ルーフバルコニーは後悔する?雨漏りリスク・防水・メンテ費用と、採用判断の基準

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こんにちは。

住まいをつなぐ「すまつな」運営者の北川です。

家づくりという人生最大のプロジェクトにおいて、「どんな暮らしを実現したいか」を思い描く時間は、何にも代えがたい至福のひとときですよね。

「都市部の限られた土地でも、誰にも邪魔されないプライベートな空の下で、家族とBBQやガーデニングを楽しみたい」

「洗濯物を干すだけの狭いベランダではなく、リビングの窓を開け放てばそのままフラットに繋がる、第二のリビングのような大空間が欲しい」

そんな素敵な憧れを抱いて注文住宅を検討し始めると、必ずと言っていいほど直面する、ある「強烈な不安」があります。

それは、「木造住宅で陸屋根(平らな屋根)や大きなルーフバルコニーを作って、本当に雨漏りは大丈夫なのか?」という、構造と防水に対する根源的な懸念です。

特に、圧倒的な木の質感と、ビッグフレーム構法による大空間の提案で絶大な人気を誇る「住友林業」を検討されているあなたにとって、この問題は避けては通れない、非常に悩ましいポイントかと思います。

インターネットで検索すれば、「木造の陸屋根はやめておけ」「雨漏りリスクが高い」というネガティブな声も散見されますし、数千万円、場合によっては億単位のお金が動く一生に一度の買い物で、「絶対に失敗したくない」と慎重になるのは当然のことです。

私自身、現在は積水ハウスの鉄骨住宅「イズ」シリーズで、建物で中庭を囲む「コートハウス」という特殊な形状の家を建てて暮らしていますが、その計画段階では、住友林業を含めた大手ハウスメーカーを徹底的に比較検討しました。

「なぜ木造で陸屋根が敬遠されるのか」
「それを克服する技術はあるのか」

徹底的に調べ上げ、各社の設計士や営業担当者にしつこいくらい質問をぶつけました。

その過程で学んだ構造や防水の知識、そして最終的な決断に至った経緯は、これからメーカー選びをするあなたにとって、大きな判断材料になると確信しています。

今回は、住友林業でバルコニーやルーフバルコニーを採用する際の技術的な特徴やメリット、そして決して無視できないリスクと対策について、一人の施主としての実体験と視点を交えながら、詳しく解説していきます。

記事のポイント

  • 住友林業のBF構法が可能にする、他社には真似できない「浮遊感のあるバルコニー」の構造的理由
  • 「木造は雨漏りしやすい」という定説を覆す、金属防水技術「スカイプロムナード」の仕組みと耐久性
  • 30年という長期スパンで見た時の、メンテナンスコスト(FRP防水との比較)と経済的合理性
  • 雨漏りリスクを最小限に抑え、理想の空間を実現するための「木造vs鉄骨」の比較検討基準

住友林業のバルコニー・陸屋根の魅力

広いバルコニーで家族がBBQを楽しんでいる様子。「憧れは広いバルコニー」というキャッチコピー

住友林業といえば、銘木をふんだんに使った内装や、木の温もりを活かしたデザインが印象的ですが、実は都市型住宅における「外部空間の提案力」にも定評があります。

なぜ多くの人が、リスクを懸念しながらも住友林業でバルコニーや陸屋根を採用したくなるのか、その背景にある「都市の住まい」としての必然性と魅力について、深掘りしていきましょう。

都市部で叶える「空」のある暮らし

近年、特に都心部や人気の住宅地では、地価の高騰が続いています。

限られた予算の中で土地を探そうとすれば、どうしても敷地面積は縮小傾向にならざるを得ません。

50坪以下の土地、あるいは30坪台の狭小地に家を建てる場合、1階部分に広い庭(グラウンドレベル)を確保することは物理的に非常に困難です。

また、仮に1階に庭を作れたとしても、都市部の住宅密集地では、隣家がすぐ目の前に迫っていたり、道路からの視線が気になったりして、結局カーテンを閉め切ったまま生活することになりがちです。

「せっかく庭を作ったのに、プライバシーがなくて落ち着かない」
「日当たりが悪くて植物が育たない」

これでは、何のために庭を作ったのか分かりません。

そこで注目されるのが、建物の屋上部分をフラットにして庭として利用する「陸屋根(りくやね)」や、2階リビングと繋がる大型の「ルーフバルコニー(スカイレベル)」です。

視線を水平方向(隣家や道路)ではなく、上方向(空)に向けることで、都市の喧騒から切り離されたプライベートな空間を確保することができます。

住友林業では、「OSORAリビング」といった名称で、こうした屋上利用を積極的に提案しています。

ここ数年で私たちのライフスタイルは大きく変わりました。

「家は単に寝る場所」から「家族と豊かな時間を過ごす場所」へと価値観がシフトし、自宅でBBQやキャンプ、子供のプール遊びを楽しみたいというニーズが爆発的に増えています。

木造住宅でありながら、こうした都市型のアウトドアリビングを実現できる提案力こそが、住友林業が選ばれる大きな理由の一つなのです。

国土交通省による住宅市場動向調査などでも、注文住宅取得世帯が住宅選択の際に考慮した項目として「住宅の広さ」や「間取り・プラン」が高順位に挙げられており、限られた敷地での空間活用への関心の高さが伺えます。

(出典:国土交通省『住宅市場動向調査』

BF構法が実現する大開口と浮遊感

「バルコニーなんて、どこのメーカーでも作れるでしょ?」と思われるかもしれません。

しかし、住友林業のバルコニーには、他社、特に一般的な工務店やローコストメーカーでは真似できない決定的な違いがあります。

それが、住友林業の代名詞とも言える独自の構造技術「ビッグフレーム構法(BF構法)」です。

一般的な木造住宅(在来工法)の柱の太さが105mm角(3.5寸)や120mm角(4寸)であるのに対し、BF構法で使用される「ビッグコラム」は、幅560mmという圧倒的な断面積を持つ巨大な集成材の柱です。

このビッグコラムと梁を、専用の金物で強固に接合(メタルタッチ接合)することで、木造でありながら鉄骨造のラーメン構造に近い、極めて強靭な骨組みを実現しています。

この構造的な強さが、バルコニーのデザインに革命をもたらします。

BF構法だから実現できる「3つの空間革命」

1. キャンチレバー(跳ね出し)による浮遊感
通常の木造では、バルコニーを大きく張り出す場合、それを支えるための柱を下に建てる必要があります。しかし、BF構法の強靭な柱と梁があれば、柱なしで建物の壁から空中に突き出すような、深い奥行きのバルコニー(キャンチレバー)を作ることができます。
これにより、まるでバルコニーが空中に浮いているかのような洗練されたデザインが可能になるだけでなく、バルコニーの下を駐車場やアプローチとして有効活用できるという実用的なメリットも生まれます。
2. 大開口サッシとのシームレスな接続
在来工法では、地震に耐えるための「筋交い(耐力壁)」が必要なため、窓の大きさや位置に制限がかかります。しかし、BF構法は耐力壁が少なくて済むため、最大7.1mという驚異的な開口幅を実現できます。
リビングの掃き出し窓を全開にし、フラットな床レベルでルーフバルコニーと繋げることで、内と外の境界が曖昧になり、実際の畳数以上の圧倒的な広がりを感じることができます。
3. コーナーサッシによる視線の抜け
構造上、建物の角(コーナー)には柱が必要不可欠というのが木造の常識でした。しかしBF構法なら、コーナー部分に柱を立てずに、ガラス同士を突き合わせる「コーナーサッシ」が可能です。
バルコニーに面した角をガラス張りにすることで、視線が多方向に抜け、空と一体化したような開放的な空間を演出できます。

私が比較検討していた際も、このBF構法による「設計の自由度」には正直かなり惹かれました。

単なる洗濯干し場ではない、人生を豊かにする空間としてのバルコニーを求めるなら、BF構法は非常に強力な選択肢になります。

懸念される「雨漏り」と防水技術

デザインや空間の魅力については十分に理解できました。

しかし、ここで冷静に立ち止まって考えなければならないのが、冒頭でも触れた「雨漏り」のリスクです。

どんなにカッコいいバルコニーでも、数年で雨漏りして家が腐ってしまっては元も子もありません。

なぜ「木造で陸屋根はやめておけ」と言われるのか。

それは、木材という素材が「呼吸する(動く)」性質を持っているからです。

木材は、季節ごとの湿度や温度の変化に応じて、収縮したり膨張したりを繰り返します。

また、地震の揺れに対しては、建物全体が「しなる」ことでエネルギーを吸収しようとします。

一方で、従来のバルコニー防水の主流である「FRP防水(繊維強化プラスチック)」は、硬化するとプラスチックのようにカチカチに固まります。

動く下地(木材)の上に、動かない硬い防水層(FRP)が密着している状態を想像してみてください。

下地が大きく動けば、追従できなくなった防水層には無理な力がかかり、ひび割れ(クラック)や破断を起こしてしまいます。

木が呼吸して動くことで、硬い防水層が割れてしまう様子を描いたイラスト

そこから水が侵入し、雨漏りに繋がるのです。

これが、かつて木造住宅で陸屋根が推奨されなかった最大の理由です。

金属防水スカイプロムナードの実力

この「木材の動き」と「防水層の破断」という致命的な相性の悪さを根本から解決するために、住友林業が採用しているのが「スカイプロムナード」という金属防水技術です。

この技術の最大の発想の転換は、「防水層を塗るのではなく、金属板で覆い、しかも密着させない」という点にあります。

解決策は塗らないこと。木材の上に金属板を覆う「金属防水」という技術の断面イメージ

スカイプロムナードは、ステンレスや亜鉛メッキ鋼板といった耐久性の高い金属板を加工して、屋根やバルコニーの床全体を覆う工法です。

しかし、ただ金属板を敷くだけではありません。

「絶縁工法(オープンジョイント)」と呼ばれる仕組みを採用している点が肝です。

具体的には、下地となる木材と防水層である金属板の間に、空気層や緩衝材を設けるなどして、完全に密着させない構造になっています。

また、金属板同士の継ぎ目(ジョイント)部分にも独自の加工が施されており、万が一建物が地震で大きく揺れたり、木材が収縮・膨張したりしても、金属板のジョイント部分がスライドしてその動きを吸収・追従するように設計されています。

つまり、「建物が動いても、防水層はその動きを逃がすので、破断しない」ということです。

このメカニズムにより、木造住宅の最大の弱点であった防水層の割れを防ぎ、長期にわたって安定した防水性能を維持することが可能になりました。

地震や木の動きに合わせて金属がスライドする仕組み。だから割れないという解説図

【比較表】一般的なFRP防水 vs 住友林業の金属防水
比較項目 一般的なFRP防水 金属防水(スカイプロムナード)
防水の仕組み 液状の樹脂を塗り重ねて硬化させ、下地に「密着」させる塗膜防水。 成形した金属板を敷設し、下地と「絶縁」させる(浮かす)シート防水に近い考え方。
地震への追従性 硬いため追従性が低く、下地が大きく動くとひび割れのリスクが高い。 ジョイント部分がスライドして揺れを逃がすため、防水層が破断しにくい。
メンテナンス 紫外線に弱く、5〜10年ごとにトップコートの塗り替えが必須。(放置すると本体が劣化) 基本的に素材自体の耐久性が高く、塗装メンテナンスは不要。(※ドレン清掃等は必要)
防火性能 樹脂なので可燃性があるものが多い。 国の「不燃認定」を取得しており、燃えにくい。防火地域でも有利。

「木造で陸屋根をやるなら、金属防水以外は考えられない」

私が調べた限り、多くの専門家や建築関係者がそう口を揃えるほど、この技術は理にかなっています。

住友林業が自信を持って「OSORAリビング」を提案できる背景には、このスカイプロムナードという確固たる技術的裏付けがあるのです。

(出典:栄住産業公式サイト『金属防水事業 スカイプロムナード』

排水溝管理が漏水防止の鍵

しかし、ここで注意しなければならない残酷な真実があります。

どんなに優れた構法や防水技術を採用しても、絶対に防げないリスクが存在するのです。

それが、「排水溝(ドレン)の詰まり」によるオーバーフロー(水あふれ)です。

落ち葉で排水溝が詰まり、水が溢れているイラスト。技術で防げないリスクとして掃除が必須であることを解説

実は、陸屋根やバルコニーにおける漏水事故の原因の多くは、防水層の劣化や施工不良ではなく、この「ドレンの詰まり」にあると言われています。

陸屋根やバルコニーは、通常の屋根に比べて勾配(傾き)が非常に緩やかに設計されています。

水が流れるスピードが遅いため、落ち葉や土埃、洗濯物から出る糸くず、鳥の羽などが排水口付近に溜まりやすいのです。

もし、排水口が詰まった状態で、近年頻発しているようなゲリラ豪雨や台風が来たらどうなるでしょうか?

バルコニーは一瞬にして巨大な「プール」と化します。

水位がどんどん上昇し、やがてサッシ(窓枠)の下端や、壁と防水層の立ち上がり部分の継ぎ目といった「防水ラインの弱点」を超えてしまい、そこから室内に水がドバドバと侵入してくるのです。

【警告】これは「構造の欠陥」ではなく「管理責任」です

ドレンの詰まりによる漏水は、メーカーの施工不良ではありません。住まい手である「あなたの管理不足」と見なされる可能性が高いのです。

特に、屋上緑化をして植物を育てたり、家の近くに落葉樹があったりする場合は要注意です。土や枯れ葉が流れてドレンを塞ぐリスクが格段に高まります。

「メンテナンスフリー」という言葉は、あくまで「防水層の塗り替えが不要」という意味であって、「掃除をしなくてもいい」という意味ではありません。

台風シーズンの前や、落ち葉の多い時期には、必ずハシゴを使ってでも屋上に上がり、排水口のゴミを取り除く。

そういった泥臭いメンテナンス(清掃)を、30年、40年と自分たちで続けられる覚悟があるか。

これが、陸屋根やバルコニーを採用するかどうかの、一つの大きな分かれ道になると私は思います。

採用時の注意点とコストの現実

技術的に可能であることと、実際に住んでみて快適であるか、そして経済的に合理的であるかは、全く別の話です。

ここでは、住友林業でバルコニーや陸屋根を採用する際に、必ず直面する「温熱環境」の問題と、シビアな「コスト」の現実について、包み隠さずお話しします。

夏の暑さは大丈夫?断熱の重要性

陸屋根(フラットルーフ)を採用する際、最大のデメリットとして懸念されるのが「夏の暑さ」です。

一般的な三角屋根の家には、屋根と天井の間に「小屋裏(屋根裏)」という空間があります。

この空間が空気の層となり、直射日光による熱が居室に伝わるのを和らげるクッションの役割を果たしています。

しかし、陸屋根にはこの小屋裏空間がほとんどありません。

屋根(防水層)のすぐ真下が、2階や3階の居室の天井になります。

しかも、金属防水で使われる金属板は、真夏の直射日光を浴びると表面温度が60度、70度といった高温になります。

何の対策もしなければ、その強烈な熱気がダイレクトに室内に伝わり、夏場はエアコンが効かない灼熱地獄になりかねません。

「住友林業の家は涼しいイメージがあるけど、陸屋根にしたら暑くて後悔するのでは?」

そんな不安を持たれるのも無理はありません。

これに対して住友林業では、以下のような対策を講じています。

  • 屋根断熱の強化: 天井裏ではなく、屋根の構造体のすぐ下に高性能な断熱材を隙間なく分厚く充填し、熱の侵入を物理的にブロックする。
  • 遮熱仕様の金属板: スカイプロムナードの上位グレード(ハイグレードやeco仕様)では、遮熱機能を持った金属板を採用し、表面温度の上昇自体を抑える。
  • 通気層の確保: 野地(屋根の下地)と断熱材の間に通気層を設け、熱せられた空気を棟から排出する仕組みを作る。

しかし、私がここで特に強調したいのは、屋根だけでなく「窓(開口部)」の断熱対策です。

せっかくBF構法で大きな窓を作っても、そこから熱が入ってきては意味がありません。

バルコニーに面した大開口には、必ず「Low-E複層ガラス(遮熱タイプ)」や、より性能の高い「トリプルガラス」を採用すべきです。

また、設計段階で「軒(のき)」を深く出して夏の日差しを遮ったり、アウターシェード(外付けの日除け)を設置したりするなど、太陽の熱を窓の外でカットする工夫が、快適なバルコニーライフには不可欠です。

あわせて読みたい:後悔しない間取りの決め方!断熱と採光のバランス

30年で差が出るメンテナンス費用

次に、避けて通れない「お金」の話をしましょう。

正直に言いますが、初期費用(イニシャルコスト)に関して言えば、陸屋根やルーフバルコニーを採用すると建築費用は確実に上がります。

通常の屋根に比べて、防水工事の単価が高いことに加え、重い屋根を支えるための構造補強や、手すり壁・フェンスの設置費用などが加算されるからです。

「やっぱり贅沢品だから諦めようかな…」

そう思う前に、少し視点を変えて、30年、40年という長いスパンでの「ライフサイクルコスト(LCC)」を見てみましょう。

ここで、先ほど紹介した「金属防水」の真価が発揮されます。

一般的な防水(100万円以上)と金属防水(ほぼ0円)の30年間の維持費をコインの山で比較した図

【メンテナンスコスト比較】30年間のシミュレーション
時期 一般的なFRP防水バルコニー 金属防水(住友林業)
10年目 トップコート塗り替え
費用目安:約15万円〜
(※足場代別)
点検・清掃のみ
費用:0円
(基本的にメンテナンスフリー)
20年目 トップコート塗り替え
費用目安:約15万円〜
(※足場代別)
点検・清掃のみ
費用:0円
(状況により部分補修)
30年目 防水層の全面改修・再施工
費用目安:約50万円〜
(劣化状況による)
点検・必要に応じて補修
耐久性が高いため大規模改修の可能性は低い
30年合計 約80万円〜100万円以上
(足場代等を含む実質負担)
ほぼ0円〜軽微な補修費

ご覧の通り、一般的なFRP防水の場合、10年ごとに「トップコート」という保護塗装の塗り替えが必須になります。

住友林業のメンテナンス費用は高いと心配されることもありますが、この防水メンテナンスに関しては逆で、非常に経済的です。

FRP防水の塗り替えを怠ると防水層本体が紫外線で劣化し、雨漏りに直結します。塗装費用自体は十数万円かもしれませんが、2階や3階のバルコニーを塗装するために「足場」を組む必要がある場合、その足場代だけで20万円近くかかることもあります。

一方で、住友林業が採用する金属防水は、基本的に塗装メンテナンスが不要です。

初期費用が高くても、30年間で100万円近いメンテナンス費用の差が出るとすれば、トータルコストでは逆転する可能性も十分にあります。

「高いから諦める」のではなく、「将来のメンテナンス貯金を前払いして、快適な空間を買う」と考えれば、採用のハードルはぐっと下がるのではないでしょうか。

国土交通省などの資料でも、住宅の長寿命化における維持保全計画の重要性が説かれており、メンテナンスフリー素材の採用はLCC低減に有効な手段の一つとされています。

(出典:国土交通省『長期優良住宅認定制度の概要』

より安心な「鉄骨造」という選択

ここまで、住友林業のバルコニーや陸屋根について、その技術力の高さとメリットを中心に解説してきました。

しかし、もしあなたが「絶対に雨漏りだけは許容できない」「もっと大胆な屋上庭園を作りたい」「メンテナンスの不安を極限まで減らしたい」と考えるなら、木造という枠組みを超えて、構造そのものを見直す(=鉄骨造で建てる)という選択肢も視野に入れるべきです。

鉄骨の梁の上に土壌と木が乗っているイメージ図。絶対的な安心と屋上で木を植えたいなら鉄骨住宅が有利

私自身、最終的には「木造」ではなく、「鉄骨造」の積水ハウスを選びました。

なぜ、バルコニーや陸屋根にこだわるなら鉄骨造が有利なのか。

その理由を、私の実体験に基づいて解説します。

あわせて読みたい:積水ハウスの鉄骨と木造はどっちがいい?オーナーが語る後悔と本音

陸屋根なら鉄骨の積水ハウスが有利

そもそも、街を見渡してみてください。

屋上が平らな「陸屋根」になっている建物のほとんどは、ビルやマンション、デパートなどです。

これらはすべて、鉄筋コンクリート(RC)造や鉄骨造でできています。

逆に、木造住宅の多くは、雨を速やかに流すために勾配のついた三角屋根を採用しています。

これは、素材の特性上、非常に理にかなっています。

鉄やコンクリートは、木材のように湿度によって膨張・収縮することがありません。

構造体として極めて安定しており、剛性(変形しにくさ)が高いため、屋根をフラットにしても防水層への負担が少ないのです。

私が契約した積水ハウスの鉄骨住宅「イズ」シリーズ(1・2階建て)は、標準仕様で「ダイナミックフレーム・システム」という強靭な構造体を採用しており、もともと陸屋根を前提とした設計が行われています。

そのため、単に人が歩くバルコニーを作るだけでなく、以下のような重量級の提案も、木造に比べて遥かに容易に、かつ安全に実現できます。

鉄骨造(積水ハウス)ならではの屋上活用メリット

  • 本格的な屋上緑化: プランターを置くだけでなく、数十センチの土を入れて木を植えるような、重量のかかる本格的な庭園を作れる。(※私の家の中庭には、レモンの木や桜、紅葉など「5本の樹」を植える計画を立て、実際に植栽を施しました)
  • ジャグジーやプールの設置: 水を張るとトン単位の重さになる設備も、鉄骨の梁なら余裕を持って支えられる。
  • 深い軒下空間: 鉄骨の強さを活かして、バルコニーの上にさらに深い軒(のき)を出し、夏の直射日光を遮りつつ、雨の日でも濡れずに過ごせる半屋外空間を作れる。

業界屈指の防水保証と点検体制

また、メーカー選びにおいて、カタログのスペック以上に重要なのが、住み始めてからの「保証」と「アフターサポート」です。

特に陸屋根やバルコニーは、雨漏りリスクと隣り合わせの部位ですから、何かあった時に逃げずに対応してくれる体力のある会社かどうかが、死活問題になります。

積水ハウスの場合、構造躯体と「雨水の侵入を防止する部分(つまり雨漏り)」に対して、「初期30年保証」が付いています。

法律で義務付けられた瑕疵担保責任期間(10年)の、実に3倍の期間です。

さらに、30年経過後も、有料点検と補修工事を行うことで、建物がある限り保証を延長できる「ユートラスシステム(永年保証)」という制度も用意されています。

「30年間、雨漏りの面倒を見ます」と宣言できるのは、自社の防水技術に対する絶対的な自信と、過去の膨大な施工実績からのフィードバックがあるからこそです。

また、全国規模でカスタマーズセンターが整備されており、台風や地震の後など、何か不安があればすぐに駆けつけてくれる体制が整っている点も、私が積水ハウスを選んだ大きな理由の一つです。

30年保証の条件について

※初期30年保証は、契約時の約款や引き渡し後の点検受診など、所定の条件を満たす必要があります。私が契約した時点での内容ですので、最新の条件は必ず積水ハウスの担当者にご確認ください。

私が積水ハウスを選んだ決定打

正直なところ、私も当初は住友林業の「木の質感」や「デザイン性」に強く惹かれていました。

しかし、最終的に積水ハウスを選んだ決定打は、「デザインの自由度」と「構造的な安心感」のバランスが、最も高次元で融合していたからです。

我が家は、建物の壁で中庭を完全に囲う「コートハウス」という形状を採用しました。

これは、外からの視線を遮断してプライバシーを確保できる反面、雨水の逃げ場がなくなりやすいため、防水計画が非常にシビアになります。

また、リビングの大開口や、中庭に向けた開放的な窓を実現するためには、強靭な構造体が必要不可欠でした。

積水ハウスの鉄骨造(イズ)は、最大7mスパンを飛ばせる「ダイナミックビーム」のおかげで、柱のない大空間リビングを実現しつつ、ダインコンクリートという最強の外壁と、実績のある陸屋根防水によって、コートハウスの雨仕舞い問題をクリアにしてくれました。

「木造の温かみも捨てがたいけれど、やっぱり雨漏りの不安を抱えながら数千万円のローンを払うのは怖い」

そう感じた私は、内装に木材をふんだんに使うことで「木の温もり」を取り入れつつ、構造体(骨格)は最強の「鉄骨」にするという、いいとこ取りの選択をしたのです。

その結果、住み始めてからも雨の日ですら快適に過ごせる安心感を手に入れることができました。

木の温かみと広さなら住友林業、鉄の強さと安心なら積水ハウスという特徴比較

バルコニー・陸屋根採用に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 金属防水の屋根は、雨音がうるさくないですか?

A. 結論から言うと、最近の住宅ではそこまで心配する必要はありません。

確かに、昔のトタン屋根のようなイメージを持つと「うるさいのでは?」と不安になりますよね。しかし、住友林業のスカイプロムナードなどの現代の金属防水は、金属板の裏面に緩衝材が入っていたり、屋根の下地に断熱材や吸音材が分厚く施工されたりするため、雨音はかなり軽減されています。

もちろん、豪雨の時は多少の音はしますが、テレビの音が聞こえないとか、眠れないといったレベルではありません。気になる方は、雨の日にモデルハウスを訪れるか、宿泊体験を利用して確認することをおすすめします。

Q2. ルーフバルコニーにタイルやウッドデッキを敷く費用は?

A. 面積や選ぶ素材にもよりますが、数十万円〜100万円単位の追加費用がかかるのが一般的です。

防水層(金属板)がむき出しだと、夏場は火傷するほど熱くなりますし、照り返しも強烈です。そのため、バルコニーをリビングのように使うなら、上に何かを敷くのは必須と考えた方が良いでしょう。

住友林業や積水ハウスでは、防水層を傷つけず、水はけを考慮した専用の「置き敷きタイル」や「デッキ材」を用意しています。ホームセンターで買ったものをDIYで敷くと、台風で飛んで近隣に被害を出したり、防水層を傷つけて雨漏りの原因になったりするリスクがあるので、必ずメーカー純正品か推奨品を使ってください。

Q3. 結局、住友林業と積水ハウス、バルコニー重視ならどっち?

A. これは「何を最優先するか」によります。

もしあなたが、「木の質感に包まれたい」「BF構法ならではの木の温かみのある大開口デザインが好き」という感性的な価値を最優先するなら、住友林業は素晴らしい選択です。金属防水技術により、木造でも十分な安心感は担保されています。

一方で、「とにかく雨漏りリスクを物理的に極限までゼロに近づけたい」「屋上でプールや家庭菜園を本格的にやりたい」「30年後のメンテナンスを楽にしたい」という機能的・合理的な価値を最優先するなら、鉄骨造の実績が圧倒的な積水ハウスに分があると考えます。

ぜひ、両社の設計士に全く同じ要望を伝え、出てきたプランと「保証内容の説明」を比較してみてください。メーカーの姿勢の違いがよく分かるはずです。

Q4. 予算オーバーしそうです。バルコニーを削るべき?

A. 予算調整の際、バルコニーは真っ先に削減対象になりがちですが、安易に削る前に「なぜバルコニーが欲しかったのか」をもう一度思い出してください。

単なる「洗濯干し場」としてなら、乾燥機(乾太くんなど)を導入してバルコニーを無くすのは賢い選択です。雨漏りリスクもゼロになり、コストも下がります。
しかし、「リビングを広く見せるための視覚装置」や「家族のくつろぎの場所(第二のリビング)」として計画していたなら、それを削ることは「暮らしの質」そのものを削ることになります。

私が家づくりで学んだのは、「妥協して作った家は、住んでから後悔する」ということです。もし予算が厳しいなら、建物の坪数を少し減らしてでも、こだわりのバルコニーを残す方が、満足度は高いかもしれません。設計士さんとじっくり相談してみてください。

結論:リスクを理解し比較検討を

住友林業のバルコニーや陸屋根は、独自のBF構法と金属防水技術によって、これまでの木造住宅の常識を覆す魅力的な空間を実現しています。

都市部の限られた敷地で「空」を手に入れ、豊かな時間を過ごすための有力な選択肢であることは間違いありません。

しかし、木造である以上、構造的な動きや熱の影響を完全にゼロにすることはできません。また、導入コストや将来的なメンテナンスのリスク(ドレン清掃など)も、施主として覚悟する必要があります。

失敗しないためのメーカー選び

後悔しない家づくりのために、私があなたに強くお伝えしたいのは、「一つの会社に惚れ込むだけでなく、必ず構造や特性の異なる複数のメーカーを比較検討してください」ということです。

あわせて読みたい:積水ハウスと住友林業はどっちがいい?施主が本音で徹底比較

一社で決めず、両方の話を聞いてみましょう。後悔しない家づくりのためにというメッセージと玄関のイラスト

この2社は、アプローチこそ違いますが、どちらも日本の住宅業界を牽引するトップメーカーです。

それぞれの展示場に足を運び、実際にバルコニーの床を踏みしめ、営業担当者に意地悪な質問(雨漏りリスクや保証の話、過去のトラブル事例など)をぶつけてみてください。

その回答の姿勢や、提案されるプランのワクワク感、そして最終的な見積もり金額を見比べた上で、ご自身のライフスタイルと「安心」の基準に合ったパートナーを選んでいただければと思います。

家づくりは、一生に一度の大きな決断です。

あなたが、心から納得できる「最高の空のある暮らし」を手に入れられることを、心より応援しています。

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北川 晴夫(積水ハウス 施主)

「すまつな」運営者・株式会社リバティアース代表取締役。 現在、積水ハウスで自宅を建築中(2026年3月完成予定)の「現役オーナー」です。「絶対に後悔したくない」という想いから、元店舗経営者(4店舗の運営管理経験)の視点も活かし、ハウスメーカー各社を徹底比較。最終的に積水ハウスの「人」の誠実さと「技術」の圧倒的なレベルの違いに感動し、このリアルな体験を共有するため「積水ハウス ご紹介割引の窓口」を設立しました。当サイト経由のご相談で、公式制度にはない「3%以上の紹介割引」の実現と、私が全幅の信頼を寄せる橋爪店長による「最大限の交渉サポート」を、現役オーナーとして全力でバックアップします。