積水ハウスの音はうるさい?遮音性能をオーナーが徹底解説

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こんにちは。住まいをつなぐ「すまつな」運営者の北川です。

家づくりにおいて「音」の問題は、間取りやデザインと同じくらい重要ですよね。

むしろ、毎日の暮らしでじわじわ効いてくるのは、見た目よりも「音」かもしれません。

特に積水ハウスのような鉄骨造を検討していると、「鉄骨は音が響きやすいのでは?」「外の車の音は聞こえる?」「2階の子どもの足音は大丈夫?」といった不安が尽きないと思います。

家は、人生で最大級の買い物です。

だからこそ「絶対に後悔したくない」。

この気持ち、かなり分かります。

私も、積水ハウスの家を建てる前は「音」の問題をかなり気にしていましたし、契約前から徹底的に確認しました。

そして実際に引き渡しを受け、今は積水ハウスの家でとても快適に暮らしています。

住み始めて改めて感じるのは、静かな家は本当に心の余裕につながる、ということです。

外の音が気にならないだけで、リビングでくつろぐ時間も、夜に寝室で休む時間も、思っていた以上に落ち着きます。

この記事では、私が積水ハウスオーナーの視点で確認した積水ハウスの遮音技術や、静かな家を実現するための具体的な対策(壁、窓、床、間取り)について、私が「これは他社ではなかなか真似できないかも」と感じた工場見学での実感値や、実際に住んでからの感覚も交えながら、詳しく解説していきます。

記事のポイント

  • 積水ハウス独自の強力な遮音技術
  • 外からの騒音を防ぐ「壁」と「窓」の性能
  • 鉄骨造と木造(シャーウッド)の遮音性の違い
  • 間取りでできる生活音対策の工夫
  • 実際に住んで感じた静けさのリアル

積水ハウスオーナーの私も音は不安でした

積水ハウスオーナーの私も音は不安でした

積水ハウスの遮音性に不安を感じていた頃のイメージ

家づくりは本当に人生をかけた一大事業です。

だからこそ、私も「音」の問題で後悔することだけは絶対に避けたかった。

私は元店舗経営者として、これまでに複数の建物づくりに関わった経験がありましたが、それはあくまで「店舗」の話です。

家族が毎日暮らす「住宅」の音環境については、正直なところ、あなたと同じように漠然とした不安を抱えていました。

店舗なら多少音がしても「営業中だから」と割り切れる部分があります。

でも家は違いますよね。

夜にゆっくり眠る場所であり、家族が安心して過ごす場所であり、疲れて帰ってきたときに心を休める場所です。

そこで音が気になってしまうと、思っている以上にストレスになります。

特に、「鉄骨造は木造に比べて音が響きやすいのではないか?」という先入観が強くあり、契約前は本当に悩みました。

あなたも、ネットでいろいろ調べているうちに不安が増えてしまった経験があるかもしれません。

私もまさにそうでした。

ですが、その不安は積水ハウスの技術力と、担当チームの真摯な対応によって、最終的には「かなり大きな安心感」へと変わっていきました。

そして今、実際に住んでみて「音のことを契約前からしっかり確認しておいて本当によかった」と感じています。

まずは、その理由からお話しします。

積水ハウスが考える「静けさ」の哲学

積水ハウスが考える「静けさ」の哲学

積水ハウスの静けさを考えるイメージ

多くのハウスメーカーにとって、「遮音性能」は追加の「オプション」として扱われがちです。

もちろん、どの会社でも防音仕様を追加すれば、ある程度は音に配慮できます。

ただ、積水ハウスが根本的に他社と異なると感じたのは、この「静けさ」を、上質な暮らしを実現するための基本的な考え方として位置づけている点です。

これは、積水ハウスが単なる「建材メーカー」や「箱を作る会社」ではなく、「暮らしの質」そのものを提供する企業であるという自信の表れだと感じています。

家の静けさは、カタログ上の数字だけでは判断しにくい部分です。

だからこそ、構造、外壁、窓、床、間取り、設備配管まで、家全体で考える必要があります。

その考え方は、以下の三位一体のアプローチで実現されています。

  1. 高性能な「独自開発技術」(例:高遮音床システムのシャイド)
  2. 堅牢な「仕様」(例:鉄骨造で採用されるALC床など)
  3. ライフスタイルを考慮した「設計提案」(例:音を考慮した間取りの空間分け)

この「総合力」こそが、積水ハウスの提供する「静けさ」の品質を支える根幹であり、私が信頼を置いた最大の理由でもあります。

遮音性は、何か一つの部材だけで決まるものではありません。

どれだけ壁が強くても、窓が弱ければ音は入ります。

どれだけ床が強くても、寝室と水回りの配置が近すぎれば、夜中の排水音が気になることもあります。

つまり、静かな家づくりに必要なのは「部材の性能」と「設計の考え方」の両方です。

ここをきちんと理解しておくと、家づくりの打ち合わせで何を確認すべきかがかなり見えてきます。

外からの騒音を防ぐ「壁」の性能

外からの騒音を防ぐ「壁」の性能

外からの騒音を防ぐ壁のイメージ

静かな家を実現するための第一歩は、当たり前ですが「家の外からの騒音」をいかに抑えるか、です。

車の音、近隣の話し声、雨風の音。

これらの音に対する第一の防御線が「外壁」と「窓」です。

積水ハウスが誇る、この二つの性能について、私が特に「これはレベルが違う」と感じたポイントを解説します。

我が家も採用したダインコンクリート

私が最終的に鉄骨造の「イズ」を選んだ決定打の一つが、この最高級外壁材「ダインコンクリート」です。

音の世界には「質量則」という考え方があります。

難しい話ではなく、簡単に言うと「壁は重くて厚みがあるほど、音のエネルギーを通しにくい」という考え方です。

薄い紙より、分厚いコンクリートの壁の方が音が遮られるのは、直感的にも分かりますよね。

一般的な住宅で使われるサイディング外壁の厚さが約15mm程度であるのに対し、ダインコンクリートは約50mmに意匠柄の厚みが加わる、かなり重厚な外壁材です。

この物理的な厚みと質量で、外部からの騒音エネルギーを受け止め、力強く遮ってくれます。

もちろん、外壁だけで音が完全に消えるわけではありません。

ただ、実際にダインコンクリートの外壁を見ると、「これは薄い外壁とは安心感が違うな」と素直に感じます。

一階のダインコンクリートの外壁・コートの周り

実際に採用したダインコンクリートの外壁

私は実際の住まいの見学や工場見学でこの性能を体感しましたが、外の喧騒が「スッ」と遠くなるような感覚がありました。

この体験は、カタログを読むだけでは絶対に分かりません。

家の中に入って、窓を閉めて、外の音がどれくらい変わるのかを自分の耳で感じる。

これが本当に大事です。

これなら、交通量の多い道路沿いや、音が気になる都市部の土地でも、家の中は落ち着いた空間を保ちやすいと感じました。

実際に我が家も、このダインコンクリートを採用した「イズ」で、外からの視線や音を受けにくい、重厚感のある住まいになっています。

外から見ると守られている感じがあり、家の中に入ると中庭や吹き抜けから光が入る。

このギャップが、暮らしてみるとかなり心地いいです。

参考:【積水ハウス 仕様決定までの道のり Vol.4】初プラン提案!要望は形になったのか?

意外な弱点「窓」の対策は?

どれだけ壁の性能を上げても、家には必ず「窓」という開口部があります。

開口部とは、窓やドアのように外とつながる部分のことです。

この「窓」の性能が低ければ、せっかく外壁にこだわっても音は入ってきます。

私が「積水ハウスは本物だ」と痛感したのが、見学会での「遮音体験」でした。

その住まいの近くには交通量の多い道路があり、外ではかなりの音が聞こえていました。

しかし、積水ハウスで採用されている高性能な窓をスッと閉めた瞬間。

音が遠くの方に消え、ほとんど気にならなくなったのです。

「え、これでここまで変わるの?」

私は思わず、担当者に確認してしまいました。

この体験で、私の不安はかなり軽くなりました。

積水ハウスの家が静かに感じられるのは、壁だけでなく、この「窓」自体の遮音性能と、サッシの「気密性」が高いレベルで考えられているからです。

気密性とは、簡単に言うと「すき間の少なさ」のことです。

すき間が多い家は、音も空気も入りやすくなります。

反対に、気密性が高い家は外の音が入りにくく、冷暖房の効きも良くなりやすいです。

もちろん、線路沿いや幹線道路沿いなど、特に騒音がシビアな立地条件の場合は、より高性能な窓仕様を検討したり、既存の窓の内側にもう一つ窓を設置する「二重窓(内窓)」にしたりすることも選択肢になります。

我が家はそこまでの騒音立地ではありませんが、住み始めてからも外の音で大きなストレスを感じる場面はかなり少ないです。

特に夜、リビングでテレビを消したあとに家の中が静かになる感覚は、建てる前に想像していた以上でした。

窓の見え方や配置については、こちらの記事でも詳しく書いています。

参考:積水ハウスの窓は外から見えない?オーナーが語る設計の答え

◆北川のワンポイントアドバイス

窓の性能は、遮音性だけでなく「断熱性」にも直結します。

高性能な窓を選ぶことは、静かな家と「夏涼しく冬暖かい家」を両立させるための、非常に重要な投資です。

「音は気になるけど、窓にお金をかけるのはちょっと…」と迷う方もいるかもしれません。

でも窓は、毎日の暮らしの快適性にかなり影響します。

音、暑さ、寒さ、結露、冷暖房の効き。

これらをまとめて左右するのが窓です。

ご自身の立地条件や予算を踏まえ、設計担当者とよく相談して最適な窓を選んでください。

あとから簡単に変えにくい部分だからこそ、ここは遠慮せずに質問して大丈夫です。

階上の足音は?床の遮音技術

階上の足音は?床の遮音技術

階上の足音と床の遮音技術のイメージ

さて、外からの音を防いだら、次に気になるのが「家の中の音」、特に2階建て以上の住宅でストレス源になりやすい「2階の足音」ですよね。

子どもが走り回る音、物を落とした音、夜に誰かが歩く音。

こうした音は、家族だからこそ我慢できる部分もあります。

でも毎日のことになると、少しずつ気になってしまうものです。

我が家も子どもがいるため、走り回る音や物を落とす音が階下にどれだけ響くかは、設計段階でかなり気にしていました。

この問題に対する、積水ハウスの心強い技術が、独自の高遮音床システム「SHAIDD(シャイド)」です。

参考:床・壁・開口を構造側から考えるポイントを見る

高遮音床システム「シャイド」とは

積水ハウスの賃貸住宅「シャーメゾン」にお住まいの方は、「シャイド55」や「シャイド50」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

シャイドは、上階からの床衝撃音を抑えるために開発された高遮音床システムです。

床衝撃音とは、上の階で歩いたり、物を落としたりしたときに下の階へ伝わる音のことです。

ここで大事なのは、音には種類があるという点です。

スプーンを落としたときのような「カン」という軽い音と、子どもが飛び跳ねたときの「ドスン」という重い音では、対策の考え方が少し違います。

軽い音は床材やマットである程度対策しやすいですが、重い音は建物の構造や床のつくりが大きく関係します。

だからこそ、家づくりの段階で床の遮音性を確認しておくことが大切です。

「シャイド50」は、上階からの床衝撃音を一般的な鉄骨造より大きく低減する高い遮音仕様として知られています。

ただし、採用できる仕様や条件は商品、階数、建物計画によって変わる可能性があるため、検討する場合は必ず積水ハウスの担当者に確認してください。

遮音等級(L値)は、数値が小さいほど高性能であることを示します。

たとえばL-50は、数字だけ見ると少し分かりにくいかもしれませんが、生活音の聞こえ方をかなり抑えることを目指した水準です。

ただ、ここで誤解してほしくないのは、どんな遮音仕様でも「完全な無音」になるわけではないということです。

音の感じ方は人によって違います。

それでも、床のつくりにしっかり配慮しておくことで、日常のストレスはかなり変わります。

なぜこんなにも静けさに配慮できるのか。

その秘密は、単に床材を厚くして音にフタをする、という単純な対策ではない点にあります。

天井裏や床下地の構成まで含めて、音の伝わり方を抑える工夫がされています。

核心技術「ダイナミックダンパー」

「シャイド」の核心技術として知られているのが、天井に仕込まれる「ダイナミックダンパー」という装置です。

これは、振動を抑えるための仕組みです。

上階からの衝撃で天井が振動すると、このダンパー内部の重りが逆方向に動くことで、振動エネルギーを打ち消すように働きます。

「逆方向に動く」と言われても少し難しく感じるかもしれませんが、簡単に言うと、揺れを揺れで抑える仕組みです。

さらに、防振ゴム付きの金具で天井を吊るしたり、床パネル自体に振動を抑える工夫をしたりと、複数の技術を組み合わせて音を抑えます。

「振動を力技で止める」のではなく、「音が伝わる仕組みを理解して抑える」という発想ですね。

「シャイド」の実感値

実際に体感すると、足音の聞こえ方はかなり印象が変わります。

「ドスン」という衝撃音が、少し丸くなったように感じられるイメージです。

もちろん、建物条件や床材、家具の配置、暮らし方によって感じ方は変わります。

ただ、在宅ワーク用の書斎や主寝室の静けさをしっかり確保したい方にとって、床の遮音仕様はかなり大事な検討ポイントです。

家族の生活リズムが違う家庭ほど、ここは軽く見ない方がいいと思います。

鉄骨造で採用されるALC床も心強い

「高遮音仕様が良いのは分かったけど、当然コストもかかるんでしょう?」

そう感じる方も多いと思います。

その通りで、遮音性能を高める仕様を追加すれば、基本的には費用も上がります。

「じゃあ、標準的な仕様ではダメなのか?」というと、全くそんなことはないのが積水ハウスの強みだと感じています。

積水ハウスの鉄骨住宅では、商品や建物条件に応じて、上階の床にALCパネルを用いた遮音配慮が行われます。

ALCとは「軽量気泡コンクリート」のことです。

名前だけ聞くと難しく感じますが、簡単に言うと、内部に細かな気泡を含んだコンクリート系の材料です。

遮音性、断熱性、耐火性などに配慮しやすい素材として使われています。

このコンクリート系の床構成があることで、一般的な軽い床構造に比べて、上階からの音に対する安心感が出やすくなります。

さらに天井裏の吸音材なども組み合わせることで、音に対する配慮がされています。

標準的な仕様の段階でも、音への考え方がしっかり入っている。

この安心感が、積水ハウスの強みですね。

ただし、ALC床の採用範囲や仕様は、商品、階数、間取り、建物条件によって異なる可能性があります。

ここは必ず「我が家の場合はどうなりますか?」と具体的に確認してください。

パンフレットの一般論ではなく、自分の家の仕様書で確認することが大切です。

鉄骨造と木造「シャーウッド」の違い

鉄骨造と木造「シャーウッド」の違い

鉄骨造と木造シャーウッドの違いを考えるイメージ

「北川さんは鉄骨造(イズ)を選んでいますが、木造の『シャーウッド』の音はどうなんですか?」というご質問もよくいただきます。

積水ハウスには鉄骨造と木造(シャーウッド)があり、この構造の違いが音の伝わり方にも影響します。

どちらがあなたのライフスタイルに合っているのか、遮音性の観点から比較してみましょう。

まず、鉄骨造は、先ほどご説明したように、床や外壁などで重さや剛性を活かした遮音配慮がしやすい構造です。

剛性とは、簡単に言うと「たわみにくさ」や「しっかり感」のことです。

床がしっかりしていると、振動が伝わりにくくなり、足音への安心感につながります。

「最初から静けさの土台がしっかりしている」という安心感があります。

一方、木造の「シャーウッド」は、木の温もりや「ベルバーン」という美しい外壁、設計の自由度が大きな魅力です。

木造ならではの柔らかさや落ち着きもあります。

ただし、標準の床構造は鉄骨造とは異なります。

そのため、鉄骨造と同等レベルの静けさ、特に2階の足音のような重量衝撃音の対策を重視する場合は、床仕様や間仕切り壁の仕様をしっかり確認することが大切です。

ただし、これはシャーウッドが劣っているという意味では全くありません。

シャーウッドにはシャーウッドの良さがありますし、必要に応じて遮音に配慮した仕様を組み合わせることも検討できます。

大切なのは、「鉄骨だから安心」「木造だから不安」と単純に決めつけないことです。

あなたの家族がどんな暮らし方をするのか。

どの部屋を静かにしたいのか。

子ども部屋、寝室、書斎、二世帯の生活音など、気になるポイントは家庭によって違います。

どちらの構造を選ぶにせよ、「どこまでの静けさを求めるか」を家族で明確にし、設計担当者と共有した上で、適切な仕様を計画的に組み込んでいくことが何よりも重要です。

構造選びについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

参考:積水ハウスの構造(鉄骨・木造)と工法をオーナーが解説

家の中の音漏れ対策(壁・配管)

家の中の音漏れ対策(壁・配管)

家の中の音漏れ対策を考えるイメージ

外からの音を抑え、階上の足音も対策したら、次に気になるのは「家の中の生活音」ですよね。

本当に静かな家とは、こうした家の中の音が気になりにくい家、つまり「家族間のプライバシーが守られる家」のことだと私は思います。

リビングのテレビの音、子ども部屋の話し声、そして意外と家中に響く「あの音」。

こうした生活音は、建てる前にはつい後回しにしがちです。

でも、実際に暮らすとかなり大事。

積水ハウスのきめ細やかな対策をご紹介します。

プライバシーを守る間仕切り壁

「寝室でゆっくり休んでいるのに、リビングのテレビの音がうるさくて眠れない…」

「子どもが大きくなってきたので、部屋での話し声が筒抜けなのは気になる…」

こうした悩みは、部屋と部屋を仕切る「間仕切り壁」の性能で変わります。

間仕切り壁とは、外壁ではなく、家の中で部屋同士を分ける壁のことです。

積水ハウスでは、標準的な仕様でも配慮されていますが、より高いプライバシーが求められる空間(主寝室、書斎、二世帯住宅の世帯間など)のために、「遮音配慮仕様の間仕切り壁」が用意されています。

これは、壁内部の柱を「千鳥配置」という互い違いの配置にする特殊な工法です。

通常の壁では、両側の石膏ボードが同じ柱に固定されるため、振動が柱を通じて「太鼓」のように反対側に伝わりやすくなります。

しかし、千鳥配置にすることで、振動が伝わる経路(音の橋)を物理的に分断できます。

さらに壁の内部に吸音材(グラスウール)を入れることで、壁の内部で音のエネルギーそのものを吸収します。

吸音材とは、音を跳ね返すのではなく、音を吸収して響きを抑える材料のことです。

我が家でも、主寝室と生活空間の関係はかなり意識しました。

完璧を目指すなら、石膏ボードを二重に張るという強力な選択肢もあります。

石膏ボードとは、壁や天井の下地に使われる板状の建材です。

これを二重にすることで、壁の重さと厚みが増え、遮音性能を高めやすくなります。

ホームシアター、楽器演奏、音楽制作、在宅ワークの会議部屋などを考えるなら、かなり重要な対策になるでしょう。

私も実際に住んでみて、部屋ごとの静けさは暮らしの満足度に直結すると感じています。

「家族だから音が聞こえてもいい」と思うかもしれませんが、家族だからこそ、休みたい時間や集中したい時間を大切にしてあげたいですよね。

深夜も安心「排水音」の対策

家全体が静かになると、かえって気になりだすのが「設備の音」です。

特に、家族が寝静まった深夜に響く、トイレを流す給排水音や、シャワーの音は、一度気になりだすと意外と大きなストレスになることがあります。

これは、家づくりを始めたばかりの頃には見落としやすいポイントです。

間取り図を見ても、排水管の音まではなかなか想像できません。

でも、寝室の横や上にトイレや浴室がある場合は、必ず確認した方がいいです。

積水ハウスは、こうした「隠れた騒音」にもしっかりと対策を講じています。

具体的には、排水管に「遮音仕様」を採用することができます。

これは、例えるなら「排水管に専用の分厚いカバーを巻く」ようなイメージです。

排水管を「音を遮るシート」と「音を吸収する吸音材」の二層構造で包みます。

これにより、水が流れる音や管が振動する音が壁を伝わって他の部屋に響くのを抑えやすくなります。

こうした「言われないと気づかないけど、無いと困る」部分にまで、きめ細やかな対策が用意されている点に、私は積水ハウスらしさを感じます。

特に寝室と水回りが隣接している間取りの方は、設計段階でぜひ確認してみてください。

ここを何となく流してしまうと、住み始めてから「夜中のトイレの音が思ったより響く…」となる可能性があります。

あなたの家族の生活リズムを思い浮かべながら、音の通り道まで一緒に考えることが大切です。

間取りで防ぐ「音の設計」

ここまで様々な遮音技術をご紹介してきましたが、実は、追加コストを大きくかけずに静けさを実現しやすい方法があります。

それは「間取りの工夫」です。

高価な遮音オプションを追加する前に、設計段階でできることが本当にたくさんあります。

音の発生源(LDKや水回り、ガレージなど)と、静けさを守りたい場所(寝室や書斎)を、設計段階でどう配置するか。

これこそが設計担当者の腕の見せ所です。

そして同時に、施主であるあなたが「どんな音が気になるのか」をちゃんと伝えることも大切です。

設計担当者はプロですが、あなたの暮らし方までは最初からすべて分かりません。

夜型なのか、朝型なのか。

在宅ワークをするのか。

子どもがよく走るのか。

夫婦で生活リズムが違うのか。

こうした情報を伝えるだけで、間取りの提案は変わります。

我が家の「吹き抜け」の音響対策

この点は、私も積水ハウスの設計担当者とかなり深く話し合いました。

というのも、我が家は鉄骨造「イズ」で、プライバシーを守る「コートハウス(中庭型)」と、開放的な「リビング吹き抜け」を採用したからです。

これは、音の面ではかなり慎重に考えるべき組み合わせです。

ご存知の通り、吹き抜けは開放感や採光に優れる一方で、家全体が一体の空間になるため、音が響きやすい(反響しやすい)という課題があります。

「1階のリビングのテレビの音が、吹き抜けを通じて2階の寝室に丸聞こえ…」なんてことになりかねません。

開放感を取るか、静けさを取るか。

これは本当に悩ましいポイントです。

ただ、積水ハウスの家づくりで良かったのは、「吹き抜けをやめましょう」ではなく、「どうすれば両立できるか」を一緒に考えてくれたことです。

階段と吹き抜け、天窓

実際の吹き抜けと階段まわり

そこで提案してもらったのが、「吸音材」の戦略的な活用です。

これは音を遮る「遮音」とは少し違い、音の「反響」を適度に抑える「吸音」という考え方です。

反響とは、音が壁や天井に跳ね返って響くことです。

吹き抜けに面する2階の壁や天井の一部に、吸音パネルや吸音効果のある仕上げを使うことで、音が響きすぎるのを防ぎ、会話が聞き取りやすい空間に調整しやすくなります。

もちろん、それと同時に、吹き抜けに隣接する寝室の壁は、遮音配慮仕様や石膏ボード二重張りなどで性能を高めることも検討できます。

ドアについても、必要に応じて気密性や遮音性に配慮したものを選ぶことで、開放的なLDKと静かなプライベート空間を両立しやすくなります。

実際に住んでみると、吹き抜けの開放感はやっぱり気持ちいいです。

朝の光が入ってくる感じ、階段まわりの抜け感、リビングから上を見上げたときの広がり。

これは図面だけでは分からない満足感があります。

一方で、音がまったく伝わらないわけではありません。

だからこそ、最初から「吹き抜けは音が響く可能性がある」と理解したうえで、どこを静かにしたいのかを考えておくことが大切です。

戦略的な空間分け

音対策で最も基本的かつ効果的なのが、この「空間分け」です。

例えば、

  • 寝室や書斎は、LDKや水回り、ガレージといった音が発生しやすい場所から物理的に離して配置する。
  • 静かにしたい部屋と音源の間に、あえてクローゼットや納戸、廊下を配置する。
  • 子ども部屋の下に寝室を置かないようにするなど、上下階の部屋配置にも気を配る。

このように「音の緩衝帯」を間取りに組み込むだけで、遮音性能はかなり変わります。

緩衝帯とは、音を直接伝えないためのクッションのような空間です。

クローゼットや廊下を一枚挟むだけでも、音の感じ方は変わります。

これは追加費用が大きくかかりにくい、設計段階でしかできない重要な対策です。

ぜひ設計担当者に、あなたの「音」に関する要望を遠慮なく伝えてみてください。

「こんな細かいことを言っていいのかな」と思う必要はありません。

むしろ、音の悩みは住んでから気づくと直しにくいので、早めに言った方がいいです。

積水ハウスの遮音性に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 鉄骨造は木造より音が響きやすい、というのは本当ですか?

A. 「響きやすい」というよりは「音の伝わり方の特性が異なる」と言うのが正確です。

確かに構造が違えば音の伝わり方も変わりますが、一概にどちらがうるさいとは言えません。

積水ハウスの場合、鉄骨造はその特性を理解した上で、ALC床などの遮音に配慮した仕様が用意されています。

木造のシャーウッドも独自の構造があり、必要に応じて遮音仕様を組み合わせることで高い静粛性を目指せます。

大切なのは「鉄骨か木造か」という二択で悩むよりも、「自分たちの求める静けさのレベルに応じた仕様を適切に選択すること」だと私は思います。

あなたが本当に気にしているのは、外の車の音なのか、2階の足音なのか、部屋同士の話し声なのか。

そこを分けて考えると、選ぶべき対策が見えやすくなります。

Q2. 賃貸の「シャーメゾン」で音が気になった経験があります。注文住宅も同じですか?

A. それは良いご質問ですね。

私もその点は気になって調べました。

まず、お住まいだったシャーメゾンの「建築年代」や仕様によって、採用されている遮音仕様が異なる可能性があります。

また、最も大きな違いは「隣戸との間仕切り壁」の存在です。

注文住宅は独立した一戸建てですが、賃貸住宅は壁一枚で隣の住戸と接していることがあります。

床の遮音性能がどれだけ高くても、壁や配管、隣戸との位置関係によって音の感じ方は変わります。

ですので、シャーメゾンでのご体験は一つの参考にはなりますが、注文住宅で得られる総合的な遮音性能は、建物の条件や間取りを含めて別で考えた方がよいと思います。

不安がある場合は、「以前こういう音が気になった」と具体的に担当者へ伝えてください。

その一言が、より暮らしに合った提案につながります。

Q3. 高遮音仕様は高価ですか?どのくらい費用が変わりますか?

A. 高遮音仕様を追加する場合、標準的な仕様から追加費用が発生することがあります。

ただし、金額は施工範囲、商品、階数、間取り、元の仕様によって大きく変わるため、ここで具体的に断言することはできません。

また、音対策は「全部やる」か「全部やらない」かではありません。

寝室だけ強化する、書斎まわりだけ配慮する、子ども部屋の下だけ確認するなど、優先順位をつけることもできます。

ご自身の予算と「どれだけ静けさを優先したいか」を天秤にかけ、まずは設計担当者に複数パターンの見積もりを出してもらうのが一番確実です。

私は、家づくりでは「聞いたら迷惑かな」と遠慮する必要はないと思っています。

むしろ、後悔しないためには、気になることほど早めに聞くべきです。

Q4. 遮音性能を上げると、断熱性能も上がりますか?

A. はい、関係する部分は多いです。

これは大きなメリットですね。

例えば、遮音のために壁の内部に高密度な吸音材(グラスウールなど)を入れると、それが断熱材としても働く場合があります。

また、遮音性の高い窓は、断熱性にも配慮されていることが多いです。

家の「すき間」を少なくして気密性を高めることも、遮音と断熱の両方に効果があります。

結果として、静かな家は、省エネで快適な家にもなりやすいと言えます。

実際に住んでいると、外の音が入りにくい家は、外の暑さや寒さからも守られている感覚があります。

音と温熱環境は別々に見えて、暮らしの快適性という意味ではかなり近いものです。

まとめ:オーナーとしての実感値

今回は、積水ハウスの遮音性能について、技術的な側面から間取りの工夫まで、積水ハウスオーナーの視点で詳しく解説してきました。

私が契約前に抱いていた「鉄骨造はうるさいかもしれない」という不安は、工場見学での遮音体験や、担当チームとの細かな打ち合わせを通じて、今ではかなり大きな安心感に変わっています。

そして実際に住み始めてからも、家の静けさにはかなり満足しています。

もちろん、生活音が完全にゼロになるわけではありません。

家族が暮らしている以上、足音も話し声もあります。

でも、外の音に邪魔されにくいこと、寝室やリビングで落ち着いて過ごせること、家の中にいると守られている感覚があること。

これは、毎日の暮らしの満足度を大きく左右します。

率直に言うと、積水ハウスの遮音への考え方と技術力は、かなり高い水準にあると感じています。

ただし、この記事で私が最もお伝えしたい重要なことは、「積水ハウスだから自動的にすべてが静かになる」わけではない、ということです。

あなたの予算の中で、どの騒音を最優先で対策したいのかを家族で明確にする必要があります。

外からの車の音なのか。

階上の足音なのか。

部屋間の話し声なのか。

トイレや浴室の排水音なのか。

それによって、選ぶべき対策は変わります。

だからこそ、設計担当者と一緒に「あなたの家族に合った静けさ」を主体的に設計していくことが大切です。

ダインコンクリートの壁、シャイドなどの高遮音床、遮音配慮仕様の間仕切り壁、高性能な窓、吸音材、そして間取りの工夫。

積水ハウスには、その要求に応えるための強力な選択肢がそろっています。

あとは、あなたがどんな暮らしをしたいのかを、遠慮せずに伝えること。

「静かな家にしたいです」だけでは少し足りません。

「夜、寝室では生活音をできるだけ気にしたくない」

「在宅ワーク中にリビングの音が入るのは避けたい」

「子どもが2階で遊んでも、1階でくつろげる家にしたい」

ここまで具体的に伝えると、提案の質は変わります。

家づくりは、遠慮した人ほどあとで後悔しやすいです。

あなたには、そんな後悔をしてほしくありません。

ぜひ、あなたの理想の「静かな暮らし」を実現してください。

※遮音性能の実感値には個人差があります。

正確な情報や最新の仕様、具体的な費用については、必ず積水ハウスの担当者にご確認いただき、専門家と十分にご相談の上で最終的なご判断をされますようお願いいたします。

 

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プロフィール

北川 晴夫

住まいをつなぐ「すまつな」運営者・株式会社リバティアース代表取締役。積水ハウスで建てた自宅が2026年3月に完成し、現在は実際に暮らしている「現役オーナー」です。住み心地は非常に快適で、「絶対に後悔したくない」という想いから徹底的に比較・検討した判断は間違っていなかったと実感しています。元店舗経営者(4店舗の運営管理経験)の視点も活かし、ハウスメーカー各社を徹底比較。最終的に、積水ハウスの「人」の誠実さと「技術」の圧倒的なレベルの違いに感動し、このリアルな体験を共有するため「すまつな」を設立しました。当サイト経由のご相談で公式制度にはない「3%以上の紹介割引」の実現と、私が全幅の信頼を寄せる橋爪店長による「最大限の交渉サポート」を現役オーナーとして全力でバックアップします。