積水ハウスの外観はダサい?後悔しないための色・素材・窓配置の鉄則

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こんにちは。住まいをつなぐ「すまつな」運営者の北川です。

私は本サイトの運営者であり、元店舗経営者としてマーケティング等に携わってきた経験も活かして情報発信をしています。そして何より、積水ハウスで念願のマイホームを建てた「現役のオーナー」でもあります。

無事に引き渡しも完了し、今は妻と子どもたちと一緒に、新しい家でとても快適な毎日を送っています。

家づくりは、人生における最大の買い物ですよね。

私自身も、とても大きな住宅ローンと向き合って家づくりを進めてきたので、その重みやプレッシャーは身をもって実感しています。

一大決心をして、最高品質のブランドである積水ハウスを選んだあなたも、もしかするとインターネットで検索した時に、「積水ハウスの外観はダサいのか」といった、少し不安を煽るような言葉を目にしたことがあるかもしれません。

「これだけ一生懸命考えて家を建てるのに、完成した我が家の外観が『ダサい』、あるいは『どこにでもある、ありきたりな家』になってしまったらどうしよう…」

このような不安は、これから注文住宅を建てようと検討しているあなたにとって、本当に深刻で、夜も眠れなくなるほどの悩みだと思います。

私も、設計図を前にして「これで本当に後悔しないだろうか」と、外観については契約の直前まで徹底的に考え抜きました。だからこそ、その不安な気持ちが痛いほどよくわかります。

この記事でお伝えしたいのは、単なる製品カタログに載っているような表面的な解説ではありません。

なぜ、一部の家の外観が期待外れに終わってしまうのか。その原因を根本から分析し、現在進行形で快適に住んでいる私のリアルな実体験も交えながら、時代を超えてずっと愛され続ける「タイムレスな外観」を実現するための具体的な鉄則を、包み隠さずお話しします。

これを読んで、家づくりで悩んでいるあなたの背中を少しでも押すことができれば嬉しいです。

記事のポイント

  • 積水ハウスの外観が「ダサい」と言われてしまう本当の理由
  • 多くの人が陥る外観設計の典型的な失敗パターン
  • プロが実践する「洗練された外観」を作るための3つの鉄則
  • オーナーである私(北川)が実践した外観の工夫

積水ハウスの外観は「ダサい」のか?

積水ハウスの外観は「ダサい」のか?

まず、あなたが一番気になっているであろうこの疑問について、オーナーの目線から真正面からお答えします。

積水ハウスで家を建てるという決断は、日本のトップメーカーが誇る最高の品質と技術を選ぶということです。

それなのに、なぜ「ダサい」という不安な言葉が付きまとってしまうのでしょうか。あなたはどう感じますか?

オーナーとしての正直な回答

結論から言うと、「積水ハウスだからダサい」ということは断じてありません。

むしろ、事実としてはその逆です。

ダインコンクリートやベルバーンといった独自開発の素晴らしい外壁材は、他社にはない圧倒的な重厚感と品質を誇り、一目見ただけでハッとするほどの高級感を持っています。実際に我が家を見上げても、その堂々とした佇まいには毎日惚れ惚れしています。

しかし、「お施主様自身の選択や、設計の進め方次第では、少し残念な外観になってしまう可能性がある」というのも、また紛れもない事実なのです。

これは、毎日の料理にとてもよく似ていると思います。

どんなに新鮮で最高の食材(=高品質な外壁や素材)を用意しても、調理法(=設計や間取り)や盛り付け(=色彩計画や外構)を間違えてしまえば、せっかくの料理も台無しになってしまいますよね。

家の外観も、それと全く同じなんです。

高品質な素材を使っているから大丈夫だと安心しきってしまい、考えることをやめてしまう。そして、すべてを担当者さんに丸投げして、なんとなく提示された無難な提案をそのまま鵜呑みにしてしまう…。これこそが、「なんだかダサい」「面白みがない」と感じてしまう外観が生まれる最大の原因だと考えています。

だからこそ、これから家を建てるあなたには、絶対に後悔してほしくないのです。

なぜ「ダサい」「ありきたり」と感じる?

では、なぜこれほど高品質な家が、一部で「ありきたりだ」とか「ダサい」と評されてしまうことがあるのでしょうか。

これには、私が家づくりの過程で分析した、大きく分けて2つの理由があります。

1. ブランドの成功がもたらす「均質性」

ダインコンクリートやベルバーンといった素材は、非常に高品質で唯一無二の特徴を持っているがゆえに、街を歩いていても一目で「あ、あれは積水ハウスの家だな」とわかります。

これは、ブランドとしての圧倒的な強みであり安心感でもあるのですが、一方で外観デザインにおける大きな落とし穴にもなってしまいます。

人気の高い素材と、失敗が少ない定番の色(例えば白やグレー系)の組み合わせが、あまりにも多くの住宅で採用されてしまうと、一体どうなるでしょうか。

特に、家が新しく建ち並ぶ分譲地などでは、美しい街並みに統一感が生まれるという素晴らしいメリットがある半面、個々の家が「なんだか、どこかのカタログで見たような外観だな」という印象になってしまう可能性があるのです。

せっかくこだわり抜いて建てる注文住宅だからこそ期待する、「自分たちだけの特別な家」「オンリーワンの邸宅」という価値。その理想と、現実の「均質性」との間にギャップが生まれたとき、人は主観的に「つまらない」「ありきたりな家だ」と感じてしまうのだと思います。

2. 「自由設計」と「無難な選択」のギャップ

もう一つの大きな理由は、私たち建てる側にあると痛感しています。

「自由設計」と聞くと、なんだか無限の可能性があって、ワクワクして夢が膨らみますよね。

しかし、いざ実際の打ち合わせが始まると、壁の色から窓の形、床材の質感まで、あまりにも膨大な選択肢を前にして、「一体何を基準に決めればいいのか全く分からない…」と、途方に暮れ、不安になってしまう方がほとんどです。

私もまさにその一人でしたが、家づくりなんて、ほとんどの人が人生で初めて経験することです。

建築の専門的な知識が全くない状態で、次々と大きな決断を迫られるのは、想像以上にプレッシャーがかかり、正直かなりのストレスを感じます。

そして、そのプレッシャーや不安から逃れるために、担当者さんから提案された「あまり特徴はないけれど、無難で暮らしやすい間取り」や、「誰が見ても失敗しない定番の色使い」を、よく考えずにそのまま受け入れてしまうのです。

これは、決して設計が失敗したわけではありません。住む人の頭の中にある漠然とした理想を、具体的な家の形へ落とし込んでいくプロセスにおいて、不安な気持ちに引っ張られてしまい、結果的に「守り」に入ってしまったということです。

そうして完成した家を見てから、「こんなことなら、もっと自分たちの好みを反映して冒険すればよかった」「本当はもっとスタイリッシュな外観になるはずだったのに」と、取り返しのつかない後悔をすることに繋がってしまうのです。

外観で後悔する4つの典型失敗パターン

外観で後悔する4つの典型失敗パターン

これは本当に多くの方がやりがちなのですが、せっかくの家の品格を大きく損なってしまう「典型的な失敗パターン」というものがいくつか存在します。

私自身も、担当の凄腕設計士さんと夜遅くまでプランを練る中で、「絶対にこういう外観にはしたくないな」と強く意識して避けてきた点でもあります。

これらのパターンを、最初の設計段階から意識的に避けていくことこそが、外観デザインで後悔しないための非常に重要な第一歩になります。

失敗1:戦略なき3色以上の色使い

家づくりで最も陥りやすい罠が、この「色彩計画の混乱」です。

「せっかくだから自分たちらしい個性を出したい」「単色だけではのっぺりしてつまらない気がする」という思いから、明確な戦略やデザインのセオリーがないまま、外壁のあちこちに3色、4色と安易に色を足してしまうケースです。

その結果、家全体がどう見えてしまうか。

途端に見る人の視点が分散してしまい、全体的にとても雑然とした、まとまりのない印象になってしまいます。

どれだけ高価で立派なダインコンクリートを使っていたとしても、全体の色の組み合わせのバランスが崩れているだけで、建物全体が信じられないほど安っぽく見えてしまうのです。

特に、彩度(色の鮮やかさ)や明度(色の明るさ)がバラバラな色を組み合わせてしまうのは、デザインを破綻させる非常に危険な行為です。

色が喧嘩して調和が取れていない家は、どんなに良い素材を使っていても、残念ながら「品格のある邸宅」とは呼べなくなってしまいます。

失敗2:バラバラな窓配置というノイズ

これも、本当に街中でよく見かける失敗パターンです。

家づくりにおいて、窓を単なる「室内に光を取り入れたり、風を通したりするための“壁の穴”」くらいにしか考えていないと、美しい外観はあっという間に崩壊してしまいます。

「リビングのテレビがこの位置だから、窓はここにつけよう」「寝室のベッドをここに置きたいから、窓はこっちにずらそう」と、室内の間取りや家具配置の都合だけで窓の位置を決めてしまった結果、完成した家を外から眺めてみるとどうなるでしょうか。

1階と2階で窓の中心線が全く揃っておらずチグハグだったり、大きさも形もバラバラの窓が、外壁に何の脈絡もなくペタペタと並んでいたり…。

それこそが、家の美しさを損なう最大の原因である「視覚的なノイズ(雑音)」となってしまうのです。

本当に洗練された外観デザインというのは、窓も単なる機能部品ではなく、壁と同じように外観全体を美しく構成するための重要なデザイン要素として捉えられています。だからこそ、その配置や大きさの比率が、外から見た時にどう映るかまでミリ単位で計算され尽くされているものなのです。

失敗3:屋根と壁のちぐはぐな印象

屋根の形や素材は、その家の全体的なシルエット、つまり遠くから見た時の「邸宅としての佇まい」を決定づける、最も重要な要素の一つになります。

例えば、我が家でも採用しているダインコンクリート外壁が持っている、どっしりとした重厚感と都会的でモダンな印象。

もしこのカッコいい外壁に対して、南欧風の可愛らしいオレンジ色で、急勾配な瓦屋根を組み合わせてしまったら、一体どうなってしまうでしょうか?

壁の素材も屋根の素材も、それぞれ単体で見れば一流で素晴らしいものですが、目指すスタイルが完全にちぐはぐになってしまい、せっかくの素材がお互いの良さを完全に殺し合ってしまいますよね。

重厚感のある外壁には、どっしりと構えた寄棟屋根や、すっきりとモダンな陸屋根(フラットルーフ)。そして、シャープで洗練された外壁には、スタイリッシュな片流れ屋根を合わせるなど、壁と屋根が目指す「スタイルや方向性」をしっかり一致させることが、家全体に美しい統一感を出す上で絶対に不可欠なポイントです。

失敗4:後回しにされた外構計画

これも、最初の予算計画の段階からよほど気をつけていないと、本当に多くの方が陥ってしまう恐ろしい失敗です。

どうしても家づくりは、建物の中のことばかりに目が行きがちです。間取りや最新のキッチン、豪華な内装材に予算と情熱のすべてを注ぎ込みすぎてしまった結果、フェンスや玄関アプローチ、駐車場、お庭の植栽といった「外構計画」が完全に後回しになってしまい、「いざ外構の打ち合わせになったら、もう回せる予算が全く残っていなかった…」というケースが後を絶ちません。(予算配分で失敗しないための考え方についてはこちらも参考にしてください

予算が尽きてしまった結果、どうなるか。

建物自体は目を奪われるほど超一流でカッコいいのに、玄関までのアプローチは殺風景なコンクリートの打ちっぱなし、境界のフェンスは一番安いアルミメッシュ、緑の植栽は一本もなし…といった、とても寂しい状態になってしまいます。

どれだけ費用をかけて美しい建物を建てたとしても、足元の外構が貧弱だと、家全体がいつまでも未完成のようで、なんだか安っぽくちぐはぐに見えてしまうのです。

外構は、建物のオマケや単なる装飾ではありません。建物の魅力を何倍にも引き上げる、建築と一体で考えるべきトータルデザインの最も重要な一部なのだということを、ぜひ覚えておいてください。

洗練された外観を実現する3つの鉄則

では、ここまでお話ししてきたような典型的な失敗をしっかりと回避し、誰が見てもハッとするような洗練された外観を実現するためには、一体どうすればいいのでしょうか。ここで、プロの設計士たちが当たり前のように実践している「デザインの原則」を3つご紹介します。

これは私も、担当の設計士さんとの熱い打ち合わせの中で、「なるほど、美しい家にはそういう法則があるのか!」と何度も膝を打ち、自分の家の設計でも極めて強く意識した部分です。

鉄則1:カラーパレットは「3色」で制する

先ほどの「失敗パターンの1」で、色を使いすぎるのは絶対NGだとお伝えしましたが、では具体的にどうやって色を決めれば良いのでしょうか。

実は、プロの建築デザイナーは、建物の外観に使用する色を原則として3色以内にピシッと絞り込みます。

そして、ただ3色を選ぶだけでなく、その色の配分を「70:25:5」という比率で構成するのが、人間の目に最もバランス良く、美しく見せるための黄金比だとされているのです。

【外観の黄金比 70:25:5の法則】

  • ベースカラー(70%): 建物の外壁の大部分を占める基本となる色です。この色が、家の第一印象をほぼ決定づけます。(例:明るく上品なグレーのダインコンクリートなど)
  • アソートカラー(25%): ベースカラーを上手く引き立てながら、外観に心地よい変化を生み出すための補助的な色です。(例:屋根材の色、バルコニーや玄関周りに使うアクセント外壁、意図的に素材を変えた壁面など)
  • アクセントカラー(5%): 使う面積はごくわずかですが、全体をピリッと引き締めてくれる重要な「差し色」です。(例:木目調の玄関ドア、窓枠(サッシ)の色、雨樋のラインなど)

ここでさらに重要なポイントは、ただ闇雲に好きな色を3つ持ってくるのではなく、色全体の「トーン(色調や明るさの度合い)」をしっかり統一するということです。

例えば、選んだすべての色を、彩度を少し落としたスモーキーな落ち着いたトーンで揃えれば、大人っぽくて品のある、ホテルのような高級感を演出することができます。

逆に、「どうしてもこの鮮やかなビビッドカラーを使いたい!」というこだわりがあるなら、それは全体の5%であるアクセントカラーの範囲内にぐっと我慢して留めておくのが、外観を崩さないための賢明な判断です。

鉄則2:「整列」の力で視覚的ノイズを消す

これは、先ほどの「失敗パターンの2:バラバラな窓配置」の考え方と、完全に真逆のアプローチになります。

家を構成する様々な建築要素を、設計の段階から意図的にピシッと「整列」させてあげることで、建物全体にとても静かで、心地よい秩序ある美しさが生まれるのです。

これは、トップクラスの設計士たちが非常に得意としている魔法のような手法で、業界ではよく「ノイズレス(雑音のない)デザイン」と呼ばれたりもしています。

では、具体的に建物の「何」を整えればいいのでしょうか。

【意識して「整列」させるべき重要なライン】

  • 水平ライン(横の線): 同じ階に並んでいる複数の窓について、その「上端」と「下端」の高さを、妥協せずにピシッと一直線に揃えます。これをするだけで、建物全体が横方向にスーッと伸びやかになり、美しさが何倍にも強調されます。
  • 垂直ライン(縦の線): 1階と2階で上下に並ぶ窓の「中心線」をピタリと揃えます。これにより、地面にどっしりと根を下ろしたような、圧倒的な安定感が生まれます。
  • 構造ライン: 屋根の軒のライン、バルコニーの手すり部分(笠木)、建物の足元にある基礎の水切りなど、建物を造る上でどうしても発生してしまう構造上の線を、まるでスッと引いた一本の綺麗な線のように見えるよう、細心の注意を払って設計します。

本当に、これらちょっとしたセオリーを守るだけで、外観の完成度はプロの作品のように劇的に向上します。

「ノイズレス」とは、住まいとしての機能や本質的なデザインに全く関係のない、邪魔な視覚的「雑音」を徹底的になくしていくという、引き算の美学です。

素人にはなかなか気づけない部分ですが、これこそがまさに、何十棟と家を手掛けてきたプロフェッショナルならではの素晴らしい技だなと、間近で見ていて感動しました。

鉄則3:外構まで含めたトータルビジョン

「失敗パターンの4」でお話しした、予算切れによる残念なミスを確実に避けるための、最も重要で絶対に外せない鉄則です。

本当に美しい家というのは、建物単体ではなく、門扉からお庭まで、その敷地全体を一つのキャンバスとしてトータルでデザインされています。

だからこそ、後から考えるのではなく、家づくりの間取りや建物の設計を始めるのと「全く同じタイミング」で外構計画もスタートさせてください。

これは、後悔しないためには絶対に必須のプロセスです。

例えば、無駄を削ぎ落としたモダンでミニマルなデザインの建物には、外構も同じように直線的で、硬質なコンクリートや大判タイルを使ったシンプルなものが美しく調和します。

一方で、木の温もりを感じるシャーウッドのベルバーンのような外壁には、自然な枝ぶりの植栽や、足元を優しく導くような、柔らかな曲線を描くアプローチがとてもよく似合います。

建物と外構デザインがピタリと一体になって初めて、その家は単なる「建物」から、街並みに誇れる「完成された邸宅」へと昇華するのです。

ちなみに、我が家も外構計画には最初からとことんこだわり、最終的な本契約の段階で、当初の図面よりも目隠し用のフェンスを数メートル長く延長するなど、室内のプライバシーをどう守るかという建物の設計と完全に連動させて予算を組みました。

こういった柔軟な調整ができたのも、一番最初の段階から「外周りを含めて一つの家だ」というトータルビジョンを持って家づくりに向き合っていたからこそできた判断だと、今でも確信しています。

我が家の実例「イズ」の工夫と、実際の住み心地

ここまで、デザインのセオリーや少し専門的な「原則」について熱くお話ししてきました。

ですが、家づくりで悩むあなたにとって一番知りたいのは、そういう机上の空論ではなく、「じゃあ実際に建てた人は、どう考えてどう決断したのか?」「そして、実際に住んでみてどう感じているのか?」という、リアルな実体験の部分ですよね。

そこで、ここまでお話ししてきた原則をしっかりと踏まえた上で、私自身が建てた鉄骨造の自宅「イズ」で、特にどんな部分にこだわり抜いたのか。そして、実際に暮らし始めてからどんな風に感じているのかをご紹介します。

重厚感と採光を両立させた「窓」の配置

我が家は、周りの環境や立地的な条件も色々と考慮した結果、家づくりのテーマとして、何よりも「家族のプライバシーを完璧に確保して、心からリラックスできること」を最優先の条件に掲げました。

そこで、外側にはあまり開かず、高い建物や塀で中庭をぐるりと囲い込む「コートハウス」というプライベートなスタイルを選択したのです。

その結果、最初のプラン提案で担当の設計士さんが自信を持って見せてくれた外観の完成予想図は、道路側から見ると窓が極端に少なく、まるで大切な家族を守る要塞のような、どっしりと構えた重厚感あふれるデザインでした。

私は元々、こういう「外の喧騒から切り離されて、しっかりと守られている」という安心感のあるデザインが大好きなので、この提案を見た瞬間、一発で心を奪われました。

しかし、ここで当然ながら、生活する上でとても大きな問題が一つ浮かび上がってきます。

それが、日中の「室内の明るさ(採光)」をどう確保するか、という問題です。

当然ですが、外を通る人からの視線を完全に遮るために窓を減らし、壁を高くしてしまうと、太陽の光が入らなくなり、どうしても家の中が暗く、どんよりとした空間になりがちです。

プライバシーを優先すれば、毎日の明るさが犠牲になってしまう…。

これは家づくりにおいて、どちらかを諦めなければならないトレードオフ(二者択一)の難題だと思われがちです。

しかし、そこはさすが数々の難題をクリアしてきた凄腕の設計士さんです。

私たちのこの「完全に外の視線を遮りたい」けれど「家の中は明るくしたい」という、わがままで相反する要望を、その卓越した設計力で見事に両立させてくれたのです。

【我が家の「プライバシー」と「明るさ」を両立させたプロの工夫】

  • 吹き抜けの設置: 家族が一番長く過ごすリビングの主要な部分に、ドーンと突き抜けるような大きな吹き抜け空間を設け、縦方向の圧倒的な開放感を確保しました。
  • 高窓(ハイサイドライト)の設置: その吹き抜けのずっと上部、つまり道路を歩く人からは絶対に中を覗き込むことができない高い位置を狙って、空だけを切り取るような大きな高窓を設置しました。ここからたっぷりの自然光が降り注ぎます。
  • 中庭への「クリアビューデザイン」: 外の道路側に対しては徹底的に壁で閉じていますが、自分たちだけのプライベートな内側(中庭)に対しては、思い切り全開にしています。中庭に面するリビングの窓には、サッシの枠の存在感を極限まで消した「クリアビューデザイン」を採用。天井から床まで続くガラスの大開口を設けることで、家の中から中庭へと視線がスムーズに抜け、外と中がひと続きになったような広がりを感じるように設計されています。

これらの工夫により、外観の堂々とした重厚感と家族のプライバシーを完璧に守りつつ、日中は電気をつける必要が全くないほど、自然光で明るく開放的なリビングを実現することができました。

実際に住んでみて痛感していますが、外の視線を全く気にせず、日中でもカーテンを閉めずにのびのびと過ごせる生活というのは、想像以上にストレスフリーで快適です。休日の朝、中庭を眺めながらコーヒーを飲んでいると、「家って、ここまで人の気持ちを豊かに、穏やかに変えてくれるんだな」と、毎日の暮らしの満足度の高さをしみじみと噛み締めています。

また、家の気密性や断熱性が高いためか、1年中空調がとても快適に効いており、以前の家では憂鬱だった花粉の時期も、家の中にいればほとんど症状を感じることなく過ごせるようになりました。仕事から疲れて帰ってきても、玄関を開けた瞬間に、家の中の澄んだ空気が気持ちよくて、毎回「ああ、帰ってきたな」と心からほっとできる癒しの空間になっています。この設計提案を信じて、本当にプロにお任せして良かったと心底思っています。

◆先輩オーナーからのワンポイントアドバイス

家づくりに向き合っていると、一生に一度の大きな買い物というプレッシャーもあって、「せっかくだからあれも取り入れたい、こっちのデザインも捨てがたい」と、自分たちの要望をどんどん詰め込み過ぎてしまいがちですよね。そのお気持ち、痛いほどよくわかります。

でも、実はそれが行き過ぎてしまうと、せっかく目の前にトップクラスの知識を持った一流の設計チームがいるのに、素人である私たちの過剰な要望が邪魔をしてしまうことがあります。その結果、全体のバランスが崩れて使いにくかったり、外観の統一感がなくなってしまったりする可能性もゼロではありません。

だからこそ、打ち合わせの時には少しだけ勇気を持って、「絶対に譲れない核となる要望(我が家の場合は『プライバシーの確保』と『圧倒的な明るさ』でした)」をしっかりと伝えた後は、細かい手法については「すべてプロにお任せします!」と潔く委ねる信頼の姿勢を持つこと。これこそが、結果的にあなたの想像を超えるような、一番良い家を創り上げるための最大の秘訣なのだと、自分自身の経験から強く思います。

不安だからこそ、あれもこれもと口を出したくなる気持ちは本当にわかります。とても難しいことかもしれませんが、これから最高の家を建てようとしているあなたにとって、もしかするとこれが一番心に留めておいてほしい、重要なポイントかもしれません。

結論:後悔しないために「実物」を自分の目で見よ

後悔しないために「実物」を見よ

ここまで、外観デザインを良くするための様々な原則や、陥りがちな失敗例について熱く語ってきました。

ですが、これらの知識を踏まえた上で、これから家を建てるあなたが「外観の後悔」を確実に防ぐためにできる、最も重要で、かつ最も効果的な行動がたった一つだけあります。

それは、カタログの小さな写真に頼るのではなく、「必ず『建っている実物』を見て判断する」ということです。

打ち合わせで行くショールームには、A4サイズや、せいぜい畳一枚分くらいの小さな外壁材のサンプルが置いてありますよね。

あの小さな面積のサンプルだけを見て、「よし、この色にしよう」と、実際に何十平方メートルという巨大な面積になる我が家の壁の色や質感を最終決定してしまうのは、非常に危険な行為です。

少し厳しい言い方になってしまいますが、それは家づくりにおいて、無謀とすら言えるギャンブルになってしまいます。

なぜなら、外壁の色や素材感というのは、太陽の光の当たり方(すがすがしい朝日、真上の日中、どんよりした曇りの日、赤みがかった夕方)や、見る角度、そして何よりもその「スケール感(実際の面積の大きさ)」によって、受ける印象が全く、本当に驚くほど変わってしまうからです。

目の前の小さなサンプルではとても明るく綺麗に見えた色が、いざ家全体という大きな面積に貼られてみると、急に暗く重苦しい印象になってしまったり、逆に白飛びして安っぽく見えてしまったりする現象(面積効果)が普通に起こります。

足場が外れて完成した我が家を初めて見た時に、「あれ…? 思っていたイメージと全然違う…」という、やり直しがきかない最大の後悔を絶対に防ぐために。ぜひ、信頼できる担当の店長さんや営業の方に強くお願いして、あなたが気になっている外壁材を実際に使って建築中、あるいはすでに完成して人が住んでいる物件(実例)を、ご自身の目で直接見学させてもらってください。実際の費用感や実例についてもっと知りたい方はこちらも参考にしてください)

かくいう私自身も、どのハウスメーカーにお願いするか迷っていた比較検討の段階から、実際に建った家々の完成見学会に何度も何度も足を運びました。そこで、カタログでは絶対に伝わらない、本物の外壁が持つ圧倒的な質感や、光が当たった時の陰影の美しさ、そしてプロが手掛けたデザインのレベルの高さを肌で直接感じたことが、「ここで建てよう!」という最終的な決断に大きく繋がったのです。

この記事であなたにお伝えしたデザインの知識と、実物を見るという視点を武器にすれば、ネット上の「ダサい家になったらどうしよう」という漠然とした恐れは、あなた自身の手で「何十年経っても時代を超えて愛される、最高の家」を創り上げるという、揺るぎない自信へと必ず変わっていくはずです。あなたの家づくりが、心から満足できる素晴らしいものになることを、本気で応援しています。

外観づくりに関するよくある質問(FAQ)

Q1. ダインコンクリートとベルバーン、どちらがおしゃれですか?

A. これから家を建てる方から非常に多くいただく質問なのですが、オーナーとしての私の飾らない本音の答えは、「あなたが目指す、理想の暮らしのスタイルによります」としか言いようがありません。

ダインコンクリート(鉄骨造用)は、約55mmという圧倒的な厚みと、熟練した職人の手仕事の型から生まれた、深く美しい彫りが生み出す豊かな陰影が最大の特徴です。

「どっしりとした重厚感」「都会的でモダンな雰囲気」「誰もが憧れるような邸宅感」を求める方や、私のように外の視線を遮る「要塞感」が大好きな方には、これ以上ないほど最適な素材です。

我が家も、実際に建っている実例を見た時に、このダインコンクリートが持つ無骨でありながら上品な重厚感にすっかり惚れ込んでしまい、鉄骨造の「イズ」を選びました。

一方で、ベルバーン(木造シャーウッド専用)は、日本の伝統的な焼き物である陶器と全く同じ製法で丁寧に作られる、非常に珍しい陶版外壁です。

焼き物だからこそ出せる、一つひとつ異なる温かみのある表情と、土の風合いをダイレクトに感じる有機的な質感がたまらない魅力です。

「落ち着いた和モダン」「自然と調和するナチュラルな雰囲気」「時間が経つほどに深みが増す経年美化」をじっくりと楽しみたいという方には、このベルバーンを強くおすすめします。

そして何より、外壁本体の耐用年数が非常に長く、一般的な塗装のような塗り替えが基本的には不要だという、その驚異的なメンテナンスのしやすさも、長く暮らす上では大きな安心材料になりますよね。

この二つは、どちらがデザインとして優れているかという単純な比較ではありません。あなたご自身が、新しい家でどんな風に暮らしたいか、どんなスタイルの家(モダンなのか、ナチュラルなのか)を目指しているのか。その軸にピタリと合わせて選んでいただくのが、後悔しないための大正解です。

Q2. 外壁で人気の色は何色ですか?白や黒は汚れが目立ちやすいのでしょうか?

A. 実際に街を歩いていてもよく見かけますが、やはり時代を問わず人気が高いのは、白、優しいベージュ、落ち着いたグレー系といった、明るめの色や主張の強すぎない中間色です。

これらの色は、どんな景観や街並みにも自然に馴染みやすく、悪目立ちしないため、外観で失敗するリスクが少ない色として多くの方に選ばれています。

そして、多くの方が気にされる「汚れ」についてですが、まず大前提として知っておいていただきたいことがあります。それは、一流メーカーの外壁には、雨が降るたびに表面の汚れを一緒に洗い流してくれるような、非常に優れた防汚塗装技術が標準で施されているということです。そのため、一昔前の一般的な外壁材に比べると、お手入れの手間も少なく、格段に汚れがつきにくく、綺麗な状態を保ちやすくなっています。

しかし、いくら高性能な塗装がされているとはいえ、自然環境の中に建つものですから「絶対に汚れない」というわけではありません。一般的な傾向としてお話しすると、やはり真っ白な外壁は、車の排気ガスや窓枠から伝う雨だれといった黒っぽい水垢がどうしても目につきやすく、逆に真っ黒な外壁は、春先の黄砂や風で舞った土埃といった白っぽい汚れが、中間色に比べて浮き上がって見えやすい傾向があります。

もしあなたが、「将来的な汚れによる見栄えの悪化がどうしても気になってしまう」という場合は、極端な真っ白や真っ黒は意図的に避け、少しグレーがかった温かみのある白(オフホワイト)や、汚れと同化しやすい濃いグレー、アースカラーのブラウンなどをベースカラーに選んでみてください。それだけで、長年住んでからの汚れの目立ちにくさが全く違ってくると思いますよ。

Q3. リビングの窓を大きくすると、外観が間延びして「ダサく」なってしまいませんか?

A. ご安心ください。いいえ、まったくそんなことはありません。

むしろ、事実としてはその全く逆なんです。

先ほど我が家の実例でも少し触れた「クリアビューデザイン」のように、太くて野暮ったいサッシの枠の存在感を極限まで消し去り、プロの目で計算され尽くした美しい大開口の窓は、むしろ家の外観をよりシャープで、洗練されたモダンな印象に見せてくれる最強の武器になります。

窓を大きくしたことで「なんだかダサくなってしまった…」と感じる可能性があるとすれば、それは窓の大きさの問題ではなく、この記事の本文でもしつこくお伝えした、建築要素の「整列」に対する意識が抜け落ちてしまっている場合がほとんどです。

例えば、外から見える一つの大きな壁面に対して、庭に出るための大きな掃き出し窓と、換気用の小さな腰窓、そしてデザイン目的の細長いスリット窓が、それぞれの高さや位置に何の関連性もなく、ただ間取りの都合だけでバラバラに配置されていたとしたらどうでしょう。どんなに立派な家でも、途端にバランスが崩れて不格好に見えてしまいますよね。

だからこそ、開放感あふれる大きな窓をドーンと採用したいと考える場合こそ、その周りにある他の窓や、建物の壁のラインとしっかり「整列」させること(特に、全ての窓の上端のラインを一直線に揃えること)を強く意識して、担当の設計士さんに要望を伝えて相談してみてください。

大きな窓という大胆な要素を取り入れつつ、細部のラインはピシッと揃える。本当にそれだけの工夫で、完成した時の外観は、見違えるほど美しく洗練されたものになりますよ。

Q4. 庭の植栽計画は、家の外観にどのような影響を与えますか?

A. 結論から言うと、建物の魅力を何倍にも引き上げる、非常に良い影響を与えてくれます。

地域の生態系を守りながら緑を増やすという、ハウスメーカーが提唱している庭づくりのコンセプトは、環境面だけでなくデザイン面でも本当に素晴らしい取り組みだと感じています。

家の外観デザイン全体を引いて見た時に、生き生きとした「緑(植栽)」の存在は、他のどんな高価な外壁材にも勝る最強のアクセントになります。

直線的で少し冷たい印象を与えがちなモダンで無機質なデザインの建物であっても、その足元や玄関先に、自然のままの美しい枝ぶりを持った木々の緑がふわりと加わるだけで、硬い建物にスッと命が吹き込まれ、誰もが心地よいと感じるような温かみと、ハイクラスな上質感が生まれるのです。

硬くて動かない建物の「無機質さ」と、風に揺れて成長していく植栽の「有機質さ」。この対極にある二つの要素の美しい対比が、お互いの良さを最大限に引き立て合ってくれるというわけです。

我が家の場合も、外からは見えないプライベートな中庭のど真ん中に、子どもたちが季節の移ろいや自然との触れ合いを楽しめるように、実のなる木や、季節ごとに色を変えるシンボルツリーを植えました。リビングのソファに座りながら、窓越しに風で揺れる緑の葉っぱを眺めている時間は、何にも代えがたい至福のひとときです。

立派な建物を建てて終わりではなく、建物と、そこに寄り添う植栽の緑が一体となって初めて、その家の外観は「真の完成」を迎えると言っても決して過言ではありません。

計画的な植栽は、単なるお庭の飾りではなく、あなたの家の外観の質を格段に、そして劇的に引き上げてくれる極めて重要な要素ですので、ぜひ積極的に取り入れてみてください。

Q5. 外観の打ち合わせの際、プロの設計士さんに自分たちの要望をどう伝えれば失敗しませんか?

A. 打ち合わせの場で一番やってはいけないのは、「もっと全体的におしゃれな雰囲気で」「なんかこう、シュッとしたいい感じにしてください」といった、人によって捉え方が変わってしまう抽象的な言葉だけで丸投げしてしまうことです。後悔しないためには、できるだけ具体的で、誰が聞いてもイメージがブレない言葉で伝えることが、家づくり成功の最大の鍵となります。

素人である私たちがプロに要望を伝えるための最も簡単で、かつ一番効果的な方法は、「自分たちが心からカッコいいと思う、理想に近い家の外観写真」を3〜5枚ほど事前に集めておき、それを直接打ち合わせの場で見せることです。

今はSNSの時代ですから、InstagramやPinterestなどの画像検索アプリを使って、「外観 モダン」や「外観 ナチュラル」などで検索すれば、参考になる素敵な実例写真がいくらでも見つかるはずです。

そして、ただ写真を見せるだけでなく、その写真の「一体どの部分に自分は強く惹かれたのか」(例えば、この2色の落ち着いた色の組み合わせが好きだ、この大きな窓の形と配置が開放的でいい、この壁のゴツゴツした素材感がたまらない、屋根を含めた家全体のどっしりとしたシルエットが好き、など)を、拙くても構わないので、ご自身の言葉で一つひとつ丁寧に言語化して伝えてみてください。

その上で、この記事の中でご紹介したような「プロが使うデザインの言葉」を少しだけ打ち合わせの会話に混ぜて使ってみるのも、相手に意図を正確に伝える上で非常に有効なテクニックです。

  • 「家の正面から見た時の、視覚的なノイズ(雑音)を極力減らしたいので、生活感が出てしまうエアコンの室外機や配管、雨樋などは、道路側からは絶対に見えない裏側の位置に計画してもらえますか?」
  • 「道路に面しているこの壁の窓は、デザインの統一感を出すために、すべて上端のラインが一直線に揃うように配置の調整をお願いします」
  • 「今見せていただいたこの外壁のカラーサンプルですが、室内で見るのと外で見るのとでは印象が違うと思うので、できれば実際の完成現場に行って、自然な太陽光の下で色味をしっかりと確認させてほしいです」

こうした、理由が明確で具体的な要望を伝えることは、決してワガママではありません。むしろ、担当してくれるプロの設計士さんが、あなたの頭の中にあるこだわりや好みのセンスを正確に汲み取り、それを実際の設計図という形に間違いなく反映させるための、何よりも心強い道しるべとなります。遠慮せずに、あなたの大切な想いをしっかりと伝えて、後悔のない最高の家づくりを楽しんでくださいね。

 

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プロフィール

北川 晴夫(積水ハウス 施主)

住まいをつなぐ「すまつな」運営者・株式会社リバティアース代表取締役。積水ハウスで建てた自宅が2026年3月に完成し、現在は実際に暮らしている「現役オーナー」です。住み心地は非常に快適で、「絶対に後悔したくない」という想いから徹底的に比較・検討した判断は間違っていなかったと実感しています。元店舗経営者(4店舗の運営管理経験)の視点も活かし、ハウスメーカー各社を徹底比較。最終的に、積水ハウスの「人」の誠実さと「技術」の圧倒的なレベルの違いに感動し、このリアルな体験を共有するため「すまつな」を設立しました。当サイト経由のご相談で公式制度にはない「3%以上の紹介割引」の実現と、私が全幅の信頼を寄せる橋爪店長による「最大限の交渉サポート」を現役オーナーとして全力でバックアップします。