こんにちは。
積水ハウス ご紹介割引の相談窓口、運営者の北川晴夫です。
私は現在、まさに積水ハウスで自宅を建築中の施主(オーナー)です。
(2026年3月引き渡し予定です)
家づくりを本格的に検討し始めると、多くの方が「積水ハウス」と「セキスイハイム」という二つの名前に出会うかと思います。
名前が似ているため、同じグループ会社だと誤解されがちですが、この2社は全くの別会社です。
「積水ハウスとセキスイハイムはどっちがいいの?」と検索されているあなたは、きっと、両社の具体的な違いについて知りたいとお考えでしょう。
坪単価や価格帯はどちらが高いのか、デザインや間取りの自由度にどれほどの差があるのか。
また、命を守る耐震性や構造(鉄骨・木造)の違い、さらには工期、アフターサービス、断熱性能といった、家づくりにおける重要なメリット・デメリットを比較検討したい、という段階にいらっしゃるのだと思います。
この2社は、日本の住宅業界のトップを走る一流メーカーである点は共通していますが、その成り立ちから家づくりに対する哲学、工法に至るまで、根本的に異なります。
両社の表面的な評判や高級感のイメージだけでパートナーを選んでしまうと、「こんなはずじゃなかった」「自分の価値観とは違った」と、後悔につながる可能性さえあります。
この記事では、現在進行系で積水ハウスとの家づくりを体験している現役施主(オーナー)である私の視点から、両社の本質的な違いを、良い面も悪い面も含めて徹底的に比較・深掘りしていきます。
この記事を読み終える頃には、あなたご自身の価値観にとって、どちらが真に「選ぶべきパートナー」なのか、その判断基準が明確になっているはずです。
▼まずは動画でざっくり知りたい方はこちら
※以下の本文で動画よりも詳しく解説しています。
記事のポイント
- 積水ハウスとセキスイハイムの根本的な成り立ちと、正反対の家づくり哲学
- 坪単価、デザイン、耐震性、工期、空調、保証など重要項目での徹底比較
- 積水ハウスオーナーだからこそ分かる、それぞれのリアルなメリット・デメリット
- 最終的に「あなた」がどちらのハウスメーカーを選ぶべきかの明確な基準
積水ハウスとセキスイハイムはどっちがいい?
家づくりは、多くの方にとって人生で最も大きな、そして最も重要な買い物の一つです。
「積水」の名を冠するこの二大巨頭、積水ハウスとセキスイハイム。
どちらも最高品質の住まいを提供していることに疑いはありませんが、そのアプローチは「オーダーメイドの建築作品」と「高性能な工業製品」というほどに異なります。
まずは、現在積水ハウスの施主である私の視点から、この両社の本質的な違いを、なぜそうなっているのかという背景から詳しく比較していきます。
積水ハウスオーナーが違いを徹底比較
まず、最も重要な大前提からお伝えします。
積水ハウスとセキスイハイムは、現在は全くの別会社です。
両社のルーツは同じ「積水化学工業株式会社」にありますが、その後の歩みが全く異なりました。
積水ハウスは1960年に積水化学工業のハウス事業部が独立する形で設立され、その後、資本関係のない独立企業として、「建築業」としての道を追求してきました。
ゼロからブランドを築き上げるため、一邸一邸の設計品質とデザイン性を追求する「建築家集団」としての地位を確立したのです。
一方のセキスイハイムは、積水ハウスが独立した約10年後、積水化学工業が住宅事業に再参入する形で設立した住宅ブランド(積水化学工業の住宅カンパニー)です。
こちらは親会社である積水化学工業の強み、すなわち工業化技術や品質管理といった「製造業」のDNAを最大限に活かす戦略を取りました。
家を「現場で建てる」のではなく、「工場でつくる」というユニット工法にこだわる「製造業の雄」として発展しました。
この「成り立ちの違い」こそが、工法、設計思想、価格、工期、アフターサービスに至るまで、これからご説明する全ての違いの源流となっています。
【根本的なアプローチの違い】
- 積水ハウス:家を「オーダーメイドの建築作品」として捉え、建築家(設計士)と施主が対話し、現場で作り上げる「邸別自由設計」と施工品質を最重要視します。
- セキスイハイム:家を「高性能な工業製品」として捉え、工場での精密なユニット生産による「品質の安定性」と「合理性」を最重要視します。
| 特徴 | 積水ハウス | セキスイハイム |
|---|---|---|
| 企業理念 | 建築家集団(建築サービス業) | 製造業の雄(工業製品) |
| 工法 | 現場での軸組工法が中心(鉄骨・木造) | 工場でのユニット工法が中心(鉄骨・木造) |
| 設計自由度 | 非常に高い(邸別自由設計、大開口) | ユニットの組み合わせによる制約あり |
| 工期 | 比較的長い(約4~6ヶ月) | 非常に短い(据付1日、全体約3ヶ月) |
| 耐震アプローチ | 制震「シーカス」(揺れを吸収) | 高耐震「ボックスラーメン」(揺れに耐える) |
| 独自技術(例) | スマートイクス(空気の質) | 快適エアリー(家中の温度) |
| 保証(思想) | 永年保証(有料メンテで保証を維持) | 60年無償診断(長期で見守る) |
私が最終的に積水ハウスを選んだ決め手も、まさにこの「設計の自由度」と、建築家と共に創り上げる「建築作品としての美学」に強く共感したからにほかなりません。
どちらが優れている、劣っているという話では一切なく、あなたが家づくりという一大プロジェクトに「何を最優先するか」で、選ぶべき真のパートナーは自ずと決まってきます。
ぜひ、この視点を持って、これからの詳細な比較をご覧ください。
坪単価と価格。高いが高級感あるのは?
家づくりにおいて、予算や費用は最も重要な検討項目の一つです。
坪単価や価格帯について言えば、積水ハウスとセキスイハイムは、どちらも日本のハウスメーカーの中でトップクラスの「高級路線」であることは間違いありません。
しかし、その「高い」という事実の裏にある「理由」、つまり、あなたのお金が「何に対して」使われるのかが、両社では全く異なります。
まず、Web上でよく比較される「坪単価」ですが、これはいきなり結論から言うと、ほとんどアテになりません。
私がそう断言する理由は、私自身の経験に基づいています。
Webメディアなどでは、以下のような「目安」がよく書かれています。
【Web上の坪単価の目安】
- 積水ハウス:100万円台〜150万円程度
- セキスイハイム:100万円以上
※上記はあくまでWebメディアなどで語られる一般的な目安であり、何の保証もするものではありません。
【北川の実感】 ハッキリ言って、このWeb上の数字だけを見てもあまり参考になりません。
なぜなら、これは最低限の仕様での話だからです。
私の場合、鉄骨造の「イズ」(約47坪)で、チーフアーキテクトの方に設計をお願いし、内装や外構にもこだわりました。
結果として、土地代(約4100万円)や外構・諸経費や家具代金なども含めた総額は億を大幅に超えてしまいました。
建物本体の坪単価で言えば、おおよそ120万円くらいに着地していますが、それに加えて外構や家具、そして土地代が加わってこの総額になっています。
例えば、30坪の家を積水ハウスさんで建てるから坪単価120万円×30坪=3600万円で建てられるんだな、と思ったら大間違いで全然足りないのです。
積水ハウスで「邸別自由設計」を選び、夢を詰め込めば、Web上の坪単価などという目安は簡単に吹き飛んでしまう(笑)ということが、お分かりいただけるかと思います。
これはセキスイハイムでも同じで、「快適エアリー」や大容量太陽光をフル搭載すれば、価格は当然大きく上昇します。
セキスイハイムの方がやや安価な商品ラインナップを持つこともありますが、本質的な違いはそこではありません。
最大の違いは、「何に対してお金を払うのか」という価値観の違いです。
積水ハウスの価格構成は、社内のトップ設計士「チーフアーキテクト」による「邸別自由設計」の費用(デザイン料)、現場での高品質な施工を実現するための緻密な施工管理費、そして「ダインコンクリート」のような、重厚感・高級感を演出し、実際に高耐久なオーダーメイド部材のコストが大きく影響します。
つまり、「世界に一つだけの建築作品」を「人の手と技術」で作り上げるための費用に、あなたはお金を払うことになります。
一方、セキスイハイムの価格構成は、均一な品質のユニットを寸分の狂いなく製造するための巨大な「工場設備」の維持・開発費、ロボットによる精密な溶接技術、そして全館空調「快適エアリー」やHEMS「スマートハイムナビ」といった先進的な独自システムの研究開発費(R&D)が色濃く反映されています。
つまり、「工業製品としての高い品質と先進技術」に対して、あなたはお金を払うのです。
工場生産だから自動的に安くなる、という単純な話では決してないことをご理解ください。
私が声を大にして言いたいのは、提示される「坪単価」という言葉だけに惑わされて「安い・高い」を判断するのは絶対にやめてください、ということです。
それは多くの場合、建物本体の最小限の価格でしかありません。
比較する際は、必ず「ご自身の要望をすべて伝えた上での総額見積もり」を取得してください。
私のように、こだわりが強ければ総額は数千万円単位で変わってきます。
その見積もりに「何が含まれているのか」(標準仕様の設備グレード、設計料、付帯工事費、諸経費など)を詳細に比較検討することが不可欠です。
最終的な判断は、ご家族でじっくりと話し合い、場合によっては専門家(ファイナンシャルプランナーなど)とも相談しながら進めるようにしてください。
デザインと間取りの自由度。工期も比較
両社の「家づくり哲学」の違いが、施主である私たちにとって最も分かりやすく、そして最も明確に表れるのが、この「デザイン」と「間取りの自由度」です。
そして、これは家が完成するまでの「工期」と、表裏一体のトレードオフの関係にもなっています。
私自身、積水ハウスを選んだ大きな理由のひとつが、この「設計の自由度」でした。
我が家は鉄骨造の「イズ」ですが、担当の設計士さんがトップクラスの「チーフアーキテクト」である富田さんだったこともあり、その提案力には本当に驚かされました。
例えば、「外からの視線を完全に遮断するコートハウス(中庭のある家)にしたい。
でも、室内は絶対に明るく開放的にしたい」という、一見矛盾するような私たちのワガママな要望(笑)を、富田さんは見事に形にしてくれたのです。
外観はまるで「要塞」のように窓が少なく重厚なのに、一歩中に入ると、吹き抜けと高窓から光が降り注ぐ、信じられないほど明るい空間が広がっている。
しかも、生活感を徹底的に排除するために、スイッチやコンセントの位置をミリ単位で調整し、壁面に隠すといった「視覚的ノイズの除去」まで提案してくれる。
これはもう「工業製品」では到達できない、「建築作品」を創り上げる領域だと、私は本気で感動しました。
あなたが「家づくりに何を求めるか」が試される、最大の分岐点と言えるでしょう。
自由設計の積水ハウス(シャーウッド)
ここでは、積水ハウスのもう一つの柱である「木造(シャーウッド)」について解説します。
私の自宅は鉄骨ですが、シャーウッドももちろん徹底的に比較検討しました。
積水ハウスの木造「シャーウッド」の強みは、木造軸組構法の概念を革新する独自の「シャーウッドハイブリッド構造」にあります。
これは、木造軸組構法として、国土交通大臣の指定評価機関から「型式適合認定」を取得しており、その性能の高さが公的に認められています。
従来の木造住宅が抱えていた弱点を、独自の先進技術で克服している点が特徴です。
【シャーウッドの独自技術】
- MJ(メタルジョイント)接合システム 従来の木造建築では、柱と梁の接合部を削る(断面欠損)ため、そこが弱点になり得ました。シャーウッドは、高強度の金属製金物で部材を緊結することで、木材が本来持つ強度を最大限に活かし、安定した接合部強度を確保しています。
- 基礎ダイレクトジョイント 一般的な木造住宅にある「土台」をなくし、専用のアンカーボルトで基礎と柱を直接緊結します。これにより、地震のエネルギーをよりスムーズに地盤へ逃がし、柱の引き抜けを防ぐ強固な足回りを実現しています。
これらの技術革新により、「シャーウッド」は、木の温もりや質感を持ちながらも、鉄骨造に匹敵するほどの強度と、大開口や吹き抜けを可能にする優れた設計自由度を両立させているのです。
木の家が好きな方で、かつ設計の自由度も絶対に妥協したくない方にとっては、最高の選択肢の一つだと思います。
【積水ハウス(鉄骨・木造共通)のデメリット】
- 一邸ごとに設計し、現場での職人の手仕事による施工が中心となるため、セキスイハイムに比べ工期は長くなります(一般的な目安として着工から4~6ヶ月程度)。
- 設計の自由度が非常に高い反面、担当する設計士の力量や施主との相性に、家の出来栄えが左右される可能性もゼロではありません(だからこそ私は、担当チームの「人」が最高だった積水ハウスに決めたのです)。
ユニット工法のセキスイハイム(鉄骨)
セキスイハイムの家づくりは、その根幹から完成まで「ユニット工法」がすべてを支えています。
品質管理が徹底された工場で、家の約80%(壁、床、天井、窓、配線、内装下地など)を精密に作り込んだ「箱型(ユニット)」を製造し、それを現場でクレーンで吊り上げ、一日で組み上げてしまいます。
この工法がもたらす最大のメリットは、施主にとって計り知れない「品質の絶対的な安定性」と「圧倒的な工期の短さ」です。
現場での作業は天候や職人のコンディションに左右されがちですが、工場生産ならその心配は一切ありません。
ロボットによる精密な溶接、管理された環境下での施工は、常に均一で高い品質を保証します。
また、現場での据付(棟上げ)は、わずか1日で完了し、その日のうちに雨風をしのげる状態になります。
これにより、仮住まいの期間やコスト(家賃)を大幅に削減できるという、極めて実利的なメリットも享受できます。
【セキスイハイムのメリット(品質・工期面)】
- 工場生産による、天候や職人の腕に左右されない均一で高い品質と、データに裏打ちされた高い耐震性能。
- 工期が非常に短い(全体で約3ヶ月程度が目安)。特に「据付1日」は圧巻です。
- ユニット内部には構造壁(耐力壁)が不要なため、複数のユニットを連結させた「内部空間」は、間仕切りのない広々とした大空間を設計しやすい。
【セキスイハイムのデメリット(設計・デザイン面)】
- ユニットという「規格品」を組み合わせる工法上、設計の自由度には一定の制約が伴います。
- 例えば、ユニットの最大寸法(幅や高さ)は決まっており、それを超える設計はできません。また、ユニット間の連結部分には階段や浴室を配置できない、といった特有の設計ルールが存在します。
- 外観は、ユニットを組み合わせた結果として、直線的で箱型(ボクシー)なデザインになりやすい傾向があります。(もちろん、そのモダンで合理的なデザインを好む方も多くいらっしゃいます)
品質と工期を最優先し、システム化された合理的な家づくりを好む方にとっては、セキスイハイムは非常に魅力的で、賢明な選択肢となると言えるでしょう。
耐震性・構造の違いは?
地震大国・日本において、家の耐震性は、家族の命と財産を守るための最重要項目です。
積水ハウスもセキスイハイムも、国の定める耐震等級で最高ランクの「3」を標準仕様(※プランや地域、仕様により異なる場合があります)としており、その安全性は業界最高水準です。
しかし、地震という強大なエネルギーに対して、どのように立ち向かうか、その「アプローチ(思想)」が両社では異なります。
それは「揺れを吸収し、いなす」積水ハウスと、「揺れに真っ向から耐え抜く」セキスイハイムという対比になります。
制震技術「シーカス」の評価
積水ハウスの鉄骨住宅(1・2階建て)の地震対策の切り札は、独自の制震構造「シーカス(SHEQAS)」が標準搭載されている点です。
(※3・4階建てや木造シャーウッドは異なる構造技術を採用しています)
「シーカス」は、地震のエネルギーを吸収する特殊なダンパーをK字型に壁内へ設置する技術です。
地震が発生すると、このダンパーが地震の運動エネルギーを「熱エネルギー」に瞬時に変換して吸収・放散します。
これにより、建物の倒壊を防ぐ強靭な「耐震」性能(耐震等級3)に加えて、「制震」という機能で建物自体の揺れを、最大で2分の1程度にまで低減します(※所定の試験条件下)。
この「制震」の最大のメリットは、本震だけでなく、その後に何度も襲ってくる「余震」に対しても効果を持続的に発揮することです。
建物本体の構造躯体が損傷しにくいだけでなく、壁紙のひび割れや、外壁の損傷・脱落といったリスクも大幅に軽減します。
これは、家族の命を守ることはもちろん、地震後も住み続けられる「家の資産価値」を守るという、積水ハウスの強い思想の表れです。
◆北川のワンポイントアドバイス(私の体験談)
私が積水ハウスに決めた決定的な体験の一つが、この「シーカス」の工場見学でした。
家族4人でシーカスが搭載された実験棟に入り、なんと「震度7」の揺れをそのまま体験させてもらったのです!
凄まじい揺れでしたが、建物はびくともしませんでした。
さらに驚愕したのは、スタッフの方から聞いた「この実験棟、すでに9000回以上、同じ震度7の揺れをくらっています」という事実です。
(※公式データでは「245回の実大振動実験」ともあります)
9000回(あるいは245回)も震度7を受けても平然と建ち続ける、圧倒的な頑丈さ。
これ以上の安心材料があるでしょうか。
「もう他社には頼めない」と本気で痛感した瞬間でした。
(ちなみに、木造「シャーウッド」はシーカスではなく、先ほどご説明した「シャーウッドハイブリッド構造」という、極めて強固な高耐震構造を採用しています)
ボックスラーメン構造の評判
セキスイハイムの耐震性への自信は、その工法そのもの、すなわち「ボックスラーメン構造」の圧倒的な強度に基づいています。
「ラーメン構造」とは、柱と梁を強固に接合(剛接合)することで、地震の水平力に耐える構造のことで、主に高層ビルやマンションに採用される技術です。
セキスイハイムは、この強靭な構造を住宅ユニットに応用。
工場において、人の手によるボルト締めではなく、ロボットが高精度・高強度な溶接でユニットを一体化させ、極めて剛性の高い「箱(ボックス)」を製造します。
この強靭なユニット単体でも凄まじい強度を持つのに加え、現場ではこれらのユニット同士を「ハイパージョイント」と呼ばれる専用金物で強固に連結します。
これにより、建物全体が一体化した巨大な塊となって、地震の力に真っ向から「耐える」設計となっています。
これは「制震」という思想とは異なり、「耐震」に全振りしたアプローチとも言えますが、その性能は数々の実大振動実験でも証明されています。
阪神・淡路大震災や東日本大震災クラスの巨大地震波を与えても、構造体の損傷はおろか、内装にもほとんど被害が出なかったという実験結果は、その信頼性の高さを物語っています。
工場生産だからこその、設計図通り寸分の狂いもない絶対的な構造的安心感。
これが、セキスイハイムの評判の高い耐震性の源泉です。
断熱性・性能を比較
現代の高性能住宅において、断熱性・気密性は非常に重要な要素です。
夏涼しく、冬暖かく過ごせることはもちろん、光熱費の削減(省エネ)にも直結します。
両社ともにZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)基準を標準でクリアする(※仕様による)高い基本性能を持っていますが、その上で「どうやって快適な室内環境を作り出すか」というアプローチ、特に空調システムにおいて、非常にユニークな個性の違いがあります。
それは「空気の質」を追求する積水ハウスと、「家中の温度」を追求するセキスイハイム、という対比です。
「スマートイクス」と「快適エアリー」
両社とも高い断熱性能が標準仕様となっていますが、その快適性をさらに高めるための独自システム(オプションや上位仕様として提供されることが多い)に、それぞれの哲学が色濃く反映されています。
積水ハウス:「スマートイクス」と「ぐるりん断熱」
積水ハウスの断熱の基本は、天井・壁・床を高性能な断熱材で隙間なく包み込む「ぐるりん断熱」という独自の概念です。
特に熱が逃げやすい「熱橋(ヒートブリッジ)」となりがちな鉄骨構造の柱や梁の周囲にも断熱材を回り込ませるなど、徹底した熱橋対策が施されています。
その高い断熱性能をベースに、積水ハウスが提案するのが、次世代室内環境システム「SMART-ECS(スマートイクス)」(※上位仕様)です。
これは、単なる冷暖房や換気のシステムではありません。
医療施設などでも使われる高性能HEPAフィルターを搭載した天井埋込型空気清浄機「Air Me(エアミー)」をシステムに組み込み、家全体の「空気の質」そのものを最高レベルにコントロールしようという思想です。
さらに「換気ゾーニング」という考え方に基づき、家族が長く過ごすLDKを常に清浄な空気が入る「風上」に設定し、そこから汚れた空気が廊下や水回り(風下)へと流れるように設計されます。
これにより、花粉やPM2.5、ウイルスといった汚染物質を効率的に除去し、家中をきれいな空気で満たします。
私(北川)も、このシステムには「花粉症が楽になるかも」と大きな期待を寄せています。
セキスイハイム:「快適エアリー」
セキスイハイムの快適性を象徴する技術が、全館空調システム「快適エアリー」です。
これは、基礎断熱を施した床下の大空間に、冷暖房・除湿・換気機能を集約したユニットを設置し、そこから浄化・調温された快適な空気を家全体に送り込むシステムです。
居室はもちろんのこと、暖房が効きにくい廊下や、冬場に冷え込みがちな脱衣所・トイレの足元まで含めて、「家中の温度を均一化」します。
これにより、部屋間の温度差によって起こる「ヒートショック」のリスクを劇的に低減できます。
このパワフルな全館空調システムは、工場生産による高気密・高断熱なユニット構造だからこそ、その能力を最大限に発揮できます。
「冬でも家中どこにいても暖かい」「夏も足元から涼しい」という快適さを求める方から、非常に評判が高いシステムです。
【システム選択のポイント(北川の見解)】
- 花粉症やアレルギー対策などで、とにかく「空気の清浄度」や「ウイルスの除去」を最重要視するなら、積水ハウスの「スマートイクス」。
- 家の中での温度差を徹底的になくし、「家中どこにいても一定の快適な温度」を最重要視するなら、セキスイハイムの「快適エアリー」。
ただし、どちらも素晴らしいシステムですが、導入には当然コストがかかります。
「スマートイクス」は上位仕様であり、「快適エアリー」はパワフルな分、電気代や定期的なフィルター交換・メンテナンスコストも考慮に入れる必要があります。
ご自身のライフスタイルやランニングコストへの許容度を、営業担当者とよく相談することが不可欠です。
アフターサービスと保証の違い
家は建てて終わり、ではありません。
むしろ、建ててからが本当のお付き合いの始まりです。
数十年という長きにわたって住み続ける大切な資産だからこそ、引き渡し後の保証やアフターサービスの体制は、ハウスメーカーの信頼性を測る極めて重要な判断材料となります。
積水ハウスもセキスイハイムも、この点において業界最高水準の手厚いサポート体制を敷いていますが、ここにも両社の「思想」の違いが微妙に表れています。
まず大前提として、両社とも、法律で定められた10年の瑕疵担保責任期間を大幅に上回る、構造躯体と雨水の浸入防止部分に対する「初期30年保証」を提供しています(※所定の条件や定期点検の実施が必要です)。
この時点で、両社の品質に対する絶対的な自信がうかがえます。
(保証の詳細は非常に重要かつ複雑です。
ここで述べるのはあくまで概要であり、実際の契約にあたっては、必ず最新の公式情報や契約書面で詳細な条件をご確認ください。)
積水ハウス:「ユートラスシステム(永年保証)」
積水ハウスのアフターサポートにおける最大の特徴は、「ユートラスシステム」による「永年保証」です。
これは、初期30年保証の期間が満了した後も、積水ハウスグループによる10年ごとの有料点検と、その際に必要と判断された有償の補修工事を実施することを条件として、保証期間をさらに10年間延長できるというものです。
これを繰り返すことで、建物が存在する限り、保証を永続的に継続させることが可能になります。
この思想は、「オーナーが自ら適切に投資(メンテナンス)を続けることで、家の資産価値とメーカー保証という『権利』を能動的に維持していく」という、オーナーとメーカーが二人三脚で家を守り続けていく、という強いパートナーシップを前提としたシステムと言えます。
また、一邸ごとの設計図やメンテナンス履歴を電子データで管理する「いえろぐ」システムにより、将来のリフォームや修理の際にも迅速かつ的確な対応が期待できます。
セキスイハイム:「60年・長期サポートシステム」
一方、セキスイハイムのアフターサポートで際立っている魅力が、「60年・長期サポートシステム」です。
これは、保証そのものが60年続くわけではありませんが(初期保証は積水ハウス同様30年)、引き渡し後60年間にわたり、5年ごとに行われる定期診断(点検)を「無償」で実施してくれるという、非常に手厚いサポート体制です。
家は時間とともに必ず劣化していきますが、それを専門家の目で定期的に、しかも無償でチェックしてもらえるというのは、オーナーにとって計り知れない心理的な安心材料となります。
不具合が小さいうちに発見できれば、補修コストも最小限に抑えられます。
これは「メーカー側が長期にわたって、オーナーの家を『見守り続ける』」という、より受動的で手厚いケアプログラムとしての側面が強いと言えます。
もちろん、24時間365日対応のコールセンターも完備されています。
【保証・サポートの思想の違い】
- 積水ハウス:オーナーが有料メンテナンスという「投資」を続けることで、「保証」自体を永続させることが可能な、能動的な資産防衛システム。
- セキスイハイム:メーカーが「無償診断」で60年間も家を定期的に見守り続ける、手厚い見守りケアプログラム。
「保証という権利」を買い続ける安心感を取るか、「無償で見てもらえる」安心感を取るか。
どちらがご自身の価値観に合うか、じっくり検討してみてください。
結局どっちがおすすめなの?
ここまで、成り立ち、価格、設計自由度、工期、耐震性、空調、アフターサービスと、多角的に両社の違いを比較してきました。
どちらのメーカーも間違いなく日本の一流であり、それぞれの弱点を補って余りある素晴らしい技術を持っています。
これまでの詳細な分析を踏まえ、積水ハウスの現役施主である私の視点から、最終的に「どのような価値観を持つ人」に「どちらがおすすめか」をまとめます。
【積水ハウスがおすすめな人】
- デザインや間取りの自由度を「最優先事項」とする人 (例:「規格化されたプランは嫌だ」「土地が変形地だが、それを活かした唯一無二の設計にしてほしい」「リビングは絶対に柱のない大空間がいい」と強く願う方)
- 建築家と共に「作品」を創り上げるプロセスそのものを楽しみたい人 (例:「打ち合わせを重ねて、細部までこだわり抜きたい」「外観はダインコンクリートの重厚感が絶対に譲れない」「インテリアもプロと相談して完璧を目指したい」という方)
- 「積水ハウス」というトップブランドが持つ信頼性やステータスを重視する人 (例:「現場での施工品質が何より大事だ」「永年保証という安心感に価値を感じる」という方)
【セキスイハイムがおすすめな人】
- 品質の安定性と構造的な信頼性を「最優先事項」とする人 (例:「職人の腕や天候によって品質が左右されるのは不安だ」「データに裏打ちされた絶対的な耐震性能が欲しい」と考える方)
- 工期の短さや合理性を重視する人 (例:「仮住まいの家賃や期間を最小限にしたい」「打ち合わせ回数は少なく、効率的に進めたい」「共働きで忙しい」という方)
- 「快適エアリー」など先進的な設備技術による快適性を求める人 (例:「冬場、脱衣所や廊下が寒いのが絶対に嫌だ」「家中の温度差をなくしてヒートショックを防ぎたい」という合理的なニーズを持つ方)
◆北川のワンポイントアドバイス
家を建てる時って、大体の人が一生に一度の大きな買い物になると思います。
だからこそ、「あれもしたい、これもしたい」と、自分の要望を言い過ぎてしまいがちです。
でも、それが行き過ぎてしまうと、せっかく積水ハウスのような一流のチームがいるのに、素人の要望の多さが邪魔をしてしまい、結果的に使いにくかったり、バランスの悪い、変なものになってしまう可能性もあると思うんです。
だから、ここは本当に注意が必要で、ある程度、自分たちの核となる要望を伝えたら、あとは「すべてプロにお任せします!」という信頼の姿勢が、結果的に一番良いものを作れる秘訣なのだと、私は思います。
あれもこれもお願いしたくなるので、ここはなかなか難しいところですが、家づくりにおいて、もしかしたら一番大事な、重要なポイントかもしれません。
「積水ハウス vs セキスイハイム」に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 結局、積水ハウスとセキスイハイムはどっちが高いんですか?
A. これは非常によくある質問ですが、「何を重視するか」で総額は簡単に逆転するため、一概に「こっちが高い」とは断言できません。
確かに、一般的には積水ハウスの方が、設計の自由度が高い分、坪単価も高額になりやすい傾向があります。
しかし、例えば積水ハウスで比較的シンプルな仕様や間取りを選び、セキスイハイムで最高グレードの鉄骨ユニット「パルフェ」を選び、さらに全館空調「快適エアリー」や大容量の太陽光発電・蓄電池システムをフルオプションで搭載した場合、総額ではセキスイハイムの方が高額になるケースも十分にあり得ます。
「坪単価」という表面的な数字に惑わされず、必ず「ご自身が実現したい暮らしに必要な仕様やオプションを全て含んだ総額の見積もり」を両社から取得し、その内訳を詳細に比較してください。
私の総額(土地・外構・諸経費込みで億を大幅に超えた...)のように、建物本体の坪単価だけでは測れない要素が非常に大きいのが、注文住宅です。
Q2. 鉄骨と木造(シャーウッド)は、どっちがいいですか?
A. これは積水ハウス内で迷う、究極の選択の一つですね。
セキスイハイムも木造(グランツーユーV:2x6工法)を持っていますが、主力はやはり鉄骨のユニット工法です。
積水ハウスの場合、鉄骨(イズなど)の強みは、やはり「シーカス」による高度な制震性能と、よりダイナミックな大空間設計(最大7mスパン)です。
都市部の3・4階建てにも対応できます。
一方、木造「シャーウッド」の強みは、木ならではの温かみのある質感、日本家屋の美しさを現代的に表現できるデザイン性、そして鉄骨に比べて一般的に高いとされる断熱性能と設計自由度の高度な両立です。
私は最終的に、重厚感のある外観デザイン、チーフアーキテクトによる設計の自由度、そして工場見学で体験した「シーカス」の圧倒的な安心感、何より担当チームとの信頼関係から、鉄骨造の「イズ」を選びました。
これは完全に個人の好みや、どのような空間を求めるかによります。
どちらを選んでも積水ハウスの厳しい品質基準を満たした、最高レベルの安全な家が建つことは間違いありません。
Q3. 「快適エアリー」は必須ですか?電気代が心配です。
A. セキスイハイムの家を検討するなら誰もが憧れるシステムですが、もちろん必須ではありません。
当然、各部屋に個別エアコンを設置するプランも選択可能です。
「快適エアリー」は、家中どこにいても温度差がないという、他では得難い圧倒的な快適性を提供してくれると評判です。
その一方で、ご懸念の通り、家全体を24時間空調するため、個別エアコンに比べれば一般的に電気代(ランニングコスト)は高くなる傾向があります。
また、数年~十数年に一度はフィルター交換やユニット本体のメンテナンス・交換コストも発生します。
セキスイハイムの建物自体が高気密・高断熱ですので、個別エアコンでも十分快適に過ごせる可能性は高いです。
ご自身のライフスタイル(日中家にいる時間、家族構成など)や、ランニングコストへの許容度を営業担当者に正直に伝え、光熱費のシミュレーションをしてもらった上で判断することを強くお勧めします。
Q4. 積水ハウスの「チーフアーキテクト」は必ず担当してくれるのですか?
A. いいえ、必ず担当になるわけではありません。
「チーフアーキテクト」は、積水ハウスに在籍する約3,000名の一級建築士の中でも、特に卓越した設計力と実績を持つトップクラスの設計士にのみ与えられる社内資格(称号)であり、その数は限られています。
多くの場合、施主側から強い希望があった場合や、建築予定地が狭小地・変形地で設計難易度が非常に高い案件、あるいは大規模な邸宅の案件などで、その手腕が発揮されることが多いようです。
ありがたいことに、私の場合は担当していただくことができました。
ただし、強調しておきたいのは、チーフアーキテクトでなかったとしても、積水ハウスの設計士は全員が厳しい基準をクリアしたプロフェッショナル集団であるということです。
もし設計に強いこだわりがあり、チーフアーキテクトのプランニングを一度見てみたいという場合は、契約前の段階で営業担当者にその熱意を伝えて、相談してみるのが良いでしょう。
積水ハウス セキスイハイム どっちがいいかの結論
ここまで、非常に多くの角度から両社を詳細に比較してきました。
「積水ハウス セキスイハイム どっちがいいか」という、多くの方が抱えるこの大きな問いに対する、積水ハウスオーナーである私の最終的な結論は、こうです。
「あなたが家づくりという一大イベントに、『唯一無二の作品を創り上げるプロセス』を求めるか、それとも『完成された高性能製品を合理的に手に入れるプロセス』を求めるか」
この、ご自身の価値観の「軸」がどこにあるかで、答えは自ずと決まります。
どちらも日本の住宅業界を牽引する、誇り高き素晴らしい会社です。
そこに優劣はなく、ただ「家づくりへの哲学」が違うのです。
私が最終的に積水ハウスを選んだ理由は、まさにその「プロセス」にありました。
私たちの頭の中にしかなかった曖昧な「理想の暮らし」や「こんな空間があったらいいな」という想いを、積水ハウスの設計士さんが、膝を突き合わせて何度も何度も対話を重ねる中で、見事な「唯一無二の設計図」という形に昇華させてくれたのです。
その「家づくりのプロセス」そのものに、私は深く感動し、このチームとなら一生ものの買い物を任せられると確信しました。
それは私にとって、単なる「製品の購入」ではなく、まさに「建築作品」を共に創り上げるという、かけがえのない「体験」でした。
(そのあたりの、私が熱意に押されて積水ハウスとの本契約に至った詳しい経緯や、リアルな想いについては、こちらの記事でも詳しく書いています。
よろしければご覧ください。)
【北川晴夫の最終結論】
- デザインの細部まで徹底的にこだわり抜き、建築家と共に家を「創りたい」と願うなら → 積水ハウス
- 品質・工期・先進技術を合理的に判断し、高性能な家を「手に入れたい」と願うなら → セキスイハイム
この記事が、あなたの「後悔しない家づくり」のパートナー選びの一助となれば、これほど嬉しいことはありません。
言葉やデータだけでは分からない「肌感覚」も非常に重要です。
ぜひ両社のモデルハウスや、できれば完成見学会(実際に人が住む家)に足を運び、営業担当者や設計士と深く話し込んでみてください。
そして、ご自身の価値観と、どちらの会社の「哲学」がより強く響き合うかを、ご自身の五感で感じ取ってみてください。
その際は、この記事で挙げた「工法」「工期」「設計思想」「空調」「保証」といった比較ポイントを、ぜひストレートに質問してみることをお勧めします。





