こんにちは。
住まいをつなぐ「すまつな」運営者の北川です。
「せっかくの注文住宅、冬も暖かくて快適な家にしたい!」
そう思って住友林業を検討していると、必ずぶつかるのが「24時間換気システム」と「全館空調」の大きな壁です。
「標準仕様の第3種換気だと、やっぱり冬は寒いのかな…?」
「全館空調に憧れるけど、電気代や将来のメンテナンス費用が怖すぎる…」
こんな不安を抱えて、カタログとにらめっこしていませんか?
特に住友林業の場合、標準仕様で行くのか、オプションの全館空調(PRIME AIRなど)を採用するかで、入居後の住み心地も、30年単位での維持費も全くの別物になります。
この記事では、いち施主としての目線で、忖度なしに住友林業の空調・換気戦略のリアルを解剖します。
カタログのスペック表だけでは見えてこない「生活実感」に基づいた分析です。
これを読めば、後悔しない「空気の選び方」が明確に見えてくるはずです。
記事のポイント
- 住友林業の標準「第3種換気」がなぜ寒いと言われるのか、その物理的なメカニズムと具体的な対策
- 新型全館空調「PRIME AIR」のリアルな電気代と、汎用エアコン採用による革命的なメンテナンス性
- 第1種換気(全館空調)と第3種換気、あなたの予算とライフスタイルに合致するのは結局どちらか
- 同じ「木の家」や「鉄骨」でもアプローチが全く違う!積水ハウスの空調戦略との決定的な差
住友林業の換気システムを徹底解剖
住友林業の家づくりにおいて、ビッグフレーム(BF)構法による大空間やデザインと同じくらい重要なのが「換気システム」の選択です。
標準仕様のままで行くのか、それとも数百万円のコストをかけて全館空調を導入するのか。
まずは、それぞれの仕組みと特徴、そしてメリット・デメリットを正しく理解することから始めましょう。
標準の第3種換気は寒い?
結論から申し上げますと、標準仕様の第3種換気システムは、どうしても冬場に「寒さ」を感じやすい構造になっています。
「最新の注文住宅なのに寒いなんてありえるの?」と思われるかもしれませんが、これは家の欠陥ではなく、第3種換気の仕組みそのものが抱える物理的な特性によるものです。
第3種換気とは、排気(汚れた空気を出す)をトイレや洗面所にある機械のファンで強制的に行い、給気(新鮮な空気を入れる)は各部屋の壁にある給気口(レジスター)から自然に行う方式です。
この方式の最大のメリットは、初期費用が安く、ダクトなどの複雑な設備が不要なためランニングコストも低いことです。
しかし、外気温が氷点下になるような冬場には、その単純な構造ゆえのデメリットが顔を出します。
なぜ「寒い」と感じるのか?物理的理由
- 熱交換機能がない: 第3種換気は、外の空気をそのまま取り込みます。つまり、外気が0℃であれば、給気口からダイレクトに0℃の冷たい空気が室内に入ってきます。
- コールドドラフト現象: 空気は冷たいほど重くなる性質があります。給気口から入った冷たい空気は、暖かい室内の空気よりも重いため、壁を伝って滝のように床面へと流れ落ちます。これが足元を冷やす「コールドドラフト」となり、体感温度を著しく下げる原因となります。
SNSや口コミサイトなどで「住友林業 寒い」という声を検索すると出てくる不満の多くは、断熱材の不足ではなく、この換気システムによる冷気の流入が原因であるケースがほとんどです。
特に、住友林業が得意とする「吹き抜け」や「リビング階段」を採用している場合、暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降するという温度成層化が進みやすいため、1階のリビング、特に足元が冷えやすくなります。
(出典:国土交通省『建築基準法に基づくシックハウス対策について』 ※24時間換気の設置義務化の背景と換気回数0.5回/hの基準について確認できます)
◆北川のワンポイントアドバイス
「寒いから」といって、給気口を閉じてしまったり、ガムテープで塞いでしまうのは絶対にNGです!
今の家は昔と違って気密性が高いため、換気を止めてしまうと室内の二酸化炭素濃度が危険なレベルまで上昇したり、湿気が逃げ場を失って結露やカビの原因になったりします。
もし第3種換気を採用するなら、窓の断熱性能を上げる(トリプルガラスにする)、窓際にパネルヒーターを置く、あるいは足元を直接温める「床暖房」をLDKにしっかり計画するなど、「物理的な寒さ対策」をセットで考えることを強くおすすめします。
24時間換気のフィルター交換費用
家を建てる時にはあまり意識しませんが、住み始めてから地味に効いてくるのが、換気システムに必要な「フィルター」の維持費とメンテナンスの手間です。
第3種換気の場合、リビング、寝室、子供部屋など、主要な居室の壁には必ず給気口(レジスター)が設置されます。
そして、その一つひとつに、外気のホコリや虫、花粉をキャッチするためのフィルターが入っています。
このフィルターは、明確な「消耗品」です。
住友林業のオーナー専用サイト「クラブフォレスト」などで購入できる純正フィルターは、性能も高く安心ですが、決して安いものではありません。
家一軒分、例えば5〜6箇所の給気口フィルターをメーカー推奨の頻度ですべて交換するとなると、年間で数万円単位の出費になることもあります。
また、メンテナンスの手間も見逃せません。
給気口周りの壁紙(クロス)が黒ずんでいるのを見たことはありませんか?
あれは、外気に含まれる微細な排気ガスやホコリが給気口周辺に付着して起こる汚れです。
この黒ずみを防ぐためには、2〜3ヶ月に一度はフィルターを取り外して水洗いしたり、掃除機で吸ったりというメンテナンスが不可欠です。
ランニングコストを抑える裏技
実は、多くの賢いオーナーさんが実践しているのが「互換フィルター」の活用です。
Amazonや楽天などのネット通販では、純正品と同サイズで、かつ非常に安価なフィルター(キョーワナスタ製対応品など)が販売されています。
「高い純正フィルターを洗ってボロボロになるまで使い続ける」よりも、「安い互換フィルターをまとめ買いして、汚れたら躊躇なく新品に交換して常に清潔を保つ」方が、結果的に空気環境も良く、お財布にも優しい場合があります。
こういった「運用の工夫」でカバーできるのも、構造が単純な第3種換気のメリットと言えるかもしれません。
住友林業の全館空調と電気代
「せっかくの注文住宅、寒いの嫌だし、花粉も気になる…」
「家中の温度差をなくして、ヒートショックのない健康的な暮らしがしたい」
そう考える方に住友林業が提案するのが、全館空調システム(第1種換気)です。
かつては「エアドリーム ハイブリッド」が主力でしたが、現在はより進化し、メンテナンス性を向上させた「PRIME AIR(プライムエア)」などが登場しています。
ここでは、導入前に必ず知っておくべき費用対効果について深掘りします。
全館空調の導入費用と電気代
まず、全館空調(PRIME AIR)の導入費用(イニシャルコスト)ですが、建物の大きさや延床面積にもよりますが、おおよそ200万円〜300万円程度の追加オプションとなるケースが一般的です。
「高すぎる!車が買える!」と驚かれるかもしれませんが、冷静に内訳を考えてみましょう。
全館空調を導入しない場合でも、LDKに大型エアコン1台、寝室に1台、子供部屋に2台、和室に1台…と、合計5台以上のエアコンを購入・設置すれば、それだけで100万円近くかかります。
さらに、室外機が家の周りに何台も並ぶことになり、外観の美観も損なわれます。
そう考えると、実質的な差額は100万円〜150万円程度と捉えることもできます。
そして、一番気になるのが毎月のランニングコスト、電気代ですよね。
「全館空調=電気代がものすごく高い」というイメージがありますが、最近のモデルは高効率なヒートポンプ技術により、かなり省エネ化が進んでいます。
| 季節 | 電気代の傾向(個別空調との比較) | 理由・備考 |
|---|---|---|
| 春・秋 (中間期) |
個別エアコンと同等か、むしろ安い | 「外気冷房モード」などが作動し、コンプレッサーを使わずに外気の涼しさを取り入れて循環させる送風運転がメインになるため。 |
| 夏・冬 (ピーク期) |
個別エアコンより月額5,000円〜1万円高い | 24時間、廊下や脱衣所も含めた家全体の体積を空調し続けるため。ただし、家中のどこにいても快適という対価としては妥当。 |
PRIME AIRのような第1種換気システムは、単に空気を入れ替えるだけでなく「熱交換」を行います。
冬場であれば、排気する暖かい空気から熱を回収し、入ってくる冷たい外気にその熱を移してから室内に取り込みます。
これにより、換気による熱ロスを大幅に防ぐことができ、エアコンの稼働負荷を減らせるため、24時間運転していても意外なほど効率が良いのです。
(出典:経済産業省 資源エネルギー庁『住宅の省エネ性能について』 ※熱交換型換気設備による省エネ効果についての記述が参考になります)
全館空調でも床暖房は必要か
これは住友林業の施主さんの間でも、意見が真っ二つに分かれる非常に悩ましいテーマです。
理論上、全館空調があれば家中の室温は均一に保たれるため、暖房器具としての床暖房は「不要」です。
実際、営業担当の方によっては「全館空調があれば床暖房はいりませんよ、コストカットしましょう」と提案されることもあります。
しかし、私個人の強い推奨としては、「予算が許すなら、LDKだけでも床暖房を入れるべき」です。
理由はシンプルで、「全館空調の暖かさは『風(対流)』だが、床暖房の暖かさは『輻射熱(遠赤外線)』だから」です。
エアコンの温風だけで室温を22℃にするのと、床暖房を使って室温20℃+足元ポカポカにするのとでは、体感的な「幸せ度」が全く違います。
特に住友林業で家を建てる方の多くは、オークやチーク、ウォルナットといった無垢床(挽板含む)の質感を重視されていますよね?
無垢の床の上でゴロゴロしたり、素足で歩いたりする生活をイメージされているなら、床暖房のじんわりとした暖かさは、何物にも代えがたい幸福感をもたらしてくれます。
「寒くない」のと「暖かい」のは、似て非なる感覚です。
全館空調は「寒くない家」を作りますが、床暖房は「暖かい家」を作ります。
後から床暖房を追加するのは大規模なリフォーム工事が必要となり現実的ではないため、ここは慎重に判断してください。
第1種と第3種換気の比較ポイント
ここまで読んで、「コストか、快適性か、結局どっちにすればいいの?」と迷っている方も多いと思います。
あなたのライフスタイルや重視するポイントに合わせて、判断基準をシンプルに整理しました。
コスト優先なら第3種換気
初期費用(イニシャルコスト)を抑えたい、あるいは将来の機械交換リスクやメンテナンスの手間を最小限にしたい方は、標準仕様の第3種換気が向いています。
- メリット: 導入コストが安く、その分をキッチンや外壁などのグレードアップに回せる。構造が単純なので故障リスクが極めて低い。
- デメリット: 冬場は給気口からの冷気で寒さを感じやすい。フィルター掃除の手間が各部屋で発生する。花粉やPM2.5が室内に入りやすい。
- 推奨される対策: 浮いた費用で窓の断熱性能を徹底的に強化する(オール樹脂サッシやトリプルガラスにする)。寒がりな人は床暖房やホットカーペットを必ず併用する。
快適性重視なら第1種換気
家中の温度差をなくしたい、アレルギー体質の家族がいる、ヒートショックが心配という方は、第1種換気(全館空調や熱交換換気システム)への投資を強くおすすめします。
- メリット: 常に新鮮で快適な温度の空気が循環する。高性能フィルターにより花粉やPM2.5の除去率が高い。熱交換により冷暖房効率が良い。
- デメリット: 初期費用が高額。ダクト清掃などの専門的なメンテナンスが必要になる場合がある。故障時に全館の空調が止まるリスクがある。
- 推奨されるケース: 住友林業のBF構法を活かした「大きな吹き抜け」や「リビング階段」を採用するなら、上下階の温度ムラを防ぐために全館空調の導入が圧倒的に有利です。
さらに詳しい比較や、他メーカーとの違いについては、以下の記事でも解説しています。
住友林業と積水ハウスを徹底比較:価格・性能・間取り自由度・保証で後悔しない選び方
全館空調のメンテナンスとリスク
全館空調の導入をためらう最大の理由、それは間違いなく「将来の故障リスク」でしょう。
「もし壊れたら、修理代や交換費用で100万円以上かかるって本当?」という噂、ネット掲示板などで見て不安になりますよね。
確かに、機械である以上、いつかは必ず壊れます。その時のリスクをどう考えるかが重要です。
故障時の修理費用とリスク
かつての全館空調システムは、小屋裏(屋根裏)などに業務用の特殊な大型機器を設置していたため、故障時の部品調達が難しく、機器ごとの交換費用が数百万円規模になることもありました。
しかし、住友林業で現在採用されている「PRIME AIR」などは、この問題を解消するために設計思想が大きく転換されています。
ここが凄い!汎用エアコンの採用によるリスク分散
最新のシステムの最大の特徴は、空調の熱源(冷やしたり温めたりする心臓部)として「市販の家庭用エアコン」を採用している点です。
つまり、もし10年後、15年後に心臓部のエアコンが故障して動かなくなっても、高額な専用機を取り寄せる必要はありません。
近所の家電量販店で売っている、同等スペックの普通のエアコンを購入し、交換するだけで済むのです。
これにより、将来発生するであろうメンテナンスコストのリスクは、数十万円単位で劇的に下がりました。
「特殊な機械」ではなく「インフラとしてのシステム」に進化した点は、導入のハードルを大きく下げる要因と言えます。
隠れたランニングコストの真実
もう一つのリスクは、日々の運用にかかる「隠れたコスト」です。
全館空調メーカーによっては、年間数万円のメンテナンス契約への加入が必須となっている場合があります。
住友林業の場合は比較的良心的な設計ですが、それでも半年に1回程度のフィルター清掃や、数年に一度の高性能フィルター交換費用(数千円〜1万円程度)は確実に発生します。
また、PRIME AIRの場合、生活空間(廊下など)に半畳ほどの「機械室(空調室)」を設ける必要があります。
これにより、屋根裏に登らなくても日常のフィルター掃除ができるという絶大なメリットが生まれますが、一方で「半畳分の床面積(=数十万円の建築コスト)」を機械のために割くことになります。
これを「快適さの維持に必要なスペース」と捉えるか、「もったいない」と捉えるか。この価値観の違いが、採用の分かれ道になります。
全館空調のデメリットや、実際に住んでみて感じたリアルな電気代については、以下の記事でも詳しく掘り下げています。
積水ハウスの全館空調に対するリアルな電気代と価格をオーナーが激白
積水ハウスの空調戦略が凄い理由
さて、ここまで住友林業の換気システムと全館空調について詳しく見てきましたが、比較検討の対象として、私が最終的にパートナーに選んだ積水ハウスのアプローチについても、少し触れさせてください。
実は、両社は「快適な空気環境を作る」というゴールは同じでも、そこに至るアプローチや設計思想が根本的に異なります。
私がなぜ、全館空調を採用せずに積水ハウスを選んだのか。
その理由を知ることで、あなたの家づくりの視野が広がるかもしれません。
断熱・気密性能と空調の相性
まず大前提として、空調システムの効率を最大化するためには、建物の「器」としての性能、つまり断熱性と気密性が不可欠です。
積水ハウスの場合、天井・壁・床を高性能な断熱材で隙間なく包み込む「ぐるりん断熱」という独自の断熱仕様が標準化されています。
この「ぐるりん断熱」の凄いところは、鉄骨住宅の弱点である「熱橋(ヒートブリッジ=鉄骨を通じて熱が逃げる現象)」を徹底的に潰している点です。
断熱材を構造体の裏側まで回り込ませるなど、執念とも言える対策が施されています。
この基礎体力が非常に高いため、必ずしも数百万円もする高価な全館空調システムを導入しなくても、市販の個別エアコンだけで驚くほど快適な空間が作れるというのが、積水ハウスの大きな特徴です。
実際、積水ハウスは新築戸建住宅におけるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の比率が95%(北海道を除く)を超えており、その断熱性能の高さは客観的な数字としても証明されています。
「全館空調ありき」で考えるのではなく、「標準の断熱性能が高いから、空調はシンプルで済む」という引き算の考え方ができるのが、積水ハウスの強みと言えるでしょう。
(出典:環境省『住宅のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)・省CO2化促進』 ※ZEHの定義や普及実績について確認できます)
空気質管理システムSMART-ECS
私が積水ハウスを選んだ決定的な理由の一つが、次世代室内環境システム「SMART-ECS(スマート イクス)」の存在です。
これは、全館空調のような「温度管理」メインのシステムではなく、「空気の質」に特化したシステムです。
具体的には、高効率な「熱交換換気システム」と、天井設置型の空気清浄機「Air Me(エアミー)」を組み合わせたハイブリッドな構成になっています。
「Air Me」は、HEPAフィルターを搭載しており、花粉やPM2.5などの微細な汚染物質を99.97%除去するという、手術室並みの清浄能力を持っています。
SMART-ECSのメリット
全館空調のように家中に太いダクトを張り巡らせる必要がないため、天井高を確保しやすく、万が一の故障時も修理が容易です。
それでいて、「熱交換換気」によって冬場の冷たい外気を暖めてから取り込むため、第3種換気のような不快な寒さ(コールドドラフト)を感じることがありません。
◆北川のワンポイントアドバイス
正直なところ、「全館空調ほど大掛かりなコストやリスクは背負いたくないけれど、標準の第3種換気のような寒さや花粉の流入は絶対に嫌だ」という、私のようなワガママな施主にとって、このSMART-ECSはドンピシャの最適解でした。
「ちょうどいい高性能」とは、まさにこのことだと思います。
全館空調なしでも快適な理由
「でも、やっぱり全館空調がないと、廊下や脱衣所は寒いんじゃないの?」
そう思われるかもしれません。
しかし、実際に住んでみて感じるのは、「全館空調がなくても、家中の温度差が驚くほど少ない」という事実です。
我が家では、LDKに設置した個別エアコン1台と床暖房を稼働させているだけで、冬場でも1階の扉を開けっ放しにしておけば、廊下や洗面所までほんのりと暖かさが広がります。
これは前述した「ぐるりん断熱」による魔法瓶効果のおかげです。
もちろん、全館空調のように「家中どこでも設定温度ピタリ23℃」というわけにはいきません。
廊下に出れば2〜3℃は下がります。
しかし、それが不快かと言われれば全くそんなことはなく、「全館空調がないと寒い家」ではなく、「全館空調がなくても十分に暖かい家」をベースに作っている点が、積水ハウスの底力だと感じています。
メンテナンスに関しても、天井埋込の「Air Me」や換気システムのフィルター掃除は必要ですが、脚立さえあれば自分で簡単にアクセスできる位置に設計されており、専門業者を呼ぶ必要もありません。
ランニングコスト、メンテナンス性、そして快適性。このトライアングルのバランスが極めて高い次元で取れているのが、積水ハウスの空調戦略なのです。
結論:迷ったら積水ハウスも検討を
長くなりましたが、住友林業の換気・空調システムについて、そして比較対象としての積水ハウスについて解説してきました。
住友林業の「木の質感」や「ビッグフレーム構法による大開口」は、他社には真似できない唯一無二の魅力です。
しかし、換気や空調といった「見えない快適性」に関しては、標準仕様同士で比較すると、熱交換換気を採用しやすい積水ハウスに一日の長があるようにも感じます。
最終的な判断基準をまとめます。
- 住友林業で最高の快適性を手に入れるなら:
標準の第3種換気ではなく、予算をしっかり確保して「PRIME AIR」などの第1種換気(全館空調)を導入するのがベストな選択です。これにより、木の温もりと極上の空気環境の両方が手に入ります。 - コストバランスとメンテナンス性を重視するなら:
標準仕様でも「熱交換換気」や「高度な断熱性能」を備え、個別エアコンだけでも十分に快適な生活が送れる積水ハウスも、比較検討のテーブルに乗せてみることを強くおすすめします。
紹介制度でお得に家づくり
もし、この記事を読んで「積水ハウスの話も一度聞いてみたいかも…」と思われたなら、ぜひ活用していただきたいのがオーナーによる「紹介割引サポート」です。
実は、積水ハウスには「公式のオーナー紹介割引3%」といった一律の制度は存在しません。
しかし、私のような現役オーナーが「橋渡し」をすることで、結果として建物本体価格の3%相当、あるいはそれ以上の割引が実現することもまた事実です。
(例:建物価格5,000万円なら150万円相当のメリットになります)
当サイト「すまつな」では、私、北川が全幅の信頼を寄せる敏腕店長・橋爪さんを通じて、あなたをサポートします。
具体的には、橋爪店長から全国各地の積水ハウス「店長」と直接連携を取り、強力な後押しによって最良の担当者をアサインできる体制を整えています。
これは、単に「店長を紹介する」だけではありません。
「店長から店長へ」という強力なルートでプッシュすることで、優秀な担当者がつく可能性を極限まで高め、交渉を有利に進めるための仕組みです。
「まだ積水ハウスにするか決めていない」という状態でも全く問題ありません。
比較検討の一つとして、最高の条件で話を聞いてみるだけでも、あなたの家づくりにとって大きなプラスになるはずです。
ただし、このサポートは「展示場でアンケートに記入する前(顧客登録前)」でないと適用できませんので、ご注意ください。
紹介制度の詳しい仕組みやメリットについては、以下のページで包み隠さず公開しています。
住友林業の換気・空調に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 住友林業の標準(第3種換気)は本当に寒いですか?
A. 物理的な仕組み上、外気を熱交換せずにそのまま室内に取り込むため、給気口の近くでは冷気を感じやすい(コールドドラフト現象が起きる)のは事実です。
特に氷点下になるような寒い日や、風の強い日には顕著に感じることがあります。
ただし、最近の住宅は気密性が高いため、昔の木造住宅のような「隙間風で家全体がスースーして寒い」という感覚とは異なります。
寒がりな方や、寒冷地にお住まいの場合は、オプションで窓の断熱性能を上げる(スペーシアやトリプルガラスにする)か、足元を温める床暖房の併用を強くおすすめします。
Q2. 全館空調を入れると電気代はいくらくらい高くなりますか?
A. 建物の大きさ(延床面積)や設定温度、お住まいの地域にもよりますが、必要な部屋だけを冷暖房する「個別エアコン」のみの場合と比較して、月額で平均5,000円〜10,000円程度のアップを見込んでおくと安全です。
「高い」と感じるかもしれませんが、これは廊下、脱衣所、トイレに至るまで「家中どこでも快適」という環境に対する対価です。
また、春や秋の中間期は、外気冷房モードなどでコンプレッサーを使わずに効率的に運転するため、個別エアコンと電気代が変わらない、あるいは安くなる月もあります。
Q3. 全館空調が故障したら、家中の空調が止まってしまいますか?
A. はい、システムが一元管理されているため、メインの空調機が故障すると全館の冷暖房がストップするリスクがあります。
真夏や真冬に空調が止まると命に関わる場合もあります。
そのため、全館空調を採用する場合でも、LDKや主寝室には「予備の壁掛けエアコン用コンセント(スリーブ)」を建築時に設置しておくことを強く推奨します。
また、住友林業の最新システム「PRIME AIR」は汎用エアコンを使用しているため、万が一故障しても、家電量販店ですぐに代替機を購入・交換できる点で、復旧スピードは非常に早くなっています。
Q4. メンテナンスコストを抑える方法はありますか?
A. 第3種換気の場合、各部屋にある給気口フィルターに純正品ではなく、安価な互換品(キョーワナスタ製対応品など)をネット通販で購入して利用することで、ランニングコストを大幅に抑えることができます。
全館空調(PRIME AIRなど)の場合は、フィルター清掃をこまめに行い、目詰まりによる無駄な電力消費を防ぐことが、電気代と機器寿命の両面で最大の節約になります。
Q5. 積水ハウスと住友林業、空調面ではどちらが優れていますか?
A. 一概にどちらが上とは言えませんが、個人的な見解としては、「標準仕様(追加費用なし)での快適性」は、熱交換換気が選びやすく、断熱性が安定している積水ハウスに分があると感じます。
積水ハウスの鉄骨商品「イズ」や木造「シャーウッド」では、標準で高い断熱性と空気質管理システムを備えています。
一方で、住友林業の全館空調「PRIME AIR」は、汎用エアコンを使える点でメンテナンス性に優れており、200万円以上の予算をかけて導入するなら、他社の専用全館空調よりもリスクが低く、非常に魅力的なシステムです。
「標準でそこそこ快適」を目指すなら積水ハウス、「予算をかけて究極の快適」を目指すなら住友林業(全館空調あり)、という選び方も一つの正解かもしれません。








