こんにちは。
住まいをつなぐ「すまつな」運営者の北川晴夫です。
今回は、そもそも私がなぜ積水ハウスを選んだのか、その比較検討のスタート地点からお話しします。
私が注文住宅で家を建てるにあたり、メインで検討していたのは積水ハウスや住友林業、大和ハウスなどでした。
ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)に関しては、正直に申し上げますと「有名な大手だし、頑丈そうだから一応見ておくか」と、頭の片隅でちょこっと検討していた程度です。
当時は住宅に関して全くの無知だったので、「とりあえず最大手なら、どこを選んでも間違いはないだろう」という、ざっくりとした動機からのスタートでした。
まずは情報収集だ!ということで、ウェブ検索から始めました。
「積水ハウスの外壁種類」と検索すると、ダインコンクリートやベルバーン、サイディング、タイル、ALCなど、あまりにも多くの選択肢が出てきて混乱したのを覚えています。
各社のホームページを見比べましたが、結局「メンテナンス費用」や「住み始めてからのリアルな値段」については、どこもぼんやりとした表現ばかりでした。
しかし、調べていくうちに、特にヘーベルハウスの代名詞であるALCコンクリートと、積水ハウスが誇る陶板外壁ベルバーンの違いは、まさに「維持費の格差」そのものであることに気づいたのです。
ヘーベルハウスの美しさを保つためには、表面の塗膜の機能維持が絶対条件となります。
なぜこれほどまでに塗装が重要視されるのか、その技術的背景と、私が積水ハウスを選んだ決定的な理由を深掘りしていきましょう。
実際の比較検討の生々しい記録については、積水ハウスとヘーベルハウスはどっちがいい?【施主が本音で比較】という記事に詳しくまとめていますので、あわせてご覧ください。
記事のポイント
- ヘーベル板特有の多孔質構造が引き起こす防水塗装の必要性
- 旭化成純正メンテナンスが高額になる具体的な内訳とコスト構造
- メーカー保証を60年継続させるために避けて通れない純正施工
- 積水ハウスのベルバーンなら「一生塗装が不要」と言える物理的な根拠
ヘーベルハウスの外壁塗装を検討する前に知るべきこと
ヘーベルハウスのオーナー様、あるいは検討中の方にとって、「外壁塗装」は単なる塗り替え作業ではありません。
それは、建物の資産価値を守り、家族の安全を維持するための「生命維持装置」のメンテナンスに近いものです。
ヘーベルハウスの根幹を成すALCパネルは、その驚異的な耐火性や断熱性と引き換えに、塗装による完璧な「防水スキン」を必要とする宿命を持っています。
ここでは、なぜ塗装がこれほどまでに重要なのか、そして適切な時期やコストの正体について、私自身が他社比較で学び、積水ハウスの現場で確信した知識をもとに解説します。
耐用年数を踏まえた塗料の種類の選び方
ヘーベルハウスの外壁材であるALC(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)は、内部に無数の微細な気泡を含むコンクリートです。
この多孔質構造こそが、水に浮くほどの軽量さと優れた断熱性能を実現している物理的基盤です。
しかし、この気泡構造は、防水メンテナンスの観点からは「巨大なスポンジ」と同じ意味を持ちます。
ALCパネル自体は水を吸い上げる毛細管現象を有しており、素材単体での防水性は皆無に等しいのが現実です。
新築時のヘーベルハウスが雨水を弾くのは、工場や現場で施された塗装膜が機能しているからに過ぎません。
この防水保護膜が紫外線や経年劣化によって機能を失った瞬間から、ALCは環境中の水分を内部へ猛烈に取り込み始めます。
もし水分が侵入すれば、内部の補強鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートを内側から破壊する「爆裂現象」を引き起こします。
だからこそ、塗料の種類選びは「単なる見た目」ではなく「家の寿命」そのものを決める決断なのです。
ALC塗装の鉄則:透湿性の確保
ALCの再塗装において最も回避すべき不具合は「塗膜の膨れ(ブリスター)」です。
太陽光で外壁温度が上がると、ALC内部の水分が蒸気となり、体積が数百倍に膨張しようとします。
この時、透湿性(水蒸気を通す性質)の低い安価な弾性塗料などを塗ってしまうと、蒸気が逃げ場を失って塗膜を内側から押し上げ、無残に剥がれ落ちてしまいます。
ALCには必ず「高透湿性塗料」を選定しなければなりません。
塗料のグレードによる期待耐用年数の違いを把握しておくことも重要です。
| 塗料カテゴリー | 期待耐用年数 | 初期コスト | ALCへの適性 |
|---|---|---|---|
| アクリル・ウレタン系 | 5~10年 | 低い | 非推奨(劣化が早すぎる) |
| シリコン系 | 10~12年 | 標準 | 一般的だが物足りない |
| ラジカル制御形(水性) | 12~15年 | 中 | 推奨(ベストバランス) |
| フッ素・純正(グランロック) | 15~20年 | 高い | 予算が許せば最良 |
私自身、積水ハウスを建てる際に外壁材の検討には相当な時間をかけました。
私が採用した鉄骨住宅の「ダインコンクリート」も非常に優秀ですが、積水ハウスには木造住宅専用の「ベルバーン」という選択肢があります。
ベルバーンは陶器、つまり無機質です。
この「有機物の塗料で守るか」「無機質の素材そのもので建てるか」という差は、15年、30年経った時の安心感に天と地ほどの差を生むと確信しています。
(出典:旭化成ホームズ株式会社『ヘーベルハウス公式サイト』)
築何年で実施すべき?15年目に見直す補修時期
ヘーベルハウスの営業担当者は、よく「30年目までは大規模なメンテナンスは不要です」と説明します。
確かに、2017年10月以降の請負契約であれば、30年間の初期保証が付帯しているケースが多いです。
しかし、これはあくまで「重大な構造不具合や雨漏り」に対する保証であり、表面の塗膜が30年間ピカピカであるという保証ではありません。
実際には、周辺環境(日当たり、湿気、交通量など)によって劣化のスピードは大きく異なります。
特に、冬場に気温が氷点下になる地域では「凍害」のリスクが常に付きまといます。
ALC内部に浸透した水が凍結すると、約9%の体積膨張が起き、コンクリートの組織を内側からバキバキに破壊してしまいます。
一度凍害で組織が壊れたALCは、上から塗装しても修復不可能で、パネル交換という超高額な修繕を余儀なくされます。
そのため、30年目を待たず、築15年前後での詳細なインスペクション(建物診断)が必須となるのです。
15年目に見直すべき劣化のサイン
・チョーキング現象:外壁を指でこすって白い粉がつくなら、防水機能は寿命です。
・シーリングの破断:目地に隙間が見えたら、そこはもう雨水の入り口です。
・藻やカビの発生:特に北側。水分が滞留している証拠であり、ALCの劣化を早めます。
・ヘアクラック:微細なひび割れでも、多孔質のALCにとっては致命的な侵入路になります。
私の経営者仲間にヘーベルハウスのオーナーがいますが、彼は築12年で既にチョーキングが発生し、旭化成から早めの塗り替えを提案されていました。
結局、30年ノーメンテナンスというのは「最高の条件下での理論値」に近いのかもしれません。
もし15年目で適切なタッチアップや部分補修を行わずに放置すれば、30年目に訪れる集中メンテナンス費用は、当初の予想を遥かに超えるものになるでしょう。
建物は人間と同じで、早期発見・早期治療が最もコストを安く抑える秘訣です。
積水ハウスの場合、ベルバーンであれば色の退色を気にする必要は皆無ですが、それでもシーリングの状態は15年、30年というスパンでチェックが必要です。
しかし、外壁そのものの「防水切れ」を心配しなくて良いという精神的な解放感は、ヘーベルでは味わえない積水ハウス独自の価値だと言えます。
◆北川の率直な感想
家を建てたばかりの頃は、「30年後なんて遠い未来の話だ」と思いがちです。
でも、大きなローンを抱えて生活していると、将来の数百万という出費予定は、常に心のどこかで重荷になります。
「15年目で200万かかるかもしれない」という不安を持ち続けるより、最初からメンテナンスコストを極限まで削れる設計にする。
これが、私が積水ハウスを選び、橋爪店長という最高のパートナーとともに家づくりを進めた最大の理由です。
純正メンテの費用と相場が他社より高い理由
ヘーベルハウスのオーナー様が、30年目の定期点検で提示される見積書を見て、驚愕のあまり椅子から転げ落ちそうになる……というのは、この業界ではよく聞く話です。
一般的な木造住宅の塗り替え費用が100万〜150万円程度とされる中で、ヘーベルハウスの集中メンテナンスは「約400万円」という数字が出てくることが珍しくありません。
延床面積30〜40坪程度の標準的なお宅で、この金額です。
なぜ、これほどまでに高額になるのでしょうか?
それには、ヘーベルハウス特有の構造と、メーカーとしての厳格な品質基準が大きく関わっています。
高額費用の3大要因
1. シーリング工事の膨大さ:ALCは幅600mmのパネルを大量に繋ぎ合わせています。そのため、目地の総延長が一般的な家の数倍長く、シーリングの打ち替えだけで100万円近いコストがかかることもあります。
2. 陸屋根(フラットルーフ)の防水改修:ヘーベルハウスの多くは屋上が平らです。このシート防水の全面改修は外壁塗装とセットで行う必要があり、これが100万円単位の上乗せ要因になります。
3. 仮設足場と諸経費のハイスペック化:メーカー施工は安全基準が極めて厳しく、飛散防止ネット一つとっても高機能なものを使用します。また、60年保証を維持するための「管理費(マージン)」も含まれています。
「地元の塗装屋さんなら半額でやってくれるのに……」という誘惑は、私も店舗経営者としてコスト管理をしてきた身ですから、よく分かります。
しかし、ヘーベルハウスの塗装において最も怖いのは「ALCを知らない業者が塗ること」です。
ALC専用の下塗り材(シーラー)の選定を誤ったり、透湿性のない塗料で密閉してしまえば、数年で外壁が膨れ、ボロボロになります。
純正が高いのは、単にブランド料を乗せているだけではなく、「その建物構造を100%理解し、失敗のリスクをゼロにするための検証費用」が含まれているからなのです。
私が積水ハウスで家を建てた際も、坪単価は約160万円(総費用ベース)と高額でしたが、その中には将来のメンテナンスを容易にするための設計や、圧倒的な技術力が含まれています。
ヘーベルの400万円という数字は、いわば「後払いの建築費」のようなもの。
これを納得できるかどうかが、ヘーベルオーナーとしての覚悟を問われる部分です。
詳しくは、【最新版】積水ハウスの坪単価はいくら?2024→2025の推移とシリーズ別の目安という記事で、コストの裏側について解説しています。
メンテナンス料金や値段を下げる値引き交渉術
「純正の安心感は欲しい。でも、400万円はさすがに家計に厳しい……」
そう悩むオーナー様に向けた、角を立てずに実利を引き出す交渉術をお伝えします。
リフォームの見積もりは、実は新築時よりも値引きの幅が限定的になりがちです。
なぜなら、下請けの職人さんの人件費がコストの多くを占めるからです。
しかし、戦略的なアプローチ次第では、数十万円単位でのコストダウンは決して不可能ではありません。
まず大切なのは、「旭化成さんでやりたい、という熱意を伝えること」です。
「他社はもっと安いから安くしろ」と高圧的に出るのは、プロの営業マンや監督の心に火をつけません。
「私はヘーベルハウスを愛しているし、保証も継続したい。でも、今の私の財政状況ではこの見積もりだと、泣く泣く社外施工を考えざるを得ない。なんとか折り合えるプランを一緒に考えてほしい」と、相手を味方につけるのです。
具体的な減額提案のアイデア
- キャンペーン時期の活用:リフォーム部門にも決算月やキャンペーン月があります。その時期に合わせて着工することを条件に、値引きを打診しましょう。
- 工事範囲の精査:例えば、屋上の防水層がまだ健全であれば、今回は「トップコートのみ」に留め、全面改修を5年先送りするといった「延命プラン」を提案してもらうのも手です。
- 足場代の相見積もり:足場は外部業者に委託することが多いため、ここが交渉のポイントになることがあります。
| 交渉の切り口 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 他社見積もり(詳細版)の提示 | 価格差を客観的に証明できる | 「なら他社でどうぞ」と言われるリスク |
| 工事箇所の分離発注 | 中間マージンをカットできる | 保証が複雑になり、責任逃れの温床になる |
| 仕様のグレードダウン | 確実に値段は下がる | 次回のメンテ周期が早まる |
私の経験上、最も避けるべきは「質を落とす値引き」です。
塗料の薄めすぎや、職人の工数カットを招くような無理な値引きは、結局数年後の不具合として自分に跳ね返ってきます。
私は積水ハウスとの商談でも、「最高の結果を出してほしいから、無理な値引きは言わない。その代わり、使える制度(紹介割引など)は全て教えてほしい」と伝えました。
結局、それが一番お互いにハッピーで、良い仕事が受けられる秘訣なんです。
地域の業者に頼むリスクとメーカー保証の関係
「ヘーベルハウスの外壁塗装」と検索すると、地域の塗装店が「ヘーベルハウスの塗り替えもお任せください!純正より150万円安くなります」といった広告を出しているのをよく見かけます。
確かに、同じ塗料を使って同じ工程で塗るなら、安いに越したことはない……そう思うのが人情です。
しかし、ここには「契約上の法的な落とし穴」が口を広げて待っています。
旭化成ホームズの長期保証プログラムは、「30年目以降の保証延長には、当社が指定する有償メンテナンスの実施が必須」と明確に定められています。
つまり、他社で塗装や防水工事を行った瞬間、その時点でヘーベルハウスの「構造体保証」や「雨水の侵入を防止する部分の保証」が、最長60年まで延びる権利を失う可能性が極めて高いのです。
社外施工の重大なリスク
・保証の打ち切り:万が一雨漏りが発生した際、旭化成は「他社の工事が原因だ」として責任を負わなくなります。
・因果関係の争点:構造体の不具合が起きた際、その原因が「新築時の瑕疵」なのか「不適切な塗装によるALCの劣化」なのかを証明するのは、オーナー自身の責任になります。
・資産価値の下落:売却時に「ストックヘーベルハウス」としての建物評価額が、メンテナンス履歴の不備によってプラス査定にならない場合があります。
積水ハウスの場合も同様で、他社で外装をいじってしまえば初期30年保証やその後のユートラスシステムによる再保証は難しくなります。
家を守るということは、単に「色を塗る」ことではなく、「ハウスメーカーとの信頼関係(契約)を維持する」ことでもあるのです。
もし地域の業者にお願いする場合は、単なる「施工保証5年」といった紙切れ一枚ではなく、「旭化成と同等の保証を、その塗装店が将来にわたって担保できるのか」という厳しい視点を持ってください。
正直、一塗装店にそこまでの責任を負う体力があるケースは稀です。
「100万円浮かせるために、3,000万円の家の価値をギャンブルにかけられるか?」
経営者の端くれとして、私ならその投資判断は「No」です。
しかし、そもそもそんな苦渋の選択を迫られないのが、塗装不要なベルバーンを持つ積水ハウスの強みなんですけどね。
◆北川のワンポイントアドバイス
家を建てる時って、大体の人が一生に一度の大きな買い物になると思います。
だからこそ、表面的な安さではなく、「将来の自分がどれだけ楽をできるか」という視点で決めてほしい。
ヘーベルの塗装メンテナンスは、まさに「大手ハウスメーカーのサブスクリプション」のようなものです。
そのサービス料金を払い続ける覚悟があるか、それとも「買い切り」でメンテナンスフリーな積水ハウスのベルバーンを選ぶか。
私は鉄骨のダインコンクリートを選びましたが、ベルバーンという選択肢を持てるのも積水ハウスの大きな魅力です。
ヘーベルハウスの外壁塗装と積水ハウスの差
ここからは、住宅業界の2強とも言えるヘーベルハウスと積水ハウスの「メンテナンス戦略」の決定的な違いに切り込みます。
どちらも素晴らしい家を建てますが、その哲学は対照的です。
ヘーベルハウスは「塗装という皮膚」を定期的に新しくすることで60年持たせるという思想。
対して積水ハウスは「不変の鎧(ベルバーン)」を纏わせることで、手入れの概念そのものを変えようという思想です。
私がなぜ、最終的に積水ハウスを「世界一幸せな場所」として選んだのか。
その経済的な裏付けをお話しします。
外壁補修に使える自治体の助成金と申請
ヘーベルハウスのオーナー様にとって、400万円というメンテナンス費用は、まさに「青天の霹靂」でしょう。
少しでもその負担を軽減するために、自治体の助成金制度を使い倒すのは賢い方法です。
最近では「カーボンニュートラル」の機運が高まり、多くの自治体で「遮熱塗装」や「断熱改修」に対する補助金が用意されています。
例えば、屋根や外壁に日射反射率の高い塗料を使用することで、夏場の室温上昇を抑え、エアコンの電気代を削減する工事には、5万〜20万円程度の補助が出るケースが多いです。
助成金申請の必須条件(出典:国土交通省『住宅リフォームに関する支援制度』)
・工事着手前の申請が絶対:着工してしまったら1円ももらえません。
・市内に本店がある業者:これが最大のネック。大手メーカーだと対象外になる自治体があります。
・税金の完納:当然ですが、住民税などを滞納していると審査に通りません。
・指定された機能:単なる塗り替えではなく「遮熱」など特定の機能が必要です。
積水ハウスでも同様の補助金は検討可能ですが、私が実際に家を建ててみて感じたのは、「補助金を申請する手間」さえも、忙しい現代人にはコストだということです。
ベルバーンならそもそも塗り替える必要がありませんから、補助金の情報を探したり、複雑な書類を作成したりする時間を、まるごと家族との団らんに充てることができます。
「将来もらえるかもしれない10万円の補助金」を期待するより、「将来かかるはずの300万円の塗装費」を最初からゼロにする。
これが本当の意味での節約術だと私は思います。
街並みに馴染む色と人気がある多彩調の仕上げ
ヘーベルハウスの外観が愛される大きな理由の一つに、その「質感の高さ」があります。
特に「多彩調塗料」と呼ばれる、複数の色のチップを混ぜ込んだ仕上げは、遠目に見ると天然石や御影石のような深みのある表情を作り出します。
純正塗料の「グランロック」などがその代表例で、ヘーベルハウス特有の彫りの深いデザインパネル(ジーファスやライン50など)の陰影を、この上なく美しく引き立てます。
最近の人気色は、やはり「玄武(チャコールグレー系)」や「志野(ベージュ系)」といった、重厚感のあるカラーです。
新築時のヘーベルハウスの美しさは、確かに圧倒的です。
私も展示場で初めて見た時は「かっこいいなぁ」と素直に感動しました。
しかし、ここでも「有機物(塗料)」の限界を知っておく必要があります。
どんなに高級な多彩調塗料を使っても、太陽の強力な紫外線は、日々塗料の樹脂を破壊していきます。
10年、15年と経つうちに、新築時のあの輝きは徐々に失われ、色褪せやツヤ引けが起きてしまいます。
これを防ぐには、また多額の費用をかけて「再塗装」するしかありません。
一方で、積水ハウスが誇る「陶板外壁ベルバーン」は無機質です。
粘土を1,100℃の高温で焼き上げた陶器ですから、30年経っても50年経っても、その色は1ミリも変わりません。
物理的に「色褪せ」という現象が起きないのです。
◆北川の独り言
ヘーベルハウスの多彩調塗装は、「時を止める」ことはできません。
でも積水ハウスのベルバーンは、文字通り「時が止まったような美しさ」を維持します。
これを私たちは「経年美化」と呼んでいます。
時間が経つほどに、汚れを寄せ付けない焼き物特有の質感が街並みに溶け込み、邸宅としての価値を高めていく。
私は、新築時だけでなく、娘が成人した時も、その先もずっと誇れる家でありたいと思って積水ハウスを選びました。
築30年目の集中補修でかかる維持費の現実
さて、いよいよ「現実」という名の数字を見てみましょう。
ヘーベルハウスを検討中の方にぜひ見ていただきたいのが、30年後の家計簿シミュレーションです。
ヘーベルハウスが提唱する「60年耐用」を実現するためには、30年目の集中メンテナンスが絶対条件となります。
ここでかかる約400万円という費用は、一時的な出費ではありません。
30年かけて、毎月1.1万円をメンテナンスのためだけに「住宅ローンとは別に」貯金し続けなければならない計算になります。
| 項目 | ヘーベルハウス(30年目) | 積水ハウス(30年目) |
|---|---|---|
| 外壁塗装(多彩調) | 約200万〜250万円 | 0円(ベルバーンの場合) |
| 屋上・バルコニー防水 | 約100万〜150万円 | 約50万〜80万円 |
| シーリング打ち替え | 約50万〜80万円 | 約30万〜50万円 |
| 概算合計費用 | 約350万〜480万円 | 約80万〜130万円 |
この差額の200〜300万円をどう捉えますか?
30年後といえば、子供の大学費用や結婚、あるいは自身の定年退職と重なる時期かもしれません。
そんなデリケートな時期に、数百万円単位の強制的な出費が発生するリスク。
もし積水ハウスのベルバーンを採用した家なら、その300万円が「まるごと浮く」ことになります。
そのお金でキッチンを最新のシステムキッチンに入れ替えたり、夫婦で豪華な海外旅行に行ったりすることも可能です。
「ヘーベルハウスの外壁塗装」というキーワードで検索されているあなたは、きっとこのコストに対する不安がどこかにあるはずです。その直感は正しいです。
新築時の営業マンの甘い言葉だけでなく、このシビアな30年後の数字を直視すること。
それが、後悔しない家づくりの第一歩です。
ベルバーンなら塗装が不要!積水ハウスの価値
私がなぜ、数あるハウスメーカーの中から積水ハウスを選んだのか。
それは、積水ハウスが「ダインコンクリート」のような最高級のコンクリート外壁だけでなく、日本で唯一無二の「塗装が必要ない」素材である「ベルバーン」という選択肢まで持っているメーカーだからです。
陶板外壁ベルバーンは、いわば「家全体を最高級のタイルや陶器で包んでいる」状態です。
ヘーベル板や一般的なコンクリート系の素材は、どんなに工夫しても「塗装」という人工の膜で守らなければ強度が保てません。
つまり、膜が剥がれれば本体が死んでしまいます。
しかし、ベルバーンは違います。
素材そのものが石と同じくらいの硬度を持ち、化学的に極めて安定しているため、紫外線による劣化という概念が存在しません。
このベルバーンの詳細なメリットについては、積水ハウスのベルバーンは何が良い?実例と色選び・注意点まとめで詳しく解説しています。
ベルバーンの最強スペック
・圧倒的な耐久性:30年後の暴露試験でも、色の変化が目視で確認できないレベル。
・セルフクリーニング機能:親水性が非常に高く、雨が降るたびに汚れを勝手に洗い流してくれます。
・耐火性能:当然ですが、焼き物ですから火には滅法強い。隣家が火事になっても耐え抜きます。
家を建てるという行為は、大きな負債(ローン)を抱える行為でもあります。
ならば、住んでからの「維持費」というもう一つの負債は、できるだけ少ない方がいい。
私は店舗経営を通じて、固定費(ランニングコスト)がいかに経営を圧迫するかを嫌というほど見てきました。
だから、自分の家という「家庭の経営」においても、将来の塗装費という不確実な固定費を排除したかったのです。
積水ハウスは、こうした私の「数字に対するこだわり」に真摯に向き合ってくれました。
「ヘーベルハウスの外壁塗装」の不安を抱えながらこの記事を読んでいる皆さん。
もし予算が許すなら、一度積水ハウスの展示場でベルバーンを触ってみてください。
塗装で仕上げられた壁とは全く違う、冷たくて硬い「本物の素材感」を感じるはずです。
それが、30年後の安心の証です。
◆北川の決意
私も最初は、ヘーベルハウスのブランド力に惹かれていました。
でも、巨額の投資(土地+建物)をするなら、技術的な裏付けのない「なんとなくの安心」では満足できなかった。
シーカスによる制震性能、基礎ダイレクトジョイントの頑丈さ、そして何よりベルバーンのメンテナンスフリー性。
私は鉄骨のダインコンクリートを選びましたが、積水ハウスには木造で選べる「ベルバーン」という最強の選択肢もあります。
今、着々と進む基礎工事を眺めながら、自分の選択に一点の曇りもありません。
あなたにも、そんな「腹の底から納得できる家づくり」を体験してほしいのです。
ヘーベルハウスの外壁塗装に関するよくある質問(FAQ)
Q1. ヘーベルハウスの純正塗料以外の「安い塗料」を使うと、具体的に何が起きますか?
A. 最も恐ろしいのは「塗膜の膨れ」と「組織の脆化」です。
ALCは呼吸をしているため、透湿性のない安価な塗料で密閉すると、内部の湿気が逃げ場を失い、塗膜を内側から押し上げます。
また、雨漏りが発生した際、旭化成の延長保証(構造・防水)が一切受けられなくなるリスクが非常に高いです。
目先の100万円を惜しんで、将来の数千万の家の価値を損なうことになりかねません。
Q2. 塗装の回数を減らすために、フッ素や無機塗料を社外業者で塗るのはありですか?
A. 理論上は耐用年数が延びますが、ヘーベルハウスの場合は「目地(シーリング)」の劣化が先に来てしまいます。
壁だけ最高級塗料にしても、シーリングが切れれば足場を組んで補修が必要です。
つまり、部分的にグレードを上げても、家全体のメンテナンスサイクルを劇的に延ばすのは難しいのが現実です。
それならば、純正のバランスの取れたプランで行うのが結果的に最もリスクが低いと言えます。
Q3. 積水ハウスのダインコンクリートも、ヘーベルのように塗装が必要ですよね?
A. はい、ダインコンクリートもコンクリート系ですので、表面の塗装維持は必要です。
しかし、積水ハウスにはその上位選択肢として「陶板外壁ベルバーン」があります。
私はこの「外壁塗装という概念そのものをなくす」ためにベルバーンを選びました。
もし予算が許すなら、塗装が必要な素材ではなく、最初から不変の素材を選ぶのが、究極のメンテナンス対策です。
Q4. 塗装費用の見積もりが高すぎて驚いています。安くする裏技はありませんか?
A. 裏技はありませんが、現実的な方法としては「ハウスメーカーとの関係性を活かした粘り強い交渉」か「保証を割り切って地元の優良店への依頼」の二択です。
ただし、後者はハイリスクです。
最も重要なのは、新築時からこの出費を「将来の負債」として積み立てておく計画性です。
そしてもし「まだ建てていない」のなら、メンテナンスコストが最初からかからないメーカーへ切り替えるのが、最大の裏技かもしれません。
総括:ヘーベルハウスの外壁塗装で後悔しないために
ヘーベルハウスの外壁塗装は、単なる美観の維持ではなく、建物の物理的な寿命を守るための「生命維持装置」のメンテナンスです。
ALCという素晴らしい素材の恩恵を受けるためには、それ相応のコストと手間がかかるという覚悟が求められます。
純正メンテナンスによる「安心」を取るか、それとも社外施工で「コストパフォーマンス」を追求するか。
その決断はオーナーであるあなたに委ねられています。
しかし、もしあなたが今、まさにこれから家を建てようとしていて、将来の「ヘーベルハウスの外壁塗装」の出費に一抹の不安を感じているのであれば、視点を変えてみることを強くお勧めします。
積水ハウスのベルバーンのように、「そもそも塗装にお金がかからない仕組み」を導入しているハウスメーカーを選ぶことは、家計の未来を劇的に変える賢明な選択となります。
私自身の経験からも、外壁の維持費という視点は、満足度の高い家づくりにおいて絶対に外せない最重要項目です。
もし、積水ハウスの技術をもっと詳しく知りたい、あるいは「紹介割引」を使ってお得に賢く家を建てたいと思われた方は、いつでも私にご相談ください。
最高のチームを責任を持ってご紹介します。
あなたの家づくりが、30年後も「この家にして本当に良かった」と笑って言えるものになるよう、現役オーナーとして全力でバックアップします。






