売出価格だけでなく、近隣の取引事例も合わせて見ると感覚をつかみやすくなります。
土地は一つとして同じものがありません。
周辺相場は参考になりますが、道路、高低差、形状、造成、インフラ、建築条件などが違えば、坪単価が違って当然という面もあります。
坪単価が高くても総額が安い場合
例えば、坪単価が安い土地でも、水道の引き込み、盛土、擁壁、古家解体、地盤改良などが必要なら、購入後の支出が増えます。
一方、坪単価が少し高い分譲地でも、道路や給排水、造成が済み、建築まで進めやすい状態なら、土地取得後の追加費用を抑えられる可能性があります。
ここで比べたいのが建築可能な状態にするまでの土地総額です。
広告上の価格が安い土地と、家を建てられる状態まで整った土地では、同じ坪単価の物差しだけでは公平ではありません。
だから私は、土地価格の横に「購入後に必要な工事」を書き出して比較する方法をおすすめしています。
土地面積だけでも判断できない
50坪で2,500万円なら坪50万円、60坪で2,700万円なら坪45万円です。
数字だけなら60坪の方がお得に見えます。
しかし、60坪側に大きな法面があり、実際に建物や駐車場へ使える範囲が限られていれば話は変わります。
旗竿地なら通路部分も土地面積へ入りますし、セットバックが必要な土地では使える範囲が変わることもあります。
坪単価を見るときほど、面積の数字ではなく「その土地をどう使えるか」まで確認してください。
分譲地の諸費用を確認する
分譲地を買うときに必要なお金は、販売価格だけではありません。
仲介手数料、登記関係費用、ローン関係費用、水道関係費用などが加わる可能性があります。
物件によって必要な費用は違うため、最初から項目ごとに確認しておきましょう。
仲介手数料は売主で変わる
分譲地だから仲介手数料が必ず必要というわけではありません。
不動産会社が売主と買主の間に入り、媒介する取引では仲介手数料が発生することがあります。
一方、住宅会社や不動産会社などが自ら売主となり、その売主から直接購入する取引では、その会社との売買について通常の仲介手数料が発生しないケースがあります。
つまり、同じ3,000万円の土地でも、取引形態によって土地取得時の総額が違ってくるわけです。
仲介手数料には法令に基づく上限があります。
売買価格が400万円を超える一般的な取引では、買主側の上限額を計算する速算式として売買価格×3.3%+6万6,000円が使われますが、これはあくまで上限額であり、必ずその金額を支払うという意味ではありません。
仲介手数料の上限については、国土交通省が不動産取引の仲介手数料に関する案内を公開しています。(出典:国土交通省「不動産取引に関するお知らせ」)
分譲地を比較するときは、売主と取引態様を確認してください。
土地価格が同じでも、売主から直接購入する物件と仲介物件では、取得時に必要な費用が変わる可能性があります。
土地購入全体の諸費用については、土地購入の諸費用と仲介手数料をまとめた記事で詳しく解説しています。
仲介手数料ゼロだけで決めない
仲介手数料が不要なら、それ自体は購入者にとって分かりやすいメリットです。
ただし、「仲介手数料がないからこの土地が安い」とは限りません。
土地価格そのもの、造成状況、水道負担、外構条件、建築条件などを含めて比較する必要があります。
逆に、仲介手数料が必要な土地でも、立地や土地価格、建築自由度まで考えれば魅力的なこともあります。
一つの費用だけを切り取らず、最終的な総額で見ましょう。
登記にも費用がかかる
土地を取得すると、所有権移転登記などに関わる費用が発生します。
住宅ローンを利用して土地へ抵当権を設定する場合は、その登記に関する費用も考える必要があります。
司法書士への報酬や登録免許税など、土地代とは別に現金が必要になることがあります。
金額は土地の評価額や登記内容などで変わるため、広告に書かれた土地価格から一律に計算できるものではありません。
ローンの手数料も確認する
土地を住宅ローンや土地先行融資などで購入するなら、金融機関に支払う事務手数料や融資に伴う費用が発生する場合があります。
土地を先に決済し、建物完成まで期間が空く場合は、融資の実行方法も確認が必要です。
土地代だけなら予算内でも、土地決済から建物完成までの資金の流れを入れると、必要な自己資金が増えることがあります。
特に注文住宅は「土地購入の日」と「家が完成する日」が別なので、資金計画を一枚の表にしておくと分かりやすいですよ。
水道費用は物件ごとに違う
分譲地の諸費用で見落としやすいのが水道です。
道路も宅地も完成していると、すぐに無料で水道が使えるような印象を持ちますが、実際の負担内容は物件や自治体によって異なります。
契約前に「水道関係はいくらですか」と一言確認するだけでなく、何の費用が含まれているのかまで聞いてください。
水道引き込み状況を見る
最初に確認したいのは、水道管がどこまで施工されているかです。
道路内の本管までなのか、宅地内まで引き込まれているのか、メーターまで設置されているのかで、その後の工事が変わります。
宅地内へ水道管が入っていても、建物の位置まで配管する宅内工事は別になることがあります。
このため「上下水道完備」という広告表現だけで判断せず、購入者が負担する範囲を見積書や販売条件で確認してください。
水道負担金が必要な場合
地域によっては、水道加入金、分担金、負担金などの名称で費用が必要になることがあります。
名称や制度、金額は自治体や口径などによって異なります。
また、開発事業者がすでに負担して販売価格へ反映している場合もあれば、購入者が別途支払う条件になっている場合もあります。
ここは全国一律ではありません。
だからこそ、分譲地の価格表を見るときは「水道負担金込みなのか、別なのか」を確認したいところです。
水道管が見えていることと、水道関連費用がすべて支払済みであることは別です。
引き込み位置、管の口径、メーター、加入金、宅内配管などを分けて確認してください。
水道管の位置も大切
水道費用だけでなく、引き込み位置が間取りへ影響することもあります。
キッチン、浴室、洗面、トイレをどこへ配置するかによって、建物内外の配管経路が変わります。
もちろん設計で対応できるケースが多いですが、土地契約前から建物プランを重ねておけば、付帯工事を把握しやすくなります。
土地と建物を別々に考えるより、早い段階から一つの計画として見る方が失敗しにくいでしょう。
造成費用と地盤改良は別
分譲地で特に誤解されやすいのが、「造成済みなら地盤改良も不要なのでは」という点です。
造成と、建物を支えるための地盤対策は同じものではありません。
見た目がきれいな宅地でも、建物計画に応じた地盤調査の結果、改良工事が必要になる場合があります。
造成済みでも地盤調査する
造成は、土地の高さや形を住宅地として利用しやすい状態へ変える工事です。
一方、地盤調査は、実際に建てる住宅を支えられる地盤かを確認するものです。
元田んぼや畑だった場所、盛土された土地だから必ず地盤改良が必要というわけではありません。
逆に、昔から宅地だったから絶対に改良不要とも言えません。
建物位置や重量、地層などを踏まえて判断します。
私の土地も元々は田で、建築前の地盤調査を経て地盤改良を行いました。
分譲地の地盤について詳しく知りたい場合は、分譲地の地盤改良費と元田んぼ・造成地の注意点も参考にしてください。
地盤改良費は予備費を考える
土地契約前の段階では、最終的な建物位置が決まっておらず、正確な地盤改良内容まで確定できないことがあります。
その場合、資金計画では一定の予備費を見ておく考え方があります。
「改良が出なければ予算が余る」という状態と、「改良が出たら予算オーバー」という状態では、家づくりの安心感がかなり違います。
分譲地だから地盤費用をゼロで置くのではなく、見積もり上でどのように扱われているかを確認してください。
擁壁や高低差も確認する
造成済みの分譲地でも、道路との高低差や擁壁がある区画では、その後の外構計画へ影響することがあります。
駐車場をつくるために土を削る、玄関まで階段を設ける、土留めが必要になるといったケースです。
逆にフラットな区画なら、駐車場やアプローチをつくりやすい場合があります。
同じ分譲地の中で土地価格が違う場合、方角だけではなくこうした造成条件も見てください。
外構費用まで含めて比較する
分譲地の総額を考えるうえで、かなり大きな金額になりやすいのが外構です。
土地と建物の契約に意識が集中して、外構は最後に残った予算で考えようとなりがちですが、実際には暮らしに直結します。
駐車場、アプローチ、フェンス、門柱、植栽まで土地選びの段階から考えておきたいところです。
角地は外構が増えることもある
角地は二方向が道路に面するため、開放感を得やすく、駐車計画の選択肢が増える場合があります。
その反面、道路から見える外周も増えます。
プライバシーを確保するためにフェンスや植栽を増やせば、その分だけ外構費用も増える可能性があります。
南道路の区画でも、大きな窓の前を人や車が通るなら、目隠しが欲しくなるかもしれません。
つまり、土地の人気と外構費は別の話です。
区画価格だけでなく、希望する暮らし方を実現する外構まで載せて比較してみてください。
分譲地独自の外構条件を見る
住宅会社が開発した分譲地や街並みを重視する分譲地では、外構について条件が設けられることがあります。
植栽の本数、フェンスの形、道路側の仕上げ、建物の後退距離などです。
街並みをきれいに保つためには意味がありますが、自分が想定していた最低限の外構では済まない場合があります。
土地契約前に、建築条件だけでなく外構条件も確認すると安心です。
管理費がある分譲地も確認
分譲地によっては、共有施設や街区内設備などに関して管理費や維持費の負担が設定されていることがあります。
すべての戸建て分譲地に管理費があるわけではありません。
だからこそ、毎月または毎年支払う費用があるのか、自治会費などとは別なのかを購入前に確認してください。
一回だけ払う土地代と違い、継続費用は長く住むほど積み重なります。
外構を後回しにしすぎない
外構は入居後に追加できるものも多いですが、全部を後回しにすると生活が不便になることがあります。
車を停める場所、玄関までの通路、雨水排水、隣地との境界、道路からの視線などは入居初日から関係します。
私の家でも建物だけではなく、駐車場や植栽、中庭を含めて計画しました。
家の外側へどこまで予算を使うかによって、土地と建物に使える金額も変わります。
分譲地の総額を計算する方法
ここまで見てきた費用を、一度同じ表へ入れてみましょう。
私は、分譲地と一般の土地を比べるなら「土地価格」と「坪単価」の二つだけで比較せず、建築を始めるまでと完成までに必要な費用を並べる方法が分かりやすいと思っています。
| 費用項目 | 分譲地での確認点 | 一般の売地での確認点 |
|---|---|---|
| 土地価格 | 造成や整備費が反映されている場合がある | 現況のまま販売される場合もある |
| 仲介手数料 | 売主直販なら不要となる場合がある | 仲介物件なら発生する場合がある |
| 水道 | 宅地内まで整備済みか確認 | 引き込み工事が必要な場合がある |
| 造成 | 多くが完了していても条件確認が必要 | 盛土や擁壁などが必要な場合がある |
| 地盤改良 | 造成済みでも別途必要になる場合がある | 地盤調査結果で判断 |
| 外構 | 街並みルールや指定条件を確認 | 比較的自由に計画できる場合がある |
| 登記など | 土地取得に応じて発生 | 土地取得に応じて発生 |
土地取得総額を最初に出す
まず計算したいのが、土地を自分のものにして建築へ進めるまでに必要な金額です。
土地代に、仲介手数料、登記関係、ローン関係、水道関係、必要な造成などを加えます。
ここまで出すと、広告価格が安かった土地ほど総額でも安いとは限らないことが見えてきます。
逆に分譲地も、販売価格に多くの工事が含まれているなら、その内容を金額と一緒に評価できます。
建物が入るか確認してから判断する
土地総額が分かったら、次はその土地へ希望する建物を入れてみます。
これはかなり大事です。
土地が安くても、希望する家を建てるために建物を小さくする必要があるなら、その土地があなたにとって本当にお得なのかは分かりません。
駐車場を3台取りたい、中庭が欲しい、平屋にしたい、大きなLDKにしたいなど、希望条件によって必要な土地は変わります。
土地を契約してから「希望の間取りが入らない」と分かる順番は避けたいところです。
土地を決める前に簡易プランと概算建物見積もりを重ねるだけでも、判断材料はかなり増えます。
最後は家づくり総額で比べる
最終的に見る金額は、土地だけではありません。
土地取得総額+建物工事費+地盤改良+外構+付帯工事+登記やローンなどの諸費用まで含めた家づくり全体の金額です。
私の自宅でも、建物本体価格だけで約4,999万円でしたが、オプションなどを含む建築工事費は7,260万円まで増えました。
さらに土地取得やその他の費用があります。
これは私の家だけの実例ですが、「最初に見た一つの価格」と「最後に必要になる総額」は別物だということがよく分かりました。
積水ハウスの分譲地を比べる方法
積水ハウスを候補にしているなら、一般の仲介土地だけでなく、積水ハウスが扱う分譲地が候補に入ることもあります。
その場合も、「住宅会社の分譲地だから高い」「仲介手数料がないから安い」と一つの条件だけで決めるのではなく、同じ条件までそろえて比較してみてください。
仲介手数料の有無を確認する
積水ハウス側が売主となる自社分譲地では、一般的な仲介土地のような仲介手数料が不要となる物件があります。
これは土地価格が高いか安いかを比較するときに見逃したくないポイントです。
例えば一般の土地の方が販売価格は安くても、仲介手数料や水道引き込み、造成などを加えると差が縮まる可能性があります。
もちろん、物件ごとに取引態様や販売条件は異なります。
積水ハウスの分譲地については、コモンステージなど積水ハウスの分譲地の特徴と注意点でも詳しく解説しています。
建物と土地を同時に見る
ハウスメーカーの分譲地を検討する利点の一つは、その土地へ建てる住宅と合わせて検討しやすいことです。
土地だけを先に決めるのではなく、建物の大きさ、駐車台数、庭、外構、地盤などを一緒に見られます。
特に積水ハウスで建てたいと考えている場合、土地契約前に建物まで含む概算総額を確認できれば、土地に予算を使いすぎる失敗を避けやすくなります。
積水ハウスを候補にしているなら、土地価格だけの比較で終わらせないでください。
一般の仲介土地と積水ハウスの分譲地について、仲介手数料、水道、造成、地盤、外構、建物を同じ範囲まで含めた総額で比べると判断しやすくなります。
土地へ予算を使いすぎない
立地の良い分譲地を見ると、「土地は変えられないから、少しくらい予算を超えても」と考えたくなります。
これは私もよく分かります。
ただ、土地へ予算を寄せすぎると、建物でやりたかったことを次々に削ることになるかもしれません。
逆に建物優先で土地条件を落としすぎると、通勤や生活利便性で後悔する可能性があります。
大切なのは土地と家を別々の買い物にしないこと。
家づくり全体に使える金額から、土地、建物、外構、諸費用へいくら配分できるのかを考えてください。
高い分譲地を見極めるポイント
分譲地の値段が周辺より高くても、それだけで候補から外す必要はありません。
反対に、整備済みだから高くても仕方ないと無条件に納得する必要もありません。
価格差に見合う内容があるのか、一つずつ見ていきましょう。
含まれる工事を確認する
まず販売担当者へ、土地価格のほかに購入者が負担する工事や費用を確認します。
水道、造成、擁壁、境界、地盤、外構、各種負担金などです。
「土地代以外には何が必要ですか」と聞くだけでなく、建物を完成させるまでの項目を住宅会社にも見てもらうのがおすすめです。
土地の売主は土地の費用を把握していても、あなたが建てたい住宅に必要な建築側の費用まで確定できるとは限りません。
土地と住宅、両方の視点が必要です。
安い区画にも理由がある
同じ分譲地なのに、一つだけ安い区画があることもあります。
旗竿形状、北道路、高低差、変形地、ゴミ置き場の近く、電柱位置など、価格差につながる条件があるかもしれません。
ただし、その条件があなたにとって問題にならなければ、むしろ候補になることもあります。
北道路でも南側へ庭を確保できれば暮らしやすい場合がありますし、旗竿地でも道路から距離を取れることを好む人もいます。
価格差の理由を知ったうえで、自分の間取りに影響するかを判断するのが大切です。
価格差を建物へ換算する
土地で数百万円の差があるときは、「高い、安い」だけではなく、その差額で家の何ができるかも考えてみてください。
外構、設備、窓、収納、太陽光など、家づくりでは数十万円から数百万円単位の選択が続きます。
立地へ予算を使うのか、建物へ使うのか。
ここには正解がありません。
あなたと家族が、毎日の暮らしで何を優先したいかが答えになります。
分譲地の価格に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 分譲地の坪単価は一般の土地より高いですか?
A. 高く見えることはありますが、分譲地だから必ず割高とは限りません。
道路、側溝、上下水道、造成などがすでに整備され、その費用が販売価格へ反映されている場合があります。
一般の売地で購入後に同様の工事が必要なら、最終的な土地関連総額では価格差が縮まることがあります。
Q2. 分譲地なら仲介手数料はかかりませんか?
A. 分譲地という名称だけでは判断できません。
売主から直接購入する取引では通常の仲介手数料が発生しないケースがありますが、不動産会社が媒介する物件では仲介手数料が必要になることがあります。
販売資料に記載された売主と取引態様を確認してください。
Q3. 分譲地なら水道引き込み費用は不要ですか?
A. 必ず不要になるわけではありません。
宅地内まで水道管が整備されていても、水道加入金や負担金、建物までの宅内配管などが別途必要になる場合があります。
水道がどこまで施工済みで、購入者が何を負担するのかまで確認することが大切です。
Q4. 造成済みの分譲地でも地盤改良費はかかりますか?
A. 地盤調査の結果によっては必要になる場合があります。
造成と地盤改良は同じ工事ではありません。
きれいに造成された宅地でも、建物位置や地層、建物重量などによって地盤補強が必要になる可能性があります。
Q5. 分譲地が高いか安いかは何で判断すればいいですか?
A. 土地の販売価格ではなく、希望する家を完成させるまでの総額で比べるのが分かりやすいです。
仲介手数料、水道、造成、地盤改良、外構、登記、ローン関係費用などを含め、一般の売地と同じ範囲までそろえて比較してください。
さらに希望する建物が実際に入るかを確認すると、その土地の本当の価値を判断しやすくなります。
分譲地は土地と建物の総額で選ぶ
分譲地の価格や坪単価が一般の土地より高く見えるのは、道路、上下水道、側溝、造成など、住宅地として使いやすくするための工事が先に行われていることが理由の一つです。
だから、未整備の土地と完成済みの分譲地を坪単価だけで比べると、本当の価格差が見えないことがあります。
確認したいのは、土地価格、仲介手数料、水道関係費用、造成、地盤改良、外構、登記、ローン関係費用まで含めた金額です。
さらに、その土地へあなたが希望する家を建てたときの建物価格まで加えてください。
ここまで見ると、「土地は安かったけれど追加工事が多い」「分譲地の坪単価は高いけれど整備済みで総額差は小さい」といった違いが見えてきます。
積水ハウスを候補にしている場合、自社分譲地では取引条件によって一般の仲介土地とは費用構成が異なることもあります。
そのため、一般の土地と積水ハウスの分譲地を比べるなら、土地価格だけではなく、仲介、水道、地盤、外構、建物まで含めて同じ条件で比べるのがおすすめです。
私は実際に土地を購入し、積水ハウスで家を建てたからこそ、土地選びは「一番安い土地を探す作業」ではなく、「自分が建てたい家を無理のない総額で完成させられる土地を探す作業」だと感じています。
具体的な分譲地を見つけていて、積水ハウスで建てる場合の土地と建物を合わせた金額を知りたいなら、展示場への訪問や公式への問い合わせをする前に、すまつなへ相談してください。
土地の販売価格だけでは分からない部分まで含め、どのような総額になりそうかを確認できるよう積水ハウス側への橋渡しを行います。






