こんにちは。積水ハウス ご紹介割引の相談窓口、運営者の北川晴夫です。
家づくりは、多くの方にとって人生最大の買い物です。
私自身、現在積水ハウスで自宅を建築中(2026年3月引き渡し予定)の施主として、その重みを日々実感しています。
家づくりを始めると、どうしても間取りやキッチンのグレード、格好いい外壁材などに目が行きがちですよね。
私も最初はそうでした。
しかし、打ち合わせを重ねる中で、家族の暮らしを何十年にもわたって風雨や日差しから守り続ける、最も重要な「盾」…すなわち「屋根」の性能について、徹底的に確認する必要があると痛感しました。
「積水ハウスの屋根は、なぜ業界トップクラスの『初期30年保証』ができるのか?」
「営業さんや設計士さんが口にする『雨仕舞(あまじまい)』って、普通の防水と一体何が違うんだ?」
「陶器瓦、ガルバリウム鋼板、スレート… 色々あるけど、結局、我が家にとってのベストな選択はどれなんだろう?」
こうした疑問は、家づくりを真剣に考える方なら誰もが抱く不安だと思います。
屋根は一度建ててしまったら、そう簡単に交換できる場所ではありませんから、その不安は当然です。
この記事では、私、北川晴夫が「現役の施主」として契約前に学び、納得した、積水ハウスの屋根システムの核心部分を徹底的に解説します。
なぜ私が「これなら任せられる」と感じたのか、その理由を「雨仕舞」の思想から、屋根材の具体的な選択肢、そして住まいの快適性を左右する「軒(のき)」の役割まで、詳しくお話ししていきます。
記事のポイント
- 積水ハウス独自の「雨仕舞」という高度な思想
- 屋根勾配(傾斜)がデザインと防水性能に与える影響
- 主要な屋根材(陶器瓦、ガルバリウム鋼板)の長所と短所
- 「軒の出(のきので)」が快適性にもたらす本当の価値
施主が語る積水ハウスの屋根
家づくりを始めると、先ほども言ったように、どうしても間取りや最新の設備といった「目に見える部分」に意識が集中してしまいます。
ですが、私が積水ハウスの橋爪店長(私の信頼する担当者です)や、設計士の富田さんとの打ち合わせで何度も痛感させられたのは、住まいの長期的な資産価値と家族の安全性を100年単位で支えるのは、目に見えない「構造」と、最も過酷な環境に晒される「外皮(屋根・壁)」である、という厳然たる事実です。
特に屋根は、灼熱の紫外線、台風の暴風雨、そして地域によっては積雪と、365日、休むことなく過酷な自然環境に晒され続けます。
この「屋根」という要素に対して、積水ハウスのアプローチは、単に「Aという高価な屋根材を使っています」といった単純な部品(スペック)の話ではありませんでした。
屋根材、その下の防水シート、屋根の形状、軒の出、雨樋への動線… これらすべてを包括的に設計した一つの「工学的な防水システム」として捉えている点に、私は他社にはない圧倒的な説得力と安心感を感じたのです。
「雨仕舞」は防水と何が違う?
積水ハウスの屋根システムを理解する上で、絶対に、絶対に欠かせないキーワードが「雨仕舞(あまじまい)」です。
この言葉、日常生活ではまず耳にしませんよね。
私も最初は「防水のことでしょう?」くらいにしか思っていませんでした。
しかし、これは単なる「防水」とは全く次元が異なる、日本の伝統的な知恵を最先端の技術でシステム化した、積水ハウスの設計思想の根幹とも言えるものでした。
水を「防ぐ」のではなく「流す」
まず、「防水」と「雨仕舞」の違いを、私なりに整理してみました。
一般的な「防水」とは?
これは、防水シートやコーキング、塗料といった「材料の力」で、水の侵入を物理的に「防ぐ(ブロックする)」という考え方です。
イメージとしては、ダムが水を真正面から力で堰き止めるような、受動的な「盾」と言えます。
もちろんこれも重要ですが、この「盾」が経年劣化で破れれば、即座に雨漏りに繋がってしまいます。
積水ハウスの「雨仕舞」とは?
対して「雨仕舞」は、建物に降り注いだ雨水を、いかに速やかに、そして適切に「誘導し、排出し、受け流すか」という、構造や仕組みの「総体」を指します。
水を力で防ぐのではなく、計算され尽くした水路のように巧みに水を導き、建物から遠ざける。
極めて能動的な「水管理マネジメント」なんです。
この思想の最大の目的は、水が建物に接触している時間、あるいは滞留する時間を最小限に抑えることにあります。
雨仕舞を支える「多層防御」の思想
積水ハウスの屋根システムは、「多層防御」という考え方で設計されています。
- 一次防水(屋根材): 一番上にある陶器瓦やガルバリウム鋼板です。
- これらがまず、雨の99%以上を受け止め、勾配に沿って下に流します。
- 二次防水(下葺き材): 万が一、台風の暴風などで屋根材の隙間から雨水が侵入しても、その下には「下葺き材(ルーフィング)」と呼ばれる強力な防水シートが敷き詰められています。
- これが室内への水の到達を絶対に阻む「最後の砦」です。
そして「雨仕舞」の技術とは、この「最後の砦」であるルーフィングが、そもそも水に触れる機会(=負荷)を極限まで減らすための設計技術なのです。
一次防水の段階で、屋根の傾斜、軒先、雨樋(あまどい)への排水経路を完璧に設計することで、ルーフィングに頼らずとも水をスムーズに地面に流し切る。
この二段構えの思想が、圧倒的な信頼性を生んでいます。
だから「初期30年保証」が可能
この高度にエンジニアリングされた「雨仕舞」の思想と、それを実現する確かな技術があるからこそ、積水ハウスは法律で定められた10年の瑕疵(かし)担保責任期間を遥かに超える、「初期30年保証」という業界最高水準の保証を提供できるわけです。
これは「30年くらい大丈夫だろう」といった曖昧な自信や、単なるマーケティング上の約束ではありません。
過酷な実証実験の裏付け
積水ハウスは、兵庫県にある「住生活研究所」という施設で、大型台風や記録的なゲリラ豪雨を丸ごと再現できる、先進の実験施設を保有しています。
そこで、最大風速70m/s、最大降雨量240mm/hという、もはや災害レベルの凄まじい環境下で、自社の雨仕舞システムが完璧に機能することを、繰り返し実証しているのです。
机上の空論ではなく、この冷徹なデータで裏付けられた「絶対に漏らさない」という工学的な自信があるからこそ、「初期30年保証」という具体的で価値のある「資産」として、私たち施主に提供できるのです。
◆北川のワンポイントアドバイス
私は契約前の工場見学で、震度7の揺れを何度も(スタッフの方曰く9000回以上!)耐え抜く「シーカス」の実験棟を目の当たりにし、「この会社はデータと実証で安心を買う会社だ」と直感的に確信しました。
この雨仕舞いに対する姿勢も全く同じです。
家が建ってしまえば見えなくなる屋根の下や壁の中。
そうした「見えない部分」にこそ、これでもかというほどの技術とコストを投入し、データでその性能を証明する。
この徹底した姿勢こそが、私たち施主の「本物の安心感」に繋がるのだと、私は痛感しています。
屋根勾配はデザインと性能を左右
さて、雨仕舞の思想を理解したところで、次は具体的な設計の話です。
屋根の「勾配(こうばい=傾斜)」は、家の外観デザインを決定づけるだけでなく、雨水の排水性能、使用できる屋根材の種類、そして建築コストにまで直結する、極めて重要な設計上の決定事項です。
積水ハウスは、この技術的な要件と、施主のデザイン的な要望の両方を満たすため、計算され尽くした柔軟性を提供しています。
2.5寸(緩勾配)と5寸(標準)
日本の住宅建築では、伝統的に屋根の勾配を「寸(すん)」という単位で表します。
これは、水平距離10(約30.3cm)に対して、垂直方向に何寸(約3.03cm)高くなるか、を示すものです。
「5寸勾配」なら、水平に10進むと5高くなる傾斜、ということですね。
5寸勾配(標準):堅実なバランス
私が現在建築中の鉄骨造「イズ」を含め、積水ハウスの多くの商品では、この5寸勾配が標準仕様として設定されています。
これは、十分な排水性能を確保でき、後述する陶器瓦をはじめ、あらゆる屋根材に幅広く対応できる、非常に堅実でバランスの取れた設計です。
デザイン的にも落ち着きがあり、日本の住宅として最もスタンダードな選択肢と言えるでしょう。
2.5寸勾配(緩勾配):デザインと技術力
一方で、デザイン性を重視する顧客のニーズに応えるため、特に木造の「シャーウッド」などでは、2.5寸というかなり緩やかな勾配も選択可能です。
この緩勾配は、建物の高さを抑え、水平ライン(ホリゾンタルライン)を強調した、落ち着きのあるモダンなデザインや、「おおらかな大屋根」といったコンセプトを実現するのに最適です。(私たちが受けた最初のプラン提案でも、設計士の富田さんはこの水平ラインの美しさを非常に意識されていました)
ここで注目すべきは、緩勾配は本質的に雨漏りリスクが高まるという点です。
単純に、雨水の流れる速度が遅くなりますし、強風時には雨水が屋根材の隙間を縫って逆流しやすくなるからです。
実際、多くの屋根材メーカーは「最低〇寸勾配以上で使ってください」という基準を設けています。
それでもなお、積水ハウスが2.5寸という緩勾配を商品として提供できるのは、なぜか?
…もうお分かりですよね。
まさに前述した「雨仕舞」と「最後の砦(高性能ルーフィング)」のシステムに絶対的な自信があることの現れです。
万が一、屋根材の隙間から水が侵入したとしても、その下の二次防水層で確実にシャットアウトできるという技術的裏付けがあるからこそ、私たち施主や建築家により大きなデザインの自由度を与えてくれているのです。
賢い屋根材の選び方
さて、勾配が決まったら、次は屋根材そのものの選択です。
これは外観の好みだけでなく、将来のメンテナンス計画、つまり「生涯コスト(ライフサイクルコスト)」に直結する、施主にとって非常に大きな決断となります。
私もここでかなり悩みましたが、積水ハウスは「長期的な耐久性と性能」を最優先に考え、厳選されたラインナップを提供しています。
主な選択肢を見ていきましょう。
標準仕様の「陶器瓦」
陶器瓦は、粘土を高温で焼き固めて作られる、日本の伝統的な屋根材です。
特に積水ハウスの鉄骨住宅において標準仕様とされることが多い、高耐久性の代表格と言えます。
メリット:
- 圧倒的な耐久性: 耐用年数は50年~100年以上とも言われ、素材自体の劣化は極めて少ないです。
- メンテナンスフリー(塗装不要): 素材自体に色が焼き付いているため、スレート屋根のように10年おきに塗装する必要が基本的にありません。
- これが生涯コストで見たときの最大の強みです。
- 高い快適性能: 瓦自体の厚みと、瓦の下にある空気層のおかげで、優れた遮音性(雨音が非常に静か)と断熱性を誇ります。
- その他: 耐火性、耐水性も当然ながら最高レベルです。
デメリット:
- 初期コスト: やはり他の屋根材に比べて、初期費用は高くなる傾向があります。
- 重量: 重さがあるため、それを支える強固な構造体が必要です。
- (もちろん、積水ハウスのダイナミックフレーム・システムやシャーウッドハイブリッド構造なら全く問題ありませんが)
積水ハウスでは、日本の三大瓦産地の一つである高品質な「三州瓦」などを採用しています。
伝統的な和瓦だけでなく、私たちが採用を検討している「平板瓦(F形瓦)セラムF2」のような、モダンでフラットなデザインも豊富に用意されているのが嬉しいポイントです。
モダンな「ガルバリウム鋼板」
ガルバリウム鋼板は、アルミニウム・亜鉛合金でメッキされた鋼板で、軽量かつ耐久性に優れ、シャープでモダンな外観を実現できるため、近年非常に人気が高まっている屋根材です。
メリット:
- 軽量: 瓦に比べて圧倒的に軽量です。
- これにより建物全体の重量が軽くなり、地震時の揺れを軽減する効果、つまり耐震性の向上に寄与します。
- デザイン性: スッキリとした継ぎ目のない(あるいは縦のラインを強調した)シャープな外観は、モダンなデザインや、前述の緩勾配の屋根と抜群の相性を誇ります。
- 耐久性: 非常に錆びにくく、期待耐用年数は25年~40年と、スレートよりも長寿命です。
デメリット:
- 雨音: 金属であるため、瓦やスレートに比べると、雨音が「カンカン」と響きやすい傾向があります。
- (ただし、これは屋根材の裏側に断熱材が一体化された製品を選ぶことで、大幅に軽減可能です)
- 衝撃と凹み: 瓦に比べると薄いため、大きな雹(ひょう)が降ったり、硬いものが当たったりすると凹みやすい場合があります。
美観と機能性、コストのバランスが良く、特にデザイン性を重視する方には有力な選択肢となります。
メンテが必要な「スレート」
スレート(「コロニアル」「カラーベスト」とも呼ばれます)は、セメントを主成分として薄い板状に成形した屋根材で、コストバランスの良さから、これまで日本の多くの住宅で採用されてきました。
メリット:
- 初期コスト: ご紹介した3つの中では、初期費用を最も抑えられる傾向にあります。
- 普及率とデザイン: 非常に一般的で、色や形状のバリエーションも豊富です。
デメリット:
- 定期的な塗装メンテナンス: これが最大の弱点です。
- スレート自体には防水性がなく、表面が塗装で保護されています。
- この塗装が紫外線などで劣化するため、美観と防水性能の維持のために一般的に10年~15年ごとの再塗装が推奨されます。
- 長期コスト(生涯コスト): この定期的なメンテナンス(足場代+塗装代で1回100万円以上かかることも)が将来的に発生するため、初期費用は安くても、30年、50年というスパンで見た生涯コストは、陶器瓦よりも高くなる可能性が非常に高いです。
- 耐久性: 経年で割れやすくなったり、苔(こけ)が生えやすくなったりもします。
主要屋根材の比較一覧表(目安)
どの屋根材を選ぶべきか、それぞれの特徴を表にまとめてみました。
これはあくまで一般的な目安として、ご自身の価値観と照らし合わせてみてください。
| 屋根材 | 推定耐用年数 (素材自体) | 主なメンテナンス | 初期コスト | 生涯コスト |
|---|---|---|---|---|
| 陶器瓦 (積水標準) | 50年~100年以上 | 基本的に塗装不要 (定期的な点検は推奨) | 高い | 安い |
| ガルバリウム鋼板 | 25年~40年 | 基本的に塗装不要(※) (サビ等の点検は推奨) | 中 | 中 |
| スレート | 25年~30年 | 10~15年で塗装必須 (割れ・苔の確認も必要) | 安い | 高い |
※ガルバリウム鋼板も、色褪せが気になれば塗装することもありますが、スレートのように防水性能維持のために必須ではありません。
【注意】過去の製品「セキスイかわらU」について
もし積水ハウスの中古住宅の購入やリフォームを検討されている場合、一点だけ非常に重要な注意点があります。
1970年代から普及した「セキスイかわらU」という屋根材のうち、特に1990年以降に製造されたアスベスト(石綿)を含まない製品において、経年で深刻なひび割れや剥離(はくり)、欠落が発生する問題が広く報告されています。
専門家は、この状態(塗膜が剥がれ、基材が露出している)のかわらUに対して塗装を行うことは、気休めにしかならず「無意味」であり、根本的な解決にはならないと断じています。
唯一の正しいリフォーム方法は、既存の屋根材をすべて撤去する「葺き替え(ふきかえ)」であり、その際には軽量なガルバリウム鋼板などが推奨されます。
これは、適切なメンテナンス計画を立てる上で非常に重要な情報ですので、ご注意ください。
軒の出が快適性を決める
積水ハウスの家は、外観を見ると「軒(のき)」が深く、どっしりとした重厚感があるデザインが特徴的です。
私の建築中の「イズ」も、この軒による陰影が格好良さのポイントになっています。
この「軒」は、単なるデザイン要素ではなく、住まいの快適性とエネルギー効率を劇的に高める「パッシブデザイン」の要となる、極めて戦略的なパーツなのです。
軒がもたらすパッシブデザイン
「軒の出(のきので)」(壁面から軒の先端までの水平距離)には、日本の伝統建築に古くから受け継がれてきた、非常に賢い3つの役割があります。
役割1:夏は「日差しを遮り」涼しく
太陽の高度が一年で最も高くなる夏場。
深い軒は、この真上から照りつける厳しい直射日光を遮り、室内の壁や床が熱くなるのを防ぎます。
これにより室温の上昇が大幅に抑制され、冷房効率が格段にアップします。
まさに「天然のブラインド」ですよね。
役割2:冬は「日差しを取り込み」暖かく
逆に、太陽の高度が低くなる冬場。
計算された軒の出は、低く差し込む暖かい日差しを、室内の奥まで取り込むことを邪魔しません。
これにより、日中は自然のエネルギーだけで室内が暖められる「パッシブヒーティング」の効果を得ることができます。
役割3:外壁と窓を「雨から守る」
そして、これが非常に重要です。
軒は、外壁や窓を直接的な雨から守る「傘」の役割も担います。
これにより、壁面の汚れ(雨だれ)が軽減されるだけでなく、窓周りや外壁の目地(めじ)に使われているシーリング材の劣化(紫外線を防ぐ効果も)を防ぎ、建物そのものの耐久性を向上させるという、極めて重要な効果も期待できるのです。
積水ハウスの標準的な軒の出は60cm~90cm程度に設定されていることが多く、これは日本の多くの地域において、このパッシブな日射コントロールに非常に有効な長さとされています。
この軒によるパッシブデザインと、家全体を高性能な断熱材で魔法瓶のように包み込む「ぐるりん断熱」仕様が組み合わさることで、積水ハウスが誇る「夏涼しく、冬暖かい」という健康で快適な室内環境が実現されているのです。
見えない「最後の砦」防水層
ここまで屋根材や勾配、軒の話をしてきましたが、家の防水性能において、私自身が施主として「最も重要だ」と結論付けたのは、結局のところ、完成したら二度と見ることができない、屋根材の「下」にある層、すなわち防水層(ルーフィング)です。
はっきり言って、目に見える陶器瓦やガルバリウム鋼板は、あくまで一次防水であり、この「防水層」を紫外線や風雨、熱から守るための「鎧(よろい)」や「保護材」とも言えます。
家の雨漏りを最終的に、本当に防いでいるのは、この「防水層」なのです。
勾配屋根と陸屋根の「防水層」
積水ハウスは、この下葺き材であるルーフィングを「最後の砦」と明確に位置づけており、その仕様も妥協がありません。
勾配屋根:高耐久ルーフィング
一般的な勾配屋根(傾斜のある屋根)では、標準仕様でも高性能なアスファルトルーフィングが採用されています。
これは他のビルダーではオプション扱いになることも多い高性能部材です。
さらにオプションとして、60年以上の耐久性を目指す、より高耐久なグレードも用意されています。
生涯コストを考えれば、この高耐久ルーフィングの採用は非常に価値のある投資だと私は思います。
陸屋根:塩ビシート防水(絶縁工法)
一方、陸屋根(りくやね=フラットルーフ)やバルコニーのような水平な面には、「塩ビシート防水 機械式固定(絶縁)工法」という特殊な技術が標準的に採用されます。
これは、防水シートを下地に完全に接着剤で貼り付けてしまわない(=絶縁する)工法です。
最大の利点は、建物の揺れ(地震)や温度変化による下地の伸縮(伸び縮み)に防水シートが追従しやすく、防水層が破断しにくいという、非常に大きなメリットがあります。
目に見えない部分だからこそ、こうした高性能な部材と、理にかなった工法を標準的に採用している点。
これこそが積水ハウスの品質と信頼性を担保しているのだと、私は強く感じます。
(私が見学させていただいたお宅も、こうした見えない部分の施工が本当に丁寧で、感動したのを覚えています)
積水ハウスの屋根に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 陶器瓦は本当にメンテナンスフリーですか?
A. はい、これは瓦「そのもの」の再塗装が基本的に不要、という意味でメンテナンスフリーと言えます。
素材自体が粘土を焼いた「焼き物」なので、スレート屋根のように紫外線で色褪せして、美観や防水性のために塗装し直す必要がありません。
ただし、勘違いしてはいけないのが、家全体がメンテナンスフリーになるわけではない、という点です。
例えば、屋根の頂上にある「棟(むね)」を納めている板金部分や、瓦の下にある防水シート(ルーフィング)などは、積水ハウスの手厚い定期点検(10年目、20年目など)で状態を確認し、必要に応じてメンテナンス(例:シーリングの打ち増しなど)が必要になる場合はあります。
とはいえ、スレート屋根のように10年~15年ごとに必ず足場を組んで屋根全体を塗装する費用(1回100万円以上かかることも珍しくありません)が不要になるのは、長期的に見て非常に大きな経済的メリットだと私は判断しています。
Q2. 2.5寸の緩勾配で雨漏りの心配はありませんか?
A. 非常に良いご質問で、家づくりを考える方なら当然の不安だと思います。
一般論として、緩勾配は急勾配に比べて雨水が逆流しやすく、雨漏りリスクは確実に高まります。
私でも、もし町の工務店さんから提案されたら、正直少し不安になるかもしれません。
しかし、積水ハウスがそのモダンなデザインを商品として提供できるのは、先ほどから申し上げている「雨仕舞」の工学的なシステムと、その下にある「最後の砦」である高性能な防水層に絶対的な自信があるからです。
屋根材(一次防水)で防ぎきれなかった水も、その下のシステム(二次防水)で完璧に排水し、絶対に室内には到達させない、という多層防御の考え方が徹底されています。
そして何より、その性能を含めての「初期30年保証」です。
この保証が、積水ハウスの技術的な信頼の証だと考えて良いと思います。
Q3. 太陽光パネルを載せると屋根は傷みますか? 雨漏りの原因になりませんか?
A. これも重要なポイントですね。
一般的な「架台(かだい)設置型」の太陽光パネルは、屋根材(瓦やスレート)の上からドリルで穴を開け、金具で架台を固定し、その上にパネルを載せます。
当然ながら、屋根に穴を開けるため、その穴の処理(防水処理)が不十分だと、そこから雨漏りするリスクがゼロではありません。
施工品質が非常に重要になります。
ですが、積水ハウスは独自開発の「瓦一体型太陽光発電システム」を提供しています。
これは、太陽光パネル自体が瓦の形状をしており、他の瓦と同じように屋根材として「葺いて(ふいて)」いくシステムです。
そのため、屋根に余計な穴を開ける必要がありません。
屋根の美しいシルエットも損ないませんし、何より積水ハウスの雨仕舞システムと一体化して設計されています。
これにより、雨漏りのリスクを最小限に抑えながら、スマートに太陽光発電を導入できるのが他社にはない大きな強みです。
Q4. 軒の出が短い(軒ゼロ)デザインは選べますか?
A. はい、積水ハウスの卓越した設計力をもってすれば、もちろん可能です。
「軒ゼロ」のキューブ型デザインなどは非常にモダンで人気があります。
ただし、これは私個人の意見であり、施主の視点からアドバイスさせていただくと、もし軒ゼロを選ぶ場合は、設計士さんと「デザイン性」と「機能性のトレードオフ」について、深く話し合うことを強くお勧めします。
先ほども述べた通り、軒は「パッシブデザイン」の要であり、外壁を雨や汚れ、紫外線から守るという非常に重要な物理的役割があります。
軒をゼロにすると、外壁(特にシーリング)の劣化が早まる可能性、夏の日差しが直接室内に入り込み暑くなりやすくなる可能性などを十分に理解した上で、そのデザインを決定することが、後悔のない家づくりに繋がると思います。
まとめ:施主が納得した理由
ここまで積水ハウスの屋根システムについて、施主目線で詳しく解説してきました。
私自身が最終的に「積水ハウスなら間違いない」と納得し、安心を覚えた理由。
それは、積水ハウスの屋根に対するアプローチが、単一の高性能な部材やカタログスペックを追求するものではなく、「深く統合された一つのシステム」であったからです。
単に「良い瓦を使っています」という話ではないのです。
- まず、雨水を力で防ぐのではなく、能動的に管理し受け流す「雨仕舞」という日本の知恵に基づいた確固たる哲学があり、
- その哲学が机上の空論ではないことを証明する、風速70m/sにも耐える厳格な「実証実験」のデータがあり、
- そのシステムを構築するために、陶器瓦や高耐久ルーフィングといった「最高水準の高耐久な素材」が厳選され、
- さらに、軒の出によるパッシブデザインなど、快適性と耐久性を両立させる「建築科学(設計力)」と深く組み合わされている。
これらすべてが緻密に連携し、一つの工学システムとして機能しているからこそ、
積水ハウスは「初期30年保証」という、他社には真似のできない圧倒的な安心感を、私たち施主に提供できるのです。
家は建てて終わりではありません。
何十年も住み続ける、家族の命と財産を守るシェルターであり、大切な「資産」です。
その資産価値を長期にわたって守り抜くという積水ハウスの強い意志と技術力が、この屋根システムに凝縮されていると、私は感じています。
(だからこそ、私も安心して人生最大の買い物である本契約にサインができたわけです)
【本記事に関するご注意】
本記事の内容は、私、北川晴夫が積水ハウスの施主として収集した情報、および一般的な建築情報に基づき、施主個人の見解として執筆しています。
積水ハウスの標準仕様、オプション、保証内容、採用部材等は、建築時期、商品(イズ、シャーウッドなど)、地域、お客様ごとの契約内容によって異なる場合があります。
正確な情報や、お客様ご自身のケースにおける詳細な仕様、保証条件につきましては、必ず積水ハウスの公式サイトをご確認いただくか、お近くの展示場などで担当者にご確認いただきますよう、お願い申し上げます。
最終的なご判断は、ご自身の責任において行ってください。





