こんにちは。
住まいをつなぐ「すまつな」運営者の北川です。
「住友林業のあの木質感あふれるデザインで、光熱費のかからないZEH(ゼッチ)の家を建てたい」
そう考えて情報収集を始めたものの、カタログやWEBサイトを見ているうちに、こんな不安を感じてはいないでしょうか。
「標準仕様のままでZEH基準はクリアできるの? それとも追加オプション地獄?」
「太陽光や蓄電池を入れると数百万円アップするって本当?」
「補助金の種類が多すぎて、どれを使えば一番お得なのか分からない…」
家づくりは人生最大の投資ですから、性能面でもコスト面でも絶対に失敗したくないですよね。
特にZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、今後の資産価値を左右する重要な要素です。
今回は、実際に積水ハウスで自宅を建築した施主である私、北川が、住友林業でZEHを検討する際に知っておくべき「仕様」「コスト」「補助金戦略」について、徹底的に解説します。
また、私がなぜ最終的に、同じくZEH実績が豊富な積水ハウスを選んだのか、その理由と比較ポイントも包み隠さずお話しします。
記事のポイント
- 住友林業でZEHを実現するための具体的な費用相場と導入すべき設備
- 「後付け」にするとなぜ損をするのか、数十万円単位で変わるコストの真実
- 最新の補助金をフル活用して、実質負担を最小限に抑える戦略
- ZEH比率95%を誇る積水ハウスとの比較で見えてくる、後悔しないメーカー選び
住友林業ZEHの導入価値
2026年現在、日本の住宅業界は大きな転換点を迎えています。
政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル」に向け、省エネ基準への適合が義務化され、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)はもはや「意識の高い人が建てる特別な家」ではなく、「将来の資産価値を守るための標準スペック」になりつつあります。
省エネ基準適合義務化とZEH標準化
「え、ZEHってオプションじゃないの?」と思われた方、要注意です。
これからの時代、ZEH基準を満たさない家は、資産価値という面で非常に厳しい評価を受けることになるでしょう。
具体的に言えば、全ての新築住宅に対して「省エネ基準」への適合が義務化されています。
これはあくまで最低ラインですが、国はさらにその上の「ZEH水準」を2030年までに標準的なものにしようとロードマップを描いています。
つまり、今これから家を建てる私たちが、ZEH水準をクリアしていない家を建てるということは、完成した瞬間から「時代遅れのスペック(=燃費の悪い旧車)」を所有するようなものなのです。
例えば、20代〜40代のあなたにとって、家は30年、40年と住み続ける場所です。
住宅ローンを払い終える頃、あるいは万が一途中で売却することになった時、「ZEH仕様ではない」というだけで、買い手がつかない、あるいは価格を数百万円単位で叩かれるリスクが現実味を帯びてきています。
不動産市場の評価軸が「広さ・立地」だけでなく「燃費性能」にシフトしていることを、まずは強く意識してください。
住友林業は木造注文住宅のリーディングカンパニーとして、このZEH化に力を入れています。
同社の代名詞とも言える「BF(ビッグフレーム)構法」は、一般的な木造軸組工法の約5倍の太さを持つビッグコラム(大断面集成柱)を使用することで、木造でありながら大開口・大空間を実現できる素晴らしい技術です。
しかし、ここに技術的なジレンマがあります。
一般的に、窓を大きくすればするほど、壁に比べて熱の出入りが激しくなり、断熱性能(UA値)は下がります。
そのため、住友林業で開放的な大空間とZEHを両立させるには、単に太陽光パネルを載せるだけでなく、サッシのグレードを上げたり、断熱材の仕様を適切に選定したりして、エネルギー収支をゼロ以下にする緻密な計算が求められます。
これが「標準でいけるのか?」という疑問の答えに直結します。
結論から言えば、標準仕様でもZEH基準に近い性能は出せますが、余裕を持ったクリアや、より快適な温熱環境(断熱等級6以上)を目指すなら、間違いなく「仕様アップ」が必要になると考えておくべきです。
(出典:国土交通省『建築物省エネ法のページ』)
- 光熱費の大幅削減(月々のキャッシュフロー改善でローン負担を相殺)
- 高断熱による快適な室内環境(部屋間の温度差をなくしヒートショック防止)
- 将来的な資産価値の維持(中古市場での競争力確保)
- 災害時のレジリエンス(停電時も太陽光と蓄電池で電気が使える)
太陽光と蓄電池の費用対効果
ZEHを実現するためには、「断熱」で魔法瓶のように熱を逃がさない家を作った上で、「創エネ(太陽光発電)」と「蓄エネ(蓄電池)」でエネルギーを自給自足する仕組みがほぼ必須となります。
しかし、これらは建築費用の中で最も大きなウェイトを占めるオプションの一つです。
見積もりを見て「ウッ…」となる前に、適正な価格感と投資対効果を知っておきましょう。
導入費用と価格の目安
住友林業において、太陽光発電と蓄電池をセットで導入する場合、その追加費用はおおむね200万円から400万円のレンジになると考えられます。
「えっ、そんなにかかるの? ネットで見た激安店ならもっと安いのに…」と思われるかもしれません。
私も最初はそう思いました。
しかし、ハウスメーカー経由の価格には、足場代や配線工事、そして何より「建物保証との連携」が含まれているため、単純比較はできません。
特に、住友林業や積水ハウスの場合は屋根材一体型のパネルなどを提案されるケースもあり、意匠性(見た目の良さ)も含めた価格設定になっています。
では、具体的な内訳を見てみましょう。導入する容量によって価格は大きく変わります。
| 設備 | 容量目安 | 価格目安 | 特徴と北川の視点 |
|---|---|---|---|
| 太陽光パネル (PV) |
3kW〜4kW | 約85万〜130万円 | 最低限の容量。ZEH達成には断熱性能の強化が必須になる場合も。日中の使用が少ない家庭向け。 |
| 太陽光パネル (PV) |
5kW〜6kW (推奨) |
約140万〜195万円 | ZEH達成の標準ライン。住友林業の30〜40坪の家ならこのクラスが安心。エアコンやエコキュートの消費をカバーしやすい。 |
| 蓄電池 (特定負荷) |
6.5kWh前後 | 約150万〜200万円 | 停電時は冷蔵庫やスマホ充電など限定的な回路のみ給電。コスト重視ならこちらだが、生活の質は落ちる。 |
| 蓄電池 (全負荷) |
10kWh前後 (推奨) |
約250万〜350万円 | 停電時も家中まるごと電気が使える。IHやエアコン(200V)も動くので、在宅避難が可能。高いが満足度は段違い。 |
ご覧の通り、容量と機能によって100万円単位で変わります。
特に蓄電池は、停電時に家中の電気が使える「全負荷型」か、特定の部屋だけ使える「特定負荷型」かで利便性が全く異なります。
住友林業で注文住宅を建てるような層であれば、災害時にも普段と変わらない生活レベルを維持したいと考える方が多いはずです。
その場合、初期費用はかかりますが「5kW以上の太陽光 + 全負荷型蓄電池」の組み合わせが、長期的な満足度と防災力を担保する最適解になります。
(出典:経済産業省 調達価格等算定委員会『令和6年度以降の調達価格等に関する意見』)
後付け工事が損になる理由
注文住宅の見積もり総額を見て、「うわ、予算オーバーだ…」となった時、真っ先に削られがちなのが太陽光と蓄電池です。
「とりあえず今回は見送って、お金が貯まってから数年後に後付けしよう」
「蓄電池は技術革新でもっと安くなるはずだから待とう」
そう考える気持ち、痛いほどよく分かります。
私もオプション費用がかさんで総額が大きく膨らんだ時、何度も削ろうか迷いましたから。
しかし、はっきり申し上げます。
経済合理性だけで言えば、後付けはおすすめできません。
私のリサーチや業界のデータによると、新築時の同時設置に比べて、後付け設置はトータルで20万円〜50万円程度割高になる構造的な理由があるからです。
なぜ、これほどの無駄金が発生してしまうのか。
主な理由は以下の3点です。
- ① 足場の二重投資:
新築時は外壁工事のために足場がありますが、後付けの場合はパネル設置のためだけに再度足場を組む必要があります。これだけで一般的な2階建て住宅なら15万円〜30万円程度の出費になります。足場代は何も生まないコストです。一番もったいないです。 - ② 隠蔽配線の難易度と美観の低下:
新築なら壁の中に配管を隠せますが、後付けの場合、壁を剥がすわけにはいかないので、外壁や室内に配管が露出(モール施工)する可能性が高くなります。住友林業の美しい外観や内装に、後から配管が見えてしまうのは残念ですよね。きれいに隠蔽しようとすると、特殊な通線工事費が加算されます。 - ③ パワコンの廃棄ロス:
太陽光だけ先に載せて、数年後に蓄電池を追加する場合、太陽光用のパワーコンディショナ(変換器)を取り外し、蓄電池対応の「ハイブリッドパワコン」に買い直す必要が出てくるケースが多いです。まだ使える機械を捨てて、数十万円の機械を買い直す。これは完全な二重投資です。
このように、後付けには見えないコストがたくさん潜んでいます。
「安くなってから」と思っても、工事費のアップ分で相殺されてしまう、あるいは高くつく可能性が高いのです。
新築時の一体導入がお得な訳
新築時に導入すれば、足場代は建築費に含まれているので実質タダですし、配線も設計段階からルートを確保できるので、壁の中にきれいに隠せてスッキリします。
住友林業のデザイン性を損なわないためにも、最初から計画に組み込むことが重要です。
そして、さらに決定的なのが「金利」の話です。
これが、私が新築時の一体導入を強く推す最大の理由です。
◆北川のワンポイントアドバイス
あなたは、住宅ローンの金利をご存じですよね。
変動金利なら0.3%〜0.8%程度と、歴史的な低水準です(※多少の上昇傾向にはありますが)。
一方で、家を建てた後にリフォームローンで太陽光や蓄電池を導入しようとすると、金利はどうなると思いますか?
一般的にリフォームローンの金利は2%〜3%、あるいはそれ以上になります。
例えば、300万円の設備を15年返済で借りた場合を単純にシミュレーションしてみましょう。
・金利0.5%(住宅ローン)の場合:利息総額は約11万円
・金利2.5%(リフォームローン)の場合:利息総額は約60万円
なんと、金利差だけで約50万円もの違いが出ます。
これに先ほどの足場代などの追加コストを加えると、後付けにするだけで合計100万円近く損をする可能性だってあるんです。
初期費用の見積もり額だけを見て「高い」と判断せず、この「金利差」と「工事費のロス」を含めたトータルコスト(TCO)で考えてください。
長い目で見れば、新築時にフルスペックで導入し、超低金利の住宅ローンに組み込んでしまうのが、最も賢く、経済的な選択なのは間違いありません。
失敗しない補助金活用ガイド
ZEHの導入コストを回収する最大の鍵となるのが、国や自治体からの「補助金」です。
「どうせ少ししかもらえないんでしょ?」と侮ってはいけません。
うまく組み合わせれば、100万円単位で建築費を圧縮できる、最強のコストダウン術になります。
2026年現在も、環境省・経済産業省・国土交通省の3省連携による住宅省エネ化支援策が継続されています。
ただし、制度名称や条件が変更されており、「どれとどれが併用できるのか」「いつまでに契約すれば間に合うのか」が非常にシビアです。
補助金戦略と最新トレンド
住友林業や積水ハウスのような大手ハウスメーカーでZEHを建てる場合、狙うべき補助金の組み合わせはある程度決まっています。
特に注意すべきは、年度ごとに事業名称や要件が「子育てエコホーム支援事業」や「子育てグリーン住宅支援事業」のように変遷していく点です。
| ターゲット補助金 | 想定補助額 | 戦略ポイント |
|---|---|---|
| ① 子育てグリーン住宅支援事業 (または同等の国交省系事業) |
80万円〜100万円 (長期優良住宅) |
住友林業の家なら標準で「長期優良住宅」の認定が取れるケースがほとんどです。基本額は80万円ですが、建替(既存住宅の除却)を伴う場合は最大100万円に増額されるなど、条件次第で変動します。また、全世帯対象の「GX志向型」のような上位区分もありましたが、これらは非常に人気が高く早期に受付終了となるケースがあるため、基本の長期優良枠を確実に狙うのが現実的です。 |
| ② 家庭用蓄電池導入支援事業 (経済産業省・DR補助金等) |
約20万円〜 (容量・機種による) |
蓄電池の容量1kWhあたり数万円の補助が出ます。上限や「DR(デマンドレスポンス)対応」などの要件がありますが、全負荷型の大容量蓄電池を入れるなら必ず申請すべきです。 |
これらを合計すると、最大で100万円〜120万円程度の補助金を受け取れる可能性があります。
仮に太陽光・蓄電池セットの導入費用が300万円だとしても、補助金で100万円以上戻ってくれば、実質負担は200万円以下になります。
さらに月々の電気代削減効果(月1.5万〜2万円程度)を考えれば、10年程度で元が取れてしまう計算になります。
こう考えると、ZEH仕様にしない手はないと思いませんか?
申請スケジュールの注意点
「よし、じゃあ補助金をもらおう!」と思ったあなた、ここで絶対に注意してほしいことがあります。
それは、「補助金は早い者勝ち」であり、「予算が尽きたら即終了」だという残酷な事実です。
特に人気の高い国土交通省系の補助金は、例年、年度の途中で予算上限に達し、受付を終了してしまうことが多々あります。
過去には、新設された大型補助枠が開始から数ヶ月で予算上限に達し、夏頃には受付を終了してしまうほどの人気ぶりでした。
のんびり構えていると、「契約した時には予算が終わっていた…」なんてことになりかねません。
契約前の段階から、営業担当者に以下のことを必ず確認し、約束を取り付けてください。
- 「どの補助金を狙うか」の明確化: 担当者が補助金に詳しいとは限りません。自分から「この補助金と蓄電池の補助金を併用したい」と具体的に伝えましょう。
- 「着工・申請タイミング」の逆算: 補助金には「いつまでに着工」「いつまでに完了報告」といった厳しい期限があります。住友林業さんは人気で工期が詰まっていることも多いので、「補助金確保を最優先した工程表」を組んでもらうよう強く要望してください。
- 「予約」の活用: 制度によっては、工事着手前に予算の「予約」ができる場合があります。これについても担当者に食い下がって確認しましょう。
住友林業のZEH技術と仕様
ここからは、少し技術的なお話をします。
「木の家」の住友林業でZEHを達成するには、いくつかのハードルと、それを乗り越えるための仕様選びのポイントがあります。
大開口と高断熱の両立技術
住友林業の最大の魅力、それはなんと言っても「BF(ビッグフレーム)構法」による、視界が抜けるような大開口リビングですよね。
しかし、家の性能という観点で見ると、「窓」は最大の弱点になります。
冬、家から逃げていく熱の約50%は窓から出ていくと言われています。
つまり、窓を大きくすればするほど、断熱性能(UA値)は悪化し、ZEH基準のクリアが難しくなるのです。
そのため、住友林業で開放的な大空間とZEHを両立させるには、標準仕様のアルミ樹脂複合サッシではなく、より高性能なサッシへの変更が必要になるケースが多いです。
- サッシのグレードアップ: 標準の「アルミ樹脂複合サッシ」から、熱を通しにくい「樹脂サッシ」や「トリプルガラス」への変更を検討してください。特にリビングの大開口部だけでも強化すると、冬場の快適さが劇的に変わります。
- 断熱材の厚み: 天井や壁の断熱材を増やすオプションもあります。ZEH基準(断熱等級5)はあくまで最低ライン。本当に快適な家(断熱等級6以上)を目指すなら、ここはケチるべきではありません。
営業担当の方に「標準仕様でZEHいけますよ」と言われても、それが「窓を小さくしてギリギリクリアした数値」なのか、「大開口を維持したまま高性能サッシで余裕を持ってクリアした数値」なのかは、全く意味が違います。
必ず「UA値(外皮平均熱貫流率)」という数値を確認し、納得いくまでシミュレーションしてもらってください。
災害時も安心な蓄電池の選定
ZEHのもう一つの大きな価値は「災害への強さ(レジリエンス)」です。
地震や台風で停電した時、太陽光と蓄電池があれば、自立して生活を続けることができます。
ここで重要になるのが、先ほども少し触れた「蓄電池のタイプ選び」です。
繰り返しになりますが、住友林業のような広い注文住宅で、快適に「在宅避難」をするなら、間違いなく「全負荷型」かつ「200V対応」の蓄電池をおすすめします。
なぜなら、最近の家はIHクッキングヒーターや大型エアコンなど、200Vの電圧を必要とする家電が多いからです。
「特定負荷型」や「100V限定」の蓄電池だと、停電時に照明やスマホ充電はできても、「エアコンが動かない(暑い・寒い)」「料理ができない(IHが使えない)」「お湯が出ない(エコキュートが動かない)」という事態に陥ります。
特に全館空調システムを採用している場合、特定負荷型では空調が全停止し、夏場の停電は命に関わるリスクすらあります。
初期費用は高くなりますが、家族の安全と安心を買う保険だと思えば、全負荷型を選ぶ価値は十分にあります。
実績豊富なメーカーとの比較
ここまで住友林業のZEHについて解説してきましたが、ZEHを検討する上で避けて通れないのが、業界No.1のZEH実績を持つ積水ハウスとの比較です。
「住友林業のデザインが好き!」という気持ちは分かりますが、一生に一度の買い物です。
性能とコストのバランスを冷静に見極めるためにも、比較検討は必須です。
積水ハウスの圧倒的な実績
実は、私が最終的に積水ハウスを選んだ大きな理由の一つが、このZEHに対する圧倒的な実績と、それに裏打ちされた信頼感でした。
積水ハウスの2023年度の新築戸建住宅におけるZEH比率は、なんと95%(北海道以外の地域)に達しています。
「グリーンファースト ゼロ」というブランドで早くからZEHに取り組んでおり、標準仕様の断熱性能や気密施工のレベルが極めて高いのが特徴です。
私が体験した積水ハウスの工場見学(夢工場)では、断熱材が壁の中に隙間なく充填される様子や、基礎と柱を金具で直接連結する「基礎ダイレクトジョイント」などの技術を目の当たりにしました。
「これなら職人さんの腕に左右されず、間違いなくカタログ通りの性能が出るな」
そう確信できたことが、契約の決め手になりました。
(出典:積水ハウス『ESG経営の リーディングカンパニーへ』)
失敗しないZEH選びの結論
住友林業の「木の質感」や「デザイン」は唯一無二の魅力ですが、ZEHとしての「燃費性能」や「コストパフォーマンス」を重視するなら、積水ハウスも必ず比較検討のテーブルに乗せるべきです。
特に、断熱性能(冬暖かく夏涼しいか)や気密性、そして将来のメンテナンスコスト(外壁の塗り替え頻度など)まで含めたトータルバランスにおいて、積水ハウスは非常に高いレベルでまとまっています。
私の家のように鉄骨造(イズ)でも、木造(シャーウッド)でも、どちらでも高性能なZEHを実現できるのが積水ハウスの強みです。
あわせて読みたい:住友林業と積水ハウスを徹底比較:価格・性能・間取り自由度・保証で後悔しない選び方
◆北川のワンポイントアドバイス
私は最終的に積水ハウスで契約し、多額の費用を託しましたが、比較検討した住友林業さんも本当に素晴らしいメーカーです。
大切なのは、「ZEH」というラベルだけでなく、「その家でどんな暮らしがしたいか」です。
木の温もりやデザインを最優先するなら住友林業で、コストをかけてでも断熱強化を。
圧倒的な実績と、鉄骨・木造問わず安定した高性能、そして長期保証の安心感を求めるなら積水ハウスを。
どちらを選んでも正解ですが、必ず両社の「ZEH仕様の見積もり」を取り、太陽光の容量や蓄電池のスペック、そして補助金の額を横並びで比較してください。
営業担当のトークだけでなく、数字(UA値や光熱費シミュレーション)で比較すること。
それが、150万円以上の損を防ぎ、後悔のない家づくりをするための第一歩になります。
住友林業・ZEHに関するよくある質問(FAQ)
ここまで住友林業でのZEH導入について詳しく解説してきましたが、最後に、私が実際に家づくりをする中で感じた疑問や、InstagramなどのSNSでよく相談されるポイントをQ&A形式でまとめました。
これから商談をする前の「予習」として、ぜひ頭に入れておいてください。
Q1. 住友林業のZEH仕様にすると、最終的に坪単価はどれくらい上がりますか?
A. 結論から言うと、通常の仕様に比べて坪単価で5万〜10万円程度アップするケースが多いです。
例えば40坪の家なら、単純計算で200万〜400万円程度の追加予算が必要になります。
内訳としては、太陽光パネルと蓄電池のセット費用が大きな割合を占めますが、それだけではありません。
ZEH基準をクリアするために、サッシを標準のアルミ樹脂複合から「樹脂サッシ」や「トリプルガラス」に変更したり、断熱材を増量したりする費用も含まれます。
ただ、この初期投資は「高い」と感じるかもしれませんが、月々の光熱費削減効果(月1.5万〜2万円)と住宅ローン控除、補助金を組み合わせれば、長期的には十分に回収可能です。
「高いからやめる」のではなく、「回収計画を立てる」という視点が大切です。
Q2. 太陽光発電の元は取れますか?住友林業のメンテナンス費用は高いですか?
A. 現在の電気代高騰(再エネ賦課金の上昇含む)を考慮すると、早ければ10年、遅くとも15年程度で初期費用の元が取れるシミュレーションになることが多いです。
メンテナンスに関しては、住友林業のメンテナンス費用は高いと言われることもありますが、これは長期的な耐久性を重視した提案が多いためです。太陽光パネル自体は20〜30年持ちますが、電気を変換する「パワーコンディショナ(パワコン)」という機械が10〜15年で寿命を迎えます。
この交換費用に20万〜30万円程度かかると見ておく必要があります。
私のおすすめは、月々の電気代が浮いた分を全額使ってしまうのではなく、毎月数千円ずつ「修繕積立金」としてプールしておくことです。
そうすれば、将来の機器交換時にも慌てずに済みますよ。
Q3. 蓄電池は本当に必要ですか?太陽光だけでもZEHになりますか?
A. 定義上は「太陽光のみ」でもZEH認定(一次エネルギー消費量ゼロ)は可能です。
しかし、経済的メリットと防災面を考えると、蓄電池は「ほぼ必須」だというのが私の結論です。
理由は2つあります。
1つ目は「売電価格の下落」です。
昔と違い、今は電気を売っても安くしか買い取ってもらえません。逆に買う電気は高い。
つまり、昼間に発電した電気を蓄電池に貯めて、夜に使う「自家消費」こそが、最も経済的なのです。
2つ目は「災害対策」です。
太陽光だけだと、夜間の停電には無力です。
昨今の台風や地震のリスクを考えると、夜でも電気が使える安心感はプライスレスです。
Q4. 補助金の申請は自分でやるのですか?
A. 基本的には、ハウスメーカー(住友林業)の担当者や、提携している申請代行事業者が行ってくれます。
複雑な計算や図面の提出が必要なので、施主がゼロからやるのは不可能です。
ただし、印鑑証明書や住民票の取得など、施主が用意しなければならない書類もあります。
また、最も重要なのは「スケジュールの管理」です。
「いつまでに契約すれば間に合うか」「予算枠は残っているか」といった確認は、任せきりにせず、施主自身が主体的に担当者へ確認し続ける必要があります。
Q5. 結局、ZEHにするなら住友林業と積水ハウス、どっちが良いですか?
A. これは究極の質問ですね(笑)。
「木の質感やデザイン」に惚れ込んでいるなら住友林業で、コストをかけて断熱強化をするのが正解です。
一方で、「標準仕様での性能の高さ」や「ZEH実績の安心感」を最優先するなら、私が選んだ積水ハウスに軍配が上がります。
どちらも一流メーカーなので失敗はありませんが、必ず両社で「同じ条件(ZEH仕様・太陽光容量・蓄電池)」で見積もりを取り、比較してみてください。
提案力や担当者との相性も含めて、最後はご自身の直感と納得感で決めるのが一番です。
まとめ:後悔しないZEH住宅を建てるために
住友林業でのZEH導入について、費用やメリット、注意点を深掘りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
住友林業でのZEH導入は、初期費用として200万〜400万円ほどの追加コストがかかります。
しかし、これは単なる「出費」ではなく、将来の光熱費削減と資産価値維持のための「投資」です。
長い目で見れば、経済的にも防災面でも非常に合理的かつ、これからの時代には必須の選択と言えるでしょう。
- 後付けNG、新築パッケージ一択: 経済的損失(数十万円)と金利損(数百万円)を防ぐため、最初からフルスペックで導入する。
- 補助金スケジュールの死守: 最大100万円超の補助金を獲得するため、契約前から営業担当と綿密な工程を組む。
- 断熱仕様の確認: 大開口を実現しつつ快適性を保つため、サッシや断熱材のグレード(UA値)を妥協しない。
そして最後に、もしあなたがまだ「メーカー選び」の段階で迷っているなら、ぜひ積水ハウスのZEHも比較対象として見てみてください。
あわせて読みたい:住友林業で後悔する3つの原因!価格と寒さの現実を積水ハウスと比較
私が実際に自邸を託すにあたり、積水ハウスを選んだ決め手は、ZEH比率95%という圧倒的な実績に裏打ちされた「技術力」と、工場見学で目の当たりにした「ごまかしのきかない施工品質」でした。
住友林業の木の家も素晴らしいですが、性能という「数値」と「実績」で比較した時、積水ハウスが見せてくれる世界もまた、非常に魅力的です。
一生に一度の家づくり。
情報収集を惜しまず、納得のいく「世界一幸せな我が家」を実現してくださいね。
この記事が、あなたの家づくりの一助となれば幸いです。








