こんにちは。
住まいをつなぐ「すまつな」運営者の北川です。
「住友林業の展示場に行ってみたいけど、知識ゼロで行っても大丈夫かな?」
「いきなり営業マンに囲い込まれて、断れなくなったらどうしよう…」
「土地も決まっていないのに、相手にしてもらえるのだろうか?」
そんな不安を抱えて、スマホの画面を見つめていませんか?
家づくりを始めた当初は、煌びやかなモデルハウスの門をくぐるのに、ものすごく勇気が必要なものです。
「冷やかしだと思われないか」
「知識がないとカモにされるんじゃないか」
……そんなネガティブな妄想ばかりが膨らんで、最初の一歩がなかなか踏み出せない経験は、多くの家づくり経験者が通る道です。
住友林業は、「木」への圧倒的なこだわりと、洗練されたデザインで非常に人気のあるメーカーです。
しかし、何も準備せずに展示場へ行くと、その豪華な雰囲気に圧倒され、「なんとなく素敵だったね」「いい匂いがしたね」というふわっとした感想だけで終わってしまうことも少なくありません。
それは、非常にもったいないことですし、何より人生最大の買い物を検討する場としては少し危険です。
この記事では、積水ハウスの施主でありながら、家づくりの過程で住友林業を含む多くのメーカーを徹底的にリサーチし、比較検討した私が、「住友林業の展示場を120%活用するための具体的な戦略」を伝授します。
事前に知っておくべき予約のメリットから、営業マンの質を見抜く質問リスト、そして失敗しないための土地探しの順番まで、私の家づくり経験と膨大な調査データをベースに包み隠さずお話しします。
記事のポイント
- Web予約限定の特典をもらい損ねないための事前準備と手順
- カタログ写真と実物のギャップを埋めるための具体的なチェックポイント
- 「5万円の申込制度」に進むべきか判断するための基準
- 後悔しないために積水ハウスなどの他社と比較検討すべき理由
住友林業の展示場見学を成功させるコツ
展示場見学は、単なる「家の見学」ではありません。
それは、あなたが一生を共にするかもしれないパートナー企業を見極めるための、真剣勝負の場です。
まずは入り口で損をしないよう、基本戦略をしっかりと押さえましょう。
予約なしで行くのはNG?Web予約の特典
まず結論から申し上げますと、予約なしでの展示場訪問(いわゆる飛び込み)は、非常にもったいないですし、ハッキリ言っておすすめしません。
「買い物ついでに近くを通ったから、ちょっと寄ってみようかな」という気軽な気持ちは分かりますが、現代の住宅業界において、事前予約なしでの訪問はリスクと損失しかありません。
なぜ「飛び込み」がNGなのか?担当者ガチャの真実
最大の理由は、「担当者の質」が完全に運任せになってしまうからです。
住宅展示場では、基本的に「その時たまたま手が空いている営業マン」が接客を担当します。
週末の混雑時に予約なしで訪問した場合、エース級のベテラン営業マンや店長クラスは、すでに予約客の対応でスケジュールが埋まっていることがほとんどです。
その結果、必然的に手が空いている若手や、まだ経験の浅い新人営業マンがあなたの担当になる確率が跳ね上がります。
ハウスメーカーの暗黙のルールとして、一度アンケートに名前を書くと、その時に対応した営業マンが原則としてあなたの「担当者」として固定されます。
つまり、ふらっと立ち寄っただけの展示場で、もし相性の悪い担当者や知識不足の担当者に当たってしまったとしても、後から担当者を変更することは非常に困難なのです。
これは、数千万円から億単位の買い物をする家づくりにおいて、致命的なリスクになり得ます。
Web予約がもたらす「3つの具体的メリット」
一方で、事前にWeb予約をしておけば、状況は一変します。
住友林業では、Webからの来場予約に対して明確なインセンティブとメリットを用意しています。
- 確実な特典ゲット(金銭的メリット):
時期やキャンペーンにもよりますが、初めてのWeb予約&来場で、3,000円〜5,000円分のギフト券(Amazonギフトカード等)がもらえるケースが多くあります。「見学するだけでお金がもらえるなんて怪しい」と思うかもしれませんが、これは企業側が「本気で検討してくれるあなたには、それだけのコストをかけてでもお迎えしたい」と考えている証拠です。もらえるものはしっかりもらっておきましょう。 - 時間の効率化(タイパの向上):
予約をしておけば、混雑する土日でも待ち時間なくスムーズに案内してもらえます。また、共働きで忙しいご家庭のために、仕事帰りの18時以降といった時間帯でも柔軟に対応してもらえるケースが増えています。貴重な週末の時間を無駄にしないためにも、予約は必須です。 - 提案の質が劇的に向上:
これが最も重要です。予約フォームの備考欄に「土地探しから相談したい」「資金計画に不安がある」「二世帯住宅を検討している」といった具体的な要望を書いておけば、その分野に強い店長クラスやベテラン社員をあらかじめアサインしてもらえる可能性がグッと上がります。さらに、事前にあなたの希望に合った土地情報や参考プランを用意して待っていてくれることもあります。
私自身、積水ハウスで家を建てた際も、最初の接点はしっかりとした予約から始まりました。
そのおかげで、後に我が家の運命を変えることになる素晴らしい店長と出会うことができたのです。
「良い家」は「良い担当者」から生まれます。
その確率を上げるための最初の一手が、Web予約なのです。
飛び込みで行って後悔する前に、必ずスマホからポチッと予約を入れましょう。
そのひと手間が、半年後のあなたの笑顔を守ります。
カタログだけでは分からない木の質感
住友林業に興味を持たれた方の多くは、WebサイトやSNSで見るおしゃれな内装写真や、木をふんだんに使った温かみのある空間に惹かれているのではないでしょうか。
しかし、あえて厳しいことを言わせてください。
写真やカタログなどの「視覚情報」だけでは、住友林業の真価は半分も分かりません。
画面越しの情報はあくまで「イメージ」であり、実際にそこに住んだ時の「心地よさ」とは別物だからです。
「視覚」ではなく「触覚」と「嗅覚」で確かめる
住友林業の最大の強みは、社名にもある通り「木」そのものの質感への圧倒的なこだわりです。
展示場に行ったら、恥ずかしがらずにぜひ靴下を脱いで、素足で床材の踏み心地を確かめてみてください。
住友林業が標準仕様で選べる「無垢材(むくざい)」や「挽板(ひきいた)」の足触りは、一般的なハウスメーカーで使われているシートフローリングや突板とは全くの別物です。
冬場でもヒヤッとしない温もり、梅雨時でもベタつかず夏場はサラッとした肌触り。
これらは単なる断熱性能だけでなく、天然木が持つ調湿作用や熱伝導率の低さによるものです。
また、特に「オイル仕上げ」の床材ならではの、しっとりと足裏に吸い付くような感触や、展示場の重厚な玄関ドアを開けた瞬間にふわっと香る天然木の香り。
これらは、現地に行かなければ絶対に体験できない「感覚的価値」です。
この「空気感」こそが、住友林業のオーナーたちが口を揃えて「家に帰るとホッとする」と語る理由の正体なのです。
- 無垢材(むくざい): 1枚の天然木から切り出した床材。質感は最高だが、季節によって反りや隙間が出やすい。
- 挽板(ひきいた): 表面に2〜3mm程度の厚い天然木を貼り合わせた床材。無垢に近い重厚な質感と、床暖房対応などの機能性を両立。住友林業では「プライムウッド」としてこれが主流かつ高品質。
- 突板(つきいた): 表面に0.3mm程度の薄い木を貼ったもの。一般的だが、傷がつくと下の合板が見えることも。
自分の「好き」な樹種を見つける旅
また、住友林業は選べる樹種のバリエーションが非常に豊富です。
世界三大銘木と呼ばれる「ウォルナット(濃い茶色で重厚感あり)」「チーク(経年で飴色に変化する高級材)」「マホガニー」をはじめ、日本人に人気の「オーク(ナラ材)」や「メイプル(明るく清潔感がある)」、「ジャパニーズオーク(北海道産ナラ)」など、多種多様な木材が用意されています。
カタログの色味は印刷や画面の発色に左右されますが、実物は嘘をつきません。
「自分はウォルナットの落ち着いた雰囲気が好きだと思っていたけど、実際に見てみたらオークのナチュラルな感じの方が落ち着くな」といった発見が必ずあります。
カタログ上のスペックや数値だけでなく、あなたの五感を使って、「この空間で毎日暮らしたいか?」「この床で子供を遊ばせたいか?」を問いかけることが、展示場見学の最大の目的です。
◆北川のワンポイントアドバイス
カタログは美しいですが、あれは「プロのカメラマンが、一番よく見える角度と照明で撮った奇跡の一枚」だと思った方がいいです。
実際の展示場では、自然光の中で床材がどう見えるか、照明を消した時に部屋がどう感じるかなど、「生活のリアル」に近い状態で確認することをおすすめします。
特に住友林業さんの「プライムウッド」と呼ばれる高品質な床材は、触れてみて初めてその価値がわかります。
遠慮せずに「床、触ってもいいですか?」と聞いて、手で撫でてみてください。
営業担当者も「お、この人は木が好きなんだな」と嬉しくなって、より深い話をしてくれるはずですよ。
モデルハウスで絶対に見るべきポイント
漫然と「広いな〜」「おしゃれだな〜」と部屋を眺めるだけでは、せっかくの時間は浪費されてしまいます。
住友林業ならではの技術的特徴と、予算に関わる仕様の違いにフォーカスして、プロのような視点で見学しましょう。
ビッグフレーム構法の大開口と開放感
住友林業のモデルハウスに入って最初に驚くのは、その圧倒的な「開放感」と「窓の大きさ」だと思います。
通常、木造住宅で大きな窓や広いリビングを作ろうとすると、構造を支えるための壁や柱が必要になり、どうしても空間が分断されがちです。
しかし、住友林業では木造住宅でありながら、鉄骨造に匹敵するような大空間を実現しています。
これを可能にしているのが、同社の特許技術である「ビッグフレーム(BF)構法」です。
BF構法とは何か?なぜ凄いのか?
一般的な木造住宅(在来工法)の柱は105mm角(または120mm角)の正方形ですが、BF構法では、その約5倍の幅(560mm)を持つ巨大な柱「ビッグコラム」を使用します。
この圧倒的な太さを持つ柱と、専用の金属金物(メタルタッチ接合)で梁を強力に接合することで、強固な「ラーメン構造」を木造で実現しています。
この構造のおかげで、耐力壁(筋交いなどが入った壁)の量を大幅に減らすことができ、その分を窓や開口部に回すことができます。
展示場では、以下のポイントを重点的にチェックしてください。
| チェックポイント | ここを見る! |
|---|---|
| 窓の大きさ(大開口) | 天井いっぱいまであるハイサッシや、幅数メートルに及ぶ大開口サッシが、「中間に補強の柱なし」で実現できているか。一般的な木造では難しい幅です。 |
| コーナー部分(コーナーサッシ) | 部屋の角(コーナー)がガラス窓になっていないか。通常、角には構造柱が必要ですが、BF構法なら少しずらした位置にビッグコラムを配置することで、角を窓にして視界を外へ抜くことができます。 |
| 室内の柱と壁 | 広いリビングの真ん中に、邪魔な柱や壁がないか。最大で7.1mの天井高や大スパンを飛ばせるため、すっきりとした大空間になっているはずです。 |
「木造なのに、鉄骨造みたいな大空間ができるんだ」という驚きこそが、住友林業が選ばれる理由の一つです。
また、この構造は将来的なリフォームのしやすさ(スケルトン・インフィル)にも繋がります。
構造躯体(スケルトン)を変えずに、内装や間仕切り(インフィル)を自由に変更できる柔軟性は、ライフステージの変化に合わせて長く住み続ける上で大きなメリットになります。
ビッグフレーム構法の詳細なメカニズムや耐震実験のデータについては、以下の公式サイトで一次情報を確認できます。
構造への理解を深めることで、展示場での見方も変わってくるはずです。
(出典:住友林業『ビッグフレーム構法』)
標準仕様と提案工事の違いを見極める
モデルハウスは、夢を見させるためのショーケースです。
そのため、展示されている仕様の多くは、標準仕様(本体価格に含まれるもの)ではなく、追加費用のかかる「提案工事(オプション)」であることがほとんどです。
ここを勘違いしたまま「こんな家がこの坪単価で建つんだ!」と思い込んで話を進めると、いざ詳細な見積もりが出てきた時に「えっ、こんなに高いの!?」と顔面蒼白になるリスクがあります。
「これは標準ですか?」が魔法の言葉
営業担当者に必ず確認すべきなのは、「今、私の目に見えているもののうち、何が標準仕様で、何が提案工事(オプション)なのか」という境界線です。
特に住友林業の場合、以下のポイントは要チェックです。
- 床材のグレード:
1階のリビングは豪華な無垢床(チークやウォルナットなど)が使われていても、それは「提案工事」かもしれません。また、2階や子供部屋は標準的な突板やシート床になっているケースが多いです。「標準だとどの床材になりますか?」とサンプルを見せてもらいましょう。 - 外壁の仕上げ:
住友林業の代名詞とも言える、貝殻や珊瑚を混ぜ込んだ美しい吹付塗装「シーサンドコート」や、土壁のような風合いの「SODO」。これらは標準仕様に含まれている商品なのか、それとも差額が発生するのかを確認してください。 - 和室や畳コーナー:
モデルハウスにあるような、段差をつけた小上がりの和室や、おしゃれな縁なし畳、天井の網代(あじろ)張りなどは、ほぼ間違いなく高額な「提案工事」扱いです。 - 造作家具(ウッドタイル等):
壁一面に貼られた凹凸のある木のパネル(ウッドタイル)や、壁のサイズにぴったり合わせた本棚、テレビボード(チェスターフィットライトなど)は、建物本体価格には含まれません。これらはインテリアとしての「家具工事」や「提案工事」になります。
ただ「素敵ですね〜」と言うだけでなく、冷静に「これは標準仕様ですか? それとも提案工事ですか?」と聞く癖をつけてください。
それだけで、営業担当者は「このお客さんは勉強しているな、フワッとした提案では通用しないぞ」と気を引き締め、より現実的で誠実な提案をしてくれるようになるはずです。
「後で予算オーバーになる」という悲劇を防ぐためにも、この確認作業は必須です。
2026年の最新デザイントレンドを確認
住宅のデザインにも、ファッションと同じように流行があります。
2026年に向けたトレンドとして、住友林業が特に力を入れているのが「ウチとソトの境界を崩す(Breaking Boundaries)」というデザインコンセプトです。
ウチとソトをつなげる工夫
具体的には、リビングの床と同じ高さでフラットに続く「タイルテラス」や、室内からガラス越しに屋外の軒天(屋根の裏側)まで同じ木目素材をつなげるデザインなどが人気です。
これにより、視線が屋外へと抜け、実際の床面積以上に空間の広がりを感じることができます。
また、以前は主流だった天然木のウッドデッキですが、近年はメンテナンスの手間(定期的な塗装など)を敬遠する方が増えています。
その代わりとして、手入れが楽で高級感のある大判のタイル素材をテラスに選ぶ方が増えています。
住友林業の展示場では、こうした最新の素材使いや、空間を広く見せる視覚的なトリックが随所に施されています。
「このテラスの素材は何ですか?」「この軒天の木目は本物の木ですか、それとも木目調シートですか?」と質問して、最新のトレンドとメンテナンス性のバランスを学び、ご自身の家づくりに盗んで帰りましょう。
営業担当者の質を見抜く質問リスト
家づくりは、担当者との二人三脚です。
どんなに会社が立派で、どんなに素晴らしい技術を持っていても、あなたの担当者がハズレなら良い家は建ちません。
初回の面談で、相手が「あなたの家づくりを任せるに足るプロフェッショナルか」を見抜くための、具体的な質問を用意しました。
土地探しも任せられるか確認しよう
まだ土地をお持ちでない方にとって、土地探しは家づくりの最大の難関であり、最初にして最大の壁です。
住友林業には、グループ会社である不動産仲介部門「住友林業ホームサービス」と連携した「トチナラ」という土地探しサポートサービスがあります。
しかし、制度があることと、目の前の営業担当者がそれを使いこなせるかは別問題です。
担当者の力量を測るキラークエスチョン
担当者にズバリこう聞いてみてください。
「土地探しからお願いしたいのですが、ネットに出ていない未公開物件の情報などは紹介してもらえますか? また、土地と建物の総予算のバランスはどうやって管理してくれますか?」
優秀な担当者であれば、単にSUUMOやアットホームなどの不動産ポータルサイトの情報をコピーして持ってくるようなことはしません。
独自のルートで仕入れた未公開情報や、これから分譲される予定の土地情報を持ってきてくれます。
さらに重要なのが、「その土地に、あなたの希望する家(BF構法での理想の間取り)が入るかどうか」を即座に判断してくれる点です。
「この土地は安いですが、地盤改良費が高くなりそうです」
「ここは法規制で斜線制限が厳しいので、3階建ては難しいですが、天井高を活かした2階建てなら最高です」
このように、建築のプロとしての視点を交えて、建築費を含めたトータルコストで土地を提案してくれるのが、頼れる担当者です。
逆に、「土地は不動産屋さんで見つけてきてください。決まったら教えてください」というスタンスの担当者は、正直なところ少し頼りないかもしれません。
ちなみに、私は積水ハウスで土地探しから行いましたが、担当してくれた店長は、一般公開前の貴重な土地情報をいち早く持ってきてくれました。
大手ハウスメーカーの持つ「土地探索力」と「地域情報のネットワーク」は、個人では太刀打ちできない強力な武器です。
これを使わない手はありません。
土地探しからの家づくりについては、私の実体験を綴った以下の記事も参考にしてください。
ネットには載っていないリアルな苦労と、成功のための泥臭いポイントが分かります。
5万円の申込制度に進むべきタイミング
住友林業で商談が進むと、契約前の段階で必ず話題になるのが「申込制度(申込金5万円)」です。
これは、正式契約の前に5万円(税込)を支払うことで、敷地調査や地盤調査を行い、設計士による本格的な図面作成と精度の高い見積もり作成を依頼するための制度です。
5万円を支払う「覚悟」の基準
営業担当者は、当然ながら早い段階でこの申し込みを勧めてくるでしょう。
「まずは5万円で調査しましょう」と。
しかし、焦ってはいけません。
言われるがままに支払うのではなく、主体的に判断しましょう。
この5万円を払うべきタイミングは、以下の2つの条件が揃った時です。
- 住友林業の「木」の質感やBF構法に強い魅力を感じ、他社と比較しても「第一候補群(トップ2)」に入っていること。
- 提示された概算見積もりが、自分の予算の許容範囲内(または頑張れば届く範囲)に収まっていること。
この5万円は、単なる手付金や予約金ではありません。
地盤データの取得や、プロの設計士による提案を受けるための正当な「対価(サービス料)」です。
もし最終的に契約に至らなかった場合、原則としてこの5万円は返金されませんが、精度の高い地盤調査報告書や、作成された図面などの「成果物」は手元に残ります。
これらのデータは、他社で検討する際にも非常に役立つ基準となります。
逆に言えば、「まだ記念受験レベルで、買う気はほとんどない」「予算が全く合わない」という段階で支払うのはドブに捨てるようなものです。
「本気で検討するなら、失敗しないための必要な投資」と割り切れる段階になったら、迷わず進んで良いでしょう。
それだけの価値ある提案を受けられるはずです。
失敗しない家づくりは「比較」が鍵
展示場を見て「住友林業一択!もうここに決めた!」と惚れ込むのも素敵ですが、私はあえて「他社、特に積水ハウスとの比較」を強くおすすめします。
なぜなら、比較することで初めて、住友林業の「良さ」と「弱点」が客観的に浮き彫りになり、納得感が段違いに深まるからです。
なぜ積水ハウスと比較すべきなのか
住友林業と積水ハウスは、日本の注文住宅市場における2大トップブランドであり、永遠のライバルとも言える存在です。
しかし、その家づくりへのアプローチは対照的です。
| 比較項目 | 住友林業 | 積水ハウス |
|---|---|---|
| 主構造 | 木造(BF構法) 木の温もりと自由度。 鉄骨並みの大空間が可能。 |
鉄骨造(イズ)・木造(シャーウッド) 圧倒的な耐震実績と安心感。 工業化住宅の精密さ。 |
| 外壁 | 吹付塗装(シーサンドコート等) 意匠性が高く美しい。 ※約15年〜20年ごとの塗り替えが必要。 |
陶版外壁(ベルバーン) コンクリート外壁(ダイン) 重厚感があり、メンテナンスフリーに近い。 ※初期コストは高いがランニングコスト安。 |
| 設計思想 | 「木」の質感を活かす 銘木へのこだわり、柔らかなデザイン。 |
「邸別自由設計」 科学的根拠に基づいた快適性。 スローリビング等の提案。 |
維持費とメンテナンスの視点を持つ
特に重要なのが、外壁などのメンテナンス性と、長期的な保証制度の違いです。
住友林業の吹付外壁は、継ぎ目がなく独特の風合いがあり本当に素晴らしいですが、将来的な塗り替えコスト(足場代込みで100万円単位)を考慮に入れておく必要があります。
一方で積水ハウスは、陶版外壁ベルバーンなど、メンテナンスコストを極限まで抑える外壁材を持っており、ランニングコストで優位性があります。
「今の見た目の好み」だけでなく、30年後、50年後を見据えた「維持費」の観点や、「鉄骨の安心感と木造の心地よさ、どちらが自分に合うか」といった根本的な価値観は、両社を見比べることでしか判断できません。
以下の記事では、施主目線でこの2社を徹底的に比較しています。
「結局、どっちがいいの?」と迷われている方には、必ず読んでいただきたい内容です。
▶ 住友林業と積水ハウスを徹底比較:価格・性能・間取り自由度・保証で後悔しない選び方
両社を見ることで見えてくる「違い」
私も実際に家づくりをする際、両社を真剣に比較検討しました。
実際に両社を比較検討すると、建物の違いはもちろんですが、営業担当者のタイプや、提案の進め方(プレゼン手法)の違いも面白いくらいに分かります。
「住友林業のデザインセンスや木の雰囲気は大好きだけど、積水ハウスのあの絶対的な安心感やアフターサポートの厚さも捨てがたい…」
そうやって悩み、迷うこと自体が、あなたの家づくりに対する解像度を高め、本当に大切にしたい価値観を浮き彫りにしてくれます。
結果的にどちらを選ぶにしても、「他もしっかり見た上で、納得してここを選んだ」というプロセスこそが、後悔のない家づくりの絶対条件です。
ですので、住友林業に行くなら、ぜひ同日、あるいは近い日程で積水ハウスの展示場予約も入れておくことを強くおすすめします。
比較対象があることで、住友林業の良さもよりクリアに見えてくるはずです。
お得に家づくりを始めるための次の手
最後に、これから展示場に行こうとしているあなたに、数百万円単位で損をしないための「最も重要なアドバイス」をお伝えします。
これを知っているか知らないかで、あなたの家づくりのスタートラインは大きく変わります。
展示場に行く前に知っておくべき紹介制度
実は、住友林業や積水ハウスなどの大手ハウスメーカーには、一般にはテレビCMや広告で大々的に宣伝されていない「オーナー紹介制度」という特別な仕組みがあります。
これは、既存のオーナー(施主)からの紹介を通じて家づくりを検討し始めると、建物本体価格の割引(一般的に3%相当)や、通常ではつかないような優秀な担当者のアサインといった特典が受けられる制度です。
「初回接触前」という鉄の掟
しかし、この制度には一つだけ、絶対に守らなければならない「鉄の掟」があります。
それは、「展示場でアンケートを書く前(初回接触前)でなければ適用されない」ということです。
「とりあえず展示場に行って、受付で名前と住所を書いてしまった」
「カタログ請求をして、担当者から電話がかかってきて話をしてしまった」
残念ながら、この状態になってからでは、どんなに後悔しても、どんなにお願いしても、紹介割引を使うことは原則としてできません。
私が運営するこの「すまつな」にも、「もっと早くこの制度を知りたかった…」「先に展示場に行ってしまったので割引が使えなかった」という悲痛な相談が後を絶ちません。
数百万円規模の割引チャンスを、知らなかっただけで逃してしまうのはあまりにも悲しいことです。
紹介制度の詳しい仕組みや、「なぜ初回接触前でないとダメなのか」という業界の裏事情については、以下の記事で詳しく解説しています。
▶ 積水ハウスに公式の紹介制度はない?オーナー紹介割引の真実
すまつな経由の紹介割引で賢くスタート
もしあなたが、まだ展示場でアンケートを記入していない、あるいは資料請求もしていない真っ白な段階であれば、まだ間に合います。
あなたには大きなチャンスがあります。
当サイト「すまつな」では、特に積水ハウスに関しては、私が全幅の信頼を寄せる店長を通じて、全国各地の優秀な店長クラスと直接連携を取り、強力な後押しによって最良の担当者をアサインできる体制を整えています。
もちろん、3%相当(建物価格によっては150万円〜数百万円)の割引メリットも享受できます。
「まだ積水ハウスに決めたわけじゃないし…」
「今は住友林業が本命で、積水ハウスは比較の一つなんだけど…」
という方も、まったく問題ありません。
紹介制度を利用したからといって、契約を強制されることは絶対にありません。
むしろ、比較検討は大歓迎されます。
まずは「割引を受けられる権利」と「優秀な担当者に会える権利」だけをリスクなく確保して、その上で住友林業とじっくり比較検討すれば良いのです。
それが、賢い消費者の振る舞いだと私は思います。
家づくりは、人生最大の買い物です。
使えるメリットや制度は全て使い倒して、金銭的にも精神的にも、最高に満足できる家づくりをスタートさせてください。
私でよければ、いつでもご相談に乗ります。
住友林業の展示場に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 住友林業の坪単価はどのくらいを見ておけば良いですか?
A. あくまで2026年時点での目安ですが、建物本体価格だけで坪100万円台〜150万円程度を見込んでおくのが無難です。
ただし、注意していただきたいのは、これはあくまで「本体のみ」の価格だという点です。私が積水ハウスで建てた時もそうでしたが、ここからさらに付帯工事費(ガス・水道・電気の引き込み等)、外構費用、諸経費、そして地盤改良費などが加算されます。
これらを全て含めた「総額」で考えると、坪160万円以上になるケースも決して珍しくありません。展示場で見積もりを聞く際は、必ず「この仕様だと、住める状態にするまでの総額でいくらになりますか?」と聞くようにしましょう。
Q2. 5万円の申込金を払った後、契約しなかったらお金は戻ってきますか?
A. 原則として、実費精算となるため全額は戻ってこないと考えた方が良いです。
この5万円は、外部機関による地盤調査費用や、設計士が現地を調査して図面を作成するための人件費・実費に充当されます。もし契約に至らなかった場合でも、精度の高い地盤調査報告書(スウェーデン式サウンディング試験などのデータ)や、提案された図面などの「成果物」はお客様の手元に残ります。
決して無駄金にはなりませんし、その正確な地盤データを他社での検討に活かすことができますので、「必要経費」と捉えるのが適切です。
Q3. 土地を持っていないのですが、展示場に行っても相手にしてもらえますか?
A. もちろんです。むしろ大歓迎されます。
住友林業は、グループ会社に「住友林業ホームサービス」という強力な不動産部門を持っているため、土地探しからの家づくりを非常に得意としています。
むしろ、自分たちだけで不動産屋を回って「変な土地(法規制が厳しい、地盤が弱いなど)」を買ってしまう前に相談することで、BF構法のメリットを最大限に活かせる土地をプロの視点で提案してもらえます。土地と建物の予算配分の失敗も防げるので、土地がない段階での早めの相談が成功の鍵です。
Q4. 予約なしでふらっと見学に行っても大丈夫ですか?
A. 見学自体は可能ですが、私はおすすめしません。
予約なしだと、受付でのアンケート記入に時間が取られる上に、混雑時はただ自由に見るだけで、専門知識のあるスタッフが対応できない可能性があります。最悪の場合、質問しても答えられない新人さんが担当についてしまうリスクもあります。
また、Web予約特典のギフト券なども受け取れません。数千円の損と、質の低い案内になるリスクを考えると、直前でもスマホからWeb予約を入れるのが賢明です。
Q5. 積水ハウスと住友林業、最終的な決め手はどう判断すればいいですか?
A. 「絶対に譲れないものは何か」という価値観で判断するのが近道です。
「木の質感、無垢床の心地よさ、デザイン性」が最優先なら住友林業。「メンテナンスフリーの外壁、鉄骨の絶対的な安心感、アフターの厚さ」なら積水ハウス、といった具合です。
両方の展示場を見て、実際に床に座ったり、営業マンの話を聞いたりして、ご自身の直感とライフスタイルに合う方を選んでください。迷ったら、両方でプランと見積もりを取って(申込制度などを活用して)、徹底的に比較しましょう。それが後悔しない唯一の方法です。








