住友林業の保証は60年?点検・有償メンテ条件と、将来費用を見える化する方法

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こんにちは。

住まいをつなぐ「すまつな」運営者の北川です。

「木の家」としての圧倒的なブランド力と、洗練されたデザインで人気の住友林業。

展示場に佇む、あの重厚感あふれるモデルハウス。もし営業担当の方から「うちは最長60年保証ですから、永く安心して住めますよ」なんて説明を受けたら、あなただって心を惹かれてしまいますよね。

私も家づくりの検討初期、住友林業さんの「木」へのこだわりやデザインセンスには本当に魅了されました。

しかし、いざ真剣に比較検討を始めてネットで検索してみると、「住友林業のメンテナンス費用は高い!」といった、少しドキッとするような口コミが出てきて、不安になっていませんか?

「60年保証って、60年間ずっと無料で直してくれるわけじゃないの?」
「10年目にとんでもない金額を請求されるって本当?」
「契約した後に、想定外の出費で家計が苦しくなるのは絶対に嫌だ…」

家づくりは、建てて終わりではありません。

むしろ、引き渡し後に始まる何十年という暮らし、そして住宅ローンの支払いと共に続いていく「維持管理」の期間の方がはるかに長いです。

私自身、最終的に積水ハウスで家を建てる決断をしましたが、その過程ではメーカー各社の保証制度や長期的な維持費(ライフサイクルコスト)について、穴が開くほど資料を読み込み、徹底的に比較検討しました。

この記事では、住友林業の「60年保証システム」の華やかなキャッチコピーの裏側にある「適用条件」と「必須メンテ費用」の真実について、一人の施主としてのシビアな目線で、噛み砕いて分かりやすく解説します。

記事のポイント

  • 住友林業の「60年保証」を維持するために、オーナーが絶対に支払わなければならない「有償メンテナンス」の具体的条件
  • 5年・10年・15年ごとの点検で何が行われ、どのタイミングで財布の紐を緩める必要があるのか
  • なぜネット上で「住友林業のメンテ代は高い」と噂されるのか、その明確な理由と費用の内訳
  • 私が最終的に選んだ「積水ハウス」の保証制度と住友林業の制度には、どのような決定的な違いがあったのか

住友林業「60年保証」の仕組み

60年保証を維持するためにはオーナーの費用負担が条件であることを示す図

住友林業が掲げる「最長60年保証」。

この「60年」という数字のインパクトは非常に強力ですが、ここには正しく理解しておかなければならない「仕組み」と「ルール」があります。

ここを勘違いしたまま契約してしまうと、将来「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。

結論から申し上げますと、「何もしなくても無料で60年間、メーカーがすべて面倒を見てくれる」わけではありません。

初期保証30年と延長条件の真実

まず、住友林業の保証制度の土台となっているのが「初期保証30年」という設定です。

これは、住宅の根幹をなす「構造躯体(柱・梁・基礎など)」と、雨水の浸入を防ぐ「防水」に関して、引き渡しから30年間は、製品の不具合があれば無償で補修を行うというものです。

日本の法律である「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」では、新築住宅の引き渡しから10年間の瑕疵担保責任(欠陥があった場合の保証責任)が義務付けられていますが、住友林業はこの法的基準を大きく上回る「30年」を初期設定としています。

これは、自社の施工品質や部材の耐久性に対する自信の表れであり、ハウスメーカーの中でもトップクラスの手厚さであることは間違いありません。

(出典:国土交通省『新築住宅の住宅性能表示制度ガイド』

しかし、ここで重要なのは、この「30年」を完走し、さらに最長「60年」まで保証を延長するためには、オーナー側がクリアしなければならない「有償の条件(ゲート)」が存在するという事実です。

住友林業の家で10年目・15年目・30年目にかかるメンテナンス費用の目安表

住友林業の「60年保証システム」は、メーカーによるサポートと、オーナーによる適切なメンテナンス(資金拠出)がセットになって初めて成立する、いわば二人三脚のシステムなのです。

具体的には、保証を維持・延長するために、以下のタイミングで「有償メンテナンス」を受けることが必須条件となっています。

経過年数 必須アクション(条件) 目的と重要性
10年目 防蟻処理(有償) シロアリ保証を継続し、構造躯体の保証を維持するために不可欠なメンテナンスです。
20年目 防蟻処理(有償) 10年目と同様、薬剤の効果切れに伴う再施工が必要です。
30年目 耐久診断 + 有料メンテナンス工事 防水や外装のメンテナンス工事(足場設置、補修等)を実施することで、保証期間をさらに10年延長できます。

このように、保証制度はお金で買う「権利」のような側面も持っています。

特に注意が必要なのは、「防蟻処理(シロアリ対策)」です。

日本の高温多湿な気候風土において、木造住宅にとってシロアリ被害は最大のリスクです。

どんなに立派な柱を使っていても、シロアリに食べられてしまっては元も子もありません。

住友林業では、このリスク管理を徹底するために、10年ごとの防蟻処理を保証継続の「絶対条件」にしています。

つまり、「シロアリ対策のお金を払わないなら、構造躯体の保証もそこでストップしますよ」というルールなのです。

これは、家を長持ちさせるためには非常に理にかなった厳しいルールではありますが、施主としては「10年ごとに必ず出費がある」ということを、資金計画に確実に組み込んでおく必要があるのです。

点検ごとの内容と費用見込み

「じゃあ、具体的にいつ、いくら用意しておけばいいの?」
これが一番知りたいところですよね。

ここからは、実際に入居してからどのようなスケジュールで点検があり、どのタイミングでお金がかかるのか、時系列で詳細に見ていきましょう。

5年点検:内容と無償の範囲

引き渡しから、3ヶ月、1年、2年と定期的な訪問があり、その次に訪れる大きな節目が「5年点検」です。

この時点では、住友林業ホームテックなどの専門スタッフが訪問し、住まいの健康状態をチェックしてくれます。

建物もまだ新しいため、基本的には目視によるチェックや、建具の動作確認が中心となります。

この5年点検自体には費用はかからず、「無償」で行われます。

【主な点検チェック項目】

  • 外部:基礎コンクリートのひび割れ、外壁の汚れや藻の付着、屋根材のズレや割れ、雨樋の詰まりや排水状況など。
  • 内部:ドアや引き戸の開閉スピードや重さ、鍵のかかり具合、床鳴りの有無、サッシの動作確認など。
  • 床下:点検口から床下を確認し、水漏れや配管の緩み、シロアリの蟻道(ぎどう)がないかを確認。
  • バルコニー:排水ドレンの清掃状況や、オーバーフロー管の詰まりがないか。

この時期に、構造に関わるような大きな補修が必要になるケースは稀です。

しかし、木造住宅特有の現象として、木の乾燥収縮による「クロスの隙間」や「入隅(壁と壁のつなぎ目)の開き」が目立ってくることがあります。

一般的に、壁紙(クロス)の保証期間は「2年」で設定されていることが多いため、5年目の時点でクロスの補修を依頼すると、原則としては有償扱いになる可能性があります。

ただ、点検員の方によっては、軽微な隙間であればその場でコークボンドを使って埋めてくれたり、DIYでの補修方法を丁寧に教えてくれたりすることもあります。

◆北川のワンポイントアドバイス

5年点検は「無料だから軽く受ける」のではなく、プロに家を見てもらう貴重なチャンスです。

新築から5年も経てば、生活スタイルも定着し、普段の掃除では行き届かない部分も出てきます。

例えば「24時間換気のフィルター掃除、実はサボっていてやり方がわからない…」なんてこともありますよね。

点検員の方はメンテナンスのプロですから、そういった日々の手入れの疑問をぶつける絶好の機会でもあります。

気になるところは事前にメモしておき、遠慮なく相談しましょう。

ここで小さな不具合の芽を摘んでおくことが、将来の大規模修繕を防ぐことにもつながります。

10年点検:防蟻処理の壁

さて、ここが入居後最初の、そして心理的にも金銭的にも大きなハードルとなるタイミングです。

「住友林業 10年点検」の時期に、ほぼ間違いなく発生するのが「防蟻処理(シロアリ予防)」の再施工費用です。

住友林業の家には、標準仕様として「タームガード」という非常に優れた防蟻システムが導入されています。

これは、新築時に建物の基礎の外周に沿って専用のパイプを埋め込んでおき、薬剤の再施工時には、屋外にある注入口から薬剤を流し込むだけで、パイプの穴から土壌全体に薬剤を行き渡らせるという画期的な仕組みです。

住友林業の防蟻処理システム「タームガード」の再施工費用と仕組み

従来の防蟻処理のように、作業員が床下に潜って薬剤を散布する必要がないため、再施工が簡単で、施工ムラが起きにくく、室内に薬剤が飛散する心配もありません。

このシステム自体は素晴らしいものですが、使用される薬剤の効果は永続ではなく、メーカーの推奨サイクルとして「10年」と設定されています。

【10年目の費用目安と強制力】
防蟻再施工費用として、建物の大きさ(延床面積や外周の長さ)にもよりますが、おおよそ10万円~20万円程度の出費が必要です。

「えっ、まだシロアリなんて出てないし、やらなくてもいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、ここが住友林業の保証制度のシビアな点です。

この10年目の防蟻処理(タームガード再施工)を実施しないと、その時点で「構造躯体」や「防水」に関する30年保証の権利が失効してしまう可能性が高いのです。

つまり、この10万〜20万円は、シロアリ予防のためのお金であると同時に、「残りの20年間の構造保証を維持するための更新料」という性格を持っています。

これを「高い」と感じる方もいるかもしれませんが、一般的な住宅で床下散布を行う場合、薬剤の効果は通常5年程度と言われており、5年ごとに10〜15万円の費用がかかるケースも多いです。

そう考えると、「10年に1回、15万円前後」で済むタームガードシステムは、30年という長いスパンで見れば、実はランニングコストの面でも、床下に潜る手間や精神的負担の面でも、非常に合理的で優秀なシステムだと言えます。

ただし、「10年目に必ず請求が来る」という事実は変わりませんので、しっかりと準備しておく必要があります。

15年点検:設備費用の発生

15年目という時期は、建物本体(構造や外装)にとってはまだ折り返し地点ですが、家の中に設置された「住宅設備機器」にとっては、そろそろ寿命を迎える時期になります。

15年点検の際、建物自体の点検は引き続き無償で行われますが、点検員の方から「そろそろ給湯器や食洗機の調子はどうですか?」と聞かれることが増えるでしょう。

なぜなら、これらの機器はハウスメーカーの長期保証の対象外であり、各設備メーカーの保証(通常1年〜長くても数年)もとうに切れているからです。

【15年目前後に交換・修理リスクが高まる設備】

  • 給湯器(エコキュート・エネファーム・ガス給湯器):突然お湯が出なくなるトラブルが発生しやすい時期です。交換費用はエコキュートで40万〜60万円、エネファームならさらに高額になることもあります。
  • ビルトイン食洗機・IHクッキングヒーター・ガスコンロ:毎日使う部分なので摩耗や電子基板の故障が起きやすくなります。
  • 温水洗浄便座(ウォシュレット):水漏れやノズルの動作不良などが起きる可能性があります。
  • 24時間換気システム:モーターの異音や故障が発生することがあります。

給湯器や食洗機など15年目前後に発生する設備交換費用の注意喚起

これらが故障した場合、修理や交換にかかる費用は基本的に「全額自己負担」となります。

特に給湯器の故障は、冬場などに起きると生活に直結する大問題ですし、費用も数十万円単位と高額です。

「15年点検の費用は?」と検索される方が多いのは、点検費用そのものがかかるからではなく、この時期に設備機器が一斉に不調を訴え始め、「家の維持費」としての出費がリアリティを持って家計にのしかかってくるからなのです。

【補足:長期優良住宅の点検】

住友林業などの大手ハウスメーカーで建てる場合、多くの住宅が「長期優良住宅」の認定を受けているはずです。

長期優良住宅の認定を受けると、税制優遇などのメリットがある一方で、法律(長期優良住宅の普及の促進に関する法律)に基づき、所定の期間ごとに点検を行い、その記録を保存する義務が発生します。

ハウスメーカーの定期点検を受けていれば、この記録保存の要件も満たせるようになっていることがほとんどですので、その点でも定期点検を受けるメリットは大きいです。

(出典:国土交通省『長期優良住宅のページ』

住友林業のメンテ費用は高い?

さて、ここからがいよいよ核心部分です。

ネットの掲示板やSNSで頻繁に見かける「住友林業のメンテナンス費用は高い...」という嘆きの声。

なぜ、これほどまでに「高い」と言われてしまうのでしょうか。

その理由は、日々の細かな出費ではなく、主に保証の節目となる「30年目」に提示される見積もりのインパクトにあります。

【参考記事】住友林業のメンテナンス費用、30年後のコストを積水ハウスと比較

30年目の大規模修繕リスク

住友林業の「初期保証30年」が満了するタイミング。

ここで、保証をさらに60年まで延長するためには、住友林業が指定する「耐久診断」を受け、そこで指摘された箇所の「有料メンテナンス工事」を住友林業(住友林業ホームテック)で実施する必要があります。

これが、いわゆる「保証延長工事」と呼ばれるものです。

この工事を行わないと、その時点で保証は終了となります。

「じゃあ、いくらかかるの?」というのが最大の懸念点ですが、一般的なメンテナンス項目の内訳と費用感を見てみましょう。

主なメンテナンス項目 内容と費用の目安
仮設足場設置 屋根や外壁の高い部分を工事するためには、家の周りに足場を組む必要があります。これだけで約20万〜30万円かかります。「足場代が高いから、屋根と外壁は一緒にやったほうがいい」と言われる所以です。
屋根・外壁塗装 一般的なスレート屋根やサイディング外壁の場合、30年も経てば塗膜の劣化や色あせが進んでいます。再塗装や、目地(シーリング)の打ち替えが必要です。また、屋根材によってはカバー工法(重ね張り)などが提案されることもあります。
バルコニー防水 雨漏りの原因になりやすいバルコニーの防水層。トップコートの塗り替えや、防水シートの再施工などが必要です。
防蟻処理 3回目のタームガード再施工(10年、20年に続く3回目)。これもセットで行うのが一般的です。

これらの工事をすべてまとめて実施する提案がなされることが多く、その見積もり総額は、建物の大きさや仕様にもよりますが、150万円〜250万円、場合によっては300万円近くになることもあります。

30年目の保証延長時にかかる屋根・外壁塗装と足場設置費用のイメージ(約200万円)

30年目の生活者にとって、一度に200万円を超える出費は強烈なインパクトがあります。

これが「住友林業は高い」という口コミの正体です。

しかし、冷静に考えてみてください。

一般的な工務店やローコストメーカーで建てた家の場合、外壁材や屋根材のグレードによっては10年〜15年ごとに外壁塗装(約100万円〜)が必要になるケースが大半です。

もし10年、20年、30年と、10年おきに塗装工事をしていたら、30年間でのトータルメンテナンスコストは300万円を超えてしまいます。

対して住友林業の「LS30仕様(高耐久部材)」は、その間の塗装メンテナンスを不要にし、30年目にまとめて行う設計思想です。

つまり、「高い」と感じるのは一度に出ていく金額が大きいからであり、30年間のトータルコストで比較すれば、むしろ割安で経済的である可能性も十分にあるのです。

メンテナンス費用をちょこちょこ払うか30年目にまとめて払うかの比較天秤図

タームガードの維持コスト

先述した防蟻システム「タームガード」についても、メンテナンスコストの観点から「高いか安いか」の議論があります。

  • メリット:
    • 床下に人が潜る必要がないため、再施工時の準備(点検口周りの片付け等)が不要。
    • 薬剤が確実に土壌に行き渡るため、施工ムラによるシロアリ侵入リスクが極めて低い。
    • 5年ごとではなく10年サイクルで済むため、手配の手間が半分で済む。
  • デメリット:
    • 専用の薬剤と注入器具を使用するため、基本的に住友林業(または指定業者)に依頼するしかなく、市場原理(相見積もりによる価格競争)が働きにくい。
    • いわゆる「言い値」になりやすく、ホームセンターなどで売っている薬剤でDIYすることは不可能。

しかし、ここで重要なのは「リスクコントロール」の視点です。

もしシロアリ被害に遭ってしまい、土台や柱が食い荒らされてしまった場合、その修復費用は数百万円に及ぶこともあり、最悪の場合は家の強度が低下して住めなくなることさえあります。

「10年に一度、15万円前後」の費用は、この甚大なリスクを確実に回避するための「必要経費」であり、一種の「保険料」として捉えるべきでしょう。

住友林業の家を選ぶということは、この「安心料」を含めた維持管理費を許容するということでもあります。

ここをケチって大切な資産価値を損なってしまっては、元も子もありません。

積水ハウスの保証・点検と比較

ここで、私が最終的にパートナーとして選んだ「積水ハウス」の保証制度と比較してみたいと思います。

私が積水ハウスに決めた大きな理由の一つは、建物の魅力もさることながら、この「将来コストの見通しやすさ」と「圧倒的な耐久性の高さ」にありました。

【参考記事】積水ハウスと住友林業どっちがいい?施主が本音で徹底比較

初期30年保証とユートラスシステム

まず、保証制度の骨組みについてです。

積水ハウスも住友林業と同様に、構造躯体と雨水の浸入防止部分について「初期30年保証」が標準で付いています。(※契約時期や商品によって異なる場合がありますが、現在はほぼ標準です)

そして、30年の保証期間が満了した後も、独自の再保証制度「ユートラスシステム」が用意されています。

これは、30年目以降、10年ごとの有料点検と、その時に必要と判断された有償補修工事を行うことで、建物が存在する限り「永年」にわたって保証を延長し続けることができるシステムです。

「あれ? 仕組みとしては住友林業とあまり変わらないんじゃない?」と思われたかもしれません。

確かに、「点検を受けて、必要な工事をすれば保証が延びる」という基本的なスキームは同じです。

しかし、決定的に異なるのが、そのメンテナンスにかかる「費用の中身」と「発生頻度」なのです。

「外壁塗装」が基本的に不要という経済的メリット

私が積水ハウスの鉄骨造商品「イズ」シリーズを選んだ、経済的な面での最大の決め手。

それが、「外壁の全面的な塗り替えが基本的に不要」という点です。

一般的なサイディングやスレート屋根、あるいは吹付塗装を選ぶと、素材自体は高耐久であっても、30年目などの節目で「再塗装」や「足場を組んでのメンテナンス」が必要になるケースが大半です。

これは塗料という化学製品で守られている以上、避けられない宿命です。

一方で、私が選んだ積水ハウスの最高級外壁材「ダインコンクリート」(鉄骨造)、あるいは木造住宅「シャーウッド」で採用される陶版外壁「ベルバーン」は、塗装によって守られているのではありません。

  • ダインコンクリート:コンクリートそのものの強さと、厚みのある彫りの深さで美観を保ちます。表面の「タフクリア30」塗装も超高耐久ですが、何よりコンクリート自体が極めて頑丈です。
  • ベルバーン(陶版外壁):お茶碗や壺と同じ「焼き物」です。焼き物は紫外線で色あせたり劣化したりしません。縄文土器が何千年経っても形を留めているのと同じ理屈です。

これらの外壁材は、原則として「色あせによる塗り替え」というメンテナンス項目が存在しません。

塗装が必要な外壁とメンテナンスフリーのダインコンクリート外壁の比較図

【ここが決定的な差】

一般的な住宅では、将来的に「足場を組んで全面塗装」という大きな出費(100万〜200万円規模)が定期的に発生します。

積水ハウスのダインコンクリートやベルバーンであれば、パネルとパネルの間の「目地(シーリング)」の打ち替えなどは30年目で必要になりますが、外壁面そのものを塗り替えるコストがかからないため、30年、60年という長期スパンで見たときのトータルコスト(LCC:ライフサイクルコスト)が大幅に抑えられる可能性が非常に高いのです。

もちろん、積水ハウスは初期費用(建築費)が高いメーカーの筆頭です。

私も見積もりを見たときは目玉が飛び出るかと思いましたが(笑)、この「建てた後のランニングコストの安さ」を計算に入れたとき、「高いけれど、長い目で見れば決して損ではない投資だ」と納得することができました。

実際、私が他社と比較検討していた際の詳細なプロセスや、なぜ積水ハウスの仕様に惹かれたのかについては、以下の記事でも詳しく記録していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

【参考記事】積水ハウス 仕様決定までの道のり Vol.1 比較検討スタート!

私が積水ハウスを選んだ決定打

メンテナンスコストや保証制度の比較も重要ですが、最終的に私が住友林業ではなく積水ハウスを選んだ最大の理由は、カタログのスペックや金額だけではありませんでした。

それを支える「人」と「組織力」への絶大なる信頼が、最後の決定打となりました。

組織力とアフターの安心感

住友林業のアフターサービスも、「24時間365日受付」のコールセンターがあり、オーナーからの評判も良い素晴らしいものです。

しかし、私が実際に体験し、肌で感じた積水ハウスの対応力と組織力は、それをさらに上回る感動的なものでした。

担当してくださった店長をはじめ、設計担当の方、現場監督の方、チーム全体の連携が素晴らしく、「契約を取るため」ではなく「北川家の良い家づくりのため」に動いてくれていることが、痛いほど伝わってきたのです。

特に印象に残っているのが、「工場見学(住まいの夢工場)」での体験です。

私はそこで、震度7の地震波を再現した実大振動実験を体験しました。

目の前で巨大な地震エネルギーを受け止め、かすり傷ひとつ負わずに建ち続ける積水ハウスの構造躯体と、制震システム「シーカス」の威力を目の当たりにしたとき、理屈抜きで「この家なら、家族の命を守れる」と確信しました。

また、積水ハウスは全国に拠点を持ち、カスタマーズセンターの人員体制も非常に厚いです。

万が一の大規模災害時にも、全国から応援スタッフが駆けつけ、オーナーの安否確認や復旧対応にあたるという体制が確立されています。

阪神・淡路大震災や熊本地震での迅速な対応実績を知り、「建てた後も絶対に逃げない会社だ」という強い信頼感が生まれました。

◆北川のワンポイントアドバイス

保証書の「期間」や「数字」も大切ですが、本当に大事なのは「困った時にすぐ来てくれるか」「親身になってくれるか」という点です。

私は積水ハウスの工場見学に行き、震度7の揺れに何度も耐える実験を目の当たりにし、さらに営業担当の店長さんの「嘘のない誠実な対応」を見て、「この会社なら、将来何かあっても絶対に守ってくれる」と確信しました。

これから家を建てる方は、カタログの数字比べだけでなく、ぜひ「担当者の信頼度」と「会社の災害時の対応力」という、目に見えない資産も比較材料に入れてみてください。

家は、モノであると同時に、長い時間を共にするパートナー選びでもありますから。

結論:長期の安心を得るために

今回は、住友林業の「60年保証」の裏側にある費用や条件について、かなり踏み込んで解説してきました。

まとめますと、住友林業の保証制度は確かに業界トップクラスの手厚さですが、それを維持するためには「10年ごとの防蟻処理(約15万円〜)」「30年目の大規模有償メンテナンス(約200万円前後)」という、オーナー側の資金的な体力が求められるシステムであることは間違いありません。

「木の質感」や「デザイン」を最優先し、その維持費を必要経費として許容できる資金計画が立つなら、住友林業は素晴らしい選択肢です。

一方で、私のように「メンテナンスの手間を極力減らしたい」「長期的な出費を抑えたい」「災害時の絶対的な安心感が欲しい」と考えるなら、初期費用はかかりますが、積水ハウスの「ダインコンクリート」や「ベルバーン」といったメンテナンスフリー外壁(※目地等は要メンテ)と、強固な構造を持つ家もまた、非常に強力な選択肢となるはずです。

どちらを選ぶにせよ、最も危険なのは「大手だから何もしなくても大丈夫だろう」という思い込みです。

契約のハンコを押す前に、「将来いくらかかるのか」「いつお金が必要になるのか」をしっかりとシミュレーションし、納得した上で決断することが、30年後、60年後も笑顔で暮らせる家づくりの第一歩です。

契約書にサインする前に将来のメンテナンス費用を確認することの重要性

住友林業の保証・点検に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 住友林業の「タームガード(防蟻処理)」は絶対にやらないといけませんか?

A. 構造の保証を継続したいのであれば「必須」です。
もちろん法的な強制ではありませんが、10年目の再施工を行わない場合、その時点で構造躯体や防水に関する初期30年保証の権利が失効(または一部免責)してしまいます。日本の木造住宅においてシロアリは最大のリスクですから、家の資産価値を守るためにも、実質的には必須経費として予算に組み込んでおくべきでしょう。

Q2. メンテナンス工事を地元の安い工務店にお願いしても保証は続きますか?

A. 原則として、保証延長の対象外となります。
住友林業の「60年保証システム」は、自社グループ(住友林業ホームテック等)による純正部材と適切な施工管理を前提としています。他社で工事を行った場合、その品質を住友林業が保証することはできないため、60年保証の延長条件からは外れてしまう可能性が非常に高いです。「安さ」を取って「メーカー保証」を捨てるか、慎重な判断が必要です。

Q3. 30年目にかかるメンテナンス費用は、いつから準備すればいいですか?

A. 入居直後からの積み立てを強く推奨します。
30年目に150万〜250万円規模の出費が発生すると仮定すると、入居直後から月々5,000円〜10,000円程度を「修繕積立金」として、住宅ローンの返済とは別に確保しておくと安心です。10年目、20年目の防蟻費用もここから捻出できますし、給湯器などの設備故障にも対応できます。

Q4. アフターサービスに連絡したいのですが、電話番号はどこですか?

A. 住友林業のオーナー専用コールセンターがあります。
「0120-370-222」(住友林業コールセンター:24時間365日受付)です。緊急のトラブルや点検の相談、リフォームの相談などは、こちらに連絡するのが一番スムーズです。

 

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北川 晴夫(積水ハウス 施主)

「すまつな」運営者・株式会社リバティアース代表取締役。 現在、積水ハウスで自宅を建築中(2026年3月完成予定)の「現役オーナー」です。「絶対に後悔したくない」という想いから、元店舗経営者(4店舗の運営管理経験)の視点も活かし、ハウスメーカー各社を徹底比較。最終的に積水ハウスの「人」の誠実さと「技術」の圧倒的なレベルの違いに感動し、このリアルな体験を共有するため「積水ハウス ご紹介割引の窓口」を設立しました。当サイト経由のご相談で、公式制度にはない「3%以上の紹介割引」の実現と、私が全幅の信頼を寄せる橋爪店長による「最大限の交渉サポート」を、現役オーナーとして全力でバックアップします。