注文住宅の水回り選び|キッチン・浴室・洗面で後悔しない優先順位

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こんにちは。住まいをつなぐ「すまつな」の北川です。

注文住宅の仕様決めで、かなり迷いやすいのがキッチン、お風呂、洗面といった水回りです。

私も積水ハウスで家を建てるとき、カタログやショールームを見るほど選択肢が増えて、「ここまで必要なのか」「標準のままでも十分なのか」と何度も考えました。

水回りは毎日使うので、見た目だけで選ぶと小さな不便が何年も続きます。

一方で、ショールームに並ぶ上位仕様を全部採用していけば、見積金額はなかなか素敵なことになります(笑)。

だから私が大切だと思うのは、メーカーの人気や設備の豪華さではなく、家族の動作をどれだけ楽にできるかという視点です。

キッチンなら調理と片付け、お風呂なら掃除と入浴、洗面なら朝の混雑や洗濯まで想像すると、本当に必要な仕様がかなり見えやすくなります。

記事のポイント

  • 注文住宅のキッチンを選ぶ優先順位
  • お風呂の広さと設備を決める基準
  • 洗面台と洗面所で後悔しない考え方
  • 水回りメーカーと予算の比較方法

水回り選びで大切な優先順位

キッチン、浴室、洗面は別々の商品に見えますが、注文住宅では一つの生活動線として考えた方が失敗しにくくなります。

ここでは、個別の商品を見る前に決めておきたい基本の考え方からお話しします。

メーカー人気より暮らしを優先

注文住宅のキッチンランキングや、お風呂のおすすめメーカーを調べると、いろいろな順位が出てきます。

ただ、私は水回りに万人共通のランキングはないと思っています。

料理を頻繁にする家庭と外食が多い家庭では、キッチンへ必要な機能が違います。

お風呂にゆっくり入りたい人と、シャワー中心の人でも予算をかける場所は変わるでしょう。

洗面所についても、朝に家族全員が同時に使う家と、生活時間が分かれている家では必要な幅が違ってきます。

人気ランキングは候補を知る入口として使い、最後は自分たちの生活へ戻して考える。

これが水回り選びではかなり大事です。

標準仕様から確認する

水回りを決めるときは、最初から上位商品を見比べるのではなく、住宅会社の標準仕様を確認してください。

積水ハウスでも、キッチン、浴室、洗面、トイレは複数メーカーやオリジナル仕様から選べる場合がありますが、選択できる内容は建物や地域、契約条件などによって変わります。

しかも同じ商品シリーズでも、扉材、天板、水栓、食洗機、収納、浴槽、壁面などの組み合わせが違えば金額も変わります。

そのため、「このキッチンはいくら」という見方より、自分の契約に含まれる標準仕様から何円増えるのかを見た方が予算管理しやすいですよ。

水回り以外を含む設備選びの考え方は、注文住宅のおすすめオプションと後悔しない優先順位でも詳しくまとめています。

毎日の負担が減るか考える

私は設備を選ぶとき、「機能がいくつ付いているか」より「面倒な動作が何個なくなるか」を見るようにしています。

例えば、食洗機によって食器を洗う時間が減る、タッチレス水栓によって汚れた手で水栓に触れなくて済む、洗面収納によって毎朝タオルを別室へ取りに行かなくて済む、といった変化です。

一回では数秒、数分の違いでも、それを家族が何年間も繰り返します。

そこへ予算を使うのは、十分価値があると私は思います。

水回りは「高級かどうか」ではなく、「毎日の動作が一つ減るか」で判断すると選びやすくなります。

きたがわ
我が家でも設備を見ていると、上を見れば本当にキリがありませんでした。なので途中から「これを入れたら毎日何が楽になる?」と考えるようにしました。
妻つな
毎日使うものは、小さな便利さでも結構大きいよね。逆に、年に数回しか使わない機能なら豪華でもなくていいかなって思った。

注文住宅のキッチン選び

注文住宅のキッチンは、設備の中でも特に選択肢が多い場所です。

デザイン、収納、食洗機、水栓、天板、コンロ、レンジフードなどを一つずつ変更できるため、楽しい反面、予算も膨らみやすい場所だと感じます。

積水ハウスで建てた北川家のキッチンからリビングと中庭を見た様子。調理中もLDK全体へ視線が抜ける配置です。

我が家のキッチンから見たリビングと中庭。キッチン単体ではなく、LDKとのつながりまで考えて配置しました。

形より先に家事動線を決める

アイランドキッチン、ペニンシュラキッチン、壁付けキッチンなど、注文住宅ではいろいろなレイアウトを選べます。

ただ、形の名前から決めるより、冷蔵庫から食材を出して、洗って、切って、加熱して、盛り付けて、片付けるまでを順番に追った方が分かりやすいでしょう。

さらに忘れやすいのが、ゴミ箱と食器収納です。

キッチン本体が美しくても、ゴミ箱が通路へ飛び出していたり、食器をしまうたびに家族とぶつかったりすれば、毎日の使いやすさは落ちます。

冷蔵庫の扉を開いた状態、食洗機を開いた状態、引き出しを全開にした状態まで図面上で確認してください。

二人で料理する家庭なら、一人が冷蔵庫を使っている横をもう一人が通れるかという視点も必要です。

積水ハウスで建てた北川家のアイランドキッチン横の通路とダイニングテーブル。キッチン周囲を移動できる家事動線が分かります。

アイランドキッチン横の通路。キッチンを選ぶときは本体だけでなく、人が動く余白も重要です。

キッチンの高さは体で決める

注文住宅のキッチンで見落としたくないのがワークトップの高さです。

低すぎれば前かがみになりやすく、高すぎれば包丁を使うときや鍋を扱うときに違和感が出る可能性があります。

身長から計算する目安もありますが、それだけで決めず、ショールームで実際の高さを試してください。

普段キッチンへ立つ時間が長い人を基準にしつつ、夫婦の身長差が大きい場合は二人とも作業して確認した方がいいでしょう。

スリッパを履くのか、裸足なのかでもわずかに感覚が変わります。

数センチの違いを図面だけで判断しないこと。

ここは実物確認の価値が高いところです。

収納は量より使用場所を見る

注文住宅のキッチンでは、「収納は多いほど安心」と考えがちです。

ただ、大きな収納があっても、使う場所から遠ければ意外と面倒です。

食器は食洗機の近く、鍋はコンロ周辺、包丁やまな板は調理場所の近く、食品ストックは冷蔵庫から取り出しやすい場所というように、使う物と動作をセットにしてください。

パントリーについても、広さだけを追う必要はありません。

奥行きが深すぎる棚は物が二重三重に並び、奥の食品が見えなくなることがあります。

そのため、収納量だけではなく「中身を一目で把握できるか」もかなり大切です。

積水ハウスの注文住宅でキッチン横に設けたパントリー。食品や日用品を棚ごとに収納している実例です。

キッチン横のパントリー実例。収納は広さだけでなく、何をどこへ置くかまで決めておくと使いやすくなります。(写真提供:積水ハウス注文住宅オーナー・S.Hさん)

ゴミ箱の場所を先に決める

キッチン計画で後回しにされがちなのがゴミ箱です。

可燃ごみ、資源ごみ、びん、缶、ペットボトルなど、実際には複数の分別が必要になる家庭も多いでしょう。

ところが完成写真ではゴミ箱が写っていないことが多いため、打ち合わせでも存在を忘れがちです。

カップボード下へ入れるなら高さを確認し、引き出して使うなら通路への張り出しも見てください。

食洗機は容量と開き方を見る

注文住宅のキッチンでおすすめを聞かれたとき、食洗機は候補になりやすい設備です。

ただし、大容量なら必ず正解という話でもありません。

家族人数だけでなく、鍋やフライパンまで入れたいのか、一日何回運転するのか、手洗いをどの程度残したいのかで必要容量が変わります。

そして容量以上に確認したいのが、扉を開いたときの通路です。

食洗機を全開にした状態で後ろを通れるか、向かい側の収納と同時に開けられるかまで見てください。

積水ハウスの注文住宅に設置されたフロントオープン型ビルトイン食器洗い乾燥機。3段ラックを引き出した状態で容量と開閉寸法を確認できます。

フロントオープン型食洗機の実例。扉を開けた状態まで含めて通路幅を確認したい設備です。(写真提供:積水ハウス注文住宅オーナー・S.Hさん)

将来交換できる寸法も確認する

食洗機や加熱機器、水栓などは住宅そのものと同じ期間使い続けるとは限りません。

そのため、今選ぶ機種の性能だけでなく、将来交換するときに特殊な工事が必要にならないかも確認しておくと安心です。

高機能設備ほど、交換時にも同等品が必要になる可能性があります。

新築時の差額と、将来の更新のしやすさをセットで見てください。

水栓は毎日の操作で考える

タッチレス水栓や浄水器一体型水栓は、調理頻度が高い家庭では便利さを感じやすい設備です。

肉や魚を触った手で水栓を操作する回数を減らせるなど、実際の家事と結びつく機能には分かりやすい価値があります。

ただし、電源が必要なタイプ、カートリッジ交換が必要な浄水器などは、維持方法まで聞いておきましょう。

積水ハウスで建てた北川家のキッチンに採用した浄水器一体型水栓。日常的に使う水栓は操作性と維持管理まで確認して選びます。

我が家のキッチンに採用した浄水器一体型水栓。毎日触れる設備なので、見た目だけでなく使い方まで確認しました。

きたがわ
キッチンってショールームで見ると、天板とか扉の色に目が行くんですよね。でも暮らしてみると、水栓や収納、通路みたいな毎日触るところの方が印象に残ります。
妻つな
料理しているときに家族が後ろを通れるかとか、冷蔵庫を開けても邪魔にならないかとか、そういうところの方が毎日は大事だよね。

注文住宅のお風呂選び

注文住宅のお風呂は、キッチンほど多くの人に見せる場所ではありませんが、実際には毎日使い、掃除も続く場所です。

だから私は、豪華さよりも広さ、掃除、温熱環境、使う人数を優先して考えるのがおすすめです。

積水ハウスで建てた北川家のバスルーム。白い浴槽と広い洗い場、高い天井によって開放感のある浴室になっています。

我が家のバスルーム。お風呂はカタログ上の豪華さより、実際に浴槽へ入り、洗い場へ立って広さを確認することが大切です。

お風呂の広さは人数で考える

注文住宅のお風呂の広さを調べると、1616や1620といった表記を目にします。

1616なら、浴室の短辺と長辺がそれぞれおおむね1.6mのサイズを示す呼び方です。

ただし、数字が大きいほど満足できるとは限りません。

一人で入浴することが多い家庭なら、必要以上に洗い場を広くしても掃除する面積が増えます。

一方、小さな子どもと一緒に入る時期が長い家庭では、洗い場の余裕がありがたく感じるでしょう。

介助の可能性まで考える場合も、浴槽への入りやすさや洗い場の余白が重要になります。

「広いお風呂が欲しい」ではなく、「誰が何人でどう入るか」まで言葉にすると、必要な広さを判断しやすくなります。

ユニットバスは掃除から選ぶ

注文住宅のユニットバスでは、床、排水口、カウンター、鏡、棚、浴槽、壁面など、多数の仕様を選べます。

ここで私がかなり重視したいのが、掃除のしやすさです。

棚が増えれば収納には便利ですが、その分だけ水あかが付く場所も増えます。

大きな鏡は浴室を広く見せてくれますが、毎回きれいに保とうと思えば掃除も必要です。

カウンターについても、実際にシャンプー類を置くのか、なくても困らないのかを考えてください。

何となく標準で付いているから残すのではなく、使わない設備をあえて減らすのも注文住宅だからできる選択です。

窓は必要性を考える

浴室の窓も「お風呂には窓があるもの」という先入観だけで決めない方がいいでしょう。

採光や外の景色を楽しみたいなら価値がありますが、外からの視線、掃除、断熱、防犯まで一緒に考える必要があります。

換気設備を使う前提なら、窓を開ける頻度がどれくらいあるのかも考えてみてください。

窓を付けない方が自分たちの暮らしには合う、という答えも十分あります。

上位機能は使用頻度で決める

肩湯、照明演出、浴室テレビなど、バスルームには魅力的な機能があります。

お風呂が一日の大きな楽しみなら、そこへ予算を使うのは私は良いと思います。

ただ、「ショールームで体験したらすごかった」という感動と、「家で毎日使うか」は分けて考えたいところです。

例えば浴室テレビを週に何回見るのか、特別な入浴機能を何年間使いたいのかまで想像すると判断しやすくなります。

上位仕様を付けるときは、本体価格だけではなく清掃、消耗部品、修理、将来交換まで確認してください。

積水ハウスの注文住宅に採用されたダークグレーのアクセントパネルと白い浴槽のバスルーム実例。

ダークグレーのアクセントパネルを採用したバスルーム実例。設備を増やさなくても、壁面の選び方で空間の印象は大きく変わります。(写真提供:積水ハウス注文住宅オーナー・S.Hさん)

浴室と脱衣室をセットで考える

お風呂単体が快適でも、脱衣室が寒い、着替えを置く場所がない、洗濯物でいっぱいという状態では使いにくくなります。

そこで、バスルームを決めるときは脱衣室まで一緒に見てください。

タオル、下着、パジャマをどこへ置くのか、家族が入浴中に洗面台を使えるのかというところまで考えます。

特に子どもが成長すると、誰かが入浴している間でも洗面台を使いたい場面が増えるかもしれません。

洗面と脱衣を分けるかどうかは、家族の生活時間を考えるうえでかなり重要です。

きたがわ
お風呂って「広い方がいい」と思いがちですが、広くした分だけ毎日掃除する場所も増えます。私は広さと手入れの両方を見た方がいいと思います。
妻つな
子どもと一緒に入る時期は広いと助かるし、その後は掃除のしやすさも大事になるよね。何年使うかまで考えたいね。

注文住宅の洗面台と洗面所

注文住宅の洗面台は、以前よりもデザインの選択肢がかなり広がっています。

既製品だけでなく、幅広いカウンター、大きな鏡、タイル、収納を組み合わせた洗面も魅力的です。

ただし、写真映えする洗面と、家族が毎朝使いやすい洗面は必ずしも同じではありません。

積水ハウスで建てた北川家の1階洗面台。幅広いカウンターと大きな鏡、石張りの壁面を組み合わせています。

我が家の1階洗面台。デザインだけでなく、毎日使う物をどこへ収納するかまで考えて計画しました。

洗面台の幅は同時使用で決める

洗面台の幅を決めるときは、朝に何人が同じ時間帯へ集まるかを考えてください。

一人ずつ使うなら大きなカウンターが必須とは限りません。

一方、夫婦が同時に身支度をする、子どもと並んで歯を磨くという家庭では横方向の余裕に価値があります。

ただし、横幅を広げればその分だけ壁面と床面積を使います。

洗面台を大きくしたことで収納や脱衣スペースが狭くなっては本末転倒です。

ボウルを二つにする場合も、本当に同時使用する頻度が高いかを考えてみてください。

鏡の裏だけに収納を頼らない

洗面所には、想像以上に細かな物が集まります。

歯ブラシ、ドライヤー、化粧品、髭剃り、整髪料、タオル、洗剤、掃除用品などです。

家族人数が増えるほど物も増えるので、「鏡の裏に全部入るだろう」と考えると足りなくなることがあります。

何を出したままにするのか、何を隠したいのかを先に決めておきましょう。

さらにドライヤーや電動歯ブラシを収納内で充電したい場合は、コンセントの位置まで関係してきます。

濡れた物の置き場所も考える

洗面台には、乾いた収納だけでは足りません。

濡れたタオル、使ったコップ、手洗いした小物、掃除道具など、一時的に乾かしたい物も出てきます。

見た目をすっきりさせたいほど、こうした「使用途中の物」をどこへ逃がすのかが重要になります。

洗面とランドリーの関係を見る

洗面所と洗濯機を同じ空間へ置くのか、ランドリールームを分けるのかでも使い勝手が変わります。

洗濯は、洗うだけで終わりません。

洗う、乾かす、取り込む、畳む、しまうという流れがあります。

そのため、洗濯機のすぐ近くで室内干しできるのか、乾燥後の衣類を収納する場所が近いのかまで考えたいところです。

積水ハウスの注文住宅に設けたランドリールーム。天井物干しバーと壁付け物干しを備え、洗濯後に室内干しできる配置です。

室内物干しを設けたランドリールーム。洗濯機から干す場所、収納までの距離を短くすると家事負担を減らせます。(写真提供:積水ハウス注文住宅オーナー・S.Hさん)

水回りを含めた部屋同士のつながりは、注文住宅の間取りを決める優先順位と成功実例も合わせて考えると分かりやすいですよ。

水回りの間取りで後悔しない

キッチン、浴室、洗面を個別に選び終わっても、それだけでは快適な水回りになりません。

注文住宅ならではの利点は、設備と間取りを同時に決められることです。

朝と夜の動きを図面に描く

間取りを見るときは、家族の朝と夜を具体的に再現してみてください。

朝なら、起きる、トイレへ行く、顔を洗う、着替える、朝食を作る、食べる、片付ける、出かけるという流れがあります。

夜なら、帰宅、手洗い、料理、食事、片付け、洗濯、入浴、歯磨きという動作が重なるでしょう。

この時間帯に家族同士がぶつかる場所こそ、間取りを見直したい場所です。

例えば洗面と脱衣が完全に一室だと、誰かが入浴中に洗面台を使いにくくなる家庭もあります。

キッチンから洗濯機まで遠ければ、料理と洗濯を並行すると移動量が増えます。

水回りは部屋の配置ではなく、家族の行動をつなげて考えるのがコツです。

回遊動線は目的を決める

キッチンを中心にぐるっと回れる回遊動線は便利ですが、通路を増やせば収納に使える壁が減ります。

出入口が二つ必要なのか、一つで十分なのかは生活によって違います。

単に「回遊できる間取りがおしゃれだから」ではなく、何の移動を短くするための通路なのかを明確にしましょう。

数歩短縮するために大きな収納を失っているなら、別の間取りの方が使いやすい可能性もあります。

配管も早い段階で考える

キッチン、浴室、洗面、トイレには給水、給湯、排水が必要です。

水回りの位置が大きく離れれば、間取りだけでなく配管計画にも影響します。

特に二階へ水回りを設ける場合は、排水経路や下階の天井、音の伝わり方なども確認しておきたいところです。

見た目の間取りだけで決めず、設備担当や設計担当と配管ルートまで確認してください。

水回りメーカーはどう比較するか

注文住宅の水回りメーカーを比較するときは、「一番人気のメーカーを全部採用する」という方法より、設備ごとに自分たちが重視する項目を決める方が合理的です。

キッチンでは収納や天板、お風呂では清掃性や浴槽、洗面ではカウンターや収納など、得意と感じる部分は商品ごとに違います。

メーカーを統一する必要はない

キッチン、お風呂、洗面をすべて同じメーカーへ統一しなければいけないわけではありません。

住宅会社側の選択条件や価格メリットは確認する必要がありますが、生活へ合うなら設備ごとに違うメーカーを選ぶ方法もあります。

キッチンは収納が気に入ったメーカー、お風呂は床の掃除がしやすいメーカー、洗面は寸法が間取りに合うメーカーという考え方です。

ブランドをそろえることより、家族がそれぞれの場所で何を重視するかを優先してください。

ショールームでは動作を試す

ショールームでは、扉の色や照明だけを見るのはもったいないです。

キッチンなら引き出しを開け、鍋を取る姿勢を試してください。

食洗機も実際に開け、食器を入れる動作をしてみます。

お風呂では浴槽へ入り、足を伸ばしたときの姿勢や浴槽をまたぐ動きを確認しましょう。

洗面台では手を洗う姿勢、鏡の高さ、収納扉を開いた状態まで試します。

設備は眺めるものではなく、毎日触るものです。

標準との差額をその場で確認する

ショールームでは、どうしても上位仕様が魅力的に見えます。

これは当然です。

せっかく新築するなら良いものを選びたくなりますし、実物を見ると気持ちも上がります。

ただ、採用を決める前に「今の標準仕様から差額はいくらになるのか」を確認してください。

天板だけ変更する場合、水栓だけ変更する場合、扉材まで変更する場合というように分けてもらうと、どこへお金を使っているのか見えやすくなります。

きたがわ
ショールームって危険なんですよ(笑)。実物を見ると全部よく見えるので、「せっかくだし」が何回も発動します。だから私は差額を必ず聞いた方がいいと思います。
妻つな
一個ずつなら少しの差額に見えるんだけど、キッチン、お風呂、洗面、床、照明って全部足したら結構な金額になるもんね。

水回りの予算配分を決める

注文住宅のキッチン相場やお風呂の価格を検索しても、自分の家へその数字をそのまま当てはめるのはおすすめしません。

住宅会社の標準仕様へ何が含まれているかによって、実際に必要な追加費用が違うからです。

相場より標準差額を見る

例えば同じキッチンシリーズでも、標準に食洗機が含まれる住宅会社と、追加扱いになる住宅会社では金額の見え方が違います。

そのため比較するときは、本体定価ではなく現在の見積金額からいくら増減するかを一覧にしてください。

場所 優先して確認 予算を使う判断
キッチン 高さ、通路、収納、食洗機、水栓 毎日の調理や片付けが減るか
浴室 広さ、床、浴槽、換気、掃除 入浴頻度と清掃負担に合うか
洗面 幅、収納、コンセント、同時使用 朝の混雑や身支度が楽になるか
ランドリー 洗う、干す、乾かす、しまう動線 洗濯の移動を減らせるか

後から変えにくい部分を残す

予算を削るなら、私はまず装飾性の高い仕様から確認します。

一方、給排水位置、キッチンの高さ、浴室サイズ、洗面台の幅、コンセント位置など、完成後に変更しにくい部分は慎重に判断した方がいいでしょう。

設備機器そのものはいずれ交換できますが、壁や床、配管を伴う変更は工事が大きくなりやすいからです。

予算が膨らんできた場合は、注文住宅の予算オーバーで削る所と残す所も参考にしてください。

色と素材はLDK全体で見る

対面キッチンやアイランドキッチンでは、キッチンが家具のようにLDKから見えます。

そのため扉や天板だけを単独で見るのではなく、床、壁、建具、ダイニング家具まで並べて考えた方がまとまりやすくなります。

ショールームの照明と自宅の照明では色の見え方も変わるため、可能ならサンプルを並べて確認してください。

内装全体の色合わせについては、注文住宅の内装で失敗しない配色ルールでも詳しく解説しています。

水回りで後悔を減らす確認方法

水回りは図面、見積書、仕様書、ショールームを行ったり来たりしながら決める場所です。

最後は「好きだから」でもいいのですが、その前に最低限確認してほしい項目があります。

実寸と家具家電を入れて確認する

キッチンなら冷蔵庫、ゴミ箱、ダイニングテーブル。

洗面所なら洗濯機、収納棚、ランドリーバスケット。

これらを図面へ実寸で入れてみてください。

新居へ持ち込む家電が決まっているなら、その製品寸法を使うのが一番分かりやすいでしょう。

扉を開けるための余白や、搬入経路も忘れないようにします。

我が家でも、洗濯機を置いたときの通路寸法を完成後に改めて確認したことがあります。

図面上ではわずかな差に見えても、実際に人が歩くと印象は変わります。

掃除する自分を想像する

水回り設備を見るとき、私は「新品の状態」だけを想像しない方がいいと思っています。

半年後、数年後に水あかやほこりが付いたとき、自分がどう掃除するかまで考えてください。

細かな溝、棚、鏡、排水口、レンジフードなど、掃除する場所は意外と多いものです。

見た目の豪華さと掃除の負担は、セットで判断するのがおすすめです。

水回り設備を比較するときは、「使う場面」だけでなく「掃除する場面」「壊れた場面」「交換する場面」まで想像すると判断しやすくなります。

保証と交換方法も聞いておく

キッチン、浴室、洗面は、建物の構造体とは違い設備機器を多く含みます。

水栓、食洗機、換気設備、照明などは将来修理や交換が必要になる可能性があります。

住宅会社の保証なのか、設備メーカーの保証なのか、延長保証があるのかも確認してください。

さらに故障したとき、住宅会社へ連絡するのかメーカーへ直接連絡するのかを知っておくと入居後もスムーズです。

注文住宅の水回りに関するよくある質問(FAQ)

Q1. 注文住宅のキッチンはどのメーカーがおすすめですか?

A. 一社を万能なおすすめとして決めるより、あなたが重視する機能から選ぶのがおすすめです。

収納を優先するのか、天板の素材を優先するのか、食洗機や水栓を重視するのかによって候補は変わります。

住宅会社の標準仕様も違うため、ショールームでは商品単体の価格ではなく、標準からの差額まで確認してください。

Q2. 注文住宅のお風呂はどのくらいの広さがおすすめですか?

A. 家族構成と入浴方法に合う広さを選ぶのが一番です。

一人で入ることが中心なら必要以上に広げなくても快適に使える場合があります。

子どもと一緒に入る、介助の可能性があるなど複数人で使う場面が多ければ、洗い場の余裕に価値が出てきます。

広くすると掃除面積も増えるため、ショールームでは浴槽へ実際に入り、洗い場にも立って判断してください。

Q3. 洗面台と脱衣所は分けた方がいいですか?

A. 家族の生活時間が重なりやすいなら、分けるメリットは大きいでしょう。

誰かが入浴している間にも洗面台を使えるため、子どもが成長した後も使いやすくなります。

ただし、分離すれば壁や通路が増えて床面積を使うため、限られた面積なら一体型の方が合理的な場合もあります。

朝と夜の家族の行動を図面へ書き込み、同時使用がどれくらい起こるかで決めてください。

Q4. 水回り設備は標準仕様のままでも大丈夫ですか?

A. 使い方に合っていれば、標準仕様のままでも問題ありません。

標準仕様は必ずしも低性能な設備という意味ではなく、住宅会社が基本仕様として設定しているものです。

上位仕様へ変える場合は、見た目が豪華だからではなく、家事時間が減る、掃除が楽になる、体に合うなど明確な理由があるか確認すると予算を使いやすくなります。

Q5. キッチンや浴室で予算をかけるなら何を優先しますか?

A. 私なら、毎日使う部分と後から変更しにくい部分を先に残します。

キッチンなら高さ、通路、収納、食洗機や水栓など日常動作に関わる部分、お風呂なら広さ、掃除性、断熱や換気、洗面なら同時使用と収納です。

装飾パネルや特殊な演出などは、予算に余裕があれば最後に楽しむという順番でも遅くありません。

水回りは暮らしから逆算する

注文住宅のキッチン、お風呂、洗面を選ぶとき、メーカーランキングや人気設備を見ること自体は悪くありません。

私も家づくり中はたくさんの商品を比較しましたし、実物を見るのは楽しい時間でした。

ただ、最後に戻ってきてほしいのは「自分たちの家ではどう使うのか」という一点です。

キッチンなら、誰が料理し、誰が片付け、何を収納するのか。

お風呂なら、何人で入り、どれくらい掃除し、どんな時間を過ごしたいのか。

洗面なら、朝に何人集まり、どこで化粧をし、どこで洗濯して、どこへ衣類をしまうのか。

ここまで具体的に考えれば、必要な設備と、なくても困らない設備の境界がかなり見えてきます。

水回りは、豪華な設備を集める場所ではなく、家族の毎日の負担を減らす場所。

私はそう考えて予算を振り分けるのがおすすめです。

そしてショールームでは上位仕様だけを眺めるのではなく、標準仕様との差額、掃除方法、消耗品、保証、将来交換まで聞いておきましょう。

数十年暮らす家ですから、「新築した日の感動」だけでなく「普通の火曜日の夜に使いやすいか」を想像してみてください。

その視点があると、水回り選びはかなりブレにくくなりますよ。

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北川 晴夫

住まいをつなぐ「すまつな」運営者・株式会社リバティアース代表取締役。積水ハウスで建てた自宅が2026年3月に完成し、現在は実際に暮らしている「現役オーナー」です。住み心地は非常に快適で、「絶対に後悔したくない」という想いから徹底的に比較・検討した判断は間違っていなかったと実感しています。元店舗経営者(4店舗の運営管理経験)の視点も活かし、ハウスメーカー各社を徹底比較。最終的に、積水ハウスの「人」の誠実さと「技術」の圧倒的なレベルの違いに感動し、このリアルな体験を共有するため「すまつな」を設立しました。当サイト経由のご相談で公式制度にはない「3%以上の紹介割引」の実現と、私が全幅の信頼を寄せる橋爪店長による「最大限の交渉サポート」を現役オーナーとして全力でバックアップします。