シャーメゾンを建てるなら?敷地60坪・100坪、戸数・階数別の考え方を解説

こんにちは。

住まいをつなぐ「すまつな」運営者の北川です。

私は元店舗経営者として複数の店舗を運営してきた経験があり、現在は事業の視点も持ちながら、このメディアを通じて家づくりや土地活用を考える方々をサポートしています。

親から受け継いだ土地や、新しく取得した土地を活用して、積水ハウスの「シャーメゾン」を建てようかと検討し始めているあなた。

いざ事業計画のたたき台を作ろうと思っても、「自分の土地にはどれくらいの規模の建物が建つのか?」と悩むことはありませんか。

「何階建てで、何戸にするのが一番現実的で、将来にわたって利益を残せるのか?」と、頭を抱えてしまうことも多いはずです。

賃貸経営という大きな決断において、失敗は許されませんよね。

特に、20代後半から40代という働き盛りの世代が、自分たちの資産形成や将来の備えとしてアパート経営を考える場合、目先の「なんとなく建ちそうだから」という理由だけで階数や戸数を決めてしまうのは、あまりにも危険です。

大切な家族の未来を守るための投資ですから、しっかりと根拠のある計画を立てる必要があります。

この記事では、積水ハウスで実際に自宅を建て、その圧倒的な性能とサポート力を日々の暮らしの中で肌で感じている現役オーナーの私が、シャーメゾンを建てる際の「敷地面積(60坪・100坪)」や「階数(2階〜5階建て)」に応じた現実的な考え方を、分かりやすく解説します。

実際に積水ハウスの家に住んでみて、「家って、ここまで気持ちを変えてくれるんだ」と心から感じています。

家の中の空気が気持ちよく、外から帰ってくるたびにほっとする感覚は、何物にも代えがたい安心感があります。

この感動を、これから賃貸経営を始めるあなたにも知っていただき、入居者の方に提供できるオーナーになってほしいと願っています。

ただの間取りのプラン集ではなく、法規制や収益性、そして将来建物を手放す時などの出口戦略までを見据えた、本当に価値のある事業計画の立て方をお伝えします。

この内容を知っておけば、ハウスメーカーとの打ち合わせで主導権を握り、後悔のない選択ができるはずです。

記事のポイント

  • シャーメゾンを新築する際の基本的な事業計画の考え方
  • 60坪や100坪といった敷地面積ごとの現実的な戸数と収益モデルの違い
  • 2階建てから5階建てまで、各階層が持つ強みと選ぶべき基準
  • 「建てられるか」ではなく「長期的な収支が合うか」を判断する重要性

シャーメゾンを建てる前の基本知識

具体的な坪数や階数の話に入る前に、まずはシャーメゾンを建てるにあたっての「大前提」となる考え方をお伝えします。

ただアパートを建てるのではなく、長期的な資産としてどう捉えるかが成功の鍵を握ります。

シャーメゾン新築の事業計画とは

シャーメゾンの新築を計画するということは、単に「土地が空いているから、そこに収まるアパートを建てる」という表面的な建設工事の発注ではありません。

それは、数十年先まで見据えた、あなたと家族のための「壮大な不動産事業の立ち上げ」に他なりません。

事業計画のたたき台を作るとき、多くの初心者オーナーは「建築費は全部でいくらかかるか」「満室時の表面利回りは何パーセントになるか」という、目先の分かりやすい数字ばかりを気にしてしまいがちです。

しかし、積水ハウスが提案するシャーメゾンでの賃貸経営は、そうした短期的な思考とは一線を画しています。

現在の日本は人口減少社会に突入しており、安易に建てられた魅力のないアパートはすぐに淘汰される時代です。

空調が快適で、花粉の時期も以前より過ごしやすくなったと感じるような、住む人の健康と心地よさを守る高い性能が、これからの賃貸住宅には求められています。

下記のデータを見ても、全国的に空き家率が上昇傾向にあることは明らかであり、賃貸市場の競争は年々激しさを増しています。

(出典:総務省統計局『住宅・土地統計調査』

このような厳しい環境の中で勝ち残るためには、その土地の法的な制約(建蔽率や容積率)を正確に把握することが大切です。

その上で、「どんな人が、どんな暮らしを求めてこの街に住むのか」という、地域の賃貸需要を徹底的に調査し考えることが絶対に欠かせません。

住む人の顔が思い浮かばないような曖昧な計画では、数年後に必ず空室に悩まされることになります。

そして最も重要なのは、将来にわたって入居者から選ばれ続け、家賃が下がりにくい物件を作ることです。

新築時の家賃がずっと続くわけではありません。

建物の老朽化とともに家賃を下げるしかなくなる一般的なアパートとは違い、シャーメゾンは高い居住性能やデザイン性という「付加価値」を武器に、家賃の下落を最小限に食い止める力を持っています。

初期投資としての建築費の安さだけを見るのではなく、10年後、20年後の修繕費用や、最終的に物件を手放す際(あるいは相続する際)の資産価値までを含めた、長期的なお金の流れがどう推移するのかを厳格に見極める必要があります。

これこそが、シャーメゾン新築の事業計画の根幹なのです。

あなたはどう感じますか?

目先の利益だけを追うのか、それとも将来の安心を買うのか。

この最初の意識の違いが、賃貸経営の成否を大きく分けることになります。

実際に積水ハウスで建てた我が家は、開放感があり、家にいるだけで気分が上がる空間になりました。

入居者にも同じように「毎日の暮らしの満足度が高い」と思ってもらえる物件を作ることが、長期的な安定経営に直結します。

◆北川のワンポイントアドバイス

賃貸経営は、建物が完成して引き渡しを受けた日がゴールではありません。

むしろ、入居者が入り始めてからが本当のスタートです。

だからこそ、最初の事業計画の段階で「もし想定外の空室が出たらどうやって資金繰りをするか」「10年後、20年後の外壁塗装や設備交換の費用はどこから捻出するか」といったマイナスのシナリオまでしっかりと組み込んでおくことが、長期安定経営の最大の秘訣だと私は考えています。

良い話ばかりをする営業担当者には注意が必要です。

目先の利回りではなく、20年、30年先の資産価値を見据える。賃貸経営は建物が完成した日がゴールではなく、本当のスタートです

シャーメゾンがなぜ長期的な資産として強いのか、その根本的な理由については、積水ハウスのシャーメゾンで賃貸経営するメリットを徹底解説の記事で詳しく解説しています。

あわせてお読みいただくことで、事業計画の「芯」がより強固になります。

シャーメゾンのアパートとマンション

土地の性格で見極める2つの方向性。低層モデルのアパートと中高層モデルのマンションの比較

街を歩いていると、「シャーメゾン」という上品なロゴが付いた賃貸物件をよく見かけると思います。

一見するとどれも同じように綺麗で高級感がありますが、実は大きく分けて二つの明確な種類が存在することをご存知でしょうか。

事業計画を立てる上で、自分の土地がどちらの種類に適しているのかを理解することは非常に重要です。

まず一つ目は、一般的に2階建てなどで「軽量鉄骨造」を採用している比較的低層の物件です。

これらは市場において「シャーメゾン アパート」として親しまれています。

アパートというと少し安っぽい響きに聞こえるかもしれませんが、シャーメゾンの場合は全く異なります。

閑静な住宅街の景観に美しく溶け込むようにデザインされており、まるで立派な戸建て住宅が並んでいるかのような落ち着いた雰囲気を醸し出します。

戸建て住宅と同じような温かみのある住環境を提供できるのが最大の特徴であり、初期投資のハードルも比較的に抑えやすいため、初めて賃貸経営に乗り出す方にとっても計画しやすいモデルと言えます。

一方で、二つ目は3階建て以上の都市部や幹線道路沿い、あるいは商業地によく見られる物件です。

こちらは堅牢な「重量鉄骨造」を採用しており、デザイン性の高い中高層物件として「シャーメゾン マンション」という確固たる地位を確立しています。

ホテルのようなカーペット敷きの内廊下、間接照明が美しい重厚感のあるエントランス、そして防犯カメラやオートロックなどの高度な防犯設備を備え、周辺の一般的な賃貸物件とは一線を画す上質な仕様になっています。

当然、建築費用は高くなりますが、その分だけ高い家賃を狙うことができ、土地の容積率を最大限に活用して大きな収益を生み出すことが可能です。

あなたが所有する(あるいは購入を検討している)土地が、緑豊かなのどかな住宅街にあるのか、それとも駅前の賑やかで利便性の高い場所にあるのか。

あるいは、敷地の広さや法律上の制限がどうなっているのか。

これらの条件によって、アパートタイプにして落ち着いた暮らしを提供するのか、マンションタイプにして土地の持つ力を極限まで引き出すのか、自分たちに合った家づくりの方向性を考えるための進むべき道が大きく変わってきます。

まずは、ご自身の土地が持つ性格を冷静に見極めることが、適切な規模や戸数を決定するための第一歩となります。

敷地面積別の現実的な規模と戸数

敷地面積ごとの現実的な選択。2階建て・4戸が王道の60坪の現実と、3階建て以上で収益を最大化する100坪のポテンシャル

ここからは、多くの方が実際に直面する「60坪」と「100坪」という二つの代表的な敷地面積を例に挙げて、具体的にどれくらいの規模のシャーメゾンが建つのか、そしてどのような収益モデルが描けるのか、より現実的な予測を見ていきましょう。

シャーメゾンを60坪で建てるなら現実的な4戸

約60坪(約200平方メートル)という広さは、都市近郊から地方の郊外にかけて、日本の住宅市場で最も一般的によく見られる土地のサイズです。

親から相続した実家の跡地などが、ちょうどこのくらいの広さであるケースも多いでしょう。

この広さの土地でシャーメゾンを建てる場合、法規制が計画の骨格を厳格に定めます。

例えば、一般的な住宅地でよくある「建蔽率60%、容積率200%」の地域を想定してみましょう。

建蔽率60%を最大限に活用した場合、1フロアあたりの建築可能な面積は約36坪(約120平方メートル)となります。

ここで重要になるのが、どのような間取りを作るかです。

現代の賃貸市場において、入居者として最も安定感があり、かつ高い家賃を払ってくれるのは、20代〜40代の共働きカップルや子育てファミリーです。

彼らに選ばれるようなゆとりある1LDKから2LDKを提供するためには、1戸あたり約40〜50平米(約12〜15坪)の専有面積を確保することが理想的です。

階段や廊下などの共用部分の面積を差し引くと、1フロア36坪のスペースに配置できるのは、現実的に考えて「2戸」が限界となります。

これを2階建てのアパートとして計画した場合、建物全体での総戸数は「4戸」という計算になります。

つまり、シャーメゾンを60坪の土地に計画する場合、「2階建て・4戸」の構成が、土地の空間を無駄なく使い切りつつ、居住者の快適性を最高レベルで確保できる、無理のない、暮らしやすい間取りになるように設計されています。

これがまさに王道の最適な答えと言えるのです。

この「1フロア2戸」という構成には、設計上の大きなメリットがあります。

それは、全戸を「角部屋」に設計することが非常に容易になるという点です。

全ての部屋に二方向以上の窓を設けることができるため、採光や風通しが抜群に良くなります。

隣の部屋と接する壁の面積も減るため、プライバシーや音の問題も大幅に軽減されます。

我が家でも実感していますが、周囲の目を気にしすぎず、のびのび暮らせる環境は、長く住み続ける上で非常に重要なポイントです。

カーテンを閉めなくても安心して暮らせる生活がとても快適で、賃貸住宅であってもこうした戸建てのような安心感を提供できれば、入居者はなかなか退去しません。

これは、周辺にある薄暗い中部屋を抱えた古いアパートに対して、圧倒的で強力な差別化の要因となります。

初めて賃貸経営に挑戦する現役世代のオーナーにとって、この「60坪で4戸」という小規模な構成は、初期投資(銀行からの借入額)を相対的に低く抑えることができるため、過度な返済リスクを避けつつ、手堅く毎月の家賃収入を得るための素晴らしい第一歩になります。

決して派手な利益にはならないかもしれませんが、夜も安心して眠れる堅実な資産形成の形として、私はこの規模感を強くおすすめします。

元店舗経営者として様々な投資判断をしてきた経験から見ても、手堅く確実な一歩を踏み出すことは、事業を長く続けるための鉄則です。

シャーメゾン100坪での収益モデル

一方、敷地面積が100坪(約330平方メートル)という規模に達すると、事業計画の選択肢は一気に広がりを見せ、よりダイナミックで高収益な事業の仕組みを作ることが可能になります。

同じく建蔽率60%・容積率200%の条件で試算してみると、1フロアあたりの最大建築面積は60坪(約200平方メートル)にもなり、容積率の限度である延床面積200坪まで、建物を上方に伸ばしていく余裕がたっぷりと生まれます。

100坪という十分な広さの土地があれば、単なる2階建てのアパートで終わらせてしまうのは非常にもったいないと言えます。

地域の賃貸需要にもよりますが、基本的には3階建て以上の「シャーメゾン マンション」へと計画の規模を広げていくことを強く推奨します。

例えば、1フロアにゆったりとした広さの3〜4戸を配置し、これを3階建てで構成すれば、総戸数9〜12戸の立派な中規模マンションが成立します。

ここまでくると、毎月の家賃収入の額も格段に跳ね上がり、一つの事業として強固な柱になり得ます。

さらに、100坪という広さは、建物の配置や空間の使い分けにおいてもオーナーに圧倒的なゆとりをもたらしてくれます。

地方都市や郊外エリアでは車社会であることが多く、住む人が車を複数台所有しているケースも珍しくありません。

100坪あれば、入居者全員分の十分な数の駐車場を敷地内に確保することが容易になります。

さらに、建物を道路境界から少し後退させて配置することで、外部からの視線を遮りプライバシーを保護する「前庭(アプローチ)」を設ける余裕も生まれます。

ここで大きな武器となるのが、積水ハウスが得意とする「5本の樹」計画を取り入れた環境に配慮した外構や植栽の計画です。

コンクリートとアスファルトだけの殺風景な駐車場ではなく、地域の気候風土に合った美しい木々を配置し、夜には柔らかな間接照明でライトアップする。

こうした緑豊かなアプローチは、物件全体の「品格」を劇的に底上げし、入居者に「ここに住みたい」という強烈な憧れを抱かせます。

結果として、周辺の相場よりも明らかに高い上質な家賃設定であっても、常に入居待ちが出るような人気物件を作り上げることが可能になるのです。

また、最上階をオーナーご自身の広々とした自宅にする「賃貸併用住宅」を計画する場合でも、100坪あれば賃貸部分の収益性を大きく犠牲にすることなく、理想の暮らしを実現できるでしょう。

我が家も積水ハウスで建てたことで、毎日の暮らしの満足度が高い生活を手に入れました。

自宅部分にもこうした高い品質を取り入れることで、家が心地よい安らぎの場所に変わる喜びを、あなたにもぜひ味わっていただきたいです。

土地が持つ潜在的な収益力を爆発的に引き出せるのが、100坪規模の最大の強みです。

積水ハウスの賃貸住宅がなぜ入居者から選ばれ、高い収益性を長期にわたって維持できるのか。

そのブランド力の源泉や、建築後の手厚いサポート体制の全貌については、シャーメゾンとは?積水ハウスの賃貸住宅ブランドとアパート経営の特徴を解説をご覧ください。

100坪の土地活用を考える上で、非常に参考になるはずです。

階数別シャーメゾンの最適な選択

敷地の広さについて理解した後は、建物の「高さ(階数)」について深掘りしていきましょう。

シャーメゾンは、2階建てから5階建て以上の中高層ビルまで、階数ごとに異なる入居者を想定し、それぞれに最適化された高度な技術と商品ラインナップを持っています。

あなたの土地の条件と事業目的に最も合致する階数を見極めるための基準をお伝えします。

シャーメゾン2階建ての空間効率

シャーメゾン2階建ての強み。圧倒的な静けさ、空間の自由度、将来の柔軟性を備えた妥協のない戸建て品質

都市計画法によって「第一種低層住居専用地域」に指定されているような、建物の高さや容積率に対する制限が極めて厳しい閑静な住宅街。

こうしたエリアで主力を担うのが、シャーメゾンの2階建て商品(代表例として「プロヌーブ」など)です。

周囲には立派な戸建て住宅が立ち並んでいる環境ですから、そこに無機質な巨大な箱のようなアパートを建ててしまえば、街の景観を破壊し、近隣住民からの反感を買うことになりかねません。

2階建てのシャーメゾンには、周辺のスケール感と見事に調和する、邸宅のような洗練された外観デザインが強く求められます。

2階建てモデルの最大の魅力であり強みは、限られた高さや敷地面積の中であっても、入居者にとって独立性の高い、極めて快適な居住空間を確保できることにあります。

積水ハウスは長年にわたり、高級注文住宅の分野で圧倒的な実績を誇っています。

プロヌーブなどの2階建てシャーメゾンには、その戸建て住宅事業で蓄積されてきた「安全・安心・快適な住まい」を提供するためのノウハウが、惜しみなく色濃く反映されているのです。

例えば、外壁の優れた断熱性や気密性、そして後述する上階からの床衝撃音を一般的な鉄骨造の約2分の1に低減する「シャイド55」などの高遮音床システムが標準的に組み込まれています。

これにより、賃貸住宅でありながら分譲の戸建てに匹敵する静かで快適な品質を提供します。

また、一般的な木造アパートとの決定的な違いは、その強靭な鉄骨構造にあります。

木造の場合は構造上どうしても室内に柱や壁を多く設ける必要がありますが、積水ハウスの鉄骨システムを使えば、柱や壁の制約を大幅に減らすことができます。

これにより、現代の入居者が強く好む、広々として開放的なリビング空間や、大容量のウォークインクローゼットなどの収納スペースを容易に確保することが可能になります。

さらに、20代から40代の若いオーナーの場合、「今は賃貸として貸し出すけれど、将来的には子供の家族が住むかもしれない」といった将来のライフスタイルの変化を見据えている方も多いでしょう。

そうした将来的な大規模な改修や住み替えの対応のしやすさという点でも、戸建て品質で作られたこの2階建てモデルは、非常に柔軟な選択肢だと言えます。

シャーメゾンの3階建てにエレベーターは必要か

容積率に比較的余裕があり、建物の高さを出せる都市部や幹線道路沿い、駅周辺のエリアなどで、土地の持つ力を飛躍的に高めてくれるのが、3階建ておよび4階建ての中層マンションモデル(代表例として「べレオ」など)です。

この規模の事業計画を練る際に、オーナーが必ず直面し、そして事業の成否を決定づけると言っても過言ではない極めて重要な選択があります。

それは、「シャーメゾンの3階建てに、費用のかかるエレベーターを設置するべきかどうか」という問題です。

3階・4階建ての鍵。エレベーターは空室リスクの排除、価値の逆転、間取りの自由度をもたらす必須の投資

現在の建築基準法では、3階建て以下の共同住宅におけるエレベーターの設置義務は原則としてありません。

そのため、少しでも初期の建築費用を安く見せたい建築会社からの提案や、将来の法定点検費用などの維持コストを削減したいというオーナーご自身の誘惑に負けて、3階建てであっても「階段のみ」で設計してしまうケースが、残念ながら市場には多々存在します。

しかし、実際に賃貸経営の最前線を見ている立場から言うと、この判断は長期的な収益を著しく損なう非常に危険な選択です。

想像してみてください。

シャーメゾンが住んでほしいと考える優良な入居者層は、20代後半から40代の共働き世帯や子育て真っ最中のファミリーです。

小さな子供をベビーカーに乗せての外出、週末のスーパーでの食料品や日用品の大量のまとめ買い、あるいは重いアウトドア用品の持ち運び。

こうした現代のライフスタイルにおいて、重い荷物を抱えながら毎日3階まで階段を昇り降りしなければならない生活は、物理的な負担があまりにも大きく、日々の多大なストレスとなります。

結果としてどうなるか。

入居者を募集する段階で、エレベーターのない3階の部屋は真っ先に候補から外され敬遠されます。

つまり、常に3階部分から空室が発生し、なかなか埋まらないという「常に空室になる危険性」を抱え込むことになるのです。

逆に、思い切ってエレベーターを設置した場合はどうなるでしょうか。

階段を昇るという最大のデメリットが消滅した瞬間、3階の住戸は「見晴らしが良く、外部からの視線や泥棒が侵入しにくいため防犯性が極めて高く、かつ玄関までのアクセスも容易な価値の高い住戸」へと、その魅力を劇的に転換させることができます。

初期費用として設置費用がかかり、共用部の面積が増えることによる容積率のロスといったデメリットは確かに存在します。

しかし、3階部分の高い入居率を長期にわたって維持できること、そして日本社会全体が高齢化する中で「段差のないバリアフリー対応の建物」としての物件全体の価値が向上し、年月が経っても家賃が下がりにくい効果を考慮する必要があります。

それらを含めれば、トータルの投資に対する費用対効果は圧倒的にプラスに寄与すると断言できます。

3階建てを建てるなら、エレベーターは「必須の投資」だと考えてください。

シャーメゾン4階建ての設計自由度

同じく中層マンションモデルである4階建ての領域に足を踏み入れると、積水ハウスの重量鉄骨造が持つ独自の柔軟な構造技術の真骨頂が、いかんなく発揮されることになります。

この独自の構造の最大の利点であり凄みは、1階から4階まで建物を垂直に貫通する「通し柱」を必要としない点にあります。

最大9mの幅を可能にする高強度の梁の採用などにより、各階ごとに間取りに合わせて柱の位置を極めて柔軟に変更できるという、圧倒的な設計の自由度を持っているのです。

この自由度の高さは、賃貸事業の計画において決定的な武器となります。

どういうことかと言うと、立地条件や住む人のニーズに合わせて、一つの建物の中に全く異なる用途や間取りをパズルのように組み込むことができるのです。

例えば、人通りの多い駅前の土地であれば、「1階部分は収益性の高い店舗や、車好きを狙ったビルトインガレージにして高い家賃を稼ぐ。

2階部分は身軽な単身者向けの1LDKを複数配置する。

そして日当たりの良い3階と4階部分は、長く住んでくれるファミリー向けのゆったりとした2LDKや3LDKにする」といった設計も可能です。

こうした非常に複雑な用途の要望に対しても、構造的な妥協や無理を一切することなく、美しく安全な建物を実現することが可能になります。

また、都市部に多い変形地(いびつな形の土地)や狭小地(狭い土地)であっても、この4階建てモデルは大きな力を発揮します。

建物の形状を敷地に合わせて柔軟に曲げたり、上階をせり出させる設計など上空への立体的な空間展開を駆使することができます。

これにより、法律が許す限りの実際に家賃を生み出す部屋の広さを限界まで大きくすることができます。

地価が非常に高い都市部において、初期の土地取得費や建築費を回収し、十分な利益を確保するためには、このような容積率の完全な活用と、限られた空間から最大限の利益を生み出す戦略的な設計が絶対に欠かせません。

4階建てのシャーメゾンは、まさにその要求に応えるための最強の選択肢と言えるでしょう。

シャーメゾン5階建ての収益最大化

さらに容積率の指定が大きい商業地域や近隣商業地域、あるいは特別な制度を活用できるような非常に大規模な敷地になってくると、シャーメゾンで「5階建て以上」の本格的な中高層賃貸住宅を建築するというダイナミックな選択肢が浮上してきます。

ここまで規模が大きくなると、もはや個人のささやかな土地活用の枠を完全に超え、その街のシンボルとしての役割を担う、本格的な不動産開発事業の様相を呈してきます。

5階建て以上のシャーメゾンを計画する際に非常に有効に機能するのが、階数ごとに明確に異なるターゲット入居者を設定する、間取りの工夫と戦略です。

単一の間取りばかりを作るのではなく、建物の高さを活かして収益源を多角化するのです。

5階建て以上の戦略。最上階、中層階、下層階で階層ごとにターゲットを変えて収益を最大化する

建物の階層 最適なターゲット層と戦略的な間取りの例
最上階(5階〜) 圧倒的な眺望と開放感を活かした、高所得のファミリー層向け大型プレミアム住戸。または、オーナーご自身のこだわりの自宅(最上階の特別室)。
中層階(3〜4階) 静かな環境を好む共働き世帯向けの、設備が充実した質の高い1LDK〜2LDK。安定した長期入居を見込む。
下層階(1〜2階) 外出が多く利便性や身軽さを重視する単身者向けの、コンパクトなワンルームや1K。戸数を増やして利益の最大化を図る。

このように、一つの巨大な建物内でターゲットを分散させることで、特定の層の需要が落ち込んだ際の危険を分散し、年間を通じて安定した満室稼働を目指すことができます。

また、5階建て以上の建築となると、日照権を守るための日影規制や、火災時の安全を確保するための耐火建築物の要求など、建築基準法上の極めて厳格な規制をクリアする必要があります。

積水ハウスでは、鉄骨3・4階建てで培われた堅牢な技術をさらに応用し、中高層向けの独自の高度な構造解析を行うことで、これらの厳しい規制をクリアしつつ、デザイン性と収益性を両立させた建物を生み出すことができます。

土地の収益力を限界のその先まで高めたいと考える方にとって、5階建て以上のシャーメゾンは最高の選択肢の一つとなります。

規模や戸数は収支が合うかで決める

成功する事業計画の絶対法則。規模は建つかではなく収支が合うかで決める。最適な融資額、家賃収入、税金・維持費用のバランス

ここまで、敷地面積ごとの現実的な規模感や、2階建てから5階建て以上の階数ごとの特徴と強みについて、かなり詳しくお話ししてきました。

しかし、この記事の最後として、そして現在アパート経営を検討しているあなたに最もお伝えしたい、極めて重要な結論があります。

それは、シャーメゾンを建てる際の最終的な戸数や階数は「法律的に、物理的にその土地に何階まで建てられるか」で決めるのではなく、「その土地で本当に長期的な事業収支が合うか(利益が残り続けるか)」という厳しい目で決めるべきだということです。

個別相談で最適な事業計画を作る

「容積率が余っているから、目一杯の5階建てを建てたほうが家賃収入が増えて儲かりそうだ」

素人感覚で規模の最大化を狙うと、このような安易な結論に飛びつきがちです。

しかし、もしそのエリアに、高い家賃を払ってでも5階建てのマンションに住みたいという需要が存在しなければどうなるでしょうか。

完成した直後は良くても、数年後には空室だらけとなり、毎月のローン返済にも窮する大きな負担の塊になってしまいます。

逆に、「多額の借金をするのは怖いから、とりあえず無難に2階建てのアパートにしておこう」と過度にリスクを恐れて規模を縮小しすぎると、本来その土地が持っていたはずの稼ぐ力を捨ててしまい、得られたはずの利益を取りこぼすことになります。

真に成功する事業計画とは、単純な足し算や掛け算ではありません。

あなたの土地の持つ力を冷徹かつ正確に評価し、周辺の賃貸需要(競合物件の状況、人口動態、企業や大学の有無など)を精緻に調査した上で考える必要があります。

「初期投資としての最適な融資額」と「見込める将来の家賃収入」、そして「長期間にわたる税金やメンテナンス費用」の三位一体のバランスが最も良くなる、理想の着地点を見つけ出す作業なのです。

これは非常に高度なパズルのようなものです。

そのためには、ネット上にある一般的なカタログや間取りのプラン集をただ漫然と眺めているだけでは、絶対に正解には辿り着けません。

敷地の物理的な条件、複雑な建築の法律、地域のリアルな賃貸需要、そして何よりご自身の現在の財務状況や将来のライフプランまでを総合的に加味した、あなただけの「個別の事業計画」を作成することが不可欠なのです。

◆北川のワンポイントアドバイス

あなたはどう感じますか?

とても大きな資金を動かし、数十年にわたって融資の返済を背負うかもしれない大切な事業において、ネットの情報や本で読んだ知識だけで「うちの土地ならこれくらい建ちそうだな」と自己判断するのは、あまりにも無謀な賭けだと思いませんか。

確固たるデータとプロの知見に基づいた、あなた専用の緻密な収支の予測計算書を実際に手にして初めて、本当の意味での「賃貸経営の検討」がスタートするのだと私は確信しています。

失敗しないための専門家ルート

成功は誰に相談するかで決まる。確かなパートナーとの出会いが後悔のない未来をつくる

そして、最後にもう一つ、業界の残酷な事実をお伝えしなければなりません。

それは、素晴らしい商品である「シャーメゾン」を建てることを決めたとしても、「積水ハウスの誰に相談し、どの担当者と一緒にプロジェクトを進めるか」によって、提案されるプランの質や事業計画の精度、そして最終的な収益の額が、天と地ほど変わってしまうということです。

土地に眠る潜在的な価値を正確に見抜き、住む人の心に響く魅力的な間取りを設計し、さらには将来の家賃下落リスクや修繕費の増大までを保守的に織り込んだ安全性の高い資金計画を立てられる。

あるいは、金融機関と交渉して少しでも有利な金利で融資を引き出せる。

そうした真の実力と経験を兼ね備えたプロフェッショナルな担当者は、大きな会社の中であっても実はほんの一握りしかいません。

休日に住宅展示場へふらっと足を運び、たまたまその日当番で出てきた経験の浅い営業担当者に、あなたの大切な資産の命運をすべて預けてしまうのは、危険すぎると言わざるを得ません。

だからこそ、賃貸経営においては「最初の入口(誰に出会うか)」がすべてを決定づけると言っても過言ではないのです。

「すまつな」では、私が実際に積水ハウスで自宅を建てるという経験の中で、厳しい目で見極め、深い信頼関係を築き上げた優秀な「店長クラス」の担当者へ、直接あなたをお繋ぎする独自のサポートを行っています。

店長から店長へと繋ぐ確かな紹介ルートだからこそ、経験豊富なプロフェッショナルがあなたの計画をしっかりとサポートしてくれます。

失敗が絶対に許されない数十年スパンの賃貸経営だからこそ、最初から確かな実績と知見を持つ専門家と二人三脚で、後悔のない強固な事業計画を練り上げていってください。

私たちがそのお手伝いをさせていただきます。

【参考】積水ハウスでシャーメゾン経営を始めるなら

シャーメゾン建築に関するよくある質問(FAQ)

Q1. シャーメゾンを建てるには、自己資金はどれくらい用意しておくべきですか?

A. 一般的な目安として、総事業費(建築費+諸経費)の10%〜20%程度の自己資金(頭金)を用意できると、金融機関からの融資条件(金利や借入期間)が良くなり、月々の返済負担も減るため経営の安全性がグッと高まります。

ただし、すでに代々受け継いだ土地を所有している場合、その土地自体の評価が高ければ、自己資金を使わずに建築費の全額を借り入れてスタートできるケースも少なくありません。

正確で安全な資金計画は、ご自身の現在の資産状況や年収をもとに、積水ハウスの担当者や金融機関に直接ご相談して作成してもらうのが一番確実です。

Q2. 3階建てのエレベーター設置費用は、後々の経営を圧迫しませんか?

A. 確かにエレベーターの設置には、初期費用としてコストがかかりますし、毎年の法定点検や将来の部品交換などの保守点検費用も継続して発生します。

これだけを見ると経営を圧迫するように感じますが、階段のみの3階建てにしてしまい、「3階の部屋だけが万年空室になってしまう」という恐ろしい機会損失(本来入るはずだった家賃収入のマイナス)と比べるとどうでしょうか。

エレベーターによる利便性の向上で入居者が定着し、高めの家賃を維持できるメリットの方が、中長期的な20年、30年という収支計算でははるかに大きくなるケースが圧倒的に多いです。

表面的な設置コストだけを見るのではなく、将来にわたる実質的な利益で判断することが非常に重要です。

Q3. 一括借上システム(サブリース)を利用すれば、将来のリスクは完全にゼロになりますか?

A. 積水ハウス不動産グループが提供する一括借上システムは、積水ハウス不動産各社が借り上げ、入居者募集、家賃集金、入居者対応などの経営業務は積水ハウスシャーメゾンPMが行うため、精神的な負担を減らす非常に優れたシステムです。

初めての賃貸経営でも、こうしたサポート体制があることで、日々の暮らしの満足度を下げずに安心して事業を任せることができます。

しかし、不動産経営である以上、リスクが「完全にゼロ」になる魔法のような仕組みは存在しません。

借地借家法という法律や契約内容に基づき、経済状況の変化や建物の老朽化によって、一定期間ごと(例えば10年ごとなど)に家賃の見直し(減額請求)が行われる法的な可能性があります。

また、一括借上システムには適用基準があり、地域によって利用できない場合もあります。

だからこそ、「新築時の高い家賃設定がローン完済まで永遠に続く」という甘い予測を信じ込むのではなく、将来の家賃下落や修繕費の発生をあらかじめ見込んだ「保守的で厳しい事業計画」を立てることが不可欠なのです。

最終的な判断は専門家にご相談のうえ、契約書のリスク事項をしっかりご確認ください。

Q4. 一般的な木造アパートと比べて、シャーメゾンの建築費は割高に感じますが、なぜですか?

A. 見積もりに記載された初期費用(建築費)だけを比較すれば、確かにシャーメゾンは一般的な木造アパートよりも高くなります。

しかしそれは、積水ハウスが不当に高い利益を乗せているからではありません。

大地震にも耐え抜く強靭な鉄骨構造、入居者の最大の不満である足音を消す圧倒的な防音性能(シャイド)、光熱費を削減する高い断熱性、そして30年先まで美しさを保つ外壁材など、「完成した建物の資産価値を長期にわたって維持する」ための見えない部分に莫大なコストと技術をかけているからです。

結果として、入居者が長く住み続けてくれるため家賃が下がりにくく、外壁塗装などの大規模修繕費も抑えられるため、20年、30年という長いスパンでトータルの収支を見ると、手元に残る現金が安い木造アパートを逆転することも決して珍しくありません。

「安物買いの銭失い」にならないための、価値ある初期投資だとお考えください。

※ご注意事項

本記事で紹介している建築規模や戸数、収益に関する考え方は、個人の経験と一般的なセオリーに基づく目安としての情報です。

ご自身が所有されている実際の土地の建蔽率・容積率、細かな法規制、あるいは地盤の強弱などは、隣の土地であっても全く異なります。

また、税務の法律や金融機関の融資条件などの情報も、時代や経済状況により常に変化しています。

事業計画を立てるための正確な情報や詳細なプランについては必ず公式サイト等で最新情報をご確認いただき、最終的な建築や投資の判断は、積水ハウスの信頼できる担当者に直接ご相談のうえ、ご自身の責任において行ってください。

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同じ積水ハウスでも、誰につながるかどんな情報を早く得られるかで、 その後の進めやすさは大きく変わります。
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北川 晴夫(積水ハウス 施主)

「すまつな」運営者・株式会社リバティアース代表取締役。 現在、積水ハウスで自宅を建築中(2026年3月完成予定)の「現役オーナー」です。「絶対に後悔したくない」という想いから、元店舗経営者(4店舗の運営管理経験)の視点も活かし、ハウスメーカー各社を徹底比較。最終的に積水ハウスの「人」の誠実さと「技術」の圧倒的なレベルの違いに感動し、このリアルな体験を共有するため「積水ハウス ご紹介割引の窓口」を設立しました。当サイト経由のご相談で、公式制度にはない「3%以上の紹介割引」の実現と、私が全幅の信頼を寄せる橋爪店長による「最大限の交渉サポート」を、現役オーナーとして全力でバックアップします。