こんにちは。住まいをつなぐ「すまつな」の北川です。
木造住宅を比べていると、「木の家」という同じ言葉の中に、驚くほど違う家づくりがあることに気づきます。
柱と梁で組む木造軸組、壁で支える枠組壁、独自の木質パネル、大断面の柱と金物を使う構法など、会社によって家の骨格そのものがかなり違うんです。
さらに、木材も無垢材なのか集成材なのか、床だけ無垢なのか、構造材まで檜なのかで意味が変わります。
私は積水ハウスで家を建てるまで複数の住宅会社を比較しましたが、木造住宅は「木の雰囲気が好き」という感覚だけで決めず、工法、耐震、断熱、木材、設計、維持管理まで同じ条件で見ることが大切だと感じています。
この記事では、木造を検討するなら候補に入れやすい8社を、得意分野ごとに比べていきます。
記事のポイント
- 木造ハウスメーカー8社の違い
- 軸組・2×6・独自構法の見方
- 無垢材・無垢床・檜の違い
- 断熱・耐震・設計で選ぶ基準
木造8社を比較した結論
木造ハウスメーカーを選ぶときは、単純なランキングよりも「あなたが木造住宅に何を求めるか」で候補を分ける方が失敗しにくいです。
性能を最優先したい人、無垢材を楽しみたい人、大開口をつくりたい人、檜にこだわりたい人では、相性のよい会社が変わります。
おすすめ8社の特徴を一覧比較
今回比較する8社の立ち位置を、最初に一覧で見てみましょう。
| ハウスメーカー | 主な木造の考え方 | 注目したい点 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 住友林業 | ビッグフレーム構法 | 木質感・大開口・無垢床 | 木と設計を両立したい人 |
| 積水ハウス | シャーウッド構法 | 金物接合・大空間・ベルバーン | 設計と総合品質を重視する人 |
| 一条工務店 | 2×6系モノコック | 高断熱・高気密 | 温熱性能を優先する人 |
| 三井ホーム | 枠組壁系の独自構法 | デザイン・屋根断熱・大空間 | 意匠と洋風建築が好きな人 |
| ミサワホーム | 木質パネル接着工法など | 工場生産・面構造・空間活用 | 品質安定と立体設計を求める人 |
| 日本ハウスHD | 木造軸組+面構造 | 檜無垢材・高断熱仕様 | 檜の家にこだわる人 |
| タマホーム | 木造軸組在来工法 | 商品幅・国産材の商品 | 予算配分を重視する人 |
| アキュラホーム | 木造軸組系の独自構法 | 大空間・高耐震・自由設計 | 開放感と価格の両立を狙う人 |
ここで大事なのは、「おすすめ8社」の中に万能な一位はないということです。
例えば、断熱性能の数値を最優先するなら一条工務店が有力ですし、木の素材感や樹種選びを楽しみたいなら住友林業や日本ハウスHDが魅力的に映るでしょう。
一方、大きな窓や中庭、外構まで含めた設計を重視するなら、積水ハウスのシャーウッドや住友林業、アキュラホームなども比較したくなります。
大手全体から候補を絞りたい場合は、先に大手ハウスメーカー9社の価格・性能・特徴比較を読むと、木造以外も含めた立ち位置が分かりやすいです。
何を最優先するかを決める
木造住宅では、「木だから暖かい」「木造は地震で不利」「無垢材なら高級」といったイメージだけで判断しない方がいいですよ。
実際の住み心地は、構造材の種類だけでなく、窓、断熱材、気密、日射、空調、間取りが組み合わさって決まります。
耐震性も同じで、木という素材だけを比べても答えは出ません。
構造計算、耐力壁、接合部、基礎、建物形状、地盤まで見て、初めてその家の安全性が見えてきます。
比較の順番は、木の見た目より先に「構造と性能」、そのあとに「素材と設計」を見るのがおすすめです。
見た目は内装で変えられますが、家の骨格は完成後に簡単には変えられません。
一位より相性を見る
私なら、最初から一社に決めず、得意分野が違う2社から3社を残します。
同じ土地、同じ延床面積、同じLDKの広さ、同じ断熱目標、同じ予算を伝えて提案を受けると、会社ごとの考え方がかなりはっきり出ます。
カタログでは似て見えても、図面と見積もりになると違いが見えてくるんです。
木造住宅は工法から比べる
木造住宅と一口に言っても、建物を支える仕組みは一つではありません。
検索でよく見かける在来工法、2×4、2×6、ピン工法という言葉を、会社名の前に理解しておくと比較がかなり楽になります。
木造軸組の在来工法とは
木造軸組工法は、柱と梁を中心に骨組みをつくる日本でなじみの深い方式です。
一般に「在来工法」と呼ばれますが、現在の大手ハウスメーカーは、昔ながらの仕口だけで組むわけではありません。
耐力面材、専用金物、集成材、工場プレカットなどを組み合わせ、各社独自の仕組みに進化させています。
例えば積水ハウスのシャーウッドは木造軸組を基礎にしつつ、MJメタルジョイント接合や基礎ダイレクトジョイントを採用しています。
住友林業のビッグフレーム構法も、木質の大断面柱と金物接合を使い、大開口をつくりやすい独自構法です。
在来工法系の魅力は、壁だけで建物を支える方式と比べ、窓位置や空間の取り方に余地をつくりやすい点にあります。
ただし、自由度は会社の構造ルールやプランによって変わるため、「軸組だから何でも自由」と考えるのは禁物です。
2×6工法は壁で支える
2×4や2×6は、柱と梁だけでなく、床・壁・屋根などの面で外力を受ける枠組壁工法です。
2×6は名前のとおり、2×4より壁の枠材が厚くなるため、断熱材を入れられる厚みを確保しやすいことも特徴です。
2×6工法のハウスメーカーを探しているなら、代表候補として一条工務店は見ておきたい会社でしょう。
一条工務店は2×6を使うツインモノコック構造を採用し、外内ダブル断熱など温熱性能を前面に出しています。
三井ホームも長年、枠組壁工法を発展させたプレミアム・モノコック構法を展開しており、現在は新しい壁構法も組み合わせながら設計の幅を広げています。
2×6だから自動的に高断熱になるわけではありません。
壁厚だけでなく、断熱材の種類と厚み、窓、熱橋、施工状態、気密、換気までセットで見てください。
ピン工法は名称だけで選ばない
「ピン工法のハウスメーカー」を探す人も多いのですが、住宅会社によって金物接合の名称や仕組みが違います。
そのため、ピン工法という言葉がカタログにあるかどうかだけで優劣を決めるのはおすすめしません。
見るべきなのは、柱や梁をどれだけ切り欠くのか、どんな金物で固定するのか、接合部の強度をどう確認しているのかです。
積水ハウスのMJ接合は柱や梁の断面欠損を抑える考え方で、住友林業のメタルタッチ接合も構造材と金物を一体化させる考え方を採っています。
アキュラホームも木材の接合部に金物を使い、耐力壁と組み合わせて大空間を実現する方向です。
呼び名ではなく、接合部の実物や模型を見せてもらうと違いが理解しやすいですよ。
構造計算まで確認する
工法名を理解したら、次は実際に建てる家がどのような方法で安全性を確認されるのかを見ます。
耐震等級の取得、住宅性能評価、構造計算の方法などを確認し、広告の実験結果だけで判断しないことが大切です。
国の住宅性能表示制度では耐震や温熱環境などを共通の基準で確認できるため、メーカー独自の言葉を横並びにするより比較しやすくなります。
木材と無垢材の違いを見る
木造ハウスメーカーを選ぶとき、「どんな木材を使っているか」は気になりますよね。
ただ、ここでは構造材と内装材を分けて考えないと話がごちゃごちゃになります。
構造材は無垢と集成材がある
無垢材は一本の原木から切り出した木材で、集成材は複数の板材を接着して必要な強度や寸法へ仕上げた木材です。
無垢材には天然木ならではの魅力がありますが、構造材では樹種、乾燥状態、節、含水率などによって性質にばらつきがあります。
一方、集成材は材料を選別して積層することで、強度や寸法を管理しやすいのが利点です。
つまり、無垢材だから上、集成材だから下という比較ではありません。
構造材として何を使い、その品質をどのように管理しているかを見るべきです。
林野庁でも、木材利用では含水率や強度などを計測し、用途に合った品質を確保する重要性が示されています。
(出典:林野庁「住宅部材での国産材利用に向けた技術開発・実証の取組」)
檜を使う範囲を確認する
檜を使ったハウスメーカーを探しているなら、「檜を使っています」という一言で決めず、どこに使うのかまで確認してください。
柱だけなのか、柱と土台なのか、梁にも使うのか、構造材ではなく内装だけなのかで意味はかなり違います。
日本ハウスHDは檜を前面に出しており、商品によって柱や土台に檜無垢材を使い、檜無垢フローリングまで組み合わせています。
積水ハウスのシャーウッドは基本となるプレミアム構造材に集成材を使いながら、国産檜プレミアム構造材を選べる提案もあります。
タマホームにも、構造躯体へ国産木材を使い、床や天井に国産檜の無垢材を採用する商品があります。
大切なのは「会社として檜を扱える」ことと、「あなたの見積もりに檜が入っている」ことを分けることです。
無垢床は構造材とは別物
「無垢材の家がいい」と考えている人の多くは、実際には構造材より、足に触れる無垢床や木質天井を求めていることもあります。
それなら、住宅会社選びでは床材の選択肢をしっかり見た方が満足度につながります。
住友林業は樹種の選択肢が豊富で、展示場やショールームでもウォルナット、チーク、オークなどさまざまな木の質感を比べやすい会社です。
積水ハウスでも無垢床を採用できますし、我が家もダイニングに無垢フローリングを入れています。
無垢床は触れたときの質感が気持ちよく、経年変化を楽しめる一方、樹種によっては傷やへこみが付きやすいです。
小さな傷まで新品のように保ちたい人には、挽板やシート系フローリングの方が気楽な場合もあります。
標準か追加仕様かを見る
無垢床が施工事例に載っていても、それが標準仕様とは限りません。
同じ会社でも商品、樹種、床暖房の有無で選択範囲が変わるため、見積もり段階で床材の商品名と施工面積まで確認すると安心です。
断熱と耐震は数値で比べる
木造住宅の性能比較では、会社のキャッチコピーより、自分の家に適用される性能値や評価書を比べるのが近道です。
特に断熱と耐震は、同じ基準で並べやすい項目です。
断熱は等級だけで終わらせない
断熱等性能等級は比較の入口として便利ですが、同じ等級でも住まい方は変わります。
窓の大きさ、方位、日射遮蔽、吹き抜け、空調方式が違えば、室温の感じ方や冷暖房費も変わるからです。
一条工務店は断熱性能を重視する人にとって分かりやすい候補で、2×6の壁厚や外内ダブル断熱、高性能な開口部を組み合わせています。
ミサワホームは木質パネル内へ断熱材を施工する工業化住宅としての考え方があり、三井ホームも屋根・壁・床を一体で考える断熱設計を得意とします。
アキュラホームも高断熱仕様を拡充しており、日本ハウスHDには商品ごとにUA値やC値を明示しているラインがあります。
積水ハウスのシャーウッドは断熱材だけでなく、SAJサッシなど開口部を含めて温熱環境をつくる考え方です。
UA値が小さいほど熱が逃げにくい傾向がありますが、数字だけで家の快適性は完成しません。
大開口を希望するなら、窓を小さくして数値だけを上げたプランと比較せず、「希望する窓を入れた状態」の性能を見てください。
耐震は等級と構造を分けて見る
耐震等級3は住宅性能表示制度で最上位の等級ですが、同じ等級3でも構造のつくり方は各社で異なります。
住友林業は大断面のビッグコラムとメタルタッチ接合、積水ハウスはMJ接合と基礎ダイレクトジョイント、一条工務店は耐力壁を使うモノコック、ミサワホームは木質パネルを面接合するモノコックという具合です。
だから「耐震等級3だから全部同じ」と考えるより、どこに力を流し、どの部分が地震時に変形を抑えるのかを説明してもらうと理解が深まります。
また、大きな吹き抜け、ビルトインガレージ、連続した大開口を希望するなら、その間取りのまま耐震性をどう確保するかが重要です。
理想の間取りを性能のために大きく変えるのか、独自構法で両立できるのか。
ここはハウスメーカーの設計力が出るところです。
防蟻と湿気対策も外せない
木造住宅では、シロアリと湿気への対策も確認してください。
薬剤、物理バリア、床下の換気、基礎の考え方など、会社によって方法が異なります。
「檜ならシロアリ対策はほとんど要らない」という説明だけで終わらせず、配管貫通部や玄関まわりを含めた防蟻方法、点検周期、再施工の扱いまで聞いておくといいでしょう。
構造材の樹種だけで家全体の耐久性が決まるわけではありません。
評価書で自邸の性能を残す
私は家づくりを終えてから、設計住宅性能評価書や建設住宅性能評価書を手元に残せる意味を改めて感じています。
営業トークではなく、自分の家がどの性能で設計・施工されたかを後から確認できるからです。
将来の売却やリフォームを考えても、性能に関する書類は大切に保管しておきたい資料です。
木造おすすめ8社を詳しく比較
ここからは8社を、構法、断熱、耐震、素材、設計という視点で見ていきます。
会社ごとに得意な方向が違うので、自分たちの優先順位と重ねながら読んでください。
住友林業は木と設計が魅力
住友林業は、「木の家らしさ」を前面に出したい人が最初に検討しやすいハウスメーカーです。
主力のビッグフレーム構法では、幅の大きなビッグコラムと梁を金物で接合し、木造でありながら壁や柱を減らした大空間をつくりやすくしています。
大きな窓から庭を見せたい、LDKを広くつなげたい、木質天井や無垢床を組み合わせたいといった要望と相性がいいでしょう。
断熱では高性能断熱材、木の構造材、窓を組み合わせる考え方があり、木材そのものの提案幅も魅力です。
無垢床の樹種を比較したい人は、ショールームで実物を踏み比べる価値があります。
積水ハウスと住友林業で迷っている場合は、積水ハウスと住友林業の構造・価格・設計比較も参考にしてください。
積水ハウスはシャーウッド
積水ハウスの木造住宅がシャーウッドです。
木造軸組を基礎にしながら、4寸角を基本とする集成材、MJメタルジョイント接合、基礎ダイレクトジョイントなど独自技術を組み合わせています。
さらにモノコック的な考え方とラーメン構造の利点を取り込み、大空間や大開口をつくりやすくしているのが特徴です。
外観では陶版外壁ベルバーンが代表的で、木質感だけではなく外壁の素材感まで含めて住宅をつくり込みたい人に合います。
構造材は集成材を基本としながら、国産材や国産檜を使う提案も用意されています。
私が積水ハウスで特に面白いと思うのは、木造だけを単独で見るのではなく、同じ会社の鉄骨住宅と比較できる点です。
シャーウッドと鉄骨の違いをさらに確認したい人は、積水ハウスの鉄骨と木造シャーウッドの比較も読んでみてください。
一条工務店は断熱性能重視
一条工務店は、木造住宅で断熱や気密を重視する人にとって非常に分かりやすい候補です。
2×6を採用するツインモノコック構造と、外内ダブル断熱、高性能な窓などを組み合わせ、家全体の温熱性能を高めています。
全館床暖房なども含め、「室温をなるべく均一にしたい」という希望には相性がいいでしょう。
一方で、壁式構造や商品ルールとの関係で、窓の取り方、間取り、設備選択に条件が出るケースがあります。
性能値だけでなく、希望する大開口や外観、設備がどこまで実現できるかを図面で確認してください。
設計の自由度も含めて比べたい場合は、一条工務店と積水ハウスの設計ルール比較も参考になります。
三井ホームは意匠と枠組壁
三井ホームは、枠組壁工法を独自に発展させたプレミアム・モノコック構法を長く磨いてきたハウスメーカーです。
床・壁・屋根を面として一体化し、屋根断熱や独自部材を組み合わせることで、耐震と断熱をまとめて考えています。
近年はMOCX WALLなど新しい構法も加わり、耐力壁を減らしながら開口や空間の自由度を高める方向へ進化しています。
三井ホームの魅力は性能だけでなく、外観やインテリアの提案にもあります。
洋風、ホテルライク、勾配屋根、吹き抜けといった意匠を重視する人は、施工例の好みが合うかを見ておきたい会社です。
ミサワホームは木質パネル
ミサワホームは、木質パネルを工場で生産し、壁・床・屋根を面として接合する木質パネル接着工法を得意とします。
現場で一から壁をつくるのではなく、工場で精度を管理したパネルを使うため、工業化住宅としての品質管理を重視する人に分かりやすい仕組みです。
面で外力を受けるモノコック構造に加え、制震装置MGEOを組み合わせる提案もあります。
また、ミサワホームは「蔵」に代表される収納や高さ方向の空間活用でも独自性があります。
木そのものを前面に見せる家というより、木質構造と工業化、空間提案をまとめて評価したい人に向きます。
日本ハウスHDは檜に注目
「ヒノキを使ったハウスメーカー」を探しているなら、日本ハウスHDは外しにくい候補です。
商品によって柱や土台に檜無垢材を使い、上位ラインでは4寸の檜無垢材を採用しています。
構造は伝統的な木造軸組に耐力壁などを組み合わせた新木造ストロング工法で、檜の素材感だけでなく耐震・断熱もセットで設計しています。
さらに商品によっては檜無垢フローリングも標準仕様に含まれます。
構造材から内装まで「檜の家」として統一感を持たせたい人には比較しやすいでしょう。
ただし、柱寸法やUA値、C値、床材は商品ごとに異なるため、シリーズ名までそろえて比較してください。
タマホームは在来工法が基本
タマホームは木造軸組在来工法を基本に、耐力面材やベタ基礎などを組み合わせる商品を展開しています。
大手の中では価格とのバランスを見ながら、設備や広さへ予算を振り分けたい人が比較しやすい会社です。
木材へのこだわりも商品によって違い、国産材を構造躯体に使い、国産檜の無垢床や天井を採用する和の住宅商品もあります。
つまり、「タマホームだから素材は一種類」と見るのではなく、選ぶ商品で仕様を確認することが大切です。
標準仕様に含まれる範囲と追加費用を丁寧にそろえると、他社との総額比較がしやすくなります。
アキュラホームは大空間型
アキュラホームは木造軸組を発展させたAQダイナミック構法を軸に、大空間と耐震性の両立を打ち出しています。
高耐力壁や金物接合を使い、柱や壁を減らした開放的な間取りへ対応しやすいのが魅力です。
断熱仕様も拡充されているため、自由設計だけでなく温熱性能まで一緒に比較できます。
「木造にしたいけれど、壁だらけのLDKにはしたくない」という人は候補に入れておくと面白いでしょう。
ただし、大開口や高天井を増やすほど構造・断熱・空調のバランスが難しくなるため、完成イメージだけではなく計算結果も確認したいところです。
シャーウッドは鉄骨とも比べる
積水ハウスのシャーウッドを候補にするなら、木造他社だけでなく、積水ハウスの鉄骨住宅とも一度比べることをおすすめします。
一社の中で構造を変えて提案できるのは、積水ハウスならではの比較方法です。
同じ要望で社内比較する
比較するときは「木造プラン」と「鉄骨プラン」で要望を変えないことがポイントです。
同じ敷地、同じ家族構成、同じLDK、同じ窓、同じ収納量、同じ予算感を伝え、その条件に対して両構造がどう答えるのかを見ます。
すると、シャーウッドの木質感やベルバーンが魅力なのか、鉄骨の大スパンやダインコンクリートが魅力なのか、自分たちの優先順位が見えやすくなります。
私自身は鉄骨を選びましたが、だから木造より鉄骨が上だとは考えていません。
私たちが求めた中庭、大開口、外観、構造への安心感に鉄骨の提案が合っていただけです。
両構造を説明できる担当者が重要
この比較では担当者の知識がかなり重要です。
木造を担当するから木造だけを勧める、鉄骨を担当するから鉄骨だけを勧めるのではなく、それぞれの得意なことと制約を説明できる人の方が判断しやすいでしょう。
すまつなでは、積水ハウスをまだ検討し始めた段階の方へ、家づくりの入口となる担当者選びをサポートしています。
展示場や公式資料請求で担当者が決まる前なら、すまつなの積水ハウス紹介サポートから相談してください。
木造シャーウッドだけに決め打ちせず、必要なら鉄骨との社内比較まで含めて進められるよう、最初の担当者選びから考えるのがおすすめです。
木造メーカーを比べる手順
候補が増えすぎると、比較そのものが目的になってしまいます。
8社すべてから詳細見積もりを取るより、最初は情報を広く見て、そのあと2社から3社へ絞る方が現実的です。
要望書を一枚にまとめる
まず家族の希望を一枚にまとめます。
延床面積、階数、LDKの広さ、吹き抜け、窓、収納、無垢床、太陽光、空調、駐車台数、予算など、各社へ同じ内容を渡せるようにしてください。
「木の家にしたい」だけでは提案がばらばらになります。
「LDKは25畳程度で庭へ大きく開きたい」「床はオーク系の無垢を候補にしたい」「断熱等級はこの水準を狙いたい」のように、暮らしと性能を両方伝えるのがコツです。
性能条件をそろえて見積もる
次に、断熱、耐震、窓、空調などの条件をそろえます。
A社は高断熱仕様、B社は標準仕様のままでは、金額差が会社の差なのか仕様の差なのか分かりません。
耐震等級、断熱等性能等級、窓の種類、床材、太陽光容量など、できる範囲で条件を合わせましょう。
さらに、本体価格だけでなく、付帯工事、地盤、外構、照明、カーテン、空調までどこまで含まれているかを見ます。
最後は図面と暮らしで決める
性能と価格が納得できる範囲まで絞れたら、最後は図面を見てください。
毎日どこから朝日が入り、ソファから何が見え、洗濯物をどう運び、夜に家族がどこで過ごすのか。
家はスペック表ではなく、その図面の中で暮らすものです。
同じ耐震等級、同じ断熱等級でも、あなたが「この家で暮らしたい」と思える提案は同じではありません。
完成宅もできれば見る
モデルハウスは魅力を最大限に見せる場所なので、可能なら現実的な広さの完成宅も見てください。
無垢床の傷、窓の大きさ、天井高、生活音、収納、外壁の質感など、写真では分からないことが一気に見えます。
特に木材は、色や木目だけでなく触ったときの感覚が大きいので、実物確認との相性がいい素材です。
木造ハウスメーカーのよくある質問(FAQ)
木造住宅を比較するときに出やすい疑問を、最後にまとめて回答します。
Q1. 木造でおすすめのハウスメーカーはどこですか?
A. 一社に決めるより、優先条件ごとに候補を分けるのがおすすめです。
木質感と設計なら住友林業、木造と鉄骨を含む総合提案なら積水ハウス、断熱を重視するなら一条工務店、檜なら日本ハウスHDなど、得意分野が違います。
まず2社から3社へ絞り、同じ要望で図面と仕様を比べてください。
Q2. 2×6工法のハウスメーカーは断熱性能が高いですか?
A. 壁厚を確保しやすい利点はありますが、2×6という工法名だけでは決まりません。
断熱材、窓、気密施工、換気、日射設計まで含めて確認する必要があります。
一条工務店は2×6と断熱仕様を組み合わせる代表的な候補ですが、他工法でも高い断熱性能を実現する会社はあります。
Q3. 無垢材を使うハウスメーカーなら住友林業が一番ですか?
A. 無垢床の樹種や木質提案を重視するなら住友林業は有力ですが、何を無垢にしたいかで答えが変わります。
構造材の檜無垢なら日本ハウスHD、商品によって国産檜の内装を選べるタマホームなども候補です。
構造材と床材を分けて比較してください。
Q4. ピン工法のハウスメーカーは耐震性が高いですか?
A. 金物接合は接合部の欠損を抑えやすい考え方ですが、金物だけで住宅全体の耐震性は決まりません。
耐力壁、床、屋根、基礎、建物形状、構造計算まで含めて評価します。
「ピン工法」という名称より、自邸の耐震等級や評価方法を確認する方が確実です。
Q5. 木造と鉄骨で迷ったらどう比較すればいいですか?
A. 同じ敷地と要望で両方の提案を出してもらうのが分かりやすいです。
間取り、窓、断熱、耐震、外壁、総額、将来の維持管理をそろえて比較してください。
積水ハウスならシャーウッドと鉄骨を同じ会社で検討できるため、構造を決め切れていない段階でも比較しやすいでしょう。
木造ハウスメーカー比較まとめ
木造住宅は、木の雰囲気だけで選ぶと比較の大事な部分を見落とします。
軸組、枠組壁、木質パネル、独自構法によって家を支える仕組みが違い、接合部や構造計算の考え方も各社で異なります。
さらに、断熱性能は壁の厚みだけ、耐震性能は木材の樹種だけでは決まりません。
無垢材についても、構造材なのか床なのかを分けて見ることが大切です。
- 木造軸組・2×6・独自構法の違いを確認する
- 耐震等級と断熱等性能等級を同条件で比べる
- 構造材と無垢床を分けて木材を見る
- 檜は使用部位と商品名まで確認する
- 大開口や吹き抜けは性能とセットで判断する
- 同じ要望書で2社から3社へ提案を依頼する
住友林業、一条工務店、三井ホーム、ミサワホーム、日本ハウスHD、タマホーム、アキュラホームには、それぞれ選ぶ理由があります。
積水ハウスのシャーウッドも、木造の構造技術、設計、外壁、長期サポートをまとめて比べたい人には有力な候補です。
そしてシャーウッドを検討するなら、鉄骨との社内比較までできる担当者と出会い、同じ要望と予算で木造と鉄骨を比べることをおすすめします。
あなたに合う木造住宅は、ランキングの一位ではなく、「この工法、この性能、この素材、この間取りなら納得できる」と自分の言葉で説明できる一社です。
そこまで比べて選べれば、木造ハウスメーカー選びはかなり納得感のあるものになりますよ。
