こんにちは。
住まいをつなぐ「すまつな」運営者の北川です。
「地震大国日本で、家族の命を守る家をどう選べばいいのか?」
これから家づくりを始めるあなたにとって、これほど重く、そして切実な悩みはないかもしれません。
特に、木の温もりが魅力的な住友林業を検討されているあなたの中には、
「木造で本当に大地震に耐えられるの?」
「鉄骨の方が安心なんじゃないか?」
といった不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
私自身も積水ハウスで家を建てる際、構造や耐震性については徹底的に調べ上げました。
その経験と、施主としての視点から、今回は住友林業の耐震性能や基礎の仕様について、カタログの言葉だけでなく「構造的な根拠」に基づいて深掘りしていきたいと思います。
この記事では、住友林業の「ビッグフレーム構法」の強さの秘密から、足元を支える「基礎」のスペック、さらには私が選んだ積水ハウスとの比較まで、忖度なしで解説します。
記事のポイント
- 住友林業の「ビッグフレーム構法」がなぜ地震に強いのか、その構造的理由がわかります
- 「震度7を246回耐えた」という実験データの意味と、耐震等級3の「余力」について理解できます
- 建物の寿命を左右する「基礎コンクリート」や「立ち上がり幅」の重要スペックが把握できます
- 積水ハウスの「制震技術」や「保証制度」と比較することで、自分に合ったメーカー選びの基準が明確になります
住友林業の耐震性能とBF構法
住友林業の代名詞とも言えるのが、「ビッグフレーム(BF)構法」です。
一般的な木造住宅とは一線を画すこの技術が、なぜ「地震に強い」と言われるのか。
まずはその構造的な核心に迫ります。
木質梁勝ちラーメン構造の凄さ
まず、住友林業の構造を理解する上で最も重要なのが、この「木質梁勝ちラーメン構造」という言葉です。
「ラーメン」というのは食べるラーメンのことではなく、ドイツ語で「枠(Rahmen)」を意味する建築用語です。
従来の木造住宅(在来工法)は、柱と梁で支える構造に「筋交い」や「耐力壁」を配置して、三角形のトラスを作ることで地震の横揺れに抵抗します。
つまり、壁の量と配置バランスが命なんですね。
しかし、BF構法は根本的に考え方が違います。
高層ビルや鉄骨造のマンションなどで採用される「ラーメン構造」の概念を、大胆にも木造住宅に導入したのがこの構法です。
具体的には、柱と梁の接合部をガッチリと固定(剛接合)することで、長方形のフレーム(枠)自体が強固になり、地震の強烈なねじれや歪みに耐える仕組みになっています。
この構造を可能にしているのが、住友林業独自の「ビッグコラム」と呼ばれる巨大な柱です。
一般的な木造住宅の柱(105mm角)に比べて、約5倍以上の幅を持つ560mmの大断面集成材を使用しています。
これだけの太さがあるため、柱そのものが強烈な粘りと強度を発揮し、さらに柱と梁を「メタルタッチ接合」という金属同士の接合技術で締め上げることで、木造の弱点である接合部の緩みを克服しているのです。
この構造の最大のメリットは、「耐力壁」の制約を受けにくいことです。
在来工法や2x4工法では、耐震性を確保するために一定量の壁が必要になり、窓の大きさや位置に制限が出ることがあります。
しかし、強固なビッグコラムで支えるBF構法なら、耐力壁を最小限に減らすことができ、その分「壁一面の大開口サッシ」や「柱のない広々としたリビング」を実現できるのです。
耐震性を確保しながら、これほどの設計自由度を持てるのは、木造住宅においては革命的と言っても過言ではありません。
◆北川のワンポイントアドバイス
「耐震性を取ると窓が小さくなる」「大空間を取ると弱くなる」というのは、木造住宅の長年のジレンマでした。
それを技術で解決したのがBF構法です。
私が積水ハウスを選んだ理由の一つも、鉄骨による「大空間」と「強さ」の両立でしたが、木造でそれに匹敵する空間を作れるのは、今のところ住友林業のBF構法くらいかもしれません。
特に、都市部の狭小地などで「明るさを確保したいから大きな窓が欲しい、でも地震も怖い」というあなたには、非常に合理的な選択肢になるはずです。
震度7を246回耐えた実験値
「理論上強いのはわかったけど、実際に巨大地震が来たらどうなるの?」
そんな疑問に答えるのが、住友林業が実施した過酷な実証実験のデータです。
住友林業は、つくば研究所にある実物大のモデルハウスを使った振動実験で、その性能を証明しています。
ここで注目すべきは、単に「震度7に1回耐えた」というレベルの話ではないことです。
実験では、「震度7クラスの揺れを含む、合計246回もの加振」を行い、それでも構造躯体が耐え抜いたという結果が出ています。
この実験では、東日本大震災の長く続く揺れや、阪神・淡路大震災の強烈な直下型の揺れなど、過去に日本を襲った様々な巨大地震の波形を連続して入力しています。
なぜ、これほどしつこく揺らす必要があるのでしょうか?
それは、2016年の熊本地震での教訓があるからです。
熊本地震では、震度7の激震が2回も発生し、1回目の本震には耐えた住宅が、2回目の揺れでダメージの蓄積により倒壊してしまうケースが相次ぎました。
この経験から、現代の家づくりにおいて求められているのは、「1回倒壊しないこと」ではなく、「何度巨大地震が来ても、構造性能を維持し続けること(=繰り返し性能)」なのです。
住友林業の実験結果は、BF構法がこの「繰り返し性能」において極めて高いポテンシャルを持っていることを示しています。
246回もの揺れを受けても、構造躯体の耐震性能が維持されたということは、万が一被災しても、補修程度でそのまま住み続けられる可能性が高いことを意味します。
避難所生活を強いられず、自宅で生活を再建できる「レジリエンス(回復力)」の高さこそ、BF構法の真価だと言えるでしょう。
3406galが示す圧倒的余力
実験データの中でも特に衝撃的なのが、「最大加速度3,406gal(ガル)」という数値です。
まず、「ガル(gal)」という単位について簡単に説明しますね。
これは地震の揺れの強さ(加速度)を表す単位で、1gal=1cm/s²です。
私たちが普段感じている重力加速度(1G)が約980galですから、3,406galというのは約3.5G。
つまり、体重の3.5倍もの負荷が一瞬にして建物にかかるような、想像を絶する猛烈な揺れです。
比較のために、過去の巨大地震の観測値を見てみましょう。
| 地震名 | 最大加速度(目安) |
|---|---|
| 阪神・淡路大震災(1995) | 約800gal(神戸海洋気象台) |
| 東日本大震災(2011) | 約2,933gal(K-NET築館・合成値) |
| 熊本地震(2016) | 約1,700gal(益城町) |
| 住友林業 実験値 | 3,406gal |
ご覧の通り、住友林業の実験では、過去の巨大地震の観測記録を上回る、あるいは匹敵するような凄まじい揺れを加えても、倒壊しなかったことが証明されています。
これは、現在の建築基準法で求められる最高等級「耐震等級3」の基準をギリギリクリアしている程度ではなく、その基準を遥かに超えた領域に、圧倒的な「余力(Safety Margin)」があることを示しています。
自然災害において、「想定外」は必ず起こり得ます。
その時、計算上の基準を満たしているだけの家と、これだけの余力を持っている家とでは、安心感が全く違います。
この「3406gal」という数字は、住友林業が耐震性能に対してどれだけ本気で取り組んでいるかを示す、揺るぎない証拠と言えるのではないでしょうか。
住友林業の基礎仕様を徹底解剖
どんなに上物の構造(BF構法)が強くても、それを支える足元である「基礎」が弱ければ、家は傾き、沈んでしまいます。
特に、BF構法のように太い柱に荷重が集中する構造の場合、基礎の強度は極めて重要です。
住友林業の基礎は、BF構法の強さをしっかりと受け止めるために、一般的な住宅のレベルを超えた非常にハイスペックな仕様になっています。
標準ベタ基礎の構造的メリット
住友林業では、一般地において「ベタ基礎」を標準仕様としています。
基礎には大きく分けて「布基礎(ぬのきそ)」と「ベタ基礎」がありますが、ベタ基礎とは、建物の床下全体に鉄筋コンクリートを流し込み、分厚いコンクリートの板(スラブ)で面として建物を支える工法です。
ベタ基礎を採用するメリット
- 荷重の分散効果: 建物の重さを「点」や「線」で支える布基礎に対し、ベタ基礎は「面」全体で分散して支えます。これにより、接地圧(地面にかかる圧力)が低くなり、万が一地盤の一部が弱くても、不同沈下(家が不均等に沈んで傾く現象)のリスクを大幅に軽減できます。
- 強力な湿気・シロアリ対策: 地面を分厚いコンクリートですっぽりと覆ってしまうため、地面からの湿気上がりを物理的にシャットアウトします。また、木造住宅の大敵であるシロアリが地中から侵入する経路を塞ぐ役割も果たします。
特に、日本の高温多湿な気候において、床下の湿気対策は家の寿命に直結します。
防湿シートだけでなく、コンクリートで完全に蓋をしてしまうベタ基礎は、建物の耐久性を高める上で非常に理にかなった選択だと言えます。
一部のメーカーではオプション扱いになることもあるベタ基礎を、標準で採用している点は、住友林業の品質へのこだわりを感じさせます。
立ち上がり幅150mmの重要性
これから家を建てるあなたにぜひ注目してほしいスペックが、基礎の「立ち上がり幅」です。
住友林業の基礎立ち上がり幅は、標準で「150mm(15cm)」以上確保されています。
「建築基準法では120mmあればいいんだから、たかが3cmの差でしょ?」と思われるかもしれません。
しかし、現場の施工管理や構造的な意味合いを考えると、この30mmの差は決定的な違いを生みます。
まず、鉄筋コンクリートの寿命は、内部の鉄筋が錆びるかどうかにかかっています。
鉄筋は強アルカリ性のコンクリートに守られていますが、コンクリート表面から鉄筋までの距離(かぶり厚)が薄いと、外気の影響を受けやすく、中性化して鉄筋が錆びやすくなります。
基礎の幅が150mmあるということは、施工時に鉄筋が多少ズレても、この重要な「かぶり厚」を十分に確保できる安全マージンがあるということです。
さらに、BF構法では幅560mmという巨大なビッグコラムが乗っかってきます。
この柱にかかる強烈な荷重や引き抜き力を、基礎と柱を繋ぐアンカーボルトで受け止めるわけですが、基礎の幅が広ければ広いほど、コンクリートが割れるリスク(コーン破壊など)に対して強くなります。
つまり、150mmという厚みは、BF構法の性能をフルに発揮させるために計算された、必然のスペックなのです。
コンクリート強度30Nの秘密
もう一つ、地味ですが家の寿命を左右する超重要スペックが、コンクリートの「設計基準強度(呼び強度)」です。
住友林業は標準で「30N/mm²(ニュートン)」という高強度のコンクリートを指定しています。
これがどれくらい凄いのか、一般的な住宅と比較してみましょう。
建築基準法レベルでは18N/mm²、一般的な建売住宅や標準的な注文住宅でも24N/mm²程度が使われることが多いです。
24Nと30N、数字の差はわずかに見えますが、これが意味するのはズバリ「耐久年数」です。
コンクリートの強度を上げる(数値を大きくする)ためには、セメントに対する水の比率(水セメント比)を減らす必要があります。
水が少ないコンクリートは密度がギュッと高まり、コンクリートを劣化(中性化)させる原因となる二酸化炭素や雨水が内部に入りにくくなります。
日本建築学会のJASS 5基準などを参考にすると、24N/mm²がおよそ65年程度の耐久性とされるのに対し、30N/mm²クラスになるとおよそ100年程度の耐久性を目指す仕様とされています。
住友林業が「100年住宅」や「孫の代まで住み継ぐ家」を謳う背景には、このように見えない基礎のコンクリート品質にまで徹底的にコストをかけ、科学的な根拠に基づいた高耐久仕様を採用しているという事実があります。
基礎は後から交換することが絶対にできない部分ですから、ここに最高グレードの素材を使っている点は、施主として非常に安心できるポイントです。
基礎の重要性については、私が積水ハウスで家を建てた際の現場レポートでも熱く語っています。
メーカーは違いますが、基礎に対する考え方は共通する部分も多いので、興味のあるあなたはぜひご覧ください。
耐震等級3でも注意すべき点
「住友林業なら耐震等級3だし、実験データもすごいから絶対安心」
そう思いたいところですが、家づくりに「絶対」はありません。
高性能なBF構法だからこそ、プランニングや予算計画において注意しておきたいポイントがいくつかあります。
3階建てや大開口の構造リスク
BF構法は、大開口や大空間が得意な工法です。
しかし、物理の法則として、開口部(窓など)が大きくなればなるほど、あるいは建物が高くなればなるほど、地震時の揺れや変形のリスクは高まります。
特に都市部で需要の高い3階建て住宅は、2階建てに比べて重心が高くなるため、地震時に「ロッキング現象(積み木のように揺れる現象)」が起きやすく、揺れが増幅されやすい特性があります。
住友林業では3階建ての実物大実験も行って安全性を確認していますが、だからといって「どんな間取りでも大丈夫」というわけではありません。
例えば、1階にビルトインガレージを作り、さらに壁一面を窓にして…とやりすぎると、どうしても1階の壁量が減り、バランスが悪くなる可能性があります。
プランニングの際は、設計士さんとよく相談し、「耐震等級3」を確保することは大前提として、さらに建物のバランスを示す指標である「偏心率(重心と剛心のズレ)」や「直下率(上下階の壁や柱の重なり具合)」にも気を配ることをお勧めします。
無理な大開口を詰め込みすぎて、構造的なバランスが悪くなっては本末転倒ですからね。
地盤改良費の予算取りは必須
どんなに強固な基礎を作っても、その下の地盤が軟弱であれば、家は傾いてしまいます。
特に住友林業の家は、一般的な木造住宅に比べて重量がある部類に入ります。
幅560mmのビッグコラムを多用し、分厚い無垢床やしっかりした内装材を使うため、建物自体の重さがどうしても重くなるのです。
建物が重いということは、それだけ地盤に求められる強さも高くなります。
そのため、スウェーデン式サウンディング試験などの地盤調査の結果次第では、高額な「地盤改良工事」が必要になるケースが少なくありません。
鋼管杭を打ったり、柱状改良を行ったりと方法は様々ですが、この費用は場合によっては100万円〜200万円近くかかることもあります。
資金計画の落とし穴にご注意を
契約前の概算見積もりには、地盤改良費が最低限の金額(あるいは予算取りとして数十万円程度)でしか入っていないことがあります。
契約後に詳細な調査を行い、「結果、改良が必要です。プラス150万円かかります」と言われても、もうローンの増額ができない、予算がない…なんてことになりかねません。
私は積水ハウスでしたが、やはり地盤改良費として予算を多めに見ておいたおかげで、実際にコンクリート杭による強固な改良が必要になった際も慌てずに済みました。
契約前に必ず地盤の状況を確認するか、あらかじめ100万〜150万円程度は「地盤改良費予備費」として予算を確保しておくことが、後悔しないための鉄則です。
もし改良不要なら、そのお金で家具を買ったり、オプションを追加したりすれば良いだけの話ですからね。
比較で見る積水ハウスの選択肢
ここまで住友林業の素晴らしさを解説してきましたが、比較対象としてよく挙がるのが、私が選んだ「積水ハウス」です。
「木造の最高峰」である住友林業に対し、積水ハウスはどのような構造的アプローチで対抗しているのでしょうか。
耐震性という観点で見たときの積水ハウスの強みについて、施主目線で解説します。
鉄骨と木造を選べる強み
積水ハウスの最大の特徴であり強みは、「鉄骨(イズ)」と「木造(シャーウッド)」のどちらも選べるという点です。
住友林業は「木造のプロフェッショナル」ですが、積水ハウスは言うなれば「構造のデパート」です。
例えば、「大空間リビングを作りたいけど、木造だとどうしても強度が不安…」「シロアリのリスクを物理的にゼロにしたい」というあなたには、鉄の強さを活かした鉄骨造という選択肢を提示できます。
私が選んだのも、この鉄骨造(イズ)でした。
やはり鉄という素材が持つ絶対的な強さと安心感は、何物にも代えがたいものがあります。
一方で、「やっぱり木の質感が好き」「木の家でリラックスしたい」というあなたには、住友林業のBF構法と真っ向勝負できる「シャーウッド」があります。
シャーウッドも「型式適合認定」を取得した独自の工法で、木造でありながら科学的に強度を担保しており、BF構法と同様に大開口や大空間を得意としています。
鉄骨と木造、どちらもハイレベルで提供できる積水ハウスなら、素材の好みに合わせて構造を選べる。
これは大きなアドバンテージです。
鉄骨と木造の違いについては、こちらの記事で詳しく比較していますので、迷っているあなたはぜひ参考にしてください。
積水ハウスの鉄骨と木造はどっちがいい?オーナーが語る後悔と本音
震度7に耐える基礎技術の違い
積水ハウスの基礎も、住友林業に負けず劣らずこだわりが詰まっています。
特に私が感動したのは、木造シャーウッドの「基礎ダイレクトジョイント」という独自の技術です。
通常の木造住宅には、コンクリート基礎と柱の間に「土台」という横向きの木材が入ります。
しかし、巨大地震の際、この土台が破損したり、柱が土台から抜けたりすることが倒壊の原因になることがあります。
そこで積水ハウスは、この「土台」を完全に排除し、専用の金属アンカーボルトを使って、基礎と柱を「直接」緊結するという画期的な手法を採用しました。
これにより、地震の力がダイレクトに基礎から地盤へとスムーズに逃げるため、柱の引き抜き強度が飛躍的に向上し、倒壊リスクを極限まで減らしているのです。
また、基礎の形状についても違いがあります。
住友林業は基本的にベタ基礎標準ですが、積水ハウスは地盤調査の結果に基づいて、布基礎とベタ基礎(さらにデザイン基礎など)を合理的に使い分けます。
「布基礎はコストダウンで弱い」と誤解されがちですが、積水ハウスの布基礎は構造計算に基づいた非常に強固なもので、地盤が強固であれば布基礎の方がコンクリート量が減り、環境負荷もコストも抑えられるという合理的な判断です。
もちろん、地盤が弱ければベタ基礎になります。
住友林業との比較については、以下の記事でも本音で語っています。
住友林業と積水ハウスを徹底比較:価格・性能・間取り自由度・保証で後悔しない選び方
初期30年保証と永年保証の差
家を建てた後の安心感に直結するのが「保証制度」です。
ここでも両社には微妙な違いがあります。
- 住友林業: 初期保証30年(最長60年保証システム)
- 積水ハウス: 初期保証30年(ユートラスシステムで永年保証が可能)
どちらも初期保証30年というのは業界トップクラスの手厚さで、構造躯体と防水に対して30年間は無償で保証してくれます。
違いが出てくるのは、その後の延長保証です。
住友林業は最長60年まで延長可能ですが、積水ハウスには「永年保証(ユートラスシステム)」という仕組みがあります。
これは、30年目以降も有料点検を受け、必要と判断された有償補修工事を行えば、10年ごとに保証を延長でき、それが建物が存在する限りずっと続くというものです。
「60年も住めば十分」という考え方もありますが、「孫の代まで住み継ぐ」ことを本気で考えるなら、終わりのない保証制度というのは、精神的な安心材料として非常に大きいと私は感じています。
実際に私が積水ハウスを選んだ理由の一つも、この「面倒見の良さ」と「企業としての永続性」への信頼でした。
住友林業の耐震等級3に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 住友林業の耐震等級3は他社と何が違うのですか?
A. 法律上の「耐震等級3」の基準自体はどの会社でも同じです。
しかし、住友林業は3,406galという過酷な実験データを持っており、基準をクリアするだけでなく、その先にどれだけの「余力」があるかを実証しています。
ただ、積水ハウスや一条工務店などの大手メーカーも同様に厳しい自社基準と実験を行っているため、トップメーカー間での安心感は拮抗していると言えます。
Q2. メンテナンスコストは積水ハウスと比べてどうですか?
A. 一般的に、住友林業は「防蟻処理(シロアリ対策)」のメンテナンスコストが発生しやすい傾向にあります(10年ごとの再施工など)。
一方、積水ハウスの鉄骨住宅や、木造でも陶版外壁ベルバーンを採用した場合は、外壁の塗り替えや防蟻処理のサイクルが長く、長期的なランニングコストを抑えやすいという特徴があります。
Q3. ベタ基礎と布基礎、結局どっちがいいの?
A. 一般的には面で支える「ベタ基礎」の方が湿気対策や不同沈下対策に優れていると言われます。
住友林業は標準でベタ基礎を採用しており安心感があります。
一方、積水ハウスは地盤の強度に合わせて最適な形状(布基礎やデザイン基礎など)を構造計算した上で提案してくるため、どちらが上とは一概に言えません。
重要なのは「その土地に合った基礎かどうか」です。
Q4. ビッグフレーム構法なら絶対に地震で倒壊しませんか?
A. 「絶対」とは言い切れません。
想定内の地震であれば極めて安全ですが、自然災害は想定を超えることがあります。
だからこそ、建物自体の強度(耐震)だけでなく、積水ハウスの「シーカス」のように、地震のエネルギーを吸収して揺れを抑える「制震」技術の有無も、万が一の備えとして重要になってきます。
結論:数値と保証で賢い選択を
今回は、住友林業の耐震性能と基礎仕様について、構造的な視点から深掘りしました。
結論として、住友林業のBF構法と基礎スペックは、木造住宅として間違いなく国内最高水準にあります。
「木だから弱い」という古い常識を覆すだけの、十分な科学的根拠と実験データが揃っています。
構造とアフターで選ぶ最適解
もしあなたが、「木の質感を最優先しつつ、耐震性も妥協したくない」のであれば、住友林業は素晴らしい選択肢になるでしょう。
木造とは思えない大空間と、震度7に繰り返し耐える強靭さは、あなたの理想の暮らしを叶えてくれるはずです。
一方で、「木造か鉄骨か、まだ迷いがある」「永続的な保証で将来の不安を消したい」「制震システム(シーカス)で揺れ自体を抑えたい」という思いがあるなら、積水ハウスの話を聞いてみる価値は十分にあります。
私が積水ハウスを選んだのも、やはり「鉄骨の安心感」と「圧倒的なアフターサポート」への信頼が決め手でした。
◆北川のワンポイントアドバイス
家づくりは情報戦です。
一社だけで決めてしまうと、その会社の「常識」が全てだと思い込んでしまいます。
住友林業を本命にするにしても、積水ハウスのような「構造の違うトップメーカー」と比較検討することで、初めて見えてくるメリットやデメリットがあります。
私自身、最初は3社で比較検討していましたが、各社のカタログや資料を徹底的に読み込み、最終的に積水ハウスの橋爪店長という信頼できるパートナーに出会えたことで、納得のいく家づくりができました。
ぜひ、実際に展示場に足を運び、カタログのスペックだけでなく、ご自身の目で「基礎」や「構造」の違いを確かめてみてください。
どちらを選んでも、間違いなく日本を代表する素晴らしい家が建ちます。
重要なのは、あなた自身がその性能に納得し、「この家なら家族を守れる」と心から信じられるかどうかです。
この記事が、あなたの後悔のない家づくりの一助になれば幸いです。








