こんにちは。
住まいをつなぐ「すまつな」運営者の北川です。
現在、私は積水ハウスの「イズ」という商品で自宅を建築中(2026年3月完成予定)ですが、ここに至るまでには、本当に多くのハウスメーカーを比較検討し、悩み抜いた経緯があります。
その中でも、最後まで有力な候補として私の心を掴んで離さなかったのが、今回取り上げる「住友林業」です。
特に、親世帯との同居や実家の建て替えを検討されている方にとって、「住友林業の二世帯住宅」という選択肢は、極めて魅力的に映るのではないでしょうか。
住友林業の住まいは、一歩足を踏み入れた際に感じられる、あの独特の木の香りが有名です。
思わず深呼吸したくなるような、凛とした空気感。
「こんな家で、親も子も、そして孫たちも、穏やかに暮らせたらどんなに幸せだろう」と、夢が膨らむのも無理はありません。
しかし、二世帯住宅の計画は、単なる「憧れ」だけでは進められない、非常にシビアな現実とも向き合わなければなりません。
「玄関やお風呂を別にすると、建築費用が跳ね上がるのではないか?」
「生活リズムが違う親世帯と、音のトラブルにならないか心配…」
「将来、親がいなくなった後、空いたスペースはどうすればいい?」
「そもそも、木造住宅で二世帯分の重さや地震の揺れに耐えられるの?」
私自身、こうした疑問を一つひとつリサーチし、技術的な裏付けやコスト構造を徹底的に検討しました。
二世帯住宅は、家族の距離感を設計する、非常に繊細なプロジェクトです。
失敗すれば、数千万円のローンと人間関係の悩みだけが残る…なんてことにもなりかねません。
この記事では、私が実際に検討した経験や、集めた膨大な資料に基づき、住友林業の二世帯住宅の特徴や費用感を徹底的に解剖します。
さらに、私がなぜ最終的に積水ハウスを選んだのか、その「決め手」となったリアルな視点も交えて、後悔しない家づくりのための判断材料を提供します。
記事のポイント
- 住友林業独自の「BF構法」が、なぜ二世帯住宅の間取り問題を劇的に解決するのか
- 完全分離型・一部共有型・完全同居型のそれぞれの費用相場とメリット・デメリット
- 30年後を見据えた「可変性」の重要性と、構造によるリフォームのしやすさの違い
- 施主視点で比較した、積水ハウスの「遮音性」と「長期保証」がもたらす圧倒的な安心感
住友林業の二世帯住宅が選ばれる理由
多くのハウスメーカーがある中で、なぜ住友林業の二世帯住宅が、多くの「失敗できない」建替え層に選ばれているのでしょうか。
その理由は、単に「木がおしゃれだから」「ブランドイメージが良いから」という表面的なものではありません。
二世帯住宅という、複雑かつ相反する要望が出やすいプロジェクトに対し、それを解決するための合理的な技術的裏付け(テクノロジー)を持っているからです。
ここでは、住友林業が持つ2つの大きな武器、「素材の力」と「構造の力」について、詳しく解説していきます。
木の温もりと「涼温房」の快適さ
住友林業を選ぶ最大の理由、それはやはり「木」への圧倒的なこだわりと供給力に尽きます。
同社は住宅メーカーであると同時に、国内有数の山林保有企業であり、世界的な木材商社でもあります。
このバックグラウンドがあるからこそ、他社ではオプション扱いで高額になるような「銘木」を、標準仕様や現実的な価格で採用することができるのです。
あわせて読みたい:木造と鉄骨どっちがいい?メリット・デメリットをプロが解説
世界中から厳選された「PRIME WOOD」の魅力
住友林業の住まいで床に触れたとき、その足触りの良さに驚く方は非常に多いようです。
同社が展開するオリジナルブランド「PRIME WOOD」では、ウォルナット、チーク、オーク、チェリー、マホガニー、メイプル、国産ナラなど、多種多様な樹種から床材や建具を選ぶことができます。
二世帯住宅において、この「選べる樹種の多さ」は非常に大きなメリットになります。
なぜなら、親世帯と子世帯では、好むインテリアのテイストが全く異なるケースが多いからです。
- 親世帯の空間:
落ち着いた色味の「ウォルナット」や、経年変化で飴色に深まる「チーク」を採用。手持ちのアンティーク家具や仏壇とも調和する、重厚で格調高い空間を演出できます。 - 子世帯の空間:
明るくナチュラルな「オーク」や「メイプル」、あるいは北欧風の「アッシュ」などを採用。子供がおもちゃを落としても傷が目立ちにくく、部屋全体を明るく広く見せる効果があります。
このように、一つの家の中で世帯ごとに樹種を使い分けることで、それぞれの世代が最も心地よいと感じる空間を作り分けることが可能です。
無垢材(Solid)や、表面に厚みのある挽板(Sawn)を使用した床は、冬場でもヒヤッとしにくく、素足で歩く生活スタイルの日本人には最適です。
機械に頼りすぎない「涼温房(りょうおんぼう)」という思想
もう一つ、住友林業の二世帯住宅が支持される理由に、「涼温房(りょうおんぼう)」という設計思想があります。
これは、エアコンなどの機械設備に頼り切るのではなく、太陽の熱や光、そして風といった自然のエネルギーを上手にコントロールして、夏は涼しく、冬は暖かい住まいを作ろうという考え方です。
具体的には、敷地ごとの風向きを計算して窓を配置する「風の通り道(ウィンドパス)」の設計や、夏の日差しを遮るための「深い軒(のき)」の活用などが挙げられます。
また、庭の植栽計画とも連動し、落葉樹を植えることで、夏は葉が茂って日陰を作り、冬は葉が落ちて暖かい日差しを室内に取り込むといった工夫も凝らされます。
なぜ二世帯住宅で「涼温房」が重要なのか?
二世帯住宅、特に親世帯は、在宅時間が長くなる傾向にあります。
一日中エアコンの風に当たり続ける生活は、高齢の方の身体にとって大きな負担となり、自律神経を乱す原因にもなりかねません。
窓を開ければ心地よい風が通り抜け、冬は縁側のような日だまりができる。
そんな自然のリズムを感じられる住環境は、親世帯の健康維持という観点からも、非常に理にかなった選択と言えるのです。
外観の美しさを決定づける「シーサンドコート」
さらに、住友林業の家を象徴するのが、「シーサンドコート」という外壁材です。
これは、貝殻やサンゴ、雲母などを混ぜ込んだ独自の吹付材で、太陽の光を受けるとキラキラと上品に輝きます。
一般的なサイディング(パネル状の外壁材)に見られるような継ぎ目(シーリング)が目立たず、一体感のある美しい壁面を作ることができます。
二世帯住宅は建物自体が大きくなるため、外壁の質感が家の「品格」を大きく左右します。
人工的なプリント柄のサイディングではなく、自然素材由来の質感を持つシーサンドコートを選ぶことは、街並みに対して圧迫感を与えず、むしろ風景に溶け込むような風格を醸し出すために、非常に効果的です。
BF構法による大空間と可変性
「木造で二世帯住宅を建てたいけれど、耐震性や間取りの制限が心配…」
そんな悩みを一挙に解決するのが、住友林業が誇る特許技術、「ビッグフレーム構法(BF構法)」です。
これは、日本の木造住宅の歴史を変えたと言っても過言ではない、革命的な技術です。
「通し柱不要」がもたらす間取りの革命
二世帯住宅のプランニングにおいて、設計士が最も頭を悩ませるのが「1階と2階の間取りのズレ」です。
一般的に、親世帯が住む1階は、寝室、和室、水回りなど、部屋を細かく区切りたいという要望が多くなります。
一方で、子世帯が住む2階は、家族みんなが集まる広々としたLDKや、開放的なバルコニーが欲しいという要望になりがちです。
従来の「木造軸組工法(在来工法)」では、建物を支えるために、1階から2階までを貫く「通し柱」や、上下階で位置を揃えた「耐力壁(筋交い)」が必要不可欠でした。
そのため、「2階を広くしたいけれど、1階のこの位置に壁がないと家が崩れてしまう」といった構造上の制約(直下率の壁)が発生し、どちらかの世帯が我慢を強いられるケースが多々ありました。
しかし、BF構法はこの常識を覆しました。
最大の特徴は、「通し柱が不要」という点です。
BF構法のここがすごい!
BF構法は、一般的な柱(105mm角)の約5倍以上の幅を持つ560mmの「ビッグコラム(大断面集成柱)」を使用し、梁と金物で強固に接合する「ラーメン構造」を採用しています。
これにより、各階ごとに構造を完結させることができるため、1階の柱の位置に関係なく、2階の柱を自由に配置することが可能になりました。
この技術のおかげで、「1階はプライバシーを重視した小割りな間取り、2階は柱や壁が一切ない30畳の大空間LDK」といった、全く異なるプランを上下階で重ねることが、構造的な無理なく実現できるのです。
二世帯住宅において、親世帯と子世帯、双方の要望を100%叶えるためには、この設計自由度は最強の武器となります。
大開口とコーナーサッシで光を取り込む
都市部の住宅密集地で二世帯住宅を建てる場合、「採光(日当たり)」の確保も大きな課題です。
一般的な木造住宅では、耐震性を確保するために壁の量を増やさなければならず、その分,窓が小さくなったり、希望の位置に窓が開けられなかったりすることがあります。
対してBF構法は,強靭なビッグコラムを要所に配置するだけで十分な耐震性を確保できるため、壁の量を最小限に抑えることができます。
その結果、幅7.1mまでの大開口サッシ(※条件によります)や、建物の角を窓にする「コーナーサッシ」を実現可能です。
建築実例などを見ても、コーナーサッシから庭の緑が見える設計などは、視線が外へと抜けるため、実際の畳数以上の広がりを感じさせると同時に、2方向からの光を取り込むことで、密集地でも明るいリビングを実現できることが分かります。
この開放感は、「これが本当に木造なのか?」と驚くほどです。
将来のリフォームを見据えた「スケルトン・インフィル」
BF構法のもう一つの大きなメリットは、将来の「可変性」です。
構造体(スケルトン)であるビッグコラムと、内装・設備(インフィル)が明確に分離されているため、将来的なリフォームが非常に容易です。
例えば30年後、親世帯が使っていた1階部分をリフォームする際、在来工法であれば「この壁は耐震上抜けないので、部屋を繋げることはできません」と言われることがあります。
しかしBF構法であれば、内部の間仕切り壁の多くは構造に関与していないため、それらを撤去して大きなワンルームにしたり、賃貸用に作り変えたりすることが比較的自由にできます。
◆北川のワンポイントアドバイス
二世帯住宅は、建てた瞬間がゴールではありません。
30年後、親御さんがいなくなった後の家をどう活用するか。
「負動産」にしないためには、この「可変性(リフォームのしやすさ)」が極めて重要です。
その点において、木造住宅の中で選ぶなら、住友林業のBF構法は、将来の資産価値を守るための非常に賢い選択肢だと言えるでしょう。
もちろん、私が選んだ積水ハウスの鉄骨造もこの点は得意中の得意ですが、木造の温かみを残しつつ可変性も確保したいという方には、BF構法はベストバランスな解だと思います。
二世帯住宅の間取り別費用相場
「二世帯住宅を建てよう」と決意したものの、いざ資金計画を始めると、その金額の大きさに足がすくむ方も多いのではないでしょうか。
単世帯の住宅に比べて、二世帯住宅は単純に延床面積が大きくなりますし、キッチンやお風呂などの水回り設備が増えれば、その分建築費用は確実に上がります。
あわせて読みたい:30年後も安心?積水ハウスのメンテナンス費用を徹底シミュレーション
しかし、費用は「どのような同居スタイルを選ぶか」によって、数百万円から一千万円単位で大きく変動します。
ここでは、代表的な3つの間取りパターンについて、費用の目安と、実際に住んでみて初めて分かるメリット・デメリットを深掘りして解説します。
完全同居・一部共有・完全分離の差
二世帯住宅の間取りは、共有部分の範囲によって大きく以下の3つに分類されます。
それぞれの特徴とコスト感を比較表にまとめました。
| タイプ | 定義・特徴 | 建築費用目安 | 北川の視点(メリット・デメリット) |
|---|---|---|---|
| 完全同居型 | 玄関、LDK、浴室、トイレなど全て共有。 個室(寝室)のみ分けるスタイル。 「サザエさん」のようなイメージ。 |
【低】 単世帯+α |
建築費は最安。光熱費も一本化できて経済的。しかし、嫁姑問題や生活時間のズレによるストレスは最大。「お風呂の順番」や「チャンネル権」など些細なことで揉めるリスク大。 |
| 一部共有型 | 玄関と浴室は共有し、1階と2階でLDKを分けるスタイル。 または玄関のみ共有で他は別など、バリエーション豊富。 |
【中】 単世帯×1.3〜1.5倍 |
コストとプライバシーのバランスが良い。子世帯にミニキッチンやシャワールームを設けることで、適度な距離感を保てる。ただし、光熱費の按分や掃除当番などのルール作りが必須。 |
| 完全分離型 | 玄関から水回り、LDKまで全て2つずつ設置。 内部で行き来できるドア(施錠可)を設けることが多い。 |
【高】 単世帯×1.6〜1.8倍 |
満足度は最強。隣に住んでいる別世帯感覚。建築費は高いが、税制優遇が2戸分受けられる、将来賃貸に出せるなど、資産価値としてのメリットが大きい。 |
一見すると、「建築費が安い完全同居型が良いのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、私が多くの施主仲間から聞いた話では、同居後のトラブルが最も多いのもこのタイプです。
「キッチンを使いたいのに義母がずっと使っていて料理ができない」
「夜遅くにお風呂に入ると音が響いて気を遣う」
といった日々の小さなストレスが積み重なり、結局数年でリフォームや別居に至るケースも少なくありません。
◆北川のワンポイントアドバイス
予算が許すのでわけであれば、私は断然「完全分離型」を推します。
なぜなら、初期投資は高くなりますが、それを取り戻すだけの強力な「税制メリット」があるからです。
一定の要件を満たす「完全分離型(構造上独立した二世帯住宅)」であれば、不動産取得税や固定資産税の軽減措置が「2戸分」適用される可能性があります。
例えば、固定資産税の軽減(3年間半額など)が2戸分になれば、長い目で見て数十万円〜百万円単位の節税効果が生まれます。
「高いから無理」と最初から諦めず、税理士さんやハウスメーカーの担当者にシミュレーションしてもらうことを強くお勧めします。
意外とかかる「音」と「設備」対策費
二世帯住宅の見積もりを見て、「えっ、こんなにかかるの?」と驚くポイントの筆頭が、「音対策」と「設備工事費」です。
ここを甘く見ていると、住んでから後悔することになります。
見えない「音」にお金をかける勇気
親子とはいえ、世帯が違えば生活リズムも違います。
子世帯が活動する夜の時間帯、親世帯はもう寝ているかもしれません。
特に木造住宅(住友林業含む)の場合、2階の足音や排水音は、想像以上に1階に響きます。
住友林業では、オプションで「高遮音床」などの防音仕様を選ぶことができます。
これは、床材の下に特殊な制振材や吸音材を何層にも重ねることで、上階からの衝撃音を軽減するシステムです。
しかし、これはあくまで「軽減」であり、鉄筋コンクリート造のマンションのような無音状態になるわけではありません。
「うちは家族仲が良いから大丈夫」と思わずに、「音対策費」として数十万円の予算を最初から確保しておいてください。
具体的には、床の遮音グレードを上げるだけでなく、1階の天井裏に吸音材(グラスウール)を充填したり、排水管に遮音シートを巻いたりする工事(「音配慮仕様」などと呼ばれます)を追加することをお勧めします。
設備は「本体価格」だけではない
キッチンやお風呂を2つにすると、設備の本体価格が倍になるのは当然ですが、実はそれ以外にも「隠れたコスト」が発生します。
- 屋外給排水工事費の増加:
水回りが増えれば、そこへ繋ぐための水道管や排水管の距離も長くなり、配管の口径(太さ)を太くするための市納金(加入金)も増える場合があります。 - 電気工事費と基本料金:
電気メーターを世帯ごとに分ける場合、分電盤や幹線工事が2セット必要になります。また、毎月の基本料金も2軒分かかります。(※それでも、使用量が増えて電気代の単価が跳ね上がるのを防げるため、メーターは分けた方がランニングコストは安くなる場合が多いです) - 給湯器の能力アップ:
2つのお風呂で同時にお湯を使っても水圧が下がらないよう、高圧力型の給湯器(エコキュートなど)が必要になります。
住友林業でおしゃれな「提案工事(オプション)」にお金をかけたい気持ちは痛いほど分かります。
無垢床や木質天井などの「目に見える部分」に予算を使いすぎて、肝心の「住み心地(音や設備)」のグレードを落としてしまうのは、二世帯住宅における典型的な失敗パターンです。
まずは快適に暮らすための機能にお金をかけ、余った予算で意匠性を高める。
この優先順位を間違えないようにしましょう。
将来を見据えた「可変性」の重要性
二世帯住宅を建てる際、どうしても「今の生活」にフォーカスしがちです。
「孫と一緒にご飯を食べたい」
「育児を手伝ってほしい」
もちろんそれも大切ですが、家は30年、50年と使い続けるものです。
残酷な現実ですが、30年後には親世帯はいなくなり、1階部分は空き家になります。
そして、私たち子世帯が高齢者になっています。
その時、残された広すぎる家をどう活用するのか。
「出口戦略」を設計段階から組み込んでおくことが、資産価値を守るカギとなります。
30年後のリフォームや賃貸転用
親世帯の居住スペースが空いたとき、考えられる選択肢は主に3つです。
- 内部でつなげて、子世帯がゆったり使う(単世帯化)
壁を取り払い、1階を広大な趣味室やゲストルームにする。あるいは、高齢になった子世帯が1階だけで生活できるように減築リフォームする。 - 賃貸に出して、家賃収入を得る(賃貸併用化)
玄関や水回りが独立していれば、他人を入れて家賃収入を得ることができます。老後の年金プラスアルファの収入源になります。 - 子世帯の子供(孫)が結婚して住む(三世代継承)
かつての自分たちのように、今度は子供夫婦と同居するパターンです。
この中で特にハードルが高いのが、「賃貸転用」と「大規模リフォーム(壁の撤去)」です。
賃貸として貸し出す場合、隣の住戸との間の壁(界壁)は、建築基準法で定められた遮音性能や耐火性能を満たしていなければなりません。
「将来貸すかもしれない」という想定がないまま建てた家を、後から賃貸仕様にリフォームするのは、莫大な費用がかかるか、あるいは法的に不可能な場合があります。
そのため、完全分離型で建てるなら、最初から「界壁」の仕様を強化しておくことが賢明です。
(出典:国土交通省『建築基準法制度概要集(界壁の遮音性能等)』)
鉄骨と木造、どちらが有利か
将来のリフォームのしやすさ(可変性)という観点で比較すると、構造による違いが明確に出ます。
木造(在来工法)の場合、家を支えるために多くの「耐力壁(筋交い)」が入っています。
リフォームで「この壁を抜いて部屋を広くしたい」と思っても、「この壁は構造上重要なので抜けません」と断られるケースが多々あります。
住友林業のBF構法は、この点において一般的な木造より優れており、主要なビッグコラムさえ残せば間仕切り壁を動かしやすい特長がありますが、それでも「絶対に抜けない柱」は存在します。
一方、積水ハウスの「軽量鉄骨造(イズ)」や、ヘーベルハウスの「重量鉄骨造」は、構造の作りがビルに近いため、室内の間仕切り壁のほとんどを撤去できるケースが多いです。
これを「スケルトン・インフィル」と言います。
スケルトン・インフィルとは?
建物の「骨組み(スケルトン)」と「内装・設備(インフィル)」を分離して考える設計思想。
骨組みが頑丈であれば、内装を自由に取り替えるだけで、新築同様の住まいに生まれ変わらせることができます。
もしあなたが、「将来は1階を店舗にして貸したい」あるいは「壁を全部ぶち抜いて大空間サロンを作りたい」といった大胆な変更を視野に入れているのであれば、構造的な制約が少ない鉄骨造の方が、将来の自由度は高くなる傾向にあります。
逆に、「間取りの大枠は変えず、内装を綺麗にする程度でいい」のであれば、住友林業のBF構法でも十分に対応可能です。
私が積水ハウスを選んだ決定打
ここまで、住友林業の魅力や特徴について解説してきました。
「木の質感」
「BF構法による大空間」
「設計の自由度」
どれをとっても一流のハウスメーカーであることは間違いありません。
私自身、検討段階では住友林業のデザインに強く惹かれていました。
しかし、最終的に私は積水ハウスの鉄骨住宅「イズ」を選びました。
その決断に至った理由は、二世帯住宅(我が家は特殊なコートハウスですが)として長く住む上で、どうしても譲れなかった「3つの安心」があったからです。
あわせて読みたい:積水ハウスの家の値段はいくら?施主が1億円を超える建築総額を公開
圧倒的な遮音性とプライバシー確保
私が積水ハウスを選んだ最大の理由、それは「遮音性への絶対的な信頼」です。
我が家には、家の中を走り回るのが大好きな元気な子供が2人います。
もし木造住宅を選んだ場合、どんなに高機能な遮音床を入れたとしても、「ドスン」という重量床衝撃音を完全に消すことは物理的に難しいと判断しました。
将来、私たちが1階で寝ているときに、2階で孫が走り回る音が響いたら…。
それは幸せな音かもしれませんが、毎日のこととなればストレスになりかねません。
積水ハウスの鉄骨住宅(特に2階建て以上のイズ・シリーズ)では、床に高遮音床システム「シャイド」や、重量鉄骨などでは「ALCコンクリート(軽量気泡コンクリート)」などを使用し、高い遮音性を確保しています。
初期30年保証と資産価値の維持
2つ目の理由は、「メンテナンスコスト」と「保証制度」です。
家は建てて終わりではありません。
特に二世帯住宅のような大型の建物は、将来の外壁塗装や防水工事の費用も高額になります。
一般的な住宅では、10年〜15年ごとに100万円〜200万円単位のメンテナンス費用が発生します。
積水ハウスは、「構造躯体」と「雨水の侵入を防止する部分」について、法律で定められた10年を大きく超える「初期30年保証」が標準で付いています。
特に私が惹かれたのは、積水ハウス独自の陶版外壁「ベルバーン(木造用)」や、最高級コンクリート外壁「ダインコンクリート(鉄骨用)」の耐久性です。
これらの外壁は、塗装の塗り替えサイクルが極めて長く(30年程度は期待できる)、将来のランニングコストを大幅に圧縮できると考えました。
「イニシャルコスト(建築費)は高くても、60年間のトータルコストで元を取る」。
この経済合理性が、私の決断を後押ししました。
世代を超えるアフターサポート体制
そして最後の決め手は、やはり「人」と「組織力」です。
二世帯住宅は、親から子へ、そして孫へと住み継がれていく家です。
30年後、もし雨漏りや設備の故障が起きたとき、そのハウスメーカーは存続しているでしょうか?
担当者は親身になって相談に乗ってくれるでしょうか?
住友林業も本当に素晴らしいメーカーでしたが、積水ハウスには、全国に「カスタマーズセンター」があり、建築時の担当営業とは別に、アフターメンテナンス専任の部隊が組織されています。
(私の担当である橋爪店長も素晴らしいですが、彼一人に依存するのではなく、組織として守る体制ができている点が重要です)
あわせて読みたい:住友林業と積水ハウスを徹底比較:価格・性能・間取り自由度・保証で後悔しない選び方
また、過去の建築データ(図面や使用部材の品番など)が厳格に管理されており、数十年後に部品交換が必要になった際も、スムーズに対応できる仕組みが整っています。
累積建築戸数世界一という実績と、企業としての圧倒的な安定感。
「この会社なら、私が死んだ後も、子供たちの家を守り続けてくれるだろう」。
そう確信できたことが、契約書にハンコを押す最後の一押しとなりました。
後悔しないための賢い家づくり戦略
住友林業の「木の温もりとBF構法の自由度」も、積水ハウスの「鉄骨の堅牢さと安心感」も、どちらも素晴らしい正解の一つです。
重要なのは、どちらが優れているかではなく、「あなたのご家族の優先順位に合致しているのはどちらか」を見極めることです。
最後に、これから家づくりを本格化させるあなたへ、私から後悔しないためのアドバイスを送ります。
「紹介制度」で優秀な担当者と出会う
もし、まだ展示場などに行っていない、あるいは資料請求をした段階であれば、絶対に知っておいてほしいことがあります。
それは、「家づくりの満足度は、担当者の質で8割決まる」という事実です。
特に二世帯住宅のような難易度の高い設計には、豊富な経験と知識、それから親世帯・子世帯双方の意見を調整するコミュニケーション能力を持った「エース級」の担当者が必要です。
しかし、何も知らずにコンタクトを取ると、たまたまその場に待機していた若手の新人営業マンが担当についてしまう「担当者ガチャ」が発生します。
一度担当が決まると、原則として変更することはできません。
私が運営する「すまつな」では、特に積水ハウスに関しては、私が全幅の信頼を寄せる積水ハウスの橋爪店長を通じて、全国各地の「店長」と直接連携を取り、強力な後押しによって最良の担当者をアサインできる体制を整えています。
「店長から店長へ」の紹介ルートを使うことで、あなたの家づくりプロジェクトは、最初から「VIP待遇」に近い形で、経験豊富なチームによって進められることになります。
【重要】アクションを起こす前でないと使えません
このオーナー紹介制度は、積水ハウスと接触(展示場でのアンケート記入や来場予約)をする「前」でなければ適用されません。
「まだ積水ハウスに決めていない」という段階でも全く構いません。
まずは「優秀な担当者と出会う権利」と「紹介割引の権利」だけでも確保しておくことを強くおすすめします。
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住友林業・二世帯住宅に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 完全分離型の二世帯住宅は、坪単価でどれくらい高くなりますか?
A. 一般的な単世帯住宅と比較して、坪単価で換算するとおおよそ10万〜20万円ほど高くなる傾向があります。これは、キッチン、浴室、洗面台、トイレなどの高額な住宅設備が全て2セット必要になることや、玄関ドアや建具の数が増えるためです。しかし、完全分離型にすることで、構造上の独立性が認められれば、不動産取得税や固定資産税の軽減措置を「2戸分」受けられるという大きなメリットがあります。建築費の増加分と、将来的な節税効果や賃貸転用の可能性を天秤にかけて判断することが重要です。
Q2. 住友林業の木造住宅で、上下階の音は気になりませんか?
A. 正直にお伝えすると、気にならないレベルにするのは難しいです。住友林業では「高遮音床」を採用しており、従来の木造住宅よりは格段に性能が上がっていますが、それでも鉄骨造(ALC床やシャイド55採用等)やRC造と比較すると、子供が飛び跳ねるような「重量床衝撃音(ドスンという音)」は伝わりやすいのが木造の宿命です。二世帯住宅の場合は、親世帯の寝室の上に子世帯のリビングや水回りを配置しない、収納スペースを緩衝地帯にするなど、間取り(ゾーニング)による物理的な対策が必須となります。
Q3. 将来、親世帯の部分を賃貸に出すことは可能ですか?
A. 可能です。ただし、そのためには玄関や水回りが完全に分かれている「完全分離型」であること、そして世帯間の界壁(境目の壁)が建築基準法の定める遮音・耐火性能を満たしていることが条件になります。住友林業のBF構法は構造的な可変性が高く、リフォームもしやすいため有利ですが、後から界壁の性能を上げる工事は非常に大掛かりになります。将来賃貸に出す可能性がある場合は、設計の初期段階で必ずその旨を伝え、最初から「賃貸併用住宅」としても通用する仕様で建てておくことを強くお勧めします。
Q4. 二世帯住宅で使える補助金はありますか?
A. はい、活用できる可能性が高いです。例えば2025年度には「子育てグリーン住宅支援事業」が創設され、高性能な住宅であれば世帯構成を問わず補助の対象となる「GX志向型住宅」などの枠組みが登場しました(※予算上限到達により受付終了している場合や、新年度の事業に切り替わっている場合があります)。また、長期優良住宅やZEH水準住宅に対する補助も継続的に行われています。これらの制度は年度によって予算枠や要件が頻繁に変わるため、最新情報は必ず担当の営業マンや専門家に確認し、申請漏れがないようにしましょう。








