こんにちは。
積水ハウス ご紹介割引の相談窓口、運営者の北川晴夫です。
積水ハウスでの家づくりをご検討される際、多くの方がその「外壁」に注目されます。
特に木造住宅「シャーウッド」の最高級仕様である「ベルバーン」は、その圧倒的な存在感と美しさで、多くの方の憧れとなっているのではないでしょうか。
しかし、家づくりは一生に一度の大きな買い物です。
「実際、一般的なサイディングと何が違うの?」
「本当に塗り替えがいらないって本当?」
「色や柄で失敗したくないけど、どんな実例があるんだろう…」
と、具体的なメリットや注意点が分からず、採用に踏み切れないという方も多いかと思います。
私自身、積水ハウスで家を建てる(私の場合は鉄骨造の「イズ」ですが)にあたり、外壁材は徹底的に比較検討しました。
その経験も踏まえ、この記事では、積水ハウスの最高級外壁「ベルバーン」について、その特徴からメリット・デメリット、そして後悔しないための色選びのコツまで、オーナー相談窓口の管理人として詳しく解説していきます。
なお、ベルバーン以外も含めて積水ハウスの外壁ラインナップ全体を比較したい方は、積水ハウス 外壁の種類と選び方(全種類の特徴・価格・メンテナンス)もあわせてご覧いただくと整理しやすいと思います。
記事のポイント
- ベルバーンが「最高級」と言われる理由
- 採用するメリットと知っておくべき注意点
- 主要3種の柄(テクスチャ)の特徴と選び方
- 人気色と後悔しないための色選びのコツ
積水ハウスのベルバーンとは?最高級外壁の正体
さて、まず「ベルバーン」とは一体何なのか。
その基本的な定義からご説明します。
ご存知の方も多いかもしれませんが、ベルバーンは、積水ハウスの木造住宅構法「シャーウッド(Shawood)」のために、2001年度から導入された歴史ある独自の「陶版外壁」です。
サイディングと違う「陶版外壁」
ベルバーンを理解する上で最も重要なのは、これが一般的な「窯業系サイディング」とは根本的に異なる、「陶版外壁」であるという点です。
一般的な窯業系サイディングは、セメント質を主原料に板状に成形し、その表面に塗装やプリントを施してデザインを作り出しています。
一方、ベルバーンの本質は、一言でいえば「土の焼き物」。
まさに、お茶碗や急須などと同じ陶器の仲間なのです。
粘土などの自然素材を主原料とし、一枚一枚を高温で焼成して作られています。
そのため、サイディングのような「塗装」ではなく、素材そのものの色と質感、あるいは釉薬(ゆうやく)によるガラス質の層が、その美しさを生み出しています。
工業製品としての安定した品質を持ちながらも、焼き物ならではの自然な風合いや、一枚ごとに異なる微妙な表情、土の温かみを持っていること。
これが、プリントでは表現しきれない「本物」の質感の源泉です。
また、原料が自然素材であるため、リサイクルも可能な環境に配慮した建材である点も、現代の価値観に即していますよね。
ベルバーンの圧倒的なメリット3選
ベルバーンが積水ハウスの「最高級」として位置づけられ、多くの施主に選ばれるのには、他の外壁材にはない明確な「強み」があるからです。
ここでは、その代表的なメリットを3つ、詳しくご紹介します。
①「塗り替え不要」の経済合理性
ベルバーンを採用する最大のメリットは、その圧倒的な耐久性にあります。
これが「経済合理性」に直結します。
一般的な外壁(サイディングや塗装壁)との比較
- 一般的な外壁: 有機塗料で表面が保護されているため、紫外線によって塗膜が必ず劣化します。そのため、一般的に10年〜15年ごとに足場を組んでの「再塗装」や「目地交換」といった大規模なメンテナンスが不可欠です。
- ベルバーン: 「焼き物」であるため、素材自体がガラス質で保護されています。これは無機物であり、有機塗料のように紫外線で劣化することがありません。そのため、経年劣化による外壁本体の「塗り替え」が原則として不要です。
公式情報でもベルバーン本体の耐用年数は「60年以上」とされており、夏の強い日差しや風雨にさらされても、変色や褪色がほとんどありません。
(※ただし、後述しますがパネル間の「目地」はメンテナンスが必要です)
ベルバーン以外の外壁も含めて、「外壁塗装は何年もつのか」「30年持たせるための保証条件はどうなっているのか」を整理したい方は、積水ハウスの外壁塗装は30年持つ?保証条件と費用の解説記事も参考にしていただくと、メンテナンス計画が立てやすくなるはずです。
これにより、生涯にかかるメンテナンスコスト(ライフサイクルコスト)を劇的に削減できるという、非常に大きな経済合理性を持っているのです。
② 焼き物ならではの「本物の質感」
塗装で柄をプリントしたサイディングとは異なり、ベルバーンは「本物の土」を焼き固めています。
この「本物感」こそが、ベルバーンの美しさの核心です。
工業製品でありながら、土の温かみや自然な風合い、高級感のある質感を備えています。
均一なプリント柄とは違い、焼き物特有のわずかな色ムラや表情の違いが、建物全体に深い味わいと重厚感を与えます。
また、光の当たり方によって陰影がくっきりと変わり、時間帯や天候によって異なる表情を見せてくれるのも、焼き物ならではの美的メリットと言えるでしょう。
「家の顔」として、何十年も飽きることのない満足感を与えてくれます。
③ 過酷な環境にも耐える「堅牢性」
美しさだけでなく、非常に「強い」のもベルバーンの特徴です。
まさに「質実剛健」という言葉がふさわしい性能を持っています。
- 傷に強い: モース硬度6.5と非常に硬い特性を持ちます。これは鉄釘(モース硬度5〜6)よりも硬いレベルで、日常生活で物が当たっても傷がつきにくいことを意味します。
- 衝撃に強い: 落球衝撃試験(一定の高さから鉄球を落とす試験)でも高い耐衝撃性が検証されており、台風などの強風時の飛来物からも住まいをしっかりと守ります。
- 寒さに強い: 急激な温度変化にも耐える品質が「凍結融解試験」によって確認されています。凍結によるひび割れなどに強いため、北海道などの寒冷地エリアでも標準的に採用が可能です。
夏の酷暑、梅雨の多湿、冬の寒さといった日本の厳しい気候風土においても、長期間にわたってその美しさと強度を維持し、住まいを守り続けてくれる安心感があります。
知るべきデメリットと採用条件
ここまでベルバーンの素晴らしい点をご紹介してきましたが、もちろん採用前には知っておくべき「デメリット」や「制約」も存在します。
私はオーナー相談窓口の管理人として、良い点だけでなく、こうした情報も隠さずお伝えするのが大切な役割だと考えています。
① 高額な初期費用(イニシャルコスト)
ベルバーンは最高品質の素材と、それを施工するための専用の体制を要するため、一般的な外壁材(サイディングなど)と比較して初期費用(イニシャルコスト)は高額になります。
これが、採用を迷う最大の要因になるかもしれません。
ただし、この初期費用は単なる「コスト(費用)」ではなく、将来のメンテナンス費用(ランニングコスト)を先払いする「インベストメント(投資)」と捉えるべきだと私は考えています。
私自身、元々は店舗経営者でしたので、どうしても初期投資とランニングコストを天秤にかけて考えるクセがあります。
◆北川のワンポイントアドバイス
家づくりでは、どうしても目の前の初期費用に目が行きがちですよね。
しかし、本当に重要なのは「生涯コスト(ライフサイクルコスト)」です。
仮に、一般的なサイディングで必要となる「15年ごとに150万円~200万円の大規模修繕(塗装・目地補修)」がかかるとします。
60年間で考えると、3回~4回分の修繕費用、つまり合計600万円以上が将来的に必要になる計算です。
一方、ベルバーンは外壁本体の塗り替えが不要なため、この数百万単位の出費が原則なくなります(※目地補修費は別途かかります)。
初期費用は高くても、30年後、60年後を見据えれば、ベルバーンは非常に経済合理性の高い「投資」であると、私は思います。
② 選べるのは「シャーウッド」だけ?
これはベルバーンの性能が低いという話では全くありませんが、非常に重要な「制約」です。
ベルバーンは、積水ハウスの木造住宅「シャーウッド(Shawood)」専用の仕様として開発されています。
その重量、施工方法、後述する特殊な目地(シーリング)仕様まで、すべてがシャーウッドという躯体構造と一体化した「システム」として最適化されています。
そのため、残念ながら鉄骨造(イズ・シリーズなど)には適用できません。
ちなみに、私の自宅は鉄骨造の「イズ」ですので、ベルバーンは採用できませんでした。
その代わり、鉄骨造には「ダインコンクリート」という、これまた素晴らしい最高級外壁があります(これはこれで、本当に重厚感があって格好いいんですよ)。
積水ハウスで木造の「シャーウッド」を選ぶ方だけが手にできる、特別な外壁。
それがベルバーンなのです。
主要3種の柄(テクスチャ)を比較
さて、ここからはより具体的に、デザインの話に入っていきましょう。
ベルバーンの外観の印象を決定づける「柄(テクスチャ)」は、現在主に3種類がラインナップされています。
(※この他にも「クシビキボーダー」「グレイスボーダー」などの柄も存在します)
柄選びは単なる「好み」ではなく、ご自身の目指す「建築の世界観」とマッチングさせることが重要です。
それぞれの特徴を比較した一覧表をご紹介しますね。
| 柄の名称 | 質感の特徴 | デザインの印象 | 主な色展開 | マッチする建築スタイル |
|---|---|---|---|---|
| スティックボーダー | 細い横桟、シャープ | クリーン、ミニマル、モダン | ホワイト系 (2色) | 美術館のような非日常的デザイン、シンプルモダン |
| クラフトボーダー | ザラっとした、マットな質感 | 温かみ、重厚感、土の風合い | アースカラー系 (5色) | 王道の高級住宅、軒裏の木調や植栽と調和するデザイン |
| スレンドボーダー | ツルッとした、上品な光沢感 | ドレッシー、高級感、シャープ | 濃色系・中間色 (2色) | 和モダン、アーバンデザイン、光の表情を楽しみたい家 |
スティックボーダー:モダンな陰影
細い水平ライン(横桟)が特徴のテクスチャです。
この細いラインが、非常にシャープで洗練された、モダンな陰影を生み出します。
色展開は「ナチュラルアイボリーII」「ナチュラルホワイト」といったクリーンな白系がメインです。
後ほど実例でもご紹介しますが、「美術館風」「ミニマル」「非日常的」といった、建物の形状(シルエット)そのものを美しく際立たせたいモダンな建築と最高のマッチングを見せます。
クラフトボーダー:土の温かみ
「ザラっとしたマットな質感」と評される通り、手仕事(クラフト)の温かみと、土の風合いを最も強く感じられる柄です。
焼き物本来の魅力を前面に出したテクスチャと言えますね。
「ソイルチャコール」「ソイルブラウンII」など、アースカラーを中心に最も豊富な色展開(全5色)を持つのも特徴です。
軒裏の木調や豊かな植栽と組み合わせ、重厚感と温かみを両立させたい「王道の高級住宅」に最適です。
スレンドボーダー:上品な光沢感
「ツルッとした光沢感」と評される、最もドレッシーな柄です。
釉薬(ゆうやく)をかけた陶器のような、滑らかで上品な光沢が特徴です。
黒やチャコールなどの濃色を選んでも、この光沢が光を反射することで、重くなりすぎず、表情豊かな「和モダン」や「アーバンデザイン」を演出するのに最適です。
光の当たり方で表情が変わりやすいのも、この柄の魅力です。
人気色と後悔しない色選びのコツ
柄(テクスチャ)を決めたら、次は最も悩ましく、しかし最も楽しい「色」選びです。
ベルバーンの人気色は、大きく「ホワイト系」と「ダーク系(黒・チャコール)」の2つに二極化する傾向があります。
これは、注文住宅に求める価値観、すなわち「失敗しない王道の安心感」と「際立つ個性とメンテナンス性」の表れだと私は分析しています。
ホワイト系の魅力と注意点
魅力: 昔からの王道であり、何と合わせても失敗しない絶対的な「安定感」が魅力です。
軒裏の木調と合わせると非常に爽やかで洗練された印象になりますし、建物の形状(シルエット)そのものを美しく際立たせる効果もあります。
注意点(リスク): ここで非常に重要な注意点があります。
ベルバーンは陶器の特性で、外壁「本体」の汚れは雨で流れ落ちやすい構造です。
しかし、パネル間の「目地(シーリング)」部分は別です。
ホワイト系の外壁を選んだ場合、この目地部分の汚れがどうしても目立ちやすいというデメリットがあります。
ダーク系(チャコール・黒)の魅力と注意点
魅力: 近年、ダーク系の採用率はスタンダードと言えるほど高まっています。
白系の家が多い街並みにおいて、「人と違った外観」を明確に実現できるのが魅力です。
かつての「黒は熱を吸収する」といったネガティブな印象は薄れ、現代では「重厚感」「モダン」の象徴とされています。
注意点(実用的なメリット): ホワイト系とは真逆の理由です。
濃色の目地を採用できるため、目地部分の汚れがほとんど目立たないという、非常に実用的なメリットがあります。
ただし、周囲の景観から浮いてしまう可能性や、軒裏や窓サッシの色とのコーディネートが、白系以上にシビアになる点は注意が必要です。
後悔しないための色選びの原則
外壁の色選びにおける失敗談の多くは、「認識のズレ」から生じます。
以下の3原則は、ベルバーンに限らず、すべての外壁選びで重要です。
- サンプルの「面積効果」を理解する: 「サンプルでは良かったのに、実際に建ってみたら全然違う色に見えた」という失敗は、小さなサンプル(色見本)と、壁一面に施工された時の見え方の違い(=面積効果)によって発生します。一般的に、明るい色はより明るく広く、暗い色はより暗く重く感じられます。カタログだけで絶対に決めず、必ず積水ハウスの展示場や実例で、大きな面積に施工された状態を確認してください。
- 光の当たり方(時間と天候)で確認する: 外壁の色は、晴天の直射日光下と、曇天の時では全く異なる表情を見せます。特に光沢のあるスレンドボーダーは印象が激変します。可能であれば、時間帯や天候を変えて確認することが推奨されます。
- 「家」単体ではなく「街並み」との調和を考える: 「自分の好きな色を選んだ結果、周りの家から浮いてしまった」という失敗もよく見られます。特にダーク系や個性的な色を選ぶ場合は、ご自身の敷地だけでなく、両隣や道路の向かいの家を含めた「街並み」の中でどう見えるかを考慮する必要があります。
◆北川のワンポイントアドバイス
色選びは、家づくりで最も楽しく、そして最も悩むポイントの一つですよね。
私も自分の家(鉄骨のイズ)の外壁色を決める際は、本当に悩みました。
最終的には、自分の好みだけでなく、設計士さんやインテリアコーディネーターさんといった「プロの意見」を尊重すること、そして「周囲の景観から浮かないこと」を重視しました。
特にベルバーンのような高級外壁は、一度決めたら何十年も付き合っていく、まさに「家の顔」です。
ぜひ信頼できる積水ハウスの担当者さん(私の場合は橋爪店長や設計の富田さんでしたが)とじっくり話し合い、納得のいくまで悩んで、最高の「我が家の顔」を選んでください。
【外観実例】ベルバーン採用例3選
最後に、ベルバーンの採用を成功させる鍵として、素晴らしい外観実例を3つご紹介します。
単に「好きな柄・色」を選ぶのではなく、施主の「こだわり(思想)」、建物の「形状(デザイン)」、そしてベルバーンの「選択(柄と色)」が、いかにして三位一体となっているかに注目してみてください。
ベルバーン以外の外壁も含めて、積水ハウスの外観デザイン全体の考え方や、おしゃれに見せるための窓・屋根・素材の組み合わせを知りたい方は、積水ハウスの外観がおしゃれな理由を解説した記事もあわせてチェックしてみてください。
実例1:[スティックボーダー × ホワイト] まるで美術館。シャープな白いハコ
「人と同じような家は嫌」「家っぽくない家」「美術館のようにしたい」という施主様の強いこだわりを、「スティックボーダー」が完璧に表現した実例です。
約1.4mもの深い軒、シンプルでコンパクトな「白いハコ」を基調としたシャープなシルエット。
この建物の無機質でミニマルなコンセプトを、スティックボーダーの持つ細い水平ラインの陰影が最大限に強調しています。
「非日常性・ミニマリズム」という哲学を具現化した見事なデザインです。
実例2:[クラフトボーダー × ブラウン系] 木調軒裏と調和する、温かみのある佇まい
「分譲地内で一番かっこいい家にしたい」「(大阪まで選びに行った)植栽への愛」という施主様のこだわりが詰まった実例です。
デザインの主役となっている深い軒裏の「木調」と、施主様が愛する豊かな植栽。
これらと見事に調和しているのが、「クラフトボーダー」の「ザラっとしたマットな質感」とブラウンの色合いです。
もし外壁がツルっとしたスレンドボーダーであったなら、この「温かみのある高級感」は生まれなかったでしょう。
クラフトボーダーの土の質感が、施主様の求める「こだわりのかっこよさ」と「温かみ」を両立させています。
実例3:[スレンドボーダー × ブラック] 和モダン。光の表情を楽しむ平屋
「平屋を建てたい」「広いリビング」「普通の家は嫌」という施主様の要望に対し、「黒い平屋」という大胆な回答を見せた実例です。
道路からの視線を完全に遮る「黒い壁(塀)」と建物が一体化したデザインは、ともすると重く、圧迫感を与えがちです。
しかし、ここで「スレンドボーダー」の持つ「ツルッとした光沢感」が効いています。
光の当たり方で表情が変わり、重厚さの中に上品な軽やかさを与えています。
「黒い平屋」という大胆なデザインを、「和モダン」という洗練されたスタイルに昇華させている、見事な選択だと思います。
◆北川の施主としての視点
こうして実例を見ると、ベルバーンは本当に表情豊かですよね。
私自身は鉄骨造の「イズ」を選んだためベルバーンは採用できませんでしたが、もしシャーウッドを選んでいたら…と考えると、クラフトボーダーの重厚感にも、スティックボーダーのモダンさにも惹かれます。
どの柄、どの色を選んでも、積水ハウスの設計士さんが、その特性を最大限に活かした「作品」として仕上げてくれる。
その安心感が、ベルバーンというブランドの価値なのだと、改めて思います。
積水ハウス「ベルバーン」に関するよくある質問(FAQ)
Q1. ベルバーンの目地(シーリング)のメンテナンスは本当に不要ですか?
A. いいえ、これは非常に重要なポイントです。
外壁材「本体」は塗り替え不要ですが、パネル間の「目地(シーリング)」は別です。
どのような外壁材であっても、目地は建物の動きに追従し、水の侵入を防ぐために弾力性のある素材で作られています。
この部分は必ず経年劣化します。
ただし、ベルバーンの場合、一般的なサイディング(10年~15年ごと)より遥かに高耐久なシーリング材が使われています。
積水ハウスの公式情報では、「30年目」を目安にシーリングのメンテナンス(補修)が必要と明記されています。
とはいえ、一般的な住宅が60年間で3回~4回の大規模修繕(塗装+目地)を必要とするのに対し、ベルバーンは1回~2回の「目地補修のみ」で済む可能性が高いのです。
この差は、生涯コストで考えると数百万円単位になりますので、メンテナンスコストの優位性は非常に高いと言えます。
Q2. ベルバーンは鉄骨造(イズ・シリーズなど)に採用できますか?
A. 残念ながら、ベルバーンは木造住宅「シャーウッド」専用の仕様となっており、鉄骨造には採用できません。
これは、先ほども少し触れましたが、ベルバーンの重量や施工方法、目地の仕様まで、すべてがシャーウッドの躯体構造に合わせて最適化された「システム」として設計されているためです。
私の自宅も鉄骨造の「イズ」ですが、積水ハウスの鉄骨造には、ベルバーンに匹敵する最高級外壁として「ダインコンクリート」が用意されています。
こちらも非常に重厚感と耐久性に優れた素晴らしい外壁ですので、鉄骨造をご検討の方はぜひそちらをチェックしてみてください。
Q3. 色選びで「面積効果」が不安です。どうすれば失敗を防げますか?
A. その不安、すごくよく分かります。
カタログの小さなサンプル(色見本)だけで絶対に決めないことが鉄則です。
小さな面積で見る色と、壁一面に施工された時の色の見え方は全く異なります(これを「面積効果」と呼びます)。
一般的に、明るい色はより明るく広く、暗い色はより暗く重く感じられるものです。
対策としては、必ず積水ハウスのシャーウッド展示場や、可能であれば建築済みの実例(オーナー宅)で、大きな面積に施工された状態をご自身の目で確認してください。
その際、晴天の日中だけでなく、曇りの日や夕方など、時間や天候を変えて見え方を確認することをおすすめします。
「本物」を見るのが一番確実です。
Q4. ホワイト系の外壁は、汚れが目立ちそうで心配です。
A. ご心配はもっともです。
この点については、「外壁本体」と「目地」を分けて考える必要があります。
まず、ベルバーンの「外壁本体」は陶器の特性で、表面の汚れは雨水で流れ落ちやすい構造になっています(いわゆるセルフクリーニング効果です)。
そのため、本体の汚れは過度に心配する必要はありません。
しかし、ご指摘の通り、パネル間の「目地(シーリング)」部分は、ホワイト系を選ぶと汚れが目立ちやすいというデメリットがあります。
逆に、ダーク系(黒やチャコール)は、目地も濃色にできるため、汚れがほとんど目立たないという実用的なメリットがあります。
最終的には、ホワイト系の持つ明るさやデザイン性を優先するか、ダーク系を選んで目地の汚れを目立ちにくくするというメンテナンス性を取るか、デザインの好みと、この目地のメンテナンス性を天秤にかけてご判断されると良いかと思います。
積水ハウスのベルバーンは「美しさ」と「経済合理性」を両立させたい人への最適解
今回は、積水ハウスの最高級外壁「ベルバーン」について、その特徴から実例、色選びのコツまで詳しく解説しました。
ベルバーンを選ぶということは、単なる外壁材を選ぶのではなく、積水ハウスの最高級木造住宅「シャーウッド」の思想、すなわち「長期的な資産価値の維持」を選択するということだと、私は思います。
「初期費用は高いが、外壁本体は塗り替え不要」という特性は、30年、60年という長期的な視点で「美観」と「経済性」を守るための、最も合理的な「投資」と言えるでしょう。
もちろん、高額なオプションであることは間違いありませんので、採用されるかどうかは、ご自身の予算と、家づくりにおいて何を最優先されるかによって変わってくると思います。
本記事で得た知識(柄の質感の違い、色の面積効果、目地の重要性)を携えて、ぜひ積水ハウスのシャーウッド展示場に足を運んでみてください。
そこで「本物」のベルバーンの質感、光の当たり方による表情の変化、そして実寸大の迫力を体感することが、後悔しない家づくりのための、最も確実な最終ステップとなります。




