こんにちは。
積水ハウス ご紹介割引の相談窓口、運営者の北川晴夫です。
積水ハウスで家づくりを考えるとき、初期費用と同じくらい不安になるのが、将来の「メンテナンス費用」ではないでしょうか。
「30年保証があるから安心」と聞く一方で、「外壁塗装で数百万かかる」「結局トータルコストは高い」といった情報もあり、一体どちらが真実なのか、混乱してしまいますよね。
家は建てて終わりではなく、長く住み続けるための維持管理が不可欠です。
特に積水ハウスが誇る高耐久な外壁、例えばダインコンクリートやベルバーン、シェルテックウォールといった外壁の種類によっても、メンテナンスの考え方は変わってきます。
外壁材ごとの違いを整理したい方は、積水ハウス 外壁の種類と選び方|全種類の特徴・価格・メンテナンスもあわせてご覧いただくとイメージしやすいと思います。
それぞれの外壁材の価格や耐久性の比較も気になるところです。
私自身、積水ハウスのオーナーとして、この長期的なコストについて徹底的に調査し、担当の橋爪店長にも詳しく確認しました。
この記事では、積水ハウスのメンテナンス費用の「真実」について、初期30年保証の具体的な内容から、高額になりがちな修繕の実態、そして「なぜ高いと言われるのか」という構造的な理由まで、現役施主の視点で包み隠さず解説していきます。
記事のポイント
- 積水ハウス「初期30年保証」の無料の範囲と実態
- 外壁塗装やシロアリ対策など主要なメンテナンス費用の目安
- 純正リフォームが高いと言われる構造的な理由
- 保証維持とコスト削減を両立させる賢いメンテナンス戦略
積水ハウスのメンテナンス費用の詳細ガイド
積水ハウスのメンテナンス計画は、業界でも手厚いとされる「初期30年保証」が基盤となっています。
しかし、この保証が具体的に何をカバーし、いつから有料のメンテナンスが発生するのか。
まずは、オーナーが知っておくべき費用の全体像を項目ごとに詳しく見ていきましょう。
初期30年保証と無料点検の内容
積水ハウスのメンテナンスを語る上で、最大の柱となるのが「初期30年保証」制度です。
これは、他社比較でも非常に手厚い内容となっており、私が積水ハウスを選ぶ上での大きな安心材料の一つでした。
まず、この保証が適用されるのは、住宅の最も重要な根幹部分である「構造躯体」(基礎、柱、梁など)と、「雨水の侵入を防止する部分」(屋根、外壁、開口部など)です。
簡単に言えば、家の強度と防水性能という、資産価値に直結する部分を30年間にわたって保証してくれる内容ですね。
さらに、この30年間の保証期間中、オーナーは初期の定期点検や、10年目・20年目といった節目での「無料点検」を受けることができます。
この点検が非常に重要で、単なるチェックに留まりません。
点検時に、保証基準の適用内(つまり構造・防水関連)でメンテナンスが必要な不具合が発見された場合、その補修工事は「無償」で実施されます。
◆北川の視点:保証とリスク管理
この手厚い無料点検・補修は、オーナーにとっては絶大な安心感ですよね。
ただ、私が元経営者として感じるのは、これはメーカー側にとっても非常に合理的な「リスク管理」だということです。
軽微な不具合を早期に無償で対処することにより、将来的に大規模な雨漏りや構造的欠陥といった、高額な保証修理に発展するのを防いでいるわけです。
同時に、この定期点検は、保証対象外の消耗品交換や有料メンテナンス(後述する防蟻処理など)の必要性をオーナーに告知し、提案する絶好の機会としても機能しています。
ビジネスとして非常にうまく設計されていると感じます。
【最重要】「30年保証」=「すべてが無料」ではない
ここで絶対に誤解してはならないのは、「30年保証」という言葉が、「30年間、家に関するすべてが無料」という意味ではない、という点です。
保証対象は、あくまで「構造躯体」と「防水」関連です。
したがって、以下のような項目は保証の対象外となり、たとえ30年以内であっても修理や交換は有料となります。
- 壁紙(クロス)の汚れや日焼け、剥がれ
- フローリングの傷やへこみ
- 給湯器、キッチン、エアコン、換気扇などの「設備機器」の故障
- その他、経年劣化や消耗品とみなされるもの
「無料点検」は家のすべてを無料で修繕してくれるサービスではなく、最重要部分の保証を維持するためのチェックであり、それ以外の部分は別途メンテナンス費用が発生することを、契約前に必ず資金計画に組み込んでおく必要があります。
30年目以降の保証延長と有料点検
初期30年の手厚い無料保証期間が終了すると、メンテナンスのフェーズは大きく変わります。
30年目以降は、10年ごとの「有料点検」サービスに切り替わります。
そして、この有料点検を受け、さらに積水ハウスが指定する条件(=有償補修)を満たすことで、保証を延長することが可能になります。
積水ハウスの制度は、あくまで「初期30年保証」が基本。
それ以降は「有料」の点検とメンテナンスが前提となります。
オーナーを悩ませる「保証のジレンマ」
この「保証延長の条件」こそが、オーナーが直面する重要な分岐点です。
この条件とは、一般的に、積水ハウス(またはそのグループ会社である積水ハウスリフォーム)が指定する「有料メンテナンス工事」を実施することです。
具体的には、外壁塗装、防蟻処理、屋根修理などがこれにあたります。
そして、この純正メンテナンスには「延長保証の費用がかかってくる」と指摘されています。
これは、単なる工事費だけでなく、「保証を延長する権利(保証料)」が実質的に上乗せされている可能性を示唆しています。
ここで、オーナーは以下の「保証のジレンマ」に直面します。
- 選択肢A(純正):
メーカー(積水ハウスリフォーム等)による高額な純正メンテナンスを実施し、引き続き構造・防水の「安心(保証)」を延長する。 - 選択肢B(外部):
コストを抑えるために安価な外部の業者にメンテナンスを依頼する。ただし、この場合、メーカーの保証は(その時点で)打ち切られる。
このジレンマこそが、積水ハウスのメンテナンス費用が「高い」と言われる最大の構造的要因の一つです。
外壁塗装の時期と費用相場
住宅のメンテナンス費用の中で、最も高額になるのが外壁と屋根の修繕です。
一般的な外壁材の塗り替えサイクルは10年~15年と言われていますが、積水ハウスの高耐久外壁材の場合はそれが大幅に延長されるため、多くの場合、築15年~20年のタイミングで、最初の大規模修繕(主に外壁塗装・シーリング工事)を検討するケースが多いようです。
ただし、具体的な費用は建物の大きさ、形状、使用する塗料のグレードによって大きく変動するため、一概に「いくら」とは言えません。
費用を左右する主な要因
主に、以下の3つの要素で見積もり額は決まってきます。
- 1. 建物の大きさ(塗装面積)
当然ですが、家が大きければ塗る面積が増えるため、塗料代も人件費も上がります。 - 2. 建物の形状(足場の組みやすさ)
シンプルな総二階の家よりも、凹凸(おうとつ)が多い複雑なデザインの家の方が、足場を組む手間や養生(塗料がつかないようにカバーする作業)の手間がかかり、費用が上がる傾向にあります。 - 3. 使用する塗料のグレード
これがコストと耐用年数に直結する、非常に重要な選択です。
せっかく積水ハウスの高耐久な外壁を選んだのに、メンテナンスで安価な塗料(耐用年数が短いもの)を選んでしまうと、結局次の塗り替えサイクルが早まってしまい、トータルコストが嵩(かさ)む可能性があります。
かといって、最高級の塗料(耐用年数が非常に長いもの)を選べば、その分、一回のメンテナンス費用は当然ながら高額になります。このバランスをどう取るかが、非常に悩ましいわけです。
参考までに、一般的な塗料のグレードと耐用年数の目安を下記に示します。
| 塗料の種類 | 耐用年数(目安) | 特徴・コスト感 |
|---|---|---|
| ウレタン塗料 | 約8~10年 | コストは抑えられるが、耐用年数が短め。 |
| シリコン塗料 | 約10~15年 | 現在主流。コストと耐久性のバランスが良い。 |
| フッ素塗料 | 約15~20年 | 高耐久。初期費用は高いが、長期の塗り替えサイクルを維持できる。 |
| 無機塗料 | 約20年~ | 非常に高耐久・高価。汚れにも強いが、取り扱える業者が限られる場合も。 |
※上記はあくまで一般的な市場の目安です。積水ハウスリフォームで提案される純正塗料や仕様とは異なる場合がありますので、必ず担当者にご確認ください。
このように、「積水ハウスの外壁塗装の相場はいくら?」という問いに答えるのは非常に難しいのです。
最も確実なのは、家を建てた時の図面や仕様書(これ、絶対になくしてはいけませんよ!)を元に、積水ハウスリフォームなどの正規ルートで「我が家の場合」の見積もりを取得することです。
家を建てる「今」だけでなく、その「15年後、20年後」を見据えて計画を立てること。
これが、積水ハウスで本当に満足のいく家づくりを実現するための、私の考える「秘訣」の一つです。
ダインコンクリートの塗装は高い?
さて、積水ハウスの代名詞とも言える高級外壁材「ダインコンクリート」。
私自身、あの重厚感とデザイン性に惚れ込んで採用を決めた一人です。
このダインコンクリートの場合、メンテナンス費用は一般的なサイディング塗装とは異なる点に注意が必要です。
なぜダインコンクリートの修繕は高額になるのか?
その最大の理由は、「意匠性(デザイン)」の再現にあります。
ダインコンクリート特有の、あの彫りが深く奥行きのある石積調のデザインを維持するためです。
これを一般的なベタ塗りの塗料で塗りつぶしてしまっては、せっかくの高級感が台無しですよね。
そのため、積水ハウスでは表面に「タフクリア30」という高性能な塗装システムを採用しています。
こうした特殊な高機能塗料や、その意匠性を再現するための工法が必要となるため、一般的なサイディング塗装と比較してメンテナンス費用が高額になる傾向があります。
また、パネル自体の耐久性は極めて高くても、パネル間のシーリング材は経年で劣化するため、定期的な点検とメンテナンスは必要です。
◆北川の決断:将来コストへの納得
これは、私が契約前に非常に重視した点です。
ダインコンクリートを選ぶということは、その素晴らしい初期デザインだけでなく、「将来、その美観を維持するためにも相応のコストがかかる」ということを受け入れる、ということです。
この将来コストを理解し、納得した上で選ばなければ、「こんなはずじゃなかった」と後悔することになります。
初期費用だけでなく、このメンテナンスコストまで含めて「ダインコンクリートの価格」だと考えるべきですね。
必須のシロアリ防蟻処理の費用
外壁塗装のような何百万円もかかる修繕をイメージしていると、つい足元をすくわれがちな費用があります。
それが、定期的、かつ保証を維持するために「必須」となるメンテナンス、「シロアリ(防蟻)処理」です。
これは「やっておいた方がいいですよ」という推奨レベルの話ではなく、積水ハウスの長期保証を延長する上で、避けては通れない項目だと私は認識しています。
基礎や床下の湿気対策、シロアリリスクの全体像については、積水ハウスの基礎・湿気・防蟻対策をオーナーが徹底解説でより詳しく整理していますので、あわせて確認しておくと安心です。
保証延長(ユートラスシステム)の必須条件
積水ハウスの保証延長制度「ユートラスシステム」は、「所定の有料点検・有償補修」の実施が条件となっています。
この「有償補修」のメニューの中に、防蟻処理は中核として含まれているのが一般的です。
つまり、「費用がかかるから」という理由でこれを怠ってしまうと、万が一シロアリ被害が発生した時に保証が効かないだけでなく、積水ハウスの構造体保証そのものが失効してしまう、という重大なリスクを負うことになります。
これは絶対に避けなければなりません。
ただ、私が「さすが積水ハウスだ」と感心したのは、その技術力です。
ひと昔前の「とにかく薬剤を撒く」というイメージとは全く違いました。
積水ハウスでは、人の健康や環境への配慮から、先進的な工法を採用しています。
換気扇・ダクト清掃の費用目安
もう一つ、私たちが家を建てる上で見落としがちなのが、「24時間換気システム」のメンテナンス費用です。
特に私のように、現代の高気密・高断熱住宅を選ぶ人間にとって、換気システムは家の「肺」とも言える命綱です。
私自身、積水ハウスの次世代室内環境システム「SMART-ECS(スマート イクス)」の空気清浄能力に非常に期待しています。
なにせ、花粉やPM2.5まで除去してくれる高性能なHEPAフィルターが搭載されているわけですから。
しかし、当たり前のことですが、どんなに高性能なシステムでも、フィルターやダクト(空気の通り道)がホコリで詰まってしまっては、その性能を発揮できるはずがありません。
汚れた「肺」では、新鮮な空気を家中に届けることはできませんよね。
「消耗品」と「定期清掃」は保証対象外
その高性能なフィルターの交換費用や、ダクト内部の清掃費用。
これらは、構造体や防水とは全く別の、「消耗品」であり「定期清掃」にあたります。
したがって、これらは初期30年保証の対象外であり、すべてオーナー負担の「有料メンテナンス」となります。
快適な室内環境を維持し、「SMART-ECS」のような素晴らしいシステムの性能を100%引き出し続けるためにも、こうした定期的な清掃費用がかかることは、あらかじめ認識しておく必要があります。
積水ハウスのメンテナンス費用が高い理由
ここまでの解説で、積水ハウスのメンテナンス費用には「保証を維持するための費用」が含まれていることがお分かりいただけたと思います。
では、なぜ特に「純正リフォーム」の見積もりは、外部の業者に比べて高額になるのでしょうか。
その構造的な理由と、私たちが取るべき戦略について解説します。
なぜ純正リフォームは高いのか
「積水ハウスリフォームに見積もりを取ったら、地元の工務店の見積もりより高かった…」
こうした話は、インターネット上でもよく見かけますし、実際に私も耳にします。
まず大前提として、積水ハウスはハウスメーカーの中でも「高価格帯」に位置付けられています。
新築時が高いのですから、当然、リフォーム(メンテナンス)もそれに準じた価格設定になります。
ただ、ここで「高い」の一言で思考停止してしまうのは、あまりにも早計だと私は思います。
元経営者としての視点から見ても、価格には必ず理由があります。
その価格が「不当に高い」のか、それとも「理由があって高い」のかを見極めなければなりません。
私が調べた限り、積水ハウスのメンテナンス費用(純正リフォーム)が高い理由は、後者です。
積水ハウスの価格には、
- 耐震・耐久など構造性能の高さ
- 充実した標準仕様
- そして、手厚いアフターサービス費用
が、あらかじめ含まれているのです。
「保証」と「安心」のプレミアムフィー
つまり、私たちが支払う純正のメンテナンス費用は、単なる「塗装作業費」や「部品交換代」ではありません。
その金額には、以下の価値に対する「対価(プレミアムフィー)」が含まれています。
- 圧倒的な品質と知見
家を建てたメーカー自身が、その家の仕様(例:ダインコンクリートの塗装仕様など)を完璧に把握した上で、最適な材料と工法でメンテナンスを行う品質。 - 「保証の延長」という権利
これが最大のポイントです。純正メンテナンスを行うことで、「構造躯体・防水」という家の心臓部に対する保証を、さらに10年延長できる権利(ユートラスシステム)を買っているわけです。 - 手厚いサポート体制の維持費
何かあった時に24時間365日対応してくれる「カスタマーサポート窓口」や、全国の「カスタマーズセンター」の体制を維持するための費用です。
この構造を理解すると、私たちは単に「家を修理している」のではなく、「10年間の安心と保証、そして最高品質のサポート体制を、改めて購入している」ということが分かります。
この「安心」に、外部業者との差額を支払う価値があるかどうか。
それが、私たちオーナーに突き付けられる「保証のジレンマ」の正体です。
外部業者利用時の保証打ち切りリスク
「価格差があるなら、外部の安い業者に頼もう」と考えるのは自然なことです。
しかし、ここで再び立ちふさがるのが、「保証打ち切りのリスク」です。
コスト削減のために外部業者を選んだ瞬間、積水ハウスの「構造躯体・防水」に関する長期保証(延長保証)が失効する(打ち切られる)可能性が極めて高いのです。
こうした他社リフォームとメーカー保証の関係については、積水ハウスはリフォームできない?噂の真相を施主が徹底解説で、具体的なケース別に整理していますので、検討中の方は一度目を通しておくことをおすすめします。
このリスクとコスト削減を天秤にかけるにあたり、最適な戦略は「築年数」によって変わってくると私は考えています。
【戦略的判断】築年数で「保証」と「コスト」の最適解は変わる
- 築15~20年目(1回目の塗装時)
-
この時点では、まだ「初期30年保証」の期間内、あるいは保証延長した直後である可能性が高いです。
ここで外部業者を使って保証を失うリスクは非常に大きい。
結論:コストが高くても「純正メンテナンス」を選び、保証を確実に維持するのが合理的である可能性が高いです。
- 築30年目以降(2回目以降の塗装時)
-
この時点では、どちらにせよ保証は「有料延長」のフェーズです。
建物の初期不良のリスクも30年経てばほぼ無いと考えられます。
結論:「保証を維持するため」に毎回高額な純正費用を払い続けるよりも、保証は放棄し、その代わりにコストを大幅に削減する方が、トータルコストで合理的と判断できる可能性が高まります。
外部業者選びの絶対条件
将来的に外部業者を選ぶ場合でも、「積水ハウスの家の施工実績が豊富な、信頼できる業者」を選ぶことが絶対条件です。
ダインコンクリートの「タフクリア30」のような高性能な塗装や、積水ハウス特有の構造を理解している業者でないと、単に安いだけの業者に依頼して、大切な家の資産価値を損ねては元も子もありません。
10年ごとの修繕は必要か
よく「家は10年ごとに修繕が必要」と言われますが、これは積水ハウスの場合、少し実態と異なります。
まず、高額修繕の代表である外壁塗装は、築15年~20年が目安です。
ダインコンクリートやベルバーンのような高耐久外壁材であれば、なおさら10年で塗装が必要になるケースは稀でしょう(※ただしシーリング材の劣化は別です)。
では、「10年ごと」という目安は何を指すのでしょうか。
これは、修繕の「種類」を整理すると分かりやすくなります。
積水ハウスのメンテナンス周期(目安)
- 定期的に発生(例:5~10年ごと):
防蟻処理(保証維持のため推奨)
費用目安:仕様や地域による - 10年~15年ごと:
設備機器の交換
(例:給湯器、ビルトイン食洗機、換気システム本体など)
※これらは「消耗品」であり、30年保証の対象外です。 - 15年~20年ごと(目安):
大規模修繕(外壁・屋根)
(例:外壁塗装、シーリング打ち替え、屋根塗装・防水)
費用目安:仕様や規模による
このように、「10年ごと」に何か一つの大きな修繕があるというよりは、定期的な「必須コスト」、10年~15年サイクルの「設備コスト」、15年~20年サイクルの「高額修繕コスト」と、費用の波が時期によって異なって発生する、と理解するのが正解です。
築30年超えのトータルコスト
それでは、築30年を超えた先のトータルコストは、どうなるのでしょうか。
これは、まさに先ほどの「保証のジレンマ」で、オーナーがどちらの道を選ぶかにかかっています。
- 戦略A:保証維持ルート
30年目以降も、10年ごとに高額な(積水ハウス指定の)純正メンテナンス費用を払い続ける。 - 戦略B:コスト削減ルート
30年目の時点で保証は放棄し、10年ごとに信頼できる外部業者で(比較的安価に)メンテナンスを行う。
この選択によって、10年ごとに支払うメンテナンス費用に大きな差額が生まれます。
築50年、60年と住み続けることを想定した場合、この差は非常に大きなものになります。
◆北川のワンポイントアドバイス:私ならこう考える
私自身、まだ建築中の身ではありますが、30年後を想像すると非常に悩ましい問題です。
ただ、合理的に考えれば、築30もの間、風雨や地震に耐えてきた積水ハウスの屈強な「構造躯体」や「防水」が、30年を過ぎた途端に急激に不具合を起こすとは考えにくいです。
その段階で、まだ発生するかどうかも分からない不具合のために、毎回高額な「保険料(=純正メンテ費用と外部費用の差額)」を払い続けるか…。
私なら、築30年の節目で保証は手放し、その代わりに「積水ハウスの施工実績が豊富な」優良な外部業者を真剣に探し、コストを抑えながら賢くメンテナンスしていく道を選ぶ可能性が高いと思います。
積水ハウスのメンテナンス費用に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 初期30年保証期間中は、本当にすべて無料なのですか?
A. いいえ、すべてが無料というわけではありません。
無料となるのは、保証対象である「構造躯体」と「雨水の侵入を防止する部分」に不具合が見つかり、その補修が必要と判断された場合のみです。
壁紙の汚れ、フローリングの傷、給湯器やエアコンといった設備機器の故障、経年劣化による消耗品の交換などは、たとえ30年以内であっても保証対象外となり、有料となります。
Q2. ダインコンクリートは「塗装不要」と聞いたのですが?
A. ダインコンクリート「自体」は、コンクリートそのものであり、非常に高い耐久性を持っています。
しかし、「塗装が不要」というわけではありません。
ダインコンクリートの表面には、「タフクリア30」といった高性能な塗装システムが施されておりこれが紫外線や雨風からコンクリートを守っています。
この塗装(クリア層)は経年で劣化します。
また、パネル間の「シーリング材」も必ず劣化しますので、定期的な点検と、塗装やシーリングのメンテナンスは必要になります。
Q3. 外部の業者で塗装したら、本当に保証は切れるのですか?
A. はい、その可能性が非常に高いです。
積水ハウスの保証延長の条件は、「積水ハウス(または指定グループ会社)による有料点検と、指定された有料メンテナンス工事の実施」となっているためです。
外部の業者で塗装工事を行った場合、この「指定された有料メンテナンス工事」を実施しなかったとみなされ、その時点で「構造躯体・防水」に関する延長保証は失効(打ち切り)となるのが一般的です。
Q4. メンテナンス費用を安く抑えるコツはありますか?
A. 最も効果的なのは、築年数に応じて「純正メンテナンス」と「外部業者」を戦略的に使い分けることです。
記事本文でも解説しましたが、保証の価値が非常に高い築30年目までは、コストがかかっても純正メンテナンスで保証を維持します。
そして、保証が有料延長フェーズに切り替わる築30年目以降は、保証を放棄する代わりに、信頼できる外部業者でコストを大幅に削減する、という判断が合理的です。
また、シロアリ処理や換気扇清掃なども、複数の業者から相見積もりを取ることで、コストを適正化できる可能性があります(ただし、保証維持が条件の場合は積水ハウス指定業者で行う必要があります)。
Q5. シロアリ処理を忘れたらどうなりますか?
A. 保証維持の観点でリスクがあります。
積水ハウスの「構造保証」を延長(ユートラスシステム)するためには、「所定の有料点検・有償補修」が必須条件となっています。
防蟻処理もこの「有償補修」に含まれるのが一般的です。
もし指定されたメンテナンスを怠った場合、シロアリ被害の有無に関わらず、構造体保証そのものが失効してしまう重大なリスクがあります。
まとめ:積水ハウスのメンテナンス費用について
ここまで、積水ハウスのメンテナンス費用について、保証の仕組みから高額になる理由、そして私なりの戦略まで、詳しく解説してきました。
積水ハウスのメンテナンス費用は、一見すると高額に見えますが、その多くは業界最高水準の品質と、手厚い長期保証を維持するための「対価」であると、私は理解しています。
積水ハウスの「家」は、間違いなく超一流です。
その圧倒的な技術力と品質は、私が工場見学で震度7を体験した時(詳細は私が積水ハウスに決めた理由の記事で)に確信しました。
しかし、その素晴らしい資産価値を維持するためには、オーナー側にも長期的な視点と戦略的な資金計画が求められます。
資金計画に計上すべき「3つの将来費用」
積水ハウスのトータルコストを考える際、単純な建築費だけでなく、以下の3種類の将来費用を明確に予算化しておく必要があります。
- 定期的な必須コスト
(シロアリ防蟻処理費用など) - 10年~15年ごとの設備コスト
(換気システム清掃、給湯器交換費用など) - 15年~20年目の高額修繕コスト
(1回目の外壁・屋根・シーリング費用)
特に3点目については、契約時にダインコンクリートのようなプレミアム外壁材を選んだ場合、メンテナンス費用も高額になることを契約前に認識し、納得した上で選択することが重要です。
メンテナンス費用は、漠然と恐れる「不安要素」ではなく、大切な資産を守るための「計画」です。
この記事が、あなたの後悔しない家づくりの一助となれば幸いです。
ご注意ください
本記事で紹介した費用や相場は、あくまで収集したデータに基づく一例であり、目安です。
建物の仕様、大きさ、地域、工事の時期、選択する業者によって、費用は大きく変動します。
正確な情報や、ご自身のプランにおける詳細なメンテナンススケジュール、費用シミュレーションについては、必ず積水ハウスの担当者に直接ご確認いただきますよう、お願いいたします。





