こんにちは。
積水ハウス ご紹介割引の相談窓口、運営者の北川晴夫です。
積水ハウスでの家づくりは、間違いなく人生最大の買い物であり、同時に最高の体験でもあります。
何を隠そう、私自身が現在進行形で積水ハウスの鉄骨住宅「イズ」を建築中の施主であり、総額億越えの巨額のローンを背負って、2026年3月の完成を心待ちにしている身です。
契約前の「本当に払っていけるのか?」という不安から、仕様決めのワクワク感、そして現場監督や店長との信頼関係まで、皆様と全く同じ道を歩んでいる一人のオーナー仲間としてお話しさせてください。
しかし、夢のマイホームを手に入れた後に必ず直面するのが、「メンテナンス」という現実です。
特に屋根は、普段目に見えない場所だけに、「本当にそんなに費用がかかるのか?」「営業さんはメンテナンスフリーと言っていた気がするのに、話が違うのでは?」といった不安や疑問を抱かれる方が非常に多いのが実情です。
インターネットで「積水ハウスの外壁の種類」と検索すると、ベルバーンやダインコンクリートといった外壁の話題は多く出てきますが、屋根に関する具体的で、かつ施主目線のリアルな情報は意外と少ないものです。
積水ハウスの住宅は、私が建てている鉄骨造の「イズ・シリーズ」や木造の「シャーウッド」など、構造によって採用される屋根材も異なります。
陶器瓦、スレート、金属屋根、あるいは陸屋根(フラットルーフ)といった種類によって、将来かかるコストは数百万円単位で変わってくるのです。
「30年保証」という言葉の響きに安心しきっていると、10年後、20年後の点検で提示される見積額に驚愕することになりかねません。
この記事では、これから積水ハウスで家を建てる方、あるいは既にオーナーとなられた方に向けて、メーカーの技術資料や私の実体験、そして徹底的な調査に基づいた「屋根メンテナンス費用のリアル」を包み隠さずお伝えします。
メーカーの言いなりになるのではなく、大切な資産を守るための賢い選択肢を、私と一緒に考えていきましょう。
記事のポイント
- 積水ハウスの屋根材ごとの寿命と、必ず発生する劣化リスクの正体
- 築10年、20年、30年の節目で必要となる具体的なメンテナンス費用
- メーカー純正リフォームと専門業者、それぞれのメリットと価格差の構造
- 費用を抑えつつ資産価値を守るための、築年数別・最適な意思決定モデル
積水ハウスの屋根メンテナンス費用の仕組みと実態
積水ハウスの住宅は「邸別自由設計」であり、その屋根の形状や素材も一邸ごとに異なります。
しかし、メンテナンス費用の発生メカニズムには明確なパターンが存在します。
まずは、ご自宅の屋根がどのような特性を持ち、いつ、どのような理由でお金がかかるのか、その構造的な実態を解き明かしていきます。
積水ハウスの屋根の寿命と劣化のサイン
「積水ハウスの家はメンテナンスフリーだ」という言葉を耳にすることがありますが、これは正確ではありません。
特に屋根に関しては、採用されている部材によって屋根の寿命や劣化の進行スピードが全く異なります。
ここでは主要な3つの屋根タイプについて、その真実を解説します。
まず、積水ハウスの勾配屋根で多く採用されているのが「陶器瓦」です。
三州瓦などの高品質な製品が使われており、瓦そのものは粘土を1,100℃以上の高温で焼き締めた焼き物であるため、半永久的な耐久性を持ちます。
「塗装が不要」という点では、確かにメンテナンスフリーに最も近い素材と言えるでしょう。
積水ハウスでは、栄四郎瓦やマルスギ、三州野安といった一流メーカーの瓦を採用しており、その品質は折り紙付きです。
【注意】瓦が丈夫でも「下地」は劣化します
ここが最大の盲点です。
瓦自体は50年以上持ちますが、その下にある雨水の侵入を防ぐ「防水シート(ルーフィング)」や、瓦を固定する「漆喰(しっくい)」、棟を止める「ビス」などは、20年~30年で寿命を迎えます。
これらが劣化すると、表面の瓦が健在でも、その下で雨漏りが発生します。
「瓦だから何もしなくていい」というのは、極めて危険な誤解なのです。
次に、スレート屋根(カラーベスト・コロニアルなど)です。
セメントに繊維を混ぜて成形したもので、初期費用が安くデザインもスッキリしているのが魅力です。
しかし、この素材は表面の「塗膜」によって防水性を保っているため、紫外線による劣化を最も受けやすいという弱点があります。
新築から約10年もすれば、表面が粉を吹く「チョーキング現象」が起きたり、北面を中心にコケや藻が発生したりします。
これらを放置すると、スレート自体が水分を含んで膨張・収縮を繰り返し、反り返ったり、ひび割れ(クラック)を起こす原因となります。
そして、鉄骨造(イズ)で見られる「陸屋根(フラットルーフ)」です。
ここには主に「塩ビシート防水」などが施されています。
積水ハウスの鉄骨造では、下地の挙動の影響を受けにくい「機械的固定工法」が採用されており、30年程度という高い耐久性を誇ります。
しかし、紫外線や熱の影響を直接受けるため、経年によりシートの硬化や縮みが発生することは避けられません。
特に排水溝(ドレン)周りの詰まりや劣化は致命的です。
ここが詰まると屋根がプールのように水が溜まる「オーバーフロー」を引き起こし、即座に雨漏りに繋がるリスクがあります。
私の自宅も鉄骨造の「イズ」で計画していますが、こうしたリスクを理解した上で、メンテナンス計画を立てることが重要だと痛感しています。
なお、積水ハウスの屋根の技術的な詳細については、施主が解説!積水ハウスの屋根、雨仕舞いのスゴさと保証の記事でも詳しく解説しています。
築年数ごとのメンテナンススケジュールの詳細
家を長持ちさせるためには、適切な時期に適切な処置を行うことが不可欠です。
積水ハウスが推奨する標準的なメンテナンススケジュールと、それに伴う費用の流れを把握しておきましょう。
これはあくまで「理想的な維持管理」を行った場合のモデルケースですが、資金計画の重要な指針となります。
特に、私のように大きめのローンを組んでいる場合、将来の出費予測は死活問題ですからね。
| 築年数 | イベント | 屋根の主なメンテナンス内容 | 重要度 |
|---|---|---|---|
| 築10年 | メーカー定期点検 (無償点検) |
カスタマーズセンターによる目視点検。 スレートの軽微なひび割れ補修、ドレン清掃。 ※状況により早期の塗装提案あり。 |
中 |
| 築15年 | (自主的なケア) | スレート屋根や金属部分(棟板金)の塗装、シーリングの打ち替えが必要になり始める時期。 美観維持のためにはこの頃から手を入れるのが理想。 |
高 |
| 築20年 | メーカー定期点検 (保証延長の最大分岐点) |
屋根・外壁の全体的な塗装、バルコニー防水の更新。 足場を組んでの大規模メンテナンス(200〜300万円規模)が提案される最大の山場。 |
特大 |
| 築30年 | 保証満了・再延長 (ユートラスシステム) |
防水シートの全面交換(陸屋根)、スレート屋根のカバー工法や葺き替えの検討開始。 根本的な部材交換が必要になる時期。 |
大 |
このように、家を建ててからずっと何もなくて済むわけではありません。
特に「築20年」は、積水ハウスの「初期30年保証」を維持するための条件として、高額な有償メンテナンス工事を求められることが多い、運命の分かれ道となります。
積水ハウスの保証制度は、構造躯体と雨水侵入防止部分について初期30年保証を謳っていますが、これは「何もしなくても30年保証する」という意味ではありません。
「10年目、20年目の点検を受け、必要と判断された有償工事(メンテナンス)を行うこと」が、保証継続の条件となっているケースが多いのです。
最初の分岐点となる10年点検の費用と対応
新築から10年が経過すると、積水ハウスのカスタマーズセンターによる定期点検が行われます。
多くの施主様が気になるのが、この10年点検の費用はかかるのか?という点でしょう。
結論から申し上げますと、点検そのものは「無料」です。
また、この段階で数百万円単位の大規模な修繕を求められるケースは、屋根に関しては比較的稀です。
しかし、点検の結果として、以下のような軽微な補修や予防的なメンテナンスが提案されることがあります。
- トップライト(天窓)のシーリング補修:
屋根の中でも最も過酷な環境にあるため、ゴムパッキンやシーリングが劣化しやすい箇所です。早めの手入れが必要です。 - スレート屋根の一部塗装や補修:
日当たりが良すぎて劣化が早い南面や、逆に湿気がこもりやすくコケがひどい北面の高圧洗浄など。 - ベランダ防水のトップコート塗り替え:
厳密には屋根ではありませんが、足場が必要ない軽微な作業としてセットで提案されることが多い項目です。
◆北川のワンポイントアドバイス
築10年の段階では、建物の構造的な不具合(初期不良的なもの)のリスクがまだ完全には消えていない時期です。
そのため、私個人の考えとしては、10年目の軽微な補修であれば、多少割高でも積水ハウスの純正メンテナンス(積水ハウスリフォーム)にお願いして、メーカー保証を確実に継続させておくのが「保険」として賢明な判断だと言えます。
ここで数万円、数十万円をケチって保証を切ってしまうのは、資産を守るという観点からすると、リスクとリターンのバランスが悪いと感じますね。
積水ハウスのアフターサポートは手厚いですから、その権利をみすみす手放すことはありません。
高額になりがちな20年点検の費用目安
多くの積水ハウスオーナー様が頭を抱え、相談窓口に駆け込んでこられるのが、築20年のタイミングです。
ここで提示される20年点検の費用の見積もりは、10年目とは桁が違います。
まさに「衝撃」と言っていいでしょう。
積水ハウスでは、建物の防水機能や外壁の性能を維持し、保証をさらに10年延長(合計30年保証)するための条件として、「有償メンテナンス工事」を提示します。
屋根に関していえば、以下のような工事がセットで提案されることが一般的です。
- 屋根全体の塗装(スレート・金属屋根の場合):
単なる色塗りではなく、高圧洗浄、下地補修、3回塗りといった本格的な工程です。
これに伴い、必ず「足場架設費用」が発生します。 - 板金部の交換・補修:
棟板金のビスの打ち直しや、錆びた板金の交換。
台風対策としても重要です。 - バルコニー防水のやり替え:
表面のトップコートだけでなく、下の防水層(シート防水やFRP防水)からの本格的な改修。 - 外壁塗装・シーリング打ち替え:
足場を組むなら屋根とセットで行うのが合理的であるため、基本的には外壁塗装もセットで提案されます。
これらをすべて純正リフォーム(積水ハウスリフォーム株式会社)で行う場合、一般的な30坪~40坪程度の住宅でも、総額で200万円~350万円前後の見積もりが出てくることは珍しくありません。
報告書ベースの概算で見ても、屋根塗装だけで40万〜80万円、足場代で25万〜40万円、外壁塗装で100万〜180万円、シーリング工事で30万〜50万円…と積み上げていくと、あっという間に300万円を超えてしまいます。
この金額を見て、「まだ住宅ローンが終わっていないのに、こんな大金払えない…」「子供の学費がかかる時期なのに…」と呆然とされる方も少なくないのです。
私が今組んでいるローンも30年ローンですが、20年後にこの出費が待っていると考えると、今からしっかり積み立てておかなければと身が引き締まる思いです。
屋根だけでなく外壁も含めたメンテナンス費用の全体像や、より詳しい内訳については、以下の記事でさらに詳しく掘り下げていますので、ぜひあわせてご覧ください。
20年点検では屋根のどこを見るのか解説
では、それほど高額な工事が必要と判断される根拠は何なのでしょうか?
積水ハウスの担当者は、20年点検でどこを見るのでしょうか。
具体的なチェックポイントを知っておくことで、提案された工事が本当に必要なのか、ある程度ご自身でも判断できるようになります。
- 屋根材のひび割れ(クラック)とズレ:
スレート屋根の場合、経年劣化によるひび割れは雨水の浸入経路となります。また、地震や強風による瓦のズレがないかも厳しくチェックされます。
私の工場見学体験でも感じましたが、積水ハウスは「地震への強さ」に絶対の自信を持っています。
しかし、それは部材が正常な位置にあってこそ。ズレは耐震性を損なう要因となります。
- 塗膜の劣化状況(チョーキング):
手で触ると白い粉がつく状態は、防水機能が失われている証拠です。これが屋根全体に見られる場合、緊急性は高くないものの、塗装による保護が必要と判断されます。
- 板金部分の釘浮き・錆(サビ):
屋根の頂点にある「棟板金」を止めている釘は、金属の熱膨張と収縮を繰り返すことで、徐々に抜けてきます。これが進行すると、台風で板金が飛散する事故につながるため、重点的に確認されます。
- コケ・藻・カビの発生:
美観の問題だけでなく、常に水分を保持してしまうため、屋根材の腐食を早める要因としてチェックされます。
これらの症状は、最近ではドローンを使った空撮や、高所カメラを用いて確認されることが多くなっています。
もし点検時に写真を見せられたら、ただ「汚れているな」と思うだけでなく、これらのポイントに着目して説明を聞いてみてください。
積水ハウスの屋根メンテナンス費用の真実!築20年のコストと対策
ここからは、実際に高額な見積もりを突きつけられたとき、どのように考え、どう行動すべきかという「対策」の部分に踏み込んでいきます。
積水ハウス純正のリフォームを選ぶべきか、それとも専門業者に依頼すべきか。
その判断基準となる情報を提供します。
純正のメンテナンス費用が高い理由と対策
正直に申し上げますと、積水ハウス純正(積水ハウスリフォーム株式会社)のメンテナンス費用が高いと感じるのは当然のことです。
一般的なリフォーム相場と比較して、2割から3割、場合によっては5割増しになることもあります。
しかし、これには明確な理由があり、単なる「ブランド料」だけではありません。
【積水ハウス純正が高い3つの構造的理由】
- 中間マージンの発生:
積水ハウスリフォームが元請けとなり、実際の施工は地域の協力会社(下請けの塗装店や板金屋)が行う多重請負構造となっています。そこには当然、大手ハウスメーカーとしての管理費や利益、安心のためのブランド維持費が上乗せされます。 - オリジナル高機能塗料の使用:
一般市場には流通していない、積水ハウス専用の高耐久なオリジナル塗料(フッ素系や無機系ハイブリッド塗料など)が指定されることがあります。これらは確かに性能が高い反面、材料費自体が高額です。 - 過剰とも言える「予防保全」:
メーカーの看板を背負っている以上、「工事したのにすぐ壊れた」という事態は絶対に避けなければなりません。そのため、「まだ使えるかもしれないが、10年以内に壊れるリスクがあるなら全交換」という、安全側に振り切った判断で見積もりが組まれます。例えば、まだ機能している雨樋(あまどい)やシーリングであっても、次の10年までの安全率を見込んで全交換を推奨するため、総額が高くなるのです。
対策としては、まず「保証の価値」を冷静に天秤にかけることです。
築20年の時点で、雨漏りなどの重大な構造欠陥が起きていないのであれば、その家は構造的に安定していると言えます。
今後10年の保証延長のために、相場より100万円高い費用を払う安心感を取るか、それとも信頼できる専門業者に依頼してコストを抑えるか。
これは価値観の問題ですが、私の個人的な見解としては、築20年を超え、初期不良のリスクがなくなった段階であれば、専門業者への切り替えを検討しても良いフェーズだと考えています。
20年点検の実例をブログ視点で紹介
ここで、私が懇意にしているオーナー仲間から聞いた、リアルな20年点検の体験談をご紹介しましょう。
彼は築20年のイズ(鉄骨造)にお住まいです。
ある日、カスタマーズセンターから点検の案内が届き、実施したところ、後日担当営業とリフォーム担当者が揃ってやってきました。
提示された見積もりは、外壁塗装と屋根(スレート)塗装、バルコニー防水、防蟻処理を合わせて「約380万円」。
「新車が買えるじゃないか…」と彼は絶句したそうです。
内訳を見ると、足場代だけで40万円近く、諸経費も数十万円計上されています。
「これをやらないと30年保証が切れます」という殺し文句に悩みましたが、彼は最終的に、地元の評判の良い塗装専門業者に見積もりを依頼しました。
結果、専門業者の見積もりは、同じフッ素グレードの塗料を使用し、タスペーサー(縁切り部材)もしっかり入れて「約220万円」。
その差はなんと160万円です。
彼は専門業者に依頼し、浮いたお金を将来の水回りリフォームの積立に回す決断をしました。
このように、相見積もりを取ることで、コストの適正感を把握することは非常に重要です。
ただし、専門業者選びには注意が必要です。
積水ハウス特有の「ガスケット(目地)」や「難付着サイディング」への知識がない業者に頼むと、施工不良を起こすリスクがあるからです。
陸屋根に必須の屋根防水シートの交換時期
鉄骨系の「イズ・シリーズ」などで採用されるフラットルーフ(陸屋根)の場合、最も注意すべきは屋根防水シートの寿命です。
積水ハウスでは主に塩化ビニル樹脂系のシート防水、特に「機械的固定工法」が採用されています。
この工法は、下地(ALC板など)に対してシートを全面接着するのではなく、専用のディスク盤で固定するものです。
これにより、地震時の下地の揺れや熱膨張の影響をシートが直接受けにくく、亀裂が入りにくいというメリットがあります。
実際、30年程度という高い耐久性を誇ります。
しかし、寿命が来た時の交換コストは強烈です。
部分的な補修で済むうちは良いのですが、シート全体が硬化し、破れが見え始めると「全面貼り替え」か、既存シートの上から新しいシートを被せる「増し張り(改修用シートの敷設)」が必要になります。
30坪程度の広さで全面改修を行う場合、足場代や廃材処分費を含めると150万円〜250万円規模の出費になることもあります。
これはスレート屋根の塗装費用の倍以上です。
フラットルーフにお住まいの方は、塗装とは別に、将来必ず来るこの「防水シート交換」のための資金を、新築時から計画的に積み立てておく必要があります。
ドレンの詰まり一つで雨漏りに直結する構造なので、日々の清掃もコスト削減の第一歩です。
スレートから屋根をガルバリウムにする選択
スレート屋根のメンテナンスとして、何度も塗装を繰り返すのではなく、思い切ってガルバリウム鋼板などの金属屋根にリフォームするという選択肢も増えています。
これには主に「カバー工法(重ね葺き)」と「葺き替え」の2種類があります。
【カバー工法(重ね葺き)とは?】
既存のスレート屋根を撤去せず、その上に防水シート(ルーフィング)と新しい軽い金属屋根(ガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板)を被せる工法です。
メリット: 解体・廃材処分費がかからないため安価。工期が短い。屋根が二重になるため断熱性・遮音性が向上する。
デメリット: 屋根の重量が少し増えるため、耐震性にわずかながら影響する可能性がある(ただし金属屋根は非常に軽いため影響は限定的)。
積水ハウスのスレート屋根は、2004年以前の建物の場合、アスベスト(石綿)が含まれている可能性があります。
これを撤去(葺き替え)しようとすると、近年の厳しい法規制により処分費用が跳ね上がります。
そのため、アスベストを飛散させずに封じ込めることができるカバー工法は、経済的かつ安全な選択肢として非常に有効です。
ガルバリウム鋼板は非常に軽量で耐久性が高く、メンテナンスサイクルも長いため、築30年を迎え、塗装では寿命を延ばせないと判断した場合は、このカバー工法を検討することを強くお勧めします。
積水ハウスの建物は構造躯体がしっかりしているため、屋根さえリフレッシュすれば、さらに30年、40年と住み続けることが可能です。
屋根メンテナンスに関するよくある質問(FAQ)
Q1. 積水ハウス以外の業者で工事をすると、本当に保証は切れてしまいますか?
A. はい、原則として保証対象部位(屋根や外壁など)に関して、指定工事店以外で手を加えた場合、その部分のメーカー保証は終了となります。
約款にも「当社以外の業者による増改築や工事によって当社の設計基準に合致しない状態になった場合は、保証の適用除外となる」と明記されています。
ただし、建物全体の保証が全て無効になるわけではなく、あくまで「他社が触った部分とその影響範囲」が対象外になるという解釈が一般的です。
築20年を超えている場合、メーカー保証の残り期間と、純正と専門業者のコスト差(100万円以上になることも)を比較して、どちらが合理的か判断することをお勧めします。
Q2. 太陽光パネルが載っている場合、屋根塗装はどうなりますか?
A. 基本的には、太陽光パネルが載っている部分は紫外線が直接当たらないため、劣化が遅く、塗装の必要はありません。
そのため、パネルが載っていない露出部分のみを塗装するのが一般的です。
ただし、足場を組むついでにパネルの点検や、パネル下のゴミ詰まり(鳥の巣など)の清掃を行うと効率的です。
もしパネルごと脱着して全面塗装する場合は、電気工事(脱着費用)が別途発生し、費用がさらに高額になるため、慎重な検討が必要です。
積水ハウスの瓦一体型パネルであれば、そもそも屋根材としての機能も兼ねているため、塗装の概念自体が異なります。
Q3. 瓦屋根ですが、漆喰(しっくい)の補修はどれくらいの費用がかかりますか?
A. 既存の漆喰を取り除いて詰め直す工事で、一般的な住宅であれば足場代別で20万〜40万円程度が目安です。
ただし、棟(屋根の頂点)の取り直し工事(一度棟を解体して積み直す工事)が必要な場合は、さらに費用がかかります。
なお、近年の積水ハウスで採用されている「乾式面戸(漆喰を使わない工法)」や「強力棟」の場合は、従来の漆喰補修自体が不要なケースもあります。
まずはご自宅の屋根の仕様(湿式か乾式か)を確認することが重要です。
Q4. 10年点検での指摘を無視して工事をしなかった場合、どうなりますか?
A. 10年点検で積水ハウス側から「必須メンテナンス(防水に関わる部分など)」と指摘された箇所を放置して、その結果雨漏りなどの不具合が発生した場合、保証期間内であっても有償修理となる可能性が高いです。
保証約款上、「適切な維持管理を行うこと」や「指摘された不具合を放置しないこと」が保証適用の前提条件となっているためです。
「お金がかかるから」と指摘事項を軽視せず、実施時期や方法について担当者とよく相談することをお勧めします。
少なくとも、雨漏りに直結する箇所の指摘は最優先で対応すべきです。
総括:積水ハウスの屋根メンテナンスの費用について
最後に、積水ハウスの屋根メンテナンスの費用についての結論を整理します。
積水ハウスの屋根は、金属屋根「SHメタヴェール」や陶器瓦など、確かに高品質な部材が使われていますが、決してメンテナンスフリーではありません。
「わが家を世界一幸せな場所にする」というビジョンを実現し、30年、60年と快適に住み続けるためには、必ず相応の維持費がかかります。
その費用を最適化するためのポイントは以下の3点です。
- 築10年は純正で守る:
初期保証期間内は、多少割高でもメーカー純正メンテナンスを受け、保証という「保険」を継続させるのが安全です。10年目の点検と補修は、将来の大きなトラブルを防ぐための投資と考えましょう。 - 築20年は相見積もりで判断:
保証延長のメリットと、100万円単位の価格差を天秤にかけましょう。構造に問題がなければ、実績のある専門業者への切り替えも合理的な選択です。ただし、積水ハウス特有の「ガスケット」や「難付着サイディング」の知識がある業者を選ぶことが必須条件です。 - 屋根材に応じた出口戦略を持つ:
スレートならカバー工法、陸屋根なら防水シート交換の積立など、それぞれの屋根の特性に合わせた長期的な資金計画を立ててください。「30年保証だから大丈夫」と思考停止するのではなく、いつか来る出費に備えることが重要です。
「積水ハウスだから高い」と嘆くのではなく、「積水ハウスという資産をどう守るか」というオーナーシップを持って、最適なパートナー(施工業者)を選んでいただければと思います。
私自身も、我が家を守るため、将来のメンテナンス費用については今からしっかりと計画を立てています。
共に、賢く、幸せな積水ハウスライフを送りましょう!










