こんにちは。
積水ハウス ご紹介割引の相談窓口、運営者の北川晴夫です。
「積水ハウスはリフォームできない」という噂を聞いて、不安になっていませんか?
一生に一度の大きな買い物ですから、将来のメンテナンスや家族構成の変化に対応できるのか、重大な懸念事項ですよね。
ダインコンクリートやベルバーンのような独自の外壁種類があるように、構造も特殊で他社では触れないのではないか。
将来、お風呂や内装、間取り変更をしたい時に法外な費用がかかるのでは、と心配になるお気持ちは、私もよく分かります。
現在、まさに積水ハウスで自宅を建築中の施主(オーナー)として、この「リフォーム問題」の真相について、私が契約前に徹底的に調べ尽くした情報と、現役オーナーとしての見解を誠実にお話しします。
契約後に後悔しないため、そして将来の大切な資産価値を守るためにも、この問題の核心を一緒に確認していきましょう。
記事のポイント
- 「リフォームできない」と言われる本当の理由
- 積水ハウス独自の構造(鉄骨・シャーウッド)とリフォームの制約
- 他社に依頼した場合の具体的なリスクと費用感
- オーナーとして知っておくべき保証の注意点
「積水ハウスはリフォームできない」という噂の真相
まず結論から言うと、「積水ハウスの家は一切リフォームできない」というのは誤解です。
しかし、「他社ではリフォームが難しい、あるいは不可能な箇所が確かに存在する」というのが、オーナーとしての私の見解です。
なぜそのような噂が立つのか、その核心にある3つの理由を深掘りします。
リフォームできる部分とできない部分
積水ハウスの住宅も、もちろんリフォームは可能です。
ただし、リフォームには「他社でも比較的容易にできるもの」と「積水ハウス(またはそのグループ会社)でないと困難なもの」が明確に分かれています。
【他社でも対応可能なリフォーム(一例)】
- 壁紙(クロス)の張り替え、フローリングの交換など表層的な内装工事
- トイレ、洗面化粧台など、規格品の設備交換(※後述のモジュール問題に注意)
- 構造躯体に影響しない、軽微な修繕
- 外壁塗装(※ただし、独自外壁材の知識がある優良業者の選定が必須)
【積水ハウスでないと困難・不可能なリフォーム(一例)】
- 耐力壁の撤去や移動、柱や梁に手を加える工事
- ブレース(筋交い)が関わる大規模な間取り変更
- 建物の構造フレームや基礎に手を入れる増築
- 独自規格のユニットバスやサッシの交換
このように、建物の安全性や資産価値の根幹に関わる部分ほど、制約が厳しくなる傾向にあります。
リフォームできないと言われる理由
では、なぜ積水ハウスのリフォームには、これほど多くの制約が伴うのでしょうか。
私もオーナーとして契約する前、この点は本当に徹底的に調べました。
「将来、子供が独立したら間取りを変えたいな」とか、「最新の設備に入れ替えたいな」とか、色々と夢が膨らみますからね。
もし「一切リフォームできません」なんてことになったら、それこそ一生後悔してしまいます。
調べていく中で分かったのは、その理由は非常に明確だということです。
それは、積水ハウスが他社には到底真似できないレベルの圧倒的な品質と安全性を実現するために、長年培ってきた「技術」「部品」「保証」という3つの柱が、それぞれ独立しているのではなく、相互にガッチリと連携して、他社が安易に手を出せない強固なシステム(エコシステム)を形成しているからです。
私が以前、店舗経営者として地元の工務店さんや大工さんたちと力を合わせて建物を建てた際の経験とは、全く異なるアプローチだと感じましたね。
あの時は、もっとオープンというか、良くも悪くも「現場判断」みたいな部分がメチャクチャ多かった気がします。
しかし、積水ハウスの場合は、まさに寸分の狂いもない、計算され尽くした工業製品といった印象です。
この「技術」「部品」「保証」という3つの柱は、それぞれが独立した問題ではありません。
むしろ、お互いにガッチリと組み合わさって、他社の介入を構造的に難しくしている、と考えた方が分かりやすいでしょう。
具体的に、一つずつ見ていきましょう。
- 構造の壁(技術): 独自の構法(シャーウッドやダイナミックフレーム)は、構造計算データなどが公開されておらず、他社が安全性を担保して触ることができません。
- 部品の壁(規格): ユニットバスやサッシ、さらには設計の基本単位(メーターモジュール)が独自規格であり、市販の部品と互換性がないケースが多く発生します。
- 保証の壁(制度): 最大のアドバンテージである「初期30年・永年保証」を維持するには、積水ハウスによる点検と有償メンテナンスが条件です。
他社で構造に関わる工事を行うと、この保証が失効するリスクがあります。
これらは単なる「メーカーの囲い込み戦略だ」と批判するのは簡単です。
しかし私は、現在建築中の施主(オーナー)として、これは積水ハウスが私たち顧客に約束した「圧倒的な品質と安全性」を、30年、50年、あるいはそれ以上、長期にわたって維持・担保するための合理的な『エコシステム』なのだと捉えています。
◆北川のワンポイントアドバイス
積水ハウスの家づくりは、「家という製品」を単に売って終わり、というビジネスモデルではありません。
それはむしろ、「長期的な住まいの価値を提供するプラットフォーム・サービス」に近いものだと、私は感じています。
初期品質は、疑いようもなく業界トップクラスです。
その一方で、その高い価値を将来にわたって維持するためのメンテナンスやアップグレード(リフォーム)は、品質と安全性を絶対に担保するために、メーカーの厳格な管理下に置かれる、ということです。
この徹底した管理体制が、私たちオーナーに他では得られない「絶対的な安心感」を提供してくれる。
しかしその反面、「選択の自由度」や「コスト面」での制約を生んでいる…。
これが、私が様々な情報を集め、そしてオーナーとして実感している「リフォーム問題」の実態ですね。
この点をしっかり理解した上で、ご自身の価値観に照らし合わせて判断することが、後悔しない家づりのためには不可欠だと思います。
独自構法:シャーウッドの場合
例えば、積水ハウスの木造住宅「シャーウッド」は、一般的な在来工法とは全く異なります。
最大の特徴は、木材の接合部に使われる「MJ(メタルジョイント)接合システム」や、基礎と柱を直接金物で緊結する「基礎ダイレクトジョイント」といった独自技術です。
これらの接合部は、一般的な工務店や大工さんが使う部材ではなく、積水ハウス専用に開発された特殊な金物です。
当然、他社はこれらの部材を入手することも、安全に変更するための技術仕様を知ることもできません。
「シャーウッドを選んだら、家を壊すまで積水ハウスと添い遂げなければならない」というオーナーの声を聞くことがありますが、これはまさにこの技術的排他性を指しています。
しかし、裏を返せば、それだけ高度な技術で耐震性が守られている証拠でもあります。
実際に、我が家の基礎コンクリート工事の様子を見ても、その施工精度と頑丈さは目を見張るものがありました。
独自構法:鉄骨造の場合
鉄骨造(1・2階建て)で採用される「ダイナミックフレーム・システム」も同様です。
この構法は、高い耐震性を持ちながら柱の少ない大空間を実現できるのが魅力ですが、その強度はフレームと「ブレース」と呼ばれるX状の補強材の精密なバランスによって保たれています。
他社業者は、これらの構造計算データや技術情報に一切アクセスできません。
【危険なリフォーム】
知識のない業者が「この壁なら抜けますよ」と安易にブレースが設置された壁を撤去してしまうと、建物の耐震性能が著しく損なわれ、非常に危険な状態になります。
大規模な間取り変更を希望する場合は、建物の構造を熟知している積水ハウスにしか安全に実施できないのです。
特注サイズ?ユニットバスの注意点
構造体だけでなく、設備にも注意が必要です。
最も顕著な例が「ユニットバス」です。
積水ハウスで多く採用される「1318サイズ」(内寸130cm×180cm)などは、一般的な規格品にはない独自サイズ(特注サイズ)です。
そのため、いざ交換しようとしても市販品が合わず、以下のような問題が発生します。
- 高価な特注品をオーダーする必要がある
- 一回り小さな規格品を入れ、壁との隙間を埋める追加工事が必要になる(サイズダウン)
- 交換作業が床下の鉄骨補強などに触れる可能性があり、一般的な設備業者では対応を断られる
単純な設備交換のつもりが、専門知識を要する複雑な工事になってしまうのです。
メーターモジュールの影響とは
ユニットバスの問題とも関連しますが、積水ハウスの設計基準は多くの場合、1mを基本単位とする「メーターモジュール」です。
一方で、日本の建材市場の多くは、伝統的な910mmを基本単位とする「尺モジュール」で規格化されています。
このわずか9cmの違いが、リフォーム時に大きな壁となります。
尺モジュールで製造された市販のシステムキッチン、窓、ドア、既製家具などは、そのままでは積水ハウスの家(メーターモジュール)にピッタリ収まらないケースが頻発します。
これにより、他社業者でリフォームを行う場合、高価な特注品を発注するか、建物の側を加工する必要が生じ、結果的にコストと工期が大幅に増大する可能性があります。
積水ハウスはリフォームできないかの判断基準
では、将来のリフォームを考えた時、オーナーは何を基準に判断すればよいのでしょうか。
「積水ハウスはリフォームできない」という不安を解消するため、費用、保証、そして業者選びの現実的な判断基準を、私なりに解説します。
他社でも可能なリフォーム
さて、ここまで積水ハウスのリフォームにおける「制約」、特に構造体に関わる部分の難しさについて、かなり詳しくお話ししてきました。
これを読んで、「うわっ、じゃあやっぱり積水ハウスにしちゃうと、将来のリフォームはほとんど諦めなきゃいけないのか…」と、さらに不安になってしまったかもしれませんね。
でも、安心してください。
それは少し早計というものです。
前述の通り、リフォームが困難、あるいは不可能とされるのは、あくまで建物の骨組みである構造躯体や、メーカー独自の特殊な部品に関わる部分の話が中心です。
逆に言えば、家の構造躯体(柱、梁、耐力壁、基礎など)や、積水ハウスが保証している防水性能などに直接手を出さない、「表層的」なリフォームであれば、積水ハウス以外の会社、つまり皆さんがよくご存知の一般的なリフォーム会社さんや、地元の腕の良い工務店さんでも対応可能なケースは、実はたくさんあるんです。
これは正直なところ、私も現在建築中のオーナーとして、契約前に確認して少しホッとした点でした。
「全部が全部、積水ハウスさんにお願いしなきゃいけないわけじゃないんだな」と。
具体的に、どのようなリフォームが「他社でも比較的対応しやすい」と考えられるのか、もう少し詳しく例を挙げてみましょう。
【他社でも比較的対応しやすいリフォーム工事の例】
- 内装の模様替え・グレードアップ
- 壁紙(クロス)の張り替え:これは最も手軽で、部屋の印象をガラッと変えられますよね。
- フローリングの上張り、または既存床を撤去せずに重ねて張る工法での張り替え。
- 畳の表替えや、新しい畳への交換(新調)。
- カーテンレールやブラインドの取り付け、交換。
- 室内ドアの表面に化粧シートを貼るリフォーム(※ドア本体の交換は、サイズの問題で要注意です)。
- 設備の軽微な交換(※ここ、結構重要です!)
- 照明器具の交換:ただし、特殊な配線工事や、天井裏の構造に関わるような複雑な場合は注意が必要です。
- トイレ便器本体の交換:ただし、既存の給排水管の位置を変更しない場合に限ります。位置を変えるとなると話は別です。
- 洗面化粧台の交換:これも同様に、既存の設置スペースに収まり、かつ給排水管の位置変更が不要な場合に限られます。
- キッチンやお風呂、洗面所の水栓金具(蛇口)の交換。
- 給湯器の交換:ただし、基本的には同タイプ・同等能力のものへ交換する場合です。エコキュートからガス給湯器へ、といった熱源変更などは確認が必要です。
- 軽微な修繕作業:
- 壁に空いてしまった小さな穴の補修:ただし、構造に関わらない間仕切り壁(部屋を区切るだけの壁)の場合です。耐力壁は絶対にNGです。
- 床のきしみ音の補修:ただし、その原因が床材の劣化など、構造的な問題でない場合に限ります。
- その他の工事:
- プロによるハウスクリーニング。
- エアコンの取り付け、または新しい機種への交換:ただし、壁に配管用の穴を開ける位置は、壁内の構造(鉄骨造なら柱やブレース)を考慮する必要があるので、業者さんに慎重な確認を依頼しましょう。
いかがでしょうか。
こうして具体的にリストアップしてみると、「なんだ、思ったより色々できるじゃないか!」と感じませんか?
日常生活で気になる部分の多くは、意外と他社さんでも対応できる可能性があるんです。
これらの工事は、基本的に家の骨組みそのものや、積水ハウスが特に重要視している防水性能(雨漏りを防ぐ性能)などに直接影響を与える可能性が低いと考えられるものです。
ですから、これらの範囲のリフォームであれば、比較的保証失効のリスクを抑えながら、複数のリフォーム会社さんから見積もりを取って、コストや提案内容を比較検討することも十分に可能になってきます。
ただし! ここで絶対に、絶対に注意していただきたい点があります。
それは、たとえ上記で挙げたような「比較的容易に見える」リフォーム工事であっても、依頼する業者さん選びは、一般的な木造住宅のリフォームを依頼する時以上に、めちゃくちゃ慎重に行う必要があるということです。
「まあ、壁紙くらいならどこでも一緒でしょ」なんて、安易に考えてはいけません。
業者選びの重要性:積水ハウス特有の「クセ」を理解しているか?
なぜ、そこまで業者選びが重要なのか?
理由は単純です。
繰り返しになりますが、積水ハウスの家には、やはり他の一般的な住宅とは異なる、独自の「クセ」、つまり設計思想や使われている部材の規格があるからです。
これを理解していない業者さんに依頼してしまうと、思わぬトラブルに見舞われる可能性があるのです。
メーターモジュールの壁
例えば、先ほどから何度かお話ししている「メーターモジュール」。
壁紙を張り替えるだけなら、ほとんど問題になることはないでしょう。
しかし、例えば「壁面にピッタリ収まる既製品のカップボード(食器棚)を設置したい」と考えたとします。
日本の家具市場は、まだまだ尺モジュール(910mmグリッド)を基準に作られている製品が多いです。
もし、メーターモジュール(1000mmグリッド)で建てられた積水ハウスの壁に、尺モジュール基準の家具を設置しようとすると…?
そうです。
壁との間に微妙な、そして見栄えの悪い隙間ができてしまったり、最悪の場合、そもそも設置スペースにうまく収まらなかったりする可能性があるのです。
積水ハウスの設計に慣れていない業者さんだと、このモジュールの違いを見落としてしまい、「あれ?計算と違う…」なんてことになりかねません。
鉄骨造ならではの注意点
また、もしあなたのお住まいが鉄骨造の場合、さらに注意が必要です。
例えば、壁の中に電気配線を通したり、エアコンの配管を通したりする際に、壁の中には当然、建物を支える重要な鉄骨の柱や、地震に対抗するためのブレース(筋交い)が配置されています。
もし、リフォーム業者がこれらの構造部材の位置を正確に把握せずに、あるいは軽視して、「ここなら穴を開けても大丈夫だろう」と安易にドリルを入れてしまったら…?
最悪の場合、建物の強度を支える重要な部材を傷つけてしまうリスクも、残念ながらゼロではないのです。
【安易な業者選びは、本当に禁物です!】
もし、あなたが依頼したリフォーム業者が、積水ハウスの住宅に関する知識や施工経験が乏しい場合、以下のような悲しい事態が起こる可能性があります。
- 仕上がりが残念なことに…:メーターモジュールへの対応ができず、家具との間に隙間ができたり、無理な加工が必要になったりして、見た目が悪くなる。
- 家の寿命を縮めるかも…:壁の中の構造を理解せずに配線・配管工事を行い、知らず知らずのうちに重要な柱やブレースを損傷させてしまう。
- 雨漏りの原因に…:独自仕様の部材(例えば特殊な形状のサッシ周りなど)の正しい扱い方が分からず、不適切な施工をしてしまい、後々、雨漏りなどの原因を作ってしまう。
- 結局、高くつく…:途中で「やっぱりウチではできませんでした…」となり、別の業者を探し直したり、積水ハウスに泣きついたりすることで、結果的に余計な費用と時間がかかってしまう。
まさに「安物買いの銭失い」です。
いや、それどころか、大切な家の安全性や資産価値を損ねてしまっては、元も子もありませんよね。
ですから、たとえ壁紙の張り替えやトイレの交換といった比較的小規模なリフォームであっても、他社に依頼する場合は、必ず契約前に以下の点を確認するようにしてください。
「御社では、積水ハウス(あるいは他の大手ハウスメーカー)の住宅のリフォーム実績は豊富にありますか?」
そして、もし可能であれば、具体的な施工事例の写真や、どのような点に注意して施工したかなども、詳しく聞いてみることを強くお勧めします。
単に「はい、できますよ!」と口先だけで言うだけでなく、積水ハウス特有の注意点(メーターモジュール、構造体の特性、独自部材など)をきちんと理解している、経験豊富な業者さんを選ぶことが、後々のトラブルを未然に防ぐ上で、本当に、本当に重要になってきます。
◆北川のワンポイントアドバイス
他社さんにリフォームをお願いする最大のメリットは、やはり価格競争の原理が働くことによるコストダウンの可能性と、あとはデザインや使用する部材(メーカー)の選択肢が格段に増えることですよね。
積水ハウスさんの純正リフォームだと、どうしても選択肢が限られてしまう面は否めませんから。
でも、そのメリットを最大限に享受するためには、私たちオーナー自身が、「この業者は、本当に積水ハウスの家のことを理解している、信頼できるプロなのか?」を、しっかりと見極める目を持つ必要があります。
ちょっと例えが悪いかもしれませんが、風邪くらいなら近所のクリニックでも良いけれど、もし心臓の病気になったら、やっぱり心臓外科の専門医を探しますよね?
積水ハウスのリフォームも、工事の内容によっては、それと同じくらい専門性が高い分野がある、ということです。
安易に価格の安さだけで飛びつかず、その業者の「実績」と「知識(特に積水ハウスに関する)」を、契約前にしっかりと確認する。
これが、他社リフォームで後悔しないための、絶対に守るべき鉄則ですよ。
内装や外壁塗装はできる?
内装(クロスや床)は、上記のとおり他社でも比較的対応しやすい分野です。
問題は「外壁塗装」です。
積水ハウスは、ダインコンクリートやベルバーンといった超高耐久の外壁材を採用しており、これらは一般的なサイディングとは全く特性が異なります。
【外壁塗装のリスク】
例えば「ベルバーン」は塗装が不要な「焼き物」であり、無理に塗装するとその質感を損なう可能性があります。
「ダインコンクリート」もその重厚な質感を維持し、性能を発揮させるためには、適切な下地処理と塗料の選定が不可欠です。
知識のない業者に依頼すると、外壁材本来の性能や美観を損ねてしまうリスクがありますので、十分な注意が必要です。
純正リフォームの費用は高い?
積水ハウスの公式リフォーム(積水ハウスリフォーム株式会社)は、地元の工務店などと比較して「費用が高い」とよく言われます。
これは、私も事実だと認識しています。
しかし、その価格には明確な理由があります。
- 高品質な純正部材: 新築時と同等の品質基準を満たす部材が使用されます。
- ブランド価値と研究開発費: 継続的な技術開発や品質管理体制を維持するコストが含まれます。
- 多層的なマージン: 積水ハウス本体、リフォーム子会社、提携施工会社と、各段階でマージンが発生する構造的な側面もあります。
- 包括的なサービスと保証: 新築時の図面に基づいた詳細なプランニング、専門スタッフによる管理、そしてリフォーム後の保証まで、すべてが含まれた「安心料」です。
単に工事費だけを比較するのではなく、これらの付加価値を含めた「トータルコスト」として判断する必要がありますね。
リフォームで後悔しないために
私が最も現実的かつ効果的だと考える戦略は、「ハイブリッドアプローチ」です。
すべてのリフォームを積水ハウスに任せる(高コスト)か、すべて他社に任せる(高リスク)か、という二択で考える必要はありません。
【賢いリフォーム戦略:ハイブリッドアプローチ】
- 積水ハウスに依頼すべき工事(安全性・保証優先):
- 構造体、耐震性、防水性能に関わる工事
- 独自規格の設備(ユニットバスなど)の交換
- 増築
- 信頼できる他社に依頼してもよい工事(コスト・自由度優先):
- 内装(クロス、フローリング)の張り替え
- 照明、カーテンレールの交換
- 規格品の設備交換(トイレ、洗面台など)
このように、工事の重要度に応じて依頼先を使い分けることで、品質・保証とコストのバランスを取ることが可能になります。
保証が切れるリスクを解説
他社リフォームを選択する上で、最大のデメリットであり、絶対に理解しておかなければならないのが「メーカー保証の失効リスク」です。
積水ハウスが提供する「初期30年保証」は、同社による定期点検と必要なメンテナンス(有償・無償含む)を受けることが維持条件です。
もし、構造体や防水性能に影響を与える可能性のある工事を他社に依頼した場合、その時点で積水ハウスの保証が失効する可能性が極めて高いです。
【オーナーの究極の選択】
例えば、他社業者が屋根に太陽光パネルを設置した後、雨漏りが発生したとします。
この場合、雨漏りの原因が他社業者の工事にあるのか、元の積水ハウスの施工にあるのか、原因の切り分けが非常に困難になります。
結果として、積水ハウスは保証対応を拒否し、修理費用は全額自己負担となる可能性が高いのです。
数万円の節約のために、数百万円のリスクを背負う覚悟が求められます。
私が積水ハウスを選んだ理由の一つは、まさにこの長期保証を支える圧倒的な技術力への信頼です。
工場見学で体験したシーカスの性能など、その安心感は他社では得難いものです。
(ご興味があれば、積水ハウスと他社を比較した際の見学レポートもご覧ください)
この「保証」という最大の価値を失ってまで、目先のコスト削減を選ぶかは、慎重に判断すべきです。
オーナーが重視すべきポイント
積水ハウスで家を建てるという決断は、単に「家を買う」こと以上の意味を持ちます。
それは、30年以上にわたる住まいのライフサイクル全体を見据えた、長期的な投資判断です。
将来のリフォーム費用が高額になる可能性や、業者の選択肢が限られることは、その高品質な「エコシステム」を維持するための、ある種の「サブスクリプション料金」に近いと私は考えています。
契約前に自問すべきは、「保証された構造的な安全性と長期的な安心のために、将来の費用増や自由度の制約を受け入れることができるか」という点です。
このトレードオフを十分に理解し、納得することが、将来の後悔を避けるための唯一の鍵となります。
◆北川のワンポイントアドバイス
私自身、プランニングの段階で「プロに任せる大切さ」を痛感しました。
(詳細は我が家のプラン提案とプロに任せる大切さでも触れています)
リフォームも同様で、素人考えでコストダウンを図るよりも、家のことを知り尽くしたプロ(積水ハウス)に任せる価値は、価格以上に大きいと私は判断しています。
もちろん、すべてを鵜呑みにするのではなく、相見積もりを取った上で、納得して「純正リフォーム」を選ぶのがベストですね。
積水ハウスのリフォームに関するよくある質問(FAQ)
Q1. 積水ハウスリフォーム(子会社)の評判は悪いのですか?
A. 口コミを分析すると、「費用が高い」「対応が遅い」「柔軟性がない」といった不満の声が見られるのは事実です。
一方で、「品質が高い」「安心感が絶大」「担当者がプロフェッショナル」という賞賛の声も非常に多いです。
これは、オーナー側の期待値が非常に高いことと、残念ながら支店や担当者によって対応の質にバラつきがある(いわゆる「担当者ガチャ」)のが原因だと考えられます。
高額な費用を払う分、サービスに不満があった時の落差が大きくなりやすい傾向がありますね。
Q2. 他のリフォーム会社で見積もりを取ったら「うちではできません」と断られました。
A. それは、その業者が誠実である証拠かもしれません。
積水ハウスの構造(シャーウッドのMJ接合部や鉄骨のブレースなど)の特殊性を理解している業者ほど、「安易に触ると危険だ」と判断し、施工を断るケースが多いです。
逆に、「大丈夫です、何でもできます」と安請け合いする業者こそ、積水ハウスの構造を理解していない可能性があり、注意が必要です。
Q3. 中古で積水ハウスの家を買う場合もリフォームは難しいですか?
A. はい、新築時と同様の制約が適用されます。
むしろ、中古の場合はさらに注意が必要です。
積水ハウスの長期保証(ユートラスシステム)は、オーナー変更後も所定の点検・補修(有償)を行えば引き継ぎが可能な場合がありますが、手続きが煩雑であったり、費用が高額になるケースも想定されます。
保証が切れた状態で、構造のわからない他社がリフォームするのはリスクが高すぎるため、事実上、積水ハウスリフォームに頼らざるを得ないケースが多いでしょう。
Q4. 10年後、20年後の具体的なメンテナンス費用はどれくらいですか?
A. これは建物の仕様や立地条件によるため一概には言えません。
しかし、保証を維持するために「有償のメンテナンス工事」が必要になるのが一般的です。
特に外壁(シーリングの打ち替えなど)や防水処理は、目安として15年~20年程度でまとまった費用(一般的に100万円以上)がかかることを見越しておく必要があります。
これは積水ハウスに限らず、どのメーカーでも同様ですが、積水ハウスの場合はその費用が「保証維持」とセットになっている点が異なります。
契約前に、将来のメンテナンス計画と概算費用についても、担当営業の方にしっかり確認しておくことを強くお勧めします。
「積水ハウスはリフォームできない」は誤解
ここまでお話ししてきた通り、「積水ハウスはリフォームできない」という意見は、単純な誤解ではなく、「住宅の品質と安全性を長期にわたって維持するために、リフォームが厳しく管理されている」という事実の裏返しです。
この強固な「エコシステム」は、オーナーに絶対的な安心感をもたらす一方で、費用と自由度の制約というトレードオフを突きつけます。
【北川からの最終アドバイス】
▼ これから家を建てる方へ
契約前に、将来のリフォームの可能性(間取り変更など)や、長期的なメンテナンス計画、その概算費用について、必ず営業担当者に確認してください。
「保証」という言葉の裏にある「条件(有償メンテナンス)」まで深く理解し、納得した上で契約することが、後悔しないための最大の防御策です。
▼ 現在オーナーの方へ
コストを管理するためには、本記事で提案した「ハイブリッドアプローチ」が有効です。
構造や防水に関わる重要な工事は積水ハウスに、内装などの非構造的な工事は、積水ハウス住宅の施工経験が豊富な優良業者に分離発注することを検討してください。
最終的な判断は、ご自身の価値観(コスト、安全性、自由度)によりますが、この構造を深く理解することが、賢明な決断への第一歩となるはずです。





